JP5940192B1 - ゴム系架橋発泡成形体とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
靴底に関して、今日、非常に要望される特性がある。それは正に靴底の軽量化である。
発泡を行わないゴム靴底(ソリッドゴム靴底)の比重は概略1前後である。一方、現在靴底として使用されているスポンジゴムの靴底(スポンジゴム靴底)の比重は概略0.7程度が限界となっている。
勿論、スポンジゴムそのものの比重は、発泡量を増すことにより、0.7未満、例えば0.3、或いはそれ以下にすることが可能である。
しかしながら従来のスポンジゴムでは、発泡量を増やして比重を0.7程度未満に軽減していくと、その一方で、強度の低下、耐摩耗性の低下、形状安定性の低下(寸法収縮の増大)を招く問題があった。このため、実際には、比重を0.7程度未満のスポンジゴムは、靴底としてあまり使用されてこなかった。
例えば特開2005−46605号公報(特許文献1)には、天然ゴム、合成ゴム等にカーボンナノファイバーを配合した靴底が開示されている。
また特開2004−249888号公報(特許文献2)、特開2009−46547号公報(特許文献3)、特開2010−24414号公報(特許文献4)、特開2010−59303号公報(特許文献5)、特開2010−185032号公報(特許文献6)には、カーボンナノファイバーをゴムタイヤに配合して、強化を図る技術が開示されている。
前記工業的利用の道の1つに、セルロースナノファイバーを樹脂に適用する提案がなされている。
例えば特開2013−44076号公報(特許文献7)、特開2008−248093号公報(特許文献8)、特願2012−229350号公報(特許文献9)、特開2013−227487号公報(特許文献10)、特開2013−248824号公報(特許文献11)、特開2014−105217号公報(特許文献12)には、セルロースナノファイバーを樹脂に分散させて、樹脂成型体等の性質の改善を図る提案がなされている。
更に、セルロースナノファイバーをゴムに配合する提案もなされている。
例えば、特開2009−191198号公報(特許文献13)には、セルロースナノファイバーをシランカップリング剤と共にゴムに配合したゴム組成物が開示されている。また特開2009−203412号公報(特許文献14)にはセルロースナノファイバーをウレタンゴムに含有させてなる吸水性に優れたポリウレタン発泡体が提案されている。また特開2013−234268号公報(特許文献15)には、セルロースナノファイバーをシリコーンゴムに含有させて、耐熱性、引張り強度を向上させたシリコーンゴム材料が提供されている。また特開2014−1361号公報(特許文献16)には、修飾セルロースナノファイバーをゴムに含有させて、強度と耐熱性を向上させる提案がなされている。
更に特許文献1〜6に開示されるカーボンナノファイバーを使用する製品は、製品の色が黒色に限定されてしまうことから、製品に種々の色彩を施すことができないという非常に大きな問題をそのまま残している。
加えて、カーボンナノファイバーについては、健康安全面でも課題がある。
なお、特許文献1に示す靴については、カーボンナノチューブやフラーレン、カーボンナノファイバーをゴムに混ぜ、発泡させること、或いは架橋(加硫)処理を行うことが開示されてはいるが、単なるゴム製造の一般的な工程の1つとして記載されているだけにとどまるものであり、特にゴムを高発泡処理した場合に生じる種々の問題に対する解決手段等が開示されているわけではない。
特許文献13には、セルロースナノファイバーをゴムに分散させることでゴムの耐久性及び剛性を向上させる技術が開示されているが、実際にはタイヤ製造を前提としたソリッドゴムへの適用を前提としたものであり、架橋(加硫)処理は行うものの、架橋(加硫)処理と発泡処理とを複合して同時的に行う架橋(加硫)発泡処理を前提とした解決策を開示するものではない。特に比重が0.7未満になるような高発泡、低比重の架橋発泡ゴムに存在する大きな問題、即ち高発泡、低比重ゴムにおける大きな膨張とその後に生じる大きな収縮がもたらす形状安定性不良の課題(大きな寸法変化の問題)、高発泡、低比重ゴムにおける強度不良の問題、高発泡、低比重ゴムにおける耐摩耗性不良の課題等を対象とするものではなく、そのような課題に対する解決策を開示するものでもない。
特許文献14には、水の吸水性を良くするため、ウレタンゴムにセルロースナノファイバーを入れて発泡体を製造する技術が開示されているが、発泡ウレタンの吸水性を向上させるための発明にとどまり、やはり高発泡の架橋(加硫)発泡ゴムにおける、上記した形状安定性不良の問題、機械的強度不足の問題、耐摩耗性不良等の課題を解決することを目的としたものではない。
