JP2023054957A - スタンディングパウチ - Google Patents

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拓也 原
Takuya Hara
創哉 吉田
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【課題】簡素な構成で、上下方向への大型化やフィルムの設計自由度が損なわれることを抑制しつつ、内容物の注出性を向上するスタンディングパウチを提供すること。【解決手段】スパウト50は、その注出筒部51の中心が、底部フィルム40の非シール領域43の表側外縁44の底縁部44aの左右方向中央と底部フィルム40の非シール領域43の裏側外縁45の底縁部45aの左右方向中央とを表裏方向に結んだ仮想線Lよりも、第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、底部フィルム40に装着されているスタンディングパウチ10。【選択図】図3

Description

本発明は、ボトムシールをスタンドとして利用して載置面上に自立させることが可能なスタンディングパウチに関する。
従来、表側フィルムと、裏側フィルムと、パウチ底部において表側フィルムと裏側フィルムとの間に配置され、ボトムシールによって表側フィルムおよび裏側フィルムに熱溶着された底部フィルムとを備え、ボトムシールをスタンドとして利用して、パウチ底部側を下に向けて載置面上に自立させることが可能なスタンディングパウチが広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなスタンディングパウチを自立させた状態では、重力によって底部フィルム側に内容物が溜まることになるため、本出願人は、このようなスタンディングパウチの特性を利用して、底部フィルムにスパウトを装着することで、スパウトを開けて直ぐに内容物を注出することが可能なパウチを提供することを検討している。
特開2018-144891号公報
ところが、底部フィルムにスパウトを装着した場合、ボトムシールをスタンドとしてスタンディングパウチを自立させた状態で、スパウトが載置面に対して接触しないようにするために、通常のスタンディングパウチよりも上下方向におけるボトムシールの高さを大きく設定する必要があり、その分だけパウチサイズが上下方向に大きくなってしまうという問題があった。また、通常のスタンディングパウチよりも上下方向におけるボトムシールの高さを大きく設定する必要があることから、ボトムシールの剛性を確保するために通常よりもフィルムの剛性を高く設計する必要がある等、フィルムの設計自由度が低減してしまうという問題もある。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、上下方向への大型化を抑制しつつ、内容物の注出性を向上するスタンディングパウチを提供することを目的とするものである。
本発明は、表側フィルムと、裏側フィルムと、パウチ底部において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、ボトムシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着された底部フィルムと、スパウトとを備えたスタンディングパウチであって、前記底部フィルムは、前記ボトムシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記ボトムシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、前記底部フィルムを展開して平面視した場合に、表裏方向の最も外側に位置する底縁部と、前記底縁部から左右方向の側部のうちの一方である第1左右方向側部に向けて延び、前記第1左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第1傾斜縁部と、前記底縁部から左右方向の側部のうちの他方である第2左右方向側部に向けて延び、前記第2左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第2傾斜縁部とを有し、前記スパウトは、その注出筒部の中心が、前記表側外縁の前記底縁部の左右方向中央と前記裏側外縁の前記底縁部の左右方向中央とを表裏方向に結んだ仮想線よりも、前記第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、前記底部フィルムに装着されていることにより、前記課題を解決するものである。
