JP6625469B2 - 電力制御装置 - Google Patents

電力制御装置

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Description

本発明は、電力制御装置に関する。
近年、太陽光発電システムが一般家庭用の住宅、或いは産業用施設などに導入されつつある。太陽光発電システムでは、太陽電池ストリングの発電電力が電子機器などの電源として利用される。この太陽電池ストリングの最適な発電条件は発電環境に応じて変化する。たとえば、日射光量が変化すると、太陽電池ストリングの最大電力点は変化する。そのため、太陽電池ストリングから発電電力を最大限に取り出すためには、たとえば特許文献1〜4のように最大電力点追従制御(MPPT制御)によって発電環境に応じた最大電力点を取得して、太陽電池ストリングを最大電力点で発電させることが必要となる。
また、太陽電池ストリングの最大電力点は、太陽電池ストリングの受光面に物体の影(所謂部分影)が掛かった場合でも変化し、受光面の汚れの状態によっても変化する。この場合、特許文献1に示すようにMPPT制御の際、電力点のピークが複数検出され、太陽電池ストリングを最大電力点で発電させることができない場合がある。
このように部分影が掛かった場合及び受光面が汚れた場合にも対応できるようにするため、たとえば、特許文献1では、電力点の複数のピークを比較し、それらの最大値を最大電力点に決定してMPPT制御を行っている。また、特許文献2では、定期的に太陽電池ストリングの動作電流I及び動作電圧Vを検出してそのI−V曲線から最大電力点を決定している。また、特許文献3では、定期的にパイロットモジュール及びメインモジュールのMPPT制御を行う。そして、メインモジュールの発電電力がパイロットモジュールの発電電力のN倍未満であれば、部分陰が掛かったと判定して予め定められた範囲のI−V曲線をトレースして最大電力点を決定している。また、特許文献4では、MPPT制御による最大電力点データと日射データ及び温度データなどに基づく最大電力点データとの差が閾値より大きければ部分陰が掛かっていると判断し、I−V曲線をトレースして最大電力点を決定している。
特開平7−225624号公報 特開2012−174070号公報 特開2012−129469号公報 特開2012−28435号公報
しかしながら、特許文献1〜2では、定期的に最大電力点Pmaxの決定を行う必要があり、部分影が全く掛からない環境下であってもI−V曲線を広範囲にトレースしてしまう。その間では、太陽電池ストリングは最大電力点で発電できないため、定期的に無駄な発電損失が発生する恐れがある。また、特許文献3では、メイン回路とは別にパイロットモジュールとパイロットインバータの回路を追加する必要がある。特許文献4では、日射データを作成する回路及び温度センサなどを追加する必要もある。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、回路及びセンサなどを追加することなく、所定の動作電圧範囲内で発電電力が最大となる動作点を設定する際に発生する不要な電力損失を軽減することができる電力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様による電力制御装置は、複数の太陽電池ストリングの最大電力点追従制御を行う電力制御装置であって、各々の太陽電池ストリングの動作電流及び動作電圧を検出する検出部の検出結果、及び、条件設定情報に基づいて各々の太陽電池ストリングの動作点を設定する動作点設定部と、各々の太陽電池ストリングの発電制御を該動作点で行う発電制御部と、を備え、条件設定情報には、所定の動作電圧範囲内において太陽電池ストリングの発電電力が最大となる動作電圧に対応する動作点を取得して該太陽電池ストリングに設定する最大点設定処理を実施するか否かが各々の太陽電池ストリング毎に設定され、動作点設定部は、最大点設定処理を実施することが設定された太陽電池ストリングには所定のタイミングで最大点設定処理を実施する構成とされる。
上記構成の電力制御装置は、最大点設定処理を実施するか否かを各々の太陽電池ストリング毎に設定するスイッチ部と、スイッチ部の設定に基づいて条件設定情報を生成する情報生成部と、をさらに備える構成としてもよい。
上記構成の電力制御装置は、条件設定情報を受信する通信部をさらに備える構成としてもよい。
上記構成の電力制御装置は、複数の太陽電池ストリングの発電電力を監視する発電監視部と、各々の発電電力の変化に基づいて、条件設定情報を生成する情報生成部と、をさらに備える構成としてもよい。
上記構成の電力制御装置は、発電監視部は、第1太陽電池ストリングの第1発電電力に対する該第1太陽電池ストリングよりも発電容量が小さい第2太陽電池ストリングの第2発電電力の電力比率を算出し、情報生成部は、電力比率が下限閾値未満であれば、第2太陽電池ストリングに所定のタイミングで最大点設定処理を実施することを条件設定情報に設定し、電力比率が上限閾値を越えると、第1太陽電池ストリングに所定のタイミングで最大点設定処理を実施することを条件設定情報に設定する構成としてもよい。
上記構成の電力制御装置は、下限閾値及び上限閾値は、所定期間における複数の太陽電池ストリングの各々の発電電力の総電力量比に基づいて設定される構成としてもよい。
上記構成の電力制御装置は、発電監視部は、所定の理論電力に対する発電電力の比が閾値未満、又は発電電力が電力閾値未満となる第3太陽電池ストリングを検知し、情報生成部は、第3太陽電池ストリングに最大点設定処理を実施することを条件設定情報に設定する構成としてもよい。
本発明によれば、回路及びセンサなどを追加することなく、所定の動作電圧範囲内で発電電力が最大となる動作点を設定する際に発生する不要な電力損失を軽減することができる。
