JP6892817B2 - スパウト付きガゼット袋 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製シートからなるマチ付きの袋体の上部に、合成樹脂製のスパウト(抽出部材)が固着されており、食品、薬品、化粧品、洗剤等の各種の液体や粉体等の包装用袋として使用されるスパウト付きガゼット袋に関するものである。
従来、食品、薬品、化粧品、洗剤等の各種の液体や粉体等の包装用袋として、合成樹脂製のフィルム、積層フィルム等のシートで形成した種々のパウチ袋やガゼット袋(左右両サイドに、所謂、マチが設けられたもの)が広く使用されている。また、それらのパウチ袋やガゼット袋の上端縁に硬質の合成樹脂製のスパウト(注出部材)を固着させたスパウト付きパウチ袋やスパウト付きガゼット袋も利用されている(特許文献1)。
かかる特許文献1のスパウト付きガゼット袋は、使用後には小さく折り畳んで廃棄することができる上、内容物を充填させた場合には、下部が直方体状になるため起立させることができ、商品の陳列に適しているので、各種の分野で広く利用されている。
特開2011−31895号公報
しかしながら、上記した特許文献1の如き従来のスパウト付きガゼット袋は、内容物を抽出するための筒状のスパウトが、上端縁の中央に鉛直に起立した状態で固着されているため、内容物が十分に充填されている場合でも、大きな角度で傾斜させなければ、内容物を抽出することができない、という不具合がある。また、内容物が十分に充填されている場合には、安定して起立させることができるものの、重量の大きなスパウトが、ヒートシールされて平板状になった上端縁の中央に固着されているため、内容物の量が少なくなると、前後に倒れ易くなる、という不具合もある。
本発明の目的は、上記従来のスパウト付きガゼット袋が有する問題点を解消し、内容物を容易に抽出することができる上、内容物の量が少なくなった場合でも倒れにくい実用的なスパウト付きガゼット袋を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、合成樹脂製シートによって左右両側に折り込み部を有する袋状に形成されており、上部に、合成樹脂製のスパウトが、表裏2枚のシートに挟まれた状態で溶着されたスパウト付きガゼット袋であって、前記合成樹脂製シートが、熱接着性フィルムとして直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを積層してなる積層フィルムであり、前記折り込み部が、二つ折りされた一定の幅を有する定幅部分の上部に、その定幅部分より幅の狭い幅狭部分を設けたものであり、その幅狭部分の上部の端縁が傾斜状になっており、その傾斜端縁に、合成樹脂製のスパウトが溶着されているとともに、左右両サイドがヒートシールされており、それらの側方シール部の下端際が、内向きの傾斜状になっており、かつ、前記側方シール部の前記折り込み部の幅狭部分の外側に相当する部分に、他の部分より幅広なシール強化部が設けられており、かつ、前記傾斜端縁の設置側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、なおかつ、その表裏2枚のシートを直接にヒートシールした部分において、傾斜端縁のシール部分と側方シール部の上端際の部分とが重なり合った状態になっているとともに、前記折り込み部の幅狭部分が、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を斜めに折り曲げることによって形成されたもの、あるいは、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を水平断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げることによって形成されたものであり、かつ、前記シール強化部の上端が、その幅狭部分の折り曲げ稜線より上側に位置していることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、左右両サイドの側方シール部の下端付近の部分が、上方から下方にかけて次第に幅広になっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、合成樹脂製シートによって左右両側および下部に折り込み部を有する袋状に形成されており、上部に、合成樹脂製のスパウトが、表裏2枚のシートに挟まれた状態で溶着されたスパウト付きガゼット袋であって、前記合成樹脂製シートが、熱接着性フィルムとして直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを積層してなる積層フィルムであり、前記折り込み部が、二つ折りされた一定の幅を有する定幅部分の上部に、その定幅部分より幅の狭い幅狭部分を設けたものであり、その幅狭部分の上部の端縁が傾斜状になっており、その傾斜端縁に、合成樹脂製のスパウトが溶着されているとともに、左右両サイドがヒートシールされており、それらの側方シール部の前記折り込み部の幅狭部分の外側に相当する部分に、他の部分より幅広なシール強化部が設けられており、かつ、前記傾斜端縁の設置側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、なおかつ、その表裏2枚のシートを直接にヒートシールした部分において、傾斜端縁のシール部分と側方シール部の上端際の部分とが重なり合った状態になっているとともに、前記折り込み部の幅狭部分が、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