JP5983080B2 - ロボットハンド、ロボット、および把持機構 - Google Patents

ロボットハンド、ロボット、および把持機構 Download PDF

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Description

本願発明は、ロボットハンド、ロボット、および把持機構に関する。
ロボットハンドが複数本の指部材を用いて対象物を把持する方式には、指部材の付け根の部分を回転させて把持する方法(たとえば、特許文献1)と、指部材を平行移動させて把持する方式(たとえば、特許文献2)とが知られている。
指部材を付け根の部分で回転させる方式は、把持しようとする対象物の大きさによって、指部材が対象物に接する角度が変化する。このため、対象物に応じて指部材の形状や把持する力を変える必要が生じて、ロボットハンドの構造や制御が複雑になる。この点で、指部材を平行移動させる方式では、指部材が対象物に接する角度が対象物の大きさによって変化することがない。このため、ロボットハンドの構造や制御を簡単にすることが可能である。
特開2010−201538号公報 特開平5−220687号公報
しかし、指部材を平行移動させる方式のロボットハンドは、小さな対象物を把持する作業に適用することが困難であるという課題があった。これは次の理由による。先ず、小さな対象物を把持する作業は、狭い作業スペースで行われることが通常である。たとえば、小さな部品を取り上げて所定の位置に組み付ける作業を考えると、組み付ける部品は狭いスペースに間隔を詰めて並べられていることが多く、部品を取り上げるためにロボットハンドを入れるスペースが限られていることが通常である。更に、取り上げた部品を取り付ける場合にも、部品が小さいことに対応して狭いスペースに組み付けなければならないことが多い。そして、指部材を平行移動させる方式のロボットハンドは、移動する指部材を支える部材が大きくなり、その結果、ロボットハンドが大きくなって、狭い作業スペースでの作業に適用することが困難になる。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、指部材を平行移動させて対象物を把持する方式でありながら、小型で、狭い作業スペースでの作業にも適用することが可能なロボットハンド、ロボット、および把持機構を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本願発明のロボットハンドは次の構成を採用した。すなわち、
複数の指部材を平行移動させて前記指部材の間隔を変更することによって対象物を把持するロボットハンドであって、
前記指部材を移動させるための駆動機構が収容された中央部材と、
前記中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材と、
前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続された第1駆動軸と、
前記中央部材を間に挟んで、前記第1方向と交差する第2方向に設けられた第2周辺部材と、
前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続された第2駆動軸と、
前記第1周辺部材に対しては前記第2方向となり、且つ、前記第2周辺部材に対しては前記第1方向となる位置に配置され、前記指部材が設けられた移動部材と、
前記移動部材から前記第1方向に立設されて、前記第2周辺部材に形成された第1摺動穴に摺動可能に挿入された第1摺動軸と、
前記移動部材から前記第2方向に立設されて、前記第1周辺部材に形成された第2摺動穴に摺動可能に挿入された第2摺動軸と、
少なくとも一方の前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材に形成された第2中央摺動穴に摺動可能に挿入された第2中央摺動軸と、
を備えることを要旨とする。
このような構成を有する本願発明のロボットハンドにおいては、中央部材に収容された駆動機構を用いて第1駆動軸を駆動すると、中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材の間隔を変更することができ、第2駆動軸を駆動すると、中央部材を間に挟んで第2方向に設けられた第2周辺部材の間隔を変更することができる。また、第1周辺部材に対しては第2方向となり、且つ、第2周辺部材に対しては第1方向となる4つの位置には、移動部材が配置され、移動部材には指部材が取り付けられている。そして、これら移動部材からは、第1方向には第1摺動軸が立設されて、第2周辺部材の第1摺動穴に摺動可能に挿入されており、第2方向には第2摺動軸が立設されて、第1周辺部材の第2摺動穴に摺動可能に挿入されている。更に、第2周辺部材からは第2中央摺動軸が第2方向に立設されて、中央部材の第2中央摺動穴に摺動可能に挿入されている。このため、大きな対象物を把持する時にはロボットハンドが大きくなり、小さな対象物を把持する時にはロボットハンドが小さくなるので、指部材(および移動部材)を平行移動させて対象物を把持する方式でありながら、狭い作業スペースで小さな対象物を把持する作業にも適用することが可能となる。また、指部材(および移動部材)を平行移動させて対象物を把持する方式であるため、指部材が対象物に接する角度が対象物の大きさによって変化することもない。
また、上述した本発明のロボットハンドにおいては、第2中央摺動軸および第2中央摺動穴の断面を、多角形形状(例えば四角形、三角形、五角形など)に形成しておいてもよい。
こうすれば、第2中央摺動穴に挿入された第2中央摺動軸が、第2中央摺動穴の中で回転することを規制できるので、第2中央摺動軸に接続された第2周辺部材が回転することを規制できる。ここで、第2周辺部材には第1摺動軸を介して移動部材および指部材が接続されている。従って、ロボットハンドで対象物を第1方向から把持すると、指部材は対象物からの第1方向の反力を受けることになり、この反力は第1摺動軸を介して第2周辺部材に伝わり、第2中央摺動軸を中心として第2周辺部材を回転させる方向に作用する。第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を多角形の断面形状としておけば、この第2周辺部材の回転を規制することができるので、対象物を第1方向から把持する時のロボットハンドの剛性を高めることが可能となる。
また、上述した本発明のロボットハンドにおいては、第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を複数備えることとしてもよい。
第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を複数備えれば、それだけ第2周辺部材の回転を規制することができるので、ロボットハンドの剛性を高めることができる。
また、上述した本発明のロボットハンドにおいては、中央部材を間に挟んで設けられた何れの第2周辺部材からも、第2中央摺動軸を立設してもよい。
詳細なメカニズムについては後述するが、こうすれば、対象物を第1方向から強い力で把持したときに、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
また、上述した本発明のロボットハンドにおいては、第1周辺部材から第1方向に第1中央摺動軸を立設して、中央部材の第1中央摺動穴に摺動可能に挿入してもよい。
こうすれば、第2方向から対象物を強い力で把持した場合でも、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
また、上述した本発明のロボットハンドにおいては、第1中央摺動軸および第1中央摺動穴についても、断面を多角形形状に形成してもよい。
こうすれば、第1中央摺動軸に接続された第1周辺部材が第1中央摺動軸回りに回転することを規制できる。従って、ロボットハンドで対象物を第2方向から把持した時に、指部材が対象物から受ける第2方向の反力で、第1周辺部材が第1中央摺動軸回りに回転する動きを規制することができる。その結果、対象物を第2方向から把持する時のロボットハンドの剛性を高めることが可能となる。
また、上述した本発明のロボットハンドにおいては、第1中央摺動軸および第1中央摺動穴を複数備えることとしてもよい。
第1中央摺動軸および第1中央摺動穴を複数備えれば、それだけ第1周辺部材の回転を規制することができるので、ロボットハンドの剛性を高めることができる。
また本発明は、上述したロボットハンドを備えるロボットの態様で把握することができる。すなわち、ロボットの態様で把握した本発明は、
ロボットハンドを搭載したロボットであって、
前記ロボットハンドは、複数の指部材を平行移動させて前記指部材の間隔を変更することによって対象物を把持するロボットハンドであり、更に、
前記指部材を移動させるための駆動機構が収容された中央部材と、
前記中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材と、
前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続された第1駆動軸と、
前記中央部材を間に挟んで、前記第1方向と交差する第2方向に設けられた第2周辺部材と、
前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続された第2駆動軸と、
前記第1周辺部材に対しては前記第2方向となり、且つ、前記第2周辺部材に対しては前記第1方向となる位置に配置され、前記指部材が設けられた移動部材と、
前記移動部材から前記第1方向に立設されて、前記第2周辺部材に形成された第1摺動穴に摺動可能に挿入された第1摺動軸と、
前記移動部材から前記第2方向に立設されて、前記第1周辺部材に形成された第2摺動穴に摺動可能に挿入された第2摺動軸と、
少なくとも一方の前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材に形成された第2中央摺動穴に摺動可能に挿入された第2中央摺動軸と、
を備えることを要旨とする。
このような本発明のロボットは、狭い作業スペースで小さな対象物を把持することができる。また、指部材(および移動部材)を平行移動させて対象物を把持するため、指部材が対象物に接する角度が対象物の大きさによって変化することがない。
また、上述した本発明のロボットにおいても、第2中央摺動軸および第2中央摺動穴の断面を、多角形形状(例えば四角形、三角形、五角形など)に形成しておいてもよい。
こうすれば、第2中央摺動軸に接続された第2周辺部材が回転することを規制できる。このため、ロボットが対象物を第1方向から把持する際に、ロボットハンドの剛性を高めることが可能となる。
また、上述した本発明のロボットにおいても、第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を複数備えることとしてもよい。
第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を複数備えれば、それだけ第2周辺部材の回転を規制することができるので、ロボットが搭載するロボットハンドの剛性を高めることができる。
また、上述した本発明のロボットにおいても、中央部材を間に挟んで設けられた何れの第2周辺部材からも、第2中央摺動軸を立設してもよい。
詳細なメカニズムについては後述するが、こうすれば、対象物を第1方向から強い力で把持したときに、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
また、上述した本発明のロボットにおいては、第1周辺部材から第1方向に第1中央摺動軸を立設して、中央部材の第1中央摺動穴に摺動可能に挿入してもよい。
こうすれば、第2方向から対象物を強い力で把持した場合でも、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
また、上述した本発明のロボットにおいても、第1中央摺動軸および第1中央摺動穴についても、断面を多角形形状に形成してもよい。
こうすれば、第1中央摺動軸に接続された第1周辺部材が第1中央摺動軸回りに回転することを規制できる。従って、ロボットが、ロボットハンドで対象物を第2方向から把持した時に、指部材が対象物から受ける第2方向の反力で、第1周辺部材が第1中央摺動軸回りに回転する動きを規制することができる。その結果、ロボットが対象物を第2方向から把持する際に、ロボットハンドの剛性を高めることが可能となる。
また、上述した本発明のロボットにおいては、第1中央摺動軸および第1中央摺動穴を複数備えることとしてもよい。
第1中央摺動軸および第1中央摺動穴を複数備えれば、それだけ第1周辺部材の回転を規制することができるので、ロボットが対象物を把持する際のロボットハンドの剛性を高めることができる。
更に本発明は、上述したロボットハンドが対象物を把持するための機構(すなわち把持機構)として把握することができる。すなわち、把持機構の態様で把握した本発明は、
複数の当接部材を平行移動させて前記当接部材の間隔を変更することによって対象物を把持する把持機構であって、
前記当接部材を移動させるための駆動機構が収容された中央部材と、
前記中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材と、
前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続された第1駆動軸と、
前記中央部材を間に挟んで、前記第1方向と交差する第2方向に設けられた第2周辺部材と、
前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続された第2駆動軸と、
前記第1周辺部材に対しては前記第2方向となり、且つ、前記第2周辺部材に対しては前記第1方向となる位置に配置され、前記当接部材が設けられた移動部材と、
前記移動部材から前記第1方向に立設されて、前記第2周辺部材に形成された第1摺動穴に摺動可能に挿入された第1摺動軸と、
前記移動部材から前記第2方向に立設されて、前記第1周辺部材に形成された第2摺動穴に摺動可能に挿入された第2摺動軸と、
少なくとも一方の前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材に形成された第2中央摺動穴に摺動可能に挿入された第2中央摺動軸と、
を備えることを要旨とする。
このような本発明の把持機構は、狭い作業スペースで小さな対象物を把持することができる。また、指部材(および移動部材)を平行移動させて対象物を把持するため、指部材が対象物に接する角度が対象物の大きさによって変化することがない。従って、ロボットハンドに限らず、対象物を把持する機能を有していれば、あらゆる構造に対して適用することが可能となる。
また、上述した本発明の把持機構においては、第2中央摺動軸および第2中央摺動穴の断面を、多角形形状(例えば四角形、三角形、五角形など)に形成しておいてもよい。
こうすれば、第2中央摺動軸に接続された第2周辺部材が回転することを規制できる。このため、対象物を第1方向から把持する際の剛性を高めることが可能となる。
また、上述した本発明の把持機構においては、第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を複数備えることとしてもよい。
第2中央摺動軸および第2中央摺動穴を複数備えれば、それだけ第2周辺部材の回転を規制することができるので、把持機構の剛性を高めることができる。
また、上述した本発明の把持機構においては、中央部材を間に挟んで設けられた何れの第2周辺部材からも、第2中央摺動軸を立設してもよい。
詳細なメカニズムについては後述するが、こうすれば、対象物を第1方向から強い力で把持したときに、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
また、上述した本発明の把持機構においては、第1周辺部材から第1方向に第1中央摺動軸を立設して、中央部材の第1中央摺動穴に摺動可能に挿入してもよい。
こうすれば、第2方向から対象物を強い力で把持した場合でも、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
また、上述した本発明の把持機構においては、第1中央摺動軸および第1中央摺動穴を複数備えることとしてもよい。
第1中央摺動軸および第1中央摺動穴を複数備えれば、それだけ第1周辺部材の回転を規制することができるので、対象物を把持する際の把持機構の剛性を高めることができる。
本実施例のロボットハンドの構造を示す斜視図である。 本実施例のロボットハンドの構造を示す斜視図である。 本実施例のロボットハンドの構造を示す側面図である。 本実施例のロボットハンドの動作を示す説明図である。 本実施例のロボットハンドの伝達軸ユニットの構造を示す説明図である。 本実施例の伝達軸ユニットの動作を示した説明図である。 第2中央ガイド軸が有する機能についての説明図である。 第2中央ガイド軸が有する機能を説明するためのロボットハンドの上面図である。 第2中央ガイド軸を設けたことによる効果の実験結果の説明図である。 本実施例のロボットハンド10が薄板形状の小さな対象物Wを強い力で把持可能な理由の説明図である。 第1変形例のロボットハンドを例示した説明図である。 第2変形例のロボットハンドを例示した説明図である。 第3変形例のロボットハンドを例示した説明図である。 ロボットハンドを備えた単腕のロボットを例示した説明図である。 ロボットハンドを備えた複腕のロボットを例示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.本実施例のロボットハンドの構造:
B.本実施例のロボットハンドの把持動作:
C.中央ガイド軸の機能:
D.先端部材の形状:
E.変形例:
E−1.第1変形例:
E−2.第2変形例:
E−3.第3変形例:
F.適用例:
A.本実施例のロボットハンドの構造 :
図1および図2は、本実施例のロボットハンド10の構造を示した説明図である。図1に示されるように本実施例のロボットハンド10は、複数のブロックや、ブロックを接続するラックあるいはガイド部材などを備えている。先ず、ブロックの構成について説明する。尚、図1では、ブロックは斜線を付して表示されている。本実施例のロボットハンド10は、基部ケース160の上に設けられた中央ブロック100の両側を第1方向から挟むように設けられた2つの第1周辺ブロック110A,Bと、中央ブロック100の両側を第2方向から挟むように設けられた2つの第2周辺ブロック120A,Bと、4つの指ブロック130A〜Dとを備えている。
このうち指ブロック130Aは、第2周辺ブロック120Bに対しては第1方向となり、第1周辺ブロック110Aに対しては第2方向となる位置に設けられている。また、指ブロック130Bは、第2周辺ブロック120Aに対しては第1方向となり、第1周辺ブロック110Aに対しては第2方向となる位置に設けられている。指ブロック130Cは、第2周辺ブロック120Aに対しては第1方向となり、第1周辺ブロック110Aに対しては第2方向となる位置に設けられている。更に、指ブロック130Dは、第2周辺ブロック120Bに対しては第1方向となり、第1周辺ブロック110Aに対しては第2方向となる位置に設けられている。また、指ブロック130A〜Dの上面には、指部材140A〜Dが取り付けられている。
尚、本実施例においては、中央ブロック100が本発明における「中央部材」に対応し、第1周辺ブロック110A,Bが本発明における「第1周辺部材」に対応し、第2周辺ブロック120A,Bが本発明における「第2周辺部材」に対応し、指ブロック130A〜Dが本発明における「移動部材」に対応する。また、本実施例のロボットハンド10は、本発明における「把持機構」にも対応する。
また指ブロック130A〜Dには、第1方向に延びるガイド軸と、第2方向に延びるガイド軸とが1本ずつ立設されている。すなわち、指ブロック130Aには、第1方向に延びる第1ガイド軸131Aと、第2方向に延びる第2ガイド軸132Aとが立設されている。このうちの第1ガイド軸131Aは、第2周辺ブロック120Bを第1方向に貫通して形成された第1ガイド穴123Bに摺動可能に挿入され、第2ガイド軸132Aは、第1周辺ブロック110Aを第2方向に貫通して形成された第2ガイド穴114Aに摺動可能に挿入されている。指ブロック130Bには、第1方向に延びる第1ガイド軸131Bと、第2方向に延びる第2ガイド軸132Bとが立設されており、第1ガイド軸131Bは、第2周辺ブロック120Aを第1方向に貫通して形成された第1ガイド穴123Aに摺動可能に挿入され、第2ガイド軸132Bは、第1周辺ブロック110Aを第2方向に貫通して形成された第2ガイド穴114Aに摺動可能に挿入されている。同様に、指ブロック130Cには、第1方向に延びる第1ガイド軸131Cと、第2方向に延びる第2ガイド軸132Cとが立設され、第1ガイド軸131Cは、第2周辺ブロック120Aを第1方向に貫通して形成された第1ガイド穴123Aに摺動可能に挿入され、第2ガイド軸132Cは、第1周辺ブロック110Aを第2方向に貫通して形成された第2ガイド穴114Bに摺動可能に挿入されている。更に、指ブロック130Dには、第1方向に延びる第1ガイド軸131Dと、第2方向に延びる第2ガイド軸132Dとが立設され、第1ガイド軸131Dは、第2周辺ブロック120Bを第1方向に貫通して形成された第1ガイド穴123Bに摺動可能に挿入され、第2ガイド軸132Dは、第1周辺ブロック110Aを第2方向に貫通して形成された第2ガイド穴114Bに摺動可能に挿入されている。
尚、本実施例の第1ガイド軸131A〜Dは本発明における「第1摺動軸」に対応し、本実施例の第2ガイド軸132A〜Dは本発明における「第2摺動軸」に対応する。更に、本実施例の第1ガイド穴123A,Bは本発明における「第1摺動穴」に対応し、本実施例の第2ガイド穴124A,Bは本発明における「第2摺動穴」に対応する。
また、図2に示されるように、第1周辺ブロック110Aからは第1方向に第1駆動軸111Bが立設されている。第1駆動軸111Bは、側面にギアの歯形が形成されており、中央ブロック100内に設けられたピニオンギアと共にラック・ピニオン機構を構成している。第1周辺ブロック110Aからも同様に、側面にギアの歯形が形成された第1駆動軸111Aが第1方向に立設されている。第1駆動軸111Aも、中央ブロック100内に設けられたピニオンギアと共にラック・ピニオン機構を構成する。中央ブロック100の内部構造については後述する。
