JP6026649B2 - Rho骨格構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩及びその製造方法 - Google Patents

Rho骨格構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シリコアルミノホスフェート分子篩の分野に属し、具体的には、RHO骨格構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩、及びその製造方法と用途に関するものである。
1984年、米国特許USP4,440,871に、SAPO−5、SAPO−11、SAPO−16、SAPO−17、SAPO−20、SAPO−31、SAPO−34、SAPO−35、SAPO−37、SAPO−40、SAPO−41、SAPO−42及びSAPO−44等、複数の異なる構造を有するアルミノシリケート分子篩の合成が開示され、このようなSAPO分子篩の合成は、シリコン源、アルミニウム源、リン源及び異なるテンプレートが使われることが技術的特徴になっており、その構造単位としては、PO2 +、AlO2 -及びSiO2の四面体により構成される。このような分子篩において、例えば、SAPO−34等の微細孔構造の分子篩は、既にMTG、MTO等のプロセスに実用され、優れた触媒性能を有することが証明されている。その後、SAPO−8、SAPO−36、SAPO−46、SAPO−18、SAPO−39、SAPO−43、SAPO−47、SAPO−56等と言った他の異なる構造を有するシリコアルミノホスフェート分子篩も相次いで開発され、これらの分子篩が現れたことで、シリコアルミノホスフェート分子篩の種類が大いに増やされた。
RHO骨格構造を有する分子篩は、α籠から2つの八員環で連結されて形成されたものであり、立方晶系に属し、主なチャンネルは、2つの八員環により構成され、孔口の大きさが0.36nm×0.36nmである。1973年に、Robson,H.E.らによって、Na+、Cs+を構造指向剤としてRHO構造を有するシリコンアルミニウムゼオライト分子篩を合成したことが初めて報告された(Adv.Chem Se.,121,106-115)。また、1987年に、Rouse,R.C.らによって、RHO構造を有する天然鉱石が発見されて報告なされた(N.Jb.Miner.Mh.,1987,433-440)。その後、Na+、Cs+を構造指向剤としてRHO構造を有するBePO(Stud.Surf.Sci.Catal.,1989,49,411-420)、AlGeO(Microporous Mesoporous Mat.,1999,28,139-154)、BeAsO(1991,Nature,349,508-510)、GaSiO(J. Phys.Chem.,1995、99,9924-9932)等といった分子篩が相次いで合成された。また、1998年に、Feng,P.Y.らは、N,N'−ジイソプロピル−1,3−プロパンジアミンをテンプレートとしてCoAPO−RHO、MgAPO−RHO、MnAPO−RHO分子篩を合成した(Microporous Mesoporous Mat.,23,315-322)。また、Hee−Young Jeonらは、数種類の八員環チャンネルを有する微細孔分子篩をメチルアミン、ジメチルアミンの合成に用い(Appl.Catal.A,2006,305,70-78)、検討の末、RHOゼオライトがメチルアミン、及びジメチルアミンに対し90%以上の選択性を示し、検討がなされた数種類の分子篩においてメチルアミン及びジメチルアミンに対し最も優れた選択性を示していることを確認した。また、過去の2年間において、Mohamed H、Farid Nouar、Tao Wらによって、RHO−MOFsを水素貯蔵材料に使用することについてそれぞれ報告なされ、一連の注目すべき進展を成し遂げた(J.AM.CHEM.SOC.2008,130,12639-12641; J.AM.CHEM.SOC.2009,131,2864-2870;J.AM.CHEM.SOC.2009,131,6111-6113)。そして、最近、我らの研究グループによってもRHO構造を有するSAPO分子篩の合成(即ち、DNL−6)について報告がなされた。
本発明は、RHO構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩を提供することをその目的とする。
本発明の別の目的として、上記分子篩の製造方法を提供する。
本発明の別の目的として、酸触媒反応の触媒を提供する。
本発明の別の目的として、選択酸化反応の触媒を提供する。
また、本発明の別の目的として、ガス吸着剤を提供する。
上記目的を実現するため、本発明は、RHO構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩(RHO−MeAPSO)を提供し、その無水物の化学組成を、下記式で表することができる。
mR・nMe・(SixAlyPz)O2
