JP6486248B2 - 出力制御装置、その制御方法、および、プログラム - Google Patents
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Description
好ましくは、予め定められた量は、一定期間ごとに設定され、第1の一定期間に対して設定される予め定められた量は、当該第1の一定期間に対して定められた一定量と、当該第1の一定期間以前の一定期間に対して定められた一定量と当該第1の一定期間以前の一定期間において制御部によって実行された補正の量との差と、を足し合わせた量である。
本実施の形態にかかる発電システムでは、出力制御装置が、電力会社等から取得した制御情報に従って、パワーコンディショナの出力電力を制御する。当該制御情報は、時刻に関する情報を含む。出力制御装置は、時計を内蔵し、当該時計の時刻を参照して、上記制御情報に基づいた制御を実現する。
図1に基づき、本発明の一実施形態に係る発電システム1の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る発電システム1の概略構成を示すブロック図である。
出力制御装置10は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々の出力抑制を管理する。出力制御装置10は、アンテナ11を備え、当該アンテナ11で、電力会社といった商用電力系統が管理・運営する系統側サーバ60から送信された抑制情報を受信する。抑制情報には少なくとも、PV(Photovoltaic)出力制限値(出力制限値)が含まれている。抑制情報はさらに、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々の出力抑制を開始および終了する時間を表わす時間情報や、それらの出力抑制の実行対象である日を表わす対象日情報を含んでいてもよい。
演算部100は、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの出力抑制を個別に行なうべく、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々のPCS(Power Conditioning System)出力制限値(発電量制限値)を算出する。このPCS出力制限値は、上述したPV出力制限値と同様、例えば、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量(定格出力)に対する割合として規定されている。具体的には、「最大発電量の50%」の如くである。
(b)PV出力制限値が系統側サーバ60により設定されるものであるのに対し、PCS出力制限値は演算部100により算出され、設定されるものである
(c)PV出力制限値が系統側サーバ60管内(例えば、関西電力管内等)に設けられた太陽光発電装置に関する出力制限値であるのに対し、PCS出力制限値は1つの出力制御装置10により出力抑制が管理されるエリア内に設けられた太陽光発電装置に関する出力制限値である
演算部100は、後述するように、太陽光発電装置20a、20b、…、20nから受け取った各々の発電量およびPCS出力制限値と、系統側サーバ60から受け取ったPV出力制限値とを用いて、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各PCS出力制限値を再計算する。もちろん、演算部100は、これらのデータ以外のデータや情報、例えば、後述するような、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの設置地域を表わし、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々が記憶し、保持する設置情報も、各PCS出力制限値の再計算に用いてもよい。さらに、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各設置地域の天気情報を用いてもよい。
通信部12は、例えば、アンテナ11で受信された電波を検波する検波部と、検波されたアナログ電波信号を増幅する増幅部と、増幅されたアナログ電波信号をデジタル電波信号に変換するA/D(analogue/digital)変換器と、を有している。なお、検波部、増幅部、および、A/D変換器のそれぞれは、専用の回路によって実現されてもよいし、演算部100がソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。
表示部13は、情報を表示する機器であり、たとえばランプによって実現される。なお、表示部13は、タッチパネル等の表示装置によって実現される場合もあり得る。
記憶部14は、演算部100の演算結果、並びに系統側サーバ60および太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々から取得した各種のデータや数値を記憶する。具体的は、記憶部14は、トータル発電電力情報141と、トータル発電電力余力情報142と、トータル発電電力上限値情報143と、PCS情報144と、天気情報145と、変更履歴情報146とを記憶する。記憶部14は、ハードディスクドライブなどの磁気ディスク装置や半導体メモリ等の公知の記憶装置から適宜選択して用いることができる。なお、記憶部14は、出力制御部160装置10の本体から着脱可能な記録媒体として実現される場合もある。
ログ2:−2秒(2015年4月1日13時30分)
(入力部15)
入力部15は、たとえば、種々の情報の入力操作を受け付けるためのボタンによって構成される。図2は、出力制御装置10の外観の一例を示す図である。図2の出力制御装置10は、その本体の前面に、LED(light emitting diode)によって実現される表示部13と、3つの操作ボタン150,151,152によって実現される入力部15とを含む。操作ボタン150は、当該操作ボタン150を操作されることにより、演算部100に、たとえば、計時部16による時刻の変更のための入力が開始されたことを表わす情報と、当該時刻の変更の指示とを入力する。操作ボタン151は、操作されるたびに、演算部100に、時刻を1秒戻す情報を入力する。操作ボタン152は、操作されるたびに、演算部100に、時刻を1秒進める情報を入力する。
計時部16は、たとえばデジタル時計を構成する回路によって実現される。演算部100は、プログラムを実行する際に、計時部16の時刻を参照する。
太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各々は、同一の構成および効果を備えている。ただし、太陽光発電装置20a、20b、…、20nの各最大発電量(定格出力)は同一である必要はなく、例えば、太陽光発電装置20aの最大発電量が3KW、太陽光発電装置20bの最大発電量が4KWであっても構わない。
パワーコンディショナ21aは、通信部(第1通信部)31aと、表示部32aと、記憶部33aと、制御部(抑制制御部)34aと、測定部35aと、電力変換部36aと、を備えている。
図3は、計時部16の時刻を補正するために演算部100によって実行される処理のフローチャートである。図3の処理では、たとえば、1か月の間に受け付けられる補正の量が特定の時間(たとえば、以下を指示された時間の量が特定の時間)を超える場合には、当該特定の時間を超えた量の補正は実行されない。