また、本発明の他の態様は、表側フィルムと、裏側フィルムと、パウチ底部において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、ボトムシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着された底部フィルムと、スパウトとを備えたスタンディングパウチであって、前記底部フィルムは、前記ボトムシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記ボトムシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、前記底部フィルムを展開して平面視した場合に、表裏方向の最も外側に位置する底縁部と、前記底縁部から左右方向の側部のうちの一方である第1左右方向側部に向けて延び、前記第1左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第1傾斜縁部とを有し、前記スパウトは、その注出筒部の中心が、前記表側外縁の前記底縁部の左右方向中央と前記裏側外縁の前記底縁部の左右方向中央とを表裏方向に結んだ仮想線よりも、前記第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、前記底部フィルムに装着されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明によれば、底部フィルムのうち、底部フィルムを展開して平面視した場合に、表裏方向の最も外側に位置する底縁部付近よりも、左右方向外側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第1傾斜縁部側に寄った位置に、スパウトが装着されている。これにより、ボトムシールをスタンドとしてスタンディングパウチを自立させた状態で、底部フィルムに対するスパウトの装着位置を上方側に寄せること可能であるとともに、底部フィルムのうち第1傾斜縁部側に寄った位置にスパウトを装着することで、スパウトの姿勢を上下方向に対して傾けた状態とすることが可能であるため、簡素な構成で、上下方向へのボトムシールの大型化を抑えつつ、底部フィルムにスパウトを装着することによる内容物の注出性向上の効果を得ることができる。また、上下方向へのボトムシールの大型化を抑えることで、フィルムの設計自由度が低減してしまうことを抑制できる。
また、底部フィルムのうち第1傾斜縁部側に寄った位置にスパウトを装着することで、スパウトの姿勢を第1左右方向側部側に傾いた状態に制御することができる。すなわち、底部フィルムから下方側に向けて上下方向に沿って延びるようにスパウトを底部フィルムに装着した場合、底部フィルムの撓みの状態によって、スパウトが第1左右方向側部側に傾いた状態または第2左右方向側部側に傾いた状態のいずれの状態も取ることになるが、本発明では、スパウトの姿勢を第1左右方向側部側に傾いた状態に制御することができる。
また、表側外縁および裏側外縁が、第2傾斜縁部の左右方向の幅が第1傾斜縁部の左右方向の幅よりも広くなるように、底縁部の左右方向中央が第1左右方向側部側に寄った位置に形成されている場合、すなわち、底縁部をスパウトのより近くまで寄せて形成した場合、スタンディングパウチを自立させた状態でスパウトよりも下方側に位置する、底部フィルム上に内容物が残留しやすい空間を低減することが可能であるため、内容物の注出性を向上することができる。
また、ボトムシールを、表裏方向に見た場合にスパウトの注出筒部の先端部が露出するように形成した場合、注出筒部の先端部の視認性を向上させることが可能であるため、内容物注出後に注出筒部の先端部から出た内容物を除去する所謂すり切り作業を容易に行うことができる等、各種作業の作業性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るスタンディングパウチを示す平面図。 スタンディングパウチを構成する各フィルムを示す斜視図。 スパウトが装着された底部フィルムを示す説明図。 第1変形例におけるスパウトが装着された底部フィルムを示す説明図。 第2変形例におけるスパウトが装着された底部フィルムを示す説明図。 第3変形例におけるスパウトが装着された底部フィルムを示す説明図。 第4変形例におけるスタンディングパウチを示す平面図。 第5変形例におけるスパウトが装着された底部フィルムを示す説明図。 第6変形例におけるスタンディングパウチを示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係るスタンディングパウチ10について、図面に基づいて説明する。
スタンディングパウチ10は、マヨネーズや液体洗剤等の粘調性のある液体状の内容物を収容するものであり、図1に示すように、表裏方向に対向して配置される表側フィルム20および裏側フィルム30と、パウチ底部においてフィルム20、30の間に2つ折り状態で折り畳まれた状態で配置され、ボトムシール13によってフィルム20、30に熱溶着された底部フィルム40と、内容物の注出口として機能するスパウト50とを備えている。
