JP5994378B2 - ロボットハンド、ロボットハンドの組み立て方法、およびロボット - Google Patents

ロボットハンド、ロボットハンドの組み立て方法、およびロボット Download PDF

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Description

本願発明は、対象物を掴むことが可能なロボットハンド、ロボットハンドの組み立て方法、およびロボット等に関する。
工業製品の組立ラインにロボットを設置しておき、ライン上の製品に対してロボットが自動で各種の部品を組み付けることで、生産効率を向上させることが広く行われている。これらのロボットが対象物を把持するためのロボットハンドとして、4本の指の間の把持方向、あるいは幅方向の間隔を独立して変更することによって、対象物を把持可能なロボットハンドが提案されている(特許文献1)。
このような4本指のロボットハンドで薄い板や細い棒を把持するためには、4本の指が同時に対象物(板や棒)を把持できるように、幅方向に隣接する2本の指の対象物に当接する箇所が面位置となっている必要があり、このため次のような構造が採用されている。先ず、指を、対象物に当接する指部材と、指部材を移動させる指基台とに分割する。そして、指基台にはネジ穴を、指部材には貫通穴を設け、貫通穴に通したネジを指基台のネジ穴でネジ止めすることによって、指部材を指基台に取り付ける。また、指部材を取り付ける際には、4つの指基台を互いに近づけた状態(指部材が互いに接近する状態)としておき、更に指部材の貫通穴を大きめ(いわゆるバカ穴)としておく。そして、4つの指部材の対象物に当接する箇所を互いに接触させた状態で、それぞれの指部材を指基台にネジ止めする。こうすれば、指部材や指基台の製造ばらつきが解消された状態で、指部材を取り付けることができる。
特開2011−218448号公報
しかし現実には、上述した方法で指部材を位置決めしてネジ止めしているにも拘らず、幅方向に隣接する2本の指部材の対象物に当接する箇所を完全に面位置とすることができず、薄い板や細い棒などを把持することが困難であるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、4つの指基台に指部材をネジ止めして構成されるロボットハンドにおいて、幅方向に隣接する2本の指部材の対象物に当接する箇所を面位置とすることが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のロボットハンドは次の構成を採用した。すなわち、
把持する対象物を挟み込んで把持する第1指と第2指と第3指と第4指とを備え、前記第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭めることによって前記対象物を把持するロボットハンドであって、
前記第1指ないし前記第4指は、前記対象物に当接する当接部が設けられた指部材と、
前記指部材が取り付けられて、把持方向に前記指部材を移動させる指基台と、
前記指部材に設けられた貫通穴に挿通されて前記指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジと、
を備え、
前記取付ネジは、時計方向の回転によって締め付け力を生じる右ネジと、反時計方向の回転によって締め付け力を生じる左ネジと、で構成され、
前記指基台の上方から平面視して、前記第1指部材、前記第3指部材、前記第4指部材、前記第2指部材の順番で時計回りに並べられ、且つ、前記第1指部材は手前左に、前記第3指部材は奥左に、前記第2指部材は手前右に、前記第4指部材は奥右にそれぞれ配置され、
前記貫通穴と前記当接部とを結ぶ直線が右肩上がりまたは左肩下がりである前記指部材での前記取付ネジは左ネジであり、前記直線が右肩下がりまたは左肩上がりである前記指部材での前記取付ネジは右ネジである
ことを特徴とする。
このような構成を有する本発明のロボットハンドでは、指部材を指基台に取り付ける際には、例えば、平板状の治具に第1指ないし第4指の当接部を当接させて、第1指の当接部と第3指の当接部とを面位置にするとともに第2指の当接部と第4指の当接部とを面位置にし、この状態で、指部材を指基台に取付ネジで取り付ける。このとき、貫通穴と当接部とを結ぶ直線が右肩上がりまたは左肩下がりである指部材は左ネジで取り付け、貫通穴と当接部とを結ぶ直線が右肩下がりまたは左肩上がりである指部材は右ネジで取り付ける。
指部材を指基台に取付ネジでネジ止めすると、取付ネジの座面によって、指部材がネジの回転方向に回転しようとする。このため、指部材は、取付ネジの回転方向に応じて、当接部が治具に押し付けられて指部材にたわみが生じたり、当接部が治具から離れようとする。さらには、指部材の取り付けを完了して治具を取り外すと、たわんでいた指部材が元の形状に戻るので、指部材の当接部が移動する。ここで、本発明のロボットハンドでは、第1指の当接部および第3指の当接部が何れも治具に押し付けられる。このため、指部材の取付を完了して治具を取り外した時に、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部とが同じ方向に移動することとなって、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部とが面位置に保たれる。第2指部材の当接部と第4指部材の当接部とについても全く同様のことが当てはまる。すなわち第2指部材の当接部および第4指部材の当接部が何れも治具に押し付けられるので、治具を取り外した時に同じ方向に移動することとなって、互いに面位置に保たれる。その結果、薄い板や細い棒などの対象物であっても把持することが可能となる。
