JP2001334971A - ゴムクローラ用芯金及びその製法 - Google Patents

ゴムクローラ用芯金及びその製法

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JP2001334971A
JP2001334971A JP2000159255A JP2000159255A JP2001334971A JP 2001334971 A JP2001334971 A JP 2001334971A JP 2000159255 A JP2000159255 A JP 2000159255A JP 2000159255 A JP2000159255 A JP 2000159255A JP 2001334971 A JP2001334971 A JP 2001334971A
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rubber crawler
core
rubber
rail
pair
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Yoshihiko Ono
義彦 小野
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴムクローラ中に埋設されて走行に供される芯
金係るものである。 【解決手段】ゴムクローラの内周面より突出する角部
と、この角部の外側に形成される一対のレール部と、こ
れらを支えてゴムクローラ中に埋設される翼部と、を備
えた鋳造法よって得られたゴムクローラ用芯金であっ
て、鋳造用の鋳型の合わせ面によって生じる凸条が、一
対のレール部において前後方向にずらしたことを特徴と
するゴムクローラ用芯金。1‥角部、2‥翼部、3‥レ
ール部、a‥凸条、a0‥レール部3の凸条。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムクローラ中に埋
設されて走行に供される芯金及び新しい鋳造法に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】ゴムクローラ用芯金の製法には通常は鍛
造法と鋳造法の二つがある。このうち、鋳造法によって
得られる一般の製品では鋳型の合わせ面によって生じる
凸条(バリ)の仕上げをしないのが通例である。
【0003】図1は従来の鋳造法によって得られたゴム
クローラ用芯金を示す内平面図、図2はその側面図、図
3は外平面図、図4はレール部でのAーA線での部分拡
大断面図である。符号1はゴムクローラの内周面より突
出する一対の角部、2は翼部、3はレール部である。そ
して、この図例では角部1は翼部2の前後にずらして形
成されたものである。転輪は主としてレール部3上を転
動することとなる。
【0004】しかるに、従来の鋳造法にあっては、鋳造
用の鋳型が芯金の前後方向に割れるように合わせ面Aが
形成されこの合わせ面に凸条aが形成されることにな
る。即ち、芯金の前後方向の中央部を鋳型の合わせ面A
としたため、凸条aはレール部3の中央を横切るように
形成され(a0)、しかもこれが左右のレール部3とも
同じ位置にある芯金が得られることとなる。
【0005】このため、かかる芯金を用いたゴムクロー
ラを車両に装着して走行した場合には、レール部3上を
転動する転輪が左右同時に凸条a0に乗り上げ、かつこ
れによって繰り返し上下動するため、走行振動が生ずる
こととなってしまうものである。従って、好ましくは振
動を低減するためにかかる凸条a0をなくすという仕上
げ工程が必要となるケースもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の技術に鑑みてなされたものであり、ゴムクローラ
用芯金及びその新たな鋳造法を提供するものであり、鋳
型の合わせ面の変更を提案したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の要旨は、ムク
ローラの内周面より突出する角部と、この角部の外側に
形成される一対のレール部と、これらを支えてゴムクロ
ーラ中に埋設される翼部と、を備えた鋳造法よって得ら
れたゴムクローラ用芯金であって、鋳造用の鋳型の合わ
せ面によって生じる凸条が、一対のレール部において前
後方向にずらしたことを特徴とするものである。
【0008】第2発明の要旨は、ゴムクローラの内周面
より突出する角部と、この角部の外側に形成される一対
のレール部と、これらを支えてゴムクローラ中に埋設さ
れる翼部と、を備えた鋳造法よってゴムクローラ用芯金
を得る方法であって、鋳造用の鋳型が芯金の前後方向に
割れるように合わせ面が形成され、一対のレール部にお
ける鋳型の合わせ面が相対的に前後方向にずらされて形
成されたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明はかかる従来技術に対して
改良を施したものであり、第1発明をもって言えば、転
輪が転動する左右のレール部面上の同じ位置には鋳型の
合わせ面を構成しない点に特徴があり、言い換えれば、
転輪が転動する左右のレール部上に鋳型の合わせ面を同
一位置には形成せず、好ましくは、この合わせ面の少な
くとも一方をレール部の前端部又は後端部に廻したもの
である。従って、この合わせ面によって形成されるレー
ル部上の凸条a0には転輪が同時には乗り上げることが
なく、好ましい形態としては、レール部3上に凸条a0
が形成されることなく、これによって振動の発生もなく
なるという効果を奏するものである。
【0010】尚、振動の点に関して特に言えば、例えば
左側のレール2条に従来例によって示す凸条a0を形成
しても、右側の凸条a0をこれと同一位置にしなけれ
ば、転輪がこれらに同時に乗り上げることはなくなり、
これによる振動は和らげられることとなることは言うま
でもない。
【0011】更にこの点について更に言及すれば、レー
ル部3上に凸上a0が存在しないことがよいことは言う
までもないが、レール部3上に凸条a0が存在してもこ
れがレール部3の前後端にあれば、転輪がレール部3上
に乗り上げる際には、或いはレール部3上から離れる際
には、機体の重量により芯金(レール部)が沈み込み、
従って、凸条a0上に乗り上げてもさほど上下動がな