スタンディングパウチ10は、図1に示すように、パウチ頂部においてフィルム20、30間を熱溶着したトップシール11と、パウチ両側部においてフィルム20、30間を熱溶着したサイドシール12と、パウチ底部において、フィルム20、30および底部フィルム40を熱溶着したボトムシール13とが形成され、これにより、内容物を収容するための内容物収容部14を有した袋状に形成されている。
また、ボトムシール13を形成した領域における左右方向のパウチ両側部の所定箇所(例えば図1に示すA箇所)では、底部フィルム40を部分的に除去した箇所(切り欠いた箇所)が形成され、表側フィルム20および裏側フィルム30間が熱溶着されている。これにより、上記所定箇所(例えば図1に示すA箇所)においてフィルム20、30間が離れることが阻止され、ボトムシール13は、パウチ底部側を下に向けて載置面上にスタンディングパウチ10を自立させるためのスタンドとして機能する。なお、図示の便宜上、図3~6においては、上記の底部フィルム40を部分的に除去した箇所を図示していない。
ボトムシール13をスタンドとして、パウチ底部側を下に向けて載置面上にスタンディングパウチ10を自立させた状態では、載置面に対してボトムシール13の下端縁が接触し、スパウト50が載置面に対して接触しないように、スタンディングパウチ10が構成されている(各部の寸法が決定されている)。
底部フィルム40は、図3に示すように、ボトムシール13において表側フィルム20に熱溶着される表側シール領域41と、ボトムシール13において裏側フィルム30に熱溶着される裏側シール領域42と、表側シール領域41および裏側シール領域42の内側の領域であって、フィルム20、30に溶着されない非シール領域43とを有している。
非シール領域43は、図3に示すように、表側シール領域41との境界である表側外縁44と、裏側シール領域42との境界である裏側外縁45とを有している。
表側外縁44は、図1や図3に示すように、底部フィルム40を展開して平面視した場合に表側外縁44のうち表裏方向の最も外側に位置する(ボトムシール13をスタンドとしてスタンディングパウチ10を自立させた状態で最下方に位置する)(本実施形態では点状の)底縁部44aと、底縁部44aから左右方向の側部のうちの一方である第1左右方向側部に向けて延び、底部フィルム40を展開して平面視した場合に第1左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄る(スタンディングパウチ10を自立させた状態で第1左右方向側部側に向かうに従って上方に寄る)ように形成された第1傾斜縁部44bと、底縁部44aから左右方向の側部のうちの他方である第2左右方向側部に向けて延び、底部フィルム40を展開して平面視した場合に第2左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄る(スタンディングパウチ10を自立させた状態で第2左右方向側部側に向かうに従って上方に寄る)ように形成された第2傾斜縁部44cとを有している。
また、同様に、裏側外縁45は、図1や図3に示すように、底部フィルム40を展開して平面視した場合に裏側外縁45のうち表裏方向の最も外側に位置する(スタンディングパウチ10を自立させた状態で最下方に位置する)(本実施形態では点状の)底縁部45aと、底縁部44aから第1左右方向側部に向けて延び、底部フィルム40を展開して平面視した場合に第1左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄る(スタンディングパウチ10を自立させた状態で第1左右方向側部側に向かうに従って上方に寄る)ように形成された第1傾斜縁部45bと、底縁部45aから第2左右方向側部に向けて延び、底部フィルム40を展開して平面視した場合に第2左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄る(スタンディングパウチ10を自立させた状態で第2左右方向側部側に向かうに従って上方に寄る)ように形成された第2傾斜縁部45cとを有している。
表側外縁44および裏側外縁45は、いずれも、図1や図3に示すように、第2傾斜縁部44c、45cの左右方向の幅が第1傾斜縁部44b、45bの左右方向の幅よりも広くなるように、底縁部44a、45aの左右方向中央が第1左右方向側部側に寄った位置に形成されている。
また、第1傾斜縁部44b、45bおよび第2傾斜縁部44c、45cは、図1や図3に示すように、底部フィルム40を展開して平面視した場合に、表裏方向外側に向かって凹む(スタンディングパウチ10を自立させた状態で、表裏方向に見た場合に、下側に向かって凹む)ように湾曲した湾曲線状に形成されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、底部フィルム40に、底部フィルム40を2つ折り状態で折り畳むための谷折部40aが形成されており、この谷折部40aは、表裏方向における底部フィルム40の中央において左右方向に沿って延びるように形成されている。なお、当然ではあるが、底部フィルム40にスパウト50を装着した後においては、スパウト50を装着した付近については、谷折部40aで底部フィルム40が折り曲がることはない。
