JP6368606B2 - 分散電源システム及びパワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本発明は、分散電源システム及びパワーコンディショナに関するものである。
近年、太陽電池、蓄電池及び燃料電池などの分散電源を一般住宅などに設け、系統と連系させて電力を供給する電力システムが普及しつつある。このような電力システムにおいては、系統が停電した場合、自立運転を行うことにより分散電源から電気機器などの負荷に電力を供給することができる。
一般住宅には、通常、電力会社から単相3線で電力が供給されている。単相3線においては、U相とW相との間に交流200Vが供給される。また、U相と中性線であるO相との間には100Vが供給され、W相とO相との間にも100Vが供給される。
単相3線と連系している分散電源において、自立出力も単相3線に接続される場合においては、通常、2系統の自立出力を有し、停電時には、一方の自立出力からU相−O相間に100Vを供給し、他方の自立出力からW相−O相間に100Vを供給する。この場合、分散電源システムは、2系統の自立出力に交流電力を供給するために、2つのDC/ACコンバータを有することが必要となる。
また、自立出力も単相3線に接続される複数の分散電源が系統に連系している場合、停電時に、並列に接続された複数の分散電源から負荷に電力を供給する発明が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−295707号公報
しかしながら、自立運転時に、並列接続した複数の分散電源から負荷に電力を供給する構成においては、複数の分散電源の電圧波形を完全に同期させる必要がある。すなわち、タイミングを合わせるだけでなく、振幅や波形も完全に揃える必要がある。そのため、専用の同期線を必要としたり、また、マスター信号の波形に出力波形を正確に合わせるために複雑な制御を必要としたりするという問題があった。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、停電時に、複数の分散電源を完全に同期させる必要なく、複数の分散電源から負荷に電力を供給することができる分散電源システム及びパワーコンディショナを提供することにある。
発明の実施形態に係る分散電源システムは、第1電圧線と、第2電圧線と、中性線とから構成される単相3線式の配線に接続する第1パワーコンディショナ及び第2パワーコンディショナを備える分散電源システムであって、前記第1パワーコンディショナは、自立運転時において、前記第1電圧線と前記中性線との間の電圧波形と、前記第2電圧線と前記中性線との間の電圧波形とを検出し、所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、前記第1パワーコンディショナの単相2線式の自立運転出力を接続するように制御し、前記所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、他方の電圧線と前記中性線との間の電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形を出力するものである。
また、本発明の実施形態に係るパワーコンディショナは、第1電圧線と、第2電圧線と、中性線とから構成される単相3線式の配線に、他のパワーコンディショナと並列して接続するパワーコンディショナであって、直流電力を交流電力に変換するDC/ACコンバータと、前記DC/ACコンバータと前記単相3線式の配線との接続を切り替える自立切替リレーと、前記自立切替リレーを制御する制御部とを備え、前記制御部は、自立運転時において、前記第1電圧線と前記中性線との間の電圧波形と、前記第2電圧線と前記中性線との間の電圧波形とを検出し、所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、前記DC/ACコンバータの出力が接続されるように前記自立切替リレーを制御し、前記所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、他方の電圧線と前記中性線との間の電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形を出力するものである。
本発明に係る分散電源システム及びパワーコンディショナによれば、停電時に、複数の分散電源を完全に同期させる必要なく、複数の分散電源から負荷に電力を供給することができる。
本発明の第1実施形態に係る分散電源システムの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る分散電源システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る分散電源システムの概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る分散電源システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第1パワーコンディショナから出力する電圧波形の極性の様子を示す図である。 第1パワーコンディショナから出力する電圧波形の極性を制御する様子を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る分散電源システムの概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る分散電源システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る分散電源システム10の概略構成を示す図である。分散電源システム10は、第1パワーコンディショナ100、第2パワーコンディショナ200、太陽電池300、蓄電池400、負荷500、負荷600、系統側遮断器700及び系統800を備える。図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は通信線を示す。通信線が示す接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