太陽光発電システムの構成例を示すブロック図である。 第1実施形態での太陽電池ストリングの発電制御例を示す概念図である。 第2実施形態の第1実施例における太陽電池ストリングの発電制御例を示す概念図である。 第2実施形態の第3実施例における太陽電池ストリングの発電制御例を示す概念図である。 第2実施形態の第4実施例における太陽電池ストリングの発電制御例を示す概念図である。 太陽光発電システムの他の構成例を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、太陽光発電システム100の構成例を示すブロック図である。太陽光発電システム100は、商用電力系統CSと系統連系運転が可能な分散型電源であり、太陽電池ストリングPVを有している。太陽光発電システム100は、たとえば単相三線の通電路Pを介して商用電力系統CSと電気的に接続されている。この太陽光発電システム100では、太陽電池ストリングPVの発電電力を直流から交流に変換し、太陽光発電システム100から通電路Pを介して商用電力系統CSに電力を伝送(すなわち逆潮流)して、該電力を電力会社などに売電することが可能となっている。また、商用電力系統CSから通電路Pへ電力の供給を受けて、電力会社などから該電力を買電することもできる。以下では、商用電力系統CSに逆潮流(売電)される電力を逆潮流電力と呼び、商用電力系統CSから通電路Pに供給される電力を順潮流電力と呼ぶ。
通電路Pは、第1通電路Paと第2通電路Pbとを含んで構成されている。第1通電路Paは商用電力系統CSに接続され、第2通電路Pbは後述するパワーコンディショナ1に接続されている。なお、以下では、パワーコンディショナ1をPCS(Power Conditioning System)1と呼ぶ。また、通電路P上の第1通電路Pa及び第2通電路Pb間には、電力負荷Lが接続されている。この電力負荷Lは、たとえば家庭内の電化製品、工場の設備装置などの電力負荷(機器)であり、通電路Pから供給される電力WLを消費する。なお、以下では、電力負荷Lで消費される電力WLを消費電力WLと呼ぶ。
次に、太陽光発電システム100の構成について説明する。太陽光発電システム100は、図1に示すように、電力量計Mと、太陽電池ストリングPVと、パワーコンディショナ1と、コントローラ3と、を備えている。
電力量計Mは商用電力系統CS及び電力負荷L間における第1通電路Pa上の受電点(不図示)に設けられている。電力量計Mは、第1通電路Pa上の受電点において電力Wrが流れる方向、その電力値([W])及び電力量([Wh])を検出する電力検出器であり、その検出結果を示す検出情報をコントローラ3に出力する。なお、以下では、電力量計Mが検出する電力Wrを受電点電力Wrと呼ぶ。また、電力量計Mは、商用電力系統CSから離れる方向に流れる受電点電力Wrの電力値を正の値で示し、商用電力系統CSに向かう方向に流れる受電点電力Wrの電力値を負の値で示す。すなわち、電力量計Mは、順潮流電力の電力値を受電点電力Wrの正の値で示し、逆潮流電力の電力値を受電点電力Wrの負の値で示す。
太陽電池ストリングPVは、太陽電池ストリングPVa及び太陽電池ストリングPVbを含んで構成されている。各太陽電池ストリングPVa及びPVbは、1又は直列接続された複数の太陽電池モジュールを含む発電装置であり、PCS1に接続されている。各太陽電池ストリングPVa及びPVbは、太陽光を受けて発電し、発電した直流電力(発電電力Wa、Wb)をPCS1に出力する。なお、以下では発電電力Wa、Wbを総称する際には発電電力Wと呼ぶ。また、PCS1に接続される太陽電池ストリングPVの数は、図1の例示に限定されず、3以上の複数であってもよい。
PCS1は、太陽電池ストリングPVの電力制御を行う電力制御装置である。PCS1は、通電路P(第2通電路Pb)と太陽電池ストリングPVa、PVbとの間に設けられて両者と電気的に接続され、さらに通電路Pを介して商用電力系統CSと接続されている。PCS1は、太陽電池ストリングPVa、PVbの発電を制御し、発電電力Wa、Wbを電力変換して第2通電路Pbに出力する。
PCS1は、通常時には、たとえば最大電力点追従(MPPT;Maximum Power Point Tracking)制御により、発電電力Wa、Wbが最大となる最大電力点Pmaxで動作するように太陽電池ストリングPVa、PVbの動作点P(特に動作電圧V)を制御する。MPPT制御の方法は特に限定しないが、たとえば山登り法を用いることができる。但し、PCS1は、太陽電池ストリングPVa、PVbの発電を制限する必要がある場合、太陽電池ストリングPVa、PVbの動作点Pを最大電力点Pmaxからずれた値に設定して、その発電電力Wa、Wbを調整することもできる。
このPCS1は、2つのDC/DCコンバータ11a、11bと、インバータ12と、平滑コンデンサ13と、通信部15と、メモリ16と、ディップスイッチ17と、IC18と、を有している。
DC/DCコンバータ11a、11bは、太陽電池ストリングPV及びバスラインBL間に設けられる発電電力変換部であり、バスラインBLを介してインバータ12に接続されている。DC/DCコンバータ11aは太陽電池ストリングPVaに接続され、DC/DCコンバータ11bは太陽電池ストリングPVbに接続されている。また、DC/DCコンバータ11a、11bはそれぞれ太陽電池ストリングPVa、PVbに逆電流が流れることを防止している。
DC/DCコンバータ11aは変圧回路111a、電流検出部112a、及び電圧検出部113aを含んで構成され、DC/DCコンバータ11bは変圧回路111b、電流検出部112b、及び電圧検出部113bを含んで構成される。なお、DC/DCコンバータ11a、11bの構成は同様であるため、以下では両者を総称する際にはDC/DCコンバータ11と呼ぶ。変圧回路111a、111b、電流検出部112a、112b、及び電圧検出部113a、113bも総称する際にはそれぞれ変圧回路111、電流検出部112、及び電圧検出部113と呼ぶ。また、PCS1に設けられるDC/DCコンバータ11の数は、図1の例示に限定されず、3以上の複数であってもよい。
変圧回路111は、太陽電池ストリングPVに接続されて発電電力Wを所定電圧値の直流の電力に変換してバスラインBLに出力する。変圧回路111での電力変換はIC18により制御される。また、変圧回路111は、IC18の制御に基づいて、太陽電池ストリングPVの動作点P(たとえば動作電圧V)をIC18が指令する範囲で変化させる。たとえば、変圧回路111は、後述する条件設定情報にて後述する最大点設定処理が”実施する”と設定されている太陽電池ストリングPVに対して、所定のタイミングで所定の動作電圧範囲内でのI−V曲線をトレースすべく、動作点Pを変化させる。なお、最大点設定処理における上記所定の動作電圧範囲は、通常のMPPT制御(たとえば山登り法)の際にトレースされるI−V曲線の動作電圧範囲よりも広く設定されている。たとえば上記所定の動作電圧範囲は、太陽電池ストリングPVの動作下限電圧値以上且つ該太陽電池ストリングPVの開放電圧以下に設定される。