(式中、Rは、分子篩の微細孔に存在するテンプレートであって、ジエチルアミン(DEA)、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、若しくはジエチルアミンと水酸化テトラエチルアンモニウムの混合物であり、その内、ジエチルアミンの混合物におけるモル比が70%を超え、mは、(SixAlyPz)O21モル当たりのテンプレートのモル数を表し、m=0.1〜0.5であり、Meは、分子篩骨格に入る金属原子であり、nは、(SixAlyPz)O21モル当たりのMeのモル数であって、n=0.001〜0.30であり、x、y、zは、それぞれSi、Al、Pのモル分率を表し、その範囲がそれぞれx=0.01〜0.60、y=0.2〜0.60、z=0.2〜0.60であり、且つx+y+z=1である。)
1つの好適な実施形態において、分子篩骨格に入る金属原子Meとしては、バナジウム、銅、モリブデン、ジルコニウム、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛からなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属原子である。
好ましくは、分子篩骨格に入る金属原子Meとしては、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛からなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属原子である。
好ましくは、分子篩骨格に入る金属原子Meとしては、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム、亜鉛からなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属原子である。
1つの好適な実施形態において、テンプレートRとしては、ジエチルアミン、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、若しくはジエチルアミンと水酸化テトラエチルアンモニウムの混合物である。好ましくは、ジエチルアミンの混合物におけるモル比が70%を越える。
本発明は、上記分子篩を製造する方法を提供し、その主なステップを以下に示す。
ステップ1:金属源、シリコン源、アルミニウム源、リン源、界面活性剤、テンプレート及び脱イオン水を攪拌して均一に混ぜ合わせ、一次のゲル混合物を得る。各原料は、酸化物の分子比でそれぞれ以下のとおりである。即ち、
Me/Al23=0.01〜1.0、
SiO2/Al23=0.01〜2.0、
25/Al23=0.5〜2.0、
2O/Al23=21〜200、
S/Al23=0.01〜0.5、Sは、界面活性剤であり、
R/Al23=0.5〜5.5、Rは、ジエチルアミンである。
ステップ2:一次のゲル混合物を合成釜に仕込み、密封した後、回転しつつ加熱して結晶化させる。結晶化温度は155〜230℃であり、結晶化時間は1〜72時間である。
ステップ3:結晶化が終了すると、固体の結晶産物を洗浄、乾燥し、RHO骨格構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩を原料パウダーとして得る。
1つの好適な実施形態において、ステップ1中のシリコン源としては、シリカゾル、シリカゲル、活性シリカ、又はオルトケイ酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の混合物である。アルミニウム源としては、アルミニウム塩、活性アルミナ、アルミニウムアルコキシ、擬ベーマイト、又は無定形の擬ベーマイトから選ばれる1種又は2種以上の混合物である。リン源としては、オルトリン酸、リン酸塩、有機リン化合物、又は酸化リンから選ばれる1種又は2種以上の混合物である。界面活性剤としては、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、トリデシルトリメチルアンモニウムクロリド、トリデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ペンタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ペンタデシルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルセチル[3−トリメチルシリルプロピル]塩化アンモニウム、ジメチルオクタデシル[3−トリメチルシリルプロピル]塩化アンモニウム、セチルトリメトキシシランから選ばれる1種、若しくは任意数種の混合物である。
また、1つの好適な実施形態において、ステップ1で使用する金属は、バナジウム、銅、モリブデン、ジルコニウム、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛等の酸化物、無機塩類、又は有機塩類から選ばれる1種、若しくは任意数種の混合物に由来するものである。