を斜めに折り曲げることによって形成されたもの、あるいは、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を水平断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げることによって形成されたものであり、かつ、前記シール強化部の上端が、その幅狭部分の折り曲げ稜線より上側に位置していることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、前記傾斜端縁の設置側と反対側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、その表裏2枚のヒートシールした部分と前記傾斜端縁との間に開口部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4のいずれかに記載された発明において、前記傾斜端縁を一定幅にヒートシールすることによって表裏2枚のシートの間にスパウトが溶着されているとともに、その傾斜端縁のヒートシール部分の内側の端縁が鉛直状になっており、傾斜端縁の設置側と反対側の側方シール部の上端際の内側の端縁と平行になっていることを特徴とするものである。
請求項1に記載のスパウト付きガゼット袋は、上部に形成された傾斜端縁にスパウト(抽出部材あるいは注出部材)が設けられているので、大きな角度で傾斜させなくても内容物を容易に抽出することができる。その上、スパウトが左右のいずれかに寄っている(側方に位置している)ので、内容物が残り少なくなった場合でも転倒しにくい。また、上端縁以外の周縁を先にヒートシールすることによって袋状物を形成した後に、内容物を充填して上端縁をヒートシールする、という内容物の充填密封方法を採用することができるため、内容物の充填の前後で上下をひっくり返す必要がなくなるので、製造ラインを安価かつシンプルに構成することが可能となる。また、スパウトを固着した傾斜端縁の下側に幅狭な空間(内部空間)が形成されないので、残り少なくなった内容物を滞留させることなく最後までスムーズに抽出することができる。さらに、左右両サイドの側方シール部の下端際が内向きの傾斜状になっているので、内容物を充填した場合に、二つ折りになった折り込み部が拡がるとともに、表側のシートおよび裏側のシートが、左右の側方シール部の内向きの傾斜状部分の上端際で屈曲して矩形状の底面を形成するため、下側の部分が直方体状となるので、安定した状態で起立させることができる。
請求項2に記載のスパウト付きガゼット袋は、左右両サイドの側方シール部の下端際が上方から下方にかけて次第に幅広になっているので、内容物を充填した際に、底面の四隅においては、折り込み部と側方シール部の幅広な部分とが重なり合った状態となるため、耐擦傷性に優れており非常に破れにくい。
請求項1,3に記載のスパウト付きガゼット袋は、折り込み部の幅狭部分が合成樹脂シートを多重に折り畳んで形成されている場合でも、その幅狭部分のヒートシール強度がシール強化部によって高められているので、充填した内容物が幅狭部分から漏洩する等の事態が生じない。
請求項3に記載のスパウト付きガゼット袋は、上部に形成された傾斜端縁にスパウトが設けられているので、大きな角度で傾斜させなくても内容物を容易に抽出することができる。その上、スパウトが左右のいずれかに寄っているので、内容物が残り少なくなった場合でも転倒しにくい。また、上端縁以外の周縁を先にヒートシールすることによって袋状物を形成した後に、内容物を充填して上端縁をヒートシールする、という内容物の充填密封方法を採用することができるため、内容物の充填の前後で上下をひっくり返す必要がなくなるので、製造ラインを安価かつシンプルに構成することが可能となる。また、スパウトを固着した傾斜端縁の下側に幅狭な空間が形成されないので、残り少なくなった内容物を滞留させることなく最後までスムーズに抽出することができる。さらに、下部にも折り込み部が設けられているので、内容物を充填した場合に、当該下部の折り込み部が拡がって水平面を形成するため、きわめて安定した状態で起立させることができる。
請求項4に記載のスパウト付きガゼット袋は、上端の開口部の周囲に折り込み部が存在しない状態になっているため、開口部から内容物を充填する際に、内容物充填用のノズル等が左右の折り込み部に接触する事態(すなわち、左右の折り込み部が内容物充填用のノズル等に干渉する事態)が生じないので、非常に容易に、かつ効率的に内容物を充填することができる。
請求項5に記載のスパウト付きガゼット袋は、傾斜端縁のヒートシール部分の内側の端縁が鉛直状になっているため、上端の開口部から内容物を充填する際に、その内側の端縁部分が剥離してしまう事態が起こりにくく、内容物を充填した状態で密封のし損ないを生じさせることなく歩留まり良く密封することができる。
請求項1,3に記載のスパウト付きガゼット袋は、傾斜端縁の設置側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、ヒートシール強度が高くなっているため、内容物を充填する際や、内容物を充填した状態で落下した際に、その表裏のシートの直接的な接合部分で圧力を吸収して、左右の折り込み部の上端際(幅狭部分の上端際)の部分(すなわち、ヒートシール強度の低い部分)に圧力を集中させないので、破裂してしまう事態を効果的に防止することができる。
