JP6587984B2 - パワーコンディショナの運転制御装置、運転制御方法、および運転制御プログラム - Google Patents

パワーコンディショナの運転制御装置、運転制御方法、および運転制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、パワーコンディショナの運転制御装置、運転制御方法、および運転制御プログラムに関する。
近年、太陽光発電により発電された電力を電気事業者に売電することが行われている(例えば特許文献1)。具体的には、太陽光パネル(太陽光発電パネル)から出力された直流電力をパワーコンディショナにより交流電力に変換し、得られた交流電力を電力系統に供給する。太陽光発電の発電量が多い場合や電力需要が少ない時期には、電力系統に供給される電力が電気事業者の接続可能量を超えないように太陽光発電所の出力を抑制する必要がある。このような出力抑制は、パワーコンディショナの運転制御を行う運転制御装置が各パワーコンディショナに電力指令値を送信することにより行われる。
なお、本願における「太陽光発電所」は、1つの運転制御装置と、それに繋がるパワーコンディショナおよび太陽光パネルとから構成される。したがって、一事業所であっても、運転制御装置が複数存在する場合は、運転制御装置の数だけ太陽光発電所が存在するとみなす。
特開2011−130638号公報
図6に示すように、従来の運転制御装置100は、出力制御指令発信サーバ120(電力会社等のサーバ)から受信した出力制御指令値を各パワーコンディショナP1,P2,P3にそのまま送信していた。パワーコンディショナP1,P2,P3の定格出力がそれぞれ10kW、15kW、20kW(計45kW)であって、出力制御指令値が50%の場合、太陽光発電所の出力電力は最大で22.5kWとなる。
しかしながら、上記運転制御の場合、故障等の異常状態にあるパワーコンディショナが存在するとき、当該パワーコンディショナの発電電力分の売電損失が発生するという問題があった。例えば、図6に示すように、パワーコンディショナP3が故障していた場合、太陽光発電所の出力電力は最大で12.5kWとなってしまう。
そこで、本発明は、異常状態のパワーコンディショナが存在する場合であっても、売電損失の発生を抑制することが可能な運転制御装置、運転制御方法および運転制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る運転制御装置は、
複数のパワーコンディショナの運転制御を行う運転制御装置であって、
発電所の出力を抑制するための出力制御指令値を取得する出力制御指令値取得部と、
前記複数のパワーコンディショナのうち異常状態にある1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出する異常PCS検出部と、
前記異常パワーコンディショナの定格出力、前記異常パワーコンディショナ以外の正常パワーコンディショナの定格出力、および前記取得された出力制御指令値に基づいて、前記異常パワーコンディショナの発電電力を前記正常パワーコンディショナで補填するように、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する電力指令値算出部と、
前記算出された電力指令値を前記正常パワーコンディショナに送信する出力指令部と、
を備えることを特徴とする。
また、前記運転制御装置において、
前記電力指令値算出部は、式(1)を用いて前記電力指令値を算出してもよい。
Figure 0006587984
ここで、x:前記電力指令値、ν:前記出力制御指令値、P:前記正常パワーコンディショナおよび前記異常パワーコンディショナの定格出力の総和、P:前記正常パワーコンディショナの定格出力の総和である。
また、前記運転制御装置において、
前記算出された電力指令値が100%より大きい場合、前記出力指令部は、前記正常パワーコンディショナに定格出力で運転するように指令してもよい。
また、前記運転制御装置において、
前記出力制御指令値取得部は、前記運転制御装置と通信可能に接続された出力制御指令発信サーバから前記出力制御指令値を所定の周期で取得してもよい。
また、前記運転制御装置において、
出力制御スケジュール情報が記憶された記憶部をさらに備え、
前記出力制御指令値取得部は、前記記憶部に記憶された前記出力制御スケジュール情報から前記出力制御指令値を取得してもよい。
また、前記運転制御装置において、
前記異常状態は、前記パワーコンディショナの故障、または、前記パワーコンディショナと前記運転制御装置との間の通信異常であってもよい。
また、前記運転制御装置において、
前記電力指令値算出部は、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出してもよい。