特許文献15には、シリコーンゴムにセルロースナノファイバーを含有させた複合ゴム材料が開示されている。しかし架橋反応のみを行い、発泡処理を伴わないソリッドゴムでの強度補強を図る手段が開示されるのみである。高発泡、低比重の架橋(加硫)発泡ゴムにおける上記した形状安定性、機械的強度、耐摩耗性等の問題に対する課題を解決する手段が開示されているわけではない。
特許文献16には、修飾セルロースナノファイバーをフッ素ゴム等に含有させたゴム材料が開示されている。しかしながら上記特許文献13〜15の場合と同様に、高発泡、低比重の架橋(加硫)発泡ゴムにおける形状安定性、機械的強度、耐摩耗性等の問題に対する課題を対象としたものではなく、そのような課題の解決手段を何ら開示したものでもない。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第1の特徴に加えて、ゴム成分として、ジエン系ゴムを主成分として含有させていることを第2の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第2の特徴に加えて、セルロースナノファイバーを3.0〜15.0質量%含有させていることを第3の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第2の特徴に加えて、ゴム成分として、天然ゴムを主成分として含有させていることを第4の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第4の特徴に加えて、セルロースナノファイバーを5.0〜15.0質量%含有させていることを第5の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第1の特徴に加えて、ゴム成分として、非ジエン系ゴムを主成分として含有させていることを第6の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第1の特徴に加えて、ゴム成分として、EVAを主成分として含有させていることを第7の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第6又は第7の特徴に加えて、セルロースナノファイバーを3.0〜15.0質量%含有させていることを第8の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第1の特徴に加えて、ゴム成分として、ジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、EVAの中から選ばれる少なくとも2種類以上のゴムを含有させていることを第9の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体は、上記第1〜第9の何れかの特徴に加えて、含有させるセルロースナノファイバーは、その径が1〜1000nmで、アスペクト比が100〜10000であることを第10の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体の製造方法は、上記第1〜第10の何れかの特徴に記載のゴム系架橋発泡成形体の製造方法であって、生ゴムを架橋反応と発泡反応とを同時的に行いながら加熱加圧成形することで架橋発泡スポンジ体からなるゴム系架橋発泡成形体を製造する方法において、前記架橋発泡スポンジ体は、架橋剤を予め生ゴムに含有させておくことで弾性体になるよう架橋反応させると共に、発泡剤を予め生ゴムに含有させておくことで比重が0.7未満になるよう発泡反応させ、且つセルロースナノファイバーを予め生ゴムに1.0〜20.0質量%含有させておくことで、発泡反応によって発泡した各気泡セルの内壁にセルロースナノファイバーがより密に分散すると共に各気泡セル間の肉厚内にもセルロースナノファイバーが分散するようにしたことを第11の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体の製造方法は、上記第11の特徴に加えて、セルロースナノファイバーはシリカに担持させて含有させることを第12の特徴としている。
また本発明のゴム系架橋発泡成形体の製造方法は、上記第11の特徴に加えて、セルロースナノファイバーはカップリング剤を介してゴム成分と結合させることを第13の特徴としている。
