JP2002211595A - 係止部付き袋 - Google Patents

係止部付き袋

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JP2002211595A
JP2002211595A JP2001011103A JP2001011103A JP2002211595A JP 2002211595 A JP2002211595 A JP 2002211595A JP 2001011103 A JP2001011103 A JP 2001011103A JP 2001011103 A JP2001011103 A JP 2001011103A JP 2002211595 A JP2002211595 A JP 2002211595A
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spout
film
locking
notch
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JP2001011103A
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English (en)
Inventor
Yuji Sugiyama
有二 杉山
Masafumi Shimizu
將文 清水
Yoshitaka Aoki
敬隆 青木
Yasushi Otsuka
康司 大塚
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で狭い幅の注出口部を保形性よく
形成でき、容量が比較的大きい場合でも持ちやすく、内
容物の移し替えを安全且つ容易に行える係止部付き袋を
提供する。 【解決手段】 周囲の端縁部を袋状にヒートシールして
なる積層フィルム製の袋であって、袋の上部を、内側の
中央部に注出口部9を形成するための非シールの窪み部
8を有するシールパターンでヒートシールし、該窪み部
8を横切るように開封手段を設けると共に、該袋の両側
端縁部のヒートシール部の上部に差し込み部12と受け
部13からなる係止部を設けて袋を構成する。尚、袋の
底部は、底面フィルムを挿入してなる自立袋形式で形成
することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体、粉体などの
流動性を有する内容物を密封包装するために用いられる
積層フィルム製の袋に関し、特に内容物を使用する際、
口径の小さな容器に対しても安全且つ容易に移し替えら
れるよう、狭い幅の注出口部を備えると共に、開口させ
た注出口部を保形性よく保つための簡便な係止部が設け
られた袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液状物などの流動性を有する内容
物を密封包装し、内容物の使用時に、内容物をコップや
ボトルなどの他の容器に移し替えて使用するような袋と
しては、通常、積層フィルム製の袋が用いられ、特に内
容物を他の容器に移し替える際、比較的口径の小さな容
器に対しても、外にこぼすことなく安全に移し替えられ
るよう、袋の上部などに狭い幅の注出口部を設けた袋、
或いは、プラスチックの成形体による別体のキャップ付
きの注出口を取り付けた袋などが用いられている。
【0003】また、袋自体の形状は、三方シール形式、
四方シール形式などの平袋形式のほか、スタンディング
パウチ形式などの自立袋形式などが採られている。特に
スタンディングパウチなどの自立袋は、積層フィルムな
ど軟包装材料で形成されているにも拘わらず、自立性が
あり取り扱いやすく立体容器としての特徴も備えている
ことから、液体、粉体などの容器として広く採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記袋の上部などに狭
い幅の注出口部を設けた袋は、液状などの内容物を注出
する際、内容物の流出幅を狭い範囲に制御することがで
きるので、比較的安全に内容物を他の容器に移し替える
ことができる。しかし、このような袋でも注出口部の幅
が狭く形成されているため、注出口部の両面のフィルム
が内面同士で密着し易く、内容物注出のため開口させた
注出口部が、注出の後半で内容物の残量が少なくなると
注出の内圧も小さくなるため、閉じやすくなり、一旦閉
塞すると袋の胴部を手で圧迫して強制的に内容物を押し
出す必要を生じ、手で圧迫すると瞬間的に勢いよく流出
するため、内容物をこぼしやすいという問題があった。
また、袋の形状が、通常は矩形状であり、内容量が1.
5〜2.0Lのように大きくなると、必然的に注出口部
近辺の袋の上部の幅も大きくなり、内容物を注出する
際、手で持ち難くく、注出の操作自体が厄介になる問題
があった。
【0005】また、前記袋の上部などにプラスチックの
成形体よりなる別体のキャップ付き注出口を取り付けた
ものは、予め袋に充填される内容物の粘度や移し替えを
行う容器の口部の大きさに応じて、注出口の口径を設定
でき、且つ、注出口が保形性にも優れているので、注出
の途中で注出口が閉塞することもなく、安全に内容物を
移し替えることができる。しかし、このような注出口を
袋に取り付けた場合、袋が嵩張り、また、袋が自立袋の
場合には、内容物の充填を口径の小さな注出口から行う
必要があるため、専用の充填装置を必要とし、更に、注
出口のコストも余分にかかるため、包装にかかるコスト
が大幅にアップする問題があった。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、プラ
スチックの成形体などによる別体の注出口を必要とせ
ず、内容物の充填も容易で、しかも袋に充填された内容
物を他の容器に移し替える際には、袋の上部などに形成
された狭い幅の注出口部を容易に開口させることがで
