JP6617283B2 - 電力変換システム - Google Patents
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
ものである。
は系統へ重畳され、他の負荷で利用することができるようになっている。尚、自家消費を
行わず発電電力の全量を系統へ重畳させるシステムも利用されている。太陽電池の発電量
は太陽の日射量に左右され、また系統からの電力消費(自家消費)は天候、季節、休日、
時間帯などによって変化する。太陽電池の発電量が多く系統からの電力消費が少なく系統
へ重畳される電力の量が増加すると、火力発電や水力発電などでは発電電力変更の緩慢か
らこれらの商用発電の調整範囲を超えることがあり、保護装置が作動して停電に至る場合
があった。また、この系統へ重畳される電力が系統配線の許容量を超えた場合にも同様に
系統の保護装置が作動する場合があった。
逆潮流電力抑制指示(信号)を出して、太陽電池を用いたシステムが系統へ重畳する電力
量を減少させるものがあったが、その減少の指示は一律に行われるものであった。(特許
文献1参照)
をずらして太陽電池を増築する場合があり、初期に設置したシステムと後日設置するシス
テムとで機能が異なる場合がある。例えば、逆潮流電力抑制指示(信号)に対応しないシ
ステムと当該指示に対応するシステムとがあり、これらを同一の通信ネットワークで接続
した場合、制御が一律に行えずそれぞれ異なるコントローラが必要になることがある。異
なるコントローラを用いることにより太陽電池の増設や電力変換装置の統合管理に不便性
が生じるものであった。
電力変換装置を容易に増設できる電力変換システムを提供するものである。
に変換して系統へ重畳する電力変換装置との組を同一の通信ネットワークに複数組接続し
た電力変換システムにおいて、それぞれの組に対応する交流電力の公称出力値及び当該そ
れぞれの組の出力抑制制御の可否を示す情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、通信ネ
ットワークと異なる外部通信ネットワークを介して得られる抑制信号の抑制量を出力抑制
の可否を示す情報に対応して選択される公称出力値に適用して得られる抑制出力値を公称
出力値毎に対応するそれぞれの組に通信ネットワークを介して出力する抑制制御部と、系
統へ重畳されるそれぞれの組の交流電力が抑制出力値を超えないように制御するそれぞれ
の電力変換装置に設けられる制御部とを備えるものである。
ない電力変換装置とを混在させた電力変換システムを得ることができ、既存のシステムの
増築が容易になるものである。
畳する電力変換装置との組を既存の通信ネットワークに追加接続する際に適用されるもの
である。
池1aと電力変換装置1bとの組であり、太陽電池1aが発電する直流電力を電力変換装
置1bで系統に同期する交流電力に変換した後、この交流電力を電力線6を介して系統7
へ重畳する。尚、太陽電池1aは単一のストリングに限るものではなく、電力変換装置1
bが複数ストリングに対応していれば、複数の太陽電池ストリングで構成されてもよい。
また、複数の太陽電池ストリングを接続箱などで単一の直流電力にまとめたものでもよい
。
また、系統7へ重畳する交流電力は電力変換装置の1bの出力する交流電力の全て、ま
たは自家消費する交流電力を除いた後の余剰交流電力でもよい。本実施例では単に重畳す
る交流電力として説明する。
、太陽電池3aと電力変換装置3bとの組3、太陽電池5aと電力変換装置5bとの組5
、太陽電池4a及び太陽電池4cと電力変換装置4bとの組4である。尚、太陽電池4c
は増設される太陽電池(ストリング)であり、図1では電力変換装置4bに増設された状
態である。他の電力変換装置1b乃至電力変換装置3b及び電力変換装置5bも夫々の組
の組み合わせによっては太陽電池の増設が可能であるが、説明を容易にするため組4のみ
を太陽電池の増設可能の組として説明する。尚、組1、組2は既に設置済みの設備であり
、組3乃至組5を追加設置する設備と仮定して以下説明する。
成されるルータ部であり、単一のセグメント(単一のルータ部で構成される範囲)を構成
している。すなわちルータ部8で割り当てられるアドレスを用いたLAN(ローカル エ
リア ネットワーク)を構成している。通信ネットワーク9はこのルータ部8の内の特定
のアドレスを用いて相互に通信及び信号の授受を行う1つのグループである。従って、ル
ータ部8の内には別のアドレスを用いて別の通信ネットワークを構成することも可能であ
る。尚、このLANは有線を用いて構成しても良く、また無線を用いて構成しても良いも