第1パワーコンディショナ100及び第2パワーコンディショナ200は、U相、W相及びO相から構成される単相3線式の配線に接続されている。U相、W相及びO相は、それぞれ、「第1電圧線」、「第2電圧線」及び「中性線」とも称する。
第1パワーコンディショナ100は、通常時においては、太陽電池300が発電する直流電力を交流電力に変換し、単相3線のU相−W相間に交流200Vを供給する。また、第1パワーコンディショナ100は自立出力端子を有し、停電時には自立運転を行う。第1パワーコンディショナ100は、自立運転時には、太陽電池300が発電する直流電力を交流電力に変換し、自立出力端子からU相−O相間に交流100Vを供給する。
第2パワーコンディショナ200は、通常時においては、蓄電池400が放電する直流電力を交流電力に変換し、単相3線のU相−W相間に交流200Vを供給する。また、第2パワーコンディショナ200は、通常時においては、系統800及び/又は第1パワーコンディショナ100から供給される交流電力を直流電力に変換し、蓄電池400を充電することもできる。また、第2パワーコンディショナ200は自立出力端子を有し、停電時には自立運転を行う。第2パワーコンディショナ200は、自立運転時には、蓄電池400が放電する直流電力を交流電力に変換し、自立出力端子からW相−O相間に交流100Vを供給する。
負荷500は、U相−O相間に接続されている電気機器などである。負荷500には、自立運転時に、第1パワーコンディショナ100のみから電力が供給される。図1においては1台の負荷500を示しているが、複数の負荷500が接続されていてもよい。
負荷600は、W相−O相間に接続されている電気機器などである。負荷600には、自立運転時に、第2パワーコンディショナ200のみから電力が供給される。図1においては1台の負荷600を示しているが、複数の負荷600が接続されていてもよい。
系統側遮断器700は、系統800が停電した場合に、分散電源システム10から系統800を遮断する。
第1パワーコンディショナ100は、DC/DCコンバータ101、DC/ACコンバータ102、制御部103、連系リレー104、自立出力リレー105及び電圧センサ106を備える。
DC/DCコンバータ101は、太陽電池300から供給される直流電力の電圧を昇圧又は降圧してDC/ACコンバータ102に供給する。
DC/ACコンバータ102はインバータとも称されるものであり、DC/DCコンバータ101から供給される直流電力を交流電力に変換する。DC/ACコンバータ102は、通常時においては、連系リレー104を介して、U相−W相間に交流200Vを供給する。また、DC/ACコンバータ102は、自立運転時においては、自立出力リレー105を介して、自立出力端子から単相2線式の自立運転出力としてU相−O相間に交流100Vを供給する。
制御部103は、第1パワーコンディショナ100全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。制御部103は、DC/DCコンバータ101及びDC/ACコンバータ102を制御し、DC/ACコンバータ102が出力する電圧波形(振幅、位相など)を制御する。また、制御部103は、連系リレー104及び自立出力リレー105のオン/オフを制御する。
また、制御部103は、自立運転時に、電圧センサ106によって、第2パワーコンディショナ200がW相−O相間に出力している電圧波形を検出し、当該電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形をU相−O相間に出力するように、DC/ACコンバータ102を制御する。具体的には、制御部103は、O相を基準としたW相の電圧波形と、O相を基準としたU相の電圧波形とで極性が同じになるように、DC/ACコンバータ102を制御する。このように、本実施形態では、W相−O相間とU相−O相間との電圧波形を同じ極性になるように制御することによって、図1に示すように、第1パワーコンディショナ100と第2パワーコンディショナ200とでO相を共用しても、自立運転時において各パワーコンディショナから正常に出力することができる。これにより、自立運転時にこれら2つのパワーコンディショナを並列に接続せずに出力を得ることができる。なお、本実施形態では、O相を基準としたW相の電圧波形と、O相を基準としたU相の電圧波形とが極性が同じになるという関係に基づいてDC/ACコンバータ102を制御していたが、所定の関係について上述のような極性に限られない。例えば、電圧波形の極性に代えて、電圧波形の電圧値または電圧波形の振幅の方向を同じになるようにDC/ACコンバータ102を制御してもよい。
連系リレー104は、通常時には、オン状態になるように制御され、DC/ACコンバータ102の出力をU相及びW相に接続する。また、連系リレー104は、停電時には、オフ状態になるように制御され、DC/ACコンバータ102と、U相及びW相との間の接続を遮断する。
自立出力リレー105は、通常時には、オフ状態になるように制御され、DC/ACコンバータ102の出力と自立出力端子との間の接続を遮断する。また、自立出力リレー105は、自立運転時には、オン状態になるように制御され、DC/ACコンバータ102の出力を自立出力端子に接続する。自立出力端子はU相−O相間に接続されており、自立運転時には、DC/ACコンバータ102の出力する電圧波形はU相−O相間に供給される。
電圧センサ106は、W相−O相間の電圧波形を検出する。
第2パワーコンディショナ200は、DC/DCコンバータ201、DC/ACコンバータ202、制御部203、連系リレー204、自立出力リレー205及び電圧センサ206を備える。
DC/DCコンバータ201は、蓄電池400から供給される直流電力の電圧を昇圧又は降圧してDC/ACコンバータ202に供給する。また、DC/DCコンバータ201は、DC/ACコンバータ202から供給される直流電力の電圧を昇圧又は降圧して蓄電池400に供給し、蓄電池400を充電することもできる。
