JP2019156462A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の解決しようとする課題は、再封止の必要のない用途において、弱い力でも簡単な操作で、確実に開封することができる包装袋を提案するものである。【解決手段】ポリエチレン樹脂層11と基材層12とシーラント層13をこの順序で有する積層体10のシーラント層同士を対向させて、周縁を熱シールしてなる包装袋であって、開封予定部位の基材層を除去または脆弱化した開封線7を有し、包装袋外面に、前記開封線を囲むように、前記ポリエチレン樹脂層に融着可能なリング形状の開封補助リング6が融着されており、該開封補助リングを、指で持って変形させることにより、前記開封線の両側の積層体が押し広げられ、これにより前記開封線が開裂し、包装袋が開封されるようにしたことを特徴とする包装袋である。【選択図】図1
Description
本発明は、包装袋に関し、特に簡単な操作によって開封することができる易開封性の包装袋に関する。
合成樹脂フィルムを複数枚貼り合わせた積層体の周縁を熱シールして製袋した包装袋は、食品やトイレタリー製品を始めとしたさまざまな内容物を収納するための包装容器として広く用いられている。内容物を充填した包装袋の開封に当たっては、鋏やカッター等の道具を使用することなく開封できることが求められてきた。
最も基本的な方法は、開封しようとする線上のシール部に開封開始のきっかけとなるI字型の切込みやV字型の切り欠き等の開封開始部を設ける方法である。しかし、開封開始部から出発した積層体の裂け目は必ずしもまっすぐ進行せず、斜めに走って途切れてしまったりすることはしばしば経験することである。
容器を構成する積層体の厚さが厚い場合や、手で持つためのシール部の幅が狭い場合など、手で切ること自体が困難な場合もある。近年注目されるようになったユニバーサルデザインの観点からも、力の弱い人でも容易に開封できることは、包装袋が具備すべき大切な要素となってきつつある。そこで、開封操作を容易にするためのさまざまな工夫がなされて来た。
その一つは、容器に口栓を取り付けることである。特許文献1に記載されたハイバリア性口栓付パウチは、包装袋の頂部に口栓を取り付けた口栓付き包装袋の例である。口栓付き包装袋は、開封も容易であり、何よりも再封止が可能である点において優れている。しかし、口栓のコストが多くかかる点と、小さい包装袋には適用が難しいという問題があった。また特に再封止の必要のない用途においては、全く意味をなさないものである。
本発明の解決しようとする課題は、再封止の必要のない用途において、弱い力でも簡単な操作で、確実に開封することができる包装袋を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、ポリエチレン樹脂層と基材層とシーラント層をこの順序で有する積層体のシーラント層同士を対向させて、周縁を熱シールしてなる包装袋であって、開封予定部位の基材層を除去または脆弱化した開封線を有し、包装袋外面に、前記開封線を囲むように、前記ポリエチレン樹脂層に融着可能なリング形状の開封補助リングが融着されており、該開封補助リングを、指で持って変形させることにより、前記開封線の両側の積層体が押し広げられ、これにより前記開封線が開裂し、包装袋が開封されるようにしたことを特徴とする包装袋である。
本発明に係る包装袋は、基材層を除去または脆弱化した開封線を設け、この開封線を囲むように、最外面のポリエチレン樹脂層にリング形状の開封補助リングが融着されている
ので、この開封補助リングを手で持って変形させるだけの簡単な操作で開封することが可能となった。
ので、この開封補助リングを手で持って変形させるだけの簡単な操作で開封することが可能となった。
また、請求項2に記載の発明は、前記開封線が、中心から放射状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、前記基材層が、酸素及び水蒸気の透過を抑制するガスバリア層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋である。
本発明に係る包装袋は、開封予定部位の基材層を除去または脆弱化した開封線を有し、包装袋の最外面のポリエチレン樹脂層に、この開封線を取り囲むようにリング形状の開封補助リングが溶着されているため、この開封補助リングを手で持って変形させるだけの簡単な操作で開封することが可能となった。従って再封止が不必要な用途に使用する包装袋として好適に使用できる。
本発明に係る包装袋は、外部にリング形状の開封補助リングが溶着された構造であるため、口栓等と異なり、袋のサイズが小さい場合にも問題なく適用することができる。また、浴室の中などで、手が濡れている場合などにも滑り難く、確実に開封することができる。また、注出口が立体的になるため注出口が閉塞し難く、迅速な注出が可能となる。