電流検出部112は太陽電池ストリングPVの動作電流Iを検出してIC18に出力する。電圧検出部113は太陽電池ストリングPVの動作電圧Vを検出してIC18に出力する。なお、電流検出部112及び電圧検出部113は、本発明の検出部の一例である。
インバータ12は、IC18により制御される電力変換部であり、バスラインBL及び第2通電路Pb間に設けられている。インバータ12は、PWM(Pulse Width Modulation)制御又はPAM(Pulse Amplitude Modulation)制御などによって、バスラインBLから入力される直流電力を商用電力系統CS及び電力負荷Lの電力規格に応じた交流周波数の交流電力WoにDC/AC変換して第2通電路Pbに出力することができる。
平滑コンデンサ13は、バスラインBLに接続され、バスラインBLを流れる電力のバス電圧値の変動を除去又は軽減する。
通信部15は、コントローラ3と無線通信又は有線通信する通信インターフェースである。たとえば、通信部15は、DC/DCコンバータ11及びインバータ12の動作状態(特に、電力変換量、電力変換方向、定格電力E1など)をコントローラ3に送信する。また、通信部15は、コントローラ3からPCS1の電力制御を管理するための制御情報を受信する。
メモリ16は、電力を供給しなくても格納された情報を非一時的に保持する不揮発性の記憶媒体である。メモリ16は、本発明の記憶部の一例であり、PCS1の各構成要素(特にIC18)で用いられる制御情報及びプログラム、条件設定情報などを格納している。条件設定情報には、最大点設定処理を実施するか否かが各々の太陽電池ストリングPV毎に設定されている。なお、最大点設定処理は、所定の動作電圧範囲内において太陽電池ストリングPVの発電電力Wが最大となる動作電圧Vに対応する動作点P(すなわち最大電力点Pmax)を取得して該太陽電池ストリングPVに設定する処理である。最大点設定処理では、所定の動作電圧範囲内におけるI−V曲線に複数の極大点が現れる場合に、該複数の極大点のうちの最大の極大点に対応する動作点Pを最大電力点Pmaxとして取得して太陽電池ストリングPVに設定する。
なお、条件設定情報は、後述するようにIC18の情報生成部184で生成又は編集されるが、通信部15で受信された条件設定情報であってもよい。なお、通信部15で受信される場合、条件設定情報は、コントローラ3でのユーザ入力に基づいて設定された情報であってもよいし、コントローラ3を介して後述するネットワークNTから転送された情報であってもよい。或いは、たとえばスマートフォン、リモートコントローラなどの他の情報通信装置から送信された情報であってもよい。また、情報生成部184で生成又は編集された条件設定情報と、通信部15で受信された条件設定情報との両方がある場合、どちらか一方が自動的に選択されてもよいし、どちらを選択するかを予めユーザが設定できる構成であってもよい。
ディップスイッチ17は、最大点設定処理を実施するか否かを各太陽電池ストリングPVa、PVb毎に設定するスイッチ部である。
IC18は、メモリ16に格納された情報及びプログラム、コントローラ3から出力される制御情報などを用いて、PCS1の各構成要素を制御する制御部である。たとえば、IC18は、DC/DCコンバータ11及びインバータ12を制御し、特にそれらの電力変換を制御する。このIC18は、機能的な構成要素として、動作点設定部181と、発電制御部182と、発電監視部183と、情報生成部184と、を有している。
動作点設定部181は、電圧検出部112及び電流検出部113の検出結果と条件設定情報とに基づいて各太陽電池ストリングの動作点Pを設定する。たとえば、動作点設定部181は、最大点設定処理を”実施する”ことが設定された太陽電池ストリングPVには所定のタイミングで最大点設定処理を実施する。すなわち、動作点設定部181は、最大点設定処理において、所定のタイミングで、通常のMPPT制御(たとえば山登り法)の際よりも広い動作電圧範囲内のI−V曲線をトレースし、該I−V曲線の極大点を検出する。そして、該I−V曲線に現れる極大点が複数であれば、それらのうちの最大の極大点を最大電力点Pmaxとして取得し、太陽電池ストリングPVに設定する(すなわち動作点P=Pmax)。但し、動作点設定部181は、所定のタイミング以外では、たとえば山登り法などを用いたMPPT制御を行う。すなわち、動作点設定部181は、現時点での動作点Pに最も近いI−V曲線の極大点に対応する動作点P(=Pmax)として取得し、太陽電池ストリングPVに設定する。なお、最大点設定処理において、I−V曲線に現れる極大点が1つであれば、該極大点に対応する動作点Pが取得されて設定されることは言うまでもない。また、所定のタイミングは、特に限定しないが、たとえば、工場出荷時に予め設定された時間周期であってもよいし、ユーザ入力に基づいて設定可能な時間周期であってもよい。
また、動作点設定部181は、最大点設定処理を”実施しない”と設定された太陽電池ストリングPVに対して、所定のタイミングでの最大点設定処理を行わず、たとえば山登り法などによるMPPT制御を行う。
発電制御部182は、動作点設定部181で設定された動作点で各太陽電池ストリングPVa、PVbの発電制御を行う。
発電監視部183は、複数の太陽電池ストリングPVa、PVbの発電電力Wa、Wbを監視する。
情報生成部184は、ディップスイッチ部17の設定に基づいて条件設定情報を生成及び編集して、メモリ16に格納する。たとえば、ディップスイッチ部17において、スイッチが”ON”に設定されると、情報生成部184は、該スイッチに対応する太陽電ストリングPVa、PVbに最大点設定処理を”実施する”に設定する。また、スイッチが”OFF”に設定されると、情報生成部184は、該スイッチに対応する太陽電ストリングPVa、PVbに最大点設定処理を”実施しない”に設定する。
