JP2005212884A - 切り込み穴を備えたガゼットパウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシール部に設ける吊下げ穴又は取っ手穴をパンチ加工することなく、ヒートシール部の剛性や形状安定性を損なわず、使用時には使用者が手指で容易にパウチの吊下げまたは取っ手手段となる穴を形成し、持ち運び時に持ち易く、破断されにくく、自立安定性に優れるパウチとすることのできる穴を有するガゼットパウチの提供。
【解決手段】ヒートシール部3に吊下げ又は取っ手穴を有するガゼットパウチ1において、前記吊下げ又は取っ手穴10が切り込み加工で形成された穴、好ましくは切り込み加工で形成された穴が、切り込み端点10Cを略円弧形状で終息する穴であることを特徴とするガゼットパウチ。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックフイルム等をヒートシールして構成したガゼットパウチにおいて、折込シール部または上下端ヒートシール部に吊下げ又は取っ手穴を有する液体、粘稠体、粉体、顆粒等の内容物を収納できる自立安定性に優れたガゼットパウチであって、該吊下げ又は取っ手穴が持ち運び時に持ち易く、かつ破断されにくい切り込み加工で形成された穴であるガゼットパウチに関する。
従来から内容物を収納して自立させることができる自立性包装袋としては、スタンディングパウチ、角底袋、あるいは、内容物を収納した時に角底となるガセットタイプの包装袋等が一般によく知られている。これらの自立性包装袋はいずれも、包装袋の底部に平面部が形成されるように構成されているために、立てた状態で置くことができ、平置きする場合に比べて単位スペース当たりの数を多くすることができ、さらに使用時には、立てた状態で開口部を開いて内容物を取り出すことができるために、他の容器等に移し替えずにそのまま使用することができるという利便性においても優れ、色々な製品に適用されている。
また、内容物を最後まで使用する場合や、流動性の充填物を注出するための注出口を有する袋状容器として用いる場合、例えば、経腸栄養剤等が充填された容器として用いる場合等は、このスタンディングパウチを吊下げて用いたり、吊下げて運搬することもできる。
プラスチックフイルムをヒートシールして構成したパウチにおいて、折込シール部または上下端ヒートシール部に穴をあけ、パウチの吊下げ等に使用する例としては、例えば、パウチを形成する際に内側に折り込んだガゼットのヒートシール部等に穴(例えば、特許文献1参照。)やスリット(例えば、特許文献2〜3参照。)等からなる吊下げ部を設けたもの、スタンディングパウチの自立性を向上させるための貫通孔を設けたもの(例えば、特許文献4〜5参照。)、パウチとは別部材の紐やフック等を取り付けたもの(例えば、特許文献6参照。)等が開示されている。
前記パウチを吊下げるための穴は、従来、折込シール部分等にパンチ抜き加工することにより、全周が打ち抜かれた打ち抜き穴のようにパンチを開通させることで穴を形成して用いられることが多かった。しかし、全周が打ち抜かれた打ち抜き穴は、穴の存在が分かりやすい反面、打ち抜き工程で抜きカスが発生するため、その除去装置が必要となり、設備費が上昇し、また、誤ってパウチに抜きカスが混入するおそれがあるという問題を有している。
さらに、パウチの底部に内側に折り込んだガゼット部を有するスタンディングパウチでは、パウチを倒立させて吊下げるためにパウチ底部のヒートシール部に吊下げ手段となる全周が打ち抜かれた打ち抜き穴を形成しようとすると、底部のヒートシール部の剛性及び形状安定性がパウチの自立性に大きく影響することから、大きな穴を形成することは難しくヒートシール部の剛性や形状安定性を高めるには、パウチを構成するプラスチックフイルムの構成を変更することが必要となり、コストアップを招くことになる恐れがあった。
また、吊下げ手段として、スリットや一部に繋ぎ部が設けられた切り目線による穴を設ける手段は、切り目線が直線であると切り込み端点に力が異常に掛かるためその点から切れ易いという問題を有していた。
さらに、パウチとは別部材の紐やフック等を使用すると、材料使用量が増加してコストアップを招くとともに、内容物を充填したパウチの流通時に嵩張ったり、ひっかかったりして流通適性が低下する。さらにまた、流通適性を損なわずにヒートシール部の剛性や形状安定性を保つ方法として、ミシン目等の弱化加工を利用して係止部を半形成する方法も知られているが(例えば、特許文献7参照。)、単にプラスチックフイルムに弱化加工を施しただけでは、使用時に手指で弱化加工部を破断して係止部を形成することは困難であり、利便性に欠けるという問題を有していた。