また、上述した本発明のロボットハンドは、第1指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が右肩上がりであって第1指部材を指基台に取り付ける取付ネジは左ネジとし、第2指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が左肩上がりであって第2指部材の取付ネジは右ネジとし、第3指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が右肩下がりであって第3指部材の取付ネジは右ネジとし、第4指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が左肩下がりであって第4指部材の取付ネジは左ネジとすることとしてもよい。
このようにしても、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部とを面位置に保つことができ、且つ、第2指部材の当接部と第4指部材の当接部とを面位置に保つことができるので、薄い板や細い棒などの対象物であっても把持することができる。また、このようなロボットハンドでは、全ての指部材の当接部が貫通穴の内側にくることとなる。従って、ロボットハンドで対象物の重心を把持してやれば、対象物の重心は、ロボットハンドの中央(4つの指基台の中央)に近い位置となる。その結果、対象物の重さでロボットハンドが捩られるような力を受けることを抑制することが可能となる。
また、上述した本発明のロボットハンドは、第1指部材および第2指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が右肩上がりであって第1指部材および第2指部材の取付ネジは左ネジとし、第3指部材および第4指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が右肩下がりであって第3指部材および第4指部材の取付ネジは右ネジとすることとしてもよい。
このようにしても、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部とを面位置に保つことができ、且つ、第2指部材の当接部と第4指部材の当接部とを面位置に保つことができる。その結果、薄い板や細い棒などの対象物であっても把持することが可能となる。
また、上述した本発明のロボットハンドは、第1指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が左肩上がりであって第1指部材の取付ネジは右ネジとし、第2指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が右肩上がりであって第2指部材の取付ネジは左ネジとし、第3指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が左肩下がりであって第3指部材の取付ネジは左ネジとし、第4指部材の貫通穴と当接部とを結ぶ直線の傾斜が右肩下がりであって第4指部材の取付ネジは右ネジとすることとしてもよい。
このようにしても、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部とを面位置に保つことができ、且つ、第2指部材の当接部と第4指部材の当接部とを面位置に保つことができるので、薄い板や細い棒などの対象物であっても把持することができる。また、このようなロボットハンドでは、全ての指部材の当接部が貫通穴の外側にくることとなる。従って、ロボットハンドで対象物の重心を把持してやれば、対象物の重心は、ロボットハンドの中央(4つの指基台の中央)に近い位置となるので、対象物の重さでロボットハンドが捩られるような力を受けることを抑制することが可能となる。
また、本発明は、上述したロボットハンドを搭載したロボットの態様として把握することもできる。このようなロボットにおいては、ロボットハンドの第1指部材の当接部と第3指部材の当接部とを面位置に保つことができ、且つ、第2指部材の当接部と第4指部材の当接部とを面位置に保つことができるので、薄い板や細い棒などの対象物を把握するロボットとして好適である。
また、本発明のロボットハンドでは、第1指ないし第4指の取付ネジを上述した所定方向に回転させることによって、指部材を指基台に取り付けている。このため、本発明は、ロボットハンドの指部材を指基台に取り付けるロボットハンドの組み立て方法の態様として把握することもできる。すなわち、
把持する対象物を挟み込んで把持する第1指と第2指と第3指と第4指とを備え、前記第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭めることによって前記対象物を把持し、且つ、前記第1指ないし第4指は、前記対象物に当接する当接部が設けられた指部材と、前記指部材が取り付けられて且つ前記指部材を移動させる指基台とを有するロボットハンドに、前記第1指ないし前記第4指の前記指部材を前記指基台に取り付けるロボットハンドの組み立て方法であって、
前記第1指ないし前記第4指の前記当接部が当接する被当接部が設けられ、前記第1指の前記被当接部と前記第3指の前記被当接部とが面位置に形成され、前記第2指の前記被当接部と前記第4指の前記被当接部とが面位置に形成された治具を、前記第1指ないし前記第4指の前記指基台の間に取り付ける工程と、
前記第1指ないし前記第4指の前記指基台を、前記対象物を把持する方向である把持方向に移動させて、前記第1指および前記第3指の前記指基台と、前記第2指および前記第4指の前記指基台との間隔を狭める工程と、
前記第1指ないし前記第4指の前記当接部を前記治具の前記被当接部に当接させた状態で、前記指部材に形成された貫通穴に前記取付ネジを挿入して前記取付ネジを回転させることにより、前記第1指ないし前記第4指の前記指部材を前記指基台に取り付ける工程と、