こうすれば、ユーザまたは設置業者が自由に設定可能なディップスイッチ部17の設定に基づいて、各太陽電ストリングPVa、PVbでの最大点設定処理を”実施する”/”実施しない”に設定できる。太陽電池ストリングPVa、PVb毎に独立して制御を行うDC/DCコンバータ11a、11bはそれぞれ、”実施する”と設定された太陽電池ストリングPVには、所定のタイミングでの最大点設定処理を実施する。一方、DC/DCコンバータ11a、11bはそれぞれ、”実施しない”と設定された太陽電池ストリングPVには、所定のタイミングでの最大点設定処理を実施しない。
次に、コントローラ3について説明する。コントローラ3は、商用電力系統CSと連系運転可能なPCS1を制御・管理する電力管理装置である。コントローラ3は、図1に示すように、表示部31と、入力部32と、通信部33と、通信I/F34と、メモリ35と、CPU36と、を備えている。
表示部31はディスプレイ(不図示)に太陽光発電システム100に関する情報などを表示する。入力部32は、ユーザ入力を受け付け、該ユーザ入力に応じた入力情報をCPU36に出力する。通信部33は、PCS1と無線通信又は有線通信する通信インターフェースである。通信部33は、たとえば、PCS1の電力変換に関する情報を受信してCPU36に出力し、CPU36から出力される制御情報をPCS1に送信する。また、通信部33は、たとえば、PCS1の電力変換に関する情報などを受信する。通信I/F34は、ネットワークNT(たとえばインターネット)に接続される通信インターフェースである。
メモリ35は、電力を供給しなくても格納された情報を非一時的に保持する記憶媒体である。メモリ35は、コントローラ3の各構成要素(特にCPU36)で用いられる様々な情報及びソフトウェアプログラムなどを格納している。
CPU36は、メモリ35に格納された制御情報及びプログラムなどを用いて、コントローラ3の各構成要素を制御する。CPU36は、機能的な構成要素として、情報取得部361と、電力監視部362と、を有している。
情報取得部361は、通信I/F34を介してネットワークNTからさまざまな情報(たとえば条件設定情報)を取得できる。
電力監視部362は、太陽光発電システム100の電力を監視する。電力監視部362は、電力量計Mの検出結果に基づいて受電点電力Wrを検知する。また、電力監視部362は、PCS1の出力電力Woを検知する。さらに、電力監視部362は、たとえば電力量計Mが検知する受電点電力Wr及び通信部33が受信するPCS1の出力電力Woに基づいて消費電力WLを検知することもできる。なお、消費電力WLの検知に際して、電力負荷L及び通電路P間に消費電力WLを検出する他の電力量計(不図示)を設けてもよい。この場合、電力監視部362は該他の電力量計の検出結果に基づいて消費電力WLを検知することができる。このほか、電力監視部362は、通信部33によって太陽電池ストリングPVa、PVbの各発電電力Wa、Wbを検知することもできる。
次に、本実施形態での発電制御例を説明する。図2は、第1実施形態での太陽電池ストリングPVの発電制御例を示す概念図である。図2に示すように、たとえば家屋の屋根に2つの太陽電池ストリングPVa、PVbの太陽光パネルが設置されてPCS1に接続されている状態で、太陽電池ストリングPVaにのみ夕方になると影Sが掛かることを想定する。この場合、影Sが掛かる一方の太陽電池ストリングPVaではI−V曲線に複数の極大値が現れることがあるが、影Sが掛からない他方の太陽電池ストリングPVbではI−V曲線に1つの極大値しか現れない。
そのため、影Sが掛かる一方の太陽電池ストリングPVaに対して最大点設定処理を”実施する”と設定すれば、影Sが掛かる一方の太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。すなわち、所定のタイミングで、発電電力Wが最も大きくなる動作点Pmaxが一方の太陽電池ストリングPVaに設定される。また、一日を通して影Sが掛かることのない他方の太陽電池ストリングPVbに対して最大点設定処理を”実施しない”と設定すれば、他方の太陽電池ストリングPVbでは最大点設定処理が実施されずに、通常のMPPT制御が連続して行われる。そのため、不要な最大点設定処理を行うことがないので、不要な最大点設定処理に伴う電力損失を軽減することが可能となる。
以上に説明した本実施形態によれば、電力制御装置1は、複数の太陽電池ストリングPVの最大電力点追従(MPPT)制御を行う。電力制御装置1は、各々の太陽電池ストリングPVa、PVbの動作電流I及び動作電圧Vを検出する検出部112a、113a、112b、113bの検出結果、及び、条件設定情報に基づいて各々の太陽電池ストリングPVa、PVbの動作点Pを設定する動作点設定部181と、各々の太陽電池ストリングPVa、PVbの発電制御を該動作点Pで行う発電制御部182と、を備える。条件設定情報には、所定の動作電圧範囲内において太陽電池ストリングPVの発電電力Wが最大となる動作電圧Vに対応する動作点Pmaxを取得して該太陽電池ストリングPVに設定する最大点設定処理を実施するか否かが各々の太陽電池ストリングPVa、PVb毎に設定される。動作点設定部181は、最大点設定処理を実施することが設定された太陽電池ストリングPVaには所定のタイミングで最大点設定処理を実施する。なお、動作点設定部181は、最大点設定処理を実施しないことが設定された太陽電池ストリングPVbには最大点設定処理を実施せずに、最大電力点追従(MPPT)制御を行う。
この構成によれば、最大点設定処理を実施するか否かを各々の太陽電池ストリングPVa、PVb毎に設定しておくことができる。最大点設定処理を”実施する”と設定された太陽電池ストリングPVでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。たとえば図2のように、影Sが掛かる頻度が非常に高い太陽電池ストリングPVaに、最大点設定処理を”実施する”と設定しておけば、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。すなわち、所定の動作電圧範囲内において太陽電池ストリングPVaの発電電力Waが最大となる動作電圧Vに対応する動作点Pmaxが取得されて該太陽電池ストリングPVaに設定される。なお、影Sが掛かることがほとんどない太陽電池ストリングPVbには、最大点設定処理を”実施しない”と設定しておけば、最大点設定処理が実施されない。従って、回路及びセンサなどを追加することなく、所定の動作電圧範囲内で発電電力が最大となる動作点を設定する際に発生する不要な電力損失を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、電力制御装置1は、最大点設定処理を実施するか否かを各々の太陽電池ストリングPV毎に設定するスイッチ部17と、スイッチ部17の設定に基づいて条件設定情報を生成する情報生成部184とをさらに備える構成とされる。