別の好適な実施形態において、ステップ1で使用する金属は、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛等の酸化物、無機塩類、又は有機塩類から選ばれる1種、若しくは任意数種の混合物に由来するものである。
別の好適な実施形態において、ステップ1で使用する金属は、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム及び亜鉛等の酸化物、無機塩類、又は有機塩類から選ばれる1種、若しくは任意数種の混合物に由来するものである。
また、別の好適な実施形態において、ステップ1におけるMeとAl23の比率範囲が0.01〜0.5である。
また、別の好適な実施形態において、ステップ1におけるMeとAl23の比率範囲が0.02〜0.35である。
別の好適な実施形態において、ステップ1おけるSとAl23の比率範囲が0.05〜0.35である。
別の好適な実施形態において、ステップ1おけるRとAl23の比率範囲が1.0〜4.0である。
また、別の好適な実施形態において、ステップ1におけるRとしては、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、又はジエチルアミと水酸化テトラエチルアンモニウムの混合物であり、そのうち、ジエチルアミンの混合物におけるモル比が70%を越える。
また、1つの好適な実施形態において、ステップ1における各原料を混合する際、順に約2/3の脱イオン水とリン酸を混合し、その後に金属源を加え、30分間攪拌した後、アルミニウム源を加える。そして、残りの水で界面活性剤を溶かした後、前の段階で調製した混合物に加え、1時間かけて攪拌し、最後に有機アミンのテンプレートを加えて1時間かけて攪拌することにより均一な混合物ゲルを得る。
別の好適な実施形態において、ステップ2における結晶化時間が2〜48時間である。
また、1つの好適な実施形態において、ステップ2における結晶化温度が170〜215℃である。
本発明で合成されたRHO構造を有するMeAPSO分子篩を400〜700℃の空気中で焙焼し、酸触媒反応の触媒、酸化還元反応の触媒、及びガス吸着剤として利用することができる。
MeAPSO分子篩を、金属ヘテロ原子がSAPO分子篩の骨格へ入って生成されたものと見なすことができる。しかしながら、MeAPSO分子篩は、単にSAPO分子篩の合成ゲルシステムに金属源を添加するだけで得るものでもない。理由としては、まず、異なる金属及び原料は異なる性質があり、その具体的特徴に応じて実験をデザインして合成する必要があることが考えられる。例えば、TS−1ゼオライトを合成する際、多くのチタン含有原料は、TS−1ゼオライトのゲルシステムにおいて加水分解しやいため、分子篩の骨格に入ることが困難である。したがって、適切なチタン源を選択する必要があり、合成条件を最適化してから始めて得ることとなる。また、異なる骨格構造を有する分子篩を合成するに当たって、それぞれに特性があるため、既知構造のMeAPSO分子篩の合成方法を簡単に他の構造のMeAPSO分子篩の合成に転用することができない。例えば、MeAPSO−RHO分子篩の合成を具体例として挙げることができ、MeAPSO−RHO分子篩を合成する際の適用条件が比較的厳しく(中国特許出願200910169329、及びMicro.Meso.Mater.144(2011)113-119を参照可能)、合成産物中のシリコンの含有量が比較的狭い範囲で変動し、合成条件の変化により不純相が生じやすい。したがって、単一相のMeAPSO−RHO分子篩は、単に合成ゲルシステムに金属源を添加することによって得るものではなく、通常、CHA結晶相の生成を伴い、実験再現性が良くない。そこで、我々が鋭意検討を重ねた結果、合成時に特定の配合順番を採用することで、不純相の生成を効果的に抑制し、単一相のMeAPSO−RHO分子篩を得ることに成功した。
本発明による有益な効果は、新規の分子篩多孔質材料を提供することを含む。並びに、
1)該新規の分子篩多孔質材料の合成方法を提供する。
2)酸触媒反応に使用可能な触媒を提供する。例えば、メタノールからオレフィンを製造する反応に用いられる触媒、メタノールとアンモニアを反応させてメチルアミンを製造する際の触媒として利用することができる。
3)酸化還元反応に使用可能な触媒を提供する。遷移金属がSAPO分子篩の骨格に進入することにより、分子篩に酸性とともに酸化還元性を付与し、よって、選択酸化反応において触媒として利用することができる。一方、我々の実験からしてみれば、MeAPSO−RHO分子篩は、その特徴的な骨格構造から直鎖アルカンの選択酸化に対して極めて高い転換率を示し、また、RHO骨格に存在する遷移金属原子が変化しやすいため、酸化反応を促進することができる。