前記より密に分散したセルロースナノファイバーによって、気泡セルの内壁が構造的に強化される。その結果として、架橋発泡スポンジ体の形状安定性を充分に向上させることができ、密度が0.7未満の高発泡の架橋発泡スポンジ体であっても、成型後の経時的な寸法収縮を効果的に減じることができる。またセルロースナノファイバーが気泡セルの内壁の他、気泡セル間の肉厚間にも分散することで、架橋による残留収縮応力に対する構造強度が上がり、全体としての形状安定性を大きく増進させることができる。このような高発泡のスポンジ体での形状安定性の向上は、高発泡の極軽量靴底等の実用化、例えば極軽量マラソンシューズ等の実用化を図る上で非常に重要である。
またセルロースナノファイバーは、架橋発泡スポンジ体の表面にも十分に分散することで、比重が0.7未満の高発泡のスポンジ体であっても、その表面強度、剛性を充分に向上させることができ、高発泡の架橋発泡スポンジ体における耐摩耗性を充分に向上させることができる。このような比重が0.7未満の高発泡の架橋発泡スポンジ体での耐摩耗性の大きな向上は、高発泡の極軽量靴底の実用化にとって非常に重要な効果をもたらす。
またセルロースナノファイバーを1.0〜20.0質量%含有させることで、比重が0.7未満の高発泡の架橋発泡スポンジ体からなるゴム系架橋発泡成形体であっても、その引張り強度等の機械的性能を充分に向上させることができ、極軽量靴底等の極軽量スポンジ成形品としての実用化を大きく前進させることができる。
加えてカーボンやカーボン繊維を用いることなく、即ち成形体に黒色以外の各種色彩を容易に付与しながら各種の架橋発泡スポンジ体を成形することができるので、色彩に富んだ各種の弾性スポンジ体を安全に実用提供することが可能となる。勿論、セルロースナノファイバー自体に染色を施しておくことで、色素成分をゴム成分に混ぜることなく、各種色彩の架橋発泡成形体をより容易に提供することができる。
ジエン系ゴムを主成分とするゴム系架橋発泡成形体において、比重が0.7未満の超軽量、高発泡体からなる架橋発泡スポンジ体の形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的特性を充分に向上させることができる。よって履物等での良好な適用を可能とする。
また請求項3に記載のゴム系架橋発泡成形体によれば、上記請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、セルロースナノファイバーを3.0〜15.0質量%含有させることにより、
ジエン系ゴムを主成分とする架橋発泡スポンジ体における成形後の大きな収縮、並びに低い耐摩耗性を、好ましく解消することができ、履物底等での良好な適用を可能とすることができる。
ブタジエンゴムやスチレンゴムに代表されるジエン系ゴムは、比較的硬質であることから、比重0.7未満に発泡度合を上げても、ある程度の強度、硬度、耐摩耗性、形状安定性を保持することができるが、セルロースナノファイバーを含有させることで、比重0.7未満に高発泡した架橋発泡スポンジ体での形状安定性、耐摩耗性、機械的特性を向上させる効果が大きく、履物等への良好な適用が可能となる。
ジエン系ゴムの場合におけるセルロースナノファイバーの含有量は3.0〜15.0質量%とした。3.0質量%以上とすることで、より好ましい補強効果を得ることができる。一方、15.0質量%を超えると、ゴムとしての弾性特性が後退するので、15.0質量%以下がより好ましい。
ジエン系ゴムに属する天然ゴムを主成分とするゴム系架橋発泡成形体において、同様に、比重0.7未満の超軽量、高発泡体からなる架橋発泡スポンジ体の形状安定性を現に向上させることができる。加えて超軽量、高発泡の架橋発泡スポンジ体の耐摩耗性を充分に向上させることができる。
また天然素材である天然ゴムに対して天然由来のセルロースナノファイバーを使用することで、エコロジー的にも好ましい製品を提供することができる。
また請求項5に記載のゴム系架橋発泡成形体によれば、上記請求項4に記載の構成による作用効果に加えて、セルロースナノファイバーを5.0〜15.0質量%含有させることにより、
比較的軟質な天然ゴム主成分とする架橋発泡スポンジ体における成形後の大きな収縮、並びに低い耐摩耗性を、セルロースナノファイバーの含有量を5.0質量%以上に増加させることによって、好ましく解消することができ、履物底等での良好な適用を可能とすることができる。
なお、15.0質量%を超えるとゴムの弾性特性が後退するので、15.0質量%以下がより好ましい。
非ジエン系ゴムを主成分とするゴム系架橋発泡成形体において、比重0.7未満の超軽量、高発泡体からなる架橋発泡スポンジ体の形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的特性を充分に向上させることができ、履物等での良好な適用を可能とする。