この構成によれば、スイッチ部17の設定により、各太陽電池ストリングPVa、PVb毎に最大点設定処理を実施するか否かを設定することができる。
また、本実施形態によれば、電力制御装置1は、条件設定情報を受信する通信部15をさらに備える構成とされる。
この構成によれば、通信部15を介して外部から条件設定情報を取得することができる。従って、たとえば、インターネットを経由、又はスマートフォン、リモートコントローラなどの他の情報通信装置から条件設定情報を送信することにより、最大点設定処理を実施するか否かを太陽電池ストリングPVa、PVb毎に設定することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、各発電電力Wa、Wbの変化に基づいて、条件設定情報が生成又は編集されて、太陽電池ストリングPVa、PVbに最大点設定処理を実施するか否かが設定される。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明する。また、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
第2実施形態に係る太陽光発電システム100の構成は、第1実施形態(図1参照)と同様であるのでその説明は割愛する。なお、該構成において、ディップスイッチ17は設けられていてもよいし設けられていなくてもよい。但し、ディップスイッチ17が設けられる場合、ディップスイッチ17の設定に基づいて情報生成部184で生成又は編集された条件設定情報、通信部15で受信された条件設定情報、及び各発電電力Wa、Wbの変化に基づく条件設定情報のいずれか1つが自動的に選択される。すなわち、選択された条件設定情報が太陽電池ストリングPVa、PVbに最大点設定処理を実施するか否かの設定に用いられる。或いは、上記条件設定情報のうちのいずれを選択するかをユーザが設定できる構成であってもよい。なお、以下では、各発電電力Wa、Wbの変化に基づく条件設定情報が選択されるものとする。
次に、第1〜第4実施例を挙げて、本実施形態の発電制御例を説明する。なお、理解を容易にするため、第1〜第4実施例では、太陽電池ストリングPVaに影Sが掛かかることにより発電電力Waが変化する場合を説明する。すなわち、第1〜第4実施例では、特に断りが無い限り、影Sが掛からない太陽電池ストリングPVbでは発電電力Wbは変化しないため、最大点設定処理は”実施しない”に設定されたままとなる。そのため、太陽電池ストリングPVbでは、所定のタイミングでの最大点設定処理が実施されず、たとえば山登り法を用いた通常のMPPT制御が連続して行われる。
(第1実施例)
第1実施例では、太陽電池ストリングPVa、PVbの発電電力比R=Wa/Wbが発電監視部183により算出され、その経時変化に基づいて、条件設定情報が生成又は編集される。図3は、第2実施形態の第1実施例における太陽電池ストリングPVの発電制御例を示す概念図である。図3において、太陽電池ストリングPVaの発電容量はたとえば1000[W]であり、太陽電池ストリングPVbの発電容量はたとえば1500[W]である。
当初の時点では、太陽電池ストリングPVa、PVbには影Sが掛かっていない。そのため、各発電電力Wa、Wbは発電容量と同じである場合、発電電力Wbに対する発電電力Waの発電電力比RはたとえばWa/Wb≒0.667となっている。
当初の時点からたとえば10[min]の経過後に、太陽電池ストリングPVaに影Sが掛かり、発電電力Waが大幅に低下して500[W]になった場合を想定する。この際、発電電力比RはWa/Wb≒0.333と大幅に変化して下限閾値Wsl(たとえば0.500)未満となる。この場合、情報生成部184は、発電容量が小さい方の太陽電池ストリングPVaでの最大点設定処理を”実施する”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。ここで、最大点設定処理が実施される太陽電池ストリングPVaの動作下限電圧が80Vであり且つ開放電圧が400Vである場合、最大点設定処理では80Vから400Vの動作電圧範囲でI−V曲線のトレースが行われる。トレースされたI−V曲線に現れた1又は複数の極大点のうちの最大の極大点に対応する動作点Pが最大電力点Pmaxとして取得されて太陽電池ストリングPVaに設定される。そして、太陽電池ストリングPVaは該動作点P(=Pmax)を用いてMPPT制御される。なお、上記タイミング以外では、太陽電池ストリングPVaは、たとえば山登り法を用いてMPPT制御される。
また、さらに5[min]の経過後に、太陽電池ストリングPVa、PVbのどちらにも影Sが掛かっておらず、発電電力Waが増加して1000[W]になった場合を想定する。この際、発電電力比RはWa/Wb≒0.667に変化して上記の下限閾値Wsl以上となる。この場合、情報生成部184は、発電容量が小さい方の太陽電池ストリングPVaでの最大点設定処理を”実施しない”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングでの最大点設定処理が実施されず、たとえば山登り法を用いた通常のMPPT制御が連続して行われる。
なお、図3とは異なり、当初の時点からたとえば10[min]の経過後にて、発電電力Wbが大幅に低下すると、発電電力比R(=Wa/Wb)は増加して上限閾値Wsh(たとえば1.000)を越える。この場合、情報生成部184は、発電容量が大きい方の太陽電池ストリングPVbでの最大点設定処理を”実施する”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVbでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施され、該タイミング以外ではたとえば山登り法を用いたMPPT制御が行われる。また、さらに5[min]の経過後にて増加して発電電力比Rが上記の上限閾値Wsh以下になった場合、発電容量が大きい方の太陽電池ストリングPVbには、最大点設定処理が”実施しない”に設定される。そのため、太陽電池ストリングPVbでは、所定のタイミングでの最大点設定処理が実施されず、たとえば山登り法を用いた通常のMPPT制御が連続して行われる。
なお、上述の例示では、発電電力Waの低下時及び/又は発電電力Wbの増加時での発電電力比Rの上限閾値Wsh及び下限閾値Wslと、発電電力Waの増加時及び/又は発電電力Wbの低下時での発電電力比Rの上限閾値Wsh及び下限閾値Wslとがそれぞれ同じ値とされているが、この例示に限定されず、両者は異なる値であってもよい。
また、上述の例示では、太陽電池ストリングPVa、PVbの発電容量が異なる場合を説明した。この例示とは異なり、太陽電池ストリングPVa、PVbの発電容量が同じである場合には、発電電力比Rが下限閾値Wsl未満になるか否かに応じて、瞬時の発電電力Wが小さい方の太陽電池ストリングPVに対して最大点設定処理を”実施する”/”実施しない”を切り替えて設定してもよい。さらに、発電電力比Rが上限閾値Wshを越えるか否かに応じて、瞬時の発電電力Wが大きい方の太陽電池ストリングPVに対して最大点設定処理を”実施する”/”実施しない”を切り替えて設定してもよい。
(第2実施例)
次に、図3を再び参照して第2実施例を説明する。第2実施例では、太陽電池ストリングPVa、PVbの各発電電力Wa、Wbの経時変化に基づいて、条件設定情報が生成又は編集される。なお、発電電力Wa、Wbの電力閾値は太陽電池ストリングPVa、PVb毎に設定されている。
図3において、当初の時点からたとえば10[min]の経過後に、太陽電池ストリングPVaの発電電力Waが大幅に低下して500[W]となる。この場合、発電監視部183は、発電電力Waが電力閾値(たとえば700[W])未満となる太陽電池ストリングPVaを検知する。情報生成部184は、検知された太陽電池ストリングPVaでの最大点設定処理を”実施する”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。なお、上記タイミング以外では、たとえば山登り法を用いたMPPT制御が行われる。
また、さらに5[min]の経過後に、太陽電池ストリングPVaの発電電力Waが増加して1000[W]となる。この場合、発電監視部183は、発電電力Waが上記の電力閾値以上となる太陽電池ストリングPVaを検知する。情報生成部184は、検知された太陽電池ストリングPVaに最大点設定処理を”実施しない”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングでの最大点設定処理が実施されず、たとえば山登り法を用いた通常のMPPT制御が連続して行われる。
なお、上述の例示では、発電電力Waの低下時での電力閾値と発電電力Waの増加時での電力閾値とが同じ値とされているが、この例示に限定されず、両者は異なっていてもよい。
(第3実施例)
第3実施例では、太陽電池ストリングPVa、PVbの発電電力Wa、Wbの理論値Wta、Wtb(以下、理論電力Wta、Wtb)が発電監視部183により算出されてメモリ16に記憶される。そして、実際に出力される発電電力Wa、Wbと理論電力Wta、Wtbとの比較結果に基づいて、条件設定情報が生成又は編集される。図4は、第2実施形態の第3実施例における太陽電池ストリングPVの発電制御例を示す概念図である。なお、理論電力Wta、Wtbは、各太陽電池ストリングPVa、PVbの発電容量、発電環境条件(たとえば理想的な日射光量、日射角度)などに基づいて設定される。図4では、理論電力Wta、Wtbはそれぞれ、太陽電池ストリングPVaの発電容量1000[W]、太陽電池ストリングPVbの発電容量1500[W]に設定されている。また、発電電力比ra(=Wa/Wta)、rb(=Wb/Wtb)の各閾値は太陽電池ストリングPVa、PVb毎に設定されている。
実際に運転した場合の当初の時点にて、太陽電池ストリングPVa、PVbにたとえば影Sが掛かっておらず、各発電電力Wa、Wbはそれぞれ667[W]、1000[W]になった場合を想定する。この場合、太陽電池ストリングPVaでの理論電力Wtaに対する発電電力Waの発電電力比raはWa/Wta=0.667である。また、太陽電池ストリングPVbでの理論電力Wtbに対する発電電力Wbの発電電力比rbはWb/Wtb≒0.667である。
当初の時点からたとえば10[min]の経過後に、太陽電池ストリングPVaに影Sが掛かって、発電電力Waが大幅に低下して333[W]になった場合を想定する。この際、太陽電池ストリングPVaでの発電電力比raはWa/Wta=0.333と大幅に変化して閾値(たとえば0.400)未満となる。この場合、発電監視部183は、該閾値未満の発電電力比raとなる太陽電池ストリングPVaを検知する。情報生成部184は、検知された太陽電池ストリングPVaに最大点設定処理を”実施する”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。なお、上記タイミング以外ではたとえば山登り法を用いたMPPT制御が行われる。
さらに5[min]の経過後に、太陽電池ストリングPVa、PVbのどちらにも影Sが掛かっておらず、発電電力Waが増加して667[W]になった場合を想定する。この際、太陽電池ストリングPVaでの発電電力比raはWa/Wta=0.667に変化して上記の閾値以上となる。この場合、発電監視部183は、該閾値以上の発電電力比raとなる太陽電池ストリングPVaを検知する。情報生成部184は、検知された太陽電池ストリングPVaに最大点設定処理を”実施しない”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングでの最大点設定処理が実施されず、たとえば山登り法を用いた通常のMPPT制御が連続して行われる。