前記第1指ないし前記第4指の前記指部材が取り付けられた前記指基台を前記把持方向と反対方向に移動させて前記治具を取り外す工程と、
を備え、
前記取付ネジで前記指部材を前記指基台に取り付ける工程は、前記取付ネジを締め付ける回転方向と、前記貫通穴と前記当接部とを結ぶ直線に沿う前記指部材の向きが前記把持方向となるような回転方向と、が同じになるように、前記取付ネジを回転させることによって、前記指部材を前記指基台に取り付ける工程である
ことを特徴とする。
このようなロボットハンドの第1指ないし第4指の取付方法においては、治具を第1指ないし第4指の間に取り付けた後、第1指および第3指の指基台と第2指および第4指の指基台との間隔を狭めて第1指ないし第4指の当接部を治具の被当接部に当接させることで、第1指および第3指の当接部を面位置とし、第2指および第4指の当接部を面位置としておく。この状態で指部材の貫通穴に取付ネジを挿入し、取付ネジを回転させて、指部材を指基台に取り付ける。このとき、取付ネジの回転方向は、貫通穴と当接部とを結ぶ直線に沿う指部材の向きが把持方向となるような回転方向とする。
このように指部材を指基台に取り付けると、第1指の当接部および第3指の当接部が何れも治具の当接部に押し付けられるので、治具を取り外した時に、第1指の当接部と第3指の当接部とが同じ方向に移動して、第1指の当接部と第3指の当接部とが面位置に保たれる。第2指の当接部と第4指の当接部とについても同様に、第2指の当接部および第4指の当接部が何れも治具の被当接部に押し付けられ、治具を取り外した時に同じ方向に移動して、互いに面位置に保たれる。その結果、薄い板や細い棒などの対象物であっても把持することが可能となる。
また、本発明のロボットハンドは、以下のような態様によって把握することもできる。すなわち、
把持する対象物を挟み込んで把持する第1指と第2指と第3指と第4指とを備え、前記第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭めることによって前記対象物を把持するロボットハンドであって、
前記第1指ないし前記第4指は、
前記対象物に当接する当接部が設けられた指部材と、
前記指部材が取り付けられて、前記第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭める方向である把持方向に前記指部材を移動させる指基台と、
前記指部材に設けられた貫通穴に挿通されて前記指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジと、
を備え、
前記取付ネジを締め付ける回転方向と、前記貫通穴と前記当接部とを結ぶ直線に沿う前記指部材の向きが前記把持方向となるような回転方向と、が同じである
ことを特徴とする。
このような本発明のロボットハンドでは、指部材を指基台に取り付ける際には、例えば、平板状の治具に第1指ないし第4指の当接部を当接させて、第1指の当接部と第3指の当接部とを面位置にするとともに第2指の当接部と第4指の当接部とを面位置にし、この状態で、指部材を指基台に取付ネジで取り付ける。このとき、取付ネジの回転方向は、貫通穴と当接部とを結ぶ直線に沿う指部材の向きが把持方向となるような回転方向とする。
このような態様によって把握される本発明のロボットハンドにおいても、指部材を指基台に対してネジ留めすると、第1指の当接部および第3指の当接部が何れも治具に押し付けられる。このため、指部材の取付を完了して治具を取り外した時に、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部(および第2指部材の当接部と第4指部材の当接部)とが同じ方向に移動することとなって、第1指部材の当接部と第3指部材の当接部(および第2指部材の当接部と第4指部材の当接部)とが面位置に保たれる。その結果、薄い板や細い棒などの対象物であっても把持することが可能となる。
本実施例のロボットハンドの構造を示す説明図である。 ロボットハンドに指部材を取り付ける方法を示した説明図である。 全ての取付ネジを右ネジにした場合を示した説明図である。 本実施例のロボットハンドの指部材の当接部が面位置に保たれる理由を示した説明図である。 第1変形例のロボットハンドの取付ネジを締める方向を示した説明図である。 第1変形例の別のロボットハンドの取付ネジを締める方向を示した説明図である。 第2変形例のロボットハンドを上方から見た様子を示した説明図である。 第3変形例のロボットハンドの指基台と指部材の構造を示した説明図である。 本実施例のロボットハンドをロボットアームに装着することによって構成したロボットを例示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.本実施例のロボットハンドの構造:
B.指部材の取り付け方法:
C.変形例:
C−1.第1変形例:
C−2.第2変形例:
C−3.第3変形例:
A.本実施例のロボットハンドの構成 :
図1は、本実施例のロボットハンド100の構造を示した説明図である。図1(a)に示されているように、本実施例のロボットハンド100は、土台となる基台110と、基台110の内部に設けられた4つの指基台(第1指の指基台120,第2指の指基台130,第3指の指基台140,第4指の指基台150)と、指基台120,130,140,150の上面に取り付けられた4本の指部材(第1指の指部材122,第2指の指部材132,第3指の指部材142,第4指の指部材152)と、指部材122,132,142,152を指基台120,130,140,150に取り付ける取付ネジ(取付ネジ124,134,144,154)などから構成されている。指部材122,132の先端の図面奥側の位置、および指部材142,152の先端の図面手前側の位置には、対象物に当接する当接部126,136,146,156が設けられている。また、基台110の中央の位置には、指部材122,132,142,152を取り付ける際に用いる治具を装着するための凹部112が設けられている。
