JP5940327B2 - クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型 - Google Patents
クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5940327B2 JP5940327B2 JP2012055923A JP2012055923A JP5940327B2 JP 5940327 B2 JP5940327 B2 JP 5940327B2 JP 2012055923 A JP2012055923 A JP 2012055923A JP 2012055923 A JP2012055923 A JP 2012055923A JP 5940327 B2 JP5940327 B2 JP 5940327B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler
- mold
- core metal
- support surface
- wheel support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
ここで、転輪が突起頂面を転動する際には、転輪は、突起頂面(転輪支持面)の稜線部につながる一方の斜面を上がって、稜線部をほぼ同時に超えると他方の斜面を下るので転輪の上下動が急になる傾向にある。
転輪支持面を稜線部から芯金基体幅方向の両端部に向かって下り勾配となるように傾斜させた形状としている。この形状により、芯金の形状を模した主型から、該主型を用いて造形された芯金成型用の鋳型を容易に脱型することができる。
また、鋳型を金型とした場合には、上記形状により、成型後の芯金を鋳型(金型)から容易に脱型することができる。
本発明の請求項5に記載のクローラ用芯金は、一方の前記転輪支持面の前記稜線部と他方の前記転輪支持面の前記稜線部は、前記芯金基体幅方向に沿った方向から見て互いに逆向きに傾斜している。
本発明の弾性クローラは、生産性を向上させることができ、かつ、転輪支持面上を転動するときの転輪の上下動をゆるやかにすることができる。
本発明のクローラ用芯金の鋳型は、容易に脱型できる形状で且つ、転輪支持面上を転動するときの転輪の上下動をゆるやかにするクローラ用芯金を成型することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金及び弾性クローラについて図1〜8を用いて説明する。
また、本実施形態では、スプロケット100、アイドラー102、及び転輪104に巻き掛けて環状(円環状、楕円環状、多角形環状などを含む)となったゴムクローラ10の内周側(図6の矢印IN方向側)を「クローラ内周側」と記載し、上記ゴムクローラ10の外周側(図6の矢印OUT方向側)を「クローラ外周側」と記載する。なお、図6の矢印IN方向及び矢印OUT方向は、巻き掛け状態のゴムクローラ10の内外方向を示している。また、クローラ外周側はゴムクローラ10の接地側、クローラ内周側はゴムクローラ10の接地側に対して反対側(またはスプロケット100などに巻き掛けられる側)とそれぞれ言い換えられる。
なお、図2、図6、図7では、ゴム材により形成される後述するゴムベルト12、ラグ14、及びゴム突起16を二点鎖線で示している。
20(以下、単に「芯金20」と記載する。)がクローラ周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて複数埋設されている。なお、本実施形態の芯金20は、金属材料で形成されている。
具体的には、図4(C)に示すように、突起頂部26Bは、芯金基体21の芯金幅方向の中央を通る直線(以下では、中央線XLと記載する)からの距離が芯金幅方向の一方側よりも他方側で長くなっている。なお、以下では、突起頂部26Bの中央線XLからの距離が短い張り出し部分を短張出部26C、中央線XLからの距離が長い張り出し部分を長張出部26Dとして説明する。なお、中央線XLは、芯金基体21の芯金幅方向の中央を通り、芯金幅方向と直交する中央平面と言い換えできる。このため、以下では、中央線XLを適宜中央平面XLと記載する。
本実施形態では、稜線部30の延在方向の他端部30Bは、転輪支持面28の端部28Aと端部28Bとの角部を構成する湾曲部28Cの近傍に位置している。
上記構成により、クローラ周方向に互いに隣り合う芯金20のクローラ幅方向の相対移動が、突起部32と二股部36との当接により制限される。
また、補強層42のクローラ外周側またはクローラ内周側に別の補強層を配設してもよい。
また、凸部56は、平坦状の頂面56Aから根元部に向って末広がりとなるように側壁56Bが傾斜している。これにより、凸部56は、後述する凹部58への嵌め入れが容易になる。また、凸部56の強度も確保することができる。
ここで、凸部56を凹部58に嵌め入れた際には、凸部56の頂面56Aが凹部58の凹底58Aに当接し、図10及び図11に示すように成型面57の端部57Aと成型面59の端部59Aとが当接するようになっている。
また、凸部60は、平坦状の頂面60Aから根元部に向って末広がりとなるように側壁60Bが傾斜している。これにより、凸部60は、後述する凹部62への嵌め入れが容易になる。また、凸部60の強度も確保することができる。
ここで、凸部60を凹部62に嵌め入れた際には、凸部60の頂面60Aが凹部62の凹底62Aに当接し、図12及び図13に示すように成型面61の端部61Aと成型面63の端部63Aとが当接するようになっている。
芯金20では、転輪支持面28を稜線部30から芯金幅方向(クローラ周方向)の両端部28Aに向かって下り勾配(クローラ内周側からクローラ外周側へ向かっての勾配)となるように傾斜させた形状としている。この形状により、芯金20の形状を模した主型(不図示)から、該主型を用いて造形された鋳型50(第1鋳型52及び第2鋳型54)を容易に脱型することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態のクローラ用芯金について図15を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