き、且つ、その開口部を袋の両側の端縁部に設けられた
係止部で簡便に保形性よく維持することができ、更に、
袋の容量が比較的大きい場合でも手で持ちやすく、内容
物を最後まで安全且つ容易に移し替えることのできる係
止部付き袋を生産性よく提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、周囲の端縁部が袋状にヒートシールさ
れ、流動性を有する内容物が密封包装される積層フィル
ム製の袋であって、該袋の上部を封止するヒートシール
部が、内側の中央部に注出口部を形成するための非シー
ルの窪み部を有するシールパターンでヒートシールさ
れ、該注出口部を開封する開封手段が該窪み部を横切る
ように設けられると共に、該袋の両側の端縁部のヒート
シール部の上部に、開口された注出口部の両側を折り曲
げて両側の端縁部同士を係止し、注出口部の開口を保持
するための差し込み部と受け部からなる係止部が設けら
れていることを特徴とする係止部付き袋からなる。
【0008】前記注出口部を開封する開封手段として
は、例えば、印刷などによる開封指示線を設けて、その
部分を鋏などで切り取るようにした手段のほか、(イ)
袋の外周のヒートシール部にノッチを設け、そのノッチ
を開封開始位置として引き裂く手段、(ロ)一定方向の
開封を容易に行うために易引き裂き性フィルム、例えば
一軸延伸フィルムをその延伸方向と開封時の引き裂き方
向とが一致するように積層フィルム中に積層し、この積
層フィルムを袋に用いて引き裂く手段、(ハ)レーザー
光照射加工によって形成されたハーフカット線に沿って
引き裂く手段、(ニ)機械的方法によって細長くて小さ
な傷痕群を袋の端部に形成し、その傷痕群を起点として
容易に引き裂けるようにした手段などの易開封性手段が
あり、これらの各開封手段を選択、または適宜組み合わ
せて採用することができる。
【0009】上記開封指示線は、点線、破線、実線など
の線のほか、文字、記号など何で表示してもよく、印刷
などにより容易に設けることができる。また、上記ノッ
チは、通常、一字形やV字形のノッチが多用されている
が、その形状に制限はなく、引き裂き方向に向かって尖
った部分を有する形状であれば何でもよい。ハーフカッ
ト線についても連続する線状のハーフカット線に限ら
ず、ミシン目状の断続的なハーフカット線であってもよ
い。このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引
き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハーフカッ
ト線の両側に各1本、または各2本など複数のハーフカ
ット線を平行、または中心のハーフカット線に収斂する
形状などに設けることもできる。
【0010】開封手段としては、前述のような各種の手
段を用いることができるが、少なくとも開封位置に開封
指示線を設けることが好ましく、それにより袋の開封位
置を明確に指示できるので間違いがなく、且つ、開封指
示線と組み合わせて、ノッチ、ハーフカット線、一軸延
伸フィルムの積層などの易開封性手段を用いることによ
り、鋏などの道具を使用することなく、手で容易に引き
裂いて開封できるようになる。
【0011】前記のような構成を採ることにより、本発
明の係止部付き袋は、内容物の注出口部を、袋の上部の
ヒートシール部のシールパターン、即ち、内側の中央部
に非シールの窪み部が設けられたシールパターンと、そ
の窪み部を横切るように設けられた開封手段とで形成で
きるので、所望の大きさの注出口部を容易に形成するこ
とができる。従って、プラスチックの成形体などの注出
口が不要であり、製造コストの大幅な削減が可能とな
る。また、上記袋の上部のヒートシール部は内容物の充
填後にヒートシールできるので、この部分を内容物の充
填口に使用することができ、広い幅の開口部から容易に
内容物を充填し密封することができる。そして、袋全体
が積層フィルムで形成されるので、積層フィルムの構成
を適宜選択することにより、内容物の保存性も優れたも
のにすることができる。
【0012】また、袋に充填された内容物を使用する際
には、注出口部を前記開封手段により容易に開封するこ
とができ、開封された注出口部をその両面のフィルムを
前後に広げて開口させた後、その状態で袋の上部の両側
のコーナー部を同一方向にハの字状に折り曲げて、両側
の端縁部のヒートシール部に設けられた係止部、即ち、
一方の差し込み部をもう一方の受け部に差し込んで両側
端縁部同士を係止することにより、袋の上部の幅を狭く
できると同時に、注出口部を開口状態に保持することが
できる。従って、袋の容量が大きい場合でも袋の上部が
持ちやすくなり、また、開口された注出口部を容器の口
部に固定しやすく、袋の上部と下部を下側から手で支え
て袋を傾けるだけで、開口された狭い幅の注出口部から
内容物がスムーズに注出され、注出の途中で注出口部が
閉塞することもなく、最後まで安全且つ容易に内容物を
他の容器に移し替えることができる。
【0013】請求項2に記載した発明は、前記係止部の
差し込み部が鉤状の差し込み片で形成され、受け部が該
鉤状の差し込み片と係合する切り欠き部または切り目線
で形成されると共に、該鉤状の差し込み片が斜め外側上
方を向き、且つ、受け部の切り欠き部または切り目線
が、その長手方向のラインが上方から下方に向けて外側
に傾斜する向き、または横方向を向くように形成されて
いることを特徴とする請求項1記載の係止部付き袋から
なる。
【0014】このような構成を採ることにより、請求項
1に記載した発明の作用効果に加えて、袋に充填された
内容物の使用に際して、袋の上部の注出口部を前記開封
手段で開封し開口させた後、袋の上部の両側を折り曲げ
て、両側の端縁部同士をその係止部で係止する際、即
ち、一方の鉤状の差し込み片をそれに係合するもう一方