DC/ACコンバータ202は、DC/DCコンバータ201から供給される直流電力を交流電力に変換する。DC/ACコンバータ202は、双方向であり、系統800及び/又は第1パワーコンディショナ100から供給される交流電力を直流電力に変換することもできる。DC/ACコンバータ202は、通常時においては、連系リレー204を介して、U相−W相間に交流200Vを供給する。また、DC/ACコンバータ202は、自立運転時においては、自立出力リレー205を介して、自立出力端子から単相2線式の自立運転出力としてW相−O相間に交流100Vを供給する。
制御部203は、第2パワーコンディショナ200全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。制御部203は、DC/DCコンバータ201及びDC/ACコンバータ202を制御し、DC/ACコンバータ202が出力する電圧波形(振幅、位相など)を制御する。また、制御部203は、連系リレー204及び自立出力リレー205のオン/オフを制御する。
連系リレー204は、通常時には、オン状態になるように制御され、DC/ACコンバータ202の出力をU相及びW相に接続する。また、連系リレー204は、停電時には、オフ状態になるように制御され、DC/ACコンバータ202と、U相及びW相との間の接続を遮断する。
自立出力リレー205は、通常時には、オフ状態になるように制御され、DC/ACコンバータ202の出力と自立出力端子との間の接続を遮断する。また、自立出力リレー205は、自立運転時には、オン状態になるように制御され、DC/ACコンバータ202の出力を自立出力端子に接続する。自立出力端子はW相−O相間に接続されており、自立運転時には、DC/ACコンバータ202の出力する電圧波形はW相−O相間に供給される。
電圧センサ206は、U相−O相間の電圧波形を検出する。
続いて、図2に示すフローチャートを参照しながら、本発明の第1実施形態に係る分散電源システム10の自立運転時の動作について説明する。
第1パワーコンディショナ100の電圧センサ106は、W相−O相間の電圧波形を検出する(ステップS101)。
制御部103は、第1パワーコンディショナ100がU相−O相間に出力する電圧波形の極性と、W相−O相間の電圧波形の極性が同じになるようにDC/ACコンバータ102を制御する(ステップS102)。
DC/ACコンバータ102は、自立出力端子から、U相−O相間に電圧波形を出力する(ステップS103)。
このように、本実施形態によれば、W相−O相間とU相−O相間との電圧波形を同じ極性になるように制御することによって、図1に示すように、第1パワーコンディショナ100と第2パワーコンディショナ200とでO相を共用しても、自立運転時において各パワーコンディショナから正常に出力することができる。また、本実施形態によれば、自立運転時に、第1パワーコンディショナ100の自立運転出力がU相−O相間に接続され、第2パワーコンディショナ200の自立運転出力がW相−O相間に接続されるため、2つのパワーコンディショナが自立運転時には並列に接続されない。これにより、2つのパワーコンディショナの出力を完全に同期させる必要がなくなる。
また、自立運転時に、2つのパワーコンディショナが並列に接続されていないため、それぞれのパワーコンディショナの自立運転時の出力電力をフルに活用することができる。すなわち、それぞれのパワーコンディショナを電気事業法の定めによる上限の1500Wまで出力させることができる。
また、自立運転時に、2つのパワーコンディショナが並列に接続されていないため、各パワーコンディショナの出力電圧を異なる電圧としてもよい。例えば、第1パワーコンディショナ100の出力電圧を100Vとし、第2パワーコンディショナ200の出力電圧を107Vとすることも可能である。出力電圧を上昇させれば、負荷への供給電力を増加することが可能となり、出力電圧を低下させれば負荷の消費電力を低減させることが可能となる。
また、自立運転時に、2つのパワーコンディショナが並列に接続されていないため、第1パワーコンディショナ100の出力波形と第2パワーコンディショナ200の出力波形とが完全に同期していなくても、電流の逆流などの問題が生じず、安全に使用することができる。
また、自立運転時に、第1パワーコンディショナ100は、電力線から、第2パワーコンディショナ200が出力する電圧波形を検出するため、専用の同期信号線を必要としない。これにより、制御部に特別な機能を設けることが不要となり、ソフトウェアのみでも2つのパワーコンディショナが出力する電圧波形の極性を揃えることが可能となる。
また、自立運転時に、2つのパワーコンディショナが並列に接続されていないため、一方のパワーコンディショナの出力する電圧波形をマスター信号として計測し、その電圧波形に自身の出力する電圧波形を正確に合わせるといった複雑な制御が不要となる。これによりCPUにかかる処理負担を低減することができる。
なお、本実施形態においては、第1パワーコンディショナ100の自立出力端子がU相−O相間に接続され、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がW相−O相間に接続される場合を例に挙げて説明したが、第1パワーコンディショナ100の自立出力端子がW相−O相間に接続され、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がU相−O相間に接続される構成であってもよい。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係る分散電源システム20の概略構成を示す図である。分散電源システム20は、第1パワーコンディショナ150、第2パワーコンディショナ200、太陽電池300、蓄電池400、負荷500、負荷600、系統側遮断器700及び系統800を備える。図3において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は通信線を示す。通信線が示す接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