芯金70では、一方の転輪支持面28の稜線部30と他方の転輪支持面28の稜線部30とを互いに逆向きに傾斜させていることから、転輪104が一方の転輪支持面28の稜線部30上を転動しながら該稜線部の延在方向側に寄っていっても、他方の転輪支持面28に乗り移ると、他方の転輪支持面28の延在方向側に寄っていくため、転輪104をクローラ周方向に沿って直進させることができる。
また、凸部86は、平坦状の頂面86Aから根元部に向って末広がりとなるように側壁86Bが傾斜している。これにより、凸部86は、後述する凹部88への嵌め入れが容易になる。また、凸部86の強度も確保することができる。
ここで、凸部86を凹部88に嵌め入れた際には、凸部86の頂面86Aが凹部88の凹底88Aに当接し、図10及び図11に示すように成型面87の端部87Aと成型面89の端部89Aとが当接するようになっている。
また、凸部90は、平坦状の頂面90Aから根元部に向って末広がりとなるように側壁90Bが傾斜している。これにより、凸部90は、後述する凹部92への嵌め入れが容易になる。また、凸部90の強度も確保することができる。
ここで、凸部90を凹部92に嵌め入れた際には、凸部90の頂面90Aが凹部92の凹底92Aに当接し、図19及び図20に示すように成型面91の端部91Aと成型面93の端部93Aとが当接するようになっている。
これにより、一つの鋳型80から成型できる芯金70の個数を増やすことができ、製造コストを減らすことができる。
12 ゴムベルト(無端帯状の弾性体)
20 芯金(クローラ用芯金)
21 芯金基体
26 突起
28A 端部(芯金基体幅方向の端部)
28 転輪支持面
30 稜線部
30A 一端部(稜線部の延在方向の一端部)
30B 他端部(稜線部の延在方向の他端部)
50、80 鋳型
52、82 第1鋳型
54、84 第2鋳型
100 スプロケット(駆動輪)
102 アイドラー(遊動輪)
104 転輪
CL 中央線
XL 中央平面(中央線)
S クローラ周方向(弾性体周方向)、芯金幅方向(芯金基体幅方向)
W クローラ幅方向(弾性体幅方向)、芯金長手方向(芯金基体長手方向)
IN クローラ内周側(弾性体の内周側)
OUT クローラ外周側
Claims (8)
- 無端帯状の弾性体に埋設され、前記弾性体の幅方向に長い芯金基体と、
前記芯金基体に設けられ、前記弾性体の内周側を転動する転輪を支持し、前記芯金基体幅方向の両端部から中間部に向って前記弾性体の内周側に凸となるように連続して傾斜する転輪支持面と、
前記転輪支持面に形成され、前記芯金基体長手方向に対して斜めに延びて前記転輪支持面を一方の傾斜部分と他方の傾斜部分とに分割する稜線部と、
を有するクローラ用芯金。 - 前記転輪支持面は、前記芯金基体の前記芯金基体幅方向の中央を通る中央線を横切るように前記芯金基体幅方向に延び、
前記稜線部の延在方向の一端部は、前記中央線上に位置している、請求項1に記載のクローラ用芯金。 - 前記稜線部の延在方向の他端部は、前記中央線側よりも前記転輪支持面の前記芯金基体幅方向の端部側に位置している、請求項2に記載のクローラ用芯金。
- 前記転輪支持面は、前記芯金基体の前記芯金基体長手方向に間隔をあけて一対設けられ、
一方の前記転輪支持面の前記稜線部と他方の前記転輪支持面の前記稜線部は、前記中央線を挟んで前記芯金基体幅方向の逆側にそれぞれ形成されている、請求項2または請求項3に記載のクローラ用芯金。 - 一方の前記転輪支持面の前記稜線部と他方の前記転輪支持面の前記稜線部は、前記芯金基体幅方向に沿った方向から見て互いに逆向きに傾斜している、請求項4に記載のクローラ用芯金。
- 前記芯金基体の前記芯金基体長手方向に間隔をあけて設けられ、前記弾性体の内周側に突出し、前記弾性体が巻き掛けられる駆動輪及び遊動輪の前記弾性体幅方向の移動を当接により制限する一対の突起を有し、
前記転輪支持面は、前記突起の頂面である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクローラ用芯金。 - 無端状の弾性体と、
前記弾性体に該弾性体周方向に間隔をあけて複数埋設される請求項1に記載のクローラ用芯金と、
を有する弾性クローラ。 - 請求項1に記載のクローラ用芯金を成型するための鋳型であって、
前記芯金の前記芯金基体幅方向の一方側を成型する第1鋳型と、
前記芯金の前記芯金基体幅方向の他方側を成型する第2鋳型と、を有し、
前記第1鋳型及び前記第2鋳型の各々の割面が前記転輪支持面の稜線部に沿っているクローラ用芯金の鋳型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012055923A JP5940327B2 (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012055923A JP5940327B2 (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013189057A JP2013189057A (ja) | 2013-09-26 |
JP5940327B2 true JP5940327B2 (ja) | 2016-06-29 |
Family
ID=49389816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012055923A Expired - Fee Related JP5940327B2 (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5940327B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6958282B2 (ja) * | 2017-11-22 | 2021-11-02 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴムクローラ用の芯材及びゴムクローラ |
