JP7152710B2 - 電力制御装置、自家発電出力制御装置、電力管理システムおよび電力制御方法 - Google Patents

電力制御装置、自家発電出力制御装置、電力管理システムおよび電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、電力制御装置、自家発電出力制御装置、電力管理システムおよび電力制御方法に関する。
太陽光発電(PV: Photovoltaics)が大量に導入されたことに伴って、電力系統の周波数維持が困難な時間帯が発生しつつある。この問題を解決するために、系統運用者の指示にしたがって、PVの出力制御が、一部地域ですでに実施されている。この際、一般送配電事業者による出力制御指示に伴って、PV発電の出力変化が急峻にならないように、出力制御機能を有するパワーコンディショナー(Power Conditioning System: PCS)の技術仕様が定められている。
一方、PV発電の出力制御指示自体を緩和する技術に関して、意図的に需要を創出し、創出した電力分について、PV出力を緩和する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-158375号公報
電力管理システムでは、電力供給が過多となった際に、需要家に対して逆潮流分を抑える出力抑制がなされる場合がある。この場合、需要家は、自家発電する最大発電電力を抑制するが、恣意的に電力需要を増加させることでこの出力抑制を緩和することは合理的である。
一般送配電事業者が出力制御指示を行い、需要家に対して逆潮流分を抑える出力抑制緩和がアグリゲータによりなされなかった場合には、需要からPCSの出力を除くことによって得られる残余需要は、急峻な変化をしない。
しかし、一般送配電事業者が出力制御指示を行い、需要家に対して逆潮流分を抑える出力抑制緩和がアグリゲータによりなされた場合に、PVの出力変化が急峻にならないようにPCSが出力制御されていると、残余需要が逆に急峻に変化する場合がある。残余需要の急峻な変化は、一般送配電事業者への負荷となるため、好ましくない。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、残余需要の急峻な変化を抑制できる電力制御装置、自家発電出力制御装置、電力管理システムおよび電力制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置であって、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を受信する通信部と、前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する出力制御部とを備え、前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される電力制御装置である。
本発明の一態様の電力制御装置において、前記出力制御指示信号には、前記自家発電の発電電力の上限値を制御する情報である出力上限制御情報が含まれ、前記通信部は、前記出力制御指示信号を複数受信し、前記出力制御部は、複数の前記出力制御指示信号の各々に含まれる出力上限制御情報と電力変化割合情報とに基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する。
本発明の一態様の電力制御装置において、前記出力制御部は、前記通信部が受信した複数の前記出力制御指示信号のうち、最新の出力制御指示信号にしたがって前記自家発電の出力上限を制御する。
本発明の一態様の電力制御装置において、前記出力制御部は、前記出力制御指示信号に前記電力変化割合情報が含まれない場合、予め設定される第1電力変化割合情報と、前記出力制御指示信号に含まれる出力上限制御情報とに基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する。
本発明の一態様の電力制御装置において、前記出力制御部は、処理する前記出力制御指示信号がない状態が第1時間継続した場合、予め設定される第2出力上限制御情報と、予め設定される第2電力変化割合情報とに基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する。
本発明の一態様一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出する出力電力導出部と、前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出する消費電力導出部と、前記出力電力導出部が導出した前記発電電力情報と、前記消費電力導出部が導出した前記消費電力の前記増加分とに基づいて自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する発電電力の上限値を調整する電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信する通信部とを備え、前記作成部は、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かを、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定する。
本発明の一態様は、自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置と、前記電力制御装置の前記自家発電の発電電力の上限値を制御する自家発電出力制御装置とを備える電力管理システムであって、前記自家発電出力制御装置は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出する出力電力導出部と、前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出する消費電力導出部と、前記出力電力導出部が導出した前記発電電力情報と、前記消費電力導出部が導出した前記消費電力の前記増加分とに基づいて自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力の上限値を調整する前記電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信する自家発電出力制御装置通信部とを備え、前記作成部は、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かを、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定し、前記電力制御装置は、前記出力制御指示信号を受信する電力制御装置通信部と、前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する出力制御部とを備え、前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される、電力管理システムである。
本発明の一態様は、自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置が実行する電力制御方法であって、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を受信するステップと、前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御するステップとを有し、前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される、電力制御方法である。
本発明の一態様は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出するステップと、前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出するステップと、前記発電電力情報と、前記消費電力の前記増加分とに基づいて自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力の上限値を調整する電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成するステップと、前記作成するステップで作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信するステップとを有し、作成する前記ステップでは、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かを、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定する、自家発電出力制御装置が実行する電力制御方法である。
本発明の一態様は、電力管理システムが実行する電力制御方法であって、自家発電出力制御装置が、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出するステップと、前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出するステップと、前記発電電力情報と、前記消費電力の前記増加分とに基づいて自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成するステップと、自家発電出力制御装置が、前記作成するステップで作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信するステップとを実行し、前記電力制御装置が、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を受信するステップと、前記電力制御装置が、前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御するステップとを実行し、前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される、電力制御方法である。
本発明の実施形態によれば、残余需要の急峻な変化を抑制できる電力制御装置、自家発電出力制御装置、電力管理システムおよび電力制御方法を提供することができる。
第1の実施形態の電力管理システムの一例を示す図である。 需要家が備える負荷の一例を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムの電力の流れの一例を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムに含まれる自家発電出力制御装置を示すブロック図である。 負荷情報の一例を示す図である。 発電設備容量情報の一例を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その1)を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その2)を示す図である。 電力管理システムの動作の一例を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その3)を示す図である。 電力管理システムの動作の一例を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その4)を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムに含まれるPCSを示すブロック図である。 第1の実施形態のPCSの動作の一例(その1)を示す図である。 第1の実施形態のPCSの動作の一例(その2)を示す図である。 第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 第2の実施形態の電力管理システムに含まれる自家発電出力制御装置を示すブロック図である。 第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その1)を示す図である。 第2の実施形態の電力管理システムに含まれる自家発電出力制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例を示す図である。 第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その2)を示す図である。 第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その3)を示す図である。 第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その4)を示す図である。 第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例を示す図である。
次に、本実施形態の電力制御装置、自家発電出力制御装置、電力管理システムおよび電力制御方法を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
(第1の実施形態)
(電力管理システム)
図1は、第1の実施形態の電力管理システムの一例を示す図である。
電力管理システム10は、自家発電出力制御装置100と、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS: Home Energy Management System)サーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dと、パワーコンディショナー(Power Conditioning System: PCS)200Cとを備える。
自家発電出力制御装置100と、HEMSサーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dと、PCS200Cとは、インターネットなどのネットワーク50を介して接続される。また、自家発電出力制御装置100は、一般送配電事業者のサーバーと接続される。ここで、一般送配電事業者とは、管轄する地域の電力の需要と電力の供給とが一致するように調整することで、電力を安定して供給する事業者のことである。