スパウト付きガゼット袋を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるA−A線端面図である)。 スパウト付きガゼット袋を示す説明図(内容物を充填した状態の斜視図)である。 折り込み部を形成するための折り込み材を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおける破線で囲んだ部分の左側面図である)。 スパウトを示す説明図である(aは正面図であり、bは底面図であり、cは、側面図である)。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図(正面図)である。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図(正面図)である。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図(下部の正面図)である。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図(下部の正面図)である。 折り込み材の変更例を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおける破線で囲んだ部分の左側面図である)。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるA−A線端面図であり、cはaにおけるB−B線端面図である)。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図(内容物を充填した状態の斜視図)である。 スパウト付きガゼット袋の変更例における左右の折り込み材および底部の折り込み材を示す説明図である(aは正面図であり、bは左側の折り込み材の下端際の左側面の端面図(すなわち、aにおける矢印C方向の矢視図)であり、cは左側の折り込み材と底部の折り込み材とを分離した状態の斜視図である)。 折り込み材の変更例を示す説明図である(aは正面図であり、bは左側の折り込み材の下端際の左側面の端面図(すなわち、aにおける矢印C方向の矢視図)であり、cはaにおけるF−F線端面図である)。 スパウト付きガゼット袋の変更例を示す説明図(頭部の正面図)である。
以下、本発明に係るスパウト付きガゼット袋の一実施形態について詳細に説明する。本発明に係るガゼット袋は、合成樹脂製シートによって形成される。ここでいう合成樹脂製シートとは、食品、薬品、化粧品、洗剤等の包装材料として用いられる合成樹脂フィルムを積層した積層フィルム、あるいは合成樹脂フィルムと紙やアルミ箔等とを積層した積層フィルム等のことである。本発明に係るガゼット袋に用いられる合成樹脂製シートは、少なくとも片面(内面)が熱接着性を有している必要がある。
そのような合成樹脂製シートとしては、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のベースフィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルム等を好適に用いることができる。また、そのようなラミネートフィルムの中間にポリエステルフィルムやナイロンフィルム等を挟み込んだ3層以上のラミネートフィルムも好適に用いることができる。
なお、ベースフィルムや中間層を形成するフィルムは、未延伸のものを用いることも可能であるし、一軸延伸あるいは二軸延伸したものを用いることも可能である。また、ベースフィルムと熱接着性フィルムとの界面、ベースフィルムと中間層を形成するフィルムとの界面、中間層を形成するフィルムと熱接着性フィルムとの界面には、必要に応じて、金属箔層や金属蒸着層を設けることも可能である。一方、合成樹脂製シートの厚みは、特に限定されないが、内容物に対する保存性能や耐破袋強度等の面から、40〜250μmであると好ましく、110〜180μmであるとより好ましい。
本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、上記した合成樹脂製シートを、所定の態様で積層し、その積層体の側部および/または下部(底部)および/または上部(頭部)をヒートシールして袋状にするとともに、上部を傾斜状に裁断して傾斜端縁を形成し、その傾斜端縁にスパウトを固着(融着)させる(すなわち、表裏の合成樹脂製シートの内部にスパウトを挟み込んだ状態で、それらの合成樹脂製シートをヒートシールする)ことによって製造される。
各ヒートシール(側方シール部、底シール部、頭シール部、傾斜シール部等)および裁断は、ガゼット製袋機を用いて、一連の加工として実施することも可能であるし、バッチ(非一連)の加工として実施することも可能である。なお、ヒートシールの温度は、特に限定されないが、ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムを熱接着性フィルムとする合成樹脂製シートを用いる場合には、170〜210℃の範囲内にするのが好ましい。
また、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、正面視で概ね矩形に形成されるが、その大きさは特に限定されず、高さ、幅ともに概ね50〜350mmの範囲内で、必要に応じて調整することができる。さらに、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、左右両サイドに折り込み部(内向きに二つ折りに折り込んだ部分、所謂、マチ)を設けたものであるが、当該折り込み部の幅(二つ折り部分の幅)は、特に限定されず、10〜75mmの範囲内で必要に応じて調整することができる。加えて、折り込み部の形状や構造も、特に限定されず、必要に応じて適宜変更することができる