左側の2本の指基台120,140と右側の2本の指基台130,150との間隔(以下、幅方向の間隔)は、基台110の内部に設けられた移動機構(図示せず)によって変更することが可能となっている。また、手前側の2本の指基台120,130と奥側の2本の指基台140,150との間隔(以下、把持方向の間隔)も、基台110内の移動機構によって変更可能となっている。
このような構成のロボットハンド100では、小さな薄い板状の対象物W1を把持する場合には、図1(b)に示されるように、4本の指部材122,132,142,152の幅方向の間隔を狭めておき、この状態で指部材122,132,142,152の把持方向の間隔を狭めることで対象物W1を把持する。また、大きな厚みのある対象物W2を把持する場合には、図1(c)に示されるように、4本の指部材122,132,142,152の幅方向の間隔をほとんど狭めない状態で、指部材122,132,142,152の把持方向の間隔を狭めて対象物W2を把持する。
ここで、図1(b)に示したような薄板状の対象物、あるいは細い棒状の対象物を把持するためには、指部材122,132,142,152が同時に対象物を把持できるように、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とが面位置となっており、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とが面位置となっている必要がある。そこで、本実施例のロボットハンド100では、次のようにして指部材122,132,142,152を指基台120,130,140,150に取り付ける。
B.指部材の取り付け方法 :
図2は、本実施例のロボットハンド100に指部材122,132,142,152を取り付ける方法を示した説明図である。図2(a)に示されているように、指基台120,130,140,150にはネジ穴が設けられており、指部材122,132,142,152には、ネジ穴に対応する位置に貫通穴122h,132h,142h,152hが設けられている。また、貫通穴122h,132h,142h,152hは、取付ネジ124,134,144,154の外径よりも大きめの穴(いわゆるバカ穴)となっている。
指部材122,132,142,152を指基台120,130,140,150に取り付ける際には、先ず、図2(a)に示されているように、先端が十字型に形成された治具200を基台110の中央の位置に取り付ける。治具200の十字型の部分の手前側の面には、指部材122,132の当接部126,136が当接する被当接部212,213が設けられている。また、図示は省略するが、治具200の十字型の部分の奥側の面には、指部材142,152の当接部146,156が当接する被当接部214,215が設けられている。このような治具200の下面には図示しない凸部が設けられており、この凸部が基台110の中央の凹部112に嵌って治具200が位置決めされる。
また、4つの指基台120,130,140,150は、互いに近づけた状態にしておき、指基台120,130,140,150の上面に指部材122,132,142,152を載せて、図2(b)に示されるように、治具200の被当接部212,213,214,215に指部材122,132,142,152の当接部126,136,146,156を当接させる。そして、その状態で、貫通穴122h,132h,142h,152hに取付ネジ124,134,144,154を挿通して、指部材122,132,142,152を指基台120,130,140,150にネジ止めする。
ここで、図2(b)に示されるように、本実施例のロボットハンド100では、指部材132,142を取り付ける取付ネジ134,144は、右ネジ(時計回り方向に回すと締め付けられるネジ)となっており、指部材122,152を取り付ける取付ネジ124,154は左ネジ(反時計回り方向に回すと締め付けられるネジ)となっている。すべての取付ネジ124,134,144,154を右ネジあるいは左ネジで統一しないのは、次のような理由による。
図3は、全ての取付ネジ124,134,144,154を右ネジにした場合を示した説明図である。尚、図3には、ロボットハンド100の上方から見たときの指部材122,132,142,152の様子が示されている。
ネジ止めする際には、取付ネジ124,134,144,154の座面がネジの回転方向に指部材122,132,142,152を回転させようとする。このため、指部材132,142については、指部材132,142の先端が、図中に白抜きの矢印で示した把持方向に向かって治具200に押し付けられる。また、指部材122,152については、指部材122,152の先端が、把持方向と直交する方向(以下、幅方向という)に向かって治具200に押し付けられる。図3(a)には、指部材122,132,142,152の先端が、治具200に押し付けられる方向が、斜線を付した矢印で表示されている。このように、先端が治具200に押し付けられることによって、指部材122,132,142,152にはたわみが生じる。