特開2003−327263号公報 特開2002−255199号公報 特開2001−199457号公報 特許第3460999号公報 特開2001−199452号公報 特開2003−26194号公報 特開2002−179097号公報
本発明の目的は、上記従来技術における問題点に鑑み、ヒートシール部に設ける吊下げ穴又は取っ手穴をパンチ加工することなく、ヒートシール部の剛性や形状安定性を損なわず、使用時には使用者が手指で容易にパウチの吊下げまたは取っ手手段となる穴を形成することができ、持ち運び時に持ち易く、破断されにくく、自立安定性に優れるパウチとすることのできる穴を有するガゼットパウチを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ヒートシール部に設ける穴の形状をパンチ加工のように穴の全周を抜き落とす方式でなく、鋭利な刃物で一部分を本体に残したまま打ち抜いた穴を用い、好ましくは切り込みによる加工で形成された穴を切り込み端点を略円弧形状で終息する穴にすることにより、持ち運び時に持ち易く、且つ破断されにくい穴を有するガゼットパウチが容易に得られることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、ヒートシール部に吊下げ又は取っ手穴を有するガゼットパウチにおいて、前記吊下げ又は取っ手穴が切り込み加工で形成された穴であることを特徴とするガゼットパウチが提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、切り込み加工で形成された穴が、切り込み端点を略円弧形状で終息する穴であることを特徴とするガゼットパウチが提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、切り込み端点の半円弧形状の終息端点方向が吊下げ時に掛かる力と同じ方向であることを特徴とするガゼットパウチが提供される。
本発明のガゼットパウチは、そのヒートシール部における吊下げまたは取っ手穴として、全周を打ち抜く加工によらず形成しているので、打ち抜き工程で抜きカスが発生しないため、その除去装置が不要であり、打ち抜き装置を簡略化でき、製造コストを低減することができ、抜きカスの混入のおそれもないため、安全性、衛生性の向上と共に、品質管理が容易になり、生産性も向上させることができる。
本発明のガゼットパウチは、ヒートシール部に吊下げまたは取っ手穴を有しているパウチであって、加工時の不具合を克服し、自立性に優れるのみならず、吊下げ又は持ち運び時の穴に掛かる力を分散させて、吊下げ易く、持ち運び易く、破断されにくい機能を有しているパウチである。
本発明のガゼットパウチにおけるヒートシール部の吊下げ又は取っ手穴の形状は、全周を打ち抜く加工ではなく、切り込み加工で形成された穴である。好ましくは、この切り込み加工で形成された穴は、切り込み端点を半円弧形状で終息する穴である。さらに好ましくは、切り込み端点の半円弧状の終息端点方向が吊下げ時に掛かる力と同じ方向である穴である。
本発明のガッゼトパウチに設ける吊下げ用の穴は、全周を打ち抜く加工によらず形成するので、打ち抜き工程で抜きカスが発生しないため、その除去装置が不要であり、打ち抜き装置を簡略化でき、製造コストを低減することができる。また、抜きカスの混入のおそれもないため、安全性、衛生性の向上と共に、品質管理が容易になり、生産性も向上させることができる。
また、切り込み端点を半円弧形状で終息することにより、吊下げ時に切り込み端点に掛かる力を分散させ、破断開始点となる部分を形成しない構造とすることができる。切り込み端点が直線的に終息する抜き形状では、その終息点から破断が起き易い。
ガゼットパウチを吊下げて用いる場合、ヒートシール部分等に設けた吊下げ孔としての機能を十分に持たせるためには、吊下げ時、吊下げ穴に掛かる力で吊下げ穴が破断しないことが前提となる。吊下げ穴の形状が、直線的な抜き形状、および両先端が直線的に終結するような抜き形状では十分な強度を保てない。本発明で用いる切り込み形状は、切り込み端点を半円弧形状で終息することにより吊下げ時に切り込み端点に掛かる力を分散させることができる。
さらに、切り込み端点の半円弧形状は吊下げ時に切り込みに掛かる力を半円弧部分で分散させる形状、すなわち、吊下げ時に掛かる力のベクトルに対して半円弧形状の終息端点方向が同じ方向であることが望ましい。
