JP2006062711A - サイドガゼット袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドガゼット袋における斜めシールの形状を改良し、ピンホールの発生を解消したサイドガゼット袋の提供。
【解決手段】サイド折り込み部4、底シール部6、斜めシール部7を有するサイドガゼット袋1において、斜めシール部の内縁線12は、サイド折り込み部の折り線10と熱融着交点を有さず、かつ斜めシール部の内縁線の延長線12’とサイド折り込み部の折り線との交点がサイド折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点より上部に位置する、好ましくは斜めシール部の内縁線は直線で終息せず、サイド折り込み部の折り線と交わる手前で屈曲して、折り線と平行方向にシールされ底シール部の内縁線と熱融着交点を有することを特徴とするサイドガゼット袋。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイドガゼット袋に関し、詳しくは斜めシール部と底シール部のそれぞれの内縁線の交点付近におけるピンホールの発生の恐れのないサイドガゼット袋に関する。
従来から、袋の両サイドを折り込んでガゼット部とし、長手方向と直交する方向の底シール部で熱融着して得られる袋は、サイドガゼット袋として用いられているが、折り込み部と底シール部の交点では、内容物の入った状態での輸送時や落下衝撃により袋内部から力が加わった際、折り込み部のシール部分からピンホールの発生が起き易かった。このようなピンホールの発生防止のために、フィルムが重なり合って熱融着された部分の境界点上にスポット的にヒートシールする等の処理(例えば、特許文献1〜2参照。)を施す方法が取られてきた。
また、上記のピンホール発生現象を解消させる目的と、ガゼット袋のより自立性を高め、ガゼット袋の膨らみを抑える目的で、底部の底シール部の底縁の両端部に位置する両角部に底縁に対して斜め方向の斜めシールを施したガゼット袋がよく用いられている。
このサイドガゼット袋は、内容物が収容されると底面部が広がり、自立性と保形性が高められる袋であり、立てた状態で置くことができ、平置きする場合に比べて単位スペース当たりの数を多くすることができ、さらに使用時には、立てた状態で開口部を開いて内容物を取り出すことができるために、他の容器等に移し替えずにそのまま使用することができるという利便性においても優れ、色々な製品に適用されている。
このような斜めシールを施したサイドガゼット袋としては、例えば、図6に示すようなサイドガゼット袋を示すことができる。図6において、サイドガゼット袋1は、袋前面2と袋後面の間に両サイドで折り込まれた折り込み部4、袋前面2と袋後面の両サイドのそれぞれのサイドシール部5、底シール部6により袋状に成形され、さらに、自立性を付与するために斜めシール部7が施されている(ただし、図6においては、袋後面の図は省略してある。)。
従来、斜めシールは、折り込み部の折り線と底シールが一点で交わるようにシールすることにより、内容物を封入して底部を広げると安定して自立できるとされてきた。すなわち、図6のサイドガゼット袋1の下部の拡大図である図7で説明すると、斜めシール部7の内縁線12は、折り込み部4の折り線10と底シール部6の内縁線11が交わる交点13でピッタリと交わるように熱融着成形されていた。このようにすることにより、サイドガゼット袋内部から外部への力が加わると、折り込み部分を内側から広げ、折り込み部分と底シール部分の熱融着交点から袋上部に掛けて立体的な膨らみを形成することができるようになっている。
ところが、袋内部からの力で膨らむことで折り込み部分と底シール部分の熱融着交点に負荷が掛かり、上記3本のシール線が交点13でピッタリ熱融着されないと、折り込み部分のシール面が耐えられなくなり破壊され、ピンホールの発生が起こりやすくなるという問題を有している。
すなわち、図7の斜めシール部7の内縁線12と折り込み部4の折り線10と底シール部6の内縁線11とが交わる熱融着交点13付近の拡大図である図8及び図9で説明すると、従来品の加工では、斜めシールは製袋機の精度に適したシール形状でなく、製袋加工時の誤差ズレなどにより、ズレることが多かった。図8は斜めシール部がズレた場合を説明する図であり、斜めシール部7の内縁線12は、常に13の位置で底シール部6の内縁線11と交わらず、シール加工機の精度によっては、13から水平方向にズレた底シール部6の内縁線11上の13’や13”でズレて交わることが多く、13と13’又は13と13”の間隔であるe又はe’が3mm以上になるとピンホールが起き易く、さらにまた、折り込み部4が水平方向にズレ易く、上記3線が一点で交わり難く、ピンホールの発生が起こりやすいという問題があった。また、図9では底シール部がズレた場合を説明する図であり、斜めシール部7の内縁線12は、常に13の位置で底シール部6の内縁線11と交わらず、シール加工機の精度によっては袋最下部から底シール部の内縁線11までの間隔αが変動すると、12と11’の交点、12と11”の交点に熱融着点を有するようになり、特に13と11’又は13と11”の間隔であるf又はf’が3mm以上になるとピンホールが起き易いという問題があった。