ここで、指部材122と、指部材122に対して幅方向に隣接する指部材132とに注目すると、指部材122の先端は治具200に対して幅方向に押し付けられているのに対し、指部材132の先端は、治具200に対して把持方向に押し付けられている。このため、治具200を取り外すと、先端が押し付けられてたわんでいた指部材122,132が元の形状に戻るので、図3(b)に示されるように、本来は面位置であるべき指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とが、面位置とならなくなる。指部材142と指部材152とについても同様のことが当てはまる。すなわち、指部材142の先端は治具200に対して把持方向に押し付けられているのに対し、指部材152の先端は、治具200に対して幅方向に押し付けられるため、治具200を取り外すと、たわんでいた指部材142,152が元の形状に戻り、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とが、面位置とならなくなる。これに対して、本実施例のロボットハンド100では、指部材132,142の取付ネジ134,144については右ネジとし、指部材122,152の取付ネジ124,154については左ネジとしているので、治具200を取り外した後も、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とは面位置に保たれ、同様に指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とが面位置に保たれる。
図4は、本実施例のロボットハンド100の指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とが面位置に保たれ、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とが面位置に保たれる理由を示した説明図である。指部材132,142の取付ネジ134,144を右ネジとし、指部材122,152の取付ネジ124,154を左ネジとした場合、図4(a)に示されるように、全ての指部材122,132,142,152の先端は、治具200に対して把持方向に押し付けられる。このため、治具200を取り外したときに、先端が押し付けられてたわんでいた指部材122,132,142,152が元の形状に戻っても、図4(b)に示されるように、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とを面位置に保ち、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とを面位置に保つことができる。その結果、対象物を把持する際に、4本の指部材122,132,142,152の当接部126,136,146,156で同時に当接させることができるので、薄い板状の対象物や、細い棒状の対象物でも把持することが可能となる。
また、本実施例のロボットハンド100では、全ての指部材122,132,142,152の当接部126,136,146,156が、指部材122,132,142,152の貫通穴122h,132h,142h,152hよりもロボットハンド100の内側に配置される。これにより、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136との間隔および指部材142の当接部146と指部材152の当接部156との間隔が狭くなるので、小さな対象物を把持するロボットハンドとして好適である。
以上では、本実施例のロボットハンド100の場合の、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とが面位置に保たれ、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とが面位置に保たれる理由について説明した。ここで、一般的には、以下のような条件が満たされていれば、当接部126と当接部136とを面位置に保つとともに、当接部146と当接部156とを面位置に保つことができる。先ず、本実施例のロボットハンド100と同様に、指部材122,132,142,152の貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とは、把持方向から見て、少なくとも左右方向にずらした位置に設けられているものとする。そして、取付ネジ124,134,144,145の回転方向は、貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とを結ぶ直線に沿う指部材122,132,142,152の向きが、把持方向となるような方向とする。
この条件が満たされていれば、全ての指部材122,132,142,152の先端が、治具200に対して把持方向に押し付けられる。その結果、治具200を取り外したときに指部材122,132,142,152が元の形状に戻っても、本実施例のロボットハンド100の場合と同様に、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とを面位置に保ち、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とを面位置に保つことが可能となる。
C.変形例 :
以上に説明した本実施例のロボットハンド100には、種々の変形例が存在する。以下では、これら変形例について簡単に説明する。尚、以下の変形例では、上述した本実施例のロボットハンド100と異なる部分に焦点を当てて説明し、本実施例のロボットハンド100と同様な構成については、同じ番号を付すこととして説明を省略する。
C−1.第1変形例 :
上述した本実施例のロボットハンド100では、取付ネジ124,154を左ネジとし、取付ネジ134,144を右ネジとすることによって、当接部126と当接部136とを面位置にし、当接部146と当接部156とを面位置にするものと説明した。ここで、取付ネジ124,134,144,154の回転方向は、すべての指部材122,132,142,152を治具200に対して把持方向に押し付け可能な方向(貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とを結ぶ直線の向きを把持方向に近付ける方向)であればよい。従って、指部材122,132,142,152の形状や、指部材122,132,142,152が配置される位置に応じて、以下のように取付ネジ124,134,144,154の回転方向を変更することとしてもよい。