本発明で用いる穴のヒートシール部分での切り込み加工方法は、特に限定されないが、鋭利な刃物、例えばトムソン刃等で抜き加工する方法が好ましい。また、切り込みの大きさは、特に限定されず、ガゼットパウチの大きさ、吊下げ具の形状により適宜変更できる。さらに、穴の数も、特に限定されず、ガゼットパウチの大きさ、吊下げ具の形状により適宜変更できる。
本発明の切り込み加工で形成された切り込み端点を半円弧形状で終息する穴の例及び穴を形成する場所の一例を図1〜7で説明する。
図1は、両サイドに折込シールをし、上下端にガゼット型にするためのヒートシール等を行ったガゼットパウチの上半分の平面図であり、図2は、図1のガゼットパウチを広げた使用時における状況を示す概略図である。図1及び2において、ガゼットパウチ1は折込シール部2及び上下端のヒートシール部を有し、上端のヒートシール部3には、切り込み端点が半円弧形状で終息する2個の切り込み10を有している。この切り込み10を吊下げ穴として用いる場合は、10a部分を押し込むと吊下げ用の穴部分として用いることができる。吊下げ時に1個の穴を用いると、ヒートシール部分の10b点に力のベクトルが図の右斜め上方向に掛かる。その際、切り込み端点部分10cは半円弧状でその終息端点10dの終息方向は上記ベクトルと同方向になる。また、吊下げ時に2個の穴を用いると、力のベクトルは図の上方向に掛かり、その際、切り込みの終息端点10dの内の一方の終息方向は上記ベクトルと同方向になる。したがって、終息端点10dには力がかかりにくく、終息端点からの破断は起きにくくなる。
図3は、図1、2と同様のガゼットパウチの上端ヒートシール部の中心に切り込み11を有している例である。図3において、上端のヒートシール部には、切り込み端点が半円弧で終息する切り込み11を有している。この切り込み11を吊下げ穴として用いる場合は、11aを押し込むと吊下げ用の穴部分として用いることができ、これを基点としてガゼットパウチ1を吊下げると、ヒートシール部分の11b点に力のベクトルが図の上方向に掛かる。その際、切り込み端点部分の両11cは半円弧形状でその終息端点11dの終息方向は上記ベクトルと同方向となる。したがって、終息端点11dには力がかかりにくく、終息端点からの破断は起きにくくなる。
図4は、図1、2と同様のガゼットパウチの上端ヒートシール部に取っ手状の切り込み12を有している例である。図4において、上端のヒートシール部3には、切り込み端点が半円弧形状で終息する切り込み12を有している。この切り込み12を取っ手として用いる場合は、12aを押し込むと取っ手用の穴部分として用いることができ、この取っ手部分を基点としてガゼットパウチ1を吊下げると、ヒートシール部の12b点に力のベクトルが図の上方向に掛かる。その際、切り込み端点部分の両12cは半円弧形状でその終息端点12dは上記ベクトルと同方向となる。したがって、終息端点には力がかかりにくく、終息点からの破断は起きにくくなる。
図5は、図1、2と同様のガゼットパウチの上端ヒートシール部に取っ手状の切り込み13を有している例である。図5において、上端のヒートシール部3には、図4における切り込み12と上下が逆形状の切り込み端点が半円弧形状で終息する切り込み13を有している。この切り込み13を取っ手として用いる場合は、13aを押し込むと取っ手用の穴部分として用いることができ、この取っ手部分を基点としてガゼットパウチ1を吊下げると、13aをひっくり返した形で両13cの半円弧を結ぶ線上にあるヒートシール部の13b点に力のベクトルが図の上方向に掛かる。その際、切り込み端点部分の両13cの終息端点13dの終息方向は上記ベクトルと同方向となる。したがって、終息点には力がかかりにくく終息点からの破断は起きにくくなる。
図6は、上部のヒートシール部3に図5と同じ形状の切り込み13を有し、下部のヒートシール部4の中央にに内容物を注出するための注出口5を有するガゼットパウチである。この切り込み13を上記の様に取っ手として用いると、持ち運ぶ場合においても、吊るして使用する場合にも、破断等は起きにくく使用することができる。
図7は、図1、2と同様のガゼットパウチの下端シール部に切り込み14を有している例である。図6において、下端のヒートシール部4には、図1と同じ形状の切り込み14を有している。この切り込み14は、吊下げて使用する場合は上記と同じ効果を有し、さらに、ガゼットパウチ1の下部を押し広げてスタンディングパウチとして用いる場合は、自立安定性を付与する効果を有する。