4)ガス吸着剤を提供する。現在、ガス吸着、分離研究の対象となる分子篩として、多くはシリカアルミナからなるゼオライト分子篩である。本研究者らは、MeAPSO−RHO分子篩が有する特徴(即ち、微細孔八員環のチャンネル、チャンネルの容積が比較的大きく、なお、金属原子が一旦分子篩の骨格に入ると、より強い酸性中核が生成可能であると言ったもの)を生かしてガス吸着剤として用いることで、CO2に対して優れた吸着容量(分子篩の中の強いB酸中心はCO2の吸着に有利となる)を示し、CO2/CH4及びCO2/N2に対して高い吸着選択性を示すことを実証した。現在、MeAPSO分子篩をガス吸着、分離に用いることに関してはまだ報告がない。我々の研究は、MeAPSO分子篩の応用に斬新で且つ価値のある分野を開設することに大きく寄与した。
実施例4に係る試料のCO2、CH4及びN2に対する吸着等温曲線(298K)を示す。
以下、実施例に基づいて本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
実施例1(RHO−SAPO)
表1に、具体的な配合量と結晶化条件を示す。具体的な配合プロセスとしては、無定形の擬ベーマイト(Al23が質量%で72.5%)10gと脱イオン水58mlを混合し、攪拌しながら順にオルトリン酸(H3PO4が質量%で85%)16.4g、テトラエトキシシラン6.09gを加えた。セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)3.88gを脱イオン水60mlに溶解し、上記ゲルシステムに加え、激しく撹拌して均一に混ぜ合せ、最後にゲルシステムにジエチルアミン(DEA)10.38gを加えて均一になるまで攪拌した。ゲル混合物をステンレス製合成釜に移って密封し、200℃、及び自己加圧の条件下で24時間かけて動的に結晶化させた。固体生成物を遠心分離し、脱イオン水で中性になるまで洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてRHO−SAPO分子篩を原料パウダーとして得た。表2に、試料のXRD結果を示す。合成された分子篩がRHO構造を有し、XRF分析によって試料の元素組成がAl0.500.37Si0.13であると確認できた。
Figure 0006026649
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実施例2〜15(RHO−MeAPSO)
表1に、具体的な配合量と結晶化条件を示す。配合は、順に2/3量の脱イオン水をリン酸に加えて均一に混ぜ合わせ、金属源を加えてから30分間攪拌した。その後、アルミニウム源を加えて30分間攪拌し、上記混合物にシリコン源を加えて30分間攪拌した。残りの脱イオン水で界面活性剤を溶かし、上述の混合物に加えて2時間攪拌した。最後に、有機アミンを加えて均一になるまで攪拌した。ゲル混合物をステンレス製合成釜に移って密封し、一定温度の条件下で一定時間かけて動的に結晶化させた。固体産物を遠心分離し、脱イオン水で中性になるまで洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてRHO−SAPO分子篩を原料パウダーとして得た。実施例2〜8の試料のXRD結果を表3〜9に示す。合成された分子篩がRHO構造を有することが確認できる。これらの結果を表1と比べると、表に示される各回折ピークの相対強度に変化が生じたことが確認でき、金属原子が分子篩の骨格に進入して面間隔等を変化させることが考えられる。実施例9〜14に係る試料のXRD結果は、実施例8の試料と同様である。
XRF分析に加えてCHN元素分析を行った結果、実施例2〜13に係る試料の元素組成が、0.18(DEA)・0.06Fe・(Al0.500.37Si0.13)O2であると確認できる。
実施例3〜10に係る試料のXRF元素分析結果は、順に以下のとおりである。
0.08Mg・(Al0.480.41Si0.11)O2
0.10Zn・(Al0.470.40Si0.13)O2
0.08Mn・ Al0.480.39Si0.13)O2
0.07Co・(Al0.500.37Si0.13)O2
0.07Cu・(Al0.470.33Si0.20)O2
0.08Ni・(Al0.500.37Si0.13)O2
0.02Ni・(Al0.490.38Si0.13)O2
0.23Ni・(Al0.500.37Si0.13)O2

Figure 0006026649
Figure 0006026649
Figure 0006026649
Figure 0006026649
Figure 0006026649
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実施例16
有機アミンをジエチルアミン7.76gとモルホリン3.1gの混合物に変えた以外に、具体的な配合量、配合プロセス及び結晶化条件は実施例2と同様である。結晶化が終了した後、固体の生成物を遠心分離し、中性になるまで脱イオン水で洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてFeAPSO分子篩を原料パウダーとして得た。試料のXRD結果は、実施例2の試料と同様であり、合成された分子篩がRHO構造を有することが確認できた。