また、前記運転制御装置において、
前記正常パワーコンディショナには、電力会社との売電契約により出力制御対象外の第1のパワーコンディショナと、前記電力会社との売電契約により出力制御対象の第2のパワーコンディショナが含まれ、前記電力指令値算出部は、前記第1のパワーコンディショナおよび前記第2のパワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出してもよい。
本発明に係る運転制御方法は、
複数のパワーコンディショナの運転制御を行う運転制御方法であって、
出力制御指令値取得部が、発電所の出力を抑制するための出力制御指令値を取得するステップと、
異常PCS検出部が、前記複数のパワーコンディショナのうち異常状態にある1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出するステップと、
電力指令値算出部が、前記異常パワーコンディショナの定格出力、前記異常パワーコンディショナ以外の正常パワーコンディショナの定格出力、および前記取得された出力制御指令値に基づいて、前記異常パワーコンディショナの発電電力を前記正常パワーコンディショナで補填するように、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出するステップと、
出力指令部が、前記算出された電力指令値を前記正常パワーコンディショナに送信するステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明に係る運転制御プログラムは、
複数のパワーコンディショナの運転制御を行う運転制御プログラムであって、
コンピュータを、
発電所の出力を抑制するための出力制御指令値を取得する出力制御指令値取得手段、
前記複数のパワーコンディショナのうち異常状態にある1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出する異常PCS検出手段、
前記異常パワーコンディショナの定格出力、前記異常パワーコンディショナ以外の正常パワーコンディショナの定格出力、および前記取得された出力制御指令値に基づいて、前記異常パワーコンディショナの発電電力を前記正常パワーコンディショナで補填するように、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する電力指令値算出手段、および
前記算出された電力指令値を前記正常パワーコンディショナに送信する出力指令手段
として機能させるための運転制御プログラムである。
本発明では、運転制御装置に接続された複数のパワーコンディショナのうち、異常状態にあるパワーコンディショナを検出し、この異常パワーコンディショナの発電電力を正常パワーコンディショナで補填するように、正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出し送信する。これにより、運転制御装置が制御する複数のパワーコンディショナのうち一部のパワーコンディショナが異常状態であっても、売電損失の発生を抑制することができる。
実施形態に係る太陽光発電システム(太陽光発電所)1の概略的構成を示す図である。 実施形態に係る運転制御装置10の概略的構成を示す図である。 実施形態に係る運転制御方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る太陽光発電システム1の動作を説明するための図である。 実施形態に係る太陽光発電システム1の出力電力の時間変化の一例を示すグラフである。 従来の太陽光発電システム(太陽光発電所)の概略的構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付す。
(太陽光発電システム1)
実施形態に係る太陽光発電システム(以下、「太陽光発電所」ともいう。)1の構成について、図1を参照して説明する。
太陽光発電システム1は、図1に示すように、運転制御装置(出力制御ユニット)10と、パワーコンディショナP1,P2,P3と、太陽光パネルG1,G2,G3とを備えている。
各パワーコンディショナP1,P2,P3は、運転制御装置10に有線または無線により通信可能に接続されている。これにより、運転制御装置10からパワーコンディショナP1,P2,P3に電力指令値が送信され、反対に、パワーコンディショナP1,P2,P3から運転制御装置10に各種モニタリング情報(発電量や異常等)が送信される。
なお、運転制御装置10とパワーコンディショナP1,P2,P3との間の接続トポロジは、図1ではスター型であるが、これに限るものではなく、デイジーチェーン方式、バス型等の他の接続方式であってもよい。また、パワーコンディショナの数は3つに限らず任意である。また、運転制御装置10は、インターネット等の通信ネットワークを介してパワーコンディショナP1,P2,P3に接続されてもよい。
運転制御装置10は、詳細については後述するが、パワーコンディショナP1,P2,P3の運転制御(出力制御)を行うように構成されている。また、運転制御装置10は、インターネット等の通信ネットワーク30を介して出力制御指令発信サーバ20に通信可能に接続されている。出力制御指令発信サーバ20は、例えば、電力会社のサーバであるが、その他、出力制御スケジュールの作成業者・提供業者のサーバであってもよい。
太陽光パネルG1,G2,G3は、パワーコンディショナP1,P2,P3にそれぞれ電気的に接続されている。太陽光パネルG1,G2,G3は、太陽光を受けて生成された直流電力を接続先のパワーコンディショナP1,P2,P3に供給する。パワーコンディショナP1,P2,P3は、太陽光パネルG1,G2,G3から供給された直流電力を交流電力に変換して、電力系統(図示せず)に供給する。
(運転制御装置10)
次に、実施形態に係る運転制御装置10の詳細について、図2〜図5を参照して説明する。
運転制御装置10は、図2に示すように、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを備えている。
制御部11は、出力制御指令値取得部111と、電力指令値算出部112と、出力指令部113と、異常PCS検出部114とを有している。各構成要素の詳細については後述する。なお、制御部11は、ハードウェアで構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェア(パワーコンディショナの運転制御プログラム)で構成されてもよい。
通信部12は、パワーコンディショナP1,P2,P3や出力制御指令発信サーバ20との間で情報を送受信するように構成されている。この通信部12は、パワーコンディショナP1,P2,P3との間で通信を行う第1通信部(図示せず)と、出力制御指令発信サーバ20との間で通信を行う第2通信部(図示せず)とを有する。なお、一つの通信部(通信モジュール)がパワーコンディショナP1,P2,P3および出力制御指令発信サーバ20の両方と通信を行ってもよい。
記憶部13は、パワーコンディショナから取得したモニタリング情報や、出力制御指令発信サーバ20から取得した情報(出力制御指令値等)を記憶する。記憶部13は、ハードディスクや半導体メモリ等により構成される。なお、記憶部13には、運転制御装置10が動作するためのプログラム(運転制御プログラム)が格納されてもよい。また、記憶部13には、出力制御スケジュール情報が記憶されてもよい。この出力制御スケジュール情報は、所定の期間(例えば400日分)の固定スケジュール情報である。出力制御スケジュール情報は、運転制御装置10に接続したノートパソコン等の情報処理端末から保守者により手動でダウンロードされてもよいし、あるいは、通信ネットワーク30を介して外部のサーバから自動でダウンロードされてもよい。
制御部11の各構成要素について以下に説明する。
出力制御指令値取得部111は、太陽光発電所(太陽光発電システム1)の出力を抑制するための出力制御指令値を取得する。この出力制御指令値取得部111は、運転制御装置10と通信可能に接続された出力制御指令発信サーバ20から出力制御指令値を所定の周期(例えば30分おき)で取得する。なお、出力制御指令値取得部111は、記憶部13に記憶された出力制御スケジュール情報から出力制御指令値を取得してもよい。
異常PCS検出部114は、複数のパワーコンディショナP1,P2,P3のうち、1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出する。すなわち、異常PCS検出部114は、運転制御装置10に接続された複数のパワーコンディショナの中から、異常パワーコンディショナを全て検出する。ここで、異常パワーコンディショナとは、運転制御装置10に接続された複数のパワーコンディショナのうち、異常状態にあるパワーコンディショナのことである。なお、異常状態は、例えば、パワーコンディショナの故障、パワーコンディショナと運転制御装置10との間の通信異常である。
電力指令値算出部112は、正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する。ここで、正常パワーコンディショナとは、運転制御装置10に接続された複数のパワーコンディショナのうち、異常パワーコンディショナ以外のパワーコンディショナ(すなわち、正常状態にあるパワーコンディショナ)のことである。なお、本願において、電力指令値とは、運転制御装置からパワーコンディショナに送信される出力指令値のことである。
より詳しくは、電力指令値算出部112は、異常パワーコンディショナの定格出力、正常パワーコンディショナの定格出力、および出力制御指令値取得部111により取得された出力制御指令値に基づいて、異常パワーコンディショナの発電電力を正常パワーコンディショナで補填するように、正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する。
例えば、電力指令値算出部112は、式(1)を用いて電力指令値を算出する。
Figure 0006587984
ここで、x:電力指令値、ν:出力制御指令値、P:正常パワーコンディショナおよび異常パワーコンディショナの定格出力の総和(すなわち、太陽光発電所の最大出力電力)、P:正常パワーコンディショナの定格出力の総和である。νは、例えば50%指令の場合、0.5である。なお、式(1)から分かるように、異常パワーコンディショナが存在しない場合はP=Pとなるため、x=100νとなる。よって、出力制御指令発信サーバ20から取得した出力制御指令値が各パワーコンディショナP1,P2,P3にそのまま配信される。
出力指令部113は、電力指令値算出部112により算出された電力指令値を、通信部12を介して正常パワーコンディショナに送信する。なお、出力指令部113は、後述の異常PCS検出部114により検出された、異常状態にあるパワーコンディショナに対しては電力指令値を送信しない(あるいは、0%指令を送信する)。
なお、各正常パワーコンディショナに対する電力指令値は互いに異なる値でもよいが、太陽光発電所の売電損失をより低減するために、式(1)による電力指令値の算出のように、正常パワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出することが好ましい。
ところで、太陽光発電所には、電力会社との売電契約により出力制御対象外とされるパワーコンディショナと、電力会社との売電契約により出力制限対象とされるパワーコンディショナとが存在する場合がある。例えば、太陽光発電所に当初から存在する既設のパワーコンディショナは出力制御対象外であるが、新たに増設されたパワーコンディショナは出力制御対象となることがある。このような場合において、電力指令値算出部112は、出力制御対象のパワーコンディショナであるか否かに拘わらず、均等な電力指令値を算出するようにしてもよい。例えば、パワーコンディショナP1が電力会社との売電契約により出力制御対象外とされるパワーコンディショナ(第1のパワーコンディショナ)であり、パワーコンディショナP2が電力会社との売電契約により出力制限対象とされるパワーコンディショナ(第2のパワーコンディショナ)の場合であっても、電力指令値算出部112は、第1のパワーコンディショナおよび第2のパワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出する。これにより、太陽光発電所全体として発電効率が向上し、太陽光発電の売電量を増やすことができる。
<運転制御装置10の動作>
次に、図3のフローチャートおよび図4の具体例を参照して、運転制御装置10の動作の一例について詳しく説明する。本例では、図4に示すように、パワーコンディショナP1,P2,P3の定格出力はそれぞれ10kW、15kW、20kW(計45kW)である。
まず、出力制御指令値取得部111が、出力制御指令発信サーバ20から出力制御指令値を取得する(ステップS11)。ここでは、図4に示すように、出力制御指令発信サーバ20から、出力制御指令値50%を取得した。
次に、異常PCS検出部114が、複数のパワーコンディショナP1,P2,P3のうち、異常状態にある異常パワーコンディショナを検出する(ステップS12)。ここでは、パワーコンディショナP3が故障していることを検出した。
次に、電力指令値算出部112が、異常パワーコンディショナの定格出力、正常パワーコンディショナの定格出力、およびステップS11で取得された出力制御指令値に基づいて、正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する(ステップS13)。本ステップにおいて、電力指令値算出部112は、異常パワーコンディショナの発電電力を正常パワーコンディショナで補填するように正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する。この発電電力の補填は、好ましくは、異常パワーコンディショナの発電電力を可及的に最大限多く補うように行う。
具体的には、電力指令値算出部112は、前述の式(1)を用いて正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する。この場合、ν=0.5、P=45kW、P=25kW(=10kW+15kW)なので、電力指令値xは90%と算出される。
次に、出力指令部113が、電力指令値算出部112により算出された電力指令値が100%以下であるか否かを判定する(ステップS14)。算出された電力指令値が100%以下である場合(S14;Yes)、出力指令部113は、算出された電力指令値を正常パワーコンディショナに送信する(ステップS15)。なお、出力指令部113は、異常状態にあるパワーコンディショナP3には電力指令値を送信しない(あるいは、0%指令を出力する)。
一方、算出された電力指令値が100%より大きい場合(S14;No)、出力指令部113は、正常パワーコンディショナに定格出力で(すなわち100%出力で)運転するように指令する(ステップS16)。このようにすることで、100%よりも大きい指令値がパワーコンディショナに送信されることを防止できる。
その後、所定時間(例えば1分)が経過すると(ステップS17;Yes)、ステップS11に戻り、上記の処理を行う。すなわち、運転制御装置10は、出力制御指令値および異常検出結果に基づいて電力指令値を算出して正常パワーコンディショナに送信するという一連の処理を、所定時間間隔で繰り返す。
上記の例では、図4に示すように、算出された電力指令値(90%指令)が正常状態にあるパワーコンディショナP1,P2にそれぞれ送信される。よって、太陽光強度が十分な場合、パワーコンディショナP1の出力電力は9kW、パワーコンディショナP2の出力電力は13.5kWとなり、太陽光発電所の合計出力としては22.5kWとなる。この出力値は、図6を参照して説明した従来の運転制御装置100を用いた場合の太陽光発電所の出力12.5kWよりも大きい。このように、正常状態のパワーコンディショナP1,P2が、異常状態のパワーコンディショナP3が発電すべき電力量を補うように発電するため、本実施形態によれば、異常パワーコンディショナが存在する場合における売電損失を抑制することができる。
図5は、太陽光発電システム1の出力電力の時間変化の一例を示している。図5において、時刻tはパワーコンディショナP3が故障した時刻であり、時刻tは異常PCS検出部114によりパワーコンディショナP3の異常が検出された時刻である。なお、ここでは、出力制御指令値が50%(ν=0.5)であり、太陽光強度が十分あるものとしている。図5に示すように、太陽光発電システム1の出力電力は、時刻tにおいて22.5kWから12.5kWに低下するものの、時刻tで故障が検出され、パワーコンディショナP1,P2への出力指令値が50%から90%に上昇することにより、元の22.5kWまで回復する。
上記のように、本実施形態によれば、異常状態のパワーコンディショナが存在する場合であっても、売電損失の発生を抑制することができる。
上述した実施形態で説明した運転制御装置10の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、運転制御装置10の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、運転制御装置10の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1 太陽光発電システム
10,100 運転制御装置
11 制御部
111 出力制御指令値取得部
112 電力指令値算出部
113 出力指令部
114 異常PCS検出部
12 通信部
13 記憶部
20,120 出力制御指令発信サーバ
30 通信ネットワーク
A (発電量の増分を示す斜線の)領域
G1,G2,G3 太陽光パネル
P1,P2,P3 パワーコンディショナ

Claims (8)

  1. 複数のパワーコンディショナの運転制御を行う運転制御装置であって、
    発電所の出力を抑制するための出力制御指令値を取得する出力制御指令値取得部と、
    前記複数のパワーコンディショナのうち異常状態にある1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出する異常PCS検出部と、
    前記異常パワーコンディショナの定格出力、前記異常パワーコンディショナ以外の正常パワーコンディショナの定格出力、および前記取得された出力制御指令値に基づいて、前記異常パワーコンディショナの発電電力を前記正常パワーコンディショナで補填するように、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する電力指令値算出部と、
    前記算出された電力指令値を前記正常パワーコンディショナに送信する出力指令部と、
    を備え、
    前記正常パワーコンディショナには、電力会社との売電契約により出力制御対象外の第1のパワーコンディショナと、前記電力会社との売電契約により出力制御対象の第2のパワーコンディショナが含まれ、前記電力指令値算出部は、出力制御対象のパワーコンディショナであるか否かに拘わらず、前記第1のパワーコンディショナおよび前記第2のパワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出することを特徴とする運転制御装置。
  2. 前記電力指令値算出部は、式(1)を用いて前記電力指令値を算出することを特徴とする請求項1に記載の運転制御装置。
    Figure 0006587984
    ここで、x:前記電力指令値、ν:前記出力制御指令値、P0:前記正常パワーコンディショナおよび前記異常パワーコンディショナの定格出力の総和、P1:前記正常パワーコンディショナの定格出力の総和である。
  3. 前記算出された電力指令値が100%より大きい場合、前記出力指令部は、前記正常パワーコンディショナに定格出力で運転するように指令することを特徴とする請求項2に記載の運転制御装置。
  4. 前記出力制御指令値取得部は、前記運転制御装置と通信可能に接続された出力制御指令発信サーバから前記出力制御指令値を所定の周期で取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の運転制御装置。
  5. 出力制御スケジュール情報が記憶された記憶部をさらに備え、
    前記出力制御指令値取得部は、前記記憶部に記憶された前記出力制御スケジュール情報から前記出力制御指令値を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の運転制御装置。
  6. 前記異常状態は、前記パワーコンディショナの故障、または、前記パワーコンディショナと前記運転制御装置との間の通信異常であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の運転制御装置。
  7. 複数のパワーコンディショナの運転制御を行う運転制御方法であって、
    出力制御指令値取得部が、発電所の出力を抑制するための出力制御指令値を取得するステップと、
    異常PCS検出部が、前記複数のパワーコンディショナのうち異常状態にある1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出するステップと、
    電力指令値算出部が、前記異常パワーコンディショナの定格出力、前記異常パワーコンディショナ以外の正常パワーコンディショナの定格出力、および前記取得された出力制御指令値に基づいて、前記異常パワーコンディショナの発電電力を前記正常パワーコンディショナで補填するように、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出するステップと、
    出力指令部が、前記算出された電力指令値を前記正常パワーコンディショナに送信するステップと、
    を備え、
    前記正常パワーコンディショナには、電力会社との売電契約により出力制御対象外の第1のパワーコンディショナと、前記電力会社との売電契約により出力制御対象の第2のパワーコンディショナが含まれ、前記電力指令値算出部は、出力制御対象のパワーコンディショナであるか否かに拘わらず、前記第1のパワーコンディショナおよび前記第2のパワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出することを特徴とする運転制御方法。
  8. 複数のパワーコンディショナの運転制御を行う運転制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    発電所の出力を抑制するための出力制御指令値を取得する出力制御指令値取得手段、
    前記複数のパワーコンディショナのうち異常状態にある1つまたは複数の異常パワーコンディショナを検出する異常PCS検出手段、
    前記異常パワーコンディショナの定格出力、前記異常パワーコンディショナ以外の正常パワーコンディショナの定格出力、および前記取得された出力制御指令値に基づいて、前記異常パワーコンディショナの発電電力を前記正常パワーコンディショナで補填するように、前記正常パワーコンディショナに対する電力指令値を算出する電力指令値算出手段、および
    前記算出された電力指令値を前記正常パワーコンディショナに送信する出力指令手段
    として機能させるための運転制御プログラムであり、
    前記正常パワーコンディショナには、電力会社との売電契約により出力制御対象外の第1のパワーコンディショナと、前記電力会社との売電契約により出力制御対象の第2のパワーコンディショナが含まれ、前記電力指令値算出手段は、出力制御対象のパワーコンディショナであるか否かに拘わらず、前記第1のパワーコンディショナおよび前記第2のパワーコンディショナに対する電力指令値が均等になるように電力指令値を算出する、運転制御プログラム
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