特開2002−154553号公報 特開2002−154554号公報
本発明の目的は、上記従来技術における問題点に鑑み、サイドガゼット袋における斜めシールの形状を改良し、ピンホールの発生を解消したサイドガゼット袋を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、サイドガゼット袋の斜めシールの形状を検討し、斜めシール部の内縁線がサイド折り込み部の折り線と熱融着交点を有さず、かつ斜めシール部の内縁線の延長線とサイド折り込み部の折り線との交点がサイド折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点より上部に位置するようにし、好ましくは、斜めシール部を従来品のように直線的に終息する形状ではなく、折り込み部分の折り線に近づいたある部分で折り込み部の方向と同じ方向に屈曲させ、底シール部へ向かって終息するようにシールすると、袋が膨らんだ際に負荷が加わる交点部分にシール部分が形成されず、ピンホールの発生が見られないことを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、サイド折り込み部、底シール部、斜めシール部を有するサイドガゼット袋において、斜めシール部の内縁線は、サイド折り込み部の折り線と熱融着交点を有さず、かつ斜めシール部の内縁線の延長線とサイド折り込み部の折り線との交点がサイド折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点より上部に位置することを特徴とするサイドガゼット袋が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、斜めシール部の内縁線は、直線で終息せず、サイド折り込み部の折り線と交わる手前で屈曲して、折り線と平行方向にシールされ底シール部の内縁線と熱融着交点を有することを特徴とするサイドガゼット袋が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、自立時に折れ曲がる線上に熱融着交点を有さないことを特徴とするサイドガゼット袋が提供される。
本発明のサイドガゼット袋は、袋が膨らんだ際に負荷の加わる交点部分にシール部分が形成されず、シール面の破壊を回避でき、ピンホールの発生が起こり難くなる。
本発明のサイドガゼット袋は、従来のように斜めシール部分を形成するが、斜めシール部の内縁線がサイド折り込み部の折り線と熱融着交点を有さず、かつ斜めシール部の内縁線の延長線とサイド折り込み部の折り線との交点がサイド折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点より上部に位置するようにし、従来品のように斜めシールの内縁線が直線的に終息する形状でなく折り込み部の折り線に近づいてくると、折り線方向と同じ方向に屈曲し底シール部分に終息する形状を有するガゼット袋である。以下に詳細を説明する。
本発明のサイドガゼット袋を図で説明する。図1は、本発明のガゼット袋のシール形状を説明する図である。図1において、サイドガゼット袋1は、袋前面2と袋後面の間に両サイド側で折り込まれた折り込み部4、袋前面2と袋後面の両サイド部のそれぞれのサイドシール部5、底シール部6により袋状に成形され、さらに、自立性を付与するために斜めシール部7が施されている(ただし、図1においては、袋後面の図は省略してある。)。斜めシール部7の内縁線12は、折り込み部4の折り線10と交わる手前で屈曲して直線で終息せず10と交わらず、折り線10と平行方向になり底シール部6の内縁線11と交わるようになり、かつ12の延長線12’と10の交点は10と11の交点より上部に位置する。
図1のサイドガゼット袋の下部の拡大図である図2でさらに詳細に説明すると、斜めシール部7の内縁線12は、折り込み部4の折り線10と交わる手前の14でRコーナーを有するように屈曲し、折り込み部4の折り線10とは交わらず、底シール部6の内縁線11と15で交わるように形成され、斜めシール部7の内縁線12の延長線12’と10の交点は、10と11の交点17より上部に位置する。
斜めシール部の内縁線12の屈曲する部分14のRコーナーは、斜めシール部の内縁線12が折り線10とほぼ平行になるような大きさであればよく、サイドガゼット袋の大きさにより変更される。ガゼット袋が小さいときは、Rは小さく、ガゼット袋が大きいときはRは大きくなる。また、斜めシール部の内縁線12が屈曲した後、底シール部の内縁線11と交わる位置15は、折り線10と底シール部の内縁線11の交点17の位置より4mm以上外側であっても良い。上記交点付近の拡大図である図3で説明すると、斜めシール部の内縁線12は、その屈曲点14で折れ曲がり、底シール部の内縁線11と15で交わる。また、斜めシール部の内縁線12の屈曲する前の内縁線12の延長線である12’は、15’で底シール部の内縁線11と交わる。この15及び15’は、折り線10と底シール部の内縁線11の交点17との間隔、すなわち、15と17の間隔d及び15’と17の間隔d’は、4mm以上であってもよい。