実施例17
有機アミンをジエチルアミン9.5gとトリエチルアミン3.6gの混合物に変えた以外に、具体的な配合量、配合プロセス及び結晶化条件は実施例2と同様である。結晶化が終了した後、固体の生成物を遠心分離し、中性になるまで脱イオン水で洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてFeAPSO分子篩を原料パウダーとして得た。試料のXRD結果は、実施例2の試料と同様であり、合成された分子篩がRHO構造を有することが確認された。
実施例18(Rの種類を変える)
界面活性剤をジメチルセチル[3−トリメチルシリルプロピル]塩化アンモニウム4gに変えた以外に、具体的な配合量、配合プロセス及び結晶化条件は実施例5と同様である。結晶化が終了した後、固体の生成物を遠心分離し、中性になるまで脱イオン水で洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてMnAPSO分子篩を原料パウダーとして得た。試料のXRD結果は、実施例5の試料と同様であり、合成された分子篩がRHO構造を有することが確認された。
実施例19
界面活性剤をドデシルトリメチルアンモニウムクロリド4gに変えた以外に、具体的な配合量、配合プロセス及び結晶化条件は実施例5と同様である。結晶化が終了した後、固体の生成物を遠心分離し、中性になるまで脱イオン水で洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてMnAPSO分子篩を原料パウダーとして得た。試料のXRD結果は、実施例5の試料と同様であり、合成された分子篩がRHO構造を有することが確認できた。
実施例20
界面活性剤をテトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド4gに変えた以外に、具体的な配合量、配合プロセス及び結晶化条件は実施例5と同様である。結晶化が終了した後、固体の生成物を遠心分離し、中性になるまで脱イオン水で洗浄し、100℃の空気中で乾燥させてMnAPSO分子篩を原料パウダーとして得た。試料のXRD結果は、実施例5の試料と同様であり、合成された分子篩がRHO構造を有することが確認された。
比較例1
具体的な配合量及び結晶化条件は、実施例2と同様である。但し、配合プロセスを以下のように変更した。すなわち、アルミニウム源と1/2の脱イオン水を混合し、攪拌しながら順にリン源とシリコン源を加えた。1/4の脱イオン水でセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)を溶解した後、上述のゲルシステムに加え、激しく撹拌して均一にして混合物Aと記した。一方、金属源(何れも分析純)を残りの脱イオン水と混合し、攪拌して溶解させた後に混合物Aに加え、最後にゲルシステムにジエチルアミンを加え、均一なるまで攪拌した。ゲル混合物をステンレス製合成釜に仕込んで密封し、一定温度の条件下で一定時間をかけて動的に結晶化させた。固体の生成物を遠心分離し、脱イオン水で中性になるまで洗浄し、100℃の空気中で乾燥させて産物を得た。産物についてXRD分析を行った結果、主な結晶相がRHOであり、同時に少量のCHA結晶相が含まれていることが確認できた。
比較例2
具体的な配合量及び結晶化条件は、実施例3と同様である。但し、配合プロセスを以下のように変更した。すなわち、アルミニウム源を1/2量の脱イオン水と混合し、攪拌しながら順にリン源とシリコン源を加えた。1/4量の脱イオン水でセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)を溶解した後に上記ゲルシステムに加え、激しく撹拌して均一にして混合物Aと記した。一方、金属源(何れも分析純)を残りの脱イオン水と混合し、攪拌して溶解させた後に混合物Aに加え、最後にゲルシステムにジエチルアミンを加え、均一になるまで攪拌した。ゲル混合物をステンレス製合成釜に仕込んで密封し、一定温度の条件下で一定時間かけて動的に結晶化させた。固体の生成物を遠心分離し、脱イオン水で中性になるまで洗浄し、100℃の空気中で乾燥させて生成物を得た。生成物についてXRD分析を行った結果、主な結晶相がRHOであり、同時に少量のCHA結晶相が含まれていることが確認できた。
実施例21
実施例3で得た試料を、600で空気を注入して4時間焙焼し、その後に打錠し、20〜40目になるように粉砕した。試料1.0gを取って固定式反応器に仕込み、MTO反応を評価した。550℃で窒素ガスを注入して1時間かけて活性化させた後、450℃に冷却して引き続き反応させた。メタノールは、窒素ガスにより持ち込まれ、窒素ガスの流速が40ml/分間であり、メタノールの重量空間速度が2.0h-1である。オンラインガスクロマトグラフィを用いて反応産物を分析し(Varian3800、FID検出器、毛細管カラムPoraPLOT Q−HT)、結果を表10に示す。