のである。さらに、複数のルータを用いて単一のセグメントを構成することも可能である
。
本実施例では使用するアドレスを簡単に組1の電力変換装置1bには「0001」(ア
ドレス01と記す)、組2の電力変換装置2bには「0002」(アドレス02と記す)
、組3の電力変換装置3bには「0003」(アドレス03と記す)、組4の電力変換装
置4bには「0004」(アドレス04と記す)、組5の電力変換装置5bには「000
5」(アドレス05と記す)とする。
0)であり、アドレス「06」以降は電力変換装置をさらに増設する際に用いることがで
きる。また、アドレスは説明のため10進法で記載しており、16進法のアドレス「0A
」がアドレス「10」に対応する。アドレスはルータ部8の管理可能な値まで利用するこ
とができ、増設するアドレスは電力変換装置の台数を増やして割り当てても良く、また別
の通信ネットワークの構成に持いることもできるものである。
様に電力センサ10を有する電力検出器11のアドレスは「0011」(アドレス「11
」と記す)であり、第1制御部12のアドレスは「0012」(アドレス「12」と記す
)とする。
に同一のセグメントのアドレスを有して接続されて通信が可能に構成される。従って、ル
ータ部8が構成する同一のセグメントの内の通信可能範囲内で電力変換装置1b乃至電力
変換装置5bが設置されることになり、夫々が組を成す太陽電池はほぼ同じ天候や設置の
環境条件に属し以下に説明する制御では環境条件の影響による違いを小さく(又は実質的
に無視)することが可能である。尚、通信ネットワークは有線又は無線のいずれでもよい
ものであり夫々の規格に合わせて構成されればよく、規格の説明は省略する。
ネットワーク(ルータ部8につながる矢印側)につながり、抑制信号はこの外部通信ネッ
トワークを介して所定周期毎に抑制制御部が得るものである。尚、抑制制御部の機能は第
1制御部12で成すように構成している。図1では抑制制御部(第1制御部12)が通信
ネットワーク9に直接接続されるように構成しているが、この抑制制御部は外部通信ネッ
トワークWANへ直接接続(又は別の通信ネットワークを介して外部通信ネットワークW
ANへ接続)した後、この外部通信ネットワークWANを経由して通信ネットワーク9へ
つながるように構成しても良いものである。またルータ部8を外部通信ネットワークWA
Nへつながる専用機器で構成し通信ネットワーク9をLANに限らず専用通信網(専用プ
ロトコルによる通信網や赤外線通信網など)で構成しても良いものである。すなわち、電
力変換装置と抑制制御部とは通信網を介してデータや制御コマンドの授受ができるように
構成されていれば良いものである。
外部通信ネットワークWANを介して特定のサーバーへ例えば1分毎にアクセスして読み
取る。この制御信号の抑制量は例えば30分毎に変更される。従って、抑制量は30分毎
に変わり、第1制御部12は抑制信号に含まれる抑制量の値が変化した時(30分毎)を
判断し本実施例による抑制の動作を変更するものである。よって、抑制量の変更は30分
毎に行われる。尚、この1分、30分の時間はこれに限定されるものではなく、それぞれ
のシステム構成に合わせて任意に用いることが可能である。また、第1制御部12は特定
のサーバーから制御信号を読み取る毎(例えば1分毎)に得られる抑制量の値をその都度
(1分毎)変更するように構成しても良いものである。この場合、通信ネットワーク9の
容量(通信速度や混雑具合)を考慮して30分(抑制量の変更周期)以内に全ての電力変
換装置へデータ等の送信が可能になるように設定することが望ましい。
力変換装置1bの定格出力が4kwであれば、系統7へ重畳する電力は太陽電池の1bの
定格出力または電力変換装置1bのそれぞれの定格出力の小さい方を超えることはないの
で、公称出力は40×100w(4Kw)となり記憶部R1のアドレス01に「40」が
記憶されている。尚、太陽電池の定格出力は充分な日射量がある際に太陽電池が最適動作
点で発電している時の最大出力であり、太陽電池の最大発電出力に置き換えても良い。同
様に電力変換装置の定格出力も最大出力に置き換えても良い。
例えば組2は太陽電池2aの定格出力が4.2kw、電力変換装置2bの定格出力が4
kwであれば、系統7へ重畳する電力は電力変換装置2bの定格出力を超えないので公称
出力は40×100w(4Kw)となり記憶部R1のアドレス02に「40」が記憶され
ている。(但し、定格出力4.2kw以上の電力変換装置を用いれば公称出力は「42」
とすることができる。)
であれば系統7へ重畳する電力は太陽電池4aの定格出力を超えないので公称出力は40