の切り欠き部または切り目線に差し込んで係止する際、
両者の向きが一致するようになり、一方をひねって差し
込む必要がなく、そのまま差し込むことができるので、
一層容易に両側の端縁部同士を係止し、注出口部の開口
を保持できるようになる。
【0015】請求項3に記載した発明は、前記袋の底部
が、前後2面の壁面フィルムの下部の間に底面フィルム
を内側に折り返して挿入してなるガセット部を有する形
式で形成され、且つ、該ガセット部が自立性を付与する
形状のシールパターンでヒートシールされて形成されて
いることを特徴とする請求項1または2に記載の係止部
付き袋である。
【0016】上記自立性を付与する形状のシールパター
ンは、内側が両側から中央部に向けて凹状に窪んだ形状
となるシールパターンであれば何でもよく、特に、内側
が両側から中央部に向けて湾曲線状に窪んだ形状となる
シールパターン、もしくは内側が所定幅の底部から両側
が外側に傾斜直線状に立ち上がる形状のシールパターン
など、所謂船底形のシールパターンが特に好ましい。こ
のような構成を採ることにより、請求項1または2に記
載した発明の作用効果に加えて、内容物が充填された袋
は、下部のガセット部とそのシールパターンにより、底
部が前後に大きく広がり、底面の外周にはヒートシール
部による脚部が形成されるため、優れた自立性が付与さ
れる。従って、容量の割にコンパクトに包装することが
でき、また、袋を立てて置くことができるので置き場所
にスペースを取らず、取り扱いも一層容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の係止部付き袋の
製造に用いる積層フィルム、および係止部付き袋の製造
方法など発明の実施の形態について説明する。先ず、本
発明の係止部付き袋の製造に用いる積層フィルムは、特
に限定はされず、液状などの内容物の包装用袋に用いら
れている公知の積層フィルムは、いずれも使用すること
ができ、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有
無など使用条件に応じて、適する構成の積層フィルムを
自由に選択して使用することができる。本発明の係止部
付き袋に用いる積層フィルムの代表的な構成例として、
以下のような構成が挙げられる。
【0018】(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPE
フィルム(シーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸H
DPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸P
Pフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラン
ト層) (4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸P
Pフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・L
DPEフィルム(シーラント層) (5) ONフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接
着剤/一軸延伸または二軸延伸HDPEフィルム/接着
剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (6) ONフィルム/接着剤/(シリカまたはアルミナ蒸
着層)PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層
は、L・LDPE層) (8) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (10)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (12)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (13)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層)などが挙げられるが、これらに限定されるもので
はなく様々な組み合わせの積層 フィルムを使用することができる。
【0019】上記の構成において、ONフィルムは二軸
延伸ナイロンフィルム、PETフィルムは二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム、PPはポリプロピレ
ン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密度
ポリエチレン、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレ
ン、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレンフィルム、
また、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物フィルムを指すものである。そして、各フィ
ルム層の間の接着剤は、通常、その積層をドライラミネ
ーション法で行うため、2液硬化型ポリウレタン系接着
剤など公知のドライラミネーション用接着剤を用いるこ
とができる。また、アンカーコートは、押し出しコーテ
ィングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために
基材フィルム側に予めコーティングするものであり、プ
ライマーコートの一種である。
【0020】前記の積層フィルムの構成において、ON
フィルム、PETフィルムは、最外層に用いる場合は、
基材フィルムとして袋に機械的強度や耐熱性、印刷適性
