JP5980536B2 - 発電システム、並びに当該発電システムに用いるパワーコンディショナおよび出力抑制管理装置 - Google Patents

発電システム、並びに当該発電システムに用いるパワーコンディショナおよび出力抑制管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電を有効利用可能な発電システム、並びに当該発電システムに用いるパワーコンディショナおよび出力抑制管理装置に関する。
太陽光発電が大量導入されると、電力需要の少ない時期(例えば、ゴールデンウィークや年末年始)に、水力発電や火力発電、原子力発電といった商用電力による発電量(「発電電力」とも呼ぶ)と太陽光による発電量とを合わせた総発電量が需要発電量を上回る場合がある。すなわち、余剰電力が発生する。
このような余剰電力を抑制するために、太陽光発電の出力抑制が有効である。太陽光発電システムにおいて、太陽光発電の出力抑制を制御する方法として、例えば、商用電力を供給する商用系統側の指令所やコントロールセンタから、出力抑制日や抑制量を表わす抑制情報を含むカレンダ情報を各家庭に配信する、といったものがある。この方法では、各家庭においてカレンダ情報が受信され、このカレンダ情報に基づき、各家庭のパワーコンディショナが太陽光発電の出力を抑制する出力抑制日、および、その抑制量を制御する。
このような状況においては、複数の太陽光発電の各出力抑制をどのように行なうかが非常に重要な事柄となる。過度に出力抑制を行なえば、必要以上に太陽光による発電量が抑制され、結果として、太陽光発電の有効利用が妨げられることになるからである。
例えば、商用電力系統の高圧/低圧変圧器に連系する複数の分散電源の出力抑制制御に関し、複数の分散電源の出力抑制に不公平をなくし、かつ、分散電源のコストアップを防止することができる複数の分散電源の出力抑制方法および分散電源の管理システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この従来の方法およびシステムでは、ある受電点の電圧を監視することにより、複数の分散電源の出力抑制が行なわれる。管理装置は、各分散電源のパワーコンディショナから出力抑制開始信号および出力抑制解除信号を受信したり、各パワーコンディショナへ出力抑制開始指令および出力抑制解除指令を送信したりする。このような送受信を用いて、管理装置は、自身が管理する複数の分散電源のうち、受電点の電圧が適正値の上限を上回っていない分散電源へ出力抑制指令信号を送信し、それらの分散電源にも出力を抑制させる。これにより、複数の分散電源に出力を公平に抑制させることができる。
上記の従来の方法およびシステムでは、複数の分散電源の出力抑制を公平に行なうことにより、各分散電源の太陽電池による太陽光発電の有効利用を実現する。
このように、複数の分散電源の出力抑制を1つの管理装置が制御する場合、各々の出力抑制を如何に行なうかは、太陽光発電の有効利用の是非を決める大きな要因の1つとなる。
特開2004−135454号公報(2004年4月30日公開)
太陽光発電は、夜間は発電せず、昼間でも天候や気温により発電量が大きく変動し、曇天時や雨天時は晴天時と比較し、大幅に発電量が低下することが知られている。このため、広範囲に分散する複数の太陽光発電の各出力抑制を制御する場合、各太陽光発電が行われている地域の天候を基に、各太陽光発電の出力抑制を、一律ではなく、個別に行なうことが重要である。
例えば、太陽光発電の出力抑制の抑制量(例えば、各パワーコンディショナの定格の**%)が一律に複数の太陽光発電に配信した場合、曇天や雨天の地域が多く、晴天の地域が少ないと、余剰電力以上の発電量を抑制してしまうおそれがあった。晴天地域が少ない場合、上記の一律の抑制量を超える発電量である太陽光発電はそもそも少ないはずである。晴天地域の太陽光発電をすべて一律の抑制量で抑制すれば、必要以上に抑制され、本来発電可能な発電量まで抑制されていることになり、太陽光発電を有効に利用しているとは言えないものである。
このような場合、曇天や雨天地域の太陽光発電の発電量の、総発電量に占める割合が多ければ、余剰電力分のみが抑制されるよう、晴天地域の太陽光発電のうち一部のみの出力抑制を行なうことが有効である。
しかしながら、特許文献1には、このような発電量の過度の抑制を回避するための、各太陽光発電の出力抑制を個別に行なうことについては、開示も示唆もない。
そこで、本発明は、複数の太陽光発電の総発電量を考慮しつつ、各太陽光発電の出力抑制を個別に行なうことにより、太陽光発電を有効利用可能な発電システム、並びに当該発電システムに用いるパワーコンディショナおよび出力抑制管理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るパワーコンディショナは、
太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナであって、
複数のパワーコンディショナを管理する出力抑制管理装置から発電量制限値に関する情報を受信するとともに、自装置の発電量に関する情報を送信する通信部と、
前記発電量制限値に基づき、自装置の出力電力を抑制する抑制制御部と
を備え、
前記発電量制限値は、自装置を管理する出力抑制管理装置により管理される複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、当該複数のパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように設定された値である。
上記構成では、パワーコンディショナは、自身を管理する出力抑制管理装置から、発電量を送信するように要求されると、通信部を用いて、発電量を送信する。
出力抑制管理装置は、自身の配下にある複数のパワーコンディショナの出力抑制を管理するものであり、その出力抑制のため、各パワーコンディショナに発電量制限値を設定し、各パワーコンディショナの発電量を個別に管理する。
出力抑制管理装置は、各パワーコンディショナから発電量を取得すると、自身が管理する複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、それらパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナに設定すべき発電量制限値を算出する。
パワーコンディショナは、出力抑制管理装置から、発電量制限値に基づき発電量を抑制するように要求されると、抑制制御部を用いて、発電量を抑制する。
上記構成によれば、トータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナの発電量制限値を設定し、各パワーコンディショナの発電量を各発電量制限値に基づき、個別に抑制することができる。それゆえ、各パワーコンディショナの発電量を有効利用可能となる。
前記パワーコンディショナは、太陽電池からの直流電力を交流電力に変換する電力変換部をさらに備え、
前記抑制制御部は、前記電力変換部の出力制御により、自装置の出力電力を抑制することが好ましい。
本発明に係る出力抑制管理装置は、
複数のパワーコンディショナを管理する出力抑制管理装置であって、
前記各パワーコンディショナから各発電量を受信するとともに、前記各パワーコンディショナに各々の発電量制限値に関する情報を送信する通信部と、
前記各パワーコンディショナから受信した発電量を用いて、前記各パワーコンディショナの各発電量制限値を算出する算出部と
を備え、
前記各発電量制限値は、前記複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、前記複数のパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように設定された値である。
上記構成では、出力抑制管理装置は、通信部を用いて、各パワーコンディショナの発電量を取得する。出力抑制管理装置は、各パワーコンディショナから発電量を取得すると、算出部を用いて、自身が管理する複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、それらパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナに設定すべき発電量制限値を算出する。
パワーコンディショナは、出力抑制管理装置から発電量制限値を受信すると、自身の発電量を抑制する。
上記構成によれば、トータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナの発電量制限値を設定し、各パワーコンディショナの発電量を各発電量制限値に基づき、個別に抑制することができる。それゆえ、各パワーコンディショナの発電量を有効利用可能となる。
前記出力抑制管理装置において、