一方、傾斜端縁に固着されるスパウトとしては、硬質の合成樹脂によって形成されたもの等を好適に用いることができ、注出口部材(注出部の下部に接着部を連設した部材)とキャップとが別々に成形された2ピースタイプのものでも良いし、注出口部材とキャップとが薄肉部を介して一体的に成形された1ピースタイプのものでも良い。また、逆止弁構造を有するものでも良い。注出口部材の材質は、ガゼット袋の熱接着性フィルムと熱接着(融着)できることが必要であり、そのような材質としては、ポリプロピレン、中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン、ポリエステル等を挙げることができる。
また、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、上部の端縁(一部の端縁)が傾斜状になっていることが必要であるが、当該傾斜端縁の傾斜角度は、特に制限されず、水平線に対して20°〜65°をなす角度の範囲内で、適宜変更することができる。なお、当該傾斜端縁の傾斜角度を40°以上50°未満となるように調整すると、当該傾斜端縁の開口部から内容物を充填する際に充填しやすい上、目一杯充填された内容物を抽出する際でも零さないように充填しやすい等のメリットがある。
<スパウト付きガゼット袋の構成>
以下、本発明のスパウト付きガゼット袋の一実施例について説明する。図1、図2は、スパウト付きガゼット袋を示したものであり、スパウト付きガゼット袋Pは、正面視が略矩形の袋本体1とスパウト11とによって構成されており、縦×横=280mm×140mmの大きさを有している。
袋本体1は、表裏2枚の略矩形の胴材2a,2bと、それらの胴材2a,2bの左右の両端縁際に挟み込まれた折り込み材3a,3bとによって構成されている。表裏の胴材2a,2bは、厚さ15μmのナイロンフィルム(ベースフィルム)の上に、アルミ蒸着を施した厚さ12μmのポリエステルフィルム(中間層)を、アルミ蒸着面がナイロンフィルムと接合するように積層し、さらにその上に、厚さ130μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)を積層してなる合成樹脂製シートによって、縦長な長方形状に形成されている。
さらに、表裏の胴材2a,2bは、左上方が斜めに裁断されており、上端縁と左側端縁とを繋ぐように傾斜端縁4が形成された状態になっている。当該傾斜端縁4は、水平な上端縁に対して、約45°左下がりに傾斜しており、約80mmの長さを有している。そして、それらの胴材2a,2bは、それぞれ、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)層を内側にした状態で配置されている。
また、図3は、左側の折り込み材3aを示したものであり、各折り込み材3a,3bは、胴材2a,2bと同様な合成樹脂製シートからなる縦長な帯状体を、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層が外側になるように、所定の幅(約42mm幅)の二つ折りにして、その上端際の部分をさらに斜めに折り曲げた構造を有している。そして、二つ折りした部分が一定の幅を有する定幅部分18を構成し、上端際の四つ折り部分が定幅部分18より幅の狭い幅狭部分19を構成した状態になっている。なお、左側の折り込み材3aと右側の折り込み材3bは、左右対称な構造を有している。それらの折り込み材3a,3bは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層を表裏の胴材2a,2bの裏面に対向させた状態で配置されている。
そして、胴材2a,2bと折り込み材3a,3bとの積層部分の内の端縁際の部分をヒートシールすることによって側方シール部5,5・・が形成されている。当該側方シール部5,5・・においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合った状態になっている。
また、側方シール部5,5・・は、一定幅(約7mm)の帯状になっており、下端際の部分が次第に幅広となって幅広部Wを形成した状態になっている。そして、それらの幅広部W,Wの最大幅は、約42mmになっている。加えて、それらの幅広部W,Wには、それぞれ、エアー抜き部6,6が設けられている。また、各側方シール部5,5・・の上部であって折り込み材3の上端際の外側の部分には、略半楕円形状のシール強化部8が設けられており、当該シール強化部8の最大幅は、約20mmになっている。なお、当該シール強化部8によって、胴材2a,2bの間に挟み込まれた折り込み材3a,3bの幅狭部分19(四つ折り部分)が強固に融着された状態になっている。
一方、袋本体1の下端縁際には、胴材2a,2bを全幅に亘ってヒートシールすることによって、一定の高さ(約13mm)の帯状の底シール部7が形成されており、側方シール部5,5・・の下端際の幅広部W,Wと重なり合った状態になっている。そして、当該底シール部7の中央の部分(側方シール部5,5・・以外の部分)においては、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが融着し合った状態になっている。
また、袋本体1の上端縁際には、胴材2a,2bを全幅に亘ってヒートシールすることによって、一定の高さ(約7mm)の帯状の頭シール部9が形成されており、右側の側方シール部5の上端際の部分と重なり合った状態になっている。そして、当該頭シール部9においては、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが融着し合った状態になっている。