本発明のガゼットパウチの製造方法としては、公知の方法を用いることができる。例えば、パウチ本体を構成する2枚の長方形フィルムを重ね合わせ、必要に応じて、底部のガゼット部形成用に二つに折り込んだフィルムを下端に挟み込み、その上辺部、側辺部及び底辺のガゼット部を融着して製造し、融着させたヒートシール部に目的に応じた大きさ形状の穴を設けることにより得られる。
本発明のガゼットパウチに用いる材料は、特に限定されないが、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層フイルム、これらのヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フイルムを袋の内層とし、他のフイルムを積層した2層以上の層構成を有する積層フイルム等を使用することができる。ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フイルムとしては、例えば、ポリプロピレン(PP)、プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6(Ny6)、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
特に好ましい材料としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂、比較的低融点のポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等が使用される。
パウチを構成するプラスチックフイルムとして積層フイルムを使用する場合には、上記のヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フイルムを袋の内層とし、必要に応じて接着剤層を介して、他のフイルムを積層した積層フイルムを使用する。接着剤層を形成する材料としては、ポリエチレンイミン樹脂、アルキルチタネート樹脂、ポリエステルーイソシアネート系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル系樹脂、極性基を導入したオレフィン系樹脂等から選ばれた接着性樹脂が使用できる。
ヒートシール性樹脂と積層するフイルムとしては、特に制限はなく、通常パウチに用いられるものはいずれも使用可能である。このようなフイルムに適した材料としては、上記のヒートシール性樹脂として使用される材料はいずれも使用することができ、内層となる樹脂と同種又は異種の材料を適宜選択する。また、他のフイルムとして、アルミニウム等の金属箔、紙、セロファン等と上記のプラスチックフイルムの1種又は2種以上を貼合せたものを使用することもできる。特に、ガスバリヤー性を必要とする内容物の場合には、ポリ塩化ビニリデン樹脂、EVAケン化物、ナイロン又は環状オレフィンコポリマー等の樹脂層、アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物蒸着膜を有する樹脂層、アルミニウム等の金属箔を含む積層フイルムを使用することが好ましい。パウチ を構成するフイルムに断熱性や剛性等を付与するために、各種合成樹脂の発泡体からなるフイルムを使用することもでき、また酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボン、タルク等の無機物やガラス繊維等を混練した各種合成樹脂からなるフイルムを使用することもできる。
本発明のガゼットパウチを構成するのに好適な積層フイルムの層構成としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET:外層)/未延伸線状低密度ポリエチレン(LLDPE:内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/LLDPE(内層)、2軸延伸PET(外層)/アルミニウム箔(中間層)/LLDPE(内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/アルミニウム箔(中間層)/LLDPE(内層)、2軸延伸PET(外層)/2軸延伸ナイロン(中間層)/LLDPE(内層)、2軸延伸PET(外層)/アルミニウム箔(中間層)/2軸延伸ナイロン(中間層)/LLDPE(内層)等が挙げられる。また、加圧加熱処理等の高温処理が必要とされる用途には、2軸延伸PET(外層)/アルミニウム箔(中間層)/未延伸ポリプロピレン(PP:内層)、2軸延伸PET(外層)/2軸延伸ナイロン(中間層)/アルミニウム箔(中間層)/未延伸PP(内層)、2軸延伸PET(外層)/未延伸PP(内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/未延伸PP(内層)、2軸延伸ナイロン(外層)/アルミニウム箔(中間層)/未延伸PP(内層)、無機酸化物蒸着2軸延伸PET(外層)/未延伸PP(内層)、無機酸化物蒸着2軸延伸ナイロン(外層)/未延伸PP(内層)等を用いた積層フイルムを用いることができる。これらの積層フイルムの各層間には、上記の接着性樹脂から選択した接着剤層が設けられる。