また、自家発電出力制御装置100は、例えば、アグリゲータであり、自家発電を行わない需要家Aが持つHEMSサーバー300Aと、自家発電を行わない需要家Bが持つHEMSサーバー300Bと、自家発電を行う需要家Cが持つHEMSサーバー300Cと、自家発電行わない需要家Dが持つHEMSサーバー300Dと、ネットワーク50を介して通信を行う。以下、自家発電を行わない需要家A、需要家B、および需要家Dと、自家発電を行う需要家Cとを区別しない場合には、需要家と総称する。
HEMSサーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dとのうち、任意のHEMSサーバーを、HEMSサーバー300と記載する。
図2は、需要家が備える負荷の一例を示す図である。図2には、一例として、需要家Aが持つHEMSサーバー300Aが備える負荷Mが示される。需要家Aが備えるHEMSサーバー300Aは、負荷αと、負荷βと、負荷1と、負荷2と、ネットワークを介して接続されている。HEMSサーバー300Aは、負荷αと、負荷βと、負荷1と、負荷2とを制御する。以下、負荷αと、負荷βと、負荷1と、負荷2とを区別しない場合には、単に負荷Mと記載する。需要家Bと、需要家Cと、需要家Dとについても、需要家Aと同様に負荷M(図示なし)を備える。
負荷Mは、具体的には、電灯、洗濯機、食器洗浄機、冷暖房機器、布団乾燥機、湯沸器、炊飯器、電動自転車バッテリー充電器、電気自動車(充電)など、ネットワークに接続されていて、電力を消費することにより稼働する機器(IoT機器)のことである。なお、負荷Mは、稼働のための事前準備が必要のない機器である方が好ましい。
負荷Mの制御には、例えば、指定された時刻に負荷Mを起動することや、負荷Mを停止することや、負荷Mが持つ特定の機能を稼働させることが含まれる。また、HEMSサーバー300は、接続された負荷Mの消費電力量などの負荷Mの情報を記憶し、要求に応じて負荷Mの情報を、自家発電出力制御装置100へ送信する。図1に戻り、説明を続ける。
需要家Cは、PCS200Cを備える。PCS200Cは、自家発電の電力を制御する。具体的には、PCS200Cは、自家発電の発電電力の上限値を制御する。自家発電の一例は、PV、燃料電池などである。以下、自家発電が、PVである場合について説明を続ける。また、PCS200Cは、発電した電力をできるだけ余剰電力として売電する機能を備える。PCS200Cは、自家発電を行う需要家Cが発電する電力を抑制する信号(以下、「抑制信号」と記載する)を受信した場合に、余剰電力を売電せずに蓄電する機能、負荷を用いて消費する機能、発電する効率を下げることで最大電力を抑制する機能などを備える。
図3は、第1の実施形態の電力管理システムの電力の流れの一例を示す図である。
図3に示されるように、電力TKは一般送配電事業者から、需要家A、需要家B、需要家Cおよび需要家Dに、配電線を通して供給される。また、自家発電を行う需要家Cが発電した余剰電力は、逆潮流RCとして、配電線を通して送電される。需要家A、需要家Bおよび需要家Dは、電力TKおよび逆潮流RCを消費する。この一例では、需要家A、需要家B、需要家Cおよび需要家Dが電力を消費すると記載したが、需要家は上述したものに限られず、HEMSサーバーを備えていない需要家も、同様に電力TK及び逆潮流RCを消費する。なお、電力TKおよび逆潮流RCを消費する需要家は、同一の配電線によって供給されなくてもよい。また、逆潮流RCは、変電所にある変圧器を跨いで供給してもよい。
第1の実施形態の電力管理システム10では、自家発電出力制御装置100が、需要家に対して需要創出を指示する場合に、その需要創出によって、需要からPCS200Cの出力を除くことによって示される残余需要の変化が急峻にならないように、PCS200Cが出力する電力の上限値の時間変化を制御する。以下、PVが出力する電力の上限値の時間変化を制御することを、「スロープ制御」と呼ぶ場合もある。
以下、電力管理システム10を構成する自家発電出力制御装置100と、HEMSサーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dと、PCS200Cとのうち、自家発電出力制御装置100と、PCS200Cとについて、詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態の電力管理システムに含まれる自家発電出力制御装置を示すブロック図である。
(自家発電出力制御装置)
自家発電出力制御装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置を備える。
自家発電出力制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、情報処理部130と、各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン150とを備える。
通信部110は、通信モジュールによって実現される。通信部110はネットワーク50を介して、PCS200C、HEMSサーバー300A、HEMSサーバー300B、HEMSサーバー300C、HEMSサーバー300Dなどの外部の通信装置と通信する。また、通信部110は、一般送配電事業者のサーバー(図示なし)と通信を行う。
具体的には、通信部110は、一般送配電事業者のサーバーが送信する出力制御信号を受信し、受信した出力制御信号を、情報処理部130へ出力する。ここで、出力制御信号は、PVが出力する電力の上限値を制御する信号である。また、通信部110は、情報処理部130が出力した消費電力指示信号を、HEMSサーバー300へ送信する。ここで、消費電力指示信号は、HEMSサーバー300に接続された負荷の消費電力を指示する信号である。また、通信部110は、情報処理部130が出力した出力制御指示信号を、PCS200Cへ送信する。ここで、出力制御指示信号は、PVの発電電力の上限値を指示する信号である。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部120の一部または全部は、自家発電出力制御装置100の一部として設けられる場合に代えて、NAS(Network Attached Storage)や外部のストレージサーバなど、自家発電出力制御装置100のプロセッサがネットワーク50を介してアクセス可能な外部装置により実現されてもよい。記憶部120には、情報処理部130により実行されるプログラム121と、アプリ122と、負荷情報123と、発電設備容量情報124とが記憶される。
アプリ122は、自家発電出力制御装置100に、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号を受信させる。出力制御信号は、前述したように、PVが出力する電力の上限値を制御する信号であり、PVが出力する電力の上限値は、一般送配電事業者が管轄する地域の電力の供給と電力の需要とに基づいて決定される。出力制御信号には、自家発電を行う需要家Cが発電する電力を抑制する情報である抑制率が含まれる。抑制率は、自家発電を行う需要家Cが発電する最大電力を抑制する情報として、需要家Cが保有する発電設備の容量のうち何%まで発電してよいかを指定する情報である。つまり、抑制率は、出力上限と同じである。
アプリ122は、自家発電出力制御装置100に、出力制御信号に含まれる抑制率に基づいて、消費電力の増加分を導出させる。アプリ122は、導出させた消費電力の増加分を示す情報に基づく消費電力指示信号を作成させる。アプリ122は、自家発電出力制御装置100に、作成させた消費電力指示信号を、HEMSサーバー300へ送信させる。
また、アプリ122は、自家発電出力制御装置100に、出力制御信号に含まれる抑制率と、導出させた消費電力の増加分とに基づいて、PVの出力上限を導出させる。アプリ122は、自家発電出力制御装置100に、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む出力制御指示信号を作成させる。ここで、スロープ制御を示す情報には、PVの発電電力の上限値の時間変化を示す情報が含まれる。アプリ122は、自家発電出力制御装置100に、作成させた出力制御指示信号を、PCS200Cへ送信させる。
負荷情報123は、負荷Mの情報を有している。具体的には、負荷Mの情報には、需要家の情報と、負荷の識別情報と、電力増の情報と、稼働可能時間の情報と、優先度とが含まれている。負荷情報123に含まれる情報は、電力小売会社等と需要家との事前契約に従って選択されたものや、一時的に稼働させてもよい負荷Mを需要家が選択したものである。
図5は、負荷情報の一例を示す図である。図5に示される例では、電力増は(W)で表され、稼働可能時間は(分)で表される。
具体的には、負荷Mの情報として、需要家「A」と、負荷「α」と、電力増「1500」(W)と、稼働可能時間「120」(分)と、優先度「1」とが互いに関連付けられて記憶されている。また、負荷Mの情報として、需要家「A」と、負荷「β」と、電力増「500」(W)と、稼働可能時間「180」(分)と、優先度「2」とが互いに関連付けられて記憶されている。この場合、負荷Mの情報は、需要家Aは負荷「α」と負荷「β」とを備えており、負荷「α」は「1500」(W)の電力を消費し、「120」(分)稼働可能であり、負荷「β」よりも優先して稼働可能であることを示し、負荷「β」は500(W)の電力を消費し、「180」(分)稼働可能であり、負荷「α」よりも稼働の優先度が低いことを示している。
また、負荷Mの情報として、需要家「B」と、負荷「γ」と、電力増「50」(W)と、稼働可能時間「360」(分)と、優先度「1」とが互いに関連付けられて記憶されている。
また、需要家「C」と、負荷「Δ」と、電力増「200」と、稼働可能時間「300」(分)と、優先度「3」とが互いに関連付けられて記憶されている。
発電設備容量情報124は、自家発電を行う需要家の情報と、その自家発電を行う需要家が保有するPVなどの発電設備の発電設備容量の情報とを関連付けた情報である。
図6は、発電設備容量情報の一例を示す図である。図6に示される例では、発電設備容量情報124は、需要家と、その需要家が保有する発電設備の発電設備容量情報[kW]とが関連付けられている。
具体的には、自家発電を行う需要家「X」と、需要家[X]が保有する発電設備の発電設備容量の情報「3」(kW)とが関連付けられている。また、自家発電を行う需要家「Y」と、需要家「Y」が保有する発電設備の発電設備容量の情報「4」(kW)とが関連付けられている。自家発電を行う需要家「Z」と、需要家「Z」が保有する発電設備の発電設備容量の情報「5」(kW)とが関連付けられている。
情報処理部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部120に格納されたプログラム121や、アプリ122を実行することにより実現される機能部(以下「ソフトウェア機能部」という)である。なお、情報処理部130の全部または一部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部130は、例えば、取得部131と、出力電力導出部132と、消費電力導出部133と、作成部134とを備える。
取得部131は、通信部110が出力した出力制御信号を取得し、取得した出力制御信号を、出力電力導出部132へ出力する。
出力電力導出部132は、取得部131が出力した出力制御信号に含まれる抑制率を取得する。出力電力導出部132は、取得部131が出力した出力制御信号に含まれる抑制率を取得し、取得した抑制率に基づいて、PVの出力上限を導出する。出力電力導出部132は、導出したPVの出力上限を示す情報(以下「発電電力情報」という)を作成部134へ出力する。出力電力導出部132は、抑制率の情報を、消費電力導出部133へ出力する。
具体的には、抑制率が50(%)を含む出力制御信号を、5(kW)の電力を発電できる自家発電を行う需要家が受信する場合、出力制御信号を受信した自家発電を行う需要家が発電する電力は2.5(kW)になる。
また、抑制率が80(%)を含む出力制御信号を、3(kW)の自家発電を行う需要家Xと、2(kW)の自家発電を行う需要家Yとがそれぞれ受信する場合、出力制御信号を受信する自家発電を行う需要家Xが発電する電力は2.4(kW)と、出力制御信号を受信する自家発電を行う需要家Yが発電する電力は1.6(kW)とになる。
消費電力導出部133は、出力電力導出部132が出力した抑制率の情報を取得する。消費電力導出部133は、記憶部120の負荷情報123に含まれる負荷Mの情報を取得する。消費電力導出部133は、記憶部120の発電設備容量情報124に含まれる発電設備容量の情報を取得する。
消費電力導出部133は、出力制御信号に含まれる抑制率を示す情報と、取得した負荷Mの情報と発電設備容量の情報とに基づいて、消費電力の増加分を導出し、導出した消費電力の増加分を示す情報を、作成部134へ出力する。
作成部134は、出力電力導出部132が出力した発電電力情報を取得し、消費電力導出部133が出力した消費電力の増加分を示す情報を取得する。作成部134は、消費電力の増加分を示す情報に基づき、HEMSサーバー300を宛先とする消費電力指示信号を作成し、作成した消費電力指示信号を、通信部110へ出力する。
また、作成部134は、取得した発電電力情報と、消費電力の増加分を示す情報とに基づいて、PVの出力上限を示す情報を作成する。また、作成部134は、消費電力の増加分を示す情報に基づいて、スロープ制御を行うか否かを判定する。具体的には、作成部134は、負荷Mの消費電力(需要)を変化させるか否かに応じて、スロープ制御を行うか否かを判定する。作成部134は、負荷Mの消費電力(需要)を変化させない場合にはスロープ制御を行うと判定し、消費電力(需要)を変化させる場合にはスロープ制御を行わないと判定する。作成部134は、負荷Mの消費電力を増加させる場合に、PCS200Cの出力の時間変化を急峻にする。
作成部134は、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含み、PCS200Cを宛先とする出力制御指示信号を作成し、作成した出力指示信号を、通信部110へ出力する。
ここで、スロープ制御を行うか否かを判定する処理について、自家発電出力制御装置100が需要を増加させた場合と、需要を減少させた場合とについて、詳細に説明する。
(自家発電出力制御装置100が需要を増加させた場合(その1))