×100w(4Kw)となり記憶部R1のアドレス04に「40」が記憶されている。尚
、組4は太陽電池4cを後日増設する場合、例えば太陽電池4cの定格出力が1kwであ
れば、系統へ重畳する電力を10×100W(1Kw)増やすことができるので記憶部R
1のアドレス04が「40」から「50」に変えて記憶させることができる。この時も電
力変換装置4bの定格出力を超えで記憶させることはない。尚、それぞれの電力変換装置
は、電子部品、電気部品等の耐容量に対する保護から定格出力を超えて交流電力を出力し
ない制御が成されるように構成されている。この場合、電力変換装置4bを例えば定格出
力が10kwのものに変えれば、太陽電池4cの増設量は6kwまで可能になる。
であれば電力変換装置4bの出力は定格出力を超えないので公称出力は50×100w(
5Kw)で記憶部R1のアドレス05に「50」が記憶されている。
「00」である。これは当該アドレスに対応する組の公称出力値が記憶されていないこと
を示す。すなわち、太陽電池と電力変換装置とから成る組が設置されていないことを示し
、今後増設することを可能にしている。尚、今後の増設数はこれに限るものではなく、記
憶部R1に構成されるアドレス数に基づいて変更可能である。
換装置1b乃至電力変換装置5bの停止/運転開始(太陽電池の発電力を判断して自動都
的に運転を開始)の操作や発電電力量(太陽電池の発電量および/または系統7への重畳
している電力量)の個別又は総量の表示を行う事ができるように構成されている。また、
抑制信号を取得した際の抑制量などの表示を行うことも可能に構成されている。
ークWANを経由してもよい)アクセス可能な情報端末に第1制御部12からデータを供
給してこれらの情報端末に表示させることも可能である。また、第1制御部12は記憶部
R1、後記する記憶部R2の値を書き換えるための操作部40などを備えている。この第
1制御部12の機能は例えば電力変換装置のいずれか、例えば電力変換装置1bに親制御
部10aとして内蔵させることも可能である。尚、操作部40の機能を専用の端末器に備
え、当該端末器を別途通信ネットワーク9、第1制御部12、電力変換装置1bなどに直
接接続して記憶部R1、記憶部R2のデータの書き換えを行えるように構成しても良いも
のである。
換装置4bを主に説明する。他の電力変換装置も出力容量に違いがあるが同様な構成を有
するものである。
21、22は昇圧回路であり、それぞれ太陽電池4aと増設の太陽電池4cが接続され
る。尚、この昇圧回路は2回路に限定されるものではなく、1回路でもよく、また複数回
路でもよいものである。例えば、3回路、4回路、5回路、6回路など太陽電池のストリ
ングの数に応じて適正なものを用いることができるものである。尚、将来の太陽電池の増
設を考慮すれば空き回路のある電力変換装置を用いればよい。
デンサ26を結線して昇圧チョッパ回路(例えば図2に示す結線)を構成している。この
昇圧回路21の昇圧比はスイッチング素子24を所定の周期でオン/オフ制御する際のオ
ンデューティを変えて制御することができる。
して入力した後、直流電力検出器28で検出する電力値(電圧と電流との積であり太陽電
池の発電電力または発電量に相当する)が最大になるように第2制御部29で制御される
。この昇圧比の制御は、MPPT(Maximum Power Point Trac
king)方式と称し気象条件等の変化で常に変動する太陽電池の最適動作点(最大発電
量に相当)を追従する制御である。昇圧回路22も同じ構成であり説明は省略する。
が高い時には降圧チョッパ回路を用いても良く、またトランスを用いた絶縁型のフォワー
ド方式やフライバック方式など昇圧比(または降圧比)を制御できるものであれば良い。
maxは定格出力(最大出力)が得られるような日射条件の際の特性であり、特性T2は
曇りや雨の日など日射条件の良くない時の特性である。
昇圧回路21の昇圧比を変えると、太陽電池の出力電圧が電圧Vmaxの時に発電電力が
最大のPmaxになる。また昇圧回路21の昇圧比を変えて太陽電池の発電電圧を電圧V
1又はV11とすれば発電電力はP1とすることができる。
昇圧比を制御すればよく、昇圧回路21の昇圧比を変えることによって太陽電池の発電電
力を可変制御(抑制制御)することができる。特性T2では最大発電電力は電圧V2の時
に発電電力がP2となるが、発電電力はP2<P1である。
直流電力はインバータ部31でPWM(Pulse Width Modulation
)方式に基づき複数のスイッチング素子のオン/オフ動作で疑似正弦波に変換されて出力