EPDM(エチレン・プロピレンゴム)に代表される非ジエン系ゴムの場合も、天然ゴム等に比べて一般的に硬質であることから、上記したジエン系ゴムの場合と同様に、比重0.7未満に発泡度合を上げても、ある程度の強度を保持することができる。しかしセルロースナノファイバーを含有させることで、比重0.7未満に高発泡した架橋発泡スポンンジ体での、形状安定性、耐摩耗性、機械的特性を向上させる効果が大きく、履物等への良好な適用が可能となる。
また請求項7に記載のゴム系架橋発泡成形体によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、ゴム成分としてEVAを主成分として含有させていることにより、
比重0.7未満の超軽量、高発泡体からなる架橋発泡スポンジ体の形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的特性を充分に向上させることができ、履物等での良好な適用を可能とする。
EVAはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂である。本発明ではEVAもゴム系として含める。EVAを加熱加圧状態で架橋発泡した成形体はゴムスポンジ体となり、履物底、その他に供される。
非ジエン系ゴムの架橋発泡スポンジ体における成形後の大きな収縮、並びに低い耐摩耗性をより好ましく解消することができ、履物底等での良好な適用を可能とすることができる。
EVAの架橋発泡スポンジ体における成形後の大きな収縮の防止、及び低い耐摩耗性の向上を更に改善することができ、履物底等での良好な適用を可能とすることができる。
EVAの架橋発泡スポンジ体におけるセルロースナノファイバーの含有量(3.0〜15.0質量%)が天然ゴムの場合(5.0〜15.0質量%)よりも少なくてすむのは、EVAの方が素材として天然ゴムよりも一般的に硬質で形状安定性、耐摩耗性に優れていることによる。
また請求項9に記載のゴム系架橋発泡成形体によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、ゴム成分として、ジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、EVAの中から選ばれる少なくとも2種類以上のゴムを含有させていることにより、
ジエン系ゴムに属するゴム、非ジエン系ゴムに属するゴム、EVAを複数用いて種々の目的にあったゴム系架橋発泡成形体を構成すると共に、それらにおける比重0.7未満での形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的性質を良好に向上させることができる。
現に比重0.7未満の超軽量、高発泡体からなる架橋発泡スポンジ体の形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的特性を充分に向上させることができ、履物等での良好な適用を可能とする。
前記より密に分散したセルロースナノファイバーによって、気泡セルの内壁が構造的に強化される。その結果として、形状安定性が充分に向上した架橋発泡スポンジ体が製造される。これにより密度が0.7未満の高発泡の架橋発泡スポンジ体であっても、成型後の経時的な寸法収縮を効果的に減じることができる。またセルロースナノファイバーが気泡セルの内壁の他、気泡セル間の肉厚間にも分散することで、架橋による残留収縮応力に対する構造強度が上がり、全体としての形状安定性を大きく増進させることができる。
またセルロースナノファイバーを1.0〜20.0質量%含有させることで、比重が0.7未満の高発泡であっても、その引張り強度等の機械的性能を充分に向上させた架橋発泡スポンジ体を製造することができ、極軽量靴底等の極軽量スポンジ成形品としての実用化を大きく前進させることができる。
セルロースナノファイバーのゴム生地中への分散性がシリカの分散に伴って向上し、形状安定性、耐摩耗性、機械的特性の安定した向上を得ることができる。
シリカはゴムの補強剤として従来から用いられているが、シリカにセルロースナノファイバーを担持させることで、該シリカの分散に伴ってセルロースナノファイバーの分散状態も良くなるという知見を本発明者は実験を通じて得た。
また請求項13に記載のゴム系架橋発泡成形体の製造方法によれば、上記請求項11に記載の構成による作用効果に加えて、セルロースナノファイバーはカップリング剤を介してゴム成分と結合させることにより、
セルロースナノファイバーの自己凝集性を緩和し、ゴム生地中への分散性を向上させることができる。
先ず表1〜表5を参照して第1実施形態を説明する。
ゴム系架橋発泡成形体の主成分となるゴムは、天然ゴム(NR)、合成ゴムを挙げることができる。また本発明ではエチレン酢酸ビニル(EVA)もゴム系の範囲に含むものとする。
