JP2000142724A - 易開封性袋状包装体 - Google Patents
易開封性袋状包装体Info
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- JP2000142724A JP2000142724A JP10317904A JP31790498A JP2000142724A JP 2000142724 A JP2000142724 A JP 2000142724A JP 10317904 A JP10317904 A JP 10317904A JP 31790498 A JP31790498 A JP 31790498A JP 2000142724 A JP2000142724 A JP 2000142724A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】背シール部のある柔軟な包装体において背シー
ル部を含めて包装体を横裂きカッティングにより容易に
開封できるようにし、製袋に使用するフィルム材料を制
約なく使用できるようにする。 【解決手段】上部シール部4と底部シール部3と背シー
ル部2とを備えた合成樹脂フィルム1を主体とする袋状
包装体Aにおいて、上部シール部の一端部下方に僅かに
延設された延設シール部5が設けられ、該延設シール部
の領域内にその外端部から内方に水平方向に第1の切込
部6が設けられ、背シール部の領域内にその外端部から
内方に水平方向に第2の切込部7が設けられ、前記第
1、第2の切込部は上部シール部上端より略同じ高さに
設けられ、前記第1の切込部の内端部と第2の切込部の
外端部が互いに近接位置乃至略重ね合わせられる位置に
ある。
ル部を含めて包装体を横裂きカッティングにより容易に
開封できるようにし、製袋に使用するフィルム材料を制
約なく使用できるようにする。 【解決手段】上部シール部4と底部シール部3と背シー
ル部2とを備えた合成樹脂フィルム1を主体とする袋状
包装体Aにおいて、上部シール部の一端部下方に僅かに
延設された延設シール部5が設けられ、該延設シール部
の領域内にその外端部から内方に水平方向に第1の切込
部6が設けられ、背シール部の領域内にその外端部から
内方に水平方向に第2の切込部7が設けられ、前記第
1、第2の切込部は上部シール部上端より略同じ高さに
設けられ、前記第1の切込部の内端部と第2の切込部の
外端部が互いに近接位置乃至略重ね合わせられる位置に
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中身を取り出し易く、
開封し易い袋状包装体に関し、特に製袋に使用する包装
材料として幅広い包装材料が選択できる袋状包装体に関
する。
開封し易い袋状包装体に関し、特に製袋に使用する包装
材料として幅広い包装材料が選択できる袋状包装体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の袋状包装体は、合成樹脂フィルム
あるいは合成樹脂フィルムとアルミ箔との複合フィルム
などの矩形シート状の包装フィルム材料を2枚重ね又は
二つ折り重ね又は同一方向三つ折り重ねにする。
あるいは合成樹脂フィルムとアルミ箔との複合フィルム
などの矩形シート状の包装フィルム材料を2枚重ね又は
二つ折り重ね又は同一方向三つ折り重ねにする。
【0003】そして2枚重ねの場合は、その重ね合わせ
た矩形シート状の包装フィルム材料の下端部と左右両側
端部とに沿って三方を加熱シールバーなどにて平坦に加
熱シールして袋状の包装容器とした後に上端部の開口部
より内容物を装填し、その上端部を加熱シールバーなど
にて平坦に加熱シールして袋状包装体が形成される。
た矩形シート状の包装フィルム材料の下端部と左右両側
端部とに沿って三方を加熱シールバーなどにて平坦に加
熱シールして袋状の包装容器とした後に上端部の開口部
より内容物を装填し、その上端部を加熱シールバーなど
にて平坦に加熱シールして袋状包装体が形成される。
【0004】また、二つ折り重ねの場合は、その重ね合
わせた矩形シート状の包装フィルム材料の下端部と片側
開放端部(折目と対向する側)とに沿って二方を加熱シ
ールバーなどにて平坦に加熱シールして袋状の包装容器
とした後に上端部の開口部より内容物を装填し、その上
端部を加熱シールバーなどにて平坦に加熱シールして袋
状包装体が形成される。
わせた矩形シート状の包装フィルム材料の下端部と片側
開放端部(折目と対向する側)とに沿って二方を加熱シ
ールバーなどにて平坦に加熱シールして袋状の包装容器
とした後に上端部の開口部より内容物を装填し、その上
端部を加熱シールバーなどにて平坦に加熱シールして袋
状包装体が形成される。
【0005】また、同一方向三つ折り重ねの場合は、そ
の重ね合わせた矩形シート状の包装フィルム材料両端部
の内面を合掌状に互いに重ね合わせて、その下端部を加
熱シールバーなどにて平坦に加熱シールし、合掌状に互
いに重ね合わせた端部を加熱シールバーなどにて加熱シ
ールして、包装体の略中央部に背シール部を形成して袋