第2実施形態においては、第1実施形態と相違する部分について主に説明し、第1実施形態と共通又は類似する内容については、適宜、説明を省略する。
第1実施形態においては、第1パワーコンディショナ100の自立出力端子はU相−O相間に接続されており、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子はW相−O相間に接続されていた。この接続は固定であり、第1パワーコンディショナ100は、その接続状態が既知の状態で、W相−O相間の電圧波形を検出し、U相−O相間に出力する電圧波形を制御していた。
第2実施形態においては、第1パワーコンディショナ150が、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がU相−O相間とW相−O相間のいずれに接続されているかに応じて、自立運転時に、第1パワーコンディショナ150の自立出力の接続先を、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子が接続されていない方へ、自動的に接続できる点で第1実施形態と異なる。
以下、第2実施形態に係る第1パワーコンディショナ150について説明する。
第1パワーコンディショナ150は、DC/DCコンバータ101、DC/ACコンバータ102、制御部103、電圧センサ106、電圧センサ107及び自立切替リレー108を備える。
DC/ACコンバータ102は、通常時においては、自立切替リレー108を介して、U相−W相間に交流200Vを供給する。また、DC/ACコンバータ102は、自立運転時においては、自立切替リレー108を介して、U相−O相間又はW相−O相間に交流100Vを供給する。
制御部103は、第1パワーコンディショナ150全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。制御部103は、DC/DCコンバータ101及びDC/ACコンバータ102を制御し、DC/ACコンバータ102が出力する電圧波形(振幅、位相など)を制御する。また、制御部103は、自立切替リレー108の接続を制御する。制御部103の制御の詳細については後述する。
自立切替リレー108は、DC/ACコンバータ102と単相3線との接続を切り替える。通常時には、自立切替リレー108は、DC/ACコンバータ102をU相−W相間に接続するように制御される。自立運転時には、自立切替リレー108は、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子が、U相−O相間とW相−O相間のいずれに接続されているかに応じて、U相−O相間又はW相−O相間に接続される。具体的には、自立運転時において、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がU相−O相間に接続されている場合に、自立切替リレー108は、DC/ACコンバータ102の出力をW相−O相間に接続するように制御される。また、自立運転時において、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がW相−O相間に接続されている場合に、自立切替リレー108は、DC/ACコンバータ102の出力をU相−O相間に接続するように制御される。図3に示す例においては、自立運転時に、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がW相−O相間に接続されており、それに応じて、第1パワーコンディショナ150のDC/ACコンバータ102の出力をU相−O相間に接続するように自立切替リレー108が制御されている。なお、上述の形態では、自立切替リレー108のみを備えた形態で説明してきたが、DC/ACコンバータ102と自立切替リレー108との間に連系リレーを設けてもよい。このような形態であれば、異常時に系統や負荷と強制的に遮断できるようになる。
電圧センサ106は、W相−O相間の電圧波形を検出する。
電圧センサ107は、U相−O相間の電圧波形を検出する。
制御部103は、自立運転時に、電圧センサ106によってW相−O相間の電圧波形を検出し、また、電圧センサ107によってU相−O相間の電圧波形を検出する。制御部103は、電圧センサ106及び107によって検出した電圧波形に基づいて、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がU相−O相間とW相−O相間のいずれに接続されているかを判定する。具体的には、例えば、電圧センサ106で検出したW相−O相間の電圧波形の実効値が90[V]以上であれば、第2パワーコンディショナ200がW相−O相間に接続されていると判定する。なお、電圧センサ107でU相−O相間の電圧波形を検出する場合も同様に判定する。
制御部103は、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がW相−O相間に接続されていると判定した場合、DC/ACコンバータ102の出力がU相−O相間に接続されるように自立切替リレー108を制御する。また、制御部103は、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がU相−O相間に接続されていると判定した場合、DC/ACコンバータ102の出力がW相−O相間に接続されるように自立切替リレー108を制御する。
制御部103は、自立運転時に、第2パワーコンディショナ200がW相−O相間に自立出力端子を接続している場合、電圧センサ106によって、第2パワーコンディショナ200がW相−O相間に出力している電圧波形を検出し、当該電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形をU相−O相間に出力するように、DC/ACコンバータ102を制御する。具体的には、制御部103は、O相を基準としたW相の電圧波形と、O相を基準としたU相の電圧波形とで極性が同じになるように、DC/ACコンバータ102を制御する。