前記算出部は、前記各パワーコンディショナの発電量の大小に応じて、前記各パワーコンディショナの各発電量制限値を増減させることが好ましい。
前記出力抑制管理装置において、
前記複数のパワーコンディショナの各出力を制限する同一の出力制限値が、前記出力抑制管理装置に与えられる場合、
前記算出部は、
前記複数のパワーコンディショナの一部のパワーコンディショナに関し、前記出力制限値を上回る制限値である前記各発電量制限値を算出し、
残余のパワーコンディショナに関し、前記出力制限値を下回る制限値である前記各発電量制限値を算出することが好ましい。
上記構成によれば、複数のパワーコンディショナに同一の出力制限値が与えられた場合でも、トータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナの発電量制限値を設定し、各パワーコンディショナの発電量を各発電量制限値に基づき、個別に抑制することができる。それゆえ、各パワーコンディショナの発電量を有効利用可能となる。
本発明に係る発電システムは、
太陽電池からの直流電力を交流電力に変換する複数のパワーコンディショナと、前記複数のパワーコンディショナを管理する出力抑制管理装置とを有する発電システムであって、
前記各パワーコンディショナが、
前記出力抑制管理装置から発電量制限値に関する情報を受信するとともに、前記パワーコンディショナの発電量に関する情報を送信する第1通信部と、
前記発電量制限値に基づき、前記パワーコンディショナの出力電力を抑制する抑制制御部と
を備え、
前記出力抑制管理装置が、
前記各パワーコンディショナから各発電量を受信するとともに、前記各パワーコンディショナに各々の発電量制限値に関する情報を送信する第2通信部と、
前記各パワーコンディショナから受信した発電量を用いて、前記各パワーコンディショナの各々の発電量制限値を算出する算出部と
を備え、
前記各発電量制限値は、前記複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、前記複数のパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように設定された値である。
上記構成では、パワーコンディショナは、自身を管理する出力抑制管理装置から、発電量を送信するように要求されると、第1通信部を用いて、発電量を送信する。
出力抑制管理装置は、第2通信部を用いて、各パワーコンディショナの発電量を取得する。出力抑制管理装置は、各パワーコンディショナから発電量を取得すると、算出部を用いて、自身が管理する複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、それらパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナに設定すべき発電量制限値を算出する。
パワーコンディショナは、第1通信部を用いて、出力抑制管理装置から発電量制限値を受信すると、抑制制御部を用いて、発電量を抑制する。
上記構成によれば、トータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えないように、各パワーコンディショナの発電量制限値を設定し、各パワーコンディショナの発電量を各発電量制限値に基づき、個別に抑制することができる。それゆえ、各パワーコンディショナの発電量を有効利用可能となる。
前記発電システムにおいて、
前記算出部は、前記各パワーコンディショナの発電量の大小に応じて、前記各パワーコンディショナの各発電量制限値を増減させることが好ましい。
前記発電システムにおいて、
前記複数のパワーコンディショナの各出力を制限する同一の出力制限値が、前記出力抑制管理装置に与えられる場合、
前記算出部は、
前記複数のパワーコンディショナの一部のパワーコンディショナに関し、前記出力制限値を上回る制限値である前記各発電量制限値を算出し、
残余のパワーコンディショナに関し、前記出力制限値を下回る制限値である前記各発電量制限値を算出することが好ましい。
上記構成によれば、複数のパワーコンディショナに同一の出力制限値が与えられた場合でも、トータル発電電力がトータル発電電力上限値を満足するように、各パワーコンディショナの発電量制限値を設定し、各パワーコンディショナの発電量を各発電量制限値に基づき、個別に抑制することができる。それゆえ、各パワーコンディショナの発電量を有効利用可能となる。
本発明によれば、複数の太陽光発電の総発電量を考慮しつつ、各太陽光発電の出力抑制を個別に行なうことにより、太陽光発電を有効利用することができる。
本発明の一実施形態に係る発電システムの概略構成を示すブロック図である。 上記発電システムにおける、系統側サーバー、統合制御装置および複数のパワーコンディショナ間の送受信シーケンスを示すシーケンス図である。 (a)は、上記統合制御装置の送受信手順を示すフローチャート、(b)は、(a)のフローチャートにおけるステップS206の処理を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態に係る発電システムにおける、系統側サーバー、統合制御装置および複数のパワーコンディショナ間の送受信シーケンスを示すシーケンス図である。 上記統合制御装置の送受信手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る発電システムにおける、統合制御装置の送受信手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る発電システムにおける、統合制御装置の送受信手順を示すフローチャートである。 分割された小地域を示す模式図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
まず、図1に基づき、本発明の一実施形態に係る発電システム1の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る発電システム1の概略構成を示すブロック図である。
(発電システム1)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る発電システム1は、自身の管理下にある太陽光発電の出力抑制を行なう統合制御装置(出力抑制管理装置)10と、太陽光発電を行なう複数の太陽光発電装置20a、20b、…、20n(ここでは、n個)とを備えている。発電システム1においては、1つの統合制御装置10に太陽光発電装置20a、20b、…、20nが通信ネットワーク50を介して接続されている。通信ネットワーク50は、双方向デジタル回線の環境を構築できるものであればよく、例えばインターネット、広帯域ISDN(Integrated Services Digital Network)の電話回線、都市型のCATVネットワーク、一般公衆回線、無線回線、イーサネット(登録商標)等である。
なお、統合制御装置10が行なう、上述の「出力抑制」とは、実際に出力可能な電力を抑制する、あるいは、抑制しない、に関わらず、後述するPCS出力制限値を太陽光発電装置20a、20b、…、20nに設定することを意味するものである。
(統合制御装置10)
統合制御装置10は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々の出力抑制を管理する。統合制御装置10は、電力会社といった商用電力系統が管理・運営する系統側サーバー60から送信された抑制情報をアンテナ11で受信する。抑制情報には少なくとも、PV(Photovoltaic)出力制限値(出力制限値)が含まれている。抑制情報はさらに、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々の出力抑制を開始および終了する時間を表わす時間情報や、それらの出力抑制の実行対象である日を表わす対象日情報を含んでいてもよい。
上記のPV出力制限値は、商用電力系統により設定されるものであり、例えば、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量(定格出力)に対する割合として規定されている。太陽光発電装置20a、20b、…、20nには同一のPV出力制限値が設定される。PV出力制限値は、具体的には、「最大発電量の40%」の如くである。
この「最大発電量の40%」とは、例えば、最大発電量の40%相当分が抑制(削減)されることを意味する。この場合、最大発電量の60%相当分になるまでは出力可能となる。逆に、上記の「最大発電量の40%」とは、最大発電量の40%相当分になるまで出力可能であることを意味するものであってもよい。この場合、最大発電量の60%相当分が抑制(削除)されることになる。
もちろん、上記のPV出力制限値は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量に対する割合として規定されるものに限られない。例えば、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々に一律である制限値であっても構わない。
最も単純な出力抑制方法であれば、このPV出力制限値に従い、一律に、太陽光発電の出力抑制を行なえばよい。これに対し、発電システム1においては、商用電力系統の系統側サーバー60から送信された抑制情報をアンテナ11で受信すると、その抑制情報に含まれたPV出力制限値に従い、一律に、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各出力を抑制するものではない。統合制御装置10は、系統側サーバー60から抑制情報を受信すると、太陽光発電装置20a、20b、…、20nとの間において、通信ネットワーク50を介し、後述する送受信動作を実行する。この送受信動作の実行により、統合制御装置10は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの総発電量を考慮しつつ、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの出力抑制を個別に行なうものである。
図1に示すように、統合制御装置10は、上述したアンテナ11と、系統側サーバー60および太陽光発電装置20a、20b、…、20nとの間における送受信に用いる通信部(第2通信部)12と、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの出力抑制を個別に行なうための各種の演算処理する演算部(算出部)13と、演算部13の演算結果、並びに系統側サーバー60および太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々から取得した各種のデータや数値を記憶する記憶部14と、を備えている。
(通信部12)
通信部12は、例えば、アンテナ11で受信された電波を検波する検波部(図示省略)と、検波されたアナログ電波信号を増幅する増幅部(図示省略)と、増幅されたアナログ電波信号をデジタル電波信号に変換するA/D変換器(図示省略)と、を有している。これにより、通信部12は、受信した電波からデジタル信号に変換した抑制情報を検出する。
例えば通信ネットワーク50がインターネットである場合、通信部12は、インターネットブラウザをさらに有し、そのインターネットブラウザを用いてインターネットにTCP/IP接続し、インターネットと通信する。
通信部12は、要するには、系統側サーバー60および太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々との間において送受信可能な機能を有するものであればよい。
もちろん、通信部12と系統側サーバー60との間における送受信は無線通信に限られるものではない。例えば、インターネットや専用線といった有線通信であっても構わない。また、通信部12と太陽光発電装置20a、20b、…、20nとの間における送受信は上述したような有線通信に限られるものではない。無線通信を用いることももちろん可能である。
(演算部13)
演算部13は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの出力抑制を個別に行なうべく、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々のPCS(Power Conditioning System)出力制限値(発電量制限値)を算出する。このPCS出力制限値は、上述したPV出力制限値と同様、例えば、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量(定格出力)に対する割合として規定されている。具体的には、「最大発電量の50%」の如くである。
ただし、PV出力制限値とPCS出力制限値とは、(a)PV出力制限値が一律に設定されるものであるのに対し、PCS出力制限値は太陽光発電装置20a、20b、…、20n毎に個別に設定されるものである点、(b)PV出力制限値が系統側サーバー60により設定されるものであるのに対し、PCS出力制限値は演算部13により算出され、設定されるものである点、および、(c)PV出力制限値が系統側サーバー60管内(例えば、関西電力管内等)に設けられた太陽光発電装置に関する出力制限値であるのに対し、PCS出力制限値は1つの統合制御装置10により出力抑制が管理されるエリア内に設けられた太陽光発電装置に関する出力制限値である点、が異なっている。
演算部13は、後述するように、太陽光発電装置20a、20b、…、20nから受け取った各々の発電量およびPCS出力制限値と、系統側サーバー60から受け取ったPV出力制限値とを用いて、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各PCS出力制限値を再計算する。もちろん、演算部13は、これらのデータ以外のデータや情報、例えば、後述するような、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの設置地域を表わし、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々が記憶し、保持する設置情報も、各PCS出力制限値の再計算に用いてもよい。さらに、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各設置地域の天気情報を用いてもよい。
演算部13は、例えば、各種プログラムの命令を処理するCPU(図示省略)と、PCS出力制限値を再計算処理するプログラムなどが格納されているリードオンリーメモリと、一時記憶のデータを格納するランダムアクセスメモリと、を備えている。CPUは、リードオンリーメモリに記憶されているプログラムか、ランダムアクセスメモリに記憶されたプログラムにしたがって各種の処理を実施する。また、CPUは、ランダムアクセスメモリに各種のデータを一時記憶する。
(記憶部14)
記憶部14は、演算部13の演算結果、並びに系統側サーバー60および太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々から取得した各種のデータや数値を記憶する。具体的は、記憶部14は、トータル発電電力情報141と、トータル発電電力余力情報142と、トータル発電電力上限値情報143と、PCS情報144と、天気情報145と、を記憶する。記憶部14は、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置や半導体メモリ等の公知の記憶装置から適宜選択して用いることができる。
トータル発電電力情報141は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各発電量の総和である総発電量を表わす情報である。太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々から各発電量を統合制御装置10が受信すると、演算部13により加算され、トータル発電電力が算出される。太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々から各発電量を、時間的にずれて、統合制御装置10が受信する場合であれば、演算部13は、その受信毎に、加算することになる。演算部13は、その加算結果であるトータル発電電力を、記憶部14に、トータル発電電力情報141として記憶させる。
なお、トータル発電電力は、ある一時刻における、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各発電量の総和である。この「ある一時刻」とは、例えば、予め定められた日時である。また、統合制御装置10からの要求により、太陽光発電装置20a、20b、…、20nが各々の発電量を統合制御装置10に送信する際、各々の発電量を測定するタイミングを「ある一時刻」としてもよい。
また、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々にPCS出力制限値が設定されている場合には、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各発電量は、各々のPCS出力制限値に基づく発電量となる。
トータル発電電力上限値情報143は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nに対し、一律に、PV出力制限値を設定した場合における、その設定に基づく各発電量の総和である総発電量を表わす情報である。例えば、PV出力制限値が、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量の50%であれば、各最大発電量の50%の総和がトータル発電電力上限値となる。
このトータル発電電力上限値は、系統側サーバー60が統合制御装置10に対し要求する、その配下にある太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各発電量の総和、すなわち、トータル発電電力が満たすべき上限値である。したがって、統合制御装置10は、トータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えない限り、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各PCS制限値を任意に設定可能となる。すなわち、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各出力抑制を個別に行ない、各太陽光発電を有効利用可能となる。
トータル発電電力余力情報142は、トータル発電電力上限値とトータル発電電力との発電量差を表わす情報である。トータル発電電力は、このトータル発電電力余力がなくなるまで、すなわち、ゼロになるまで、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各PCS出力制限値を再計算し、トータル発電電力を増加させ、これにより、各太陽光発電を有効利用可能となる。
PCS情報144は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々から取得した各種のデータや数値を表わす情報である。例えば、PCS情報144には、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々についての、ある一時刻における発電量(発電電力)、設定されているPCS出力制限値、および、設置情報、が含まれている。
天気情報145は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各設置地域の気候や温度を表わす情報である。統合制御装置10は、例えば、通信部12を用いて、通信ネットワーク50と接続し、通信ネットワーク50に接続された、天気情報を提供する天気情報提供装置から、天気情報145を取得すればよい。
(太陽光発電装置20a、20b、…、20n)
太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々は、同一の構成および効果を備えている。ただし、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量(定格出力)は同一である必要はなく、例えば、太陽光発電装置20aの最大発電量が3KW、太陽光発電装置20bの最大発電量が4KWであっても構わない。
以下、太陽光発電装置20aについて説明し、他の太陽光発電装置20b、…、20nについての説明は省略する。また、図面においては、太陽光発電装置20aの各構成要件と、他の太陽光発電装置20b、…、20nの各々の各構成要件と同一であることから、対応する構成部材に付記した数字にa、b、nのアルファベットを付記することにより、同一の構成要件であることを示すことにする。
太陽光発電装置20aは、直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ(Power Conditioning System)21aと、太陽光発電パネル22aと、を備えている。
(パワーコンディショナ21a)
パワーコンディショナ21aは、通信部(第1通信部)31aと、表示部32aと、記憶部33aと、制御部(抑制制御部)34aと、測定部35aと、電力変換部36aと、を備えている。
通信部31aは、統合制御装置10の通信部12と同様、例えば通信ネットワーク50がインターネットである場合、通信部31aは、インターネットブラウザを有し、そのインターネットブラウザを用いてインターネットにTCP/IP接続し、インターネットと通信する。
通信部31aは、要するには、統合制御装置10との間において送受信可能な機能を有するものであればよい。もちろん、通信部31aと統合制御装置10との間における送受信は上述したような有線通信に限られるものではない。無線通信を用いることも可能である。
表示部32aは、例えば、太陽光発電装置20aの現在の発電量や、太陽光発電装置20aに設定されているPCS出力制限値を表示する。表示部32aは、液晶表示パネルなどの表示装置を有し、表示内容に対応して警告情報なども表示するのが好ましい。この警告情報は、例えば、PCS出力制限値が設定されたことを利用者に報知するものであり、音声やライトの点滅等を用いることができる。
記憶部33aは、例えば、太陽光発電装置20aの設置地域を表わす設置情報を予め記憶する。また、記憶部33aは、統合制御装置10から送信されるPCS出力制限値を記憶する。記憶部33aは、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置や半導体メモリ等の公知の記憶装置から適宜選択して用いることができる。記憶部33aは、タッチパネルなどの入力装置を備え、記憶部33aに、記憶させたい情報などを入力可能となっている。記憶部33aは、通信部31aと統合制御装置10との間における送受信が通信ネットワーク50を用いる場合、その通信ネットワーク50上での、統合制御装置10のアドレスを表わすアドレス情報を記憶してもよい。通信ネットワーク50がインターネットであれば、そのアドレス情報はIPアドレスとなる。もちろん、アドレス情報に限られず、通信部31aと統合制御装置10との間における送受信に必要な各種の通信情報も記憶してもよい。さらに、記憶部33aは、太陽光発電パネル22aの発電電力といった発電情報を記憶してもよい。
制御部34aは、パワーコンディショナ21aの各構成要件を各種制御する。制御部34aは、例えば、通信部31aを用いて、太陽光発電装置20aの発電量や、設定されているPCS出力制限値、記憶部33aに記憶されている設置情報を、統合制御装置10に送信する。
また、制御部34aは、統合制御装置10から送信されるPCS出力制限値に基づき、電力変換部36aにおける出力電力を制御する。この制御により、PCS出力制限値に基づく太陽光発電装置20aの出力抑制が行なわれる。
測定部35aは、電力変換部36aから商用系統電力40へ出力される交流電力の発電量を測定する。測定部35aは、例えば、制御部34aから測定指示を受け取ると、電力変換部36aの発電量を測定し、制御部34aに出力する。その発電量は、制御部34aが、通信部31aを用いて、統合制御装置10に送信されたり、記憶部33aに記憶されたりする。
電力変換部36aは、複数のDC/DCコンバータ361a、362a、363cと、DC/ACインバータ364aと、を備えている。
DC/DCコンバータ361a、362a、363cは、それぞれ、太陽光発電パネル22aの各パネル221a、222a、223aに対応し、各各パネル221a、222a、223aが発電する直流電力を電圧調整する。DC/ACインバータ364aは、DC/DCコンバータ361a、362a、363cの直流電力を交流電力に電力変換し、商用系統電力40に出力する。
電力変換部36aにおける出力電力の抑制は、以下のように制御部34aにより行なわれる。
制御部34aは、測定部35aが測定するDC/ACインバータ364aからの出力電力を監視する一方、PCS出力制限値が制御部34aに設定されている。制御部34aは、DC/ACインバータ364aからの出力電力がPCS出力制限値より高ければ、DC/ACインバータ364aからの出力電力をPCS出力制限値に近づけるべく、DC/ACインバータ364aから出力電流が流れないようにする。逆に、DC/ACインバータ364aからの出力電力がPCS出力制限値より低ければ、DC/ACインバータ364aからの出力電力をPCS出力制限値に近づけるべく、DC/ACインバータ364aから出力電流が流れるようにする。
以上のように、制御部34aは、測定部35aが測定するDC/ACインバータ364aからの出力電力を監視しつつ、DC/ACインバータ364aから出力電流が流れるようにする、あるいは、DC/ACインバータ364aから出力電流が流れないようにすることにより、DC/ACインバータ364aからの出力電力が目標とするPCS出力制限値となるように制御する。
(送受信シーケンス)
次に、図2に基づいて、系統側サーバー60、統合制御装置10および複数のパワーコンディショナ21a、21b、…、21n間の送受信シーケンスを説明する。図2は、系統側サーバー60、統合制御装置10および複数のパワーコンディショナ21a、21b、…、21n間の送受信シーケンスを示すシーケンス図である。
系統側サーバー60が統合制御装置10にPV出力制限値を送信すると(ステップS101)、統合制御装置10は、そのPV出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを系統側サーバー60に送信する(ステップS102)。
また、統合制御装置10は、系統側サーバー60からPV出力制限値を受信すると、パワーコンディショナ21aにPCS発電情報を要求する(ステップS103)。このPCS発電情報は、パワーコンディショナ21aの、PCS発電情報の要求時点における発電電力およびPCS発電情報の要求時点において設定済みのPCS出力制限値を含むものである。パワーコンディショナ21aは、PCS発電情報の要求を受け取ると、少なくとも、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS104)。
次に、統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aから、パワーコンディショナ21aの発電電力およびPCS出力制限値を受信すると、パワーコンディショナ21bにPCS発電情報を要求する(ステップS105)。パワーコンディショナ21bは、PCS発電情報の要求を受け取ると、少なくとも、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS106)。
統合制御装置10は、このような要求および受信を繰り返した後、パワーコンディショナ21nにPCS発電情報を要求する(ステップS107)。パワーコンディショナ21nは、PCS発電情報の要求を受け取ると、少なくとも、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS108)。
このようにして、統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々の発電電力およびPCS出力制限値を受け取ると、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に設定すべき各PCS出力制限値を再計算する(ステップS109)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に設定すべき各PCS出力制限値を再計算した後、パワーコンディショナ21aに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS110)。パワーコンディショナ21aは、統合制御装置10から再計算後のPCS出力制限値を受け取ると、そのPCS出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを統合制御装置10に送信する(ステップS111)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aからアンサーバックを受け取ると、パワーコンディショナ21bに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS112)。パワーコンディショナ21bは、統合制御装置10から再計算後のPCS出力制限値を受け取ると、そのPCS出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを統合制御装置10に送信する(ステップS113)。
統合制御装置10は、このような送信および受信を繰り返した後、パワーコンディショナ21nに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS114)。パワーコンディショナ21nは、統合制御装置10から再計算後のPCS出力制限値を受け取ると、そのPCS出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを統合制御装置10に送信する(ステップS115)。
このようにして、統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に対し、再計算後のPCS出力制限値を送信する。
なお、統合制御装置10は、予め定められた、PCS出力制限値の再計算を行なうべき期間が経過すると、再び、パワーコンディショナ21aにPCS発電情報を要求し(ステップS116)、パワーコンディショナ21aは、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS117)。以降、上記のステップS105〜ステップS115と同様のステップが繰り返されることになる。
<統合制御装置10の送受信手順>
次に、図3(a)および(b)に基づいて、統合制御装置10の送受信手順を説明する。図3(a)は、統合制御装置10の送受信手順を示すフローチャート、図3(b)は、図3(a)のステップS206の処理を説明する説明図である。
図3(a)に示すように、統合制御装置10は、系統側サーバー60からPV出力制限値を受け取ると(ステップS201)、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々から、順次、各発電電力を取得する(ステップS202)。統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々から各発電電力を受け取るごとに、演算部13を用いて、それらを順次加算し、その加算結果であるトータル発電電力を算出する(ステップS203)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nのすべてから各発電電力を取得が完了しない限り(ステップS204YES)、上記のステップS202に戻り(ステップS204NO)、残余のパワーコンディショナからの発電電力を取得を継続する。上述したように、演算部13は、その加算結果であるトータル発電電力を、記憶部14に、トータル発電電力情報141として記憶させる。
統合制御装置10は、上で述べたように、トータル発電電力を算出すると、さらに、演算部13を用いて、このトータル発電電力とトータル発電電力上限値との発電量差であるトータル発電電力余力を算出する(ステップS205)。演算部13は、その算出結果であるトータル発電電力余力を、記憶部14に、トータル発電電力余力情報142として記憶させる。トータル発電電力上限値は、上述したように、太陽光発電装置20a、20b、…、20nに対し、一律に、PV出力制限値を設定した場合における、その設定に基づく各発電量の総和である総発電量である。このトータル発電電力上限値は、統合制御装置10の管理下にある太陽光発電装置20a、20b、…、20nに関して、予め算出されており、記憶部14に、トータル発電電力上限値情報143として記憶されている。
統合制御装置10は、トータル発電電力余力を算出すると、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に設定すべき、各PCS出力制限値を再計算する(ステップS206)。本ステップS206においては、具体的には、図3(b)に示すように、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に関し、設定済みのPCS出力制限値(ここでは、PCS出力制限値が定格電力の**%で規定されている場合であり、定格電力×PCS出力制限値)が発電電力よりも大きいか、両者を比較する(ステップS206−1)。
設定済みのPCS出力制限値が発電電力よりも大きくない、すなわち、発電電力が設定済みのPCS出力制限値により既に制限されているパワーコンディショナに関しては(ステップS206−1NO)、統合制御装置10は、演算部13を用いて、以下の計算式(1)に基づき、新たなPCS出力制限値を再計算する(ステップS206−2)。
PCS出力制限値=(発電電力+等分した電力余分)÷定格電力×100・・・(1)
ここで、等分した電力余分とは、トータル発電電力余力を、発電電力が設定済みのPCS出力制限値により既に制限されているパワーコンディショナの個数で除算した電力量である。
上記のステップS206−2では、発電電力が設定済みのPCS出力制限値により既に制限されているパワーコンディショナに関し、トータル発電電力余力を設定済みのPCS出力制限値で既に出力制限されているパワーコンディショナの個数で除算し、等分した電力余力だけ、新たなPCS出力制限値を上昇させている。
一方、設定済みのPCS出力制限値が発電電力よりも大きいパワーコンディショナに関しては(ステップS206−1YES)、統合制御装置10は、演算部13を用いて、以下の計算式(2)に基づき、新たなPCS出力制限値を再計算する(ステップS206−3)。
PCS出力制限値=発電電力÷定格電力×100・・・(2)
上記のステップS206−3では、設定済みのPCS出力制限値が発電電力よりも大きいパワーコンディショナに関し、その発電電力に達するまで、新たなPCS出力制限値を降下させている。