前記合成ゴムとしてはジエン系ゴム、非ジエン系ゴムを含む。ジエン系ゴムにはスチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルゴム(NBR)を少なくとも含む。また非ジエン系ゴムには、ブチルゴム(IIR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、ウレタンゴム(U)を少なくとも含む。
前記ゴム系材材料のうち、靴底、履物底としては、NR、SBR、BR、IR、EVA、ウレタンゴムを、それぞれ単独、或いは主成分とし、またこれらの複数種類のゴムを混合物として含有させたものを好ましく用いることができる。
我々の経験からして、セルロースナノファイバーの径は1〜500nmが好ましいと考える。またアスペクト比は100〜1000が好ましいと考える。
セルロースナノファイバーは、通常において親水性であり、水に分散させた状態のものを用いることができる。勿論、固体微粉末状としたものを用いることも可能である。
またゴムに混ぜた際の分散性を向上させるため、カップリング剤を添加してもよい。カップリング剤は、例えばシランカップリング剤を用いることができるが、公知の他のカップリング剤を用いることができる。
発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム等の無機系発泡剤、ジアゾアミンベンゼン、N,N’−ジニトロペンタメチレンテトラミン等の有機系発泡剤を用いることができる。これらは加熱等に伴う化学反応によりガスを発生し、気泡となるものである。
また発泡剤としては、熱膨張性マイクロカプセルを含有させるようにしてもよい。
発泡剤の含有量は、目的とする比重に応じて、ゴムの種類、また加熱温度や加圧力、保持時間によって、その含有量が調整される。
架橋剤としては、硫黄加硫には硫黄、過酸化物架橋には有機過酸化物を用いることができる。有機過酸化物としては、アルキル系パーオキサイド、アシル系パーオキサイドを用いることができる。これらの架橋剤はゴムの種類や、得たい特性に応じて使い分けることになる。
なおセルロースナノファイバーは、その水分散液であるスラリーで提供される場合は、このスラリーを予めゴムラテックスと混合、乾燥して得たマスターバッチを用いて配合することができる。
セルロースナノファイバーは架橋発泡スポンジ体、特に比重が0.7未満の高発泡の架橋発泡スポンジ体に対する形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的強度、グリップ特性を向上させる効果がある。1.0質量%未満では前記効果を充分に発揮させることができない。また実施例のデータとしては必ずしも開示していないが、20.0質量%を超えると硬度が上昇し過ぎ、スポンジ体の弾性特性が失われることがわかっている。
履物底としてよく用いるSBR、BR、IR等のジエン系ゴムは、前記天然ゴムに比べて、やや硬質である。このため、天然ゴムの場合に比べて、セルロースナノファイバーの含有量は少なくてもよく、3.0質量%以上含有させることで、比重0.7未満のジエン系ゴムの架橋発泡スポンジ体における成形後の形状安定性、耐摩耗性、引張り強度等の機械的特性をより好ましく向上させることができる。一方、下記の実験データには示さないが、本発明者のこれまでの実験を通しての知見として、弾性特性を保持するには15.0質量%以下がより好ましい。
なお天然ゴムも、分類からすればジエン系ゴムではある。
ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ウレタンゴム等の非ジエン系ゴムは、その種類にもよるが、前記天然ゴムに比べて、同等若しくはやや硬質である。上記ジエン系ゴムの場合と同様に、セルロースナノファイバーの含有量は天然ゴムに比べて少量で好ましい効果を発揮する。
前記気泡が発生、成長して気泡セルが構成される際には、その気泡セルが発生した部分のゴム生地が押しのけられると共に、その部分に分散しているセルロースナノファイバーも気泡セルの内壁まで押しのけられる。このため、発泡したスポンジ体の各気泡セルの内壁には、セルロースナノファイバーがより密に分散した状態にされる。勿論、各気泡セル間の肉厚内にもセルロースナノファイバーが分散する。
また比重が0.7未満の高発泡の架橋発泡スポンジ体の場合、地面等との接触による耐摩耗性に難があったが、耐摩耗性の大きなセルロースナノファイバーを含有させてスポンジ体の生地中に分散させたことで、高発泡のスポンジ体の耐摩耗特性を改善することが可能となった。
またセルロースナノファイバーを含有した架橋発泡スポンジ体は、靴底等において、地面に対するグリップ性の向上が期待できることが分かった。