図7は、第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その1)を示す図である。図7に示される例では、自家発電出力制御装置100が需要を増加させた場合に、PCS200Cの出力のスロープ制御を行う処理について示される。
(1)に示されるように、出力上限がa1からa2(>a1)へ変化する場合について説明する。
作成部134は、(2)のスロープなしSNに示されるように、時刻t1に、PCS200Cの出力上限をa2へ制御することを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa1からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を作成する。この場合、通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を増加させる。
この場合、(5)に示されるように、需要からPCS200Cの出力を減算することによって示される残余需要は、c1で一定となるため、残余需要の急峻な変化は生じない。
仮に、作成部134が、(2)のスロープありSAに示されるように、時刻t1から時刻t2の間に、PCS200Cの出力上限をa1からa2へスロープ制御を行うことを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力した場合について説明する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を指示する情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa1からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を作成した場合について説明する。この場合、通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1にc1からc2へ急峻に変化する。この残余需要の急峻な変化は、一般送配電事業者への負荷となる。
(自家発電出力制御装置100が需要を減少させた場合(その2))
図8は、第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その2)を示す図である。図8に示される例では、自家発電出力制御装置100が需要を減少させた場合に、スロープ制御を行う処理について示される。
(1)に示されるように、出力上限がa1からa2(a2<a1)へ変化する場合について説明する。
また、作成部134は、(2)のスロープなしSNに示されるように、時刻t1に、PCS200Cの出力上限をa2へ制御することを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa1からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を作成する。この場合、通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を減少させる。
この場合、(5)に示されるように、残余需要は、c1で一定となるため、残余需要の急峻な変化は生じない。
仮に、作成部134が、(2)のスロープありSAに示されるように、時刻t1から時刻t2の間に、PCS200Cの出力上限をa1からa2へスロープ制御を行うことを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力した場合について説明する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限の変化の割合を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa1からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を作成した場合について説明する。この場合、通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1にc1からc2へ急峻に変化する。この残余需要の急峻な変化は、一般送配電事業者への負荷となる。
(自家発電出力制御装置100が需要を増加させた場合(その3))
図9は、電力管理システムの動作の一例を示す図である。図9に示される例では、一般送配電事業者からの出力制御信号によって、消費電力を増加させるとともに、自家発電出力制御装置100が需要を増加させる場合に、スロープ制御を行う処理について示される。
(1)に示されるように、出力上限がa1からa3(a3>a1)へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限a1から出力上限a3への増加分は、a1からa2(a2>a1)の需要を増加させたことによる増加分と、出力上限a2から出力上限a3(a3>a2)の一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号による増加分とが含まれる。
仮に、作成部134が、(2)のスロープありSAに示されるように、時刻t1から時刻t2の間に、PCS200Cの出力上限をa1からa3へスロープ制御を行うことを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力した場合について説明する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a3」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa1からa3へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を作成した場合について説明する。この場合、通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1にc1からc2へ急峻に変化する。この残余需要の急峻な変化は、一般送配電事業者への負荷となる。
図10は、第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その3)を示す図である。図10に示される例では、図9において、需要を増加させた分については、スロープ制御を行わないようにしたものである。
(1)に示されるように、出力上限がa1からa3(a3>a1)へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限a1から出力上限a3への増加分は、前述したようにa1からa2(a2>a1)の需要を増加させたことによる増加分と、出力上限a2から出力上限a3(a3>a2)の一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号による増加分とが含まれる。
作成部134は、(2)のスロープなしSNに示されるように、時刻t1にPCS200Cの出力上限をa1からa2へ制御を行うことを示す情報と、(2)のスロープありSAに示されるように、時刻t1にa2からa3へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa1からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として「a3」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa2からa3へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa1からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として「a3」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa2からa3へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134が出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t1に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1から時刻t2にかけて、c1からc3へなだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
図11は、電力管理システムの動作の一例を示す図である。図11に示される例では、一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号によって、出力上限を減少させるとともに、自家発電出力制御装置100が需要を増加させる場合に、スロープ制御を行う処理について示される。
(1)に示されるように、出力上限がa3からa2(a3>a2)へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限a3から出力上限a2への減少分は、出力上限a3から出力上限a1(a3>a2>a1)の一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号による減少分と、a1からa2(a2>a1)の需要を増加させたことによる増加分とが含まれる。
仮に、作成部134が、(2)のスロープありSAに示されるように、時刻t1から時刻t2の間に、PCS200Cの出力上限をa3からa2へスロープ制御を行うことを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力した場合について説明する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa3からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を作成した場合について説明する。この場合、通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1にc1からc2へ急峻に変化する。この残余需要の急峻な変化は、一般送配電事業者への負荷となる。
図12は、第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その4)を示す図である。図12に示される例では、図11において、需要を増加させた分については、スロープ制御を行わないようにしたものである。
(1)に示されるように、出力上限がa3からa2(a3>a2)へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限a3から出力上限a2への減少分は、出力上限a3から出力上限a1(a3>a2>a1)の一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号による減少分と、a1からa2(a2>a1)の需要を増加させたことによる増加分とが含まれる。
作成部134は、(2)のスロープなしSNに示されるように、時刻t1にPCS200Cの出力上限をa3からa4へ制御を行うことを示す情報と、(2)のスロープありSAに示されるように、時刻t1にa4からa2へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a4」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa3からa4へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む第1出力制御指示情報、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa4からa2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134は、PVの出力上限を示す情報として「a4」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa3からa4へ変化することを示す情報」とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t2の間に、出力上限がa4からa2へ変化することを示す情報」とを含む第2出力制御指示信号を作成してもよい。
通信部110は、作成部134が出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134が出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t1に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1から時刻t2にかけて、c1からc3へなだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
(PCS)
図13は、第1の実施形態の電力管理システムに含まれるPCSを示すブロック図である。
PCS200Cは、パーソナルコンピュータ、サーバー、又は産業用コンピュータ等の装置を備える。
PCS200Cは、通信部210と、記憶部220と、情報処理部230と、各構成要素を図13に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン250とを備える。
通信部210は、通信モジュールによって実現される。通信部210はネットワーク50を介して、自家発電出力制御装置100などの外部の通信装置と通信する。具体的には、通信部210は、自家発電出力制御装置100が送信した出力制御指示信号を受信し、受信した出力制御指示信号を、情報処理部230へ出力する。また、通信部210は、自家発電出力制御装置100が送信した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを受信し、受信した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、情報処理部230へ出力してもよい。