く、これによって大きな振動を生じることはなくなるも
のである。
【0012】尚、レール部3における凸条a0は小さい
程よいことは言うまでもないが、通常は1mm程度の凸
条a0であればそのままゴムクローラの芯金として用い
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を第1発明の芯金の好ましい具
体例をもって説明する。図5は本発明の芯金の第1例を
示す内平面図、図6は側面図、図7は外平面図、図8は
正面図、図9はAーA線での拡大断面図である。図中、
aは鋳造時の鋳型の合わせ面に形成された凸条であり、
この例ではレール部3に鋳型の合わせ面によって形成さ
れる凸条a0は特に芯金の前端部に形成したものであ
る。そして他の部位の凸条aは従来の位置と同じく芯金
の前後の中央部に形成したものである。尚、従来の芯金
について既に説明したが、同一の記号はそれと同一内容
でありここでは省略する。
【0014】本発明の芯金はかかる構成を有しているた
め、図示しない転輪がレール部3上を転動しても凸条a
0はその前端部に形成されているためにこれに乗り上げ
ることがなく、これによって生ずる振動の発生がなくな
るという効果を奏するものである。
【0015】尚、ゴムクローラ用芯金に鋳造の際の鋳型
の合わせ面に生じる凸条が残っていると、ゴムクローラ
製品のモールド中に芯金をセットする際に両者間で干渉
が生じ、芯金が所定の位置から浮き上がってしまうこと
がある。特に、ゴムクローラの内周面を構成する下モー
ルドにあっては、芯金のレール部と接触することとな
る。このため、ここに凸条が形成されていると、ゴムク
ローラ製品のモールドに傷を付けてしまうこと、芯金が
傾いたりしてゴム中の所定の位置に埋設されず、これに
よって走行時の振動が発生すること等の問題点があった
が、本発明の芯金によればかかる欠点をも取り去ること
ができることとなったものである。
【0016】図10は本発明の芯金の第2例を示す側面
図である。凸条a0にあってはレール部3の端部と翼部
2の端部に形成したものであり、鋳造の際の鋳型の合わ
せ面をかかる部位に変更したものである。この場合には
レール部3上に凸条a0が存在せず転輪の転動による振
動の発生は少なくなる。
【0017】図11は本発明の芯金の第3例を示す側面
図である。この例にあっては凸条aは角部1の端部、レ
ール部3の端部(a0)、翼部2の端部に連続して形成
されたものである。従って、角部1上にも凸条aがな
く、転輪がレール部3上のみならず角部1上を転動する
に際しても振動をもたらすことがなくなった。
【0018】
【発明の効果】このように、本発明の芯金にあっては、
転輪が転動する左右のレール部3上には鋳型の合わせ面
によって生ずる凸条が同じ位置にないため、転輪の転動
によって生じる走行時の振動は減少した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の鋳造法によって得られた芯金を示
す内平面図である。
【図2】図2は図1の芯金の側面図である。
【図3】図3は図1の芯金の外平面図である。
【図4】図4は図1の芯金のレール部でのAーA線での
部分拡大断面図である。
【図5】図5は本発明の芯金の第1例を示す内平面図で
ある。
【図6】図6は図5の芯金の側面図である。
【図7】図7は図5の芯金の外平面図である。
【図8】図8は図5の芯金の正面図である。
【図9】図9は図5の芯金のレール部でのBーB線での
拡大断面図である。
【図10】図10は本発明の芯金の第2例を示す芯金の
側面図である。
【図11】図11は本発明の芯金の第3例を示す芯金の
側面図である。
【符号の説明】
1‥角部、 2‥翼部、 3‥レール部、 a‥凸条、 a0‥レール部3の凸条。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムクローラの内周面より突出する角部
    と、この角部の外側に形成される一対のレール部と、こ
    れらを支えてゴムクローラ中に埋設される翼部と、を備
    えた鋳造法よって得られたゴムクローラ用芯金であっ
    て、鋳造用の鋳型の合わせ面によって生じる凸条が、一
    対のレール部において前後方向にずらしたことを特徴と
    するゴムクローラ用芯金。
  2. 【請求項2】 凸条の高さが1mm以下である請求項1
    記載のゴムクローラ用芯金。
  3. 【請求項3】 レール部における凸条の少なくとも一方
    が、レール部の前端部或いは後端部に沿って形成された
    請求項1記載のゴムクローラ用芯金。
  4. 【請求項4】 レール部における凸条の少なくとも一方
    が、ゴムクローラの長手方向に突出形成させた請求項1
    記載のゴムクローラ用芯金。
  5. 【請求項5】 ゴムクローラの内周面より突出する角部
    と、この角部の外側に形成される一対のレール部と、こ
    れらを支えてゴムクローラ中に埋設される翼部と、を備
    えた鋳造法よってゴムクローラ用芯金を得る方法であっ
    て、鋳造用の鋳型が芯金の前後方向に割れるように合わ
    せ面が形成され、一対のレール部における鋳型の合わせ
    面が相対的に前後方向にずらされて形成されたことを特
    徴とするゴムクローラ用芯金の製法。
  6. 【請求項6】 一対のレール部における鋳型の合わせ面
    の少なくとも一方が、レール部の前端部或いは後端部に
    沿って形成された請求項4記載のゴムクローラ用芯金の
    製法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010012839A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Bridgestone Corp 弾性クローラ用芯金及びその製造方法
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JP2013189057A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Bridgestone Corp クローラ用芯金、弾性クローラ、及びクローラ用芯金の鋳型

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