また、制御部103は、自立運転時に、第2パワーコンディショナ200がU相−O相間に自立出力端子を接続している場合、電圧センサ107によって、第2パワーコンディショナ200がU相−O相間に出力している電圧波形を検出し、当該電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形をW相−O相間に出力するように、DC/ACコンバータ102を制御する。具体的には、制御部103は、O相を基準としたW相の電圧波形と、O相を基準としたU相の電圧波形とで極性が同じになるように、DC/ACコンバータ102を制御する。
続いて、図4に示すフローチャートを参照しながら、本発明の第2実施形態に係る分散電源システム20の自立運転時の動作について説明する。図4のフローチャートは第1パワーコンディショナ150の自立運転開始前に実行される。なお、図4のフローチャートは、3台以上のパワーコンディショナが単相3線に並列して接続されている可能性も考慮したフローである。
第1パワーコンディショナ150の制御部103は、U相−O相間に所定の電圧波形があるか否かを判定する(ステップS201)。
ステップS201にてNoと判定した場合、制御部103は、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がW相−O相間に接続されていると判断し、電圧センサ106によりW相−O相間の電圧波形を検出する(ステップS202)。
制御部103は、第1パワーコンディショナ150がU相−O相間に出力する電圧波形の極性と、W相−O相間の電圧波形の極性が同じになるようにDC/ACコンバータ102を制御する(ステップS203)。
DC/ACコンバータ102は、U相−O相間に電圧波形を出力する(ステップS204)。
ステップS201にてYesと判定した場合、制御部103は、W相−O相間に所定の電圧波形があるか否かを判定する(ステップS205)。ステップS205にてYesと判定した場合、既に、他の2台のパワーコンディショナによって、U相−O相間と、W相−O相間に電圧波形が供給されていると判断し、制御部103は、U相−O相間とW相−O相間のいずれにも電圧波形を供給せずに処理を終了する。この際、第1パワーコンディショナ150は、既に他の2台(例えば、第2パワーコンディショナ200および3台目のパワーコンディショナ)のパワーコンディショナによって電圧波形が供給されているため、電圧波形を供給しない旨を警告表示として表示してもよい。
ステップS205にてNoと判定した場合、制御部103は、電圧センサ107によってU相−O相間の電圧波形を検出する(ステップS206)。
制御部103は、第1パワーコンディショナ150がW相−O相間に出力する電圧波形の極性と、U相−O相間の電圧波形の極性が同じになるようにDC/ACコンバータ102を制御する(ステップS207)。
DC/ACコンバータ102は、W相−O相間に電圧波形を出力する(ステップS208)。
このように、本実施形態によれば、自立運転時に、第1パワーコンディショナ150の自立出力の接続先を自動的に切り替えるため、自立出力端子と分電盤との間の配線が不要となり、部材や施工作業を削減することができる。
また、自立運転時に、第1パワーコンディショナ150の自立出力の接続先を自動的に切り替えるため、施工ミスにより正しい接続ができていないという事態を回避することができる。
(極性の設定)
第1パワーコンディショナ150は、自立運転時に、O相を基準としたU相−O相間の電圧波形の極性と、O相を基準としたW相−O相間の電圧波形の極性が同じになるように、DC/ACコンバータ102を制御する。なお、O相を基準としたU相−O相間の電圧波形の極性およびW相−O相間の電圧波形の極性が異なると、電圧波形が正しく出力されず、所望の出力を得られなくなる場合がある。制御部103は、第2パワーコンディショナ200が出力する電圧波形を検出し、検出した電圧波形に基づいて上記制御を実行するが、電圧波形検出時に、どの電圧線を基準として検出するかによって制御の方法が異なる。
図5(a)及び(b)に、2種類の制御方法の例を示す。図5(a)及び(b)は、第2パワーコンディショナ200がW相−O相間に自立出力を出力している場合の例である。
図5(a)は、電圧センサ106がW相−O相間の電圧波形を、O相を基準として検出する場合の例である。この場合、制御部103は、O相を基準としたU相−O相間の電圧波形の極性が、O相を基準として検出したW相−O相間の電圧波形の極性と同極性になるように、DC/ACコンバータ102を制御する。
図5(b)は、電圧センサ106がW相−O相間の電圧波形を、W相を基準として検出する場合の例である。この場合、制御部103は、O相を基準としたU相−O相間の電圧波形の極性が、W相を基準として検出したW相−O相間の電圧波形の極性と逆極性になるように、DC/ACコンバータ102を制御する。このように制御することにより、結果的に、O相を基準としたW相−O相間の電圧波形の極性と、O相を基準としたU相−O相間の電圧波形の極性は同じ極性になる。すなわち、電圧センサ106が、W相−O相間の電圧波形を、O相を基準として検出しているかW相を基準として検出しているかに関わらず、実質的には、同じ極性の電圧波形をU相−O相間に出力することができる。
図6に示すフローチャートを参照しながら、どの電圧線を基準として電圧波形を検出するかに応じて、出力する電圧波形の極性を設定する様子を説明する。なお、図6で説明するフローチャートは、第2パワーコンディショナ200の自立出力端子がW相−O相間に接続されている場合の例である。