状の包装容器とした後に、上端部の開口部より内容物を
装填し、その上端部を加熱シールバーなどにて加熱シー
ルして袋状包装体が形成される。
の重ね合わせた矩形シート状の包装フィルム材料両端部
の内面を合掌状に互いに重ね合わせて、その下端部を加
熱シールバーなどにて平坦に加熱シールし、合掌状に互
いに重ね合わせた端部を加熱シールバーなどにて加熱シ
ールして、包装体の略中央部に背シール部を形成して袋
状の包装容器とした後に、上端部の開口部より内容物を
装填し、その上端部を加熱シールバーなどにて加熱シー
ルして袋状包装体が形成される。
【0006】図2は、上記三つ折り重ねにより製袋され
た従来の袋状包装体Aの一例を示す外観斜視図であり、
矩形シート状の包装フィルム材料1は、平行な折目a、
bにより同一方向に三つ折り重ねされて、そのフィルム
材料1の折目a、bに平行方向の両端部は合掌状に互い
に同一内面が重ね合わせられ、合掌状に重ね合わせられ
た部分には合掌貼りした背シール部2が包装体の略中央
部に形成され、下端部には底部シール部3が形成されて
袋状の包装容器となっており、上端部の開口部より内容
物を装填した後に、上部シール部4が形成されて袋状包
装体が製袋(別称;ピロー包装)されている。
た従来の袋状包装体Aの一例を示す外観斜視図であり、
矩形シート状の包装フィルム材料1は、平行な折目a、
bにより同一方向に三つ折り重ねされて、そのフィルム
材料1の折目a、bに平行方向の両端部は合掌状に互い
に同一内面が重ね合わせられ、合掌状に重ね合わせられ
た部分には合掌貼りした背シール部2が包装体の略中央
部に形成され、下端部には底部シール部3が形成されて
袋状の包装容器となっており、上端部の開口部より内容
物を装填した後に、上部シール部4が形成されて袋状包
装体が製袋(別称;ピロー包装)されている。
【0007】上記背シール部2を備えた従来の袋状包装
体Aは、開封が容易にできるように折目a又はb側と直
交する方向に包装体のフィルム材料1にミシン目を設け
たものがある。
体Aは、開封が容易にできるように折目a又はb側と直
交する方向に包装体のフィルム材料1にミシン目を設け
たものがある。
【0008】また、図2に示すように、折目a又はb側
の包装体端部に沿ってフィルム材料1の表面に所定幅
に、容易にカッティングできるように多数の微細な傷を
付けた傷加工部9が施されていて、折目a又はbと直交
する水平方向の切り裂き(横裂き)により容易にカッテ
ィングできるようになっている。
の包装体端部に沿ってフィルム材料1の表面に所定幅
に、容易にカッティングできるように多数の微細な傷を
付けた傷加工部9が施されていて、折目a又はbと直交
する水平方向の切り裂き(横裂き)により容易にカッテ
ィングできるようになっている。
【0009】また、上記袋状包装体Aの背シール部2の
部分は、包装体Aの容器外壁部分を含めて4枚重ねとな
るため、折目a又はbと直交する水平方向の切り裂き
(横裂き)により容易にカッティングできるように、背
シール部2の容器外壁との付け根部分8に沿って同様に
所定幅に多数の微細な傷加工が施されていて、容易にカ
ッティングできるようになっている。
部分は、包装体Aの容器外壁部分を含めて4枚重ねとな
るため、折目a又はbと直交する水平方向の切り裂き
(横裂き)により容易にカッティングできるように、背
シール部2の容器外壁との付け根部分8に沿って同様に
所定幅に多数の微細な傷加工が施されていて、容易にカ
ッティングできるようになっている。
【0010】また、この他に、背シール部2を備えた袋
状包装体Aのフィルム材料1の全面に微細な傷加工を施
すことにより容易にカッティングできるようにしたもの
もある。
状包装体Aのフィルム材料1の全面に微細な傷加工を施
すことにより容易にカッティングできるようにしたもの
もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
包装体Aはフィルム材料1の面のみの加工であり、横裂
きにて背シール部2を乗り越えて包装体Aの容器外壁を
含めた4枚重ね部分を容易にカッティングするには限界
があった。
包装体Aはフィルム材料1の面のみの加工であり、横裂
きにて背シール部2を乗り越えて包装体Aの容器外壁を
含めた4枚重ね部分を容易にカッティングするには限界
があった。
【0012】また、使用するフィルム材料1の材質によ
っては、背シール部2を乗り越え難くなり、例えば、フ
ィルム材料1の包装体の最内面層となるシーラント層
(加熱融着性層)に無延伸ポリプロピレン樹脂層を使用
した場合には、横裂きカッティングによる包装体Aの容
易開封が困難になるという不都合があった。
っては、背シール部2を乗り越え難くなり、例えば、フ
ィルム材料1の包装体の最内面層となるシーラント層
(加熱融着性層)に無延伸ポリプロピレン樹脂層を使用
した場合には、横裂きカッティングによる包装体Aの容
易開封が困難になるという不都合があった。
【0013】また、使用するフィルム材料1の中間層と