図5は、第1変形例のロボットハンド300の取付ネジ124,134,144,154を締める方向を示した説明図である。図5(a)に示したロボットハンド300では、指部材122,132が図面上で右斜め上方向に向かって設けられており、指部材142,152が図面上で右斜め下方向に向かって設けられている。このようなロボットハンド300においては、取付ネジ124,134を左ネジとし、取付ネジ144,154を右ネジとすることで、全てのネジの回転方向を、貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とを結ぶ直線の向きを把持方向に近付ける方向とする。こうすれば、全ての指部材122,132,142,152を治具400に対して把持方向に押し付けることができるので、治具400を取り外した状態で、図5(b)に示されるように、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とを面位置とし、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とを面位置とすることが可能である。
図6は、第1変形例の別のロボットハンド500の取付ネジ124,134,144,154を締める方向を示した説明図である。図6(a)に示したロボットハンド500では、指部材122が図面上で左斜め上方向に向かって設けられ、指部材132が図面上で右斜め上方向に向かって設けられ、指部材142が図面上で左斜め下方向に向かって設けられ、指部材152が図面上で右斜め下方向に向かって設けられている。このようなロボットハンド500では、取付ネジ124,154を右ネジとし、取付ネジ134,144を左ネジとすることによって、全てのネジの回転方向を、貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とを結ぶ直線の向きを把持方向に近付ける方向とすることができる。その結果、全ての指部材122,132,142,152を治具400に対して把持方向に押し付けることができるので、治具400を取り外した状態で、図6(b)に示されるように、当接部126と当接部136とを面位置とし、当接部146と当接部156とを面位置とすることが可能である。
また、第1変形例の別のロボットハンド500では、全ての指部材122,132,142,152の当接部126,136,146,156が、指部材122,132,142,152の貫通穴122h,132h,142h,152hよりもロボットハンド500の外側に配置される。これにより、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136との間隔および指部材142の当接部146と指部材152の当接部156との間隔が広くなるので、大きな対象物を把持するロボットハンドとして好適である。
C−2.第2変形例 :
上述した本実施例および第1変形例では、指部材122,132,142,152を指基台120,130,140,150に取り付ける際には、1本の取付ネジ124,134,144,154で取り付けるものと説明した。しかし、複数の取付ネジを用いて指部材122,132,142,152を指基台120,130,140,150に取り付けることとしてもよい。
図7は、第2変形例のロボットハンド700を上方から見た様子を示した説明図である。図示されているように、第2変形例のロボットハンド700では、指部材122,132,142,152が、取付ネジ124,134,144,154と、取付ネジ724,734,744,754とによって指基台120,130,140,150(図示せず)にネジ止めされている。指部材122,132,142,152は、先ず初めに取付ネジ124,134,144,154によってネジ止めされる。このとき、ネジの回転方向は、上述した所定方向(貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とを結ぶ直線の向きを把持方向に近付ける方向)とする。そして、取付ネジ124,134,144,154を締めた後に、取付ネジ724,734,744,754を締めつける。こうすれば、複数本(図7では2本)のネジによって指部材122,132,142,152をネジ止めすることができるので、より確実に指部材を指基台に固定することが可能となる。
C−3.第3変形例 :
上述した本実施例および変形例では、取付ネジ124,134,144,154の回転方向を所定方向(指部材122,132,142,152の貫通穴122h,132h,142h,152hと当接部126,136,146,156とを結ぶ直線の向きを把持方向に近付ける方向)とすることによって、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とを面位置とし、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とを面位置とするものと説明した。ここで、指基台および指部材に次のような構造を設けることによって当接部126と当接部136とを面位置とし、当接部146と当接部156とを面位置とすることもできる
図8は、第3変形例のロボットハンド900の指基台120,130,140,150と指部材122,132,142,152の構造を示した説明図である。図示されているように、ロボットハンド900の指基台120,130,140,150の上面には、固定ピン928,938,948,958が立設されている。また、指部材122,132,142,152には、固定ピン928,938,948,958が挿入される長穴929,939,949,959が設けられている。