記憶部220は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部220の一部または全部は、PCS200Cの一部として設けられる場合に代えて、NASや外部のストレージサーバなど、自家発電出力制御装置100のプロセッサがネットワーク50を介してアクセス可能な外部装置により実現されてもよい。記憶部220には、情報処理部230により実行されるプログラム221と、アプリ222とが記憶される。
アプリ222は、PCS200Cに、自家発電出力制御装置100が送信した出力制御指示信号を受信させる。アプリ222は、PCS200Cに、出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とにしたがって、PCS200Cが出力する電力を制御させる。
また、アプリ222は、PCS200Cに、自家発電出力制御装置100が送信した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを受信させてもよい。アプリ222は、PCS200Cに、第1出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報と、第2出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とにしたがって、PCS200Cが出力する電力を制御させてもよい。
情報処理部230は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部220に格納されたプログラム221や、アプリ222を実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部230の全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部230は、例えば、取得部231と、出力制御部232とを備える。
取得部231は、通信部210が出力した出力制御指示信号を取得し、取得した出力制御指示信号を、出力制御部232へ出力する。また、取得部231は、通信部210が出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを取得し、取得した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、出力制御部232へ出力してもよい。
出力制御部232は、取得部231が出力した出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを取得し、取得したPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PCS200Cの出力上限を制御する。具体的には、出力制御部232は、PVの出力上限を示す情報が示すPVの出力上限と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの発電電力の上限値を制御する。このように構成することによって、PCS200Cの出力が制御される。
また、出力制御部232は、取得部231が出力した出力制御指示信号に含まれる第1出力制御指示情報と第2出力制御指示情報とを取得する。出力制御部232は、取得した第1出力制御指示情報と第2出力制御指示情報とにしたがって、第1出力制御指示情報、第2出力制御指示情報の順に実行する。具体的には、出力制御部232は、取得した第1出力制御指示情報に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを取得し、取得した第2出力制御指示情報に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを取得する。出力制御部232は、第1出力制御指示情報から取得したPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの出力上限を示す情報が示すPVの出力上限と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの発電電力の上限値を制御する。その後、出力制御部232は、第2出力制御指示情報から取得したPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの出力上限を示す情報が示すPVの出力上限と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの発電電力の上限値を制御する。
また、出力制御部232は、取得部231が出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを取得する。出力制御部232は、取得した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とにしたがって、第1出力制御指示信号、第2出力制御指示信号の順に実行してもよい。具体的には、出力制御部232は、取得した第1出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを取得し、取得したPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの出力上限を示す情報が示すPVの出力上限と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの発電電力の上限値を制御する。出力制御部232は、取得した第2出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを取得し、取得したPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの出力上限を示す情報が示すPVの出力上限と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの発電電力の上限値を制御する。
図14は、第1の実施形態のPCSの動作の一例(その1)を示す図である。ここでは、時刻t1にPCS200Cの出力上限をa1からa2へ変化させ、その後、時刻t1から時刻t2の間のPCS200Cの出力上限をa2からa3に変化させる場合について、方法1と方法2に分けて説明する。
(方法1)
自家発電出力制御装置100は、PCS200Cへ、第1出力制御指示情報(a)と第2出力制御指示情報(b)とを含む出力制御指示信号を送信する。ここで、第1出力制御指示情報(a)はPVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープなし)とを含み、第2出力制御指示情報(b)はPVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープあり)とを含む。このように構成することによって、PVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープなし))とを含む第1出力制御指示情報(a)と、PVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープあり)とを含む第2出力制御指示情報(b)とを一つの信号で送信できるため、一回の通信で、PCS200Cの出力上限を、スロープなしからスロープありへ制御できる。
(方法2)
自家発電出力制御装置100は、PCS200Cへ、第1出力制御指示信号(a)と第2出力制御指示信号(b)とを送信する。ここで、第1出力制御指示信号(a)はPVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープなし)とを含み、第2出力制御指示信号(b)はPVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープあり)とを含む。このように構成することによって、PVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープなし))とを含む第1出力制御指示信号(a)と、PVの出力上限を示す情報(PV出力制御指示)とスロープ制御を示す情報(スロープ制御指示(スロープあり)とを含む第2出力制御指示信号(b)とを送信できるため、複数回の通信で、PCS200Cの出力上限を、スロープなしからスロープありへ制御できる。
図15は、第1の実施形態のPCSの動作の一例(その2)を示す図である。ここでは、PCS200Cの出力制御部232が、PCS200Cの出力上限を、時刻t1から時刻t3の間にa1からa2に制御している間に、自家発電出力制御装置100が、PVの出力上限を示す情報として「a0(a0<a1)」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t2に、出力上限がa0へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む出力制御指示信号を送信した場合の動作を示す。
(例1)
自家発電出力制御装置100は、PCS200Cへ、第1出力制御指示信号を送信する。ここで、第1出力制御指示信号は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t3の間に、出力上限をa2へ変化させることを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む。
PCS200Cは、自家発電出力制御装置100が送信した第1出力制御指示信号を受信し、受信した第1出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とに基づいて、PVの発電電力の上限値を制御する。PCS200Cが、PVの発電電力の上限値を制御することによって、図15の例1のスロープありSAに示されるように、PCS200Cの出力上限がa1からa3(a1<a3<a2)へ変化したときに、自家発電出力制御装置100は、PCS200Cへ、第2出力制御指示信号を送信する。ここで、第2出力制御指示信号は、PVの出力上限を示す情報として「a0」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t2に、電力をa0へ変化させることを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む。
PCS200Cは、自家発電出力制御装置100が送信した第2出力制御指示信号を受信し、受信した第2出力制御指示信号を優先して処理する。PCS200Cは、最も後に受信した出力制御指示信号を優先して処理する。PCS200Cは、第2出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とに基づいて、PCS200Cの出力上限を制御する。その結果、図15の例1のスロープなしSNに示されるように、時刻t2にPCS200Cの出力上限がa3からa0へ変化する。
(例2)
自家発電出力制御装置100は、PCS200Cへ、第1出力制御指示信号を送信する。ここで、第1出力制御指示信号は、PVの出力上限を示す情報として「a2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t3の間に、出力上限をa2へ変化させることを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む。
PCS200Cは、自家発電出力制御装置100が送信した第1出力制御指示信号を受信し、受信した第1出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PCS200Cの出力上限を制御する。PCS200Cが、PCS200Cの出力上限を制御することによって、図15の例2のスロープありSA1に示されるように、a1からa3(a1<a3<a2)へ変化したときに、自家発電出力制御装置100は、PCS200Cへ、第2出力制御指示信号を送信する。ここで、第2出力制御指示信号は、PVの出力上限を示す情報として「a0」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t2からt4の間に、出力上限をa0へ変化させることを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む。
PCS200Cは、自家発電出力制御装置100が送信した第2出力制御指示信号を受信し、受信した第2出力制御指示信号を優先して処理する。PCS200Cは、最も後に受信した出力制御指示信号を優先して処理する。PCS200Cは、第2出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とに基づいて、PCS200Cの出力上限を制御する。その結果、図15の例2のスロープありSA2に示されるように、時刻t2から時刻t4の間にPCS200Cの出力上限がa3からa0へ変化する。
(電力管理システムの動作)
図16は、第1の実施形態の電力管理システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
(ステップS1)
自家発電出力制御装置100の通信部110は、一般送配電事業者のサーバー(図示なし)が送信した出力制御信号を受信し、受信した出力制御信号を情報処理部130へ出力する。情報処理部130の取得部131は、通信部110が出力した出力制御信号を取得し、取得した出力制御信号を、出力電力導出部132へ出力する。
(ステップS2)
出力電力導出部132は、取得部131が出力した出力制御信号を取得し、取得した出力制御信号に含まれる抑制率の情報を取得する。出力電力導出部132は、取得した抑制率の情報を、消費電力導出部133へ出力する。消費電力導出部133は、出力電力導出部132が出力した抑制率の情報を取得する。消費電力導出部133は、記憶部120の負荷情報123に含まれる負荷Mの情報を取得する。消費電力導出部133は、記憶部120の発電設備容量情報124に含まれる発電設備容量の情報を取得する。
消費電力導出部133は、抑制率を示す情報と、取得した負荷Mの情報と発電設備容量の情報とに基づいて、消費電力の増加分を導出し、導出した消費電力の増加分を示す情報を、作成部134へ出力する。
(ステップS3)
作成部134は、消費電力導出部133が出力した消費電力の増加分を示す情報を取得する。作成部134は、消費電力の増加分を示す情報に基づき、HEMSサーバー300を宛先とする消費電力指示信号を作成し、作成した消費電力指示信号を、通信部110へ出力する。