第1パワーコンディショナ150の制御部103は、電圧センサ106がどの線を基準として電圧波形を検出しているかの設定情報を取得する(ステップS301)。設定情報は、予め、制御部103またはメモリ等に記憶させておけばよい。また、制御部103等で設定情報を記憶していない場合は、系統に接続された通常動作時にO相を基準とした出力電圧の極性を測定することによって、U相−O相間とW相−O相間との電圧波形の極性の関係から設定情報を算出すればよい。そして、得られた設定情報は、制御部103またはメモリ等に記憶させておけばよい。
制御部103は、電圧センサ106がO相を基準として電圧波形を検出しているか否かを判定する(ステップS302)。
ステップS302においてYesと判定した場合、制御部103は、電圧センサ106がO相を基準として電圧波形を検出することを規定する(ステップS303)。
ステップS302においてNoと判定した場合、制御部103は、電圧センサ106がW相を基準として電圧波形を検出することを規定する(ステップS304)。
制御部103は、電圧センサ106によって電圧波形を検出する(ステップS305)。
制御部103は、電圧センサ106がどの線を基準として電圧波形を検出しているに応じて、DC/ACコンバータ102の出力する電圧波形の極性を制御する。制御部103は、電圧センサ106がO相を基準として電圧波形を検出している場合、検出したW相−O相間の電圧波形の極性と同じ極性で電圧波形を出力するように、DC/ACコンバータ102を制御する。また、制御部103は、電圧センサ106がW相を基準として電圧波形を検出している場合、検出したW相−O相間の極性と逆の極性で電圧波形を出力するように、DC/ACコンバータ102を制御する(ステップS306)。
DC/ACコンバータ102は、U相−O相間に電圧波形を出力する(ステップS307)。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態に係る分散電源システム30の概略構成を示す図である。分散電源システム30は、第1パワーコンディショナ150、第2パワーコンディショナ250、太陽電池300、蓄電池400、負荷500、負荷600、系統側遮断器700及び系統800を備える。図7において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は通信線を示す。通信線が示す接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
第3実施形態においては、第2実施形態と相違する部分について主に説明し、第2実施形態と共通又は類似する内容については、適宜、説明を省略する。
第3実施形態においては、第2パワーコンディショナ250も、第1パワーコンディショナ150と同様に、自立切替リレー208を備える構成となっている。また、第2パワーコンディショナ250は、U相−O相間の電圧波形を検出する電圧センサ206に加えて、W相−O相間の電圧波形を検出する電圧センサ207を備える。
また、第3実施形態においては、第1パワーコンディショナ150の制御部103と、第2パワーコンディショナ250の制御部203とが通信線で接続されており、情報をやり取りすることができる。
第3実施形態に係る第1パワーコンディショナ150は、自立運転時において、U相−O相間の電圧波形やW相−O相間の電圧波形を検出して第2パワーコンディショナ250の接続先を判定する代わりに、第2パワーコンディショナ250の制御部203から、第2パワーコンディショナ250の自立運転出力が、U相−O相間に接続されているかW相−O相間に接続されているかの設定情報を取得する。なお、図7においては、2台のパワーコンディショナが単相3線に並列して接続されている場合を示しているが、3台以上のパワーコンディショナが単相3線に並列して接続されていてもよい。この場合、第1パワーコンディショナ150は、第2パワーコンディショナ250、及び、その他の単相3線に並列して接続されているパワーコンディショナから、自立運転出力がどこに接続されているか(U相−O相、W相−O相など)の設定情報を取得する。
図8に示すフローチャートを参照しながら、本発明の第3実施形態に係る分散電源システム30の自立運転時の動作について説明する。図8のフローチャートは第1パワーコンディショナ150の自立運転開始前に実行される。なお、図8のフローチャートは、3台以上のパワーコンディショナが単相3線に並列して接続されている可能性も考慮したフローである。
第1パワーコンディショナ150の制御部103は、単相3線に並列して接続されている全ての他のパワーコンディショナから、各パワーコンディショナの自立運転出力がU相−O相間に出力されているか、W相−O相間に出力されているかの情報を取得する(ステップS401)。
制御部103は、取得した情報に基づいて、U相−O相間及びW相−O相間の双方に、他のパワーコンディショナから電圧波形が出力されているか否かを判定する(ステップS402)。
ステップS402においてYesと判定した場合、既に、他の2台のパワーコンディショナによって、U相−O相間と、W相−O相間に電圧波形が供給されていると判断し、制御部103は、U相−O相間とW相−O相間のいずれにも電圧波形を供給せずに処理を終了する。この際、第1パワーコンディショナ150は、既に他の2台(例えば、第2パワーコンディショナ250および3台目のパワーコンディショナ)のパワーコンディショナによって電圧波形が供給されているため、電圧波形を供給しない旨を警告表示として表示してもよい。
ステップS402においてNoと判定した場合、制御部103は、取得した情報に基づいて、U相−O相間に、他のパワーコンディショナから電圧波形が出力されているか否かを判定する(ステップS403)。
ステップS403においてYesと判定した場合、制御部103は、電圧センサ107によってU相−O相間の電圧波形を検出する(ステップS404)。
制御部103は、第1パワーコンディショナ150がW相−O相間に出力する電圧波形の極性と、U相−O相間の電圧波形の極性が同じになるようにDC/ACコンバータ102を制御する(ステップS405)。
DC/ACコンバータ102は、W相−O相間に電圧波形を出力する(ステップS406)。