そして、表裏の胴材2a,2bに形成された傾斜端縁4の略中央に、スパウト11が固着されている。図4は、固着されたスパウトを示したものであり、スパウト11は、注出口部材12とキャップ13とが別々に形成された、所謂、2ピースタイプのものであり、注出口部材12、キャップ13とも、ポリプロピレンによって形成されている。注出口部材12は、内容物を抽出するための注出部14の下部に、袋本体1と融着させるための水平断面が略菱形で四層構造の接着部15が連設されている。また、接着部15の左右には、薄板状の融着補助片16,16が突設されている。かかる接着部15は、約10mmの高さを有している。
上記の如く構成されたスパウト11は、傾斜端縁4において、接着部15を表裏2枚の胴材2a,2bの間に挿入し、その接着部15の外側に位置した胴材2a,2bの上に、所定の温度(約210±5℃)に加熱した凹状の湾曲面を設けた熱板Pを押し付け、スパウト11の接着部15と胴材2a,2bの裏面とを、所定の幅(約7mm)の帯状にヒートシールすることによって、胴材2a,2bの間に固着(融着)されている。そして、袋本体1の左端縁においては、傾斜端縁4のヒートシール部分(傾斜シール部17)と側方シール部5とが重なり合い、傾斜シール部17の上端際は、頭シール部9と重なり合った状態になっている。
さらに、底シール部7の左右両端際の部分(マチの部分)には、それぞれ、スポット融着部10,10・・が設けられている。当該スポット融着部10,10・・においては、二つ折りした折り込み材3a,3bを貫通するように貫通孔が設けられており、その貫通孔を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合った状態になっている。
加えて、図1、図2の如く、スパウト11は、左右の折り込み材3a,3bの上端(すなわち、幅狭部分19の上端)の位置が、傾斜端縁4の下端(図1における左端)の位置よりも下側になっており、側方シール部5の上端際に、表裏2枚の胴材2a,2bを直接にヒートシールした部分(図1,図2における破線Dの部分)が設けられた状態になっている。
<スパウト付きガゼット袋の作用>
上記の如く構成されたスパウト付きガゼット袋Pは、スパウト11の抽出部14から内容物を充填させて用いられる。そして、そのように内容物を充填させると、折り込み材3a,3bの二つ折りになった定幅部分18が拡がるとともに、底シール部7の上方において、表側の胴材2aおよび裏側の胴材2bが、側方シール部5,5の幅広部W,Wの上端際で屈曲して矩形状の底面を形成するため、下側の部分が直方体状となる。そのため、スパウト付きガゼット袋Pは、安定した状態で起立させることができる。さらに、そのように内容物を充填させたスパウト付きガゼット袋Pは、従来の(上端縁の中央にスパウトが固着された)スパウト付きガゼット袋に比べて、小さな傾斜角度で、内容物を抽出することができる。
<スパウト付きガゼット袋による効果>
スパウト付きガゼット袋Pは、上記の如く、上部に、傾斜端縁4が設けられており、その傾斜端縁4に、合成樹脂製のスパウト11が溶着されているので、大きな角度で傾斜させなくても内容物を容易に抽出することができる。その上、スパウト11が左側(状面図における左側)に寄っているので、内容物が残り少なくなった場合でも転倒しにくい。
また、スパウト付きガゼット袋Pは、折り込み部を構成している折り込み材3a,3bが、二つ折りされた一定の幅を有する定幅部分18の上部に、その定幅部分18より幅の狭い幅狭部分19を設けたものであり、その幅狭部分19の上方に、傾斜端縁4が設けられているため、スパウト11を固着した傾斜端縁4の下側に幅狭な空間(内部空間)が形成されないので、残り少なくなった内容物を滞留させることなく最後までスムーズに抽出することができる。
さらに、スパウト付きガゼット袋Pは、左右両サイドがヒートシールされており、それらの側方シール部5,5の下端際が、内向き(幅方向の中央向き)の傾斜状になっているので、内容物を充填した場合に、二つ折りになった折り込み材3a,3bが拡がるとともに、表側の胴材2aおよび裏側の胴材2bが、左右の側方シール部5,5の幅広部W,Wの上端際で屈曲して矩形状の底面を形成し、下側の部分が直方体状となるため、安定した状態で起立させることができる。
加えて、スパウト付きガゼット袋Pは、左右両サイドの側方シール部5,5の下端際が上方から下方にかけて次第に幅広になっている(幅広部W,W)ので、内容物を充填した際に、底面の四隅においては、折り込み材3a,3bと側方シール部5,5の幅広な部分W,Wとが重なり合った状態となるため、耐擦傷性に優れており非常に破れにくい。
一方、スパウト付きガゼット袋Pは、側方シール部5,5の折り込み材3a,3bの幅狭部分19,19の外側に相当する部分に、他の部分より幅広なシール強化部8,8が設けられているため、折り込み材3a,3bの幅狭部分19,19が合成樹脂シートを多重に折り畳んで形成されている場合でも、それらの幅狭部分19,19のヒートシール強度がシール強化部8,8によって高められているので、充填した内容物が幅狭部分から漏洩する等の事態が生じない。
一方、スパウト付きガゼット袋Pは、傾斜端縁4の設置側(図1における左側)の側方シール部5の上端際が、表裏2枚の胴材2a,2bを直接にヒートシールした状態になっており、ヒートシール強度が高くなっているため(図1,図2における破線Dの部分)、内容物を充填する際や、内容物を充填した状態で落下した際に、その表裏の胴材2a,2bの直接的な接合部分で圧力を吸収して、左右の折り込み材3a,3bの上端際(幅狭部分13の上端際)の部分(すなわち、ヒートシール強度の低い部分)に圧力を集中させないので、破裂してしまう事態を効果的に防止することができる。