第2の実施の形態の発電システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態のものと同様とすることができる。なお、第1の実施の形態では、ステップS30(図3参照)で算出される合計時間は、補正量の正負を考慮して算出されていた。つまり、ある補正において「5秒」進められ、別の補正で「2秒」戻された場合、これらの補正についての補正量の合計時間は「3秒」とされた。
第3の実施の形態の発電システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態のものと同様とすることができる。なお、第1の実施の形態では、計時部16の時刻の補正の指示が入力された場合(図3のステップS10でYES)、1か月ごとにのみ、補正量が上限値を超えるかどうかによって、計時部16の時刻を補正するか否かが決定された。第3の実施の形態では、各月において実行された補正の量が当該月の上限値に満たなかった場合、補正量についての上限値に対する余剰は翌月以降に持ち越されてもよい。
第4の実施の形態の発電システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態のものと同様とすることができる。第4の実施の形態では、演算部100は、NTPサーバから受信した情報を用いて計時部16の時刻を補正した場合には、変更履歴情報146に格納された補正の履歴をリセットする。これにより、NTPサーバから受信された情報を用いて計時部16の時刻が補正されると、ステップS30(図3参照)において特定される合計時間は、当該補正以降に指示された補正における合計時間となる。当該合計時間には、NTPサーバから受信された情報を用いた補正における補正量が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
第5の実施の形態の発電システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態のものと同様とすることができる。第5の実施の形態では、演算部100は、計時部16の時刻の補正の指示が、補正する時間が上限値を超えるものである場合に、警告を行う。図5は、第5の実施の形態の出力制御装置10の演算部100によって実行される処理のフローチャートである。
Claims (10)
- 太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナの出力電力を制御するための出力制御装置であって、
情報の入力を受け付けるための入力部と、
時計と、
前記時計の時刻を補正した履歴を記憶するための記憶部と、
前記パワーコンディショナに、前記時計の時刻に基づいて、時刻情報を含む制御情報に従った出力電力の制御指示を出力する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記入力部から前記時計の時刻を補正する指示を入力された場合に、当該指示による補正量と、前記記憶部に記憶されている履歴における前記時計の時刻の補正量との和が予め定められた量以下であることを条件として、前記時計の時刻を前記指示に基づいて補正し、
前記指示に基づいた補正の履歴を前記記憶部に記憶する、出力制御装置。 - 補正量の前記和は、当該補正量の絶対値の和である、請求項1に記載の出力制御装置。
- 前記予め定められた量は、一定期間ごとに設定され、
第1の一定期間に対して設定される前記予め定められた量は、
当該第1の一定期間に対して定められた一定量と、
当該第1の一定期間以前の一定期間に対して定められた一定量と当該第1の一定期間以前の一定期間において前記制御部によって実行された補正の量との差と、
を足し合わせた量である、請求項1または請求項2に記載の出力制御装置。 - 外部の装置と通信するための通信部をさらに備え、
前記通信部を介して取得した情報に基づいて前記時刻を補正した場合には、前記和は、当該情報に基づいて補正をした後の補正についての補正量に基づいて算出される、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の出力制御装置。 - 前記通信部を介して取得した情報は、NTP(Network Time Protocol)サーバから取得された情報である、請求項4に記載の出力制御装置。
- 情報を出力する出力部をさらに備え、
前記制御部は、前記指示による補正量と前記記憶部に記憶されている履歴における時刻の補正量との和が予め定められた量を超える場合には、警告情報を出力するように構成されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の出力制御装置。 - 前記制御部は、前記指示による補正量と前記記憶部に記憶されている履歴における時刻の補正量との和が予め定められた量を超える事態が複数回生じたことを条件として、前記警告情報を出力するように構成されている、請求項6に記載の出力制御装置。
- 前記制御部は、前記指示による補正量と前記記憶部に記憶されている履歴における時刻の補正量との和が予め定められた量を超える場合には、警告情報を出力するように構成されている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の出力制御装置。
- 太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナにおける出力電力を制御するための出力制御装置を制御する方法であって、
前記出力制御装置は、プロセッサと、時計と、記憶部とを備え、
前記プロセッサが、前記パワーコンディショナに、時刻情報を含む制御情報に従った出力電力の制御指示を、前記時計の時刻に基づいて出力することと、
前記プロセッサが、前記時計の時刻を補正する指示を入力された場合に、当該指示による補正量と、前記記憶部に記憶されている履歴における前記時計の時刻の補正量との和が予め定められた量以下であることを条件として、前記時計の時刻を前記指示に基づいて補正することと、
前記プロセッサが、前記指示に基づいた補正の履歴を前記記憶部に記憶することとを備える、出力制御装置の制御方法。 - 太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナにおける出力電力を制御するための出力制御装置が備えるプロセッサによって実行されるプログラムであって、
前記出力制御装置は、時計と、記憶部とを備え、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記パワーコンディショナに、時刻情報を含む制御情報に従った出力電力の制御指示を、前記時計の時刻に基づいて出力することと、
前記時計の時刻を補正する指示を入力された場合に、当該指示による補正量と、前記記憶部に記憶されている履歴における前記時計の時刻の補正量との和が予め定められた量以下であることを条件として、前記時計の時刻を前記指示に基づいて補正することと、
前記指示に基づいた補正の履歴を前記記憶部に記憶することとを実行させる、プログラム。
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