などを付与するために用いられ、中間層に用いる場合
は、主に機械的強度を補強するために用いられる。中間
層に一軸延伸HDPEフィルム、または一軸延伸PPフ
ィルムを用いる場合は、その延伸方向を、袋を開封する
際の引き裂き方向と一致するように積層することによ
り、引き裂きを容易にし、且つ、その方向性を安定化さ
せることができる。また、中間層に二軸延伸HDPEフ
ィルム、または二軸延伸PPフィルムを用いた場合は、
積層フィルムの厚さを増し、その剛性や機械的強度を高
めると同時に、水蒸気透過度を小さくすることができ
る。
【0021】そして、アルミニウム箔、シリカまたはア
ルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、主にガスバリ
ヤー性を付与するために積層するものであり、これらの
ほか、アルミニウムなどの金属蒸着層、ポリ塩化ビニリ
デンの塗膜層、或いは、ポリアクリロニトリルフィルム
などのガスバリヤー性材料を積層することもできる。
【0022】最内層のシーラント層としては、L・LD
PEフィルムとCPPフィルムの二種類の例を挙げた
が、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や
耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラ
ッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低
臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の
包装用に適している。
【0023】シーラント層には上記のほか、充填される
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。特に、エチレン・αオレフィン共重
合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用い
て重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も
安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール
性に優れており、安定したヒートシールを容易に行える
点で好ましい。
【0024】尚、本発明の係止部付き袋に充填される内
容物は、液状物のほか、粉状、粒状など流動性を有する
ものであれば、食品、非食品など何でもよいが、例え
ば、食用油など酸化され易い内容物が充填される場合
は、前記積層フィルムのいずれかの一層、または複数の
層に紫外線吸収剤を練り込むことができる。また、紫外
線吸収剤を樹脂と混合し、コーティング方式で紫外線吸
収層を設けてもよい。紫外線吸収剤としては、以下から
選択される一種または二種以上の化合物を使用すること
ができる。有機系では、ベンゾフェノン系、ベンゾアリ
ゾール系、サリチル酸系、有機ニッケル系、アクリロニ
トリル系、モノ安息香酸系、シュウ酸アニリド系、シア
ノアクリレート系、トリアゾ系の紫外線吸収剤、また、
無機系では、チタン、亜鉛、セリウムなどの各元素の酸
化物を使用することができる。
【0025】次に、以上のような積層フィルムを用いて
製造する本発明の係止部付き袋の製造方法について説明
する。本発明の係止部付き袋は、先にも説明したよう
に、液状などの内容物を密封包装し、内容物を使用する
際に、コップやボトルなどの他の容器に安全且つ容易に
移し替えられるよう、袋の上部の中央部に狭い幅の注出
口部が設けられるように袋の上部シール部のシールパタ
ーンを内側の中央部に非シールの窪み部を設けたシール
パターンに変更し、また、その非シールの窪み部を横切
るように開封手段を設けると共に、開封された注出口部
の開口を固定的に維持するための係止部を注出口部の左
右両側の袋の端縁部のヒートシール部に設けて構成した
ことを特徴としている。
【0026】従って、袋本体の形式に応じて、例えば、
袋本体を四方シール形式の袋とする場合は、四方シール
形式の袋の製袋機を利用し、また、袋本体を自立袋形式
の袋とする場合は、スタンディングパウチ用の製袋機を
利用して、その側部や底部のシールパターンを適宜変更
すると共に、下記のような加工装置を適宜付加すること
により容易に製造することができる。
【0027】即ち、開封手段として、例えば、ノッチお
よびハーフカット線を設ける場合は、ノッチの打ち抜き
装置およびハーフカット線を設けるレーザー光照射装置
などを付加し、また、係止部の差し込み部と受け部を設
ける打ち抜き装置などを付加して、それぞれを加工する
ことにより容易に製造することができる。尚、袋の上部
に設ける注出口部に関しては、通常、袋の上部のヒート
シールは内容物の充填後に行うため、充填シール機のヒ
ートシールパターンを、内側の中央部に非シールの窪み
部を設けたシールパターンに変更してヒートシールする
ことにより注出口部を形成することができる。
【0028】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明は、その要旨を超えない限り、
以下の図面に限定されるものではない。図1〜図10
は、それぞれ本発明の係止部付き袋の一実施例の構成を
示す正面図である。但し、袋本体の形式は、総て自立袋
形式とし、袋の上部のヒートシール部のシールパターン
も同じ形状とし、注出口部の左右両側の袋の端縁部のヒ
ートシール部に設ける係止部、即ち、差し込み部と受け
部の形状のみをそれぞれ異なる形状に変更して示したも
のである。従って、袋本体の形式は、例えば、四方シー
ル形式などの平袋形式でもよく、また、注出口部を形成
する袋の上部のヒートシール部の内側の中央部に設けた
非シールの窪み部の大きさなども、充填される内容物の