さらに、図2及び図3において、サイドガゼット袋は、内容物が封入されると、折り込み部分を内側から広げ、折り込み部分と底シール部の交点から袋上部に掛けて斜めシール部7の内縁線12に沿って膨らむため、内縁線12が屈曲しなかった場合の延長線12’と折り線10の交点上に底シール部6の内縁線11に平行に引かれる線16が自立時に折れ曲がる線となる。従来法の斜めシール部の内縁線12が直線で終息する場合は、折り込み部4の折り線10と斜めシール部の内縁線12は底シール部6の内縁線11上で交わるため、自立時に折れ曲がる線16は、底シール部6の内縁線11と一致するが、本発明では自立時に折れ曲がる線16は、底シール部の内縁線11と一致せず、その上部に位置する。したがって、自立時に折れ曲がる線上に熱融着交点を有さず、自立時に最も負荷のかかる点と考えられる折り込み部4の折り線10と斜めシール部の内縁線12の熱融着交点は無く、ピンホールが発生しにくくなる。
従来、斜めシールは、折り込み部の折り線と底シールが一点で交わるように熱融着することにより、内容物を封入して底部を広げると安定して自立できるとされてきた。ところが、袋内部からの力で膨らむことで折り込み部分と底シール部分の熱融着交点に負荷が掛かり、上記3本のシール線が交点13で交わらないと折り込み部分のシール面が耐えられなくなり破壊され、ピンホールの発生が起こりやすくなるという問題を有している。さらに従来品の加工では、斜めシールは製袋機の精度に適したシール形状でなく、製袋加工時の誤差ズレなどにより、斜めシール、底部シールがズレることもあり、また、折込が水平方向にズレ易く、上記3線が交点13で交わり難く、ピンホールの発生が起こりやすかった。
本発明のシールの形状は、斜めシール部の内縁線がサイド折り込み部の折り線と熱融着交点を有さず、かつ斜めシール部の内縁線の延長線とサイド折り込み部の折り線との交点がサイド折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点より上部に位置することにより、内容物の封入時に折れ曲がる折れ線が、底シール線より上部に生じ、かつ折れ曲がる折れ線上に熱融着点が無く、斜めシール部の内縁線や袋最下部から底シール部の内縁線までの間隔αが少々変動しても、ピンホールは回避できるという特徴を有している。
ここで、図4に示すシール形状を有するサイドガゼット袋も本発明の範囲である。すなわち、図4において、斜めシール部7の内縁線12は、折り込み部4の折り線10と底シール6の内縁線11上に熱融着交点を有さず、12の延長線と10の交点は10と11の交点上又は上部に存在し、さらに、内容物の封入時に折れ曲がる折れ線上に熱融着点が無い状態である、このシール方法によってもピンホールは回避できる。
なお、本発明のサイドガゼット袋は、袋底部の斜めシールについて上記で説明してきたが、袋上部においても同様なシール方法にするのが好ましい。特に、抽出口を設けた袋においては、好ましい効果を有する。すなわち、図10は、従来法における抽出口を有するサイドガゼット袋の上部を説明する図であるが、斜めシール9の内縁線22は、上部シール8の内縁線21と折り込み部4の折り線10の交点23で交わるが、上述のように交点23では最も負荷がかかり、特に抽出口20が存在することにより、その負荷は増大される。一方、本発明のシール形状を有する図5の抽出口付きサイドガゼット袋の上部においては、斜めシール部9の内縁線22は直線で終息せず、折り込み部4の折り線10と交わる手前で屈曲し、折り線10と平行になり上部シール8の内縁線21と25で交わるようになる。折り込み部4の折り線10上に融着点を有しないことによりピンホールの発生の恐れは無くなる。
本発明のサイドガゼット袋の製造方法としては、斜めシール部を上記のような形状にする以外は、公知の方法を用いることができる。例えば、袋本体を構成する2枚の長方形フィルムを重ね合わせ、側部のガゼット部形成用に二つに折り込んだフィルムを側部に挟み込み、その側辺部のガゼット部及び底辺部のシールと斜めシールを上記の形状になるように行なうことにより得られる。上部シールはガゼット袋の用途に応じてシールして得られる。また、抽出口付きガゼット袋においては、抽出口接合部分での強度低下に対しても同様のシール形状にてピンホールによるシール破壊を回避することができる。