される。インバータ部31は、単相の疑似正弦波を出力する際は少なくとも4個のスイッ
チング素子を単相ブリッジ状に結線し、三相の疑似正弦波を出力する際は少なくとも6個
のスイッチング素子を3相ブリッジ状に結線すればよい。
階調による多段出力などで疑似正弦波を生成するようにしても良い。
とでローパスフィルタを構成)で高周波成分を取り除くかまたは減衰させた後、系統7へ
重畳される。
4bに備えられる第2制御部29で生成される。第2制御部29はマイコン(マイクロプ
ロセッサ、MPU、CPUなどの演算装置)を用いて構成されており、インターフェース
回路(図示せず)を用いて電力検出部11と制御信号やデータの送受が可能である。第2
制御部29は更に電力検出部11、通信ネットワーク9を介して第1制御部12と制御信
号やデータの送受が可能に構成されている。また、親制御部10aを備える電力変換装置
であれば他の電力変換装置とも信号の送受を行い本発明の実施例の動作を構成するもので
ある。
には系統の電圧)を検出する。第2制御部29はこの電流値及び電圧値に基づいて系統7
へ交流電力を重畳させるため同期のタイミング(疑似正弦波の電気角)を電圧値の変化(
例えばゼロクロス)で判断し調整する。以下の動作に用いる交流電力の値は、電流・電圧
センサ33の検出値から複数の移動平均値を求めた後の交流電力(実効値)の平均値であ
り、またはこの移動平均を演算しない最新の交流電力の値であってもよく設計仕様に基づ
いて決めるものである。
質的(変換効率を考慮して)に同じになるように疑似正弦波の出力電圧を制御する。この
出力電圧は第2制御部29でインバータ部31の夫々のスイッチング素子のオン/オフを
制御して行われる。従って、第2制御部29は太陽電池4aの発電電力から電力変換装置
4bの変換損失を除いた電力が系統7へ供給される。尚、この動作は抑制制御を行ってい
ない時のものであり、抑制動作が行われるときは系統7へ供給される電力が減少するもの
である。
回路21昇圧比を変えて太陽電池4aの発電電力を減少させ、系統7へ重畳される電力量
を減少させる。説明を容易にするため太陽電池4aの発電電力の全量が変換効率100%
で系統7へ重畳されるとする(太陽電池の発電電力=電力変換装置の出力する交流電力)
と、日射条件により太陽電池4aは特性Tmaxで発電している場合に上限値がP1に設
定されると太陽電池4aの出力電圧はV1またはV11に至らせるものである。尚、系統
7へ重畳される電力量は自家消費(蓄電池への充電を含む)の電力を除いた後の余剰電力
でも良いものである。
向に最適動作点の右側の特性を利用して出力電圧を電圧V1に至らせる。差が所定値より
大きい時は、電圧を下げる方向に最適動作点の左側の特性を利用し発電電力の減少速度が
遅くなるように制御して出力電圧を電圧V11に至らせる。このように制御速度を変える
ことによって制御不良を抑制している。尚、昇圧比を変える際の変化速度を変えて制御不
良を抑制しても良い。
33の検出する値)が例えば上限値P1以下であれば、太陽電池4aが最適動作点(出力
電力P2、発電電圧V2)で発電するように昇圧回路21の昇圧比が制御されるものであ
る。尚、日射量の変化により系統7へ重畳される交流電力の量と上限値Pの値との大小関
係が変われば、この大小関係に基づく制御に切り換わるものである。
る交流電力の上限値(抑制出力値に相当)の値を任意に変更することができるものであり
、この制御を行う制御部の機能は第2制御部29に構成されている。尚、34は表示部で
あり、エラー履歴や設定値などを表示することができるものである。また、電力変換装置
の定格出力を超えない制御は維持されているものである。
は少なくとも記憶部R1及び記憶部R2から構成され、操作部40の操作により記憶部R
1にはアドレス01乃至10に対応したそれぞれの電力変換装置(もしくは太陽電池と電
力変換装置との組)の公称出力値が書き換え可能に記憶されている。
に設定することが可能であるが所定の機関へ登録(または申請)した値に合わせることも
可能である。太陽電池の増設や電力変換装置などの機器の変更で登録した公称出力値が変
更された場合は操作部40の操作で容易に変更することができるように構成されたもので
ある。
また、同一のセグメント(通信ネットワーク9)に接続されている電力変換装置(また
は太陽電池と電力変換装置との組)の公称出力値の総和を用いてこれらの電力変換装置を
単一のシステムとして取り扱うことも可能である。本実施例ではアドレス06以降に増設
の余裕がある。
換え可能に記憶されている。本実施例では「1」が有効、「0」が無効を示している。電