勿論、上記背景技術の欄で述べたようなセルロースナノファイバーの含有による既知の作用効果として、引張り強度の改善も期待できる。
実施例1:天然ゴム(NR)を主成分とするもの
実施例2:SBRを主成分とするもの
実施例3:EPDMを主成分とするもの
実施例4:EVAを主成分とするもの
各実施例1〜4において、セルロースナノファイバー(CNF)を20質量%含有する天然ゴムマスターバッチを用いて、含有させた。
より具体的には、CNF5質量%、水95質量%のCNF分散液(株式会社スギノマシン製BiNFi−s(ビンフィスセルロース)、形式:WMa−10005)を用い、これに前記CNFスラリーに天然ゴムラテックスを混合し、撹拌、固形化し、その後乾燥させて、これをCNF20質量%のマスターバッチとして用いた。天然ゴムラテックスは、メタクリル酸メチルをグラフト重合した天然ゴムをハイアンモニア処理した天然ゴムラテックス(株式会社レヂテックス、形式:MG−10)を用いた。
実施例1で使用する主成分の天然ゴムはRSS#3を用いた。この天然ゴム100phrに対して、マスターバッチを0phr(0phr)、5phr(1phr)、15phr(3phr)、25phr(5phr)、50phr(10phr)、75phr(15phr)、100phr(20phr)含有されるものを配合調整した。なお、上記()内の数値はマスターバッチに含まれるCNFの配合比率である。またステアリン酸を1phr、発泡剤を10phr、架橋剤を1phr含有させた。
実施例2で使用する主成分のSBRはJSR株式会社製のSBR1502を用いた。このSBR100phrに対して、マスターバッチを0phr、5phr、15phr、25phr、50phr、75phr、100phr含有されるものを配合調整した。またステアリン酸を1phr、発泡剤を10phr、架橋剤を1phr含有させた。
実施例3で使用する主成分のEPDMは住友化学株式会社製のエスプレン305を用いた。このEPDM100phrに対して、マスターバッチを0phr、5phr、15phr、25phr、50phr、75phr、100phr含有されるものを配合調整した。またステアリン酸を1phr、発泡剤を10phr、架橋剤を1phr含有させた。
実施例4で使用する主成分のEVAは株式会社東ソーのウルトラセン625を用いた。このEVA100phrに対して、マスターバッチを0phr、5phr、15phr、25phr、50phr、75phr、100phr含有されるものを配合調整した。またステアリン酸を1phr、発泡剤を5phr、架橋剤を1phr含有させた。
架橋剤は化薬アクゾ株式会社のPerkadox BC−FFを用いた。
発泡剤は三協化成株式会社のセルマイクを用いた。
ステアリン酸は加工助剤として用いた。
実施例1〜4における架橋発泡条件は160℃×15分とした。得られる架橋発泡スポンジ体の比重は、実施例3のCNFが0質量%の場合(比重0.71)を除き、何れも比重が0.2以上で0.7未満の範囲とした(表7の比重参照)。
評価項目として、形状安定性、耐摩耗性、引張り強度、グリップ性を評価した。
160mm×150mm×2mmの金型を使い、前述の4種類の配合について架橋発泡ゴムのスラブを製作し、架橋終了後の金型脱型直後から1週間その寸法の変化を調べた。これらの条件を等しく評価するために、以下の計算式を用いて寸法保持率を計算し、評価を行った。
金型の長さ :a
金型脱型直後の全長 :b
一定時間経過後の全長:c
金型脱型直後の膨張長さ=b−a
一定時間経過後の膨張長さ=c−a
寸法保持率=(c−a)/(b−a)×100(%)
なお、評価試験結果では、1週間後のみの寸法保持率の値(%)を使って評価した。
結果を表5に示す。
評価はDINの摩耗試験機を用いて行った。JIS K6264−2に規定された方法のうち、以下の条件にて試験を実施した。100mm×100mm×10mmの金型を使い、各配合の架橋発泡ゴムのスラブを製作し、更に打ち抜きで直径16mm、厚み10mm程度の円柱片を作製して試験片とした。
試験方法:B法(試験片を回転させながら試験する方法)
荷重 :10N
摩耗距離:20m(摩耗が早いものについては10m)
得られた摩耗体積(mm3)を表6に示す。
160mm×150mm×2mmの金型を使い、前述の各配合について架橋発泡ゴムのスラブを製作し、得られた厚み3mm程度の架橋発泡ゴムスラブをJIS K6251に規定された1号ダンベル形状にて打ち抜き、試験片を得た。試験片を株式会社上島製作所製のユニトロン万能試験機を用いて引張り強度(Pa)を測定した。
引張り速度:500mm/min
標線間隔:40mm
結果を表7に示す。