して延伸ナイロンやエチレン−ビニルアルコール共重合
体が使用されている場合には、横裂きカッティングによ
る包装体Aの容易開封が全く不可能となる。
して延伸ナイロンやエチレン−ビニルアルコール共重合
体が使用されている場合には、横裂きカッティングによ
る包装体Aの容易開封が全く不可能となる。
【0014】他方、例えばコストダウンなどのために、
フィルム材料1の層構成を、ガスバリア性のある外面層
として酸化珪素蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム層(GL−PET)とシーラント層とによる構成
とした場合に、このフィルム材料1を使用して製袋した
包装体Aの表面に傷加工を付加すると、外面層として使
用した酸化珪素蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム層のガスバリア性が低下してしまうので、包装体
表面に対して全面の傷加工は勿論のこと、部分的な傷加
工もできなくなるなどの問題があった。
フィルム材料1の層構成を、ガスバリア性のある外面層
として酸化珪素蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム層(GL−PET)とシーラント層とによる構成
とした場合に、このフィルム材料1を使用して製袋した
包装体Aの表面に傷加工を付加すると、外面層として使
用した酸化珪素蒸着したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム層のガスバリア性が低下してしまうので、包装体
表面に対して全面の傷加工は勿論のこと、部分的な傷加
工もできなくなるなどの問題があった。
【0015】本発明の課題は、背シール部のある柔軟な
包装体において、背シール部を含めて包装体を横裂きカ
ッティングにより容易に開封できるようにするととも
に、製袋に使用するフィルム材料に対する選択肢を取り
除いて、フィルム材料を制約なく使用できるようにする
ことにある。
包装体において、背シール部を含めて包装体を横裂きカ
ッティングにより容易に開封できるようにするととも
に、製袋に使用するフィルム材料に対する選択肢を取り
除いて、フィルム材料を制約なく使用できるようにする
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、少なくとも、上部シール部と底部シール部と背
シール部とを備えた合成樹脂フィルムを主体とする袋状
包装体において、上部シール部の一端部下方に僅かに延
設された延設シール部が設けられ、該延設シール部の領
域内にその外端部から内方に水平方向に第1の切込部が
設けられ、背シール部の領域内にその外端部から内方に
水平方向に第2の切込部が設けられ、前記第1、第2の
切込部は上部シール部上端より略同じ高さに設けられて
いることを特徴とする易開封性袋状包装体である。
発明は、少なくとも、上部シール部と底部シール部と背
シール部とを備えた合成樹脂フィルムを主体とする袋状
包装体において、上部シール部の一端部下方に僅かに延
設された延設シール部が設けられ、該延設シール部の領
域内にその外端部から内方に水平方向に第1の切込部が
設けられ、背シール部の領域内にその外端部から内方に
水平方向に第2の切込部が設けられ、前記第1、第2の
切込部は上部シール部上端より略同じ高さに設けられて
いることを特徴とする易開封性袋状包装体である。
【0017】次に本発明の請求項2に係る発明は、少な
くとも上部シール部と底部シール部と背シール部とを備
えた合成樹脂フィルムを主体とする袋状包装体におい
て、上部シール部の一端部下方に僅かに延設された延設
シール部が設けられ、該延設シール部の領域内にその外
端部から内方に水平方向に第1の切込部が設けられ、背
シール部の領域内にその外端部から内方に水平方向に第
2の切込部が設けられ、前記第1、第2の切込部は上部
シール部上端より略同じ高さに設けられ、前記第1の切
込部の内端部と第2の切込部の外端部とが、互いに近接
位置乃至略重ね合わせられる位置にあることを特徴とす
る易開封性袋状包装体である。
くとも上部シール部と底部シール部と背シール部とを備
えた合成樹脂フィルムを主体とする袋状包装体におい
て、上部シール部の一端部下方に僅かに延設された延設
シール部が設けられ、該延設シール部の領域内にその外
端部から内方に水平方向に第1の切込部が設けられ、背
シール部の領域内にその外端部から内方に水平方向に第
2の切込部が設けられ、前記第1、第2の切込部は上部
シール部上端より略同じ高さに設けられ、前記第1の切
込部の内端部と第2の切込部の外端部とが、互いに近接
位置乃至略重ね合わせられる位置にあることを特徴とす
る易開封性袋状包装体である。
【0018】次に本発明の請求項3に係る発明は、上記
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順にガスバリア性合成樹脂フィルム層と接
着性合成樹脂フィルム層とシーラント層とを主体とする