力変換装置1b、及び電力変換装置2bは抑制制御が無効に設定されている。
量などが判るようになっている。既築のシステム(例えば電力変換装置1b、2b)では
、系統7へ重畳(逆潮流)する電力には上限値が設定されておらず昇圧回路21、昇圧回
路22は常に最大の発電量が得られるように動作し、最大の電力が系統へ重畳される。但
し、電力変換装置の1b、2bの容量を超えて系統へ電力を重畳させることはできないの
で、保護動作を行うための上限値(例えは定格出力+10%程度の値であるが電力変換装
置の設計仕様による。)が固定して設定されている。
ものである。電力変換装置3b乃至電力変換装置5bは抑制制御が有効に設定され、以下
の説明の抑制制御が行われる。記憶部R2のアドレス毎の値は対応する電力変換装置が抑
制制御に対応しているか否かに基づいて書き換えるものである。尚、電力変換装置1b、
2bを改造(またはプログラムのアップデート)すれば抑制制御に対応させることが可能
な場合もあり、可能な場合、当該改造の後に記憶部R2の値を「1」に書き換えればよい
。
一の機器に備える必要はない。例えば、記憶部R1、記憶部R2、操作部40を第1制御
部12に備える場合、記憶部R1、記憶部R2を第1制御部12に備え操作部40を別途
情報端末に備える場合、記憶部R1、記憶部R2、操作部40を別途情報端末または個別
コントローラに備える場合などがある。
1に記憶された公称出力値に適用して得られる抑制出力値を記憶部R3に夫々のアドレス
に対応して記憶する。
報であれば、例えば、ステップS1で「例えばAA=80%」の場合(この値は例えば1
%刻みで設定されるが、これに限るものでなく規格より変更される。また、実質的に公称
出力に対する20%の出力抑制を表す。)、公称出力値の80%の値を記憶部R3に記憶
する。抑制量AAが公称出力値に対する抑制量を直接示す比率であり、例えばAA=20
%が抑制量であれば、AA=20%から100−20=80%の値を求め、公称出力値の
80%の値を記憶部R3に記憶する。次いで、電力変換装置3bに対応する公称出力値(
記憶部R1のアドレス03の値)「40」の80%の値「32」(3.2Kwを意味する
。)を記憶部R3のアドレス「03」に記憶する。同様にアドレス「04」に対応する値
「32」及びアドレス「05」に対応する値「40」を記憶する。また、抑制量AAは抑
制する交流電力の量を示す値であっても良く、この場合、公称出力で按分して記憶R3に
直接記憶させても良く、またこの按分比率は独自に設定することも可能である。
「01」に対応する記憶部R3の値は「40」(40の100%の値)である。同様にア
ドレス「02」に対応する記憶部R3の値も「40」である。
る電力変換装置2bは抑制制御に対応していないため公称出力値が記憶され常に最大出力
での発電が可能になっている。このように抑制量AAが適用されるものは記憶部R2の値
が「1」(有効)に設定された公称出力値である。このスッテプS1の動作は制御信号を
得る毎に行われるが、制御量の更新には所定の周期(例えば30分周期)があるので実質
的には30分に1回の周期で記憶部R3の値が変わるものである。
、記憶部R2に「1」(有効)が記憶されている公称出力値の総和の抑制量AAに対応す
る値を算出した後、この算出値を記憶部R2に「1」が記憶された電力変換装置(組)で
予め定めた比率(もしくは条件)に基づいて按分しても良い。その結果、運転を停止する
電力変換装置を設定することが可能になり、この運転停止を電力変換装置どうしでローテ
ーションさせること事により電力変換装置の寿命を延ばすことも可能になるものである。
また、この按分は記憶部R1の値に基づいて按分しても良い。
、交流出力を系統7へ重畳していない電力変換装置を判断し、重畳を行っている電力変換
装置のアドレスに対応する記憶部R4に抑制出力値を記憶する。
れる運転状態の情報により、系統7へ重畳している交流電力の量が0以下の場合、太陽電
池の発電量が0以下の場合、保護装置が作動して系統7へ出力を行っていない場合、電力
変換装置の運転が停止に設定されている場合、電力変換装置が交流電力を系統へ重畳させ
ていない場合、電力変換装置が直流電力を交流電力へ変換する動作を行っていない場合、
などがあり、さらに電力変換装置から運転状態の情報が得られない場合などを交流出力を
系統7へ重畳していない場合と判断することができる。
アドレスに対応する記憶部R4の値は「00」になる。図4に示す状態は電力変換装置1
b乃至電力変換装置5bが交流出力を系統7へ重畳している状態である。