このような構成のロボットハンド900では、ネジ止め時にネジの回転方向に指部材122,132,142,152が回転しようとすると、長穴929,939,949,959と固定ピン928,938,948,958とが干渉して、指部材122,132,142,152の回転が防止される。従って、治具200を用いて調整した位置に指部材122,132,142,152を留めておくことができるので、指部材122の当接部126と指部材132の当接部136とを面位置とし、指部材142の当接部146と指部材152の当接部156とを面位置とすることが可能となる。
以上、各種実施例のロボットハンドについて説明したが、本願発明は上記すべての実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上述した実施例あるいは変形例のロボットハンドでは、手前側の2本の指部材と奥側の2本の指部材との間に対象物を把持するものと説明した。しかし、左側の2本の指部材と右側の2本の指部材との間に対象物を把持することとしてもよい。また、例えば、ロボットアームの先端に、上述した本実施例または変形例のロボットハンドを装着してロボットを構成する。図9には、本実施例のロボットハンド100をロボットアーム12に装着することによって構成したロボット10が例示されている。こうすれば、薄い板状の対象物や細い棒状の対象物を把持する作業に好適に適用することが可能なロボット10を得ることが可能となる。
10…ロボット、 12…ロボットアーム、 100…ロボットハンド、
110…基台、 112…凹部、 120…指基台、
122…指部材、 122h…貫通穴、 124…取付ネジ、
126…当接部、 130…指基台、 132…指部材、
132h…貫通穴、 134…取付ネジ、 136…当接部、
140…指基台、 142…指部材、 142h…貫通穴、
144…取付ネジ、 146…当接部、 152…指部材、
152h…貫通穴、 154…取付ネジ、 156…当接部、
200…治具、 212,213,214,215…被当接部、

Claims (7)

  1. 把持する対象物を挟み込んで把持する第1指と第2指と第3指と第4指とを備え、前記
    第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭めることによって前
    記対象物を把持するロボットハンドであって、
    前記第1指ないし前記第4指は、前記対象物に当接する当接部が設けられた指部材と、
    前記指部材が取り付けられて、把持方向に前記指部材を移動させる指基台と、
    前記指部材に設けられた貫通穴に挿通されて前記指部材を前記指基台に取り付ける取付
    ネジと、
    を備え、
    前記取付ネジは、時計方向の回転によって締め付け力を生じる右ネジと、反時計方向の
    回転によって締め付け力を生じる左ネジと、で構成され、
    前記指基台の上方から平面視して、前記第1指部材、前記第3指部材、前記第4指部材
    、前記第2指部材の順番で時計回りに並べられ、且つ、前記第1指部材は手前左に、前記
    第3指部材は奥左に、前記第2指部材は手前右に、前記第4指部材は奥右にそれぞれ配置
    され、
    前記貫通穴と前記当接部とを結ぶ直線が右肩上がりまたは左肩下がりである前記指部材
    での前記取付ネジは左ネジであり、前記直線が右肩下がりまたは左肩上がりである前記指
    部材での前記取付ネジは右ネジであり、
    前記第1指の前記当接部と前記第3指の前記当接部とが把持方向を向いた面位置となっていて、前記第2指の前記当接部と前記第4指の前記当接部とが把持方向を向いた面位置となっている、
    ことを特徴とするロボットハンド。
  2. 請求項1に記載のロボットハンドであって、
    前記第1指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩上がりであって
    、前記第1指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは左ネジであり、
    前記第2指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が左肩上がりであって
    、前記第2指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは右ネジであり、
    前記第3指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩下がりであって
    、前記第3指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは右ネジであり、
    前記第4指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が左肩下がりであって
    、前記第4指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは左ネジである
    ことを特徴とするロボットハンド。
  3. 請求項1に記載のロボットハンドであって、
    前記第1指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩上がりであって
    、前記第1指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは左ネジであり、
    前記第2指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩上がりであって
