JP5995710B2 - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 - Google Patents

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Description

この発明は、液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置に関するものである。
従来、記録紙等の被記録媒体にインク等の液体を噴射し、文字や図形等を記録する装置として、複数のノズル孔から被記録媒体に向かって液体を噴射する、いわゆるインクジェット方式の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置が知られている。
液体噴射ヘッドとしては、複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズルプレートと、複数の吐出チャネルか形成された例えば圧電体からなるアクチュエータ基板と、を備えており、吐出チャネルの側壁の側面に形成された駆動電極に駆動電圧を印加することにより、吐出チャネルの側壁を変形させて吐出チャネル内の圧力を高め、吐出チャネル内のインクを吐出用ノズル孔から噴射させるものが知られている。
ところで、ノズル孔から吐出されたインクの一部は、ノズルプレートの表面に残留することがある。ノズルプレートの表面にインクが残留すると、ノズルプレートの表面の汚損や、インクの吐出方向のズレ等の問題が発生し、液体噴射記録装置の印刷品質が低下することとなる。
上記問題を解決するために、例えば特許文献1に記載の液体噴射ヘッドは、加圧されたインクを吐出する複数のノズル孔からなるノズル孔列が形成されたノズルプレートと、ノズル孔列が露出する開口部を有するノズルカバー(請求項の「ノズルガード」に相当。)を備えた液体噴射ヘッドにおいて、ノズルカバーは、弾性を有し、開口部内周の対向する少なくとも2辺がノズルプレート側へ反って形成され、反りを戻すようにノズルプレートの表面に押圧して取り付けられている。
特許文献1に記載の液体噴射ヘッドによれば、液体噴射ヘッドをワイパーブレードによって払拭する時にワイパーブレードが浮き上がるのを防止でき、またワイパーブレードがノズルカバーの段差を乗り越える際に跳ね上がることがなく、払拭したインクがノズルカバー段差付近に残留する恐れがないとされている。
特開2003−341079号公報
しかしながら、従来技術の液体噴射ヘッドでは、ノズルプレートとノズルガードとの段差が小さいながらも存在するため、液体の残留の原因が根本的に解決されておらず、なおノズルガードの段差付近に液体が残留するおそれがある。また、ノズルプレートとノズルガードとにより形成された間隙に液体が入り込み、ノズルプレートとノズルガードとの間隙に液体が残留するおそれがある。したがって、吐出用ノズル孔から吐出された液体がノズルプレートに残留するのを防止するという点で更なる改善の余地がある。
そこで、本発明は、ノズルプレートに液体が残留するのを防止し、ノズルプレートの残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる液体噴射ヘッド、およびこの液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の液体噴射ヘッドは、複数の吐出用ノズル孔を含むノズル列を有するノズルプレートと、前記吐出用ノズル孔と連通する吐出チャネルを含むチャネル列が形成されたアクチュエータ基板と、を備えた液体噴射ヘッドであって、前記ノズルプレートに付着した残留液を保持する液体保持手段を備え、前記チャネル列は、駆動不能なダミーチャネルを含み、前記ダミーチャネル内には、圧力が負圧とされた状態で液体が供給され、前記ノズルプレートは、前記ダミーチャネルと連通するダミーノズル孔を備え、前記ダミーノズル孔は、前記液体保持手段により保持された前記残留液を吸引可能な位置に形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ダミーチャネル内には、圧力が負圧とされた状態で液体が供給されるので、ダミーチャネル内を負圧状態とすることができる。そして、ダミーチャネルと連通するダミーノズル孔を備え、ダミーノズル孔は、液体保持手段により保持された残留液を吸引可能な位置に形成されているので、ノズルプレートに付着した残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に吸引できる。したがって、ノズルプレートに液体が残留するのを防止できるので、ノズルプレートの残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる。
また、前記吐出チャネル内に供給された前記液体の圧力が負圧となるように調整する圧力調整手段を備え、前記ダミーチャネルは、前記吐出チャネルと連通して内部に前記液体が供給されることを特徴としている。
本発明によれば、吐出チャネル内に供給された液体の圧力が負圧となるように調整する圧力調整手段を備えており、ダミーチャネルは、吐出チャネルと連通して内部に液体が供給されるので、ダミーチャネル内を吐出チャネル内と同様に負圧状態とすることができる。したがって、共通の圧力調整手段により吐出チャネル内およびダミーチャネル内の液体の圧力を負圧とでき、残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に吸引できるので、ノズルプレートの残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる液体噴射ヘッドを低コストに形成できる。
また、前記ダミーチャネルは、前記チャネル列の配列方向の両端に設けられていることを特徴としている。
アクチュエータ基板にチャネル列を形成したとき、チャネル列の配列方向の両端に配設されたチャネルの側壁の外側面は、アクチュエータ基板の外側面となり、アクチュエータ基板の外側に露出する。したがって、一般に、チャネル列の配列方向の両端に配設されたチャネルの側壁の外側面には駆動電極が形成されず、チャネル列の両端に配設されたチャネルは駆動不能なチャネルとされる。本発明によれば、従来から存在する駆動不能なチャネルをダミーチャネルとしているので、複雑な設計変更や加工等をすることなく、ダミーチャネルおよびこれに連通するダミーノズル孔を形成できる。したがって、ノズルプレートに液体が残留するのを防止できる液体噴射ヘッドを、低コストに形成できる。
また、前記ダミーチャネルは、前記チャネル列の配列方向の両端に複数設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ダミーチャネルと連通するダミーノズル孔をノズルプレートに複数形成できる。したがって、ノズルプレートに付着した残留液を複数のダミーノズル孔からダミーチャネル内に吸引できる。
また、前記ダミーノズル孔の直径は、前記吐出用ノズル孔の直径と略同一となるように形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、吐出用ノズル孔およびダミーノズル孔を形成する際に、同じ工程で形成できる。したがって、ノズルプレートに液体が残留するのを防止できる液体噴射ヘッドを、低コストかつ簡単に形成できる。
また、前記液体保持手段は、前記ノズルプレートの液体吐出面に配設され、少なくとも前記吐出用ノズル孔を露出させるスリットが形成されたノズルガードであることを特徴としている。
本発明によれば、液体保持手段をノズルガードとすることで、ノズルプレートの液体吐出面が損傷するのを防止しつつ、残留液を保持し、ダミーノズル孔からダミーチャネル内に吸引できる。したがって、ノズルプレートに液体が残留するのを防止でき、かつ耐久性に優れた液体噴射ヘッドを形成できる。
また、前記ノズルガードは、前記ダミーノズル孔を覆うように配設されていることを特徴としている。
本発明によれば、ノズルガードは、ダミーノズル孔を覆うように配設されているので、ノズルガードとノズルプレートとの間のわずかな隙間を負圧室としつつ、ダミーノズル孔により残留液を吸引できる。したがって、とりわけノズルガードとノズルプレートとの間に液体が残留するのを確実に防止できる。
また、前記ノズルガードの前記スリットは、前記ダミーノズル孔を露出するように形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ノズルガードのスリット内に液体が残留するのを確実に防止できる。