<スパウト付きガゼット袋の変更例>
本発明に係るスパウト付きガゼット袋の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、袋本体を構成する合成樹脂製シートの材質、大きさ(高さ、幅、マチの幅、マチの構造等)、底シール部、側方シール部、頭シール部、傾斜シール部の形状等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
たとえば、袋本体を構成する合成樹脂製シートは、上記実施形態の如く、ナイロンフィルムとポリエステルフィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものに限定されず、他の材質の合成樹脂フィルムを積層させたものでも良い。なお、合成樹脂製シートとして、ナイロンフィルムとポリエステルフィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものを用いた場合には、袋本体の強度が良好なものとなるとともに、スパウト付きガゼット袋の製造が容易なものとなる。
また、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、上記実施形態の如く、予め、上端縁をヒートシールしたものに限定されず、図5の如く、上端縁をヒートシールしていない開口部Oとしたもの(スパウト付きガゼット袋P)や、図6の如く、下端縁をヒートシールしていない開口部Oとしたもの(スパウト付きガゼット袋P)等に変更することも可能である。そのように、上端縁あるいは下端縁を開口部Oとした場合には、開口部Oから内容物を充填させた後に、開口部Oをヒートシールして(すなわち、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とを融着させて)密封した状態で用いることが可能となるため、2ピースのスパウトのみならず、1ピースのスパウトを使用することも可能となる。加えて、スパウト付きガゼット袋を、図5の如く、上端縁を開口したものとした場合には、内容物の充填の前後で上下をひっくり返す必要がなくなるので、製造ラインを安価かつシンプルに構成することが可能となる。
加えて、図5のスパウト付きガゼット袋Pは、傾斜端縁4の設置側と反対側(すなわち、図5における右側)の側方シール部5の上端際が、表裏2枚の胴材2a,2bを直接にヒートシールした状態になっており(図5における破線Eの部分)、その表裏の胴材2a,2bの直接的なシートシール部分Eと傾斜端縁4との間に開口部Oが形成されている。それゆえ、当該スパウト付きガゼット袋Pは、上端の開口部Oの周囲に折り込み材3a,3bが存在しない状態になっているため、開口部Oから内容物を充填する際に、内容物充填用のノズル等が左右の折り込み材3a,3bに接触する事態(すなわち、左右の折り込み材3a,3bが内容物充填用のノズル等に干渉する事態)が生じないので、非常に容易に、かつ効率的に内容物を充填することができる。
さらに、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、上記実施形態の如く、左右両サイドの側方シール部5,5の下端際が上方から下方にかけて次第に幅広になったものに限定されず、図7(a)の如く、袋本体1の下端際に、一定幅の側方シール部5a,5aと帯状の傾斜状シール部5b,5bとを設けたもの(スパウト付きガゼット袋P)や、図7(b)の如く、袋本体1の下端際に、帯状の傾斜状シール部5c,5cを設けるとともに、それらの傾斜状シール部5c,5cの外側の部分を裁断したもの(スパウト付きガゼット袋P)等に変更することも可能である。加えて、本発明に係るスパウト付きガゼット袋を、図7(a),(b)の如き形状とする場合でも、図8(a),(b)の如く、下端縁をヒートシールされていない開口部Oとすることも可能である。すなわち、下端縁から内容物を充填した後に当該下端縁をヒートシールして使用するもの(スパウト付きガゼット袋P,P)とすることも可能である。
一方、折り込み部を構成する折り込み材は、上記実施形態の如く、縦長な帯状体を所定の幅の二つ折りにして、その上端際の部分をさらに(前方あるいは後方へ)斜めに折り曲げた構造を有するものに限定されず、図9の如く、縦長な帯状体を所定の幅の二つ折りにして、その上端際の部分を水平断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げた構造を有するもの等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合でも、上記実施形態のスパウト付きガゼット袋と同様に、スパウト11を固着した傾斜端縁4の下側に幅狭な空間(内部空間)が形成されないので、残り少なくなった内容物を滞留させることなく最後までスムーズに抽出することが可能となる。