プラスチックフイルムを単層とするか、又はどのような層構成のものとするかは、パウチに充填する内容物の性状に応じて選択すればよい。プラスチックフイルムの製造は、キャスト法、Tダイ法、カレンダー法又はインフレーション法等の通常の方法により行うことができる。また、積層フイルムの製造は、あらかじめ形成したフイルムのドライラミネーション、基体フイルムへのコーティング、溶融共押し出し等通常の方法により行うことができる。
以下、本発明の実施例及びその比較例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例で用いた評価方法は、以下の通りである。
(1)破断強度:島津小型卓上試験機EZ Testシリーズ(島津製作所社製)を用い、Full Scaleが250N、引張りスピードが300mm/minで測定した。
(実施例1)
ガゼットパウチ用フィルムとして、ナイロン(Ny:16μm)、PET(25μm)、LLDPE(180μm)をこの順に積層したフィルムをシーラントであるLLDPE側を合わせて全体をヒートシールし、ガゼットパウチのヒートシール部分に相当する厚さ442μmの積層フィルムを作成した。この積層フィルムから縦110mm×横120mmの試験片を切り出した。
次に、上記試験片の中心部に、トムソン刃を使用して、図5に示す取っ手状の切り込み(長さ60mm×切り込み幅25mm)を入れ、切り込み部分にフックを引っ掛けて試験片を上下方向に引っ張り、試験片が破断した時点での破断強度を測定した。この操作を9回繰り返して行い、破断強度の平均値を求めたところ、228Nであった。
(比較例1)
実施例1で用いた試験片の中心部に、60mmの直線状の切り込みを入れ、実施例1と同様にして破断強度を測定した。この操作を9回繰り返して行い、破断強度の平均値を求めたところ、133Nであった。
実施例1と比較すると、明らかに破断強度が劣り、破断も直線状の終息点から容易に発生した。
本発明のガゼットパウチは、食品用容器、医療用容器、トイレタリー関連容器に用いることができる。また、その使用形態としては、ディスペンサー用の詰め替え容器(一定量抽出機能付き電気機器)、吊下げ機能を必要とするパウチ・容器全般及び吊下げ機能を付与することで、容器として機能性が向上するパウチ・容器全般において用いることができる。例えば、パウチ上部に注出口付きキャップを付属したガッゼトパウチや、調味味噌等で使用されるガゼットパウチにおいて保管時に吊下げておくことにより、内容量が減少した内容物も出口に集約することができるようにして使用する場合にも用いることができる。
本発明のガゼットパウチにおける切り込み穴の形状の一例を説明する図である。 本発明のガゼットパウチにおける切り込み穴の形状の一例を説明する図である。 本発明のガゼットパウチにおける切り込み穴の形状の一例を説明する図である。 本発明のガゼットパウチにおける切り込み穴の形状の一例を説明する図である。 本発明のガゼットパウチにおける切り込み穴の形状の一例を説明する図である。 本発明のガゼットパウチにおける使用方法の一例を説明する図である。 本発明のガゼットパウチにおける使用方法の一例を説明する図である。
符号の説明
1 ガゼットパウチ
2 折込シール部
3、4 ヒートシール部
5 内容物注出口
10、11、12、13、14 切り込み

Claims (3)

  1. ヒートシール部に吊下げ又は取っ手穴を有するガゼットパウチにおいて、前記吊下げ又は取っ手穴が切り込み加工で形成された穴であることを特徴とするガゼットパウチ。
  2. 切り込み加工で形成された穴が、切り込み端点を略円弧形状で終息する穴であることを特徴とする請求項1に記載のガゼットパウチ。
  3. 切り込み端点の略円弧形状の終息端点方向が吊下げ時に掛かる力と同じ方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガゼットパウチ。
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