また、前記ノズルガードの前記スリットの縁部は、前記ダミーノズル孔の縁部上に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、ノズルガードのスリットの縁部をダミーノズル孔の縁部上に配置することにより、ノズルガードのスリットの縁部に付着した残留液をダミーノズル孔から確実に吸引できるので、液体が残留するのを確実に防止できる。とりわけ、ノズルプレートの液体吐出面を走査して残留液を払拭するワイパーを設けた場合には、ワイパーにより払拭された残留液がスリットの縁部に付着しやすくなる。したがって、ノズルガードのスリットの縁部をダミーノズル孔上に配置する本構成は、ワイパーを設けた液体噴射ヘッドに特に効果的である。
また、前記ノズルガードは、ステンレス鋼により形成されていることを特徴としている。
一般に、ステンレス鋼は親水性を有している。このため、本発明によれば、ステンレス鋼によりノズルガードを形成することで、残留液がノズルガードの表面に沿って広がり移動することができる。したがって、ノズルプレートおよびノズルガードに液体が残留するのを防止できるとともに、残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に容易に吸引できる。
また、前記液体保持手段は、前記ノズルプレートに形成されて、前記ダミーノズル孔に接続される導入溝であることを特徴としている。
本発明によれば、液体保持手段をノズルプレートに形成された導入溝とすることで、新たな部材を用いることなく液体保持手段を形成できる。また、液体保持手段をダミーノズル孔に接続される導入溝とすることで、残留液を容易に保持できるとともに、確実にダミーノズル孔に吸引させることができる。
また、第二の液体保持手段をさらに備え、前記第二の液体保持手段は、前記ノズルプレートおよび前記ノズルガードの少なくともいずれか一方に形成されて、前記ダミーノズル孔に接続される導入溝であることを特徴としている。
本発明によれば、第二の液体保持手段として、ノズルプレートおよびノズルガードの少なくともいずれか一方に形成されて、ダミーノズル孔に接続される導入溝を備えているので、多くの残留液をより確実に集めて保持できる。したがって、多くの残留液を確実にダミーノズル孔に吸引させることができる。
また、前記ノズルプレートは、ポリイミドを主成分とした樹脂材料により形成されていることを特徴としている。
一般に、ポリイミドを主成分とした樹脂材料は撥水性を有している。このため、本発明によれば、ポリイミドを主成分とした樹脂材料によりノズルプレートを形成することで、残留液がノズルプレートの表面に沿って容易に移動することができる。したがって、ノズルプレートの表面に液体が残留するのを防止できるとともに、残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に容易に吸引できる。
また、前記液体は、前記ダミーチャネルの長手方向の一方側から供給され、前記長手方向の他方側から排出されることで前記ダミーチャネル内を通流し、前記ダミーノズル孔は、前記ダミーチャネルの長手方向の中間部に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、ダミーノズル孔は、ダミーチャネルの長手方向の中間部に配置されているので、ノズルプレートにおける前記長手方向の中間部にダミーノズル孔を配置できる。したがって、ノズルプレートの表面に付着した残留液をダミーノズル孔からバランスよく吸引できる。
また、前記液体は、前記ダミーチャネルの長手方向の一方側から供給され、前記長手方向の他方側から排出されることで前記ダミーチャネル内を通流し、前記ダミーノズル孔は、前記ダミーチャネルの長手方向の中間部よりも前記他方側に配置されていることを特徴としている。
チャネルの長手方向の一方側から供給され他方側から排出される、いわゆるスルーフロータイプの液体噴射ヘッドは、チャネル内において液体の供給側(長手方向の一方側)が正圧とされ、液体の排出側(長手方向の他方側)が負圧とされることで、液体がチャネル内を通流する。本発明によれば、ダミーノズル孔は、ダミーチャネルの長手方向の中間部よりも他方側、すなわち負圧である液体の排出側に配置されているので、より大きな吸引力を確保できる。したがって、残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に確実に吸引できる。
また、前記チャネル列は、前記吐出チャネルと非吐出チャネルとが交互に配列することにより形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、吐出チャネルと非吐出チャネルとが交互に配列された液体噴射ヘッドに好適である。
また、前記ノズルプレートの表面は、撥水処理されていることを特徴としている。
本発明によれば、残留液がノズルプレートの表面に沿って容易に移動することができるので、残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に容易に吸引できる。
また、前記ノズルプレートの表面は、親水処理されていることを特徴としている。
本発明によれば、残留液がノズルプレートの表面に沿って広がり移動することができるので、残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に容易に吸引できる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ノズルプレートに液体が残留するのを防止し、ノズルプレートの残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる液体噴射ヘッドを備えているので、印刷品質に優れた高性能な液体噴射装置を提供できる。
本発明によれば、ダミーチャネル内には、圧力が負圧とされた状態で液体が供給されるので、ダミーチャネル内を負圧状態とすることができる。そして、ダミーチャネルと連通するダミーノズル孔を備え、ダミーノズル孔は、液体保持手段により保持された残留液を吸引可能な位置に形成されているので、ノズルプレートに付着した残留液をダミーノズル孔からダミーチャネル内に吸引できる。したがって、ノズルプレートに液体が残留するのを防止できるので、ノズルプレートの残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる。
実施形態に係る液体噴射装置の説明図である。 実施形態に係る液体噴射ヘッドおよび圧力調整部の説明図である。 実施形態に係る液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図3におけるB矢視図である。 実施形態の第一変形例に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 実施形態の第一変形例に係る液体噴射ヘッドを−Z側から見たときの説明図である。 実施形態の第二変形例に係る液体噴射ヘッドを−Z側から見たときの説明図である。 第二実施形態に係る液体噴射ヘッドを−Z側から見たときの説明図である。
以下に、この発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下では、始めに実施形態に係る液体噴射装置について説明した後、実施形態に係る液体噴射ヘッドについて説明をする。
図1は、実施形態に係る液体噴射装置30の説明図であり、図2は、液体噴射ヘッド1および圧力調整部33(請求項の「圧力調整手段」に相当。)の概略構成図である。
図1に示すように、液体噴射装置30は、不図示の吐出チャネルと連通する吐出用ノズル孔11(図2参照)から、インク等の液体を噴射する複数(本実施形態では4個)の液体噴射ヘッド1と、液体噴射ヘッド1に液体を供給する液体供給管35aおよび液体噴射ヘッド1から液体を排出する液体排出管35bとを備えた循環流路部35と、液体を正圧とし液体供給管35aを介して液体噴射ヘッド1に供給する加圧ポンプ33aおよび液体を負圧とし液体排出管35bを介して液体噴射ヘッド1から排出する吸引ポンプ33bを備えた圧力調整部33と、液体噴射ヘッド1に供給および排出される液体が収容された複数(本実施形態では4個)の液体タンク34と、を備えている。
なお、正圧と負圧との基準は、大気圧に対して正圧か負圧かであることとしても構わないし、液体タンクなどを含む液体流路上のいずれかの液体に対して正圧か負圧かであることとしても構わない。
また、液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41,42と、液体噴射ヘッド1を載置するキャリッジユニット43と、液体噴射ヘッド1を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は、液体噴射ヘッド1、移動機構40および搬送手段41,42を制御して駆動する。また、図示しない圧力センサーや流量センサーを設置し、液体の流量や圧力を制御することもある。
一対の搬送手段41,42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36,37と、一対のガイドレール36,37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39とを備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド1を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液体を吐出する。
液体タンク34は、対応する色の液体ごとに貯留可能に設けられている。図2に示すように、液体タンク34は、液体噴射ヘッド1に供給および液体噴射ヘッド1から排出する液体を貯留する。
加圧ポンプ33aは、循環流路部35の液体供給管35a内の液体を加圧し、液体供給管35aを介して液体噴射ヘッド1の吐出チャネル内に液体を送り出している。これにより、液体噴射ヘッド1の吐出チャネル内を通流する液体の液体供給管35a側は正圧となっている。吸引ポンプ33bは、循環流路部35の液体排出管35b内の液体を減圧し、液体噴射ヘッド1の吐出チャネルから液体を吸引している。これにより、液体噴射ヘッド1の吐出チャネル内を通流する液体の液体排出管35b側は負圧となっている。そして、液体は、加圧ポンプ33aおよび吸引ポンプ33bにより、循環流路部35を介して液体噴射ヘッド1と液体タンク34との間を循環可能となっている。すなわち、実施形態の液体噴射ヘッド1は、いわゆるスルーフロータイプの液体噴射ヘッド1となっている。
ここで、吸引ポンプ33bの吸引力は、加圧ポンプ33aの加圧力よりも高くなるように設定されている。これにより、液体噴射ヘッド1の吐出チャネル内を通流する液体は、吐出用ノズル孔11近傍において、液体の噴射前後に常に負圧となるように調整されている。すなわち、加圧ポンプ33aおよび吸引ポンプ33bは、液体噴射ヘッド1の吐出チャネル内に供給された液体の圧力が負圧となるように調整する圧力調整部33を構成している。
各液体噴射ヘッド1は、駆動信号に応じて各色の液体を吐出する。液体噴射ヘッド1から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転および被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、移動機構40がキャリッジユニット43と被記録媒体44を移動させて記録する液体噴射装置30であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッド1と被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
(第一実施形態の液体噴射ヘッド)
続いて、第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1について説明する。
図3は、第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の分解斜視図である。
図4は、第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図であり、図4(a)は、吐出チャネル6aの長手方向に沿った側面断面図であり、図4(b)は、非吐出チャネル6bの長手方向に沿った側面断面図であり、図4(c)は、ダミーチャネル6cの長手方向に沿った側面断面図である。なお、図3および図4において、では、分かりやすくするために、駆動電極12にハッチングを施して図示している。
図5は、図3のA−A線に沿った断面図である。
図3に示すように、第一実施形態の液体噴射ヘッド1は、アクチュエータ基板2と、カバープレート3と、ノズルプレート4と、ノズルガード25と、を備えている。
アクチュエータ基板2は、圧電体により形成される側壁5により仕切られ、第一主面S1と第二主面S2とを貫通し、複数の吐出チャネル6a、非吐出チャネル6bおよびダミーチャネル6cを含むチャネル列6が形成されている。
カバープレート3は、チャネル列6の第二主面S2側の開口7を覆うようにアクチュエータ基板2に設置されている。カバープレート3は、各チャネル6a,6b,6cの長手方向の一方側に、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cに液体を供給する液体供給室9を有し、各チャネル6a,6b,6cの長手方向の他方側に、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cから液体を排出する液体排出室10を有する。
ノズルプレート4は、吐出チャネル6aに連通する吐出用ノズル孔11、およびダミーチャネル6cに連通するダミーノズル孔18を備え、チャネル列6の第一主面S1側の開口8を覆うようにアクチュエータ基板2に設置される。
なお、以下の説明では、各チャネル6a,6b,6cが延在する長手方向をX方向とし、液体供給室9が配置される一方側を−X側とし、液体排出室10が配置される他方側を+X側とする。また、長手方向と直交するチャネル列6の配列方向をY方向とし、図3における紙面左側を−Y側とし、図3における紙面右側を+Y側とする。また、X方向およびY方向に直交する方向をZ方向とし、第一主面S1側を−Z側とし、第二主面S2側を+Z側とする。以下では、必要に応じてXYZの直交座標系を用いて説明する。
(アクチュエータ基板)
以下に、液体噴射ヘッド1の各構成部品について、詳細に説明する。
アクチュエータ基板2は、Z方向に分極処理が施された圧電体材料、例えばPZTセラミックス等により、略矩形板状に形成されている。
アクチュエータ基板2のチャネル列6は、吐出チャネル6aと非吐出チャネル6bとが、Y方向に交互に並列に配列されるとともに、Y方向の両側にダミーチャネル6c(図3においては、−Y側のダミーチャネル6cのみ図示)がそれぞれ1本ずつ配列されて形成されている。
(吐出チャネル)
図4(a)に示すように、吐出チャネル6aは、−X側および+X側の端部がそれぞれアクチュエータ基板2の−Z側(第一主面S1側)から+Z側(第二主面S2側)に向かって切り上がるように傾斜し、アクチュエータ基板2の−X側端部2aおよびカバープレート3の−X側端部3aよりも+X側の位置から、アクチュエータ基板2の+X側端部2bよりも−X側の位置に亘って形成される。
図5に示すように、吐出チャネル6aに面する一対の側壁5,5の側面5a,5aには、それぞれ駆動電極12としてコモン電極12aが形成されている。図4(a)に示すように、コモン電極12aは、吐出チャネル6aの側壁5の側面5aにおける−X側の端部から、+X側の端部よりも−X側の位置に亘って、X方向に沿って延在して略帯状に設置されている。図3に示すように、吐出チャネル6aの側面5a,5aに形成された一対のコモン電極12a,12aは、それぞれ互いに電気的に接続される。
(非吐出チャネル)
図4(b)に示すように、非吐出チャネル6bは、+X側の端部が吐出チャネル6aと同様にアクチュエータ基板2の−Z側から+Z側に向かって切り上がるように傾斜する。また、非吐出チャネル6bは、−X側の端部がアクチュエータ基板2の−X側端部2aまで延在しており、−X側端部2aの近傍では、底部にアクチュエータ基板2が残る上げ底部15が形成される。上げ底部15の+Z側面15aは、第一主面S1に対して略平行に形成されるとともに、第一主面S1よりも+Z側に配置される。上げ底部15は、−Z側から+Z側に向かって切り上がるように傾斜するとともに、上げ底部15の+Z側面15aにかけて連続的に形成されている。
図5に示すように、非吐出チャネル6bに面する一対の側壁5,5の側面5b,5bには、それぞれ駆動電極12としてアクティブ電極12bが形成されている。図4(b)に示すように、アクティブ電極12bは、非吐出チャネル6bの側壁5の側面5bにおける−X側の端部から、+X側の端部よりも−X側の位置に亘って、X方向に沿って延在して略帯状に設置されている。図3に示すように、非吐出チャネル6bの側面5b,5bに形成された一対のアクティブ電極12b,12bは、それぞれ互いに電気的に分離される。
(ダミーチャネル)
図5に示すように、ダミーチャネル6cは、Y方向の内側(図5においては+Y側)に配置された側壁5と、Y方向の外側(図5においては−Y側)に配置されたアクチュエータ基板2の外側壁2Aとにより形成されている。図4(c)に示すように、ダミーチャネル6cの形状は、吐出チャネル6aの形状(図4(a)参照)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ダミーチャネル6cに面する側壁5の側面5cおよび外側壁2Aの内側面2cには、コモン電極12aが形成されている。コモン電極12aは、ダミーチャネル6cの側壁5の側面5aおよび外側壁2Aの内側面2cにおける−X側の端部から、+X側の端部よりも−X側の位置に亘って、X方向に沿って延在して略帯状に設置されている。ダミーチャネル6cの側壁5の側面5aおよび外側壁2Aの内側面2cに形成された一対のコモン電極12a,12aは、それぞれ互いに電気的に接続される。
ダミーチャネル6cを形成する外側壁2Aの外側面は、アクチュエータ基板2の外側面2dに相当しており、アクチュエータ基板2の外側に露出している。このため、損傷等を考慮し、アクチュエータ基板2の外側面2dには駆動電極12が形成されていない。
図3に示すように、アクチュエータ基板2の第二主面S2の−X側の領域には、コモン電極12aに電気的に接続するコモン端子16aと、アクティブ電極12bに電気的に接続するアクティブ端子16bと、隣り合う非吐出チャネル6bに形成されるアクティブ電極12bを互いに電気的に接続する配線16cと、が設置される。
コモン端子16aおよびアクティブ端子16bは、図示しないフレキシブル基板等の配線電極に接続されるランドである。アクティブ端子16bは、吐出チャネル6aを挟む一対の側壁5,5のうち、一方(本実施形態では−Y側)の側壁5の非吐出チャネル6bに面する側面5bに形成されるアクティブ電極12bに電気的に接続される。アクティブ端子16bは、更に、アクチュエータ基板2の−X側端部2aの縁部に沿って形成される配線16cを介して、他方(本実施形態では+Y側)の側壁5の非吐出チャネル6bに面する側面5bに形成されるアクティブ電極12bに電気的に接続される。
上述のように形成されたアクチュエータ基板2において、吐出チャネル6aを形成する一対の側壁5,5は、それぞれ側壁5を挟んで吐出チャネル6a側の側面5aにコモン電極12aが形成され、側壁5を挟んで非吐出チャネル6b側の側面5bにアクティブ電極12bが形成されている。したがって、コモン端子16aとアクティブ端子16bとを介して、コモン電極12aとアクティブ電極12bとに駆動電圧を印加することで、側壁5内に電界を発生させることができる。これにより、吐出チャネル6aを形成する一対の側壁5,5は、それぞれ厚みすべり変形可能となっており、吐出チャネル6aは駆動可能となっている。
一方、ダミーチャネル6cを形成する+Y側に配置された側壁5および−Y側に配置された外側壁2Aのうち、外側壁2Aは、ダミーチャネル6c側の内側面2cにコモン電極12aが形成されているのに対し、外側面2dには電極が形成されていない。したがって、コモン端子16aとアクティブ端子16bとを介して、コモン電極12aとアクティブ電極12bとに駆動電圧を印加しても、外側壁2A内に電界を発生させることができない。このため、ダミーチャネル6cを形成する外側壁2Aは、厚みすべり変形できず、ダミーチャネル6cは駆動不能となっている。
(カバープレート)
カバープレート3は、例えばアクチュエータ基板2と同じ材料であるPZTセラミックス等により、略矩形板状に形成されている。なお、カバープレート3を形成する材料は、PZTセラミックスに限定されることはなく、例えば、マシナブルセラミックスや他のセラミックス、ガラス等の低誘電体材料を用いてもよい。ただし、カバープレート3とアクチュエータ基板2とを同じ材料により形成することにより、熱膨張を等しくすることができるので、温度変化に対する液体噴射ヘッド1の反りや変形を抑制することができる。
図4(a)〜(c)に示すように、カバープレート3は、アクチュエータ基板2の−X側に液体供給室9を、+X側に液体排出室10を、液体供給室9と液体排出室10との間に本体部3cを備えており、吐出チャネル6a、非吐出チャネル6bおよびダミーチャネル6cを覆うように配置されている。カバープレート3は、アクチュエータ基板2の第二主面S2に対して、例えば接着剤等により接着固定される。このとき、図4(a)に示すように、吐出チャネル6aを形成する側壁5のうち、カバープレート3の本体部3cに対応する領域の+Z側端部は、カバープレート3の本体部3cと密着して強固に固定される。
図4(a)〜(c)に示すように、カバープレート3のX方向の長さは、アクチュエータ基板2のX方向の長さよりも短くなるように形成されている。カバープレート3は、+X側端部3bがアクチュエータ基板2の+X側端部2bと略面一となるように、かつ−X側端部3aがアクチュエータ基板2の−X側端部2aよりも+X側に位置するように配置されている。これにより、アクチュエータ基板2の第二主面S2のうち、カバープレート3の−X側端部3aよりも−X側の領域からは、コモン端子16a、アクティブ端子16bおよび配線16cが外側に露出しており、図示しないフレキシブル基板等が接続可能となっている。
図3に示すように、液体供給室9には、その底部に複数の第一スリット14aが形成されている。第一スリット14aは、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cに対応した位置において、液体供給室9の底部がZ方向に貫通して形成されており、X方向に沿って延在するとともに、Y方向に並んで設けられている。図4(a)に示すように、液体供給室9は、第一スリット14aを介して、吐出チャネル6aの−X側の端部と連通している。また、図4(c)に示すように、液体供給室9は、第一スリット14aを介して、ダミーチャネル6cの−X側の端部と連通している。すなわち、吐出チャネル6aの−X側の端部とダミーチャネル6cの−X側の端部とは、第一スリット14aおよび液体供給室9を介して互いに連通している。なお、液体供給室9は、非吐出チャネル6bとは連通していない(図4(b)参照)。
また、図3に示すように、液体排出室10には、その底部に複数の第二スリット14bが形成されている。第二スリット14bは、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cに対応した位置において、液体排出室10の底部がZ方向に貫通して形成されており、X方向に沿って延在するとともに、Y方向に並んで設けられている。図4(a)に示すように、液体排出室10は、第二スリット14bを介して、吐出チャネル6aの+X側の端部と連通している。また、図4(c)に示すように、液体排出室10は、第二スリット14bを介して、ダミーチャネル6cの+X側の端部と連通している。すなわち、吐出チャネル6aの+X側の端部とダミーチャネル6cの+X側の端部とは、第二スリット14bおよび液体排出室10を介して互いに連通している。なお、液体排出室10は、非吐出チャネル6bとは連通していない(図4(b)参照)。
カバープレート3の厚さは、例えば0.3mm〜1.0mmに設定されるのが好ましい。カバープレート3を0.3mmより薄くすると強度が低下し、1.0mmより厚くすると液体供給室9や液体排出室10、第一スリット14a、第二スリット14b等の加工に時間を要するとともに材料の使用量の増加に伴ってコスト高となるためである。
図3に示すように、液体タンク34(図2参照)内の液体は、加圧ポンプ33a(図2参照)により加圧されて液体供給室9に供給され、第一スリット14aを介して吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cに流入する。したがって、液体噴射ヘッド1の吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内を通流する液体の液体供給室9側は正圧となっている。
また、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内の液体は、吸引ポンプ33b(図2参照)により減圧されて第二スリット14bを介して液体排出室10から排出され、液体タンク34(図2参照)内に流入する。したがって、液体噴射ヘッド1の吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内を通流する液体の液体排出室10側は負圧となっている。また、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内の液体を付圧とするために、吸引ポンプ33b(図2参照)の吸引力は、加圧ポンプ33a(図2参照)の加圧力よりも高くなるように設定されている。
(ノズルプレート)
ノズルプレート4は、例えばポリイミドやポリプロピレン等の合成樹脂材料や、金属材料等により形成された薄膜状の部材であり、Z方向から見たときに、アクチュエータ基板2の外形に対応した略矩形状に形成されている。
ノズルプレート4は、吐出チャネル6a、非吐出チャネル6bおよびダミーチャネル6cの第一主面S1側の開口8を覆うように、アクチュエータ基板2の第一主面S1に対して、ノズルプレート4の+Z側面4bが例えば接着剤等により接着固定されている。
図4(a)に示すように、ノズルプレート4は、吐出チャネル6aのX方向の中間部において、吐出チャネル6aと連通する吐出用ノズル孔11を備えている。ノズルプレート4の−Z側面は、吐出用ノズル孔11から液体が吐出される液体吐出面4aとなっている。吐出用ノズル孔11は、ノズルプレート4の+Z側面4bから−Z側の液体吐出面4aに向かって、直径が漸次小さくなるように形成されている。ここで、吐出チャネル6a内を通流する液体は、圧力調整部33(図2参照)により、吐出用ノズル孔11近傍において、液体の噴射前後において常に負圧となるように調整されている。したがって、吐出用ノズル孔11の開口において、液体表面形状(メニスカス)が安定して形成されるので、吐出チャネル6a内の液体を安定して噴射できる。
図4(c)に示すように、ノズルプレート4は、ダミーチャネル6cのX方向の中間部において、ダミーチャネル6cと連通するダミーノズル孔18を備えている。ダミーノズル孔18は、+Z側から−Z側に向かって直径が漸次小さくなるように形成されている。ここで、前述のとおり、ダミーチャネル6cは、吐出チャネル6aと連通している。したがって、ダミーチャネル6c内を通流する液体は、吐出チャネル6aと同様に圧力調整部33(図2参照)により、ダミーノズル孔18近傍において常に負圧となるように調整されている。
図6は、図3におけるB矢視図である。
図6に示すように、吐出用ノズル孔11とダミーノズル孔18とがY方向に沿って並ぶことにより、ノズル列20が形成されている。本実施形態においては、Y方向の両端にそれぞれダミーノズル孔18(−Y側のダミーノズル孔18aおよび+Y側のダミーノズル孔18b)が設けられ、Y方向の両端に形成されたダミーノズル孔18a,18bの間に複数の吐出用ノズル孔11が設けられてノズル列20が形成されている。
なお、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bを含むノズル列20と、ノズルガード25との位置関係の詳細については後述する。
本実施形態においては、吐出用ノズル孔11とダミーノズル孔18a,18bとは、同一の形状に形成されており、ノズルプレート4の−Z側面において直径が略同一となるように形成されている。これにより、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bを形成する際に、同じ工程で形成できる。
また、ノズルプレート4の厚さは、例えば0.01mm〜0.1mmに設定されるのが好ましい。ノズルプレート4を0.01mmよりも薄くすると強度が低下し、0.1mmより厚くすると隣り合う吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bに振動が伝わってクロストークが発生しやすくなるためである。
ここで、PZTセラミックスは、ヤング率が58.48GPaであり、ポリイミドは、ヤング率が3.4GPaである。したがって、カバープレート3としてPZTセラミックスを使用し、ノズルプレート4としてポリイミド膜を使用することにより、アクチュエータ基板2の第二主面S2を覆うカバープレート3のほうが、第一主面S1を覆うノズルプレート4よりも剛性が高くなる。
また、カバープレート3の材質は、ヤング率が例えば40GPaを下回らないことが好ましく、ノズルプレート4の材質は、例えばヤング率が1.5GPa〜30GPaの範囲にあることが好ましい。ノズルプレート4は、ヤング率が1.5GPaを下回ると被記録媒体に接触したときに傷がつきやすく信頼性が低下し、30GPaを超えると隣り合う吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bに振動が伝わってクロストークが発生しやすくなるためである。
(ノズルガード)
図3に示すように、ノズルガード25は、例えばステンレス鋼等の金属材料により形成された薄板状の部材であり、Z方向から見たときに、アクチュエータ基板2およびノズルプレート4の外形に対応した略矩形状に形成されている。ノズルガード25は、例えば0.2mm程度の板厚を有している。
図3に示すように、ノズルガード25には、Y方向に沿ってスリット26が形成されている。
スリット26は、X方向に所定の幅を有している。スリット26のX方向の幅は、例えば、ノズル列20を形成する吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bの直径よりも十分広くなるように形成されている。スリット26は、X方向中間部にノズル列20が配置されるように形成されている。また、スリット26は、Y方向に所定の長さを有しており、Y方向の両端部26a,26bがそれぞれ外側に膨出する平面視略半円弧状に形成されている。
図5に示すように、ノズルプレート4の液体吐出面4aには、ノズルガード25のスリット26により、ノズルガード25の板厚に対応した高さの段差部27が形成される。段差部27は、ノズルガード25の板厚により、スリット26以外の−Z側面25aがノズルプレート4の液体吐出面4aよりも一段高い位置に配置されて形成されている。段差部27には、吐出用ノズル孔11から吐出された液体が滞留されるようになっている。
スリット26のY方向の長さは、例えばノズル列20のY方向の長さよりも短くなるように形成されている。さらに、スリット26の−Y側端部26aおよびスリット26の+Y側端部26bは、それぞれ−Y側のダミーノズル孔18aおよび+Y側のダミーノズル孔18bよりもノズル列20の内側に、所定距離だけ離れて配置されている。これにより、ノズルガード25は、ノズル列20のうち、吐出用ノズル孔11をスリット26から外側に露出するとともに、ダミーノズル孔18a,18bを覆っている。
図5に示すように、ノズルガード25は、例えばノズルガード25の+Z側面25bの外縁部がノズルプレート4の液体吐出面4aに対して接着剤により固定されて装着されている。これにより、ノズルプレート4とノズルガード25との間における接着剤により接着されていない領域には、わずかな隙間が形成される。このノズルプレート4とノズルガード25との間のわずかな隙間は、ダミーノズル孔18の吸引力により負圧室となっている。そして、段差部27に滞留した残留液は、スリット26の縁部から、ノズルプレート4の液体吐出面4aとノズルガード25の+Z側面25bとの隙間に浸入して一時的に保持される。すなわち、ノズルガード25は、残留液を保持する液体保持手段として機能している。
液体噴射ヘッド1は、次のように動作する。なお、以下の液体噴射ヘッド1の作用の説明において、各部品の符号については図1から図6を参照されたい。
加圧ポンプ33aを作動し、液体供給管35aおよび液体供給室9を介して吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cに液体を供給するとともに、吸引ポンプ33bを作動し、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6cから液体排出室10および液体排出管35bを介して液体を排出して、液体噴射ヘッド1と液体タンク34との間で液体を循環させる。
そして、コモン端子16aとアクティブ端子16bとに駆動信号を与えることにより、吐出チャネル6aを形成する一対の側壁5,5をそれぞれ厚みすべり変形させる。このとき、一対の側壁5,5のうち、カバープレート3の本体部3cに対応する領域のZ方向中間部は、例えば吐出チャネル6aの内側に向かって屈曲変形する。これにより、吐出チャネル6a内の液体に圧力波が生成されて、吐出チャネル6aに連通する吐出用ノズル孔11から液体が吐出される。
このとき、ダミーチャネル6cを形成する外側壁2Aの外側面2dには電極が形成されていない。したがって、ダミーチャネル6cの外側壁2Aは、駆動信号を与えても厚みすべり変形できず、駆動不能となっている。これにより、ダミーチャネル6c内の液体は、ダミーノズル孔18から吐出されることなく負圧状態が維持される。
吐出チャネル6aから吐出された液体のうち、被記録媒体44に付着できなかった残留液は、例えばスリット26の縁部における段差部27に一時的に滞留される。ここで、ノズルガード25は、親水性を有するステンレス鋼により形成されているため、段差部27に一時的に滞留された残留液は、ノズルガード25の+Z側面に沿って広がり移動し、ノズルプレート4の液体吐出面4aとノズルガード25の+Z側面25bとの間に浸入して、ノズルガード25により一時的に保持される。
そして、ノズルガード25により保持された残留液は、ノズルガード25の+Z側面25b上におけるダミーノズル孔18と重なる位置、すなわちダミーノズル孔18が吸引可能な位置に到達したとき、ダミーノズル孔18からダミーチャネル6c内に吸引される。ダミーチャネル6c内に吸引された残留液は、液体排出室10および液体排出管35bを介してダミーチャネル6c外に排出されて液体タンク34内に導入され、液体噴射ヘッド1と液体タンク34との間で循環する。