なお、上述の例示では、発電電力Waの低下時の閾値と発電電力Waの増加時の閾値とが同じ値とされているが、この例示に限定されず、両者は異なっていてもよい。
(第4実施例)
第4実施例では、所定の一定期間にモニタリングした発電電力Waの総電力量ΣWa[kWh]と発電電力Wbの総電力量ΣWb[kWh]の電力量比ΣWa/ΣWbが発電監視部183により算出される。さらに、該電力量比ΣWa/ΣWbに基づいて下限閾値Wslと上限閾値Wshとが設定されてメモリ16に記憶される。そして、その後に出力される発電電力Wa、Wbの電力比R=Wa/Wbと下限閾値Wsl及び上限閾値Wshとの比較結果に基づいて、条件設定情報が生成又は編集される。図5は、第2実施形態の第4実施例における太陽電池ストリングPVの発電制御例を示す概念図である。
一定期間(たとえば20日間)のモニタリングにおいて、太陽電池ストリングPVaが1日当たりで平均して7.5[kWh/day]の発電をし、且つ、太陽電池ストリングPVbが1日当たりで平均して5.0[kWh/day]の発電をした場合と考える。この場合、太陽電池ストリングPVaの総電力量ΣWaは150[kWh]となり、太陽電池ストリングPVbの総電力量ΣWbは100[kWh]となる。従って、電力量比はΣWa/ΣWb≒0.667となる。そして、下限閾値Wslは、電力量比ΣWa/ΣWbに(100−p1)[%]を掛けた値{(ΣWa/ΣWb)×(100−p1)/100}に設定され、たとえば0.500に設定される。上限閾値Wshは、電力量比ΣWa/ΣWbに(100+p2)[%]を掛けた値{(ΣWa/ΣWb)×(100+p2)/100}に設定され、たとえば0.800に設定される。なお、P1、P2は、0[%]より大きく且つ100[%]よりも小さい範囲で設定可能である。また、P1、P2は同じ値であってもよいし異なる値であってもよい。
モニタリングした上記の一定期間(たとえば20日間)からたとえば1ヶ月の経過後に、実際に運転した場合の当初の時点にて、太陽電池ストリングPVa、PVbにたとえば影Sが掛かっておらず、各発電電力Wa、Wbはそれぞれ667[W]、1000[W]になった場合を想定する。この場合、発電電力比Rは、たとえばWa/Wb≒0.667となり、下限閾値Wsl以上且つ上限閾値Wsh未満となっている。
次に、太陽電池ストリングPVaに影Sが掛かって、その発電電力Waが大幅に低下して333[W]になった場合を想定する。この際、発電電力比RはWa/Wb≒0.333に変化して下限閾値Wsl(たとえば0.500)未満となる。この場合、情報生成部184は、発電容量が小さい方の太陽電池ストリングPVaでの最大点設定処理を”実施する”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングで最大点設定処理が実施される。但し、上記タイミング以外では、太陽電池ストリングPVaは、たとえば山登り法を用いてMPPT制御される。
その後に、太陽電池ストリングPVa、PVbのどちらにも影Sが掛かっておらず、発電電力Waが増加して667[W]になった場合を想定する。この際、発電電力比RはWa/Wb≒0.667に変化して上記の下限閾値Wsl以上となる。この場合、情報生成部184は、発電容量が小さい方の太陽電池ストリングPVaでの最大点設定処理を”実施しない”に設定する。従って、太陽電池ストリングPVaでは、所定のタイミングでの最大点設定処理が実施されず、たとえば山登り法を用いた通常のMPPT制御が連続して行われる。
以上に説明した本実施形態によれば、電力制御装置1は、複数の太陽電池ストリングPVa、PVbの発電電力Wa、Wbを監視する発電監視部183と、各々の発電電力Wa、Wbの変化に基づいて、条件設定情報を生成する情報生成部184とをさらに備える。
この構成によれば、発電電力Wa、Wbの変化に応じて、太陽電池ストリングPVa、PVb毎に最大点設定処理を実施するか否かを自動的に設定することができる。
また、本実施形態によれば、電力制御装置1において、発電監視部183は、第1太陽電池ストリングPVbの第1発電電力Wbに対する該第1太陽電池ストリングPVbよりも発電容量が小さい第2太陽電池ストリングPVaの第2発電電力Waの電力比率R(=Wa/Wb)を算出し、情報生成部184は、電力比率Rが下限閾値Wsl未満であれば、第2太陽電池ストリングPVaに所定のタイミングで最大点設定処理を実施することを条件設定情報に設定し、電力比率(Wa/Wb)が上限閾値Wshを越えると、第1太陽電池ストリングに所定のタイミングで最大点設定処理を実施することを条件設定情報に設定する。
この構成によれば、電力比率Rが下限閾値Wsl未満であれば、発電容量の低い第2太陽電池ストリングPVaに所定のタイミングで最大点設定処理を実施することが設定される。電力比率Rが上限閾値Wshを越えれば、発電容量の大きい第1太陽電池ストリングPVbに所定のタイミングで最大点設定処理を実施することが設定される。従って、第1太陽電池ストリングPVb、第2太陽電池ストリングPVa毎に最大点設定処理を実施するか否かを自動的に設定することができる。
さらに、電力制御装置1において、下限閾値Wsl及び上限閾値Wshは、所定期間における複数の太陽電池ストリングPVa、PVbの各々の発電電力Wa、Wbの総電力量比(ΣWa/ΣWb)に基づいて設定される。
この構成によれば、所定期間における総電力量比(ΣWa/ΣWb)と該所定期間後の各電力比率R(=Wa/Wb)を比較した結果に基づいて、各太陽電池ストリングPVa、PVbで最大点設定処理を実施するか否かを自動的に設定することができる。
また、本実施形態によれば、電力制御装置1において、発電監視部183は、所定の理論電力Wta、Wtbに対する発電電力Wa、Wbの比が閾値未満、又は発電電力Wが電力閾値未満となる第3太陽電池ストリングPVを検知し、情報生成部184は、第3太陽電池ストリングPVに最大点設定処理を実施することを条件設定情報に設定する。
さらに、情報生成部184は、第3太陽電池ストリングPV以外の太陽電池ストリングPVに最大点設定処理を実施しないことを条件設定情報に設定する。なお、所定の理論電力Wta、Wtbは、太陽電池ストリングPVの発電容量とされてもよい。或いは、所定の発電環境条件(理想的な日射光量、日射角度など)における太陽電池ストリングPVの発電電力Wa、Wbとされてもよい。