また、ボトムシール13は、図1に示すように、表裏方向に見た場合にスパウト50の注出筒部51の先端部51aが露出するように形成され、具体的には、ボトムシール13には、表裏方向に見た場合に注出筒部51の先端部51aを露出させるように、第1左右方向側部側においてその下端部を切り欠いた切り欠き部13aが形成されている。
スパウト50は、PEやPP等の合成樹脂から形成され、図1や図3に示すように、筒状(本実施形態では円筒状)に形成された注出筒部51と、注出筒部51の一端から外周側に向けて張り出したフランジ部52と、注出筒部51の他端側に着脱可能に装着されるキャップ部53とを有している。
本実施形態では、フランジ部52は、図1や図3に示すように、その中央部に貫通孔が形成された円盤状に形成されて、パウチ内に配置され、底部フィルム40の内側面(内容物収容部14側の面)に熱溶着されている。
また、注出筒部51の軸線方向に見た場合、注出筒部51がフランジ部52の中央部に位置する(注出筒部51の中心とフランジ部52の中心とが一致する)ように、スパウト50は形成されている。
スパウト50は、図3に示すように、その注出筒部51の中心(注出筒部51の注出孔の延在方向に見た場合の注出孔の中心)が、表側外縁44の底縁部44aの左右方向中央と表側外縁44の底縁部44aの左右方向中央とを表裏方向に結んだ仮想線Lよりも、第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、底部フィルム40に装着されている。
また、更に具体的には、本実施形態では、スパウト50は、図3に示すように、注出筒部51の全体が、仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように底部フィルム40に装着されている。
また、更に具体的には、本実施形態では、スパウト50は、図3に示すように、フランジ部52の全体が、仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、底部フィルム40に装着されている。このように、フランジ部52の全体を仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置(仮想線Lから第1左右方向側部側に離れた位置)で底部フィルム40に装着した場合、ボトムシール13に予定しないシワが発生することを抑制できるので、より好ましい。すなわち、内容物収容部14内に内容物を入れてボトムシール13をスタンドとしてスタンディングパウチ10を自立させた状態では、底部フィルム40の仮想線L付近の部分は、表裏方向に見た場合に下側に向けて凸状(山状)に湾曲した部位になることから、このような底部フィルム40の仮想線L付近を避けて比較的平坦な部分にフランジ部52を装着することで、ボトムシール13に予定しないシワが発生することを抑制できる。
また、上述したようにスパウト50が仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置で底部フィルム40に装着され、言い替えると、(内容物収容部14内に内容物を入れて)ボトムシール13をスタンドとしてパウチ底部側を下に向けて載置面上にスタンディングパウチ10を自立させた状態で、底部フィルム40のうち、表裏方向に見た場合に第1左右方向側部側に向かうに従って上方に寄るように傾斜した部分に、スパウト50(の少なくとも一部、本例では全体)が装着されているため、スタンディングパウチ10を自立させた状態では、図1に示すように、表裏方向に見た場合に、スパウト50(注出筒部51)の軸線は、上下方向に対してスパウト50の軸線が傾いた状態、言い替えると、上下方向(および左右方向)に対して斜めに延びた状態となる。
なお、本実施形態では、図3に示すように、表側外縁44および裏側外縁45は、左右方向に延びる仮想線(谷折部40a)を基準として線対称(表裏方向に対称)に形成されており、表側外縁44の底縁部44aの左右方向中央と裏側外縁45の底縁部45aの左右方向中央とは、左右方向における同じ位置に形成されているため、仮想線Lは表裏方向に平行に延びている。なお、更に具体的には、本実施形態では、底部フィルム40全体が、左右方向に延びる仮想線(谷折部40a)を基準として線対称(表裏方向に対称)に形成されている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記または下記の実施形態や変形例の各構成を任意に組み合わせてスタンディングパウチ10を構成する等、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、各フィルム20、30、40の具体的態様については、低密度ポリエチレンやポリプロピレンのオレフィン系やPET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル系等の熱溶着性を有する層を少なくとも片面に有するものであれば、熱溶着層の単膜又は熱溶着層に任意の層を積層してもよい。積層を構成する素材は如何なるものでもよく、公知のPETやPBT(ポリブチレンテレフタレート)等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、アルミ箔等を積層することで任意に形成すればよい。
また、上述した実施形態では、ガゼットフィルム(マチ用フィルム)としての底部フィルム40がパウチ底部のみに配置されたものであるとして説明したが、スタンディングパウチ10の具体的態様はこれに限定されず、例えば、パウチ頂部側にもフィルム20、30の間にガゼットフィルムを配置してもよく、言い替えると、パウチ頂部側にもマチ部を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、表側フィルム20と裏側フィルム30とが別体に形成されているものとして説明したが、表側フィルム20と裏側フィルム30とを一体に形成(表側フィルム20と裏側フィルム30とを1枚のフィルムとして形成)してもよく、この場合、トップシール11については形成しなくてもよい。
また、上述した実施形態では、非シール領域43の底縁部44a、45aが、図1や図3に示すように、外縁44、45のうち表裏方向の最も外側(最下方)に位置する点状に形成されたものであるものとして説明したが、底縁部44a、45aの少なくとも一方について、図4に示すように、左右方向に直線状に延びる部位として形成してもよい。なお、図4に示す例のように、底縁部44a、45aを直線状に延びる部位として形成した場合、フランジ部52の全体が、底縁部44aの第1傾斜縁部44b側の端部と底縁部45aの第1傾斜縁部45b側の端部とを表裏方向に結んだ仮想線よりも、第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、底部フィルム40にスパウト50を装着するのが好ましい。
また、上述した実施形態では、図3に示すように、左右方向に延びる仮想線(谷折部40a)を基準として、表側外縁44と裏側外縁45とが線対称(表裏方向に対称)に形成されているものとして説明したが、表側外縁44と裏側外縁45とを非対称(表裏方向に非対称)に形成してもよく、例えば図5に示すように、表側外縁44の底縁部44aの左右方向中央と裏側外縁45の底縁部45aの左右方向中央とが左右方向にずれて形成されてもよい。この場合、仮想線Lは表裏方向に対して斜めに延びることになる。
また、上述した実施形態では、非シール領域43の傾斜縁部44b、44c、45b、45cが、底部フィルム40を展開して平面視した場合に表裏方向外側に向かって凹む(スタンディングパウチ10を自立させた状態で表裏方向に見た場合に下側に向かって凹む)ように湾曲した湾曲線状に形成されているものとして説明したが、傾斜縁部44b、44c、45b、45cの具体的態様はこれに限定されず、傾斜縁部44b、44c、45b、45cの少なくとも1つについて、任意の曲線や直線やこれらの組み合せで任意に構成すればよい。
また、上述した実施形態では、外縁44、45が、図3に示すように、第2傾斜縁部44c、45cの左右方向の幅が第1傾斜縁部44b、45bの左右方向の幅よりも広くなるように、底縁部44a、45aの左右方向中央が第1左右方向側部側に寄った位置に形成されているものとして説明したが、図7に示すように、第1傾斜縁部44b、45bの左右方向の幅と第2傾斜縁部44c、45cの左右方向の幅とが同じなるように、底縁部44a、45aの左右方向中央を第1左右方向側部側および第2左右方向側部側のいずれにも寄っていない位置(パウチの左右方向中央)に形成してもよく、また、第2傾斜縁部44c、45cの左右方向の幅が第1傾斜縁部44b、45bの左右方向の幅よりも狭くなるように、底縁部44a、45aの左右方向中央を第2左右方向側部側に寄った位置に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、スパウト50のフランジ部52が、パウチ内に配置され底部フィルム40の内側面に熱溶着されているものとして説明したが、底部フィルム40に対するフランジ部52の装着態様はこれに限定されず、例えば、パウチ外側において底部フィルム40の外側面にフランジ部52を熱溶着してもよく、また、熱溶着以外の接着等の手法によって底部フィルム40に対してフランジ部52を装着してもよい。
また、上述した実施形態では、スパウト50のフランジ部52が、その中央部に貫通孔が形成された円盤状に形成されているものとして説明したが、フランジ部52の具体的態様は、これに限定されず、如何なるものでもよく、例えば、楕円形状や矩形状の外縁を有したものとしてフランジ部52を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、図3に示すように、スパウト50のフランジ部52が表裏方向における底部フィルム40の中央に配置されているものとして説明したが、図6に示すように、底部フィルム40の表裏方向中央から表裏方向のいずれかにずれた位置にフランジ部52を装着してもよい。