さらに、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、上記実施形態の如く、左右両サイドにのみ折り込み部を設けたものに限定されず、下部(底部)に折り込み部を設けたものに変更することも可能である。図10、図11は、底部に折り込み部を設けたスパウト付きガゼット袋を示したものであり、スパウト付きガゼット袋Pは、表裏2枚の略矩形の胴材2a,2bの左右および底部に、それぞれ、折り込み材3a,3b、折り込み材21が挟み込まれている。また、図12は、スパウト付きガゼット袋Pにおける左右両サイドの折り込み材3a,3bおよび底部の折り込み材21を示したものである。左右の各折り込み材3a,3bは、上記実施形態のものと同様な合成樹脂フィルムからなるものであり、各折り込み材3a,3bの上側の部分は、上記実施形態と同様に、縦長な帯状体を二つ折りにした構造(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層が外向きになるように二つ折りにした構造)を有しており、外面を表裏の胴材2a,2bの裏面に対向させた状態で配置されている。
また、左右の各折り込み材3a,3bの下端際の部分は、それぞれ、断面(鉛直な断面)M字状(逆M字状)になるように中側へ斜めに折り曲げられており、それらの屈曲部分F,Fの内部に、横長な帯状体を二つ折りにしてなる底部の折り込み材21の左右の両端際が挟み込まれている。なお、底部の折り込み材21は、左右の各折り込み材3a,3bと同様な合成樹脂フィルムからなるものであり、横長な帯状体を所定の幅(左右の折り込み材3a,3bと略同一幅)の二つ折りにした構造(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層が外向きになるように二つ折りにした構造)を有している。そして、それらの左右の折り込み材3a,3bおよび底部の折り込み材21の表裏の外側に、胴材2a,2bが重ねられている。そして、スパウト付きガゼット袋Pの側方シール部5,5・・の下端際の部分においては、断面M字状の屈曲部分Fの外側で、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っており、屈曲部分Fの内側で、折り込み材3a,3bの裏面と底部の折り込み材21の裏面が融着し合っている。
また、底部の折り込み部(折り込み材21が挟み込まれた部分)の下端縁際の部分を一定の高さの帯状にヒートシールすることによって底シール部22,22が形成されている。それらの底シール部22,22においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材21の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材21の裏面が、それぞれ融着し合っている。そして、スパウト付きガゼット袋Pにおいては、底部の折り込み材21の外周(周縁際)が、表裏の胴材2a,2bの下端際および左右の各折り込み材3a,3bの下端際にヒートシールされた状態になっている。
かかるスパウト付きガゼット袋Pは、上記実施形態のスパウト付きガゼット袋Pと同様に、上部に形成された傾斜端縁4にスパウト11が設けられているので、大きな角度で傾斜させなくても内容物を容易に抽出することができる。その上、スパウト11が左右のいずれかに寄っている(中央ではなく側方に位置している)ので、内容物が残り少なくなった場合でも転倒しにくい。また、上端縁以外の周縁を先にヒートシールすることによって袋状物を形成した後に、内容物を充填して上端縁をヒートシールする、という内容物の充填密封方法を採用することができるため、内容物の充填の前後で上下をひっくり返す必要がなくなるので、製造ラインを安価かつシンプルに構成することが可能となる。また、スパウト11を固着した傾斜端縁4の下側に幅狭な空間が形成されないので、残り少なくなった内容物を滞留させることなく最後までスムーズに抽出することができる。加えて、スパウト付きガゼット袋Pは、下部にも折り込み部が設けられているので、内容物を充填した場合に、当該下部の折り込み部が拡がって水平面を形成するため、きわめて安定した状態で起立させることができる。
加えて、上記したスパウト付きガゼット袋Pの如く、底部に折り込み部を設ける場合における底部の折り込み部の設置方法は、左右の折り込み材の下端縁際の部分を鉛直断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げて、それらの屈曲部分の内部に、底部の折り込み材の左右の両端際を挟み込ませる方法に限定されず、図13の如く、長尺な帯状の合成樹脂フィルムを所定の態様で折り畳むことによって、左右の折り込み材3a,3bと底部の折り込み材21とを一緒に形成する(連ならせるように形成する)方法を採用することも可能である。
さらに、本発明に係るスパウト付きガゼット袋は、上記実施形態の如く、傾斜端縁の内側の端縁が傾斜状になっているものに限定されず、傾斜端縁のヒートシール部分の内側の端縁が鉛直状になっているものでも良い。図14は、傾斜端縁のヒートシール部分の内側の端縁を鉛直状にしたスパウト付きガゼット袋を示したものであり、スパウト付きガゼット袋Pは、傾斜端縁4において表裏の胴材2a,2bの間にスパウト11を挟み込み、その傾斜端縁4を所定の幅(約7mm)の帯状にヒートシールすることによって、スパウト11が胴材2a,2bの間に固着(融着)されている。そして、傾斜端縁4のヒートシール部分(傾斜シール部17)の下端縁(外側の端縁)が、側方シール部5と重なり合った状態になっている。一方、傾斜シール部17の上端際(内側の端縁)は、鉛直状になっており(図14におけるα部分)、傾斜端縁4の設置側と反対側(図14における右側)の側方シール部5の上端際の内側の端縁と略平行になっている。上記の如く構成されたスパウト付きガゼット袋Pは、上端の開口部Oから内容物を充填する際に、その内側の端縁部分(図14におけるα部分)が剥離してしまう事態が起こりにくく、内容物を充填した状態で密封のし損ないを生じさせることなく歩留まり良く密封することができる。