これらの構成によれば、各太陽電池ストリングPVa、PVbの実際の発電電力Wa、Wbをそれらの理論値Wta、Wtbと比較した結果に基づいて、各太陽電池ストリングPVa、PVbに最大点設定処理を実施するか否かを自動的に設定することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、コントローラ3がPCS1と一体(たとえば同じ筐体内)に設けられている。以下では、第1及び第2実施形態と異なる構成について説明する。また、第1及び第2実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
図6は、太陽光発電システム100の他の構成例を示すブロック図である。図6の太陽光発電システム100では、PCS1は、コントローラ3を内蔵しており、DC/DCコンバータ11(11a、11b)と、インバータ12と、平滑コンデンサ13と、通信部15と、メモリ16と、ディップスイッチ17と、IC18と、表示部31と、入力部32と、通信I/F34と、を備えている。IC18は、機能的な構成要素として、動作点設定部181と、発電制御部182と、発電監視部183と、情報生成部184と、情報取得部361と、電力監視部362と、を有している。
この構成によれば、PCS1とコントローラ3とを別々に設けなくてもよい。従って、電力システム100の構成を簡略化できる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は例示であり、その各構成要素及び各処理の組み合わせに色々な変形が可能であり、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、上述の第1〜第3実施形態において、IC18及びCPU36の機能的な構成要素181〜184、361〜362のうちの少なくとも一部又は全部は、物理的な構成要素(たとえば電気回路、素子、装置など)で実現されていてもよい。
また、上述の第1及び第2実施形態において、IC18の機能の少なくとも一部はCPU36で実現されてもよい。たとえば、CPU36がIC18の機能的な構成要素181〜184の少なくとも一つを有し、IC18はCPU36の指令に基づいてDC/DCコンバータ11及びインバータ12を制御してもよい。
100 太陽光発電システム
1 PCS(パワーコンディショナ)
11、11a、11b DC/DCコンバータ
111、111a、111b 変圧回路
112、112a、112b 電流検出部
113、113a、113b 電圧検出部
12 インバータ
13 平滑コンデンサ
15 通信部
16 メモリ
17 ディップスイッチ
18 IC
181 動作点設定部
182 発電制御部
183 発電監視部
184 情報生成部
3 コントローラ
31 表示部
32 入力部
33 通信部
34 通信I/F
35 メモリ
36 CPU
361 情報取得部
362 電力監視部
CS 商用電力系統
L 電力負荷
NT ネットワーク
M 電力量計
BL バスライン
PV、PVa、PVb 太陽電池ストリング
P 通電路

Claims (3)

  1. 複数の太陽電池ストリングの最大電力点追従制御を行う電力制御装置であって、
    最大点設定処理を実施するか否かを各々の前記太陽電池ストリング毎に設定するスイッチ部と、
    前記最大点設定処理を実施するか否かが各々の前記太陽電池ストリング毎に設定された条件設定情報を前記スイッチ部の設定に基づいて生成する情報生成部と、
    各々の前記太陽電池ストリングの動作電流及び動作電圧を検出する検出部の検出結果、及び、前記条件設定情報に基づいて、各々の前記太陽電池ストリングの動作点を設定する動作点設定部と、
    各々の前記太陽電池ストリングの発電制御を該動作点で行う発電制御部と、
    を備え、
    前記最大点設定処理は、所定の動作電圧範囲内において前記太陽電池ストリングの発電電力が最大となる動作電圧に対応する第1動作点を前記検出結果から取得し、該第1動作点を前記太陽電池ストリングの前記動作点として設定する処理であり、
    前記動作点設定部は、
    前記最大点設定処理を実施することが前記条件設定情報に設定された太陽電池ストリングに対して所定のタイミングで前記最大点設定処理を実施し、
    前記最大点設定処理を実施しないことが前記条件設定情報に設定された太陽電池ストリングに対しては、前記最大電力点追従制御による第2動作点を前記太陽電池ストリングの前記動作点として設定する電力制御装置。
  2. 複数の太陽電池ストリングの最大電力点追従制御を行う電力制御装置であって、
    各々の前記太陽電池ストリングの動作電流及び動作電圧を検出する検出部の検出結果、及び、最大点設定処理を実施するか否かが各々の前記太陽電池ストリング毎に設定された条件設定情報に基づいて、各々の前記太陽電池ストリングの動作点を設定する動作点設定部と、
    各々の前記太陽電池ストリングの発電制御を該動作点で行う発電制御部と、
    前記条件設定情報を受信する通信部と、
    を備
    前記最大点設定処理は、所定の動作電圧範囲内において前記太陽電池ストリングの発電電力が最大となる動作電圧に対応する第1動作点を前記検出結果から取得し、該第1動作点を前記太陽電池ストリングの前記動作点として設定する処理であり、
    前記動作点設定部は、
    前記最大点設定処理を実施することが前記条件設定情報に設定された太陽電池ストリングに対しては、所定のタイミングで前記最大点設定処理を実施し、
    前記最大点設定処理を実施しないことが前記条件設定情報に設定された太陽電池ストリングに対しては、前記最大電力点追従制御による第2動作点を前記太陽電池ストリングの前記動作点として設定する電力制御装置。
  3. 前記通信部は、自装置を管理する電力管理装置、及び、自装置の外部に設けられた情報通信装置のうちの一方から前記条件設定情報を受信する請求項2に記載の電力制御装置。
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