電力変換装置5bのアドレスに対応する記憶部R4の値は公称出力値「50」に設定さる
。このアドレスに対応する記憶部R3の値(40)は記憶部R2の値が「1」(有効)で
あり、交流出力を系統7へ重畳している電力変換装置に対応する記憶部R4のアドレスの
値に予め定められた比率で按分され加算される。尚、この按分方法はこれに限るものでは
なく、同一のセグメント内に接続される電力変換装置の台数が多く按分による補正が小さ
い場合は、按分をしないことも可能である。
態で電力変換装置5bの運転開始(運転再開)が行われる。すなわち抑制制御の影響を受
けずに電力変換装置は通常の起動が行えるものである。電力変換装置5bの起動が判断さ
れた後はステップS2の動作に基づき抑制出力値が記憶部R4に記憶される。すなわち抑
制制御された抑制出力値が記憶され、また按分して加算された補正値は無効になるもので
ある。
電力変換装置へこの抑制出力値の情報を送信して、それぞれの第2制御部の上限値(抑制
出力値)とし、この上限値を超えない制御を行うものである。
流)させているが、電力線6の電力センサ10の近傍で反系統7側に分電盤等の自己負荷
(自家消費)へ交流電力を分岐させる回路を設け、この自己負荷で消費しなかった余剰電
力を系統へ重畳(逆潮流)させるように構成することも可能である。この場合も同様に動
作する。
力変換システムに適しているものである。
るためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱すること
なく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1b 電力変換装置
6 電力線
7 系統
8 ルータ部
9 通信ネットワーク
12 第1制御部
21 昇圧回路
29 第2制御部
31 インバータ部
40 操作部
41 主記憶部
Claims (5)
- 太陽電池と当該太陽電池が発電する直流電力を交流電力に変換して系統へ重畳する電力
変換装置との組を同一の通信ネットワークに複数組接続した電力変換システムにおいて、
それぞれの組に対応する交流電力の公称出力値及び当該それぞれの組の出力抑制制御の可
否を示す情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、前記通信ネットワークと異なる外部通
信ネットワークを介して得られる抑制信号の抑制量を前記出力抑制の可否を示す情報に対
応して選択される前記公称出力値に適用して得られる抑制出力値を前記公称出力値毎に対
応するそれぞれの組に前記通信ネットワークを介して出力する抑制制御部と、系統へ重畳
されるそれぞれの組の交流電力が前記抑制出力値を超えないように制御するそれぞれの電
力変換装置に設けられる制御部とを備えることを特徴とする電力変換システム。 - 太陽電池と当該太陽電池が発電する直流電力を交流電力に変換して系統へ重畳する電力
変換装置との組を同一の通信ネットワークに複数組接続した電力変換システムにおいて、
それぞれの組に対応する交流電力の公称出力値及び当該それぞれの組の出力抑制制御の可
否を示す情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、前記通信ネットワークと異なる外部通
信ネットワークを介して得られる抑制信号の抑制量を前記出力抑制の可否を示す情報に対
応して選択される前記公称出力値の総和に適用して得られる値を前記出力抑制の可否を示
す情報に応じて選択されかつ交流電力を系統へ重畳している組のそれぞれの公称出力値毎
に按分したそれぞれの抑制出力値を前記公称出力値毎に対応するそれぞれの組に前記通信
ネットワークを介して出力する抑制制御部と、系統へ重畳されるそれぞれの組の交流電力
が前記抑制出力値を超えないように制御するそれぞれの電力変換装置に設けられる制御部
とを備えることを特徴とする電力変換システム。 - 前記抑制制御部はそれぞれの組が交流電力を系統へ重畳している電力量を個別に表示可
能であると共に、総電力量を表示可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の電力変換システム。 - 前記抑制制御部は前記外部通信ネットワークを介して前記通信ネットワークへつながる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換システム。 - 前記通信ネットワークは無線ネットワークであることを特徴とする請求項3または請求
項4に記載の電力変換システム。
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