第2周辺ブロック120Aからは、第2方向に第2駆動軸122Aが立設されている。第2駆動軸122Aにも側面にギアの歯形が形成されており、中央ブロック100内に設けられたピニオンギアと共にラック・ピニオン機構を構成する。第2周辺ブロック120Bからも同様に、側面にギアの歯形が形成された第2駆動軸122Bが第2方向に立設され、第2駆動軸122Bも、中央ブロック100内に設けられたピニオンギアと共にラック・ピニオン機構を構成する。
更に、第2周辺ブロック120Bからは、第2方向に第2中央ガイド軸126Bが立設されている。そして、第2中央ガイド軸126Bは、中央ブロック100を第2方向に貫通して形成された第2中央ガイド穴104に摺動可能に挿入されている。第2周辺ブロック120Aについても同様に、第2方向に第2中央ガイド軸126Aが立設されており、第2中央ガイド軸126Aは、中央ブロック100を第2方向に貫通して形成された第2中央ガイド穴104に摺動可能に挿入されている。尚、本実施例では第2中央ガイド軸126A、Bが本発明における「第2中央摺動軸」に対応し、第2中央ガイド穴104が本発明における「第2中央摺動穴」に対応する。
中央ブロック100の上面の中央からは、外周側面にネジが形成されたネジ軸150aが立設されており、ネジ軸150aの先端には、平板状の先端部材150が取り付けられている。また、ネジ軸150aは、中央ブロック100内の後述する駆動機構(図示せず)に接続されている。更に、中央ブロック100の上面には、ネジ軸150aの両側の位置からガイド軸150bが摺動可能な状態で立設されており、ガイド軸150bの先端は先端部材150に取り付けられている。また、先端部材150は、第1方向よりも第2方向の方が、幅が狭い形状に形成されている。更に、基部ケース160は、ロボットアームのリンク部312に取り付けられている。
図3は、本実施例のロボットハンド10を側面から見ることによって、第1駆動軸111A,B、第2駆動軸122A,B、第2中央ガイド軸126A,B、第1ガイド軸131A〜D、第2ガイド軸132A〜Dの高さ方向の位置関係を示した説明図である。図3(a)には、第1周辺ブロック110Aの側から第1方向に見たロボットハンド10の側面図が示されており、図3(b)には、第2周辺ブロック120Bの側から第2方向に見たロボットハンド10の側面図が示されている。
図示されるように、第1駆動軸111A,B、第2駆動軸122A,B、第2中央ガイド軸126A,B、第1ガイド軸131A〜D、第2ガイド軸132A〜Dは、4層に配置されている。基部ケース160に最も近い層(以下、第1層と呼ぶ)には、第1駆動軸111A,Bと、第1ガイド軸131A,Bとが配置されている。その上の層(以下、第2層と呼ぶ)には、第2駆動軸122A,Bと、第2ガイド軸132A,Cとが配置されている。更にその上の層(以下、第3層と呼ぶ)には、第1ガイド軸131C,Dが配置されている。一番上の層(以下、第4層と呼ぶ)には、第2中央ガイド軸126A,Bと、第2ガイド軸132B,Dとが配置されている。
B.本実施例のロボットハンドの把持動作 :
図4は、本実施例のロボットハンド10が対象物を把持する動作を示す説明図である。対象物を把持する際には、把持しようとする対象物の大きさに合わせて、ロボットハンド10の幅方向の大きさを変更する。尚、ここでは、幅方向が第2方向であるものとして説明するが、第1方向が幅方向であっても構わない。図4(a)には、ロボットハンド10の幅方向の大きさを変更する様子が示されている。前述したように、指ブロック130A〜Dから第2方向に立設する第2ガイド軸132A〜Dは、第1周辺ブロック110A,Bに形成された第2ガイド穴114A,Bに摺動可能な状態で挿通されている(図1を参照のこと)。このため、第2周辺ブロック120Aと第2周辺ブロック120Bとの間隔を変更すれば、それに伴って指ブロック130Aと指ブロック130Bとの間隔、および指ブロック130Dと指ブロック130Cとの間隔を同時に変更することができる。そして、指ブロック130A〜Dの上面には指部材140A〜Dが取り付けられているから、これら指ブロック130A〜Dを移動させることによって、それぞれに取り付けられた指部材140A〜Dを移動させることができる。第2周辺ブロック120Bと第2周辺ブロック120Aとの間隔を変更するための駆動機構については後述する。図4(a)では、間隔を狭める様子が例示されている。
ロボットハンド10の幅方向の大きさを調整したら、今度は、把持しようとする対象物の大きさに合わせて、ロボットハンド10の把持方向の大きさを小さくする。尚、ここでは、把持方向が第1方向であるものとして説明するが、第2方向が把持方向であっても構わない。図4(b)には、ロボットハンド10の把持方向の大きさを小さくする様子が示されている。前述したように指ブロック130A〜Dから第1方向に立設する第1ガイド軸131A〜Dは、第2周辺ブロック120A,Bに形成された第1ガイド穴123A,Bに摺動可能な状態で挿通されている(図1を参照のこと)。このため、第1周辺ブロック110Aと第1周辺ブロック110Bとの間隔を狭めていけば、それに伴って指ブロック130Aと指ブロック130Dとの間隔、および指ブロック130Bと指ブロック130Cとの間隔を狭めることができ、その結果、指部材140Aと指部材140Dとの間隔、および指部材140Bと指部材140Cとの間隔を同時に狭めて、対象物を把持することができる。第1周辺ブロック110Aと第1周辺ブロック110Bとの間隔を狭めるための機構については後述する。
更に、本実施例のロボットハンド10では、先端部材150を上下方向に移動させて、先端部材150の上面を対象物に当接させることができる。こうすれば、4本の指部材140A〜Dと、先端部材150とを用いて対象物を把持することができるので、小さな対象物でも安定して把持することができる。図4(c)には、先端部材150を上方に移動させる様子が示されている。
次に、ロボットハンド10の第1方向あるいは第2方向の大きさを変更したり、先端部材150を上下方向に移動したりするための駆動機構について説明する。
図5は、本実施例のロボットハンド10に搭載された伝達軸ユニット200を示した説明図である。図5では、図が複雑となることを避けるために、伝達軸ユニット200、および伝達軸ユニット200を駆動する圧電モーターのみが実線で示されており、それ以外は、破線によって大まかな外形のみが示されている。
本実施例の伝達軸ユニット200は、3つの伝達軸が同軸状に組み込まれた三重管構造となっている。伝達軸ユニット200の一番外側の伝達軸には、中空の円管形状の第2伝達軸212が設けられており、第2伝達軸212の上端外周には第2ピニオンギア206が形成され、第2伝達軸212の下端には駆動ギア212Gが取り付けられている。
第2伝達軸212の内側には、中空の円管形状の図示しない第1伝達軸210(図6(b)を参照)が、第2伝達軸212に対して回転可能に収納されている。第1伝達軸210は、第2伝達軸212よりも長く形成されており、第1伝達軸210の上端外周には第1ピニオンギア204が形成され、第1伝達軸210の下端には駆動ギア210Gが取り付けられている。また、第2ピニオンギア206と第1ピニオンギア204とは同じ外径に形成されている。
更に、第1伝達軸210の内側には、中空の円管形状の図示しない第3伝達軸208(図6(c)を参照)が、第1伝達軸210に対して回転可能に収納されている。第3伝達軸208は、第1伝達軸210よりも更に長く形成されており、第3伝達軸208の上端外周には、内側にネジが切られたネジ部202が設けられており、第3伝達軸208の下端には駆動ギア208Gが形成されている。ネジ部202は、先端部材150に接続されたネジ軸150aと螺合している。
このような構造の伝達軸ユニット200の上側の略半分は中央ブロック100内に収容されており、伝達軸ユニット200の下側の略半分は基部ケース160内に収容されている。更に基部ケース160内には、第2伝達軸212の駆動ギア212Gを駆動するための図示しない駆動モーターや、第1伝達軸210の駆動ギア210Gを駆動するための図示しない駆動モーターや、第3伝達軸208の駆動ギア208Gを駆動するための図示しない駆動モーターなどが収容されている。尚、本実施例では、伝達軸ユニット200が本発明における「駆動機構」に対応する。
図6は、本実施例のロボットハンド10が第1方向あるいは第2方向の大きさを変更したり、先端部材150を上下方向に移動したりする動作を示した説明図である。図6(a)には、第2伝達軸212の駆動ギア212Gを駆動する様子が示されている。尚、図示が煩雑となることを避けるため、図6(a)では、関係する部分だけを太い実線で表し、その他の部分は細い破線で表している。
図示されるように、駆動ギア212Gを駆動すると第2伝達軸212が回転して、第2伝達軸212の上端の第2ピニオンギア206が回転する。第2ピニオンギア206は、第2駆動軸122A,Bと嵌合しており、第2駆動軸122Aは第2周辺ブロック120Aに接続され、第2駆動軸122Bは第2周辺ブロック120Bに接続されている。このため第2ピニオンギア206が回転すると、第2周辺ブロック120Aと第2周辺ブロック120Bとの間隔(第2方向(ここでは幅方向)の間隔)を変更する。たとえば、図6(a)で第2ピニオンギア206を時計回りに回転させると、第2周辺ブロック120Aと第2周辺ブロック120Bとの間隔が広がる方向に移動する。逆に、第2ピニオンギア206を反時計回りに回転させると、第2周辺ブロック120Aと第2周辺ブロック120Bとの間隔が狭まる方向に移動する。
図6(b)には、第1伝達軸210の駆動ギア210Gを駆動する様子が示されている。尚、図示が煩雑となることを避けるため、図6(b)でも、関係する部分だけを太い実線で表し、その他の部分は細い破線で表している。駆動ギア210Gを駆動すると第1伝達軸210が回転して、第1伝達軸210の上端の第1ピニオンギア204が回転する。第1ピニオンギア204は、第1駆動軸111A,Bと嵌合しており、第1駆動軸111Aは第1周辺ブロック110Aに接続され、第1駆動軸111Bは第1周辺ブロック110Bに接続されている。このため第1ピニオンギア204を回転させると、第1周辺ブロック110Aと第1周辺ブロック110Bとの間隔(第1方向(ここでは把持方向)の間隔)を変更する。たとえば、図6(b)で第1ピニオンギア204を時計回りに回転させると、第1周辺ブロック110Aと第1周辺ブロック110Bとの間隔が広がる方向に移動する。逆に、第1ピニオンギア204を反時計回りに回転させると、第1周辺ブロック110Aと第1周辺ブロック110Bとの間隔が狭まる方向に移動する。
図6(c)には、第3伝達軸208の駆動ギア208Gを駆動する様子が示されている。尚、図6(c)においても、関係する部分だけを太い実線で表し、その他の部分は細い破線で表している。駆動ギア208Gを駆動すると第3伝達軸208が回転して、第3伝達軸208の上端のネジ部202が回転する。ネジ部202は、ネジ軸150aと螺合しており、ネジ軸150aの上端には先端部材150が取り付けられている。更に、中央ブロック100の上面からはガイド軸150bが立設されて、先端部材150に取り付けられている。このため先端部材150は、中央ブロック100に対して上下方向には移動し得るが、回転はできない状態となっている。このためネジ部202を回転させると、ネジ部202に螺合したネジ軸150aが上下方向に移動し、それに伴って先端部材150が上下方向に移動する。たとえば、図6(c)に示した例では、ネジ部202を時計回りに回転させると、先端部材150が下がる方向に移動し、逆に、ネジ部202を反時計回りに回転させると、先端部材150が上がる方向に移動する。
C.中央ガイド軸の機能 :
上述した本実施例のロボットハンド10には、第2周辺ブロック120A,Bから第2中央ガイド軸126A,Bが第2方向に立設されており、第2中央ガイド軸126A,Bは、中央ブロック100の第2中央ガイド穴104に摺動可能に挿入されている。これら第2中央ガイド軸126A,Bは、強い力で対象物を把持した時に、対象物を捻るような力(剪断力)が加わらないようにする機能を有している。以下、この点について説明する。
図7は、第2中央ガイド軸126A,Bが有する機能についての説明図である。図7(a)には、対象物Wを把持するロボットハンド10を、第2周辺ブロック120Bの側から第2方向に見た側面図が示されている。尚、ここでは、指部材140A,Dと、指ブロック130A,Dと、第2周辺ブロック120Bとに注目して説明する関係上、図7(a)では、これらに関連する部材を太い実線で表し、その他は細い破線で表している。
先ず始めに、指部材140Aおよび指ブロック130Aに注目すると、指部材140Aは対象物Wからの反力Fを受けており、そのため指部材140Aおよび指ブロック130Aは、第2ガイド軸132Aを中心として回転しようとする(回転方向は図7(a)上では反時計回り)。その結果、第1ガイド軸131Aと第2周辺ブロック120Bとが当接する箇所にR1の力が発生して、第2周辺ブロック120Bを回転させようとする(回転方向は図7(a)上では時計回り)。このR1の力は、モーメントの釣り合いを考えて、F×LB1/LB2に等しくなる(LB1,LB2については図7(a)を参照のこと)。
次に、指部材140Dおよび指ブロック130Dに注目すると、指部材140Dは対象物Wからの反力Fを受けており、そのため指部材140Dおよび指ブロック130Dは、第2ガイド軸132Dを中心として回転しようとする(回転方向は図7(a)上では時計回り)。その結果、第1ガイド軸131Dと第2周辺ブロック120Bとが当接する箇所にR2の力が発生して、第2周辺ブロック120Bを回転させようとする(回転方向は図7(a)上では反時計回り)。このR2の力は、モーメントの釣り合いを考えて、F×LB3/LB4に等しくなる(LB3,LB4については図7(a)を参照のこと)。
そして、図7(a)から明らかなように、R1の作用点から第2駆動軸122Bまでの距離LB5と、R2の作用点から第2駆動軸122Bまでの距離LB6とを比べるとLB5の方が長いので、第2周辺ブロック120Bは第2駆動軸122Bを中心として、図7(a)の図面上で時計回りに回転しようとする。この時の回転モーメントは、R1×LB5−R2×LB6となる。
以上では、第2周辺ブロック120B側の指部材140A,Dに注目して説明したが、第2周辺ブロック120A側の指部材140B,Cについても、ほぼ同様なことが当て嵌まる。図7(b)には、対象物Wを把持するロボットハンド10を、第2周辺ブロック120Aの側から第2方向に見た側面図が示されている。尚、ここでは、指部材140B,Cと、指ブロック130B,Cと、第2周辺ブロック120Aとに注目して説明する関係上、図7(b)では、これらに関連する部材を太い実線で表し、その他は細い破線で表している。
図7(b)に示されるように、指部材140Cも対象物Wからの反力Fを受けており、そのため指部材140Cおよび指ブロック130Cは、第2ガイド軸132Cを中心として回転しようとする(回転方向は図7(b)上では反時計回り)。その結果、第1ガイド軸131Cと第2周辺ブロック120Aとが当接する箇所にR3の力が発生して、第2周辺ブロック120Aを回転させようとする(回転方向は図7(b)上では時計回り)。このR3の力は、モーメントの釣り合いを考えて、F×LA1/LA2に等しくなる(LA1,LA2については図7(b)を参照のこと)。
次に、指部材140Bおよび指ブロック130Bに注目すると、指部材140Bは対象物Wからの反力Fを受けており、そのため指部材140Bおよび指ブロック130Bは、第2ガイド軸132Bを中心として、時計回りに回転させようとする。その結果、第1ガイド軸131Bと第2周辺ブロック120Aとが当接する箇所にR4の力が発生して、第2周辺ブロック120Aを反時計回りに回転させようとする。このR4の力は、モーメントの釣り合いを考えて、F×LA3/LA4に等しくなる(LA3,LA4については図7(b)を参照のこと)。
そして、図7(b)から明らかなように、R3が作用する点から第2駆動軸122Aまでの距離LA5と、R4が作用する点から第2駆動軸122Aまでの距離LA6とを比べるとLA5の方が長いので、第2周辺ブロック120Aは第2駆動軸122Aを中心として、図7(b)の図面上で時計回りに回転しようとする。この時の回転モーメントは、R3×LA5−R4×LA6となる。
図8には、対象物Wを把持するロボットハンド10の上面視が示されている。図7を用いて前述したように、第2周辺ブロック120Bは図8の図面上では下向きに回転しようとし、第2周辺ブロック120Aは図8の図面上では上向きに回転しようとする。このため、対象物Wを強い力で把持しようとすると、対象物Wを捻るような力(剪断力)が発生し得る。しかし、本実施例のロボットハンド10では、第2周辺ブロック120Aには第2中央ガイド軸126Aが立設されているので、第2周辺ブロック120Aが第2駆動軸122Aを中心に回転しようとする力を第2中央ガイド軸126Aで支えることができる。同様に、第2周辺ブロック120Bには第2中央ガイド軸126Bが立設されているので、第2周辺ブロック120Bが第2駆動軸122Bを中心に回転しようとする力を第2中央ガイド軸126Bで支えることができる。このため、第2周辺ブロック120A,Bの逆向きの回転(図8参照)が抑制されるので、強い力で対象物Wを把持した場合でも、対象物Wを捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することができる。
図9は、第2中央ガイド軸126A,Bを設けたことによる効果の実験結果を示した説明図である。実験では、先ず始めに、指部材140Aと指部材140Dとを接触させ、指部材140Bと指部材140Cとを接触させた状態とする(図9(a)参照)。そして、この状態から、指部材140Aと指部材140Dとを互いに押し付け、且つ、指部材140Bと指部材140Cとを互いに押し付けると、それぞれの指部材140A〜Dには反力が働く。その結果、図7を用いて説明したメカニズムによって、第2周辺ブロック120Aは図9(a)上で時計方向に、第2周辺ブロック120Bは図9(a)上で反時計方向に回転しようとする。その結果、指部材140Aと指部材140Dとが合わさる位置と、指部材140Bと指部材140Cとが合わさる位置とが、第1方向にずれるようになる。そして、このズレ量は、指部材140Aと指部材140Dとの間の押し付け力(対象物Wの把持力Fに対応)、および指部材140Bと指部材140Cとの間の押し付け力(把持力Fに対応)が強くなるほど大きくなる。
図9(b)には、第2中央ガイド軸126A,Bがない場合とある場合とについて、押し付け力(保持力F)を変えながらズレ量を実測した結果が示されている。図示されるように、第2中央ガイド軸126A,Bを設けることによってズレ量は大幅に減少している。このことから、第2中央ガイド軸126A,Bを有する本実施例のロボットハンド10では、対象物Wを強い力で把持しても、対象物Wを捻るような力(剪断力)が発生することを抑制することが可能となる。
D.先端部材の形状 :
また、図1および図2に示したように、本実施例のロボットハンド10には先端部材150が設けられており、この先端部材150の形状は、第1方向への幅よりも第2方向への幅の方が狭くなっている。このため、薄板形状の小さな対象物Wであっても、確実に把持することができる。これは、次のような理由による。
先ず、薄板形状の対象物Wが十分に幅を有していたとする。この場合は、指部材140A〜Dの第2方向への間隔を広げた状態で、指部材140A〜Dを第1方向に狭めていけば、薄板形状の対象物Wを把持することができる。また、対象物Wを支えるために先端部材150を上昇させても、第2方向には指部材140A〜Dの間隔が広くなっているので、指部材140A〜Dが先端部材150に干渉することはない。従って、対象物Wに接触するまで先端部材150を上昇させることができる。
一方、薄板形状で幅の狭い(小さな)対象物Wを把持する場合には、指部材140A〜Dの第2方向への間隔もある程度まで狭くした状態で、指部材140A〜Dを第1方向に狭めていく必要がある。ここで、対象物Wを支えるために先端部材150を上昇させると、指部材140A〜Dの第2方向への間隔が狭くなっているので、指部材140A〜Dが先端部材150に干渉する可能性がある。対象物Wに接触するまで先端部材150を上昇させることができなければ、対象物Wをしっかりと把持することはできない。
しかし、本実施例のロボットハンド10の先端部材150は、第2方向の幅が狭く形成されているので、指部材140A〜Dの第2方向への間隔が狭くなっていても、先端部材150が指部材140A〜Dに干渉し難くなっている。このため、薄板形状の小さな対象物Wであっても、先端部材150で支えて確実に把持することができる。
加えて、本実施例のロボットハンド10では、先端部材150の幅が狭く形成されている方向(第2方向)が、第2中央ガイド軸126A,Bが延設された方向と一致している。このため、薄板形状の小さな対象物Wを強い力で把持しても、対象物Wが剪断力で破損することがない。
図10は、本実施例のロボットハンド10が薄板形状の小さな対象物Wを強い力で把持可能な理由の説明図である。図10(a)には、本実施例のロボットハンド10が、薄板形状の対象物Wを把持した状態が示されている。図示するように先端部材150は、第2方向への幅が狭く形成されている。このため、指部材140Aと指部材140Dとの間隔(第1方向への間隔)、および指部材140Bと指部材140Cとの間隔(第1方向への間隔)をたいへん狭くしても、先端部材150は指部材140Aと指部材140Bとの間、および指部材140Dと指部材140Cとの間を通過することができる。その結果、先端部材150を上昇させても指部材140A〜Dに干渉し難くなっている。
また、図10(b)には、薄板形状の小さな対象物Wを把持したロボットハンド10の上面視が示されている。仮に、第2中央ガイド軸126A,Bを設けなければ、図8を用いて説明したように対象物Wを捻るような力(剪断力)が発生する。従って、図10(b)に示すように薄い形状の対象物Wを強い力で把持すると、剪断力で対象物Wが破損するおそれがある。しかし、第2中央ガイド軸126A,Bを設けた本実施例のロボットハンド10は、対象物Wを捻るような力(剪断力)は発生しないので、強い力で把持しても薄板形状の対象物Wが破損するおそれは生じない。
E.変形例 :
E−1.第1変形例 :
上述した本実施例のロボットハンド10では、第2方向に2本の第2中央ガイド軸126A,Bを有するものとして説明した。しかし、必ずしも2本の第2中央ガイド軸126A,Bを備える必要はない。例えば、図11(a)に示すように、第2中央ガイド軸126Aのみ(あるいは第2中央ガイド軸126Bのみ)を備えるものとしてもよい。このようにしても、少なくとも第2中央ガイド軸126A(あるいは第2中央ガイド軸126B)を備える側では、対象物Wを捻るような力(剪断力)が加わることを抑制することが可能となる。
また、上述した本実施例のロボットハンド10では、第1方向には、第2中央ガイド軸126A,Bに相当する軸が設けられていないものとして説明した。しかし、図11(b)に示すように、第1方向にも、第2中央ガイド軸126A,Bに相当する軸(以下、第1中央ガイド軸)を設けることとしても良い。すなわち、第1周辺ブロック110Aから第1中央ガイド軸116Aを第1方向に立設させて、中央ブロック100に設けられた第1中央ガイド穴103に摺動可能に挿入する。また、第1周辺ブロック110Bからは第1中央ガイド軸116Bを第1方向に立設させて、中央ブロック100に設けられた第1中央ガイド穴103に摺動可能に挿入する。こうすれば、第2方向に対象物を把持する場合でも、対象物を捻るような力(剪断力)が発生することを回避することが可能となる。尚、変形例の第1中央ガイド軸116A,Bは、本発明における「第1中央摺動軸」に対応し、第1中央ガイド軸116A,Bが挿入される中央ブロック100の図示しない第1中央ガイド穴103は、本発明における「第1中央摺動穴」に対応する。
E−2.第2変形例 :
また、上述した実施例では、第2中央ガイド軸126A,126Bや、これらが挿入される第2中央ガイド穴104は、円形の断面形状であるものとして説明した。しかし、これらの断面形状は円形に限らず、多角形としてもよい。例えば、図12に例示したように、第2中央ガイド軸126A,126Bや、これらが挿入される第2中央ガイド穴104の断面形状を四角形としてもよい。
こうすれば、第2中央ガイド軸126A,126Bやが第2中央ガイド穴104の中で回転することを規制することができるので、第1方向から対象物を把持する際のロボットハンド10の剛性を高めることができる。もちろん、第1中央ガイド軸116A,116Bを設ける場合には、第1中央ガイド軸116A,116Bや、これらが挿入される第1中央ガイド穴104の断面形状を多角形にしてもよい。このようにしても、第2方向から対象物を把持する際のロボットハンド10の剛性を高めることが可能となる。
E−3.第3変形例 :
また、上述した実施例では、第2周辺ブロック120Aからは第2中央ガイド軸126Aが1本だけ立設され、第2周辺ブロック120Bからは第2中央ガイド軸126Bが1本だけ立設されているものとして説明した。しかし、第2周辺ブロック120A,120Bから立設する第2中央ガイド軸126A,126Bは必ずしも1本に限らず、複数本の第2中央ガイド軸126A、126Bを立設させても良い。例えば、図13に例示したように、第2周辺ブロック120A、120Bからは2本ずつの第2中央ガイド軸126A、126Bを立設させても良い。
こうすれば、第2周辺ブロック120A、120Bが、第2中央ガイド軸126A回りあるいは第2中央ガイド軸126B回りに回転する動きを規制することができるので、第1方向から対象物を把持する際のロボットハンド10の剛性を高めることができる。
もちろん、第1周辺ブロック110A、110Bからも複数本の第1中央ガイド軸116A、116Bを立設しても良い。こうすれば、第1周辺ブロック110A、110Bが、第1中央ガイド軸116A回りあるいは第1中央ガイド軸116B回りに回転する動きを規制することができるので、第2方向から対象物を把持する際のロボットハンド10の剛性を高めることができる。
F.適用例 :
上述した本実施例および変形例のロボットハンド10は、以下のようなロボットに適用することができる。
図14は、ロボットハンド10を備えた単腕のロボット300を例示した説明図である。図示されるようにロボット350は、複数本のリンク部312と、それらリンク部312の間を屈曲可能な状態で接続する関節部320とを備えたアーム310を有している。そして、ロボットハンド10はアーム310の先端に接続されている。このため、アーム310を駆動してロボットハンド10を対象物の位置まで接近させて、ロボットハンド10で対象物を把持することが可能である。
図15は、ロボットハンド10を備えた複腕のロボット350を例示した説明図である。図示されるようにロボット350は、複数本のリンク部312と、それらリンク部312の間を屈曲可能な状態で接続する関節部320とを備えたアーム310を複数本(図示した例では2本)有している。アーム310の先端には、ロボットハンド10や、工具301が接続されている。また、頭部352には複数台のカメラ353が搭載され、本体部354の内部には全体の動作を制御する制御部356が搭載されている。更に、本体部354の底面に設けられたキャスター358によって搬送可能である。このロボット350にも、アーム310を駆動してロボットハンド10を対象物の位置まで接近させて、ロボットハンド10で対象物を把持することができる。
以上、各種実施例のロボットハンドおよびロボットについて説明したが、本発明は上記すべての実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
10…ロボットハンド、 100…中央ブロック、
104…第2中央ガイド穴、 110A,B…第1周辺ブロック、
111A,B…第1駆動軸、 114A,B…第2ガイド穴、
116A,B…第1中央ガイド軸、 120A,B…第2周辺ブロック、
122A,B…第2駆動軸、 123A,B…第1ガイド穴、
126A,B…第2中央ガイド軸、 130A〜D…指ブロック、
131A〜D…第1ガイド軸、 132A〜D…第2ガイド軸、
140A〜D…指部材、 150…先端部材、 150a…ネジ軸、
150b…ガイド軸、 160…基部ケース、 200…伝達軸ユニット、
202…ネジ部、 204…第1ピニオンギア、 206…第2ピニオンギア、
208…第3伝達軸、 208G…駆動ギア、 210…第1伝達軸、
210G…駆動ギア、 212…第2伝達軸、 212G…駆動ギア、
300…ロボット、 301…工具、 310…アーム、
312…リンク部、 320…関節部、 350…ロボット、
352…頭部、 353…カメラ、 354…本体部、 356…制御部、
358…キャスター

Claims (20)

  1. 複数の指部材を平行移動させて前記指部材の間隔を変更することによって対象物を把持
    するロボットハンドであって、
    前記指部材を移動させるための駆動機構が収容された中央部材と、
    前記中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材と、
    前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続
    された第1駆動軸と、
    前記中央部材を間に挟んで、前記第1方向と交差する第2方向に設けられた第2周辺部
    材と、
    前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続
    された第2駆動軸と、
    前記第1周辺部材に対しては前記第2方向となり、且つ、前記第2周辺部材に対しては
    前記第1方向となる位置に配置され、前記指部材が設けられた移動部材と、
    前記移動部材から前記第1方向に立設されて、前記第2周辺部材に形成された第1摺動
    穴に摺動可能に挿入された第1摺動軸と、
    前記移動部材から前記第2方向に立設されて、前記第1周辺部材に形成された第2摺動
    穴に摺動可能に挿入された第2摺動軸と、
    少なくとも一方の前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材に形
    成された第2中央摺動穴に摺動可能に挿入された第2中央摺動軸と、
    を備えるロボットハンド。
  2. 請求項1に記載のロボットハンドであって、
    前記第2中央摺動軸および前記第2中央摺動穴の断面が多角形形状に形成されているこ
    とを特徴とするロボットハンド。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロボットハンドであって、
    前記第2中央摺動軸および前記第2中央摺動穴を複数備えることを特徴とするロボット
    ハンド。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のロボットハンドであって、
    前記第2中央摺動軸は、前記中央部材を間に挟んで設けられた何れの前記第2周辺部材
    からも立設されていることを特徴とするロボットハンド。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のロボットハンドであって、
    前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材に形成された第1中央
    摺動穴に摺動可能に挿入された第1中央摺動軸を備えることを特徴とするロボットハンド
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のロボットハンドであって、
    前記第1中央摺動軸および前記第1中央摺動穴の断面が多角形形状に形成されているこ
    とを特徴とするロボットハンド。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載のロボットハンドであって、
    前記第1中央摺動軸および前記第1中央摺動穴を複数備えることを特徴とするロボット
    ハンド。
  8. ロボットハンドを搭載したロボットであって、
    前記ロボットハンドは、複数の指部材を平行移動させて前記指部材の間隔を変更するこ
    とによって対象物を把持するロボットハンドであり、更に、
    前記指部材を移動させるための駆動機構が収容された中央部材と、
    前記中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材と、
    前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続
    された第1駆動軸と、
    前記中央部材を間に挟んで、前記第1方向と交差する第2方向に設けられた第2周辺部
    材と、
    前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続
    された第2駆動軸と、
    前記第1周辺部材に対しては前記第2方向となり、且つ、前記第2周辺部材に対しては
    前記第1方向となる位置に配置され、前記指部材が設けられた移動部材と、
    前記移動部材から前記第1方向に立設されて、前記第2周辺部材に形成された第1摺動
    穴に摺動可能に挿入された第1摺動軸と、
    前記移動部材から前記第2方向に立設されて、前記第1周辺部材に形成された第2摺動
    穴に摺動可能に挿入された第2摺動軸と、
    少なくとも一方の前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材に形
    成された第2中央摺動穴に摺動可能に挿入された第2中央摺動軸と、
    を備えるロボット。
  9. 請求項8に記載のロボットであって、
    前記第2中央摺動軸および前記第2中央摺動穴の断面が多角形形状に形成されているこ
    とを特徴とするロボット。
  10. 請求項8または請求項9に記載のロボットであって、
    前記第2中央摺動軸および前記第2中央摺動穴を複数備えることを特徴とするロボット
  11. 請求項8ないし請求項10の何れか一項に記載のロボットであって、
    前記第2中央摺動軸は、前記中央部材を間に挟んで設けられた何れの前記第2周辺部材
    からも立設されていることを特徴とするロボット。
  12. 請求項8ないし請求項11の何れか一項に記載のロボットであって、
    前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材に形成された第1中央
    摺動穴に摺動可能に挿入された第1中央摺動軸を備えることを特徴とするロボット。
  13. 請求項8ないし請求項12の何れか一項に記載のロボットであって、
    前記第1中央摺動軸および前記第1中央摺動穴の断面が多角形形状に形成されているこ
    とを特徴とするロボット。
  14. 請求項8ないし請求項13に記載のロボットであって、
    前記第1中央摺動軸および前記第1中央摺動穴を複数備えることを特徴とするロボット
  15. 複数の当接部材を平行移動させて前記当接部材の間隔を変更することによって対象物を
    把持する把持機構であって、
    前記当接部材を移動させるための駆動機構が収容された中央部材と、
    前記中央部材を間に挟んで第1方向に設けられた第1周辺部材と、
    前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続
    された第1駆動軸と、
    前記中央部材を間に挟んで、前記第1方向と交差する第2方向に設けられた第2周辺部
    材と、
    前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材の前記駆動機構に接続
    された第2駆動軸と、
    前記第1周辺部材に対しては前記第2方向となり、且つ、前記第2周辺部材に対しては
    前記第1方向となる位置に配置され、前記当接部材が設けられた移動部材と、
    前記移動部材から前記第1方向に立設されて、前記第2周辺部材に形成された第1摺動
    穴に摺動可能に挿入された第1摺動軸と、
    前記移動部材から前記第2方向に立設されて、前記第1周辺部材に形成された第2摺動
    穴に摺動可能に挿入された第2摺動軸と、
    少なくとも一方の前記第2周辺部材から前記第2方向に立設されて、前記中央部材に形
    成された第2中央摺動穴に摺動可能に挿入された第2中央摺動軸と、
    を備える把持機構。
  16. 請求項15に記載の把持機構であって、
    前記第2中央摺動軸および前記第2中央摺動穴の断面が多角形形状に形成されているこ
    とを特徴とする把持機構。
  17. 請求項15または請求項16に記載の把持機構であって、
    前記第2中央摺動軸および前記第2中央摺動穴を複数備えることを特徴とする把持機構
  18. 請求項15ないし請求項17の何れか一項に記載の把持機構であって、
    前記第2中央摺動軸は、前記中央部材を間に挟んで設けられた何れの前記第2周辺部材
    からも立設されていることを特徴とする把持機構。
  19. 請求項15ないし請求項18の何れか一項に記載の把持機構であって、
    前記第1周辺部材から前記第1方向に立設されて、前記中央部材に形成された第1中央
    摺動穴に摺動可能に挿入された第1中央摺動軸を備えることを特徴とする把持機構。
  20. 請求項15ないし請求項19に記載の把持機構であって、
    前記第1中央摺動軸および前記第1中央摺動穴を複数備えることを特徴とする把持機構
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