(ステップS4)
通信部110は、情報処理部130が出力した消費電力指示信号を、HEMSサーバー300へ送信する。
(ステップS5)
HEMSサーバー300は、自家発電出力制御装置100が送信した消費電力指示信号を受信し、受信した消費電力指示信号に基づいて、需要家の負荷Mの消費電力を制御する。
(ステップS6)
自家発電出力制御装置100の出力電力導出部132は、取得した抑制率に基づいて、PVの出力上限を導出する。出力電力導出部132は、導出したPVの出力上限を示す発電電力情報を作成部134へ出力する。
(ステップS7)
作成部134は、出力電力導出部132が出力した発電電力情報を取得し、取得した発電電力情報と、消費電力の増加分を示す情報とに基づいて、PVの出力上限を示す情報を作成する。作成部134は、消費電力の増加分を示す情報に基づいて、スロープ制御を行うか否かを判定する。作成部134は、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含み、PCS200Cを宛先とする出力制御指示信号を作成し、作成した出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。ここでは、出力制御指示信号に、一組のPVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とが含まれる場合について説明を続ける。
(ステップS8)
通信部110は、情報処理部130が出力した出力制御指示信号を、PCS200Cへ送信する。
(ステップS9)
PCS200Cの通信部210は、自家発電出力制御装置100が送信した出力制御指示信号を受信し、受信した出力制御指示信号を、情報処理部230へ出力する。
情報処理部230の取得部231は、通信部210が出力した出力制御指示信号を取得し、取得した出力制御指示信号を、出力制御部232へ出力する。出力制御部232は、取得部231が出力した出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを取得し、取得したPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVが出力する電力を制御する。具体的には、出力制御部232は、PVの出力上限を示す情報が示すPVの出力上限と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、PVの発電電力の上限値を制御する。このように構成することによって、PCS200Cの出力が制御される。
前述した第1の実施形態では、電力管理システム10が、4台のHEMSサーバー300を備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、電力管理システム10が、1台-3台のHEMSサーバー300を備えてもよいし、5台以上のHEMSサーバー300を備えてもよい。
前述した第1の実施形態では、電力管理システム10が、1台のPCS200Cを備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、電力管理システム10が、2台以上のPCSを備えてもよい。
前述した第1の実施形態では、電力管理システム10が、1台の自家発電出力制御装置100を備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、電力管理システム10が、2台以上の自家発電出力制御装置を備えてもよい。
前述した第1の実施形態では、HEMSサーバー300と、自家発電出力制御装置100とが接続される場合について説明したが、この限りでない。例えば、HEMSサーバー300とともに、又はHEMSサーバー300の代わりに、コントローラーの機能を有するHEMSコントローラーと、自家発電出力制御装置100とが接続されてもよい。
前述した第1の実施形態では、HEMSサーバー300が、負荷Mを備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、負荷Mの代わりにネットワーク50と直接接続可能な機能を有する負荷と、自家発電出力制御装置100とが接続されてもよい。
前述した第1の実施形態では、自家発電の一例として、PVについて説明したが、この限りでない。例えば、PVに限らず、燃料電池などPV以外の自家発電にも適用できる。
前述した第1の実施形態では、電力管理システム10の自家発電出力制御装置100は、PVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する場合について説明した。また、自家発電出力制御装置100は、PVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報とスロープ制御を示す情報とを含む第2出力制御指示信号とを作成する場合について説明した。つまり、自家発電出力制御装置100が、二種類の信号を作成できる場合について説明したが、この限りでない。例えば、自家発電出力制御装置100が、前述のいずれか一方の信号を作成するようにしてもよい。
前述した第1の実施形態では、電力管理システム10の自家発電出力制御装置100は、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む出力制御指示信号を作成する場合について説明したが、この限りでない。例えば、自家発電出力制御装置100は、PVの出力上限を示す情報を含む出力制御指示信号を送信してもよい。この場合、PCS200Cは、記憶部220に、スロープ制御を示す情報である電力割合情報を記憶する。PCS200Cは、自家発電出力制御装置100が送信する出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、記憶部220に記憶された電力割合情報とに基づいて、制御を行う。このように構成することによって、出力制御指示信号に含まれる情報量を減少させることができる。
第1の実施形態の電力管理システムによれば、PCS200Cの出力上限の傾きを、自家発電出力制御装置100が送信する出力制御指示信号によって変更する。このように構成することによって、一般送配電事業者へ負荷を急激に与えることを防止できる。具体的には、自家発電出力制御装置100がPCS200Cへ出力制御指示信号を送信する場合には、需要創出によってPVの出力上限が緩和されることに起因する場合と、一般送配電事業者などの系統運用者からの制御指令を起因とする場合とがある。
自家発電出力制御装置100は、出力制御指示信号を送信する場合に、PVの出力が緩和されることに起因する場合には、スロープ制御を行わないことを示す情報を含めて送信する。また、自家発電出力制御装置100は、出力制御指示信号を送信する場合に、制御指令を起因とする場合には、スロープ制御を行うことを示す情報を含めて送信する。PCS200Cは、自家発電出力制御装置100が送信した出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、出力制御を行う。従来のPCSは、スロープ制御しかできないので、残余需要に急峻な変化が発生してしまうが、PCS200Cによれば、自家発電出力制御装置100が送信した出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、出力制御を行うことができるため、残余需要に急峻な変化が発生しない。
(第2の実施形態)
(電力管理システム)
第2の実施形態の電力管理システム10aは、図1を適用できる。ただし、自家発電出力制御装置100の代わりに、自家発電出力制御装置100aを備える。
電力管理システム10aは、自家発電出力制御装置100aと、HEMSサーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dと、PCS200Cとを備える。
自家発電出力制御装置100aと、HEMSサーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dと、PCS200Cとは、ネットワーク50を介して接続される。また、自家発電出力制御装置100aは、一般送配電事業者のサーバーと接続される。
また、自家発電出力制御装置100aは、自家発電を行わない需要家Aが持つHEMSサーバー300Aと、自家発電を行わない需要家Bが持つHEMSサーバー300Bと、自家発電を行う需要家Cが持つHEMSサーバー300Cと、自家発電行わない需要家Dが持つHEMSサーバー300Dと、ネットワーク50を介して通信を行う。
第2の実施形態の電力管理システム10aでは、自家発電出力制御装置100aが、自家発電を行う需要家Cに対して需要創出を指示する場合に、その需要創出によって、残余需要の変化が急峻にならないように、PCS200Cが出力する電力の上限値の時間変化を制御する。自家発電出力制御装置100aは、PVの出力上限を示す情報を導出する場合に、PCS200Cの出力が、100%を超えると想定される場合に、需要創出を分割して行う。
以下、電力管理システム10aを構成する自家発電出力制御装置100aと、HEMSサーバー300Aと、HEMSサーバー300Bと、HEMSサーバー300Cと、HEMSサーバー300Dと、PCS200Cとのうち、自家発電出力制御装置100aについて、詳細に説明する。
図17は、第2の実施形態の電力管理システムに含まれる自家発電出力制御装置を示すブロック図である。
(自家発電出力制御装置)
自家発電出力制御装置100aは、パーソナルコンピュータ、サーバー、スマートフォン、タブレット端末、又は産業用コンピュータ等の装置を備える。
自家発電出力制御装置100aは、通信部110と、記憶部120aと、情報処理部130aと、各構成要素を図17に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバスなどのバスライン150とを備える。
記憶部120aは、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部120aの一部または全部は、自家発電出力制御装置100aの一部として設けられる場合に代えて、NASや外部のストレージサーバなど、自家発電出力制御装置100aのプロセッサがネットワーク50を介してアクセス可能な外部装置により実現されてもよい。記憶部120aには、情報処理部130aにより実行されるプログラム121と、アプリ122aと、負荷情報123と、発電設備容量情報124とが記憶される。
アプリ122aは、自家発電出力制御装置100aに、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号を受信させる。アプリ122aは、自家発電出力制御装置100aに、出力制御信号に含まれる抑制率に基づいて、消費電力の増加分を導出させる。アプリ122aは、導出させた消費電力の増加分を示す情報に基づく消費電力指示信号を作成させる。アプリ122aは、自家発電出力制御装置100aに、作成させた消費電力指示信号を、HEMSサーバー300へ送信させる。
また、アプリ122aは、自家発電出力制御装置100aに、出力制御信号に含まれる抑制率と、導出させた消費電力の増加分とに基づいて、PVの出力上限を導出させる。アプリ122aは、自家発電出力制御装置100aに、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む出力制御指示信号を作成させる。
ただし、アプリ122aは、導出した消費電力の増加分に基づいて需要創出が行われた場合に、PCS200Cの出力上限が、100%を超える場合には、自家発電出力制御装置100aに、導出した消費電力の増加分に基づいて、その消費電力の増加分に徐々になるように、需要創出を分割して行う。さらに、アプリ122aは、自家発電出力制御装置100aに、PCS200Cの出力上限が100%を超える場合に、PVの出力上限を示す情報として、PVの100%以下の出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む出力制御指示信号を作成させる。
情報処理部130aは、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部120aに格納されたプログラム121や、アプリ122aを実行することにより実現されるソフトウェア機能部である。なお、情報処理部130aの全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
情報処理部130aは、例えば、取得部131と、出力電力導出部132と、消費電力導出部133と、作成部134aとを備える。
作成部134aは、第1の実施形態の作成部134を適用できる。ただし、作成部134aは、需要を増加させた分については、スロープ制御を行わない場合に、PVの発電電力の上限値が、PCS200Cの出力上限を超えるか否かを判定する。PVの発電電力の上限値が、PCS200Cの出力上限を超えない場合には、第1の実施形態の作成部134を適用できる。
PVの発電電力の上限値が、PCS200Cの出力上限(最大出力)を超える場合には、作成部134aは、需要を徐々に増加させるための消費電力指示信号を作成し、作成した消費電力指示信号を、通信部110へ出力する。ここで、需要を徐々に増加させる場合に、需要を単調増加させてもよいし、段階的に増加させてもよい。ここでは、一例として、需要を、複数のステップに分けて段階的に増加させる場合について説明を続ける。作成部134aは、段階的に需要を増加させる場合の一段階分の消費電力を示す情報に基づき、HEMSサーバー300を宛先とする消費電力指示信号を作成し、作成した消費電力指示信号を、通信部110へ出力する。
また、作成部134aは、PVの発電電力の上限値が、PCS200Cの出力上限(最大出力)を超える場合には、PVの出力上限を示す情報としてPCS200Cの出力上限(最大出力)以下の出力と、スロープ制御を示す情報として、一段階分の消費電力を示す情報によって需要創出している間に、PCS200Cが出力する電力の上限値の時間変化を示す情報とを含む出力制御指示信号を作成する。作成部134aは、作成した出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。