ステップS403においてNoと判定した場合、制御部103は、取得した情報に基づいて、W相−O相間に、他のパワーコンディショナから電圧波形が出力されているか否かを判定する(ステップS407)。
ステップS407においてYesと判定した場合、制御部103は、電圧センサ106によってW相−O相間の電圧波形を検出する(ステップS408)。
制御部103は、第1パワーコンディショナ150がU相−O相間に出力する電圧波形の極性と、W相−O相間の電圧波形の極性が同じになるようにDC/ACコンバータ102を制御する(ステップS409)。
DC/ACコンバータ102は、U相−O相間に電圧波形を出力する(ステップS410)。
ステップS407においてNoと判定した場合、まだ、U相−O相間とW相−O相間のいずれにも電圧波形が出力されていないため、制御部103は、U相−O相間とW相−O相間のいずれかに電圧波形を出力する(ステップS411)。
このように、本実施形態では、第1パワーコンディショナ150の制御部103が、他のパワーコンディショナの自立運転出力がU相−O相間、W相−O相間のいずれに出力されているかの情報を取得することができる。これにより、本実施形態では、各パワーコンディショナが自立運転時における出力前、例えば、第2パワーコンディショナ250がW相−O相間に自立運転によって出力する直前などのまだ電圧が検出できない状態であっても、W相−O相間に第1パワーコンディショナ150を出力させるような誤動作の発生を低減できる。
なお、第3実施形態においては、第2パワーコンディショナ250が自立切替リレー208を備える構成として説明したが、制御部203が第1パワーコンディショナ150と通信可能であれば、第1実施形態及び第2実施形態で説明した第2パワーコンディショナ200のように、自立切替リレー208の代わりに連系リレー204及び自立出力リレー205を有する構成であってもよい。
(HEMSによる制御)
図7では、第1パワーコンディショナ150の制御部103と、第2パワーコンディショナ250の制御部203とが直接通信して情報をやりとりする構成として説明しているが、例えばHEMS(Home Energy Management System)のような制御装置を外部に設けて、HEMSが制御部103及び制御部203を制御するようにしてもよい。この場合、通信する情報は、例えば、分散電源の発電状態、蓄電池の残量など比較的通信速度が遅くても対応可能な情報であるため、分散電源を並列接続した際に高速で送受信する必要がある電圧波形の情報に比べると、制御部の演算負担も少ない。また、図7では、2台のパワーコンディショナが単相3線式の配線に接続しているが、例えば、3台のパワーコンディショナが単相3線式の配線に接続する構成としてもよい。例えば、3台目のパワーコンディショナが燃料電池に接続している構成としてもよい。
HEMSが制御部103及び制御部203を制御する構成とした場合、いずれの分散電源をいずれの電圧線に接続させるかを自動判定し、適する種類の分散電源を接続するようにしてもよい。このような制御は、3台以上の分散電源が単相3線式の配線に接続している場合における優先順位の決定にも有効である。
以下に、具体的な判定・制御の処理の一例を示す。
ステップ1:自立運転を行う前(通常時)において、U相−O相間に接続された負荷500の消費電力の推移をメモリに記憶し、冷蔵庫等のような継続して電力を消費する負荷があるかを判定する。
ステップ2:自立運転を行う前(通常時)において、W相−O相間に接続された負荷600の消費電力の推移をメモリに記憶し、冷蔵庫等のような継続して電力を消費する負荷があるかを判定する。
ステップ3:自立運転に切り替える際、自立運転出力可能な分散電源をチェックする。例えば、太陽光発電装置、蓄電装置及び燃料電池装置が1台ずつ接続されている場合、HEMSは、それぞれの分散電源と情報通信を行い自立運転出力可能であるか否か判定する。具体的には、例えば、太陽光発電装置からはどのような発電状態であるかの情報を取得し、蓄電装置からは電池残量の情報を取得し、燃料電池装置からはガス供給が停止していないかの情報を取得し、HEMSは、取得した情報に基づいて優先順位を決定する。
ステップ4:優先順位は、長時間安定出力できるもの(燃料電池装置が良、蓄電装置は残量次第、太陽光発電装置は不適)、大容量負荷の駆動に耐えられるもの(蓄電装置が良、太陽光発電装置は日射状態次第、燃料電池装置は動力系には不適)、負荷の変動が激しくても機器が故障しないもの(太陽光発電装置と蓄電装置が良、燃料電池装置は出力の急変には対応困難)、のように分ける。蓄電装置が2台ある場合は、容量の大きい方の優先順位が高いと判定する。
ステップ5:U相−O相間及びW相−O相間の消費電力の傾向と、優先順位とを照らし合わせ、どの分散電源をU相−O相間(又はW相−O相間)に接続するかを判定する。例えば、冷蔵庫のように必需性が高い負荷へは継続的に電力を供給することが必要と判定し、冷蔵庫が接続されている電圧線側に長時間安定して出力できる燃料電池装置や蓄電装置を割り当てる。エアコンのように消費電力は大きいが必須ではない負荷が接続されている電圧線側には太陽光発電装置や蓄電装置を割り当てる。また、冷蔵庫と並列接続されている負荷の影響により総合の消費電力の変動が大きい場合には、燃料電池装置は適さないと判定し蓄電装置を割り当てる。
ステップ6:上記ステップ1〜ステップ5の判定をHEMSで行った後、第1分散電源(又は第2分散電源)を、U相−O相間(又はW相−O相間)に接続するように制御する。そして、第1分散電源を起動した後に第2分散電源を起動する。このとき、第2分散電源は自動的に第1分散電源が接続していない側の電圧線側へ接続を切り替えることが可能なので、第2分散電源の接続先をHEMSから指定しなくてもよい。また、分散電源が3つ以上ある場合でも、第2分散電源として起動を指令されるものは1台だけであるため問題は生じない。
このように、第1分散電源と第2分散電源をそれぞれの特性にあった電圧線側(負荷側)に接続するようにすることで、より安定した電力供給を実現することができる。また、供給側の出力特性と負荷の消費電力の特性を合わせることで、分散電源が駆動可能な時間を長くすることができる。また、昼は太陽光発電装置を割り当て、夜は蓄電装置を割り当てるというように、状況に合わせて最適な分散電源を選択することもできる。