    、前記第2指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは左ネジであり、
    前記第3指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩下がりであって
    、前記第3指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは右ネジであり、
    前記第4指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩下がりであって
    、前記第4指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは右ネジである
    ことを特徴とするロボットハンド。
  4. 請求項1に記載のロボットハンドであって、
    前記第1指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が左肩上がりであって
    、前記第1指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは右ネジであり、
    前記第2指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩上がりであって
    、前記第2指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは左ネジであり、
    前記第3指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が左肩下がりであって
    、前記第3指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは左ネジであり、
    前記第4指部材の前記直線の前記貫通穴から前記当接部への傾斜が右肩下がりであって
    、前記第4指部材を前記指基台に取り付ける取付ネジは右ネジである
    ことを特徴とするロボットハンド。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のロボットハンドを搭載したロボット。
  6. 把持する対象物を挟み込んで把持する第1指と第2指と第3指と第4指とを備え、前記
    第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭めることによって前
    記対象物を把持し、且つ、前記第1指ないし第4指は、前記対象物に当接する当接部が設
    けられた指部材と、前記指部材が取り付けられて且つ前記指部材を移動させる指基台とを
    し、前記第1指の前記当接部と前記第3指の前記当接部とが把持方向を向いた面位置となっていて、前記第2指の前記当接部と前記第4指の前記当接部とが把持方向を向いた面位置となっているロボットハンドに、前記第1指ないし前記第4指の前記指部材を前記指基台に取り付けるロボットハンドの組み立て方法であって、
    前記第1指ないし前記第4指の前記当接部が当接する被当接部が設けられ、前記第1指
    の前記被当接部と前記第3指の前記被当接部とが面位置に形成され、前記第2指の前記被
    当接部と前記第4指の前記被当接部とが面位置に形成された治具を、前記第1指ないし前
    記第4指の前記指基台の間に取り付ける工程と、
    前記第1指ないし前記第4指の前記指基台を、前記対象物を把持する方向である把持方
    向に移動させて、前記第1指および前記第3指の前記指基台と、前記第2指および前記第
    4指の前記指基台との間隔を狭める工程と、
    前記第1指ないし前記第4指の前記当接部を前記治具の前記被当接部に当接させた状態
    で、前記指部材に形成された貫通穴に前記取付ネジを挿入して前記取付ネジを回転させる
    ことにより、前記第1指ないし前記第4指の前記指部材を前記指基台に取り付ける工程と

    前記第1指ないし前記第4指の前記指部材が取り付けられた前記指基台を前記把持方向
    と反対方向に移動させて前記治具を取り外す工程と、
    を備え、
    前記取付ネジで前記指部材を前記指基台に取り付ける工程は、前記取付ネジを締め付け
    る回転方向と、前記貫通穴と前記当接部とを結ぶ直線に沿う前記指部材の向きが前記把持
    方向となるような方向と、が同じになるように、前記取付ネジを回転させることによって、前記指部材を前記指基台に取り付ける工程である
    ことを特徴とするロボットハンドの組み立て方法。
  7. 把持する対象物を挟み込んで把持する第1指と第2指と第3指と第4指とを備え、前記
    第1指および前記第3指と前記第2指および前記第4指との間隔を狭めることによって前
    記対象物を把持するロボットハンドであって、
    前記第1指ないし前記第4指は、
    前記対象物に当接する当接部が設けられた指部材と、
    前記指部材が取り付けられて、前記第1指および前記第3指と前記第2指および前記
    第4指との間隔を狭める方向である把持方向に前記指部材を移動させる指基台と、
    前記指部材に設けられた貫通穴に挿通されて前記指部材を前記指基台に取り付ける取
    付ネジと、
    を備え、
    前記第1指の前記当接部と前記第3指の前記当接部とが把持方向を向いた面位置となっていて、前記第2指の前記当接部と前記第4指の前記当接部とが把持方向を向いた面位置となっていて、
    前記取付ネジを締め付ける回転方向と、前記貫通穴と前記当接部とを結ぶ直線に沿う前
    記指部材の向きが前記把持方向となるような方向と、が同じである
    ことを特徴とするロボットハンド。
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