粘度や移し替えを行う容器の口部の大きさなどに応じ
て、適するように変更して設けることができる。
【0029】図1は、本発明の係止部付き袋の第1の実
施例の構成を示す正面図である。図1に示した係止部付
き袋101は、その下部が、前後2面の壁面フィルム
1、1′の下部の間に底面フィルムを内側に向けて折り
返し、その両側端縁部の下端近傍に底面フィルム切り欠
き部2、2を設けて、底面フィルム折り返し部3まで挿
入してなるガセット部4を有する形式で形成され、該ガ
セット部4が、内側が両側から中央部に向けて湾曲線状
に窪んだ形状となる船底形のシールパターン、即ち、底
部シール部5でヒートシールして形成され、胴部が、前
後2面の壁面フィルム1、1′の両側の端縁部を、上部
に差し込み部12と受け部13からなる係止部を設ける
ための広幅部を設けた側部シール部6、6でヒートシー
ルして形成されている。
【0030】袋の上部の開口部は、内容物の充填後に上
部シール部7でヒートシールして封止されるが、上部シ
ール部7は、その内側の中央部に注出口部9を形成する
ための非シールの窪み部8が設けられたシールパターン
で形成されている。また、袋の上部の端縁部には、注出
口部9を開封する開封手段として、開封指示線10とそ
の両側の端部にノッチ11、11が、非シールの窪み部
8を横切るように設けられ、更に、前記注出口部9を形
成する非シールの窪み部8の左右両側の袋の端縁部のヒ
ートシール部、即ち、側部シール部6、6の上部の一方
の広幅部(図において左側の広幅部)に、係止部の差し
込み部12として、切り欠き部a、bにより斜め外側上
方に向く鉤状の差し込み片が設けられ、もう一方の広幅
部(図において右側の広幅部)に、前記差し込み片と係
合する係止部の受け部13が、切り欠き部cによりその
長手方向のラインが上方から下方に向けて外側に傾斜す
る向きに設けられて構成されている。
【0031】尚、前記開封指示線10の位置には、更に
これに沿うようにハーフカット線を追加して設けてもよ
く、また、開封指示線10に換えてハーフカット線を設
けてもよい。また、前記差し込み部12と受け部13の
位置関係は、互いに左右逆の位置に設けられていてもよ
い。
【0032】このような構成を採ることにより、係止部
付き袋101は、内容物の注出口部9が上部シール部7
のシールパターンと袋の上部の端縁部に設けられた開封
手段とで形成されるので、プラスチックの成形体などに
よる別体の注出口を必要とせず、製造が容易であると同
時に製造コストも削減できる。また、袋全体が積層フィ
ルムで形成されているので、軽量で嵩張らず、内容物の
保存性にも優れている。そして、内容物の充填は、上部
の開口部、即ち、未シールの上部シール部7から容易に
充填し、ヒートシールして密封することができる。
【0033】内容物が充填された袋101は、下部のガ
セット部4が内側が湾曲線で形成された船底形の底部シ
ール部5でヒートシールされているので、底部が前後に
丸形に大きく広がり、底面の外周には、底面フィルム切
り欠き部2、2で両側が接合されたヒートシール部によ
るリング状の脚部が形成されるため、優れた自立性が付
与され、取り扱いが容易になる。
【0034】充填された内容物を他の容器に移し替える
際には、ノッチ11を利用して開封指示線10に沿って
袋の上部の端縁部を切り取ることにより、非シールの窪
み部8による適する大きさの注出口部9が容易に開封さ
れる。開封された注出口部9をその両面のフィルムを前
後に広げて開口させた後、その状態で袋の上部の両側の
端縁部を同一方向に折り曲げて、両側端縁部の側部シー
ル部6、6の広幅部に設けられた係止部、即ち、一方の
差し込み部12をもう一方の受け部13に差し込んで両
側端縁部同士を係止することにより、袋の上部の幅を狭
くできると同時に、注出口部9を開口状態に保持するこ
とができる。尚、上記差し込み部12は、切り欠き部
a、bにより斜め外側上方に向く鉤状の差し込み片とし
て設けられ、受け部13は、切り欠き部cによりその長
手方向のラインが上方から下方に向けて外側に傾斜する
向きに設けられているので、両者を係合させる際、袋の
上部の両側のコーナー部を、ハの字状に内側に折り曲げ
ることにより、例えば差し込み片をひねって差し込むよ
うな操作を必要とせず、そのまま鉤状の差し込み片を切
り欠き部cに差し込んで係合させることができる。
【0035】従って、袋の上部の両側端縁部同士の係止
操作が極めて容易であり、また、それにより袋の容量が
大きい場合でも袋の上部が持ちやすくなり、袋の上部と
下部を下側から手で支えて袋を傾けるだけで、保形性よ
く開口された狭い幅の注出口部9から内容物がスムーズ
に注出され、注出の途中で注出口部9が閉塞することも
なく、最後まで安全且つ容易に内容物を他の容器に移し
替えることができる。
【0036】図2は、本発明の係止部付き袋の第2の実
施例の構成を示す正面図である。図2に示した係止部付
き袋102は、前記図1に示した係止部付き袋101の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13の形状のみを以下のように変更して形成したほ
かは、総て図1に示した係止部付き袋101と同様に形
成して構成したものである。即ち、差し込み部12は、
切り欠き部d、eにより、斜め外側上方に向き先端部が
丸形で基部が括れた形状の鉤状の差し込み片とし、これ
に係合する受け部13は、切り欠き部fにより、その長
手方向のラインが上方から下方に向けて外側に傾斜する
向きで、上外側に係合部を有する形状に変更して形成し
たものである。この場合、差し込み部12の内側の切り
欠き部eは、その内側の先端部が鋭角で開封指示線10
と一致するように設けられているのでノッチとしての作
用も有している。
【0037】このような構成を採った場合も、袋の上部