合成樹脂フィルムにより形成されていることを特徴とす
る易開封性袋状包装体である。
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順にガスバリア性合成樹脂フィルム層と接
着性合成樹脂フィルム層とシーラント層とを主体とする
合成樹脂フィルムにより形成されていることを特徴とす
る易開封性袋状包装体である。
【0019】次に本発明の請求項4に係る発明は、上記
請求項3に係る発明の易開封性袋状包装体において、前
記ガスバリア性合成樹脂フィルム層が酸化珪素蒸着合成
樹脂フィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルム
である易開封性袋状包装体である。
請求項3に係る発明の易開封性袋状包装体において、前
記ガスバリア性合成樹脂フィルム層が酸化珪素蒸着合成
樹脂フィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルム
である易開封性袋状包装体である。
【0020】次に本発明の請求項5に係る発明は、上記
請求項3に係る発明の易開封性袋状包装体において、前
記接着性合成樹脂フィルム層がポリエチレンフィルム又
は延伸ナイロンフィルム又はエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体である易開封性袋状包装体である。
請求項3に係る発明の易開封性袋状包装体において、前
記接着性合成樹脂フィルム層がポリエチレンフィルム又
は延伸ナイロンフィルム又はエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体である易開封性袋状包装体である。
【0021】次に本発明の請求項6に係る発明は、上記
請求項3に係る発明の易開封性袋状包装体において、前
記シーラント層が無延伸ポリプロピレンフィルムである
易開封性袋状包装体である。
請求項3に係る発明の易開封性袋状包装体において、前
記シーラント層が無延伸ポリプロピレンフィルムである
易開封性袋状包装体である。
【0022】次に本発明の請求項7に係る発明は、上記
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順に酸化珪素蒸着合成樹脂フィルム層と、
ポリエチレンフィルム層と、無延伸ポリプロピレンフィ
ルム層とを主体とする合成樹脂フィルムにより形成され
ていることを特徴とする易開封性袋状包装体である。
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順に酸化珪素蒸着合成樹脂フィルム層と、
ポリエチレンフィルム層と、無延伸ポリプロピレンフィ
ルム層とを主体とする合成樹脂フィルムにより形成され
ていることを特徴とする易開封性袋状包装体である。
【0023】次に本発明の請求項8に係る発明は、上記
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順に酸化珪素蒸着合成樹脂フィルム層と、
延伸ナイロンフィルム層と、無延伸ポリプロピレンフィ
ルム層とを主体とする合成樹脂フィルムにより形成され
ていることを特徴とする易開封性袋状包装体である。
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順に酸化珪素蒸着合成樹脂フィルム層と、
延伸ナイロンフィルム層と、無延伸ポリプロピレンフィ
ルム層とを主体とする合成樹脂フィルムにより形成され
ていることを特徴とする易開封性袋状包装体である。
【0024】次に本発明の請求項9に係る発明は、上記
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順にポリエチレンテレフタレートフィルム
層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層
と無延伸ポリプロピレンフィルム層とを主体とする合成
樹脂フィルムにより形成されていることを特徴とする易
開封性袋状包装体である。
請求項1又は請求項2に係る発明の易開封性袋状包装体
が、外層から順にポリエチレンテレフタレートフィルム
層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層
と無延伸ポリプロピレンフィルム層とを主体とする合成
樹脂フィルムにより形成されていることを特徴とする易
開封性袋状包装体である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の易開封性袋状包装体を、
図1に示す実施の形態にしたがって詳細に説明する。
図1に示す実施の形態にしたがって詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の易開封性袋状包装体Aの
外観斜視図であり、包装体Aは、柔軟なプラスチックフ
ィルムを主体とする包装フィルム材料1により袋状に製
