JP4806565B2 - プラスチック袋 - Google Patents

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この発明は、プラスチック袋に関するものである。
最近、胴材とサイドガセット材によってプラスチック袋が製造されることが多い。たとえば、特開2004−10055(特許文献1)に記載されているものがそれである。図2に示すように、同公報のプラスチック袋は一対のサイドガセット材1を有し、胴材2が2層に重ね合わされ、サイドガセット材1は胴材2の両側縁3に沿ってのび、胴材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされる。したがって、図3に示すように、サイドガセット材1は2つ折り内側縁4および開放外側縁5を有する。さらに、胴材2とサイドガセット材1が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール部分6が胴材2の両側縁3に沿って形成される。
さらに、同公報のプラスチック袋では、図4および図5に示すように、サイドガセット材1の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられ、その折り曲げ線7はサイドガセット材1の一端縁8と2つ折り内側縁4の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによってサイドガセット材1の三角フラップ9が形成される。したがって、三角フラップ9は2つ折り斜辺10および開放斜辺11を有する。さらに、三角フラップ9とサイドガセット材1が三角フラップ9の2つ折り斜辺10に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール部分12が三角フラップ9の2つ折り斜辺10に沿って形成される。そして、それが胴材2の両層間に挿入され、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ9が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール部分6が胴材2の両側縁3に沿って形成される。
なお、折り曲げ線7はサイドガセット材1の一端縁8と開放外側縁5の交点に達し、サイドガセット材1の一端縁8と開放外側縁5間の角度を2等分する2等分線からなる。したがって、サイドガセット材1によってその三角フラップ9が形成されたとき、その開放斜辺11と開放外側縁5が互いに整合する。
さらに、同公報のプラスチック袋では、チャック13がプラスチック袋と組み合わされる。チャック13は一般に使用されているところのもので、雌部材にはめ込まれる雄部材を有する。雄部材および雌部材はテープと一体成型され、胴材2の一端縁14に沿ってのび、胴材2の両層間に配置される。そして、胴材2の両層が雄部材および雌部材のテープにヒートシールされる。さらに、胴材2の両層がその一端縁14に沿ってヒートシールされ、ヒートシール部分6が胴材2の一端縁14に沿って形成される。さらに、収容物がプラスチック袋に充填され、その後、胴材2の両層がその他端縁15に沿ってヒートシールされ、ヒートシール部分6が胴材2の他端縁15に沿って形成される。したがって、一端縁14とチャック13間において、胴材2を切り取り線16に沿って切り取ると、チャック13によってプラスチック袋を開くことができ、閉じることもできる。
ところで、この場合、収容物をプラスチック袋に充填したとき、サイドガセット材1によってプラスチック袋が拡げられる。したがって、その容量が増大するが、サイドガセット材1によってプラスチック袋が拡げられるとき、三角フラップ9を含む所定部分が角張った状態で突出するきらいがある。
なお、三角フラップ9およびサイドガセット材1については、必ずしもその開放斜辺11と開放外側縁5を整合させる必要はない。図6に示すように、開放斜辺11が開放外側縁5に対し一定角度傾斜し、両者間に間隔が形成されるようにしてもよい。この場合、2つ折り斜辺10と開放斜辺11が互いに直角であれば、2つ折り斜辺10は開放外側縁5に直角ではなく、一定角度傾斜する。そして、胴材2と三角フラップ9が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、三角フラップ9とサイドシール材1が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、開放斜辺11と開放外側縁5間で胴材2とサイドガセット材1がヒートシールされる。これによってそのヒートシール部分6が形成される。
さらに、図7に示すように、サイドガセット材1の一端縁8において、これを2つ折りされたままで斜めに切除する。その後、サイドガセット材1の一端部分を折り曲げ線7に沿って折り曲げ、図8に示すように、開放斜辺11が開放外側縁5に対し一定角度傾斜するようにしてもよい。この場合、2つ折り斜辺10は開放外側縁5に直角にのびるようにすることも可能である。サイドガセット材1の一端縁8において、これを大きく斜めに切除し、図9に示すように、2つ折り斜辺10が逆方向に傾斜するようにしてもよい。
さらに、サイドガセット材1の一端部分を折り曲げ線7に沿って折り曲げ、図10に示すように、サイドガセット材1の一端縁8と開放外側縁5の交点付近において、折り曲げ線7がサイドガセット材1の一端縁8と交差するようにしてもよい。開放斜辺11が開放外側縁5に対し一定角度傾斜するようにしてもよい。そして、胴材2と三角フラップ9を胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールし、三角フラップ9とサイドガセット材1を胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールし、開放斜辺11と開放外側縁5間で胴材2とサイドガセット材1をヒートシールする。これによってそのヒートシール部分12を形成してもよい。図11に示すように、開放斜辺11が逆方向に傾斜するようにしてもよい。