このようにして、統合制御装置10配下の、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nのトータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えてしまうことを回避する。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各PCS出力制限値を再計算すると、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に対し、順に、再計算された各PCS出力制限値を送信する(ステップS207)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nのすべてにPCS出力制限値を送信するまで(ステップS208YES)、PCS出力制限値の送信を継続する(ステップS208NO)。
なお、予め定められた、PCS出力制限値の再計算を行なうべき期間が経過すると、再び、上記のステップS202〜ステップS208が繰り返されることになる。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、統合制御装置10はトータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えないようにしつつ、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各PCS出力制限値を個別に設定することができる。
そうすることにより、系統側サーバー60から送られているPV出力制限値に基づき、一律に、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各出力制限を行なう場合とは異なり、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの本来発電可能な発電量まで抑制してしまうことを防ぐことができる。これにより、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの太陽光発電の有効利用が図られる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2と上記の実施の形態1とが異なる点は、上記の実施の形態1の発電システム1における系統側サーバー60、統合制御装置10および複数のパワーコンディショナ21a、21b、…、21n間の送受信シーケンス、並びに、統合制御装置10の送受信手順である。本発明の実施の形態2に係る発電システムは、上記の実施の形態1の発電システム1と同一の構成を備えており、それゆえ、その構成の説明は繰り返さない。以下、本発明の実施の形態2が上記の実施の形態1と異なる点について説明する。
(送受信シーケンス)
図4に基づいて、系統側サーバー60、統合制御装置10および複数のパワーコンディショナ21a、21b、…、21n間の送受信シーケンスを説明する。図4は、系統側サーバー60、統合制御装置10および複数のパワーコンディショナ21a、21b、…、21n間の送受信シーケンスを示すシーケンス図である。
系統側サーバー60が統合制御装置10にPV出力制限値を送信すると(ステップS301)、統合制御装置10は、そのPV出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを系統側サーバー60に送信する(ステップS302)。
また、統合制御装置10は、系統側サーバー60からPV出力制限値を受信すると、パワーコンディショナ21aにPCS発電情報を要求する(ステップS303)。パワーコンディショナ21aは、PCS発電情報の要求を受け取ると、少なくとも、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS304)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aの発電電力およびPCS出力制限値を受け取ると、パワーコンディショナ21aに設定すべきPCS出力制限値を再計算する(ステップS305)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aに設定すべきPCS出力制限値を再計算した後、パワーコンディショナ21aに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS306)。パワーコンディショナ21aは、統合制御装置10から再計算後のPCS出力制限値を受け取ると、そのPCS出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを統合制御装置10に送信する(ステップS307)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aからアンサーバックを受信すると、パワーコンディショナ21bにPCS発電情報を要求する(ステップS308)。パワーコンディショナ21bは、PCS発電情報の要求を受け取ると、少なくとも、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS309)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21bの発電電力およびPCS出力制限値を受け取ると、パワーコンディショナ21bに設定すべきPCS出力制限値を再計算する(ステップS310)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21bに設定すべきPCS出力制限値を再計算した後、パワーコンディショナ21bに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS311)。パワーコンディショナ21bは、統合制御装置10から再計算後のPCS出力制限値を受け取ると、そのPCS出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを統合制御装置10に送信する(ステップS312)。
統合制御装置10は、このような送信および受信を繰り返した後、パワーコンディショナ21nにPCS発電情報を要求する(ステップS313)。パワーコンディショナ21nは、PCS発電情報の要求を受け取ると、少なくとも、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS314)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21nの発電電力およびPCS出力制限値を受け取ると、パワーコンディショナ21nに設定すべきPCS出力制限値を再計算する(ステップS315)。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21nに設定すべきPCS出力制限値を再計算した後、パワーコンディショナ21nに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS316)。パワーコンディショナ21nは、統合制御装置10から再計算後のPCS出力制限値を受け取ると、そのPCS出力制限値の受信完了を表わすアンサーバックを統合制御装置10に送信する(ステップS317)。
このようにして、統合制御装置10は、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各々に対し、再計算後のPCS出力制限値を送信する。
なお、統合制御装置10は、予め定められた、PCS出力制限値の再計算を行なうべき期間が経過すると、再び、パワーコンディショナ21aにPCS発電情報を要求し(ステップS318)、パワーコンディショナ21aは、発電電力およびPCS出力制限値を統合制御装置10に送信する(ステップS319)。以降、上記のステップS305〜ステップS317と同様のステップが繰り返されることになる。
<統合制御装置10の送受信手順>
次に、図5に基づいて、統合制御装置10の送受信手順を説明する。図5は、統合制御装置10の送受信手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、統合制御装置10は、系統側サーバー60からPV出力制限値を受け取ると(ステップS401)、記憶部14に記憶されているトータル発電電力情報141およびトータル発電電力余力情報142を消去し、初期化する(ステップS402)。
統合制御装置10は、トータル発電電力情報141およびトータル発電電力余力情報142の初期化後、パワーコンディショナ21aから発電電力を取得する(ステップS403)。本ステップS403において、統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aから取得した発電電力を、記憶部14に、トータル発電電力情報141として記憶させる。さらに、パワーコンディショナ21aから取得した発電電力と、記憶部14にトータル発電電力上限値情報143として記憶されている、トータル発電電力上限値との発電量差である、トータル発電電力余力を、記憶部14に、トータル発電電力余力情報142として記憶させる。
統合制御装置10は、設定済みのPCS出力制限値(ここでは、PCS出力制限値が定格電力の**%で規定されている場合であり、定格電力×PCS出力制限値)が発電電力よりも大きいか、両者を比較する(ステップS404)。
設定済みのPCS出力制限値が発電電力よりも大きい場合(ステップS404YES)、統合制御装置10は、演算部13を用いて、それらの発電量差をトータル発電電力余力に加算し、記憶部14に記憶されている、トータル発電電力余力情報142を更新する(ステップS405)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、以下の計算式(3)に基づき、新たなPCS出力制限値を再計算する(ステップS406)。
PCS出力制限値=発電電力÷定格電力×100・・・(3)
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aのPCS出力制限値を再計算すると、パワーコンディショナ21aに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS407)。
一方、設定済みのPCS出力制限値が発電電力よりも大きくない、すなわち、発電電力が設定済みのPCS出力制限値により既に制限されている場合(ステップS404NO)、統合制御装置10は、記憶部14にトータル発電電力余力情報142として記憶されているトータル発電電力余力が有るか否か、判断する(ステップS409)。
トータル発電電力余力が有れば(ステップS409YES)、統合制御装置10は、演算部13を用いて、新たなPCS出力制限値を再計算する(ステップS410)。本ステップS410においては、トータル発電電力余力がゼロに近づくよう、PCS出力制限値を上昇させる。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aのPCS出力制限値を再計算すると、パワーコンディショナ21aに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS411)。
一方、トータル発電電力余力が無ければ(ステップS409NO)、PCS出力制限値を再計算しない。
統合制御装置10は、パワーコンディショナ21aに続き、パワーコンディショナ21b、…、21nのすべての発電電力の取得が完了するまで(ステップS408YES)、発電電力の取得を継続する(ステップS408NO)。
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、統合制御装置10はトータル発電電力がトータル発電電力上限値を超えないようにしつつ、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各PCS出力制限値を個別に設定することができる。
そうすることにより、系統側サーバー60から送られているPV出力制限値に基づき、一律に、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各出力制限を行なう場合とは異なり、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの本来発電可能な発電量まで抑制してしまうことを防ぐことができる。これにより、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの太陽光発電の有効利用が図られる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3が上記の実施の形態1および2と異なる点は、統合制御装置10配下のパワーコンディショナ21a、21b、…、21nを各設置地域の天気情報を用いて、雨・曇り領域のPCSグループと晴れ領域のPCSグループとにグルーピングし、各グループに対し、異なる出力抑制を行なう点である。本発明の実施の形態3に係る発電システムは、上記の実施の形態1および2の発電システム1と同一の構成を備えており、それゆえ、その構成の説明は繰り返さない。以下、本発明の実施の形態3が上記の実施の形態1および2と異なる点について説明する。
図6に基づいて、統合制御装置10の送受信手順を説明する。図6は、統合制御装置10の送受信手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、統合制御装置10は、自身の配下のパワーコンディショナ21a、21b、…、21nの各設置地域の天気情報を取得する(ステップS501)。例えば、統合制御装置10は、通信部12を用いて、通信ネットワーク50と接続し、通信ネットワーク50に接続された、天気情報を提供する天気情報提供装置から、天気情報を取得し、記憶部14に、天気情報145として記憶させる。
統合制御装置10は、天気情報145を用いて、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nを、晴れ地域のPCSグループと、雨・曇り地域のPCSグループとに、グループ分けする(ステップS502)。
統合制御装置10は、先ず、雨・曇り地域のPCSグループから1つのパワーコンディショナを選択し、そのパワーコンディショナから発電電力を取得する(ステップS503)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、選択されたパワーコンディショナに設定済みのPCS出力制限値と発電電力との発電量差をトータル発電電力余力に加算し、記憶部14に記憶されている、トータル発電電力余力情報142を更新する(ステップS504)。
統合制御装置10は、雨・曇り地域のPCSグループのすべてのパワーコンディショナ21の発電電力の取得が完了するまで(ステップS505YES)、発電電力の取得を継続する(ステップS505NO)。
統合制御装置10は、次に、晴れ地域のPCSグループから1つのパワーコンディショナを選択し、そのパワーコンディショナから発電電力およびPCS出力制限値を取得する(ステップS506)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、選択されたパワーコンディショナに関し、以下の計算式(4)に基づき、新たなPCS出力制限値を再計算する(ステップS507)。
PCS出力制限値=(発電電力+等分した電力余分)÷定格電力×100・・・(4)
ここで、等分した電力余分とは、トータル発電電力余力を、晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナの個数で除算した電力量である。
上記のステップS507では、晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナに関し、トータル発電電力余力を晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナの個数で除算し、等分した電力余力だけ、新たなPCS出力制限値を上昇させている。
統合制御装置10は、選択されたパワーコンディショナのPCS出力制限値を再計算すると、そのパワーコンディショナに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS508)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、トータル発電電力余力から、上記の等分した電力余分を減算し、記憶部14に記憶されている、トータル発電電力余力情報142を更新する(ステップS509)。
統合制御装置10は、晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナのすべての発電電力の取得が完了するまで(ステップS510YES)、発電電力の取得を継続する(ステップS510NO)。
天気情報更新時間が到来しない限り(ステップS511NO)、PCS出力制限値の再計算を行なうべき期間が経過すると、再び、上記のステップS503〜ステップS510が繰り返されることになる。
天気情報更新時間が到来すると(ステップS511YES)、再び、上記のステップS501〜ステップS510が繰り返されることになる。
〔実施の形態4〕