160mm×150mm×2mmの金型を使い、前述の各配合について架橋発泡ゴムのスラブを製作し、得られた厚み3mm程度の架橋発泡ゴムスラブから、10mm×10mm×3mm前後の試験片を得た。この試験片を下地の上に配置し、更に試験片に上から一定の荷重を加えた状態で、下地の上を引っ張ってスライド移動させ、その時のスライド移動に係る力をバネばかりで測定し、摩擦係数を測定した。
下地の材質:鉄板(黒皮)
下地の条件:ドライ状態とウエット状態
摩擦力測定機器:50N用バネばかり
試験片への荷重:35N
結果を表8に示す。
表6によれば、実施例1〜実施例4の比重0.7未満の何れの架橋発泡スポンジ体においても、CNFを含有させることで、摩耗体積が減り、耐摩耗性の効果が認められることがわかった。
表7によれば、実施例1〜実施例4の各比重0.7未満の架橋発泡スポンジ体において、CNFの含有による比強度の増加が期待できる。
表8によれば、CNF含有によるグリップ特性は、ウエット状態で改善がみられることがわかった。
Claims (13)
- 架橋発泡スポンジ体からなるゴム系架橋発泡成形体であって、前記架橋発泡スポンジ体は、比重0.7未満の弾性体からなるスポンジ体とすると共に、セルロースナノファイバーを1.0〜20.0質量%含有させたセルロースナノファイバー含有スポンジ体とし、且つセルロースナノファイバーをスポンジ体の各気泡セルの内壁により密に分散させると共に各気泡セル間の肉厚内にも分散させてあることを特徴とするゴム系架橋発泡成形体。
- ゴム成分として、ジエン系ゴムを主成分として含有させていることを特徴とする請求項1に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- セルロースナノファイバーを3.0〜15.0質量%含有させていることを特徴とする請求項2に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- ゴム成分として、天然ゴムを主成分として含有させていることを特徴とする請求項2に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- セルロースナノファイバーを5.0〜15.0質量%含有させていることを特徴とする請求項4に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- ゴム成分として、非ジエン系ゴムを主成分として含有させていることを特徴とする請求項1に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- ゴム成分として、EVAを主成分として含有させていることを特徴とする請求項1に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- セルロースナノファイバーを3.0〜15.0質量%含有させていることを特徴とする請求項6又は7に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- ゴム成分として、ジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、EVAの中から選ばれる少なくとも2種類以上のゴムを含有させていることを特徴とする請求項1に記載のゴム系架橋発泡成形体。
- 含有させるセルロースナノファイバーは、その径が1〜1000nmで、アスペクト比が100〜10000であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のゴム系架橋発泡成形体。
- 請求項1〜10の何れかに記載のゴム系架橋発泡成形体の製造方法であって、生ゴムを架橋反応と発泡反応とを同時的に行いながら加熱加圧成形することで架橋発泡スポンジ体からなるゴム系架橋発泡成形体を製造する方法において、前記架橋発泡スポンジ体は、架橋剤を予め生ゴムに含有させておくことで弾性体になるよう架橋反応させると共に、発泡剤を予め生ゴムに含有させておくことで比重が0.7未満になるよう発泡反応させ、且つセルロースナノファイバーを予め生ゴムに1.0〜20.0質量%含有させておくことで、発泡反応によって発泡した各気泡セルの内壁にセルロースナノファイバーがより密に分散すると共に各気泡セル間の肉厚内にもセルロースナノファイバーが分散するようにしたこと特徴とするゴム系架橋発泡成形体の製造方法。
- セルロースナノファイバーはシリカに担持させて含有させることを特徴とする請求項11に記載のゴム系架橋発泡成形体の製造方法。
- セルロースナノファイバーはカップリング剤を介してゴム成分と結合させることを特徴とする請求項11に記載のゴム系架橋発泡成形体の製造方法。
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