本発明のスパウト付きガゼット袋は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、食品、薬品、化粧品、洗剤等の各種の液体や粉体等の包装用袋として好適に用いることができる。
1・・袋本体
2a,2b・・胴材
3a,2b・・折り込み材(側部)
21・・折り込み材(底部)
4・・傾斜端縁
5・・側方シール部
11・・スパウト
18,18’・・定幅部分
19,19’・・幅狭部分
〜P・・スパウト付きガゼット袋
W・・幅広部

Claims (5)

  1. 合成樹脂製シートによって左右両側に折り込み部を有する袋状に形成されており、上部に、合成樹脂製のスパウトが、表裏2枚のシートに挟まれた状態で溶着されたスパウト付きガゼット袋であって、
    前記合成樹脂製シートが、熱接着性フィルムとして直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを積層してなる積層フィルムであり、
    前記折り込み部が、二つ折りされた一定の幅を有する定幅部分の上部に、その定幅部分より幅の狭い幅狭部分を設けたものであり、
    その幅狭部分の上部の端縁が傾斜状になっており、その傾斜端縁に、合成樹脂製のスパウトが溶着されているとともに、
    左右両サイドがヒートシールされており、それらの側方シール部の下端際が、内向きの傾斜状になっており、かつ、
    前記側方シール部の前記折り込み部の幅狭部分の外側に相当する部分に、他の部分より幅広なシール強化部が設けられており、かつ、
    前記傾斜端縁の設置側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、なおかつ、その表裏2枚のシートを直接にヒートシールした部分において、傾斜端縁のシール部分と側方シール部の上端際の部分とが重なり合った状態になっているとともに、
    前記折り込み部の幅狭部分が、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を斜めに折り曲げることによって形成されたもの、あるいは、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を水平断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げることによって形成されたものであり、かつ、
    前記シール強化部の上端が、その幅狭部分の折り曲げ稜線より上側に位置していることを特徴とするスパウト付きガゼット袋。
  2. 左右両サイドの側方シール部の下端付近の部分が、上方から下方にかけて次第に幅広になっていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付きガゼット袋。
  3. 合成樹脂製シートによって左右両側および下部に折り込み部を有する袋状に形成されており、上部に、合成樹脂製のスパウトが、表裏2枚のシートに挟まれた状態で溶着されたスパウト付きガゼット袋であって、
    前記合成樹脂製シートが、熱接着性フィルムとして直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを積層してなる積層フィルムであり、
    前記折り込み部が、二つ折りされた一定の幅を有する定幅部分の上部に、その定幅部分より幅の狭い幅狭部分を設けたものであり、
    その幅狭部分の上部の端縁が傾斜状になっており、その傾斜端縁に、合成樹脂製のスパウトが溶着されているとともに、
    左右両サイドがヒートシールされており、それらの側方シール部の前記折り込み部の幅狭部分の外側に相当する部分に、他の部分より幅広なシール強化部が設けられており、かつ、
    前記傾斜端縁の設置側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、なおかつ、その表裏2枚のシートを直接にヒートシールした部分において、傾斜端縁のシール部分と側方シール部の上端際の部分とが重なり合った状態になっているとともに、
    前記折り込み部の幅狭部分が、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を斜めに折り曲げることによって形成されたもの、あるいは、二つ折りされた前記定幅部分の上端際を水平断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げることによって形成されたものであり、かつ、
    前記シール強化部の上端が、その幅狭部分の折り曲げ稜線より上側に位置していることを特徴とするスパウト付きガゼット袋。
  4. 前記傾斜端縁の設置側と反対側の側方シール部の上端際が、表裏2枚のシートを直接にヒートシールした状態になっており、
    その表裏2枚のヒートシールした部分と前記傾斜端縁との間に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスパウト付きガゼット袋。
  5. 前記傾斜端縁を一定幅にヒートシールすることによって表裏2枚のシートの間にスパウトが溶着されているとともに、
    その傾斜端縁のヒートシール部分の内側の端縁が鉛直状になっており、傾斜端縁の設置側と反対側の側方シール部の上端際の内側の端縁と平行になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスパウト付きガゼット袋。
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