Figure 0006026649
実施例22
実施例4で得た試料をCO2吸着剤とした。試料の吸着等温曲線は、米国Micromeritics会社製のASAP2020を用いて測定した。吸着ガスとしては、CO2(99.99%)、CH4(99.99%)及びN2(99.99%)を用いた。分子篩中の物理的に吸着した水による吸着測定への影響を避けるため、等温曲線測定を行う前に、試料を600で空気を注入しつつ4時間かけて焙焼し、その後にASAP2020において更に処理を施し、処理条件としては、極低真空度(5×10-3mmHg)において、1℃/分間の昇温速度で350℃まで温度を上げた後にそのまま8時間維持した。定温水槽(精度:±0.05℃)を用いてガス吸着温度を制御し、吸着温度を298Kとなるようにした。結果を図1に示す。試料のCO2、CH4及びN2に対する吸着量が、それぞれ4.75、0.38及び0.24mmol/g(圧力が101kPaである時)であり、当吸着量を以って算出した吸着選択性は、CO2/CH4=12.5、CO2/N2=19.8である。
吸着実験が終了した後の試料を、ASAP2020装置を用いて室温で30分間かけて真空引きし、再び吸着等温曲線を測定した結果、試料のCO2、CH4及びN2に対する吸着量がそれぞれ4.65、0.38及び0.23mmol/g(圧力が101kPaである時)であり、良好な再生性能を示し、非常に穏やかな条件で再生できることが実証された。
実施例23
実施例10で得た試料をCO2吸着剤とした。試料の吸着等温曲線は、米国Micromeritics会社製のASAP2020を用いて測定した。吸着ガスとしては、CO2(99.99%)、CH4(99.99%)及びN2(99.99%)を用いた。分子篩中の物理的に吸着した水による吸着測定への影響を避けるため、等温曲線測定を行う前に、試料を600で空気を注入しつつ4時間かけて焙焼し、その後にASAP2020において更に処理を施し、処理条件としては、極低真空度(5×10-3mmHg)において、1℃/分間の昇温速度で350℃まで温度を上げた後にそのまま8時間維持した。定温水槽(精度:±0.05℃)を用いてガス吸着温度を制御し、吸着温度を298Kとなるようにした。結果に示すように、試料のCO2、CH4及びN2に対する吸着量は、それぞれ4.75、0.38及び0.24mmol/g(圧力が101kPaの時)であり、該吸着量を以って算出した吸着選択性は、CO2/CH4=12.9、CO2/N2=22.3である。
吸着実験が終了した後の試料を、ASAP2020装置を用いて室温で30分間かけて真空引きし、再び吸着等温曲線を測定した結果、試料のCO2、CH4及びN2に対する吸着量がそれぞれ4.95、0.36及び0.23mmol/g(圧力が101kPaである時)であり、良好な再生性能を示し、非常に穏やかな条件で再生できることが実証された。
比較例3
文献に掲載された方法に従い、亜鉛源として硝酸亜鉛を用いてZnAPSO−34を合成し、ガス吸着剤とした(Catalysis Today V93-95 (2004) 735-742)。試料の元素組成についてXRF分析を行った結果、0.11Zn・(Al0.480.40Si0.12)O2であると確認できた。
ガス吸着等温曲線の測定方法は、実施例22と同様である。試料のCO2、CH4及びN2に対する吸着量は、それぞれ3.75、0.42及び0.32mmol/g(圧力が101kPaである時)である。該吸着量を以って算出した吸着選択性は、CO2/CH4=8.9、CO2/N2=11.7である。
実施例24
実施例6で得た試料を、600で空気を注入しつつ4時間かけて焙焼し、n−オクタンの液体酸化反応の触媒とした。対照物として、実施例1の試料を触媒として用いた。また、文献に掲載された方法に従ってCoAPSO−34及びCoAPSO−11分子篩を合成し、触媒対照物とした(Catalysis Today, V93-95,(2004)735-742)。CoAPSO−34及びCoAPSO−11の元素組成についてXRF分析を行った結果、0.09Co・(Al0.500.40Si0.10)O2及び0.09Co・(Al0.500.42Si0.08)O2であると確認できた。
典型的な作業プロセスは、次のとおりである。すなわち、内壁にテトラフルオロエチレン処理を施した100mLのステンレス製の反応釜に、焙焼、脱水済みの触媒1gを仕込み、その後に反応基質30gを加え、最後に反応の誘発剤として少量のt−ブチルヒドロペルオキシドを加えると同時に、内部標準物としてトルエン1gを加えた。反応釜を密封し、その中に1MPaの酸素を注入した。反応釜を撹拌しながら加熱マントルで加熱し、反応温度を120℃(約25分間)になるようにした。24時間かけて反応させた後、水で反応釜を冷却させた。蓋を開け、その中にエタノール20mlを加えて残り得るカルボン酸を溶解させ、撹拌しながらサンプルを取った。HP 6890 GC−MSを用いて産物について定性分析を行い、毛細管カラムとしてINNOwax(0.25mm×30m)を用いた。産物の定量分析は、Varian 3800ガスクロマトグラフでVarian FFAP(0.53mm×20m)の毛細管カラムを用い、FIDで検出を行った。結果を表11に示す。