の両側のコーナー部をハの字状に内側に折り曲げて、差
し込み部12の差し込み片を受け部13の切り欠き部f
に差し込んで係合させる際、例えば差し込み片をひねっ
て差し込むような操作を必要とせず、そのまま鉤状の差
し込み片を切り欠き部fに差し込んで係合させることが
できるので、袋の上部の両側端縁部同士の係止操作を極
めて容易に行うことができる。従って、前記図1に示し
た構成の係止部付き袋101と同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0038】図3は、本発明の係止部付き袋の第3の実
施例の構成を示す正面図である。図3に示した係止部付
き袋103も、前記図2に示した係止部付き袋102の
場合と同様、前記図1に示した係止部付き袋101の構
成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、6
の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受け
部13の形状のみを以下のように変更して形成したもの
であり、その他の構成は総て図1に示した係止部付き袋
101と同様に形成して構成したものである。即ち、差
し込み部12は、切り欠き部g、hにより、斜め外側上
方に向く鉤状の差し込み片として形成し、これに係合す
る受け部13は、切り欠き部iにより、その長手方向の
ラインが上方から下方に向けて外側に傾斜する向きで、
上部に係合部を有する形状に変更して形成したものであ
る。この場合も、差し込み部12の上側の切り欠き部g
は、その内側の先端部が鋭角で開封指示線10と一致す
るように設けられているのでノッチとしての作用も有し
ている。
【0039】このような構成を採った場合も、袋の上部
の両側のコーナー部をハの字状に内側に折り曲げて、差
し込み部12の差し込み片を受け部13の切り欠き部i
に差し込んで係合させる際、例えば差し込み片をひねっ
て差し込むような操作を必要とせず、そのまま鉤状の差
し込み片を切り欠き部iに差し込んで係合させることが
できるので、袋の上部の両側端縁部同士の係止操作は極
めて容易である。従って、前記図1に示した構成の係止
部付き袋101と同様な作用効果を得ることができる。
【0040】図4は、本発明の係止部付き袋の第4の実
施例の構成を示す正面図であり、図4に示した係止部付
き袋104は、前記図1に示した係止部付き袋101の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13の形状のみを以下のように変更して形成したも
のであり、その他の構成は総て図1に示した係止部付き
袋101と同様に形成して構成したものである。即ち、
差し込み部12は、切り欠き部j、kにより、斜め外側
上方に向く鉤状の差し込み片として形成し、これに係合
する受け部13は、スリット状の切り欠き部lにより、
その長手方向のラインが横方向を向く形状に変更して形
成したものである。この場合も、差し込み部12の上側
の切り欠き部jは、その内側の先端部が鋭角で開封指示
線10と一致するように設けられているのでノッチとし
ての作用も有している。
【0041】このような構成を採った場合も、袋の上部
の両側のコーナー部をハの字状に内側に折り曲げて、差
し込み部12の差し込み片を受け部13の切り欠き部l
に差し込んで係合させる際、例えば差し込み片をひねっ
て差し込むような操作を必要とせず、そのまま鉤状の差
し込み片をスリット状の切り欠き部lに差し込んで係合
させることができるので、袋の上部の両側端縁部同士の
係止操作を極めて容易に行うことができる。従って、前
記図1に示した構成の係止部付き袋101と同様な作用
効果を得ることができる。
【0042】図5は、本発明の係止部付き袋の第5の実
施例の構成を示す正面図であり、図5に示した係止部付
き袋105は、前記図1に示した係止部付き袋101の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13の形状のみを以下のように変更して形成したも
のであり、その他の構成は総て図1に示した係止部付き
袋101と同様に形成して構成したものである。即ち、
差し込み部12は、その上部は開封指示線10に沿って
注出口部9を開封した時、開封ラインにより自動的に形
成されるようにし、下側のみに切り欠き部mを設けて、
斜め外側上方に向く鉤状の差し込み片を形成し、これに
係合する受け部13は、斜め外側上方に突状となる折れ
線状でスリット状の切り欠き部nを、その長手方向のラ
イン(両端を結ぶライン)が上方から下方に向けて外側
に傾斜する向きに形成して構成したものである。
【0043】このような構成を採った場合も、袋の上部
の両側のコーナー部をハの字状に内側に折り曲げて、差
し込み部12の差し込み片を受け部13の切り欠き部n
に差し込んで係合させる際、例えば差し込み片をひねっ
て差し込むような操作を必要とせず、そのまま鉤状の差
し込み片をスリット状の切り欠き部nに差し込んで係合
させることができるので、袋の上部の両側端縁部同士の
係止操作を極めて容易に行うことができる。従って、前
記図1に示した構成の係止部付き袋101と同様な作用
効果を得ることができる。
【0044】図6は、本発明の係止部付き袋の第6の実
施例の構成を示す正面図であり、図6に示した係止部付
き袋106は、前記図1に示した係止部付き袋101の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13の形状のみを以下のように変更して形成したも
のであり、その他の構成は総て図1に示した係止部付き
袋101と同様に形成して構成したものである。即ち、
差し込み部12は、その上部が開封指示線10の一部と
スポット状の切り欠き部oで形成され、下部が内側の端
部に小孔を設けた切り目線Aで形成される斜め外側上方