請求項2に記載の発明のように、開封線が、中心から放射状に形成されている場合には、開封補助リングを手で押す位置が限定されず、開封補助リングのどこを押しても開封することができる。このため開封に当たっての使い勝手が向上する。
請求項3に記載の発明のように、基材層が、酸素及び水蒸気の透過を抑制するガスバリア層を含むものである場合には、内容物の長期保存性が向上する。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る包装袋について詳細に説明する。図1は、本発明に係る包装袋の一実施態様を模式的に示した平面説明図である。また、図2は、図1のA−A´断面を模式的に示した断面説明図である。また図7は、本発明に係る包装袋を
構成する積層体の断面構造の一例を模式的に示した断面説明図である。
構成する積層体の断面構造の一例を模式的に示した断面説明図である。
本発明に係る包装袋1は、ポリエチレン樹脂層11と基材層12とシーラント層13をこの順序で有する積層体10のシーラント層同士を対向させて、周縁を熱シールしてなる包装袋であって、開封予定部位の基材層を除去または脆弱化した開封線7を有し、包装袋外面に、前記開封線7を囲むように、前記ポリエチレン樹脂層13に融着可能なリング形状の開封補助リング6が融着されており、該開封補助リング6を、指で持って変形させることにより、前記開封線7の両側の積層体が押し広げられ、これにより前記開封線7が開裂し、包装袋が開封されるようにしたことを特徴とする包装袋である。
この例では、表面側の積層体と裏面側の積層体の周縁が熱シールされて、ボトムシール部2、サイドシール部3、4、トップシール部5が熱シールされている。トップシール部5は、通常未シール状態で充填工場に供給され、内容物を充填後に熱シールされる。
開封補助リング6は、包装袋1の最外層であるポリエチレン樹脂層11に熱融着可能な材料で構成されており、リング形状をしている。本発明に係る包装袋1は、開封補助リング6を指で摘んで変形させることにより、指で押した方向と直交する方向が伸び、これにより開封線7の両側の積層体10が押し広げられ、その結果、開封線7が開裂し、包装袋が開封される。
開封補助リング6は、包装袋1の最外層であるポリエチレン樹脂層11に熱融着可能な材料で構成されており、リング形状をしている。本発明に係る包装袋1は、開封補助リング6を指で摘んで変形させることにより、指で押した方向と直交する方向が伸び、これにより開封線7の両側の積層体10が押し広げられ、その結果、開封線7が開裂し、包装袋が開封される。
図3は、開封補助リング6の働きによって包装袋が開封される様子を模式的に示した平面説明図であって、図4は、図3のB−B´断面を模式的に示した断面説明図である。開封補助リング6を上下方向に押し潰すように変形させると、左右方向が広がり、開封線7の左右の積層体10を押し広げ、結果として積層体10が開封線7の位置で開裂し、開封される。
図5は、本発明に係る包装袋1の他の実施態様を模式的に示した平面説明図である。また、図6は、図5のC−C´断面を模式的に示した断面説明図である。この例では、開封線7が十字状である。開封線7をこのように中心から放射状に形成することにより、開封補助リング6をどの方向から変形させても、開封することができる。
なお、開封線7は、十字状に限らず、中心点から放射状に5本〜10本以上配列しても良い。
本発明に係る包装袋を構成する積層体10の層構成としては、図7に模式的に示したように、ポリエチレン樹脂層11、基材層12、シーラント層13がこの順序に積層されたものであり、基材層12には、開封予定部位の基材層を除去または脆弱化した開封線7が設けられている。
基材層12としては、一般的に軟包装材料として用いられる各種合成樹脂フィルムを用いることができるが、延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルムや、延伸ナイロン(ONy)フィルム等は、好適に用いられる。
基材層12は、酸素及び水蒸気の透過を抑制するガスバリア層を含むこともできる。ガスバリア層としては、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレートフィルム等のガスバリア性フィルムや、PETフィルム等にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、PETフィルムに酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンコーティング、水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜や金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層な
どのガスバリアコーティング層、あるいはアルミニウム箔等の金属箔などを用いることができる。
どのガスバリアコーティング層、あるいはアルミニウム箔等の金属箔などを用いることができる。