(第一実施形態の効果)
本実施形態によれば、ダミーチャネル6c内には、圧力が負圧とされた状態で液体が供給されるので、ダミーチャネル6c内を負圧状態とすることができる。そして、ダミーチャネル6cと連通するダミーノズル孔18(18a,18b)を備え、ダミーノズル孔18(18a,18b)は、ノズルガード25により保持された残留液を吸引可能な位置に形成されているので、ノズルプレート4に付着した残留液をダミーノズル孔18(18a,18b)からダミーチャネル6c内に吸引できる。したがって、ノズルプレート4に液体が残留するのを防止できるので、ノズルプレート4の残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる。
また、吐出チャネル6a内に供給された液体の圧力が負圧となるように調整する圧力調整部33を備えており、ダミーチャネル6cは、吐出チャネル6aと連通して内部に液体が供給されるので、ダミーチャネル6c内を吐出チャネル6a内と同様に負圧状態とすることができる。したがって、共通の圧力調整部33により吐出チャネル6a内およびダミーチャネル6c内の液体の圧力を負圧とでき、残留液をダミーノズル孔18(18a,18b)からダミーチャネル6c内に吸引できるので、ノズルプレート4の残留液による汚染を防止するとともに液体を安定して噴射できる液体噴射ヘッド1を低コストに形成できる。
また、アクチュエータ基板2にチャネル列6を形成したとき、チャネル列6のY方向の両端に配設されたチャネルの外側壁の外側面は、アクチュエータ基板2の外側壁2Aの外側面2dとなり、アクチュエータ基板2の外側に露出する。したがって、一般に、チャネル列6のY方向の両端に配設されたチャネルの側壁の外側面には駆動電極が形成されず、チャネル列6の両端に配設されたチャネルは駆動不能なチャネルとされる。本実施形態によれば、従来から存在する駆動不能なチャネルをダミーチャネル6cとしているので、複雑な設計変更や加工等をすることなく、ダミーチャネル6cおよびこれに連通するダミーノズル孔18(18a,18b)を形成できる。したがって、ノズルプレート4に液体が残留するのを防止できる液体噴射ヘッド1を、低コストに形成できる。
また、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18(18a,18b)を略同一の直径とすることで、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18(18a,18b)を形成する際に、同じ工程で形成できる。したがって、ノズルプレート4に液体が残留するのを防止できる液体噴射ヘッド1を、低コストかつ簡単に形成できる。
また、液体保持手段をノズルガード25とすることで、ノズルプレート4の液体吐出面4aが損傷するのを防止しつつ、残留液を保持し、ダミーノズル孔18(18a,18b)からダミーチャネル6c内に吸引できる。したがって、ノズルプレート4に液体が残留するのを防止でき、かつ耐久性に優れた液体噴射ヘッド1を形成できる。
また、ノズルガード25は、ダミーノズル孔18(18a,18b)を覆うように配設されているので、ノズルガード25とノズルプレート4との間のわずかな隙間を負圧室としつつ、ダミーノズル孔18(18a,18b)により残留液を吸引できる。したがって、とりわけノズルガード25とノズルプレート4との間に液体が残留するのを確実に防止できる。
また、ステンレス鋼によりノズルガード25を形成することで、残留液がノズルガード25の表面に沿って広がり移動することができる。したがって、ノズルプレート4およびノズルガード25に液体が残留するのを防止できるとともに、残留液をダミーノズル孔18(18a,18b)からダミーチャネル6c内に容易に吸引できる。
また、ポリイミドを主成分とした樹脂材料によりノズルプレート4を形成することで、残留液がノズルプレート4の表面に沿って容易に移動することができる。したがって、ノズルプレート4の表面に液体が残留するのを防止できるとともに、残留液をダミーノズル孔18(18a,18b)からダミーチャネル6c内に容易に吸引できる。
また、ダミーノズル孔18(18a,18b)は、ダミーチャネル6cのX方向の中間部に配置されているので、ノズルプレート4におけるX方向の中間部にダミーノズル孔18(18a,18b)を配置できる。したがって、ノズルプレート4の表面に付着した残留液をダミーノズル孔18(18a,18b)からバランスよく吸引できる。
(第一実施形態の第一変形例)
図7は、第一実施形態の第一変形例に係る液体噴射ヘッド1の説明図であり、ダミーチャネル6cのX方向に沿った側面断面図である。なお、図7では、分かりやすくするために、駆動電極12にハッチングを施している。
図8は、第一実施形態の第一変形例に係る液体噴射ヘッド1を−Z側から見たときの説明図である。
続いて、第一実施形態の第一変形例に係る液体噴射ヘッド1について説明する。
第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1は、ダミーチャネル6cのX方向の中間部において、ダミーチャネル6cと連通するダミーノズル孔18を備えていた(図4(c)参照)。
これに対して、第一実施形態の第一変形例に係る液体噴射ヘッド1は、図7に示すように、ダミーチャネル6cのX方向の中間部よりも+X側に、ダミーチャネル6cと連通するダミーノズル孔18(図7では、−Y側のダミーノズル孔18aを図示)を備えている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、第一実施形態と同様の構成部分については詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、ダミーチャネル6cは、吐出チャネル6a(図4(a)参照)と連通しており、ダミーチャネル6c内を通流する液体は、吐出チャネル6aと同様に圧力調整部33(図2参照)により、ダミーノズル孔18近傍において常に負圧となるように調整されている。具体的には、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内を通流する液体の液体供給室9側(ダミーチャネル6cの−X側)は、加圧ポンプ33aにより加圧されて正圧となっており、液体排出室10側(ダミーチャネル6cの+X側)は、吸引ポンプ33bにより吸引されて負圧となっている。また、吐出チャネル6a(図4(a)参照)およびダミーチャネル6c内の液体を付圧とするために、吸引ポンプ33b(図2参照)の吸引力は、加圧ポンプ33a(図2参照)の加圧力よりも高くなるように設定されている。したがって、ダミーノズル孔18をX方向の中間部よりも+X側に形成することにより、ダミーノズル孔18が吸引ポンプ33bに近い位置に配置されて、第一実施形態よりも大きな吸引力が確保される。
図8に示すように、ダミーノズル孔18a,18bは、それぞれY方向に沿って一列に並んだ複数の吐出用ノズル孔11よりも、+X側に配置される。ノズルガード25は、ノズル列20のうち、吐出用ノズル孔11をスリット26から外側に露出するとともに、ダミーノズル孔18a,18bを覆うように形成される。
(第一実施形態の第一変形例の効果)
いわゆるスルーフロータイプの液体噴射ヘッド1では、吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内において液体の供給側(−X側)が正圧とされ、液体の排出側(+X側)が負圧とされることで、液体が吐出チャネル6aおよびダミーチャネル6c内を通流する。第一実施形態の第一変形例によれば、ダミーノズル孔18a,18bは、ダミーチャネル6cのX方向の中間部よりも+X側、すなわち負圧である液体の排出側に配置されているので、より大きな吸引力を確保できる。したがって、残留液をダミーノズル孔18a,18bからダミーチャネル6c内に確実に吸引できる。
(第一実施形態の第二変形例)
図9は、第一実施形態の第二変形例に係る液体噴射ヘッド1を−Z側から見たときの説明図である。
続いて、第一実施形態の第二変形例に係る液体噴射ヘッド1について説明する。
第一実施形態では、ノズルガード25は、ノズル列20のうち、吐出用ノズル孔11をスリット26から外側に露出するとともに、ダミーノズル孔18a,18bを覆うように形成されていた(図6参照)。
これに対して、第一実施形態の第二変形例では、ノズルガード25は、図9に示すように、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bをスリット26から外側に露出するとともに、スリット26の両端部26a,26bの縁部がダミーノズル孔18a,18bの縁部上に配置されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、第一実施形態と同様の構成部分については詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、スリット26のY方向の長さは、例えばノズル列20のY方向の長さと略同等となるように形成されている。そして、スリット26の両端部26a,26bの縁部は、ダミーノズル孔18a,18bの縁部上に配置されている。
(第一実施形態の第二変形例の効果)
第一実施形態の第二変形例によれば、ノズルガード25のスリット26の縁部をダミーノズル孔18a,18bの縁部上に配置することにより、ノズルガード25のスリット26の縁部に付着した残留液をダミーノズル孔18a,18bから確実に吸引できるので、液体が残留するのを確実に防止できる。とりわけ、ノズルプレート4の液体吐出面4aを走査して残留液を払拭する不図示のワイパーを設けた場合には、ワイパーにより払拭された残留液がスリット26の縁部に付着しやすくなる。したがって、ノズルガード25のスリット26の縁部をダミーノズル孔18a,18b上に配置する本構成は、ワイパーを設けた液体噴射ヘッド1に特に効果的である。
また、ノズルガード25のスリット26は、ダミーノズル孔18a,18bを露出するように形成されているので、ノズルガード25のスリット26内に液体が残留するのを確実に防止できる。
(第二実施形態)
図10は、第二実施形態に係る液体噴射ヘッド201を−Z側から見た図である。
続いて、第二実施形態に係る液体噴射ヘッド201について説明する。
第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1は、液体保持手段としてノズルガード25を備えていた(図3参照)。
これに対して、第二実施形態に係る液体噴射ヘッド201は、図10に示すように、液体保持手段としてノズルプレート204に導入溝225が形成されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、第一実施形態と同様の構成部分については詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ノズルプレート204の液体吐出面204aには、残留液を保持可能な所定の深さを有する導入溝225が形成されている。本実施形態の導入溝225は、ノズル列20のY方向の両端部にそれぞれ設けられており、Y方向に沿うように形成されている。
−Y側の導入溝225aは、−Y側のダミーノズル孔18aと吐出用ノズル孔11との間に形成されており、+Y側端部が吐出用ノズル孔11から離間され、−Y側端部が−Y側のダミーノズル孔18aに接続されている。
+Y側の導入溝225bは、+Y側のダミーノズル孔18bと吐出用ノズル孔11との間に形成されており、−Y側端部が吐出用ノズル孔11から離間され、+Y側端部が+Y側のダミーノズル孔18bに接続されている。
吐出用ノズル孔11から吐出された液体のうち、被記録媒体44に付着できなかった残留液は、導入溝225a,225b内に一時的に滞留されて保持される。そして、導入溝225a,225b内に保持された残留液は、ダミーノズル孔18の縁部、すなわちダミーノズル孔18が吸引可能な位置に到達したとき、ダミーノズル孔18からダミーチャネル6c内に吸引される。ダミーチャネル6c内に吸引された残留液は、液体排出室10および液体排出管35bを介してダミーチャネル6c外に排出されて液体タンク34内に導入され、液体噴射ヘッド1と液体タンク34との間で循環する。
(第二実施形態の効果)
第二実施形態によれば、液体保持手段をノズルプレート204に形成された導入溝225(225a,225b)とすることで、新たな部材を用いることなく液体保持手段を設けることができる。また、液体保持手段をダミーノズル孔18に接続される導入溝225(225a,225b)とすることで、残留液を容易に保持できるとともに、確実にダミーノズル孔18に吸引させることができる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
各実施形態および第一実施形態の各変形例では、いわゆるスルーフロータイプの液体噴射ヘッド1を例に説明をしたが、本発明の適用はスルーフロータイプの液体噴射ヘッド1に限定されない。
ダミーノズル孔18の形成位置、個数、開口形状等は、各実施形態および第一実施形態の各変形例に限定されることはなく、吐出される液体の粘度や量、ダミーノズル孔18の吸引力、吐出用ノズル孔11とダミーノズル孔18との位置関係等により適宜設定される。したがって、例えば、ダミーノズル孔18と吐出用ノズル孔11とが交互に配置されて、ノズル列20を形成してもよい。
各実施形態および第一実施形態の各変形例では、吐出チャネル6aとダミーチャネル6cとが連通しており、共通の圧力調整部33により各チャネル内部の液体が負圧の状態に調整されていた。これに対して、吐出チャネル6aとダミーチャネル6cとが、それぞれ個別の圧力調整部を備えることにより、各チャネル内部の液体が負圧の状態に調整されていてもよい。
各実施形態および第一実施形態の各変形例では、チャネル列6のY方向の両端に配設されたチャネルを駆動不能なダミーチャネル6cとし、このダミーチャネル6cに連通するダミーノズル孔18(18a,18b)から残留液を吸引していたが、ダミーチャネル6cの位置はこれに限定されない。例えば、チャネル列6を形成する所定のチャネルに駆動電極を形成せず、チャネル列6の任意の位置に駆動不能なダミーチャネルを設けてもよい。
各実施形態および第一実施形態の各変形例では、ダミーノズル孔18の直径は、吐出用ノズル孔11の直径と略同一となるように形成されていた。これに対して、例えば、ダミーノズル孔18の直径は、吐出用ノズル孔11の直径よりも大きくなるように形成されていてもよいし、吐出用ノズル孔11の直径よりも小さくなるように形成されていてもよい。ダミーノズル孔18の直径は、吐出される液体の粘度や量、ダミーノズル孔18の吸引力、吐出用ノズル孔11とダミーノズル孔18との位置関係等により適宜設定される。
第一実施形態および第一実施形態の第一変形例では、スリット26のY方向の長さは、ノズル列20のY方向の長さよりも短く形成されて、吐出用ノズル孔11をスリット26から外側に露出するとともに、ダミーノズル孔18a,18bを覆うように形成されていた。また、第一実施形態の第二変形例では、スリット26のY方向の長さは、例えばノズル列20のY方向の長さと略同等となるように形成されて、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bをスリット26から外側に露出するとともに、スリット26の両端部26a,26bの縁部がダミーノズル孔18a,18bの縁部上に配置されていた。しかしながら、スリット26のY方向の長さは、第一実施形態および第一実施形態の各変形例に限定されない。例えば、スリット26のY方向の長さをノズル列20のY方向の長さよりも長くなるように形成し、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bをスリット26から完全に露出させてもよい。スリット26のY方向の長さは、吐出される液体の粘度や量、ダミーノズル孔18の吸引力、吐出用ノズル孔11とダミーノズル孔18との位置関係等により適宜設定される。
第一実施形態および第一実施形態の第一変形例では、スリット26のX方向の幅は、ノズル列20を形成する吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bの直径よりも十分広くなるように、かつスリット26のX方向中間部に、ノズル列20のうち少なくとも吐出用ノズル孔11が配置されるように形成されていた。これに対して、スリット26のX方向の幅は、例えばノズル列20を形成する吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bの直径と略同一となるように形成されていてもよい。これにより、スリット26のX方向の両側縁部を、吐出用ノズル孔11およびダミーノズル孔18a,18bの少なくともいずれかの開口縁部上に配置できる。特に、このような構成のもと、ダミーノズル孔18a,18bの開口縁部上にスリット26のX方向の両側縁部を配置した場合には、スリット26のX方向の段差部に滞留した残留液をダミーノズル孔18a,18bにより効果的に吸引して除去できる。
第二実施形態では、ノズルガード25を設けることなく、液体保持手段としてノズルプレート204に導入溝225が形成されていた。これに対して、液体保持手段としての導入溝225は、例えばノズルガード25を設けるとともに、ノズルガード25およびノズルプレート204のいずれか一方に形成されていてもよい。また、液体保持手段としてノズルプレート204に導入溝225を設けるとともに、第二の液体保持手段としてノズルガード25側にも導入溝を設けてもよい。
各実施形態および第一実施形態の各変形例では、チャネル列6は、吐出チャネル6aと非吐出チャネル6bとが、Y方向に交互に配列されるとともに、Y方向の両側にダミーチャネル6cが1本ずつ配列されて形成されていたが、チャネル列6の構成はこれに限定されない。例えば、吐出チャネル6aと非吐出チャネル6bとが交互に配列されていなくてもよいし、非吐出チャネル6bを含まず、吐出チャネル6aとダミーチャネル6cとでチャネル列6が形成されていてもよい。また、Y方向の両側に、ダミーチャネル6cが複数配列されて形成されていてもよい。これにより、ダミーチャネル6cと連通するダミーノズル孔18(18a,18b)をノズルプレート4,204に複数形成できる。したがって、ノズルプレート4,204に付着した残留液を複数のダミーノズル孔18(18a,18b)からダミーチャネル6c内に吸引できる。
ノズルプレート4を形成する材料はポリイミドを主成分とした樹脂材料に限定されない。また、ノズルプレート4の表面に撥水処理を施してもよい。これにより、残留液がノズルプレート4の表面に沿って容易に移動することができるので、残留液をダミーノズル孔18a,18bからダミーチャネル6c内に容易に吸引できる。
また、ノズルプレート4の表面に親水処理を施してもよい。これにより、残留液がノズルプレート4の表面に沿って広がり移動することができるので、残留液をダミーノズル孔18a,18bからダミーチャネル6c内に容易に吸引できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1,201・・・液体噴射ヘッド 2・・・アクチュエータ基板 3・・・カバープレート 4,204・・・ノズルプレート 5・・・側壁 5a・・・側面 5b・・・側面 6・・・チャネル列 6a・・・吐出チャネル 6c・・・ダミーチャネル 11・・・吐出用ノズル孔 12・・・駆動電極 12a・・・コモン電極(駆動電極) 12b・・・アクティブ電極(駆動電極) 18,18a,18b・・・ダミーノズル孔 20・・・ノズル列 25・・・ノズルガード(液体保持手段) 26・・・スリット 33・・・圧力調整部(圧力調整手段) 34・・・液体タンク 35a・・・液体供給管 40・・・移動機構 44・・・被記録媒体 225,225a,225b・・・導入溝(液体保持手段)

Claims (19)

  1. 複数の吐出用ノズル孔を含むノズル列を有するノズルプレートと、
    前記吐出用ノズル孔と連通する吐出チャネルを含むチャネル列が形成されたアクチュエータ基板と、
    を備えた液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルプレートに付着した残留液を保持する液体保持手段を備え、
    前記チャネル列は、駆動不能なダミーチャネルを含み、
    前記ダミーチャネル内には、圧力が負圧とされた状態で液体が供給され、
    前記ノズルプレートは、前記ダミーチャネルと連通するダミーノズル孔を備え、
    前記ダミーノズル孔は、前記液体保持手段により保持された前記残留液を吸引可能な位置に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記吐出チャネル内に供給された前記液体の圧力が負圧となるように調整する圧力調整手段を備え、
    前記ダミーチャネルは、前記吐出チャネルと連通して内部に前記液体が供給されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ダミーチャネルは、前記チャネル列の配列方向の両端に設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項3に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ダミーチャネルは、前記チャネル列の配列方向の両端に複数設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ダミーノズル孔の直径は、前記吐出用ノズル孔の直径と略同一となるように形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記液体保持手段は、前記ノズルプレートの液体吐出面に配設され、少なくとも前記吐出用ノズル孔を露出させるスリットが形成されたノズルガードであることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項6に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルガードは、前記ダミーノズル孔を覆うように配設されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  8. 請求項6に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルガードの前記スリットは、前記ダミーノズル孔を露出するように形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  9. 請求項8に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルガードの前記スリットの縁部は、前記ダミーノズル孔の縁部上に配置されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルガードは、ステンレス鋼により形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  11. 請求項1から5のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記液体保持手段は、前記ノズルプレートに形成されて、前記ダミーノズル孔に接続される導入溝であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  12. 請求項6から10のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    第二の液体保持手段をさらに備え、
    前記第二の液体保持手段は、前記ノズルプレートおよび前記ノズルガードの少なくともいずれか一方に形成されて、前記ダミーノズル孔に接続される導入溝であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルプレートは、ポリイミドを主成分とした樹脂材料により形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記液体は、前記ダミーチャネルの長手方向の一方側から供給され、前記長手方向の他方側から排出されることで前記ダミーチャネル内を通流し、
    前記ダミーノズル孔は、前記ダミーチャネルの長手方向の中間部に配置されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  15. 請求項1から13のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記液体は、前記ダミーチャネルの長手方向の一方側から供給され、前記長手方向の他方側から排出されることで前記ダミーチャネル内を通流し、
    前記ダミーノズル孔は、前記ダミーチャネルの長手方向の中間部よりも前記他方側に配置されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  16. 請求項1から15いずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記チャネル列は、前記吐出チャネルと非吐出チャネルとが交互に配列することにより形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルプレートの表面は、撥水処理されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  18. 請求項1から16のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドであって、
    前記ノズルプレートの表面は、親水処理されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  19. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、
    を備える液体噴射装置。
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