に向く鉤状の差し込み片として形成し、これに係合する
受け部13は、スリット状の切り欠き部pを、その長手
方向のラインが上方から下方に向けて外側に傾斜する向
きに形成して構成したものである。
【0045】このような構成を採った場合も、袋の上部
の両側のコーナー部をハの字状に内側に折り曲げて、差
し込み部12の差し込み片を受け部13の切り欠き部p
に差し込んで係合させる際、例えば差し込み片をひねっ
て差し込むような操作を必要とせず、そのまま鉤状の差
し込み片をスリット状の切り欠き部pに差し込んで係合
させることができるので、袋の上部の両側端縁部同士の
係止操作を極めて容易に行うことができる。従って、前
記図1に示した構成の係止部付き袋101と同様な作用
効果を得ることができる。
【0046】図7は、本発明の係止部付き袋の第7の実
施例の構成を示す正面図であり、図7に示した係止部付
き袋107は、前記図6に示した係止部付き袋106の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13のうち、受け部13の形状のみを、スリット状
の切り欠き部pから両側の端部に小孔を設けた切り目線
Cに変更して形成したものであり、切り目線Cの位置お
よびその傾斜角度は、前記図6に示したスリット状の切
り欠き部pと同じである。
【0047】従って、このような構成を採った場合、差
し込み部12の鉤状の差し込み片を受け部13の切り目
線Cに差し込んで係合させる際、受け部13の幅が狭く
なっていることによる差し込みやすさが若干変わるもの
の、差し込み片をひねって差し込むような操作は必要で
はなく、そのまま鉤状の差し込み片を切り目線Cに差し
込んで係合させることができるので、前記図6に示した
係止部付き袋106と略同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0048】図8は、本発明の係止部付き袋の第8の実
施例の構成を示す正面図であり、図8に示した係止部付
き袋108は、前記図1に示した係止部付き袋101の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13の形状のみを以下のように変更して形成したも
のであり、その他の構成は総て図1に示した係止部付き
袋101と同様に形成して構成したものである。即ち、
差し込み部12は、上側の端部に小孔を設けた切り目線
Dにより、斜め外側上方に向く鉤状の差し込み片として
形成し、これに係合する受け部13は、上下両側の端部
に小孔を設けた切り目線Eにより、その長手方向のライ
ンが上方から下方に向けて外側に傾斜する向きで、且
つ、切り目線Eの上側端部の小孔が開封指示線10と交
差する位置となるように設けて構成したものである。
【0049】このような構成を採ることにより、注出口
部9の開封後は、受け部13の切り目線Eの上端が切断
されて開放されるが、袋の上部の両側のコーナー部をハ
の字状に内側に折り曲げて、差し込み部12の差し込み
片を受け部13の切り目線Eに差し込む際、差し込み片
をひねって差し込むような操作を必要とせず、そのまま
鉤状の差し込み片を切り目線Eの上部から差し込むこと
により、切り目線Dの上端の小孔と、切り目線Eの下端
の小孔とが係合して両者を係止することができるので、
袋の上部の両側端縁部同士の係止操作を極めて容易に行
うことができる。従って、前記図1に示した構成の係止
部付き袋101と同様な作用効果を得ることができる。
【0050】図9は、本発明の係止部付き袋の第9の実
施例の構成を示す正面図であり、図9に示した係止部付
き袋109は、前記図1に示した係止部付き袋101の
構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール部6、
6の上部の広幅部に設けた係止部の差し込み部12と受
け部13の形状のみを以下のように変更して形成したも
のであり、その他の構成は総て図1に示した係止部付き
袋101と同様に形成して構成したものである。即ち、
差し込み部12は、その上部は開封指示線10に沿って
注出口部9を開封した時、開封ラインにより自動的に形
成されるようにし、下側のみに切り欠き部rを設けて、
斜め外側上方に向く鉤状の差し込み片を形成し、これに
係合する受け部13は、しの字状の切り欠き部sを、そ
の長手方向のライン(両端を結ぶライン)が上方から下
方に向けて外側に傾斜する向きで、且つ、切り欠き部s
の上側端部が開封指示線10と交差する位置となるよう
に設けて構成したものである。
【0051】このような構成を採ることにより、注出口
部9の開封後は、受け部13の切り欠き部sの上側端部
が切断されて開放されるが、袋の上部の両側のコーナー
部をハの字状に内側に折り曲げて、差し込み部12の差
し込み片を受け部13の切り欠き部sに差し込む際、差
し込み片をひねって差し込むような操作を必要とせず、
そのまま鉤状の差し込み片を切り欠き部sの上部から差
し込むことにより、切り欠き部rの上部と、切り欠き部
sの下外側端部とが係合して両者を係止することができ
るので、袋の上部の両側端縁部同士の係止操作を極めて
容易に行うことができる。従って、前記図1に示した構
成の係止部付き袋101と同様な作用効果を得ることが
できる。
【0052】図10は、本発明の係止部付き袋の第10
の実施例の構成を示す正面図であり、図10に示した係
止部付き袋110は、前記図8に示した係止部付き袋1
08の構成において、袋の左右両側端縁部の側部シール
部6、6の上部の広幅部に設けた差し込み部12と受け
部13の切り目線Dと切り目線Eの形状のみを、切り目
線Dは、上側の端部の小孔を丸形鉤状の切り目線に変え
て切り目線Fとして形成し、切り目線Eは、上下両側の
端部の小孔のうち、下側端部の小孔のみを丸形鉤状の切