シーラント層13としては、一般的に軟包装材料のシーラント層として用いられる各種合成樹脂フィルムを用いることができるが、中でも低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)等のポリオレフィン系樹脂は、好適に用いられる。
ポリエチレン樹脂層11、基材層12、シーラント層13は、特に図示しないが、公知の接着剤を用いたドライラミネート法によって接着することができる。
開封線7は、基材層12を除去または脆弱化したものであり、積層体10にハーフカットを施すことによって得られる。ハーフカットを形成する手段としては、通常の刃物を用いた方法や、レーザー加工機を用いた方法等がある。
炭酸ガスレーザーの場合、PETやONyには吸収されるが、PEには吸収されず透過する性質があるので、基材層12としてPETやONyを用い、シーラント層としてPEを用いた積層体の場合、基材層12のみを選択的に除去することができる。
図7に示した例では、基材層12がシーラント層13とポリエチレン樹脂層11によって挟まれて、基材層12のみに開封線7が形成されている。このような状態にするためには、基材層12とシーラント層13を貼り合せた積層体に、開封線7を形成した後、後からポリエチレン樹脂層11を貼り合わせても良いし、3層を貼り合せた後に、炭酸ガスレーザーを用いて図7の状態に加工することもできる。
開封補助リング6に用いる材質としては、開封線を押し破るだけの、ある程度の剛性を有し、外表面のポリエチレン樹脂層11に熱融着可能な材質であることが必要である。
これらの要求を満たす材料の例としては、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)等の各種ポリエチレン樹脂が好適に用いられる。
開封補助リング6の形状としては、図1、2に示したような単純な円筒状でも良いし、指の係りを良くするためにリブを設けたり、滑り止めのために表面にぎざぎざを付けたりしても良い。また、図1に示したような円形である必要はなく、楕円形でも良い。また、ポリエチレン樹脂層11に溶着しやすいように、フランジ部を設けても良い。
また、開封補助リング6にほこり等が付着するのを防止するために、開封補助リング6の上にキャップを被せても良い。このように、開封補助リング6の構造や形状については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜構成することができる。
1・・・包装袋
2・・・ボトムシール部
3、4・・・サイドシール部
5・・・トップシール部
6・・・開封補助リング
7・・・開封線
8・・・注出口
10・・・積層体
11・・・ポリエチレン樹脂層
12・・・基材層
13・・・シーラント層
2・・・ボトムシール部
3、4・・・サイドシール部
5・・・トップシール部
6・・・開封補助リング
7・・・開封線
8・・・注出口
10・・・積層体
11・・・ポリエチレン樹脂層
12・・・基材層
13・・・シーラント層
Claims (3)
- ポリエチレン樹脂層と基材層とシーラント層をこの順序で有する積層体のシーラント層同士を対向させて、周縁を熱シールしてなる包装袋であって、開封予定部位の基材層を除去または脆弱化した開封線を有し、包装袋外面に、前記開封線を囲むように、前記ポリエチレン樹脂層に融着可能なリング形状の開封補助リングが融着されており、該開封補助リングを、指で持って変形させることにより、前記開封線の両側の積層体が押し広げられ、これにより前記開封線が開裂し、包装袋が開封されるようにしたことを特徴とする包装袋。
- 前記開封線は、中心から放射状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 前記基材層は、酸素及び水蒸気の透過を抑制するガスバリア層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
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JP2018047676A JP2019156462A (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | 包装袋 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022028392A1 (zh) * | 2020-08-06 | 2022-02-10 | 上海箱箱智能科技有限公司 | 排放系统及其挤推器 |
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2018
- 2018-03-15 JP JP2018047676A patent/JP2019156462A/ja active Pending
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