ここで、スロープ制御を行う処理について、自家発電出力制御装置100aが需要を増加させた分については、スロープ制御を行わないようにした場合について、詳細に説明する。
図18は、第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その1)を示す図である。
(1)に示されるように、出力上限がa3からA(a3>A)へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限a3から出力上限Aへの減少分は、出力上限a3から出力上限a1(a3>A>a1)の一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号による減少分と、a1からA(A>a1)の需要を増加させたことによる増加分とが含まれる。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t1に、PCS200Cの出力上限をa3からX1(a3<X1)へ制御を行うことを示す情報と、X1からX2(X2<X1)へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X1」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa3からX1へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として「X2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t11の間に、出力上限がX1からX2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X1」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1に、出力上限がa3からX1へ変化することを示す情報」とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として「X2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t1から時刻t11の間に、出力上限がX1からX2へ変化することを示す情報」とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t1に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb11に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1から時刻t11にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t11に、PCS200Cの出力上限をX2からX1(X2<X1)へ制御を行うことを示す情報と、X1からX2へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X1」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t11に、出力上限がX2からX1へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として「X2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t11から時刻t12の間に、出力上限がX1からX2へ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X1」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t11に、出力上限がX2からX1へ変化することを示す情報」とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として「X2」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t11から時刻t12の間に、出力上限がX1からX2へ変化することを示す情報」とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t11に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t1に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号にしたがって、時刻t11に、b11からb12に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t11から時刻t12にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t12に、PCS200Cの出力上限をX2からX3(X2<X3)へ制御を行うことを示す情報と、X3からA(X3>A)へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X3」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t12に、出力上限がX2からX3へ変化することを示す情報(スロープ制御を行わないことを示す情報)」とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として「A」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t12から時刻t2の間に、出力上限がX3からAへ変化することを示す情報(スロープ制御を行うことを示す情報)」とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X3」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t12に、出力上限がX2からX3へ変化することを示す情報」とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として「A」と、スロープ制御を示す情報として「時刻t12から時刻t2の間に、出力上限がX3からAへ変化することを示す情報」とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
この場合、通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t12に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t12に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号にしたがって、時刻t12に、b12からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t12から時刻t2にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
(自家発電出力制御装置の動作)
図19は、第2の実施形態の電力管理システムに含まれる自家発電出力制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図20は、第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例を示す図である。図20は、図18と同様の図であるが、ここでは、図19のフローチャートに示される各記号を説明するために使用する。
図20に示されるように、a(t)は、時刻tのPCS200Cの出力上限であり、スロープ制御を考慮した最大出力である。a(t)は、百分率[%]で表される。また、X1は、第1閾値であり、a(t)がX1を超えないように制御される。X1は、百分率[%]で表される。また、X2は、第2閾値であり、a(t)がX2以下の時に需要を追加で創出する。X2は、百分率[%]で表される。
また、Aは、PCS200Cの出力の目標値であり、PCS200Cの出力の最終的な目標値である。Aは、百分率[%]で表される。また、YAは需要創出の総量(目標)であり、需要創出の最終的な目標値である。YAは、ワット[W]で表される。また、Y1(t)はPCS200Cの出力上限を[X1-a(t)][%]変更可能な需要創出量であり、対象PVの総設備容量×[X1-a(t)]である。Y1(t)は、ワット[W]で表される。また、YR(t)は、需要創出の残量であり、YA-[実際に需要創出した合計]である。YR(t)は、ワット[W]で表される。AR(t)は、YR(t)需要創出したときのPCS制御指示値である。AR(t)は、百分率[%]で表される。図19に戻り、自家発電出力制御装置100aの動作について説明する。
(ステップS11)
作成部134aは、a(t)<X1であるか否かを判定する。
(ステップS12)
作成部134aは、a(t)<X1であると判定した場合、Y1(t)≦YR(t)であるか否かを判定する。
(ステップS13)
作成部134aは、Y1(t)≦YR(t)であると判定した場合、Y1(t)分の消費電力の増加分を示す情報に基づき、HEMSサーバー300を宛先とする消費電力指示信号を作成し、作成した消費電力指示信号を、通信部110へ出力する。通信部110は、作成部134aが出力した消費電力指示信号を、HEMSサーバー300へ送信する。
(ステップS14)
作成部134aは、Y1(t)≦YR(t)でないと判定した場合、YR(t)分の消費電力の増加分を示す情報に基づき、HEMSサーバー300を宛先とする消費電力指示信号を作成し、作成した消費電力指示信号を、通信部110へ出力する。通信部110は、作成部134aが出力した消費電力指示信号を、HEMSサーバー300へ送信する。
(ステップS15)
作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「X1」と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む出力制御指示信号を作成し、作成した出力制御指示信号を、通信部110に出力する。通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、PCS200Cへ送信する。
(ステップS16)
作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「AR(t)」と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む出力制御指示信号を作成し、作成した出力制御指示信号を、通信部110に出力する。通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、PCS200Cへ送信する。
(ステップS17)
ステップS15の処理が終了した場合、ステップS16の処理が終了した場合、又はステップS11で、作成部134aが、a(t)<X1でないと判定した場合、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として「A」と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を作成し、作成した出力制御指示信号を、通信部110に出力する。通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、PCS200Cへ送信する。
(ステップS18)
作成部134aは、YR(t)が零であるか否かを判定することによって、需要の創出が完了したか否かを判定する。需要の創出が完了した場合、終了する。
(ステップS19)
作成部134aは、需要の創出が完了していない場合、a(t)≦X2であるか否かを判定する。a(t)≦X2である場合、ステップS12へ移行する。
(ステップS20)
作成部134aは、a(t)≦X2でないと判定した場合、a(t)≦Aであるか否かを判定する。a(t)≦Aである場合、ステップS12へ移行する。a(t)≦Aでない場合、ステップS19へ移行する。
図21は、第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その2)を示す図である。図21に示される例では、需要を増加させた分については、スロープ制御を行わないようにしたものである。図21では、一例として、X1=90、X2=70であり、制御指令によって、出力上限が60%から10%へ減少され、需要創出によって、40%緩和され、目標PCS出力が、50%(10%+40%)である場合について説明する。
(1)に示されるように、出力上限が60%から50%へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限60%から出力上限50%への減少分は、出力上限60%から出力上限10%への一般送配電事業者のサーバーからの出力制御信号による減少分と、10%から50%の需要創出によって増加させたことによる増加分とが含まれる。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t1に、PCS200Cの出力上限を60%から90%へ制御を行うことを示す情報と、90%から70%へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として70%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として、90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として、70%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t1に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb11に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1から時刻t11にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t11に、PCS200Cの出力上限を70%から80%へ制御を行うことを示す情報と、80%から50%へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として80%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として50%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として、80%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として、50%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t11に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t11に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号にしたがって、時刻t11に、b11からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t11から時刻t2にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
図22は、第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その3)を示す図である。図22に示される例では、需要を増加させた分については、スロープ制御を行わないようにしたものである。図22では、一例として、X1=90、X2=70であり、制御指令によって、出力上限が90%から10%へ減少され、需要創出によって、40%緩和され、目標PCS出力が、50%(10%+40%)である場合について説明する。
(1)に示されるように、出力上限が90%から50%へ変化する場合について説明する。ここで、出力上限90%から出力上限50%への減少分は、出力上限90%から出力上限10%の一般送配電事業者からの出力制御信号による減少分と、10%から50%の需要創出によって増加させたことによる増加分とが含まれる。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t1に、PCS200Cの出力上限を90%から70%へスロープ制御を行うことを示す情報を含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として70%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
この場合、通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した消費電力指示信号にしたがって、時刻t11まで需要を増加させない。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1から時刻t11にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t11に、PCS200Cの出力上限を70%から90%へ制御を行うことを示す情報と、90%から70%へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として70%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として、90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として、70%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t11に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t11に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号にしたがって、時刻t11に、b1からb11に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t11から時刻t12にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t12に、PCS200Cの出力上限を70%から90%へ制御を行うことを示す情報と、90%から50%へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として50%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として、90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として、50%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t12に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t12に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号にしたがって、時刻t12に、b11からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t12から時刻t2にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
図23は、第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例(その4)を示す図である。図23に示される例では、需要を増加させた分については、スロープ制御を行わないようにしたものである。図23では、一例として、X1=90、X2=70であり、制御指令によって、出力上限が50%から10%へ減少され、需要創出によって、40%緩和され、目標PCS出力が、50%(10%+40%)である場合について説明する。
(1)に示されるように、出力上限が50%から50%へ維持する場合について説明する。ここで、出力上限50%から出力上限50%への維持分は、出力上限50%から出力上限10%の一般送配電事業者からの出力制御信号による減少分と、10%から50%の需要創出によって増加させたことによる増加分とが含まれる。
作成部134aは、(2)に示されるように、時刻t1に、PCS200Cの出力上限を50%から90%へ制御を行うことを示す情報と、90%から50%へスロープ制御を行うことを示す情報とを含む出力制御指示信号を、通信部110へ出力する。具体的には、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示情報と、PVの出力上限を示す情報として50%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する。
また、作成部134aは、PVの出力上限を示す情報として、90%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行わないことを示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報として、50%と、スロープ制御を示す情報として、スロープ制御を行うことを示す情報とを含む第2出力制御指示信号とを作成してもよい。
通信部110は、作成部134aが出力した出力制御指示信号を、時刻t1に、PCS200Cへ送信する。また、通信部110は、作成部134aが出力した第1出力制御指示信号と第2出力制御指示信号とを、時刻t1に、PCS200Cへ送信してもよい。
HEMSサーバー300は、(3)に示されるように、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号にしたがって、時刻t1に、b1からb2に需要を増加させる。
この場合、(4)に示されるように、残余需要は、時刻t1から時刻t2にかけて、なだらかに変化するため、残余需要の急峻な変化は生じない。
(通信異常が発生した場合の動作)
自家発電出力制御装置100aとPCS200Cの間で通信異常が発生した場合の動作について説明する。
図24は、第2の実施形態の電力管理システムの動作の一例を示す図である。
通信異常等が発生したことによって、PCS200Cの出力制御部232は、取得済みの更新スケジュールがなくなったことによって、処理する出力制御指示信号がない状態が第1時間継続した場合、記憶部220に予め記憶された第2スケジュールを取得し、取得した第2スケジュールにしたがって、自家発電の出力上限を制御する。取得した第2スケジュールには、PVの出力上限を示す情報として、予め設定される出力上限を示す情報(以下「第2出力上限制御情報」という)、スロープ制御を示す情報として、予め設定される電力の変化の割合を示す情報(以下、「第2電力変化割合情報」という)とが含まれる。第2電力変化割合情報の一例は、零%である。この場合、図24の実線に示されるように、PCS200Cの出力が、第2電力変化割合情報にしたがって、100%から0%へ、スロープ制御される。
通信異常が、大規模、且つ長期間続いた場合、多数のPCSが一挙に固定スケジュールに移行する可能性がある。第2電力変化割合は、通常時の電力変化割合よりも小さい。この場合、大規模な需要変化は発生するが、通常時と比較して、なだらかにスロープ制御される。
前述した第2の実施形態では、電力管理システム10aが、4台のHEMSサーバー300を備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、電力管理システム10aが、1台-3台のHEMSサーバー300を備えてもよいし、5台以上のHEMSサーバー300を備えてもよい。
前述した第2の実施形態では、電力管理システム10aが、1台のPCS200Cを備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、電力管理システム10aが、2台以上のPCSを備えてもよい。
前述した第2の実施形態では、電力管理システム10aが、1台の自家発電出力制御装置100aを備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、電力管理システム10aが、2台以上の自家発電出力制御装置を備えてもよい。
前述した第2の実施形態では、HEMSサーバー300と、自家発電出力制御装置100aとが接続される場合について説明したが、この限りでない。例えば、HEMSサーバー300とともに、又はHEMSサーバー300の代わりに、コントローラーの機能を有するHEMSコントローラーと、自家発電出力制御装置100aとが接続されてもよい。
前述した第2の実施形態では、HEMSサーバー300が、負荷Mを備える場合について説明したが、この限りでない。例えば、負荷Mの代わりにネットワーク50と直接接続可能な機能を有する負荷と、自家発電出力制御装置100aとが接続されてもよい。
前述した第2の実施形態では、自家発電の一例として、PVについて説明したが、この限りでない。例えば、PVに限らず、燃料電池などPV以外の自家発電にも適用できる。
前述した第2の実施形態では、電力管理システム10aの自家発電出力制御装置100aは、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む第1出力制御指示情報、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む第2出力制御指示情報とを含む出力制御指示信号を作成する場合について説明した。また、自家発電出力制御装置100aは、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む第1出力制御指示信号と、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む第2出力制御指示信号を作成する場合について説明した。つまり、自家発電出力制御装置100が、二種類の信号を作成できる場合について説明したが、この限りでない。例えば、自家発電出力制御装置100aが、前述のいずれか一方の信号を作成するようにしてもよい。
前述した第2の実施形態では、電力管理システム10aの自家発電出力制御装置100aは、PVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とを含む出力制御指示信号を作成する場合について説明したが、この限りでない。例えば、自家発電出力制御装置100aは、PVの出力上限を示す情報を示す情報を含む出力制御指示信号を送信してもよい。この場合、PCS200Cは、記憶部220aに、スロープ制御を示す情報である電力割合情報を記憶する。PCS200Cは、自家発電出力制御装置100aが送信する出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、記憶部220aに記憶された電力割合情報とに基づいて、制御を行う。このように構成することによって、出力制御指示信号に含まれる情報量を減少させることができる。
前述した第2の実施形態では、自家発電出力制御装置100aとPCS200Cとの間で通信異常が発生した場合に、PCS200Cが、第2スケジュールにしたがって、動作する場合について説明したが、この限りでない。例えば、自家発電出力制御装置100とPCS200Cの間で通信異常が発生した場合についても適用できる。
第2の実施形態の電力管理システムによれば、PCS200Cの出力の傾きを、自家発電出力制御装置100aが送信する出力制御指示信号によって変更する。このように構成することによって、一般送配電事業者へ負荷を急激に与えることを防止できる。具体的には、自家発電出力制御装置100aがPCS200Cへ出力制御指示信号を送信する場合には、需要創出によってPVの出力が緩和されることに起因する場合と、一般送配電事業者などの系統運用者からの制御指令を起因とする場合とがある。
自家発電出力制御装置100aは、出力制御指示信号を送信する場合に、PVの出力が緩和されることに起因する場合には、スロープ制御を行わないことを示す情報を含めて送信する。また、自家発電出力制御装置100aは、出力制御指示信号を送信する場合に、制御指令を起因とする場合には、スロープ制御を行うことを示す情報を含めて送信する。PCS200Cは、自家発電出力制御装置100aが送信した出力制御指示信号に含まれるPVの出力上限を示す情報と、スロープ制御を示す情報とにしたがって、出力制御を行う。