(HEMSによる制御の他の例)
U相−O相間に第1分散電源として太陽光発電装置を接続して給電を開始する。W相−O相間に第2分散電源として燃料電池装置を接続して給電を開始する。第3分散電源として蓄電装置を用意する。HEMSは、第1分散電源又は第2分散電源の電力不足を検知すると、第3分散電源の接続先を、電力不足が検知された分散電源の接続している電力線とし、ゼロクロス点のタイミングで分散電源を切り替える。電力不足が解消した時点で、元の分散電源に戻すように制御することにより、分散電源の電力を長く使うことが可能となる。
このように、第3分散電源を、必要に応じて第1分散電源又は第2分散電源のバックアップ電源とすることも有効である。分散電源の切り替えの際は、ゼロクロス点で切り替えることによりシームレスに分散電源を移行することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
また、本実施形態においては、第1パワーコンディショナ(100、150)に太陽電池が接続され、第2パワーコンディショナ(200、250)に蓄電池が接続される場合を例に挙げて説明したが、これは、あくまで一例である。第1パワーコンディショナ及び第2パワーコンディショナには、他の種類の発電装置が接続されてもよい。また、第1パワーコンディショナと第2パワーコンディショナに同じ種類の発電装置が接続されてもよい(例えば、両方のパワーコンディショナに太陽電池が接続されていてもよい)。
また、本実施形態においては、通常時には、単相3線式のU相−W相間に交流200Vが供給され、自立運転時には、U相−O相間及びW相−O相間に交流100Vが供給されるものとして説明したが、200V及び100Vとの値は一例であり、規格によって異なる値であってよい。
10、20、30 分散電源システム
100、150 第1パワーコンディショナ
101 DC/DCコンバータ
102 DC/ACコンバータ
103 制御部
104 連系リレー
105 自立出力リレー
106 電圧センサ
107 電圧センサ
108 自立切替リレー
200、250 第2パワーコンディショナ
201 DC/DCコンバータ
202 DC/ACコンバータ
203 制御部
204 連系リレー
205 自立出力リレー
206 電圧センサ
207 電圧センサ
208 自立切替リレー
300 太陽電池
400 蓄電池
500 負荷
600 負荷
700 系統側遮断器
800 系統

Claims (5)

  1. 第1電圧線と、第2電圧線と、中性線とから構成される単相3線式の配線に接続する第1パワーコンディショナ及び第2パワーコンディショナを備える分散電源システムであって、
    前記第1パワーコンディショナは、自立運転時において、
    前記第1電圧線と前記中性線との間の電圧波形と、前記第2電圧線と前記中性線との間の電圧波形とを検出し、
    所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、前記第1パワーコンディショナの単相2線式の自立運転出力を接続するように制御し、
    前記所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、他方の電圧線と前記中性線との間の電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形を出力する分散電源システム。
  2. 請求項に記載の分散電源システムにおいて、
    前記第1パワーコンディショナは、第1制御部を備え、
    前記第2パワーコンディショナは、第2制御部を備え、
    前記第1制御部と前記第2制御部は通信可能であり、
    前記第1制御部は、自立運転時において、前記第2制御部から、前記第2パワーコンディショナの自立運転出力が、前記第1電圧線と前記中性線との間と、前記第2電圧線と前記中性線との間のいずれに接続されているかの情報を取得することを特徴とする分散電源システム。
  3. 請求項1又は2に記載の分散電源システムにおいて、前記第1パワーコンディショナは、前記中性線を基準として前記第2電圧線と前記中性線との間の電圧波形を検出し、当該電圧波形と同極性の電圧波形を、前記中性線を基準として前記第1電圧線と前記中性線との間に出力することを特徴とする分散電源システム。
  4. 請求項1又は2に記載の分散電源システムにおいて、前記第1パワーコンディショナは、前記第2電圧線を基準として前記第2電圧線と前記中性線との間の電圧波形を検出し、当該電圧波形と逆極性の電圧波形を、前記中性線を基準として前記第1電圧線と前記中性線との間に出力することを特徴とする分散電源システム。
  5. 第1電圧線と、第2電圧線と、中性線とから構成される単相3線式の配線に、他のパワーコンディショナと並列して接続するパワーコンディショナであって、
    直流電力を交流電力に変換するDC/ACコンバータと、
    前記DC/ACコンバータと前記単相3線式の配線との接続を切り替える自立切替リレーと、
    前記自立切替リレーを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、自立運転時において、
    前記第1電圧線と前記中性線との間の電圧波形と、前記第2電圧線と前記中性線との間の電圧波形とを検出し、
    所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、前記DC/ACコンバータの出力が接続されるように前記自立切替リレーを制御し、
    前記所定の電圧波形が検出されない方の電圧線と前記中性線との間に、他方の電圧線と前記中性線との間の電圧波形に対して所定の関係を有する電圧波形を出力するパワーコンディショナ。
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