本発明のサイドガゼット袋に用いる材料は、特に限定されないが、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層フイルム、これらのヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フイルムを袋の内層とし、他のフイルムを積層した2層以上の層構成を有する積層フイルム等を使用することができる。ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フイルムとしては、例えば、ポリプロピレン(PP)、プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6(Ny6)、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
特に好ましい材料としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂、比較的低融点のポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等が使用される。
ガゼット袋を構成するプラスチックフイルムとして積層フイルムを使用する場合には、上記のヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フイルムを袋の内層とし、必要に応じて接着剤層を介して、他のフイルムを積層した積層フイルムを使用する。接着剤層を形成する材料としては、ポリエチレンイミン樹脂、アルキルチタネート樹脂、ポリエステル−イソシアネート系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル系樹脂、極性基を導入したオレフィン系樹脂等から選ばれた接着性樹脂が使用できる。
ヒートシール性樹脂と積層するフイルムとしては、特に制限はなく、通常パウチ等の袋に用いられるものはいずれも使用可能である。このようなフイルムに適した材料としては、上記のヒートシール性樹脂として使用される材料はいずれも使用することができ、内層となる樹脂と同種又は異種の材料を適宜選択する。また、他のフイルムとして、アルミニウム等の金属箔、紙、セロファン等と上記のプラスチックフイルムの1種又は2種以上を貼合せたものを使用することもできる。特に、ガスバリヤー性を必要とする内容物の場合には、ポリ塩化ビニリデン樹脂、EVAケン化物、ナイロン又は環状オレフィンコポリマー等の樹脂層、アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物蒸着膜を有する樹脂層、アルミニウム等の金属箔を含む積層フイルムを使用することが好ましい。袋を構成するフイルムに断熱性や剛性等を付与するために、各種合成樹脂の発泡体からなるフイルムを使用することもでき、また酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボン、タルク等の無機物やガラス繊維等を混練した各種合成樹脂からなるフイルムを使用することもできる。
本発明のサイドガゼット袋を構成するのに好適な積層フイルムの層構成としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET:外層)/未延伸線状低密度ポリエチレン(LLDPE:内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/LLDPE(内層)、2軸延伸PET(外層)/アルミニウム箔(中間層)/LLDPE(内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/アルミニウム箔(中間層)/LLDPE(内層)、2軸延伸PET(外層)/2軸延伸ナイロン(中間層)/LLDPE(内層)、2軸延伸PET(外層)/アルミニウム箔(中間層)/2軸延伸ナイロン(中間層)/LLDPE(内層)等が挙げられる。また、加圧加熱処理等の高温処理が必要とされる用途には、2軸延伸PET(外層)/アルミニウム箔(中間層)/未延伸ポリプロピレン(PP:内層)、2軸延伸PET(外層)/2軸延伸ナイロン(中間層)/アルミニウム箔(中間層)/未延伸PP(内層)、2軸延伸PET(外層)/未延伸PP(内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/未延伸PP(内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/アルミニウム箔(中間層)/未延伸PP(内層)、無機酸化物蒸着2軸延伸PET(外層)/未延伸PP(内層)、無機酸化物蒸着2軸延伸ナイロン(外層)/未延伸PP(内層)等を用いた積層フイルムを用いることができる。これらの積層フイルムの各層間には、上記の接着性樹脂から選択した接着剤層が設けられる。
プラスチックフイルムを単層とするか、又はどのような層構成のものとするかは、ガゼット袋に充填する内容物の性状に応じて選択すればよい。プラスチックフイルムの製造は、キャスト法、Tダイ法、カレンダー法又はインフレーション法等の通常の方法により行うことができる。また、積層フイルムの製造は、あらかじめ形成したフイルムのドライラミネーション、基体フイルムへのコーティング、溶融共押し出し等通常の方法により行うことができる。