袋されて、2は包装体Aの略中央部に形成された背シー
ル部、3は底部シール部、4は上部シール部である。
外観斜視図であり、包装体Aは、柔軟なプラスチックフ
ィルムを主体とする包装フィルム材料1により袋状に製
袋されて、2は包装体Aの略中央部に形成された背シー
ル部、3は底部シール部、4は上部シール部である。
【0027】包装体Aは、矩形シート状の包装フィルム
材料1を平行な折目a、bにより同一方向に三つ折り重
ねされて、そのフィルム材料1の折目a、bに平行方向
の両端部は合掌状に互いに同一内面が重ね合わせられ、
合掌状に重ね合わせられ部分には背シール部2が形成さ
れ、下端部には底部シール部3が形成されて袋状の包装
容器となっており、上端部の開口部より内容物を装填し
た後に、上部シール部4が形成されて袋状包装体が製袋
(別称;ピロー包装)されている。
材料1を平行な折目a、bにより同一方向に三つ折り重
ねされて、そのフィルム材料1の折目a、bに平行方向
の両端部は合掌状に互いに同一内面が重ね合わせられ、
合掌状に重ね合わせられ部分には背シール部2が形成さ
れ、下端部には底部シール部3が形成されて袋状の包装
容器となっており、上端部の開口部より内容物を装填し
た後に、上部シール部4が形成されて袋状包装体が製袋
(別称;ピロー包装)されている。
【0028】本発明の包装体Aにおいては、図示するよ
うに、前記背シール部2の上下方向の一端部又は両端部
が、それぞれ底部シール部3と上部シール部4に対して
張り合わせられていない形式の包装体であるが、必要に
応じては、貼り合わせられているものでもよい。
うに、前記背シール部2の上下方向の一端部又は両端部
が、それぞれ底部シール部3と上部シール部4に対して
張り合わせられていない形式の包装体であるが、必要に
応じては、貼り合わせられているものでもよい。
【0029】前記上部シール部4の一端部には下方に向
かって僅かに延設された延設シール部5が設けられ、該
延設シール部5の領域内にその外端部から内方に水平方
向に第1の切込部6が設けられている。
かって僅かに延設された延設シール部5が設けられ、該
延設シール部5の領域内にその外端部から内方に水平方
向に第1の切込部6が設けられている。
【0030】他方、合掌貼りによる背シール部2の領域
内には、その外端部から内方に向かって水平方向に第2
の切込部7が設けられている。
内には、その外端部から内方に向かって水平方向に第2
の切込部7が設けられている。
【0031】前記第1切込部6の上部シール部4上端か
らの高さd1 と、第2切込部7の上部シール部4上端か
らの高さd2 とは略同じ高さに設けられている。
らの高さd1 と、第2切込部7の上部シール部4上端か
らの高さd2 とは略同じ高さに設けられている。
【0032】本発明の包装体Aは上記のようなものであ
るが、この他に、図1に示すように本発明の他の実施の
形態として、前記第1の切込部6の内端部と、第2の切
込部7の外端部とは、できるかぎり互いに近接位置、乃
至、略重ね合わせられる位置になるように設定されて製
袋されているものである。
るが、この他に、図1に示すように本発明の他の実施の
形態として、前記第1の切込部6の内端部と、第2の切
込部7の外端部とは、できるかぎり互いに近接位置、乃
至、略重ね合わせられる位置になるように設定されて製
袋されているものである。
【0033】また、図示するように背シール部2の付け
根部分8(包装体Aの略中央部)から延設シール部5に
形成されている第1の切込部6の内端部までの距離c1
と、背シール部2の付け根部分8から背シール部2に形
成されている第2の切込部7の外端部までの距離c2 と
は、なるべく近似するように設定されて製袋されている
ことが適当である。
根部分8(包装体Aの略中央部)から延設シール部5に
形成されている第1の切込部6の内端部までの距離c1
と、背シール部2の付け根部分8から背シール部2に形
成されている第2の切込部7の外端部までの距離c2 と
は、なるべく近似するように設定されて製袋されている
ことが適当である。
【0034】本発明の包装体Aの製袋に使用する包装フ
ィルム材料1としては、例えば、包装体の外層側から順
にガスバリア性合成樹脂フィルム層と接着性合成樹脂フ
ィルム層とシーラント層とを主体とする合成樹脂フィル
ムにより形成されている。
ィルム材料1としては、例えば、包装体の外層側から順
にガスバリア性合成樹脂フィルム層と接着性合成樹脂フ
ィルム層とシーラント層とを主体とする合成樹脂フィル
ムにより形成されている。
【0035】そして、前記包装体Aの外層側に積層され
るガスバリア性合成樹脂フィルム層としては、酸化珪素
蒸着合成樹脂フィルム又はポリエチレンテレフタレート
フィルムが使用できる。
るガスバリア性合成樹脂フィルム層としては、酸化珪素
蒸着合成樹脂フィルム又はポリエチレンテレフタレート
フィルムが使用できる。
【0036】また、前記接着性合成樹脂フィルム層とし
ては、ポリエチレンフィルム又は延伸ナイロンフィルム
又はエチレン−ビニルアルコール共重合体が使用でき
る。
ては、ポリエチレンフィルム又は延伸ナイロンフィルム
又はエチレン−ビニルアルコール共重合体が使用でき
る。
【0037】また、前記シーラント層としては、例え
ば、無延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィ
ルムなど、ポリオレフィン系フィルムが使用できる。
ば、無延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィ
ルムなど、ポリオレフィン系フィルムが使用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の易開封性袋状包装体は、固体状
の内容物、特にスティックタイプの菓子など食品類の包
装に適しており、上部シール部にある第1の切込部より
横裂き方式にて水平に包装体を容易にカッティングして
開封することができ、また傷加工を省略できるため、酸
化珪素やアルミニウムなどの無機物を蒸着したガスバリ
ア性のある包装フィルム材料を使用して包装体を製袋し
た場合においても、バリア性の低下が発生せず、良好な
バリア性のある包装体が確保でき、また、傷加工の省略
により加工コストの低減化が達成でき、また、包装体の
バリア層として、アルミニウム蒸着フィルム以外に酸化
珪素蒸着フィルムが使用できるため、包装体を透明化す
ることができ、内容物を包装体の外側から透視観察する
ことが可能となるなどの効果がある。
の内容物、特にスティックタイプの菓子など食品類の包
装に適しており、上部シール部にある第1の切込部より
横裂き方式にて水平に包装体を容易にカッティングして
開封することができ、また傷加工を省略できるため、酸
化珪素やアルミニウムなどの無機物を蒸着したガスバリ
ア性のある包装フィルム材料を使用して包装体を製袋し
た場合においても、バリア性の低下が発生せず、良好な
バリア性のある包装体が確保でき、また、傷加工の省略
により加工コストの低減化が達成でき、また、包装体の
バリア層として、アルミニウム蒸着フィルム以外に酸化
珪素蒸着フィルムが使用できるため、包装体を透明化す
ることができ、内容物を包装体の外側から透視観察する
ことが可能となるなどの効果がある。
【図1】本発明の易開封性袋状包装体の外観斜視図。
【図2】従来の易開封性袋状包装体の外観斜視図。
A…包装体 a、b…折目 c1 …背シール部の付け根部分から第1の切欠部内端部
までの距離 c2 …背シール部の付け根部分から第2の切欠部外端部
までの距離 d1 …第1の切欠部の高さ d2 …第2の切欠部の高さ 1…包装フィルム材料 2…背シール部 3…底部シー
ル部 4…上部シール部 5…延設シール部 6…第1の切欠
部 7…第2の切欠部 8…背シール部の付け根部分 9…傷加工部
までの距離 c2 …背シール部の付け根部分から第2の切欠部外端部
までの距離 d1 …第1の切欠部の高さ d2 …第2の切欠部の高さ 1…包装フィルム材料 2…背シール部 3…底部シー
ル部 4…上部シール部 5…延設シール部 6…第1の切欠
部 7…第2の切欠部 8…背シール部の付け根部分 9…傷加工部
Claims (9)
- 【請求項1】少なくとも上部シール部と底部シール部と
背シール部とを備えた合成樹脂フィルムを主体とする袋
状包装体において、上部シール部の一端部下方に僅かに
延設された延設シール部が設けられ、該延設シール部の
領域内にその外端部から内方に水平方向に第1の切込部
が設けられ、背シール部の領域内にその外端部から内方
に水平方向に第2の切込部が設けられ、前記第1、第2
の切込部は上部シール部上端より略同じ高さに設けられ
ていることを特徴とする易開封性袋状包装体。 - 【請求項2】少なくとも上部シール部と底部シール部と
背シール部とを備えた合成樹脂フィルムを主体とする袋
状包装体において、上部シール部の一端部下方に僅かに
延設された延設シール部が設けられ、該延設シール部の
領域内にその外端部から内方に水平方向に第1の切込部
が設けられ、背シール部の領域内にその外端部から内方
に水平方向に第2の切込部が設けられ、前記第1、第2
の切込部は上部シール部上端より略同じ高さに設けら
れ、前記第1の切込部の内端部と第2の切込部の外端部
とが互いに近接位置乃至略重ね合わせられる位置にある
ことを特徴とする易開封性袋状包装体。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の易開封性袋状
包装体が外層から順にガスバリア性合成樹脂フィルム層
と接着性合成樹脂フィルム層とシーラント層とを主体と
する合成樹脂フィルムにより形成されていることを特徴
とする易開封性袋状包装体。 - 【請求項4】前記ガスバリア性合成樹脂フィルム層が酸
化珪素蒸着合成樹脂フィルム又はポリエチレンテレフタ
レートフィルムである請求項3記載の易開封性袋状包装
体。 - 【請求項5】前記接着性合成樹脂フィルム層がポリエチ
レンフィルム又は延伸ナイロンフィルム又はエチレン−
ビニルアルコール共重合体である請求項3記載の易開封