り目線に変えて切り目線Gとして形成したものであり、
それぞれの位置および傾斜角度は、前記図8に示した切
り目線Dおよび切り目線Eと同様に形成したものであ
る。
【0053】このような構成を採った場合も、袋の上部
の端縁部同士を差し込み部12と受け部13で係止する
際、袋の上部の両側のコーナー部をハの字状に内側に折
り曲げて、差し込み部12の差し込み片を受け部13の
切り目線Gの上部から差し込むことにより、差し込み片
をひねって差し込むような操作を必要とせず、そのまま
差し込むことができ、また、切り目線Fの上端の丸形鉤
状部と切り目線Gの下端の丸形鉤状部とが係合して両者
を係止することができる。従って、袋の上部の両側端縁
部同士の係止操作は極めて容易であり、前記図8に示し
た構成の係止部付き袋108と同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0054】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、プラスチックの成形体などによる別体の注出口
を必要とせず、内容物の充填の際には、袋の上部の広い
幅の開口部から容易に充填して密封することができ、し
かも、充填された内容物を他の容器に移し替える際に
は、袋の上部に適する大きさの注出口部を容易に開口さ
せることができ、且つ、開口させた状態で袋の上部の両
側コーナー部をハの字状に折り曲げて両側端縁部のヒー
トシール部に設けられた係止部で両側端縁部同士を係止
することにより、袋の上部の幅を狭くできると同時に、
注出口部を開口状態に保持でき、袋の容量が大きい場合
でも袋の上部を持ちやすく、袋の上部と下部を下側から
手で支えて袋を傾けるだけで、内容物を最後まで安全且
つ容易に移し替えることができるという、経済性および
使用適性に優れた係止部付き袋を生産性よく提供できる
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係止部付き袋の第1の実施例の構成を
示す正面図である。
【図2】本発明の係止部付き袋の第2の実施例の構成を
示す正面図である。
【図3】本発明の係止部付き袋の第3の実施例の構成を
示す正面図である。
【図4】本発明の係止部付き袋の第4の実施例の構成を
示す正面図である。
【図5】本発明の係止部付き袋の第5の実施例の構成を
示す正面図である。
【図6】本発明の係止部付き袋の第6の実施例の構成を
示す正面図である。
【図7】本発明の係止部付き袋の第7の実施例の構成を
示す正面図である。
【図8】本発明の係止部付き袋の第8の実施例の構成を
示す正面図である。
【図9】本発明の係止部付き袋の第9の実施例の構成を
示す正面図である。
【図10】本発明の係止部付き袋の第10の実施例の構
成を示す正面図である。
【符号の説明】
1、1′ 壁面フィルム 2 底面フィルム切り欠き部 3 底面フィルム折り返し部 4 ガセット部 5 底部シール部 6 側部シール部 7 上部シール部 8 非シールの窪み部 9 注出口部 10 開封指示線 11 ノッチ 12 差し込み部 13 受け部 a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、
m、n、o、p、q、r、s 切り欠き部 A、B、C、D、E、F、G 切り目線 101、102、103、104、105、106、1
07、108、109、110 係止部付き袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 敬隆 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大塚 康司 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AB25 BC18 EA23 HS05 HS10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周囲の端縁部が袋状にヒートシールされ、
    流動性を有する内容物が密封包装される積層フィルム製
    の袋であって、該袋の上部を封止するヒートシール部
    が、内側の中央部に注出口部を形成するための非シール
    の窪み部を有するシールパターンでヒートシールされ、
    該注出口部を開封する開封手段が該窪み部を横切るよう
    に設けられると共に、該袋の両側の端縁部のヒートシー
    ル部の上部に、開口された注出口部の両側を折り曲げて
    両側の端縁部同士を係止し、注出口部の開口を保持する
    ための差し込み部と受け部からなる係止部が設けられて
    いることを特徴とする係止部付き袋。
  2. 【請求項2】前記係止部の差し込み部が鉤状の差し込み
    片で形成され、受け部が該鉤状の差し込み片と係合する
    切り欠き部または切り目線で形成されると共に、該鉤状
    の差し込み片が斜め外側上方を向き、且つ、受け部の切
    り欠き部または切り目線が、その長手方向のラインが上
    方から下方に向けて外側に傾斜する向き、または横方向
    を向くように形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の係止部付き袋。
  3. 【請求項3】前記袋の底部が、前後2面の壁面フィルム
    の下部の間に底面フィルムを内側に折り返して挿入して
    なるガセット部を有する形式で形成され、且つ、該ガセ
    ット部が自立性を付与する形状のシールパターンでヒー
    トシールされて形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の係止部付き袋。
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