この他、図12に示すように、サイドガセット材1の一端部分を2つ折りされたままで斜めに折り曲げる前、その片層を外向きに折り曲げてもよい。その折り曲げ線はサイドガセット材1の一端縁8と開放外側縁5の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによって片層の三角フラップ17を形成し、その頂点を三角フラップ9の折り曲げ線7上の任意の一点に位置させる。その後、サイドガセット材1の一端部分および三角フラップ17を折り曲げ線7に沿って折り曲げ、図13に示すように、三角フラップ17の両斜辺18が互いに整合し、三角フラップ9によってそれが被覆されるようにする。その後、三角フラップ9,17の2つ折り斜辺10と整合斜辺18間で三角フラップ9とサイドガセット材1をヒートシールし、ヒートシール部分12を三角フラップ9の2つ折り斜辺10に沿って形成する。そして、それを胴材2の両層間に挿入し、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ9を胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールしてもよい。
しかしながら、いずれにしても、収容物の充填にともない、サイドガセット材1によってプラスチック袋が拡げられるとき、三角フラップ9を含む所定部分が角張った状態で突出するきらいがあることは図2のプラスチック袋と同様である。
なお、図2〜図13のプラスチック袋では、胴材2およびサイドガセット材1にラミネートフィルムが使用される。ラミネートフィルムはシーラントと基材をラミネートしたものである。そして、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのシーラントによって胴材2の内面が形成され、ナイロンなどの基材によって胴材2の外面が形成される。さらに、2つ折りされた状態のサイドガセット材1において、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのシーラントによってサイドガセット材1の外面が形成され、ナイロンなどの基材によってサイドガセット材1の内面が形成される。したがって、サイドガセット材1の三角フラップ9についても、シーラントによってその外面が形成され、基材によって三角フラップ9の内面が形成される。
したがって、この発明は、サイドガセット材の三角フラップを形成したプラスチック袋において、収容物の充填にともない、サイドガセット材によってプラスチック袋が拡げられるとき、三角フラップを含む所定部分が角張った状態で突出しないようにすることを目的としてなされたものである。
特開2004−10055
この発明によれば、2層に重ね合わされた胴材と、前記胴材の両側縁に沿ってのび、前記胴材の両層間に折り込まれ、2つ折りされており、2つ折り内側縁および開放外側縁を有する一対のサイドガセット材とからなり、前記サイドガセット材の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられ、その折り曲げ線は前記サイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の底辺からなり、これによって前記サイドガセット材の三角フラップが形成され、前記三角フラップは2つ折り斜辺および開放斜辺を有し、前記胴材、前記サイドガセット材および前記三角フラップが前記胴材の両側縁に沿ってヒートシールされ、一定幅のヒートシール部分が前記胴材の両側縁に沿って形成されており、そのヒートシール部分内に前記開放斜辺全体が配置され、前記三角フラップを含む所定部分の位置において、前記ヒートシール部分が袋内方に膨出し、前記三角フラップの頂点の下側において、前記ヒートシール部分にその膨出部分が形成されていることを特徴とするプラスチック袋が提供される。
以下、この発明の実施例を説明する。
図1はこの発明にかかるプラスチック袋を示す。図2のプラスチック袋と同様、このプラスチック袋も一対のサイドガセット材1を有し、胴材2が2層に重ね合わされ、サイドガセット材1は胴材2の両側縁3に沿ってのび、胴材2の両層間に折り込まれ、2つ折りされている。したがって、サイドガセット材1は2つ折り内側縁4および開放外側縁5を有する。さらに、胴材2とサイドガセット材1が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール部分6が胴材2の両側縁3に沿って形成されている。
さらに、図2のプラスチック袋と同様、サイドガセット材1の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられており、その折り曲げ線7はサイドガセット材1の一端縁8と2つ折り内側縁4の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによってサイドガセット材1の三角フラップ9が形成されている。したがって、三角フラップ9は2つ折り斜辺10および開放斜辺11を有する。さらに、三角フラップ9とサイドガセット材1が三角フラップ9の2つ折り斜辺10に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール部分12が三角フラップ9の2つ折り斜辺10に沿って形成されている。そして、それが胴材2の両層間に挿入され、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ9が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、そのヒートシール部分6が胴材2の両側縁3に沿って形成されている。