次に、本発明の実施の形態4について説明する。本発明の実施の形態4が上記の実施の形態3と異なる点は、統合制御装置10配下のパワーコンディショナ21a、21b、…、21nを、雨・曇り領域のPCSグループと晴れ領域のPCSグループとにグルーピングする際、天気情報を用いるのに代えて、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nの発電電力を用いて、各設置地域の天気を推測する点である。本発明の実施の形態4に係る発電システムは、上記の実施の形態1〜3の発電システム1と同一の構成を備えており、それゆえ、その構成の説明は繰り返さない。以下、本発明の実施の形態4が上記の実施の形態3と異なる点について説明する。
図7に基づいて、統合制御装置10の送受信手順を説明する。図7は、統合制御装置10の送受信手順を示すフローチャートである。
先ず、本発明の実施の形態4においては、図8に示すように、統合制御装置10配下のパワーコンディショナ21a、21b、…、21nが設置される、統合制御装置10の管轄領域101は、複数の小領域102に分割されている。統合制御装置10配下のパワーコンディショナ21a、21b、…、21nは、それら複数の小領域102のいずれかに設置されている。各小領域102には、その領域を代表するパワーコンディショナ(地域代表パワーコンディショナ)が予め定められており、その地域代表パワーコンディショナの発電電力を基に、その小領域102の天気を推測する。その推測は、例えば、発電電力が所定値を超えていれば、その小領域102の天気は晴れと推測し、所定値以下であれば、その小領域102の天気は雨・曇りと推測すればよい。
図7に示すように、統合制御装置10は、1つの小領域102を選択し、その小領域102の地域代表パワーコンディショナの発電電力を取得する(ステップS601)。
統合制御装置10は、地域代表パワーコンディショナの発電電力を取得すると、その発電電力を基に、小領域102の天気を推測する(ステップS602)。本ステップS602においては、例えば、予め定められた、晴れと推測可能な発電電力である天気基準値を、取得された発電電力が超えていた場合、小領域102は晴れと推測すればよい。一方、取得された発電電力が天気基準値以下である場合、小領域102は雨・曇りと推測すればよい。統合制御装置10は、各小領域102の推測された天気を、記憶部14に、天気情報145として記憶させる。
統合制御装置10は、全小領域102の地域代表パワーコンディショナの発電電力の取得、天気の推測が完了するまで(ステップS603YES)、発電電力の取得、天気の推測を継続する(ステップS603NO)。
統合制御装置10は、天気情報145を用いて、パワーコンディショナ21a、21b、…、21nを、晴れ地域のPCSグループと、雨・曇り地域のPCSグループとに、グループ分けする(ステップS604)。
統合制御装置10は、先ず、雨・曇り地域のPCSグループから1つのパワーコンディショナを選択し、そのパワーコンディショナから発電電力を取得する(ステップS605)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、選択されたパワーコンディショナに設定済みのPCS出力制限値と発電電力との発電量差をトータル発電電力余力に加算し、記憶部14に記憶されている、トータル発電電力余力情報142を更新する(ステップS606)。
統合制御装置10は、雨・曇り地域のPCSグループのすべてのパワーコンディショナ21の発電電力の取得が完了するまで(ステップS607YES)、発電電力の取得を継続する(ステップS607NO)。
統合制御装置10は、次に、晴れ地域のPCSグループから1つのパワーコンディショナを選択し、そのパワーコンディショナから発電電力およびPCS出力制限値を取得する(ステップS608)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、選択されたパワーコンディショナに関し、以下の計算式(5)に基づき、新たなPCS出力制限値を再計算する(ステップS609)。
PCS出力制限値=(発電電力+等分した電力余分)÷定格電力×100・・・(5)
ここで、等分した電力余分とは、トータル発電電力余力を、晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナの個数で除算した電力量である。
上記のステップS609では、晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナに関し、トータル発電電力余力を晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナの個数で除算し、等分した電力余力だけ、新たなPCS出力制限値を上昇させている。
統合制御装置10は、選択されたパワーコンディショナのPCS出力制限値を再計算すると、そのパワーコンディショナに、再計算されたPCS出力制限値を送信する(ステップS610)。
統合制御装置10は、演算部13を用いて、トータル発電電力余力から、上記の等分した電力余分を減算し、記憶部14に記憶されている、トータル発電電力余力情報142を更新する(ステップS611)。
統合制御装置10は、晴れ地域のPCSグループのパワーコンディショナのすべての発電電力の取得が完了するまで(ステップS612YES)、発電電力の取得を継続する(ステップS612NO)。
予め定められた、天気を推測すべき天気推測時間が到来しない限り(ステップS613NO)、PCS出力制限値の再計算を行なうべき期間が経過すると、再び、上記のステップS605〜ステップS612が繰り返されることになる。
天気推測時間が到来すると(ステップS613YES)、再び、上記のステップS601〜ステップS612が繰り返されることになる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、太陽光発電を有効利用可能な発電システム、並びに当該発電システムに用いるパワーコンディショナおよび出力抑制管理装置に好適である。
1 発電システム
10 統合制御装置(出力抑制管理装置)
11 アンテナ
12 通信部(第2通信部)
13 演算部(算出部)
14 記憶部
20a、20b、…、20n 太陽光発電装置
21a、21b、…、21n パワーコンディショナ
22a、22b、…、22n 太陽光発電パネル
31a、31b、…、31n 通信部(第1通信部)
32a、32b、…、32n 表示部
33a、33b、…、33n 記憶部
34a、34b、…、34n 制御部(抑制制御部)
35a、35b、…、35n 測定部
36a、36b、…、36n 電力変換部
50 通信ネットワーク
60 系統側サーバー

Claims (4)

  1. 複数のパワーコンディショナを管理する出力抑制管理装置であって、
    前記各パワーコンディショナから各発電量を受信するとともに、前記各パワーコンディショナに各々の発電量制限値に関する情報を送信する通信部と、
    前記各パワーコンディショナから受信した発電量を用いて、前記各パワーコンディショナの各発電量制限値を算出する算出部と
    を備え、
    前記各発電量制限値は、前記複数のパワーコンディショナの各発電量の総和であるトータル発電電力が、前記複数のパワーコンディショナの各発電量の総和の上限値であるトータル発電電力上限値を超えないように設定された値であるとともに、
    前記出力抑制管理装置は、
    前記複数のパワーコンディショナの各々を、各設置地域の天候が、各発電量が所定値を超える天気である第1グループと、各発電量が前記所定値以下となる天気である第2グループとに分割し、
    前記第1グループおよび前記第2グループはそれぞれ、少なくとも2つのパワーコンディショナから構成され、
    前記第2グループの各パワーコンディショナの発電量と発電量制限値との差分の総和を、前記第1グループのパワーコンディショナ数で等分し前記第1グループの各パワーコンディショナに割り当てることにより、
    前記第1グループの各パワーコンディショナの発電量制限値を上昇させることを特徴とする出力抑制管理装置。
  2. 前記算出部は、前記各パワーコンディショナの発電量の大小に応じて、前記各パワーコンディショナの各発電量制限値を増減させることを特徴とする請求項1に記載の出力抑制管理装置。
  3. 請求項1または2に記載の出力抑制管理装置からの前記発電量制限値に応じて出力電力の抑制を行うパワーコンディショナであって、
    前記パワーコンディショナに予め記憶された設置地域を表わす設置情報が前記パワーコンディショナから前記出力抑制管理装置に送信され、前記設置情報は前記発電量制限値の算出に用いられることを特徴とするパワーコンディショナ。
  4. 請求項1または2に記載の出力抑制管理装置と、複数のパワーコンディショナと、を備えることを特徴とする発電システム。
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