以下、本発明の実施例及びその比較例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ガゼット袋用フィルムとして、PET(12μm)、ナイロン(Ny:15μm)、LLDPE(130μm)をこの順に積層したフィルムをシーラントであるLLDPE側を合わせて図1〜3のシール形状になるように各部分をヒートシールし、140mm×90mm×240mmのサイドガゼット袋を形成した。この際、dを4mmとし、袋最下部から底シール部の内縁線までの間隔αを8〜14mmになるように調整し、6種類のサイドガゼット袋を作成した。なお、通常はα=10mmで袋を調整するが、αが変動した場合にピンホールの発生の有無について評価しようとするものである。
次に、得られたサイドガゼット袋を真空試験にて真空状態で一定時間を保ち、ピンホールの発生状況を調べた。真空試験は、対象となる袋にエアーを満たし密封し、真空装置にて袋内部から60cmHgの圧力を3分間かけた状態にし、その後、袋内部にピンホールがないかを目視にて確認した。なお、真空試験は、シール位置の異なる袋について4回ずつ行なった。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1と同様の積層フィルムを用い、図6〜9のシール形状になるように各部分をヒートシールし、140mm×90mm×240mmのサイドガゼット袋を形成した。この際、袋最下部から底シール部の内縁線までの間隔αを8〜14mmになるように調整し、6種類のサイドガゼット袋を作成した。得られたサイドガゼット袋を実施例1の場合と同様にして真空試験を行い、ピンホールの有無を確認した。結果を表1に示す。
Figure 2006062711
表1から明らかなように、斜めシール部の内縁線が直線で終息するガゼット袋は、袋最下部から底シール部の内縁線までの間隔に変動が生じ、斜めシール部の内縁線と底シール部の内縁線の交点が折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点よりはずれると、ピンホールが発生する(比較例)が、本発明のサイドガゼット袋は、袋最下部から底シール部の内縁線までの間隔に変動が生じてもピンホールが発生しない袋である(実施例)ことがわかる。
本発明のサイドガゼット袋は、食品用容器、医療用容器、トイレタリー関連容器に用いることができる。特に、重量物用として強度を必要とするガッゼトパウチ、パウチ上部に注出口付きキャップを付属したガッゼトパウチ、等の容器全般において用いることができる。
本発明のサイドガゼット袋におけるシール形状を説明する図である。 図1の下部の拡大図である。 図2の下部の拡大図である。 本発明のサイドガゼット袋における他のシール形状を説明する図である。 本発明のサイドガゼット袋における上部のシール形状を説明する図である。 従来法のサイドガゼット袋におけるシール形状を説明する図である。 図6の下部の拡大図である。 図7の下部の拡大図である。 図7の下部の拡大図である。 従来法のサイドガゼット袋における上部のシール形状を説明する図である。
符号の説明
1 サイドガゼット袋
2 袋前面
4 折り込み部
5 サイドシール部
6 底シール部
7、9 斜めシール部
8 上部シール部
10 折り込み部の折り線
11 底シール部の内縁線
12、12’ 斜めシール部の内縁線とその延長線
13、13’、13” 斜めシール部の内縁線と底シール部の内縁線の交点
14 斜めシール部の内縁線の屈曲点
15、15’ 斜めシール部の内縁線と底シール部の内縁線の交点
16 内容物封入時の折れ曲がり線
17 折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点
20 注ぎ口
21 上部シール部の内縁線
22 上部斜めシール部の内縁線

Claims (3)

  1. サイド折り込み部、底シール部、斜めシール部を有するサイドガゼット袋において、斜めシール部の内縁線は、サイド折り込み部の折り線と熱融着交点を有さず、かつ斜めシール部の内縁線の延長線とサイド折り込み部の折り線との交点がサイド折り込み部の折り線と底シール部の内縁線の交点より上部に位置することを特徴とするサイドガゼット袋。
  2. 斜めシール部の内縁線は、直線で終息せず、サイド折り込み部の折り線と交わる手前で屈曲して、折り線と平行方向にシールされて底シール部の内縁線と熱融着交点を有することを特徴とする請求項1に記載のサイドガゼット袋。
  3. 自立時に折れ曲がる線上に熱融着交点を有さないことを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドガゼット袋。
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