さらに、このプラスチック袋では、サイドガセット材1の一端部分が折り曲げ線7に沿って折り曲げられるが、図10のプラスチック袋と同様、サイドガセット材1の一端縁8と開放外側縁5の交点付近において、折り曲げ線7がサイドガセット材1の一端縁8と交差する。したがって、三角フラップ9の開放斜辺11がサイドガセット材1の開放外側縁5に整合せず、間隔を置いて配置される。そして、胴材2と三角フラップ9が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、三角フラップ9とサイドガセット材1が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、開放斜辺11と開放外側縁5間で胴材2とサイドガセット材1がヒートシールされる。これによってそのヒートシール部分6が形成される。
さらに、このプラスチック袋では、三角フラップ9を含む所定部分の位置において、ヒートシール部分6が袋内方に膨出しており、ヒートシール部分6にその膨出部分19が形成されている。たとえば、三角フラップ9の頂点近傍において、ヒートシール部分6が袋内方に膨出し、ヒートシール部分6にその膨出部分19が形成される。この実施例では、三角フラップ9の頂点の下側において、ヒートシール部分6が袋内方に膨出しており、ヒートシール部分6にその膨出部分19が形成されている。
さらに、図2のプラスチック袋と同様、このプラスチック袋でも、チャック13がプラスチック袋と組み合わされる。チャック13は雌部材にはめ込まれる雄部材を有し、胴材2の一端縁14に沿ってのび、胴材2の両層間に配置される。そして、胴材2の両層が雄部材および雌部材のテープにヒートシールされる。さらに、胴材2の両層がその一端縁14に沿ってヒートシールされる。さらに、収容物がプラスチック袋に充填され、その後、胴材2の両層がその他端縁15に沿ってヒートシールされる。したがって、一端縁14とチャック13間において、胴材2を切り取り線16に沿って切り取ると、チャック13によってプラスチック袋を開くことができ、閉じることもできる。
したがって、このプラスチック袋の場合、収容物をプラスチック袋に充填したとき、サイドガセット材1によってプラスチック袋が拡げられる。したがって、その容量が増大するが、三角フラップ9を含む所定部分については、ヒートシール部分6にその膨出部分19が形成されていることは前述したとおりである。したがって、サイドガセット材1によってプラスチック袋が拡げられるとき、膨出部分19によってそれが制限され、三角フラップ9を含む所定部分が角張った状態で突出することはない。
なお、このプラスチック袋でも、胴材2およびサイドガセット材1にラミネートフィルムが使用されていることは図2〜図13のプラスチック袋と同様である。ラミネートフィルムはシーラントと基材をラミネートしたものである。そして、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのシーラントによって胴材2の内面が形成されており、ナイロンなどの基材によって胴材2の外面が形成されている。さらに、2つ折りされた状態のサイドガセット材1において、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのシーラントによってサイドガセット材1の外面が形成され、ナイロンなどの基材によってサイドガセット材1の内面が形成されている。したがって、サイドガセット材1の三角フラップ9についても、シーラントによってその外面が形成され、基材によって三角フラップ9の内面が形成される。
この発明の実施例を示す説明図である。 従来のプラスチック袋の平面図である。 図2のプラスチック袋の分解図である。 図2のサイドガセット材の折り曲げ線を示す説明図である。 図4のサイドガセット材が折り曲げられ、三角フラップが形成された状態を示す説明図である。 他の三角フラップが形成された状態を示す説明図である。 他のサイドガセット材の折り曲げ線を示す説明図である。 図7のサイドガセット材が折り曲げられ、三角フラップが形成された状態を示す説明図である。 他の三角フラップが形成された状態を示す説明図である。 他の三角フラップが形成された状態を示す説明図である。 他の三角フラップが形成された状態を示す説明図である。 他のサイドガセット材の折り曲げ線を示す説明図である。 図12のサイドガセット材が折り曲げられ、三角フラップが形成された状態を示す説明図である。
符号の説明
1 サイドガセット材
2 胴材
3 胴材の両側縁
4 2つ折り内側縁
5 開放外側縁
6 ヒートシール部分
7 折り曲げ線
9 三角フラップ
10 2つ折り斜辺
11 開放斜辺
19 膨出部分

Claims (1)

  1. 2層に重ね合わされた胴材と、前記胴材の両側縁に沿ってのび、前記胴材の両層間に折り込まれ、2つ折りされており、2つ折り内側縁および開放外側縁を有する一対のサイドガセット材とからなり、前記サイドガセット材の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられ、その折り曲げ線は前記サイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の底辺からなり、これによって前記サイドガセット材の三角フラップが形成され、前記三角フラップは2つ折り斜辺および開放斜辺を有し、前記胴材、前記サイドガセット材および前記三角フラップが前記胴材の両側縁に沿ってヒートシールされ、一定幅のヒートシール部分が前記胴材の両側縁に沿って形成されており、そのヒートシール部分内に前記開放斜辺全体が配置され、前記三角フラップを含む所定部分の位置において、前記ヒートシール部分が袋内方に膨出し、前記三角フラップの頂点の下側において、前記ヒートシール部分にその膨出部分が形成されていることを特徴とするプラスチック袋。
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