幾つかの試料において、実施例6の試料が最高のオクタン変換率を示していることが確認できた。原因としては、その独特な骨格構造が遷移金属の変化に有利であり、よって、酸化反応の進行が促されたと考えられる。同時に、MeAPSO−RHO分子篩は、孔容積及び比表面積(Micro. Meso. Mater. 144(2011)113−119)が比較的大きいので、反応のために触媒活性サイトをより多く提供できることも考えられる。
Figure 0006026649

Claims (21)

  1. RHO骨格構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩であって、その無水物の化学組成は、下記式で表される金属シリコアルミノホスフェート分子篩。
    mR・nMe・(SixAlyPz)O2
    (式中、Rは、分子篩の微細孔に存在するテンプレートであり、mは、(SixAlyPz)O21モル当たりのテンプレートのモル数を表し、m=0.1〜0.5であり、Meは、分子篩骨格に入る金属原子であり、nは、1モルの(SixAlyPz)O2の骨格中にあるMeのモル数であり、且つn=0.001〜0.30であり、x、y、zは、それぞれSi、Al、Pのモル分率を表し、その範囲がそれぞれx=0.01〜0.60、y=0.2〜0.60、z=0.2〜0.60であり、且つx+y+z=1である。)
  2. 前記テンプレートRは、ジエチルアミン、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、又はジエチルアミンとテトラエチル水酸化アンモニウムの混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の金属シリコアルミノホスフェート分子篩。
  3. 前記テンプレートRは、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、又はジエチルアミンとテトラエチル水酸化アンモニウムの混合物であり、ジエチルアミンの混合物におけるモル比が70%を越えることを特徴とする、請求項1に記載の金属シリコアルミノホスフェート分子篩。
  4. 前記分子篩骨格に入る金属原子Meは、バナジウム、銅、モリブデン、ジルコニウム、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛からなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属原子であることを特徴とする、請求項1に記載の金属シリコアルミノホスフェート分子篩。
  5. 前記分子篩骨格に入る金属原子Meは、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛からなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属原子であることを特徴とする、請求項1に記載の金属シリコアルミノホスフェート分子篩。
  6. 前記分子篩骨格に入る金属原子Meは、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム及び亜鉛からなる群より選ばれる1種又は2種以上の金属原子であることを特徴とする、請求項1に記載の金属シリコアルミノホスフェート分子篩。
  7. 請求項1に記載の金属シリコアルミノホスフェート分子篩の製造方法であって、
    ステップ1:金属源、シリコン源、アルミニウム源、リン源、界面活性剤、テンプレート及び脱イオン水を攪拌して均一に混ぜ合わせ、以下のモル比を有する一次のゲル混合物を得、
    Me/Al23=0.01〜1.0、
    SiO2/Al23=0.01〜2.0、
    25/Al23=0.5〜2.0、
    2O/Al23=21〜200、
    S/Al23=0.01〜0.5、その内、Sは、1種又は2種以上の界面活性剤の混合物であり、
    R/Al23=0.5〜5.5、その内、Rは、ジエチルアミン、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、又はジエチルアミンとテトラエチル水酸化アンモニウムの混合物であり、
    ステップ2:一次のゲル混合物を合成釜に仕込んで密封した後、回転しつつ加熱して結晶化させ、その内、結晶化温度が155〜230℃であり、結晶化時間が1〜72時間であり、
    ステップ3:結晶化が終了すると、固体の結晶産物を洗浄、乾燥し、RHO骨格構造を有する金属シリコアルミノホスフェート分子篩を原料パウダーとして得る、ことを含む製造方法。