また、上述した実施形態では、表側外縁44および裏側外縁45が、底縁部44a、45aと第1傾斜縁部44b、45bと第2傾斜縁部44c、45cとを有しているものとして説明したが、図8に示すように、表側外縁44および裏側外縁45の少なくとも一方が、第2傾斜縁部44c、45cを有していなくてもよい。
図8に示す例では、表側外縁44および裏側外縁45の両方が、第2傾斜縁部44c、45cを有しておらず、上述した底縁部44a、45aおよび第1傾斜縁部44b、45bに加えて、底部フィルム40を展開して平面視した場合に、底縁部44a、45aから表裏方向に沿って延びる縁部44d、45dを有している。
なお、図8に示す例においても、上述した実施形態と同様に、スパウト50は、その注出筒部51の中心が仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置に配置され(更に具体的には、注出筒部51の全体が仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置に配置され、更に具体的には、フランジ部52の全体が仮想線Lよりも第1左右方向側部側に寄った位置に配置され)るように、底部フィルム40に装着され、言い替えると、(内容物収容部14内に内容物を入れて)ボトムシール13をスタンドとしてパウチ底部側を下に向けて載置面上にスタンディングパウチ10を自立させた状態で、底部フィルム40のうち、表裏方向に見た場合に第1左右方向側部側に向かうに従って上方に寄るように傾斜した部分に、スパウト50(の少なくとも一部、本例では全体)が装着されている。
また、変形例として、スタンディングパウチ10の上部にジッパーを備えてもよい。ジッパー付きパウチは、再封止が行えることと共に、充填した内容物を確実に密封することができる。ジッパーは、図示しないが、テープ状で互いに嵌合可能な雄雌部の各々を有する。フィルム材間にジッパーを挟み、各フィルム材にジッパーがシールされている。
また、変形例として、吊り下げるための吊り下げ孔を備えてもよい。吊り下げ孔は図示しないが、スタンドなどから吊るすことによって、スタンディングパウチ10を陳列棚に配列するときや、前記ジッパーを開封させて、内容物を収納するときなどに利用することができる。
また、上述した実施形態では、ボトムシール13をスタンドとして載置面上にスタンディングパウチ10を自立させた状態で、スタンディングパウチ10が直立する、言い替えると、スタンディングパウチ10の縦方向(サイドシール12が延びる方向)が上下方向に一致するように、ボトムシール13の下縁部13bが形成されている(具体的には、ボトムシール13の下縁部13bのうち載置面に接触させる部分が左右方向に沿って形成されている)ものとして説明した。
しかしながら、図9に示す変形例のように、ボトムシール13をスタンドとして載置面上にスタンディングパウチ10を自立させた状態で、スタンディングパウチ10が斜めに起立する、言い替えると、スタンディングパウチ10の縦方向(サイドシール12が延びる方向)が、スパウト50を装着した側とは反対側の第2左右方向側部側(図9の右側)に向けて傾くように、ボトムシール13の下縁部13bを形成し(具体的には、ボトムシール13の下縁部13bのうち載置面に接触させる部分を左右方向および上下方向に対して斜めに形成し)てもよい。
このようにボトムシール13の下縁部13bを形成することにより、載置面上に自立させた状態のスタンディングパウチ10を持ち上げる時に、使用者がスタンディングパウチ10を掴む位置を、内容物の絞り出しを行う時に使用者の把持によって内容物収容部14内の内容物に圧力をかける場所として適切な、図9の符号Bで示す、スパウト50の装着位置の対角位置(すなわち、パウチ頂部側かつ第2左右方向側部側の位置)に誘導することができる。
10 ・・・ スタンディングパウチ
11 ・・・ トップシール
12 ・・・ サイドシール
13 ・・・ ボトムシール
13a ・・・ 切り欠き部
13b ・・・ 下縁部
14 ・・・ 内容物収容部
20 ・・・ 表側フィルム
30 ・・・ 裏側フィルム
40 ・・・ 底部フィルム
40a ・・・ 谷折部
41 ・・・ 表側シール領域
42 ・・・ 裏側シール領域
43 ・・・ 非シール領域
44 ・・・ 表側外縁
44a ・・・ 底縁部
44b ・・・ 第1傾斜縁部
44c ・・・ 第2傾斜縁部
44d ・・・ 縁部
45 ・・・ 裏側外縁
45a ・・・ 底縁部
45b ・・・ 第1傾斜縁部
45c ・・・ 第2傾斜縁部
45d ・・・ 縁部
50 ・・・ スパウト
51 ・・・ 注出筒部
52 ・・・ フランジ部
53 ・・・ キャップ部
L ・・・ 仮想線

Claims (6)

  1. 表側フィルムと、裏側フィルムと、パウチ底部において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、ボトムシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着された底部フィルムと、スパウトとを備えたスタンディングパウチであって、
    前記底部フィルムは、前記ボトムシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記ボトムシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、
    前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、
    前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、前記底部フィルムを展開して平面視した場合に、表裏方向の最も外側に位置する底縁部と、前記底縁部から左右方向の側部のうちの一方である第1左右方向側部に向けて延び、前記第1左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第1傾斜縁部と、前記底縁部から左右方向の側部のうちの他方である第2左右方向側部に向けて延び、前記第2左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第2傾斜縁部とを有し、
    前記スパウトは、その注出筒部の中心が、前記表側外縁の前記底縁部の左右方向中央と前記裏側外縁の前記底縁部の左右方向中央とを表裏方向に結んだ仮想線よりも、前記第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、前記底部フィルムに装着されていることを特徴とするスタンディングパウチ。
  2. 前記スパウトは、前記注出筒部の全体が前記仮想線よりも前記第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、前記底部フィルムに装着されていることを特徴とする請求項1に記載のスタンディングパウチ。
  3. 前記スパウトは、前記底部フィルムに装着されるフランジ部を有し、
    前記スパウトは、前記フランジ部の全体が前記仮想線よりも前記第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、前記底部フィルムに装着されていることを特徴とする請求項2に記載のスタンディングパウチ。
  4. 前記表側外縁および前記裏側外縁は、いずれも、前記第2傾斜縁部の左右方向の幅が前記第1傾斜縁部の左右方向の幅よりも広くなるように、前記底縁部の左右方向中央が前記第1左右方向側部側に寄った位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスタンディングパウチ。
  5. 前記ボトムシールは、表裏方向に見た場合に前記スパウトの前記注出筒部の先端部が露出するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスタンディングパウチ。
  6. 表側フィルムと、裏側フィルムと、パウチ底部において前記表側フィルムと前記裏側フィルムとの間に配置され、ボトムシールによって前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムに熱溶着された底部フィルムと、スパウトとを備えたスタンディングパウチであって、
    前記底部フィルムは、前記ボトムシールにおいて前記表側フィルムに熱溶着される表側シール領域と、前記ボトムシールにおいて前記裏側フィルムに熱溶着される裏側シール領域と、前記表側シール領域および前記裏側シール領域の内側の領域である非シール領域とを有し、
    前記非シール領域は、前記表側シール領域との境界である表側外縁と、前記裏側シール領域との境界である裏側外縁とを有し、
    前記表側外縁および前記裏側外縁は、それぞれ、前記底部フィルムを展開して平面視した場合に、表裏方向の最も外側に位置する底縁部と、前記底縁部から左右方向の側部のうちの一方である第1左右方向側部に向けて延び、前記第1左右方向側部側に向かうに従って表裏方向内側に寄るように形成された第1傾斜縁部とを有し、
    前記スパウトは、その注出筒部の中心が、前記表側外縁の前記底縁部の左右方向中央と前記裏側外縁の前記底縁部の左右方向中央とを表裏方向に結んだ仮想線よりも、前記第1左右方向側部側に寄った位置に配置されるように、前記底部フィルムに装着されていることを特徴とするスタンディングパウチ。
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