性袋状包装体。 - 【請求項6】前記シーラント層が無延伸ポリプロピレン
フィルムである請求項3記載の易開封性袋状包装体。 - 【請求項7】請求項1又は請求項2記載の易開封性袋状
包装体が外層から順に酸化珪素蒸着合成樹脂フィルム層
と、ポリエチレンフィルム層と、無延伸ポリプロピレン
フィルム層とを主体とする合成樹脂フィルムにより形成
されていることを特徴とする易開封性袋状包装体。 - 【請求項8】請求項1又は請求項2記載の易開封性袋状
包装体が外層から順に酸化珪素蒸着合成樹脂フィルム層
と、延伸ナイロンフィルム層と、無延伸ポリプロピレン
フィルム層とを主体とする合成樹脂フィルムにより形成
されていることを特徴とする易開封性袋状包装体。 - 【請求項9】請求項1又は請求項2記載の易開封性袋状
包装体が外層から順にポリエチレンテレフタレートフィ
ルム層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィル
ム層と、無延伸ポリプロピレンフィルム層とを主体とす
る合成樹脂フィルムにより形成されていることを特徴と
する易開封性袋状包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317904A JP2000142724A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 易開封性袋状包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317904A JP2000142724A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 易開封性袋状包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000142724A true JP2000142724A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18093359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10317904A Pending JP2000142724A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 易開封性袋状包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000142724A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002019797A (ja) * | 2000-07-11 | 2002-01-23 | Gunze Ltd | プラスチックフイルム製平袋 |
JP2004269053A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-30 | Curwood Inc | 熱収縮性包装 |
JP2006341880A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Kawashima Packaging Mach Ltd | ジッパー付包装袋及びそれを用いた袋包装体 |
JP2012136259A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Fuji Tokushu Shigyo Kk | 易開封手段を施したピロー包装袋における開口手段 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10317904A patent/JP2000142724A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002019797A (ja) * | 2000-07-11 | 2002-01-23 | Gunze Ltd | プラスチックフイルム製平袋 |
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JP2006341880A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Kawashima Packaging Mach Ltd | ジッパー付包装袋及びそれを用いた袋包装体 |
JP2012136259A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Fuji Tokushu Shigyo Kk | 易開封手段を施したピロー包装袋における開口手段 |
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A977 | Report on retrieval |
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