  8. 前記シリコン源は、シリカゾル、シリカゲル、活性シリカ、又はオルトケイ酸エステルから選ばれる1種、若しくは2種以上であり、
    前記アルミニウム源は、アルミニウム塩、活性アルミナ、アルミニウムアルコキシ、擬ベーマイト、又は無定形の擬ベーマイトから選ばれる1種、若しくは2種以上であり、
    前記リン源は、オルトリン酸、リン酸塩、有機リン化合物、又は酸化リンから選ばれる1種、若しくは2種以上であり、
    前記界面活性剤は、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、トリデシルトリメチルアンモニウムクロリド、トリデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ペンタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ペンタデシルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルセチル[3−トリメチルシリルプロピル] 塩化アンモニウム、ジメチルオクタデシル[3−トリメチルシリルプロピル]塩化アンモニウム、セチルトリメトキシシランから選ばれる1種、若しくは2種以上であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  9. 前記金属源は、バナジウム、銅、モリブデン、ジルコニウム、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び亜鉛の酸化物無機塩、又は有機塩から選ばれる1種、若しくは2種以上であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  10. 前記金属源は、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム、鉄、ニッケル及び酸化亜鉛の酸化物、無機塩、又は有機塩から選ばれる1種、若しくは2種以上であることを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  11. 前記金属源は、銅、コバルト、マンガン、マグネシウム、及び亜鉛の酸化物、無機塩又は有機塩から選ばれる1種、若しくは2種以上であることを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  12. 前記ステップ1において、MeとAl23のモル比範囲が0.01〜0.5であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  13. 前記ステップ1において、MeとAl 2 3 のモル比範囲が0.01〜0.35であることを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  14. 前記ステップ1において、SとAl23のモル比範囲が0.05〜0.35であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  15. 前記ステップ1において、RとAl23のモル比範囲が1.0〜4.0であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  16. 前記ステップ1において、Rは、ジエチルアミンとトリエチルアミン、ジエチルアミンとモルホリン、又はジエチルアミンとテトラエチル水酸化アンモニウムの混合物であり、そのうち、ジエチルアミンの混合物におけるモル比が70%を越えることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  17. 前記ステップ1において、原料の配合は、順に2/3の脱イオン水をリン酸と混合した後に金属源を加え、均一に攪拌してアルミニウム源を加え、均一に攪拌してシリコン源を加え、残りの水で界面活性剤を溶かして前段階で調製した混合物に加え、少なくとも1時間かけて攪拌し、最後に有機アミンテンプレートを加え、少なくとも1時間かけて攪拌して均一な混合物ゲルを得ることを特徴する、請求項に記載の製造方法。
  18. 前記ステップ2において、結晶化温度が170〜215℃であり、結晶化時間が2〜48時間であることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  19. 請求項1〜項に記載の何れか1種の金属シリコアルミノホスフェート分子篩を、400〜700℃の空気中で焙焼したものの、酸触媒反応の触媒としての使用
  20. 請求項1〜に記載の何れか1種の金属シリコアルミノホスフェート分子篩を、400〜700℃の空気中で焙焼したものの、ガス吸着剤としての使用
  21. 請求項1〜に記載の何れか1種の金属シリコアルミノホスフェート分子篩を、400〜700℃空気中で焙焼したものの、選択酸化反応の触媒としての使用
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