さらに、自家発電出力制御装置100aは、PVの出力上限を示す場合に、PCS200Cの出力が、PCS200Cの最大出力(100%)を超えると想定される場合に、需要創出を分割して行う。このように構成することによって、自家発電出力制御装置100aは、PCS200Cへ送信する出力制御指示信号でPVの出力上限を示す場合に、その指示値を小さくできる。
<構成例>
一構成例として、自家発電を行う需要家(実施形態では、需要家C)である自家発電需要家が有する自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置(実施形態では、PCS200C)であって、自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報(実施形態では、スロープ制御を示す情報)を含む出力制御指示信号を受信する通信部と、出力制御指示信号に含まれる電力変化割合情報に基づいて、自家発電の出力上限を制御する出力制御部とを備える電力制御装置である。
一構成例として、電力制御装置において、出力制御指示信号には、自家発電の発電電力の上限値を制御する情報である出力上限制御情報(実施形態では、PVの出力上限を示す情報)が含まれ、通信部は、出力制御指示信号を複数受信し、出力制御部は、複数の出力制御指示信号の各々に含まれる出力上限制御情報と電力変化割合情報とに基づいて、自家発電の出力上限を制御する。
一構成例として、電力制御装置において、出力制御部は、通信部が受信した複数の出力制御指示信号のうち、最新の出力制御指示信号にしたがって自家発電の出力上限を制御する。
一構成例として、電力制御装置において、出力制御部は、出力制御指示信号に電力変化割合情報が含まれない場合、予め設定される第1電力変化割合情報と、出力制御指示信号に含まれる出力上限制御情報に基づいて、自家発電の出力上限を制御する。
一構成例として、電力制御装置において、出力制御部は、処理する出力制御指示信号がない状態が第1時間継続した場合、予め設定される第2出力上限制御情報と、予め設定される第2電力変化割合情報とに基づいて、自家発電の出力上限を制御する。
一構成例として、自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する自家発電が出力する電力の上限値を調整する電力制御装置が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成する作成部と、作成部が作成した出力制御指示信号を、電力制御装置へ送信する通信部とを備える、自家発電出力制御装置(実施形態では、自家発電出力制御装置100、自家発電出力制御装置100a)である。
一構成例として、自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置と、電力制御装置の自家発電の発電電力の上限値を制御する自家発電出力制御装置とを備える電力管理システムであって、自家発電出力制御装置は、電力制御装置が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成する作成部と、作成部が作成した出力制御指示信号を、電力制御装置へ送信する自家発電出力制御装置通信部(実施形態では、通信部110)とを備え、電力制御装置は、出力制御指示信号を受信する電力制御装置通信部(実施形態では、通信部210)と、出力制御指示信号に含まれる電力変化割合情報に基づいて、自家発電の出力上限を制御する出力制御部とを備える、電力管理システムである。
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した自家発電出力制御装置100、自家発電出力制御装置100a、PCS200Cは、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を含む。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
なお、上述の自家発電出力制御装置100、自家発電出力制御装置100a、PCS200Cは内部にコンピュータを有している。そして、上述した自家発電出力制御装置100、自家発電出力制御装置100a、PCS200Cの各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10、10a…電力管理システム、50…ネットワーク、100、100a…自家発電出力制御装置、110…通信部、120、120a…記憶部、121…プログラム、122、122a…アプリ、123…負荷情報、124…発電設備容量情報、130、130a…情報処理部、131…取得部、132…出力電力導出部、133…消費電力導出部、134、134a…作成部、200C…PCS、210…通信部、220…記憶部、221…プログラム、222…アプリ、230…情報処理部、231…取得部、232…出力制御部、300A、300B、300C、300D…HEMSサーバー

Claims (10)

  1. 自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置であって、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を受信する通信部と、
    前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する出力制御部と
    を備え
    前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される電力制御装置。
  2. 前記出力制御指示信号には、前記自家発電の発電電力の上限値を制御する情報である出力上限制御情報が含まれ、
    前記通信部は、前記出力制御指示信号を複数受信し、
    前記出力制御部は、複数の前記出力制御指示信号の各々に含まれる出力上限制御情報と電力変化割合情報とに基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する、請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記出力制御部は、前記通信部が受信した複数の前記出力制御指示信号のうち、最新の出力制御指示信号にしたがって前記自家発電の出力上限を制御する、請求項1又は請求項2に記載の電力制御装置。
  4. 前記出力制御部は、前記出力制御指示信号に前記電力変化割合情報が含まれない場合、予め設定される第1電力変化割合情報と、前記出力制御指示信号に含まれる出力上限制御情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  5. 前記出力制御部は、処理する前記出力制御指示信号がない状態が第1時間継続した場合、予め設定される第2出力上限制御情報と、予め設定される第2電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  6. 一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出する出力電力導出部と、
    前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出する消費電力導出部と、
    前記出力電力導出部が導出した前記発電電力情報と、前記消費電力導出部が導出した前記消費電力の前記増加分とに基づいて 自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力の上限値を調整する電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成する作成部と、
    前記作成部が作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信する通信部と
    を備え
    前記作成部は、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かを、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定す る、自家発電出力制御装置。
  7. 自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置と、前記電力制御装置の前記自家発電の発電電力の上限値を制御する自家発電出力制御装置とを備える電力管理システムであって、
    前記自家発電出力制御装置は、
    一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出する出力電力導出部と、
    前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出する消費電力導出部と、
    前記出力電力導出部が導出した前記発電電力情報と、前記消費電力導出部が導出した前記消費電力の前記増加分とに基づいて 自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力の上限値を調整する前記電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成する作成部と、
    前記作成部が作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信する自家発電出力制御装置通信部と
    を備え、
    前記作成部は、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かを、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定し、
    前記電力制御装置は、
    前記出力制御指示信号を受信する電力制御装置通信部と、
    前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御する出力制御部と
    を備え
    前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される、電力管理システム。
  8. 自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する自家発電の発電電力の上限値を制御する電力制御装置が実行する電力制御方法であって、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を受信するステップと、
    前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御するステップと
    を有し、
    前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される、電力制御方法。
  9. 一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出するステップと、
    前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出するステップと、
    前記発電電力情報と、前記消費電力の前記増加分とに基づいて 自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力の上限値を調整する電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成するステップと、
    前記作成するステップで作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信するステップと
    を有し、
    作成する前記ステップでは、前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かを、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定 する、自家発電出力制御装置が実行する電力制御方法。
  10. 電力管理システムが実行する電力制御方法であって、
    自家発電出力制御装置が、
    一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率に基づいて発電電力情報を導出するステップと、
    前記出力制御信号に含まれる前記抑制率に基づいて消費電力の増加分を導出するステップと、
    前記発電電力情報と、前記消費電力の前記増加分とに基づいて自家発電を行う需要家である自家発電需要家が有する前記自家発電が出力する電力の上限値を調整する電力制御装置が出力する電力の上限値を導出し、導出した前記自家発電が出力する電力の前記上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を作成するステップと、
    自家発電出力制御装置が、前記作成するステップで作成した前記出力制御指示信号を、前記電力制御装置へ送信するステップとを実行し、
    前記電力制御装置が、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を示す情報である電力変化割合情報を含む出力制御指示信号を受信するステップと、
    前記電力制御装置が、前記出力制御指示信号に含まれる前記電力変化割合情報に基づいて、前記自家発電の出力上限を制御するステップと
    を実行し、
    前記自家発電が出力する電力の上限値は、一般送配電事業者のサーバーが送信した出力制御信号に含まれる自家発電を行う前記需要家が発電する電力を抑制する情報である抑制率と、前記抑制率に基づいて導出される消費電力の増加分とに基づいて導出され、
    前記自家発電が出力する電力の上限値の時間変化を制御するか否かは、消費電力の前記増加分を示す情報に基づいて判定される、電力制御方法。
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