JP2024024515A (ja) * | 2022-08-09 | 2024-02-22 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラ及び芯金 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3536012B2 (ja) * | 1992-05-08 | 2004-06-07 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性クローラ |
JP2001334971A (ja) * | 2000-05-29 | 2001-12-04 | Bridgestone Corp | ゴムクローラ用芯金及びその製法 |
DE602004016508D1 (de) * | 2003-07-02 | 2008-10-23 | Fukuyama Gomu Kogyo K K | Kautschukbahn und verfahren zur herstellung von kernmetall für kautschukbahn |
JP2007050771A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Bridgestone Corp | スチールコードレスクローラの芯金 |
JP2010012839A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Bridgestone Corp | 弾性クローラ用芯金及びその製造方法 |
JP4578550B2 (ja) * | 2008-11-10 | 2010-11-10 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性履帯 |
JP5431750B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2014-03-05 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラ用芯金 |
-
2012
- 2012-03-13 JP JP2012055923A patent/JP5940327B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013189057A (ja) | 2013-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2119620B1 (en) | Rubber crawler track | |
US7413268B2 (en) | Rubber crawler track and method of producing metal core for rubber track | |
CN101380977A (zh) | 橡胶履带和适用于橡胶履带的链轮、以及橡胶履带用芯骨 | |
JPWO2012137887A1 (ja) | クローラ走行装置及び弾性クローラ | |
JP5940327B2 (ja) | クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型 | |
WO2012039431A1 (ja) | 弾性クローラ | |
JPWO2017017957A1 (ja) | 弾性クローラおよび弾性クローラ装置 | |
JP2011073651A (ja) | スプロケット、及び、それを備えたゴムクローラ組込体 | |
JP2009214815A (ja) | 弾性クローラ | |
JP2004216936A (ja) | ゴムクロ−ラ | |
JP2012066626A (ja) | 弾性クローラ | |
JP5382762B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP5596401B2 (ja) | ゴムクローラ用芯金の製造方法及びそれに用いる鋳型 | |
JP5731242B2 (ja) | 農業用タイヤ | |
JP5474368B2 (ja) | タイヤの製造方法、及び、金型 | |
JP3698280B2 (ja) | ゴムクロ−ラ | |
JP6076585B2 (ja) | ゴムクローラ、ゴムクローラ組立体、及び、ゴムクローラ製造方法 | |
JP5530342B2 (ja) | ラグ付きタイヤの製造方法及びタイヤ | |
JP6076586B2 (ja) | ゴムクローラ、ゴムクローラ組立体、及び、ゴムクローラ製造方法 | |
JP6747148B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP5588283B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP5871488B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JP2953536B2 (ja) | ゴムクロ−ラ用芯金 | |
JP6958282B2 (ja) | ゴムクローラ用の芯材及びゴムクローラ | |
JP7122213B2 (ja) | 弾性クローラ用芯金及び該芯金を用いた弾性クローラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5940327 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |