JP7346697B1 - ゴム複合物、ウェットマスターバッチ、ドライマスターバッチ、ゴム組成物 - Google Patents

ゴム複合物、ウェットマスターバッチ、ドライマスターバッチ、ゴム組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥物とした際に、良好な硬度を示し、かつ当該硬度のばらつきを抑制できるゴム複合物を提供する。【解決手段】ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、前記バイオマスナノファイバーの重合度が150~950であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記バイオマスナノファイバーを10~28質量部含有し、乾燥厚みを6mmとした際に、JIS K6253-3に準拠して測定されるショアA硬度が40以上となり、前記ショアA硬度を求めるための5点の計測値の標準偏差が6以下となるゴム複合物である。【選択図】図1

Description

本発明は、ゴム複合物、ウェットマスターバッチ、ドライマスターバッチ、及びゴム組成物に関する。
近年、硬度等の各種強度や物性を向上させるため、種々の繊維をゴム組成物に含有させる技術が知られている。
例えば、特許文献1では、天然ゴム、変性天然ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムおよびポリブタジエンゴムの少なくとも1種類のゴム成分を含むゴムラテックスに、化学変性ミクロフィブリルセルロースをゴム成分100質量部に対して1~50質量部を混合、乾燥してマスターバッチを調製することを特徴とする加硫ゴム組成物の製造方法が開示されている。
特許第4581116号公報
ここで、特許文献1に係る化学変性ミクロフィブリルセルロースは、ゴム補強剤として作用する。しかし、ゴム成分にセルロースを混合して得られた液状のゴム組成物、すなわち、ウェットマスターバッチを作製する際に、混合の段階からゴム成分が凝集して凝集物を形成することがあった。
ウェットマスターバッチとしての使用を考慮すると、このような凝集物の存在は、ゴム組成物の乾燥物とした際に場所によって機械物性(特に、硬度)が不均一になるといった懸念がある。また、このような凝集物は、使用適性の観点からも好ましくなく、使用後の製品の外観を損ねたり、乾燥不良や乾燥ムラが生じたりすることがある。
以上から、本発明は上記に鑑みなされたものであり、乾燥物とした際に、良好な硬度を示し、かつ当該硬度のばらつきを抑制できるゴム複合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、ゴム組成物の硬度改善に影響するゴム成分の凝集物の発生しやすさは、ゴム成分に混合するバイオマスナノファイバーの繊維長さや量等により影響されることを見出し、これらを総合的に調整することで、当該凝集物の生成を抑制できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1] ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、前記バイオマスナノファイバーの重合度が150~950であり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記バイオマスナノファイバーを10~28質量部含有し、乾燥厚みを6mmとした際に、JIS K6253-3に準拠して測定されるショアA硬度が40以上となり、前記ショアA硬度を求めるための5点の計測値の標準偏差が6以下となるゴム複合物。
[2] 前記バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)が2~100nmである[1]に記載のゴム複合物。
[3] 前記バイオマスナノファイバーの重合度が600~900である[1]又は[2]に記載のゴム複合物。
[4] 前記バイオマスナノファイバーの最頻径が2~20nmである[1]~[3]のいずれか1つに記載のゴム複合物。
[5] 前記バイオマスナノファイバーが機械解繊バイオマスナノファイバーである[1]~[4]のいずれか1つに記載のゴム複合物。
[6] 前記ショアA硬度を求めるための5点の測定値のうち、最大硬度と最小硬度との差が15以下となる[1]~[5]のいずれか1つに記載のゴム複合物。
[7] 前記ショアA硬度を求めるための5点の測定値のうち、最大硬度に対する最小硬度の割合(最小硬度/最大硬度)0.80以上となる[1]~[6]のいずれか1つに記載のゴム複合物。
[8] [1]~[7]のいずれか1つに記載のゴム複合物と水とを含むウェットマスターバッチ。
[9] 20℃の粘度が800~10,000mPa・sである[8]に記載のウェットマスターバッチ。
[10] 固形分中の前記バイオマスナノファイバーの含有量が1~4質量%である[8]又は[9]に記載のウェットマスターバッチ。
[11] 含水量30質量%以上である[8]~[10]のいずれか1つに記載のウェットマスターバッチ。
[12] [1]~[7]のいずれか1つに記載のゴム複合物を含むドライマスターバッチ。
[13] [8]~[11]のいずれか1つに記載のウェットマスターバッチの乾燥物を含むドライマスターバッチ。
[14] [12]又は[13]に記載のドライマスターバッチとゴム成分とを含むゴム組成物。
本発明によれば、乾燥物とした際に、良好な硬度を示し、かつ当該硬度のばらつきを抑制できるゴム複合物を提供することができる。
実施例2において、凝集物の有無を示す写真である。 比較例5において、凝集物の有無を示す写真である。 実施例6において、凝集物の有無を示す写真である。 実施例3~6、比較例3~6で使用するCNF分散液の繊維径分布(本数及び頻度と繊維径との関係)を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について説明する。
[ゴム複合物]
本実施形態に係るゴム複合物は、ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、バイオマスナノファイバーの重合度が150~950であり、ゴム成分100質量部に対して、バイオマスナノファイバーを10~28質量部含有する。
本発明者らは、既述のゴム成分の凝集物の発生の有無は、バイオマスナノファイバーの混合量及び長さに影響されると推察した。すなわち、バイオマスナノファイバーの長さ(重合度)が950より大きかったり、あるいは、バイオマスナノファイバーの長さが大きくなくても、ゴム成分100質量部に対して、バイオマスナノファイバーが28質量部より多かったりすると、例えばウェットマスターバッチにする際の攪拌により、バイオマスナノファイバーとゴム成分の擦れあい、及び/又はバイオマスナノファイバーを介してのゴム成分同士の擦れあい等が生じて、ゴム成分の凝集が生じやすくなると推察した。
なお、バイオマスナノファイバーの重合度が150未満、あるいは、バイオマスナノファイバーの含有量が10質量部未満では、乾燥物とした際の硬度が十分に得られない。
バイオマスナノファイバーの重合度は600~900であることが好ましく、700~880であることがより好ましく、750~860であることがより好ましい。
また、バイオマスナノファイバーの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、13~27.5質量部であることが好ましく、14~26質量部であることがより好ましい。
ここで、本明細書におけるバイオマスナノファイバーの重合度とは、粘度平均重合度ともいわれるもので下記のようにして測定されるものである。
例えば、バイオマスナノファイバーがセルロース由来である場合、バイオマスナノファイバーの重合度は、下記の論文を参考にして算出する。
TAPPI International Standard;ISO/FDIS 5351,2009.Smith,D. K.;Bampton, R. F.;Alexander, W. J. Ind. Eng. Chem.,Process Des. Dev.1963, 2, 57-62.
具体的には、バイオマスナノファイバーをイオン交換水で含有量が2±0.3質量%となるように希釈した懸濁液30gを、遠沈管に分取して冷凍庫に一晩静置し、凍結させる。さらに凍結乾燥機で5日間以上乾燥させた後、105℃に設定した定温乾燥機で3時間以上4時間以下加熱し、絶乾状態のバイオマスナノファイバーを得る。
リファレンスを測定するために、空の50ml容量のスクリュー管に純水15mlと1mol/Lの銅エチレンジアミン15mlを加え、0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液を調製する。キャノンフェンスケ粘度計に上記の0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液10mlを入れ、5分間置いた後、25℃における落下時間を測定して溶媒落下時間とする。
次に、バイオマスナノファイバーの粘度を測定するため、絶乾状態のバイオマスナノファイバー0.14g以上0.16g以下を空の50ml容量のスクリュー管に量り取り、純水15mlを添加する。さらに1mol/Lの銅エチレンジアミン15mlを加え、自転公転式スーパーミキサーで1000rpm、10分撹拌し、バイオマスナノファイバーが溶解した0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液とする。リファレンスの測定と同様に、キャノンフェンスケ粘度計に調製した0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液10mlを入れ、5分間置いた後、25℃における落下時間を測定する。落下時間の測定は3回行い、その平均値をバイオマスナノファイバー溶液の落下時間とする。
測定に用いた絶乾状態のバイオマスナノファイバーの質量、溶媒落下時間、及びバイオマスナノファイバー溶液の落下時間から下式を用いて重合度を算出する。なお、下記の重合度は2回以上測定した場合は、それらの平均値である。
測定に用いた絶乾状態のバイオマスナノファイバー質量:a(g)(ただし、aは0.14以上0.16以下)
溶液のセルロース濃度:c=a/30(g/mL)
溶媒落下時間:t(sec)
バイオマスナノファイバー溶液の落下時間:t(sec)
溶液の相対粘度:ηrel=t/t
溶液の比粘度:ηsp=ηrel-1
固有粘度:[η]=ηsp/c(1+0.28ηsp
重合度:DP=[η]/0.57
本実施形態においてバイオマスナノファイバーとしては、生物由来の高分子で水に難溶性のファイバーで、例えば、セルロースナノファイバー、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、シルクナノファイバー等が挙げられる。なかでも、化学的安定性、熱的安定性、コストの観点からセルロースナノファイバー(CNF)が好ましい。
また、本実施形態に係るバイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)は、アスペクト比の観点から、2~100nmであることが好ましく、2~80nmであることが好ましく、2~50nmであることがより好ましく、2~30nmであることがより好ましく、2~15nmであることがより好ましく、2~10nmであることがより好ましい。
バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(及び後述の最頻径)は、公知の電界放射型走査電子顕微鏡や走査型プローブ顕微鏡を用いて撮影された画像より測定できる。例えば走査型プローブ顕微鏡を用いる場合、バイオマスナノファイバーを希釈した水分散体を雲母の上に滴下したあと風乾し、雲母上のバイオマスナノファイバーの表面を撮影し測定される。累積50%繊維径は、適切な倍率で撮影された顕微鏡写真に基づいて測定した繊維の厚みを繊維径とし、100個の繊維径を測定し、当該繊維径と繊維の個数積算%の分布曲線から算出することができる。具体的には、積算%の分布曲線が50%(個数)の横軸と交差するポイントの粒子径を累積50%繊維径という。
なお、参考として、図4に、実施例3~6、比較例3~6で使用するCNFの繊維径分布を示す。
バイオマスナノファイバーの最頻径は、2~20nmであることが好ましく、ゴムへの添加時の均一分散性とゴムの物性改善の観点から、3~15nmであることが好ましく、4~10nmであることがより好ましい。
バイオマスナノファイバーには種々の製造方法から製造されたものがあるが、なかでも機械解繊で製造された機械解繊バイオマスナノファイバー(例えば、機械解繊CNF等)であることが好ましい。
機械解繊バイオマスナノファイバーは、原料バイオマスをビーターやリファイナーで所定の長さとして、高圧ホモジナイザー、グラインダー、衝撃粉砕機、ビーズミル等を用いて、フィブリル化または微細化(機械粉砕)して得られるもので化学修飾されていないものをいう。機械解繊バイオマスナノファイバーの製造方法として、例えば、直径0.1~0.8mmの噴射ノズルを介して、100~245MPaの高圧噴射処理により、バイオマス分散流体を衝突用硬質体に衝突させるか、または互いに噴射衝突させてバイオマスを微細化させる方法がある。この方法は、市販されている高圧ホモジナイザーのように、分散流体を高圧低速で狭い流路を通過させ、解放時に均質化させるせん断力だけではなく、分散流体を衝突用硬質体に衝突させることによる衝突力や、キャビテーションを利用した、高圧での連続処理ができる。
他方、化学修飾を経て製造される化学修飾バイオマスナノファイバーでは、原料バイオマスを化学的処理により微細化しやすくし、その後、機械解繊で微細化して得られる。化学修飾バイオマスナノファイバーの化学的処理として、バイオマスナノファイバーに親水性の置換基を導入し、バイオマスナノファイバー表面のヒドロキシ基の全部または一部を親水性の官能基で置換することで、バイオマスナノファイバー同士の静電反発作用を用いて微細化しやすくする処理がある。親水性の官能基は、例えば、カルボキシ基、リン酸基、及び硫酸基である。親水性の官能基を導入した化学修飾バイオマスナノファイバーを樹脂と複合化させた場合、親水性官能基が不純物として、樹脂物性等に好ましくない影響を与える可能性がある。また、化学修飾バイオマスナノファイバーである、例えば、TEMPO酸化CNFのような化学修飾CNFを用いると、修飾剤由来の塩に含まれる金属イオンが不純物として、樹脂物性等に好ましくない影響を与える可能性がある。金属イオンは、例えば、ナトリウム、アルミニウム、銅、及び銀である。しかし、機械解繊バイオマスナノファイバーは微細化の際に化学修飾等を行わず、媒体として水性媒体だけを用いるので、樹脂物性に影響を及ぼしやすい化合物が存在せず、化学的にも熱的にも安定である。また、高圧ホモジナイザーで処理しても、機械解繊バイオマスナノファイバーは重合度の低下が起きにくい。
ここで、機械解繊バイオマスナノファイバーは、バイオマスのグルコース単位当たりのカルボキシ基、リン酸基、及び硫酸基のいずれかである親水性官能基の導入量が0.1mmol/g以下であり、0.01mmol/g以下であることが好ましい。ここで、導入量とは、含有量とも読み代えることができる。
当該導入量(含有量)は、例えば、公知の伝導度滴定法などにより測定して求めることができる。
また、機械解繊バイオマスナノファイバーは、ナトリウム、アルミニウム、銅、及び銀のいずれか1つ(好ましくはいずれか2つのそれぞれ、より好ましくはいずれか3つのそれぞれ、さらに好ましくは4つのそれぞれ)の含有率が0.1質量%以下となっており、0.01質量%以下となっていることが好ましい。
当該含有率は、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法、電子線マイクロアナライザーを用いたEPMA法、蛍光X線分析法の元素解析により測定して求めることができる。
上記のような機械解繊バイオマスナノファイバーである、例えば、(株)スギノマシン製のBiNFi-s等を使用することができる。
本実施形態に係るゴム成分は、有機高分子を主成分とする、弾性限界が高く弾性率の低い成分である。
ゴム成分は天然ゴム及び合成ゴムに大別されるがいずれでもよく、両者の組み合わせでもよい。天然ゴムとしては、化学修飾を施さない、狭義の天然ゴムでもよく、また塩素化天然ゴム、クロロスルホン化天然ゴム、エポキシ化天然ゴムのように、天然ゴムを化学修飾したものでもよい。合成ゴムとしては例えば、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム、スチレン-イソプレン共重合体ゴム、スチレン-イソプレン-ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン-ブタジエン共重合体ゴム等のジエン系ゴムエチレン-プロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロロヒドリンゴム(CO、ECO)、フッ素ゴム(FKM)、シリコーンゴム(Q)、ウレタンゴム(U)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)が挙げられる。天然ゴムとしては例えば、水素化天然ゴム、脱タンパク天然ゴムが挙げられる。ゴム成分は、1種単独でもよく、2種以上の組み合わせでもよい。ゴム成分は、固形状及び液状のいずれでもよい。液状のゴム成分としては例えば、ゴム成分の分散液、ゴム成分の溶液が挙げられる。溶媒としては例えば、水、有機溶媒が挙げられる。
本実施形態のゴム複合物においては、乾燥厚みを6mmとした際に、JIS K6253-3に準拠して測定されるショアA硬度が40以上となり、ショアA硬度を求めるための5点の硬度の標準偏差が6以下となる。
なお、ショアA硬度は、実施例に記載の装置等により測定されるが、通常、5点の中央値として算出される。また、本明細書において、乾燥厚み等の「乾燥」とは、塗工前の塗布液中の固形分量(A)と乾燥重量(B)がほぼ同じ(A/B≦0.9)であることを意味する
ショアA硬度が40未満であると、乾燥物とした際に良好な硬度が得られない。ショアA硬度は、50以上であることが好ましく、60以上であることがより好ましい。
ショアA硬度を求めるための5点の硬度の標準偏差が6を超えると、硬度のばらつきを抑制することができず、信頼性を低下させてしてしまう。当該標準偏差は、5以下であることが好ましく、より好ましくは4以下であることが好ましい。
なお、ショアA硬度を求めるための5点の硬度の標準偏差は、5点の測定のうち、平均に対する標準偏差で、硬度のばらつきを示すものであり、これも実施例に記載の装置等により測定される。
ゴム複合物を乾燥物とした際の上記ショアA硬度においては、場所によって硬度を均一にしてその信頼性を良好にする観点から、ショアA硬度を求めるための5点の硬度のうち、最小硬度の値と最大硬度の値とが下記式Aで表される関係を有することが好ましい。
式A:最大硬度の値-最小硬度の値≦15(より好ましくは、最大硬度の値-最小硬度の値≦10)。
なお、最大硬度および最小硬度の値は実施例に記載の方法により求めることができる。
ゴム複合物を乾燥物とした際の上記ショアA硬度においては、乾燥物の場所によって硬度を均一にしてその信頼性を良好にする観点から、上記最小硬度の値と上記最大硬度の値とが下記式Bで表される関係を有することが好ましい。
式B:最小硬度の値/最大硬度の値≧0.80(より好ましくは最小硬度の値/最大硬度の値≧0.85。より好ましくは最小硬度の値/最大硬度の値≧0.90)。
本実施形態に係るゴム複合物には、必要に応じて、加硫剤、助剤、酸化防止剤、熱安定剤、耐候性向上剤、離型剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤、相溶化剤、老化防止剤等の1種または2種以上を添加剤を含有することができる。また、必要に応じて、各種のフィラーを含有させてもよい。かかるフィラーとしては、炭酸カルシウム、合成珪素、酸化チタン、カーボンブラック、硫酸バリウム、ガラス繊維、ウィスカー、炭素繊維、炭酸マグネシウム、グラファイト、二硫化モリブデン、酸化亜鉛等が挙げられる。
[ウェットマスターバッチ]
本実施形態に係るウェットマスターバッチは、既述のゴム複合物と水とを含む。当該ウェットマスターバッチの20℃の粘度は800~10,000mPa・sであることが好ましい。
既述のとおり、ゴム成分の凝集物の発生の有無は、バイオマスナノファイバーの混合量及び長さに影響されるが、このバイオマスナノファイバーの長さや量は、ウェットマスターバッチの粘度と相関づけることが可能である。
つまり、ウェットマスターバッチの20℃の粘度が10,000mPa・s以下であると、上記のような既述のような成分同士の擦れあいが生じにくくなって、ゴム成分の凝集物発生をより抑制することができる。一方で、粘度が800mPa・s以上であると、バイオマスナノファイバーの添加効果(例えば、硬度補強効果)をより十分に発揮させることができる。
具体的には、図1(後述の実施例2)及び図3(後述の実施例6)に示すウェットマスターバッチには見られないような白色の凝集物が、図2(後述の比較例5)に示すウェットマスターバッチには発生してしまう。
ここで、ゴム成分の凝集物とは、ウェットマスターバッチの作製時の攪拌により徐々に生成するもので、大きさ(最大長)が5mm以上のゴム状のものをいう。
ウェットマスターバッチの20℃の粘度は、凝集物発生をより抑制し、かつ取り扱い性の観点から、800~9000mPa・sであることがより好ましく、900~8000mPa・sであることがより好ましい。
当該粘度は実施例に記載の方法で求めることができる。また、上記粘度はバイオマスナノファイバーの長さ(重合度)や添加量により調整することができる。
本実施形態に係るウェットマスターバッチは、固形分中のバイオマスナノファイバーの含有量(バイオマスナノファイバー固形分濃度)が1~4質量%であることが好ましく、2~3質量%であることがより好ましい。含有量が1~4質量%であることで、バイオマスナノファイバーにより補強効果を維持しながら、凝集物の発生を抑制することができる。
なお、上記「固形分」は、ウェットマスターバッチから水分を除いた成分をいう。
また、ウェットマスターバッチの含水量は、30質量%以上であることが好ましく、40~95質量%であることがより好ましい。
本実施形態に係るウェットマスターバッチは、既述のゴム成分を含むゴムラテックスにバイオマスナノファイバーを攪拌しながら混合することにより作製することができる。
ゴムラテックスとは、既述のゴム成分からなるゴム粒子が水等の分散媒中に分散された状態のものをいい、ゴムラテックス中には、既述の添加剤やフィラー等を所定量含有させてもよい。バイオマスナノファイバーを混合する前のゴムラテックス中の固形分濃度は、10~70質量%であることが好ましい。
バイオマスナノファイバーは分散液の状態でゴムラテックスと混合することが好ましく、混合する方法には特に限定されない。例えば、プロペラ式撹拌装置、ホモジナイザー、ロータリー撹拌装置、電磁撹拌装置等の公知の攪拌装置、手動での撹拌、あるいは攪拌せずに自然拡散等の方法によることができる。
ここで、ウェットマスターバッチ中の固形分が本実施形態に係るゴム複合物に該当する。
また、本実施形態に係るウェットマスターバッチは、後述のドライマスターバッチの原料として利用することができる。
[ドライマスターバッチ]
本実施形態に係るドライマスターバッチは、ゴム複合物を含む。
また、本実施形態のウェットマスターバッチから得られるものでもよい。すなわち、本実施形態に係るドライマスターバッチは、既述のウェットマスターバッチの乾燥物を含む。
なお、ゴム複合物が乾燥状態にあれば、当該ゴム複合物がドライマスターバッチに該当する。
ウェットマスターバッチを乾燥して、ドライマスターバッチを作製する際の乾燥方法としては、自然乾燥、オーブン乾燥、凍結乾燥、噴露乾燥、パルス燃焼等の公知の乾燥方法を採用することができる。乾燥温度は、ゴム、バイオマスナノファイバーが熱分解しない温度で実施することが好ましく、例えば70℃程度とすることが好ましい。
[ゴム組成物]
本実施形態に係るゴム組成物は、既述のドライマスターバッチとゴム成分とを含む。すなわち、ドライマスターバッチと加硫剤を混練することで、ゴム組成物とすることができる。
本実施形態に係るドライマスターバッチを含むため、当該ゴム組成物は、良好な硬度が得られる。また、硬度のばらつきが小さくなるため、その信頼性をも良好なものとすることができる。
ここで、既述の加硫剤としては、硫黄系加硫剤又は有機過酸化物を使用することができる。硫黄系加硫剤としては、例えば硫黄、モルホリンジスルフィド等を使用することができ、中でも硫黄が好ましい。有機過酸化物としては従来ゴム工業で使用される各種のものが使用可能であるが、中でも、ジクミルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシベンゼン及びジ-t-ブチルパーオキシ-ジイソプロピルベンゼンが好ましい。また、これらの加硫剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。加硫剤は、ゴム成分(固形分)100質量部に対して0.5~5質量部であることが好ましい。
混練の際に、加硫剤とともに、加硫促進剤及び加硫助剤等を配合してもよい。
加硫促進剤としては、CBS(N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド)、TBBS(N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド)、TBSI(N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンイミド)等のスルフェンアミド系の加硫促進剤;DPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤;テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;MBT(2-メルカプトベンゾチアゾール)、MBTS(ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド)等のチアゾール系加硫促進剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛等の加硫促進剤;等が挙げられる。加硫促進剤は、ゴム成分(固形分)100質量部に対して0.5~5質量部であることが好ましい。
加硫助剤としては、例えば亜鉛華(酸化亜鉛)、ステアリン酸等が挙げられる。加硫助剤は、ゴム成分(固形分)100質量部に対して0.5~10質量部であることが好ましい。
混練は公知の装置を用いて行う。混練温度は40~60℃程度とすることが好ましい。混練後には100~250℃で加硫を行うことでゴム組成物が製造される。
本実施形態に係るゴム組成物は、タイヤやゴム手袋、靴底、伝動ベルト、防振・免振ゴムといった種々の用途に適用可能である。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1,2、比較例1,2]
天然ゴム(NR)ラテックス(ハイアンモニアタイプ、固形分約60質量%、エスアンドエスジャパン)にCNF水分散液(BiNFi-sセルロース(FMa-10005)、固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を添加した。CNF水分散液添加量は、固形分中のCNFの含有量が表1に示す割合となるように調整した。使用したCNFの詳細についても表1に示す。
その後、表1に記載の量120gを容量250mlの容器に充填後、自転公転式ミキサ(ハイマージャ、HM-400W、共立精機株式会社製)で公転1600rpm、自転1120rpmの条件で2分攪拌処理し、30秒の静置後、公転1600rpm、自転480rpmの条件で2分攪拌処理することでウェットマスターバッチ(「ゴム複合物」でもある。以下同様)を作製した。
(凝集物評価)
作製したウェットマスターバッチについて、凝集物の有無などの評価を下記のようにして行った。
まず、作製したウェットマスターバッチを目開き250μmのステンレス製ふるいに載せ、水洗を行い、ふるい上に固形状の凝集物を得た。得られた固形状の凝集物を70℃の恒温槽で12時間乾燥させ、重量を測定した。ここで、下記式Aの通り、凝集率(%)を求めた。
式A:凝集率(%)=(回収した凝集物の乾燥重量(g)/ウェットマスターバッチ中の全固形分重量(g))×100
式Aによって算出した凝集率が4%以下であるものをAとし、5~9%であったものをBとし、10~24%あったものをCとし、25%以上であったものをDとした。ここで、A、Bを合格とし、C、Dを不合格とした。
結果を表1に示す。
(硬度評価)
(1)表面硬度(ショアA硬度)の測定
作製したウェットマスターバッチについて、乾燥後の硬度評価を下記のようにして行った。
まず、作製したウェットマスターバッチを平滑面に塗り広げたあと70℃の恒温槽で12時間乾燥させ、シート状のドライマスターバッチ(縦:75mm、横:75mm、乾燥厚み:6mm)を得た。
このシートを、硬度計(タイプAデュロメータ/DM-204A/ムラテックKDS/JIS K6253-3準拠品)を用いて、試料の端から12mm以上離れた、かつ各測定点がそれぞれ6mm以上離れた箇所の表面硬度を5点測定し、その中央値をショアA硬度とした。結果を表1に示す。
ショアA硬度は、30未満をDとし、30~39をCとし、40~65をBとし、65を超えるものをAとした。また、シート表面に凝集物が偏在してゴムの乾燥不良が生じたものは、硬度測定不能とした。ここで、A、Bを合格とし、C、Dを不合格とした。
(2)表面硬度の5点標準偏差
既述の方法で表面硬度を5点測定し、測定した5点より標準偏差を算出した。結果を表1に示す。本値が小さいほど、シートの各箇所における硬度の差が小さいことを示す。
(3)表面硬度の最大値-最小値
既述の方法で表面硬度を5点測定し、表面硬度の最大値から最小値を引いた値を算出した。結果を表1に示す。本値が小さいほど、シートの各箇所における硬度の差が小さいことを示す。
(4)表面硬度の最小値/最大値
既述の方法で表面硬度を5点測定し、表面硬度の最小値から最大値を除した値を算出した。結果を表1に示す。本値が1に近いほど、シートの各箇所における硬度の差が小さいことを示す。
[実施例3、比較例3~6]
CNF水分散液として、FMa-10005の代わりに、BiNFi-sセルロース:WFo-10005(固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。なお、CNF水分散液添加量は、固形分中のCNFの含有量が表1に示す割合となるように調整した。使用したCNFの詳細についても表1に示す。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、シート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度評価を行った。結果を表1に示す。
[実施例4~6]
比較例3~5で作製したウェットマスターバッチに対し固形分中のCNFの含有量が表1に示す割合となるように水を加えて調整した以外は、比較例3~5と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。
なお、比較例3に水を加えた例が実施例4に相当し、比較例4に水を加えた例が実施例5に相当し、比較例5に水を加えた例が実施例6に相当する。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1と同様にして、シート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表1に示す。
[実施例7、比較例7~9]
CNF水分散液として、FMa-10005の代わりに、BiNFi-sセルロース:IMa-10005(固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。なお、CNF水分散液添加量は、固形分中のCNFの含有量が表2に示す割合となるように調整した。使用したCNFの詳細についても表2に示す。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1と同様にして、シート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表2に示す。
[実施例8~10]
比較例7~9で作製したウェットマスターバッチに対し固形分中のCNFの含有量が表2に示す割合となるように水を加えて調整した以外は、比較例7~9と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。
なお、比較例7に水を加えた例が実施例8に相当し、比較例8に水を加えた例が実施例9に相当し、比較例9に水を加えた例が実施例10に相当する。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1と同様にして、シート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表2に示す。
[実施例11、比較例10~12]
CNF水分散液として、FMa-10005の代わりに、BiNFi-sセルロース:RMa-10005(固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を使用した以外は、実施例1と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。なお、CNF水分散液添加量は、固形分中のCNFの含有量が表2に示す割合となるように調整した。使用したCNFの詳細についても表2に示す。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1と同様にして、シート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表2に示す。
[実施例12~14]
比較例10~12で作製したウェットマスターバッチに対し固形分中のCNFの含有量が表2に示す割合となるように水を加えて調整した以外は、比較例9~11と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。
なお、比較例10に水を加えた例が実施例12に相当し、比較例11に水を加えた例が実施例13に相当し、比較例12に水を加えた例が実施例14に相当する。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1と同様にして、シート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表2に示す。
[比較例13]
天然ゴム(NR)ラテックスにCNF水分散液を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、ウェットマスターバッチを作製した。
作製したマスターバッチについて、既述の方法で凝集物評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1と同様にしてシート状のドライマスターバッチを作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表2に示す。
Figure 0007346697000002
Figure 0007346697000003
[参考例]
まず、既述の実施例6のドライマスターバッチから、固形分中のCNFの含有量が表3に示す割合となるように天然ゴムを加え、参考例1のシート状のゴム組成物を調製した。
具体的には、実施例6のドライマスターバッチと天然ゴムを固形分中のCNFの含有量が5phrになるように配合し、容量15mlの容器に充填後、ラボプラストミル4C150(東洋精機製作所)で20rpm、温度条件100℃で、5分間混練を実施した。
実施例1と同様にして、シード状のゴム組成物を作製し、既述の硬度試験を行った。結果を表3に示す。
次に、参考例1と同様に、既述の比較例6のドライマスターバッチから、固形分中のCNFの含有量が表3に示す割合となるよう参考例2のゴム組成物を調製した。
実施例1と同様にして、シート状のゴム組成物を作製し、既述の硬度評価を行い、参考例2に対する参考例1の硬度の比率を求めた。結果を表3に示す。
Figure 0007346697000004
上記表から明らかなように、凝集物の生じた比較例6から調製した参考例2と比較し、凝集物の生じなかった実施例6から調製した参考例1は、硬度が1.5倍に高くなった。この結果から、希釈元のマスターバッチに含まれる凝集物の量が、希釈後のゴム組成物の硬度物性に影響を与えることが推測できる。


Claims (14)

  1. ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、
    前記バイオマスナノファイバーの粘度平均重合度が150~950であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記バイオマスナノファイバーを10~28質量部含有し、
    乾燥厚みを6mmとした際に、JIS K6253-3に準拠して測定されるショアA硬度が40以上となり、前記ショアA硬度を求めるための5点の計測値の標準偏差が6以下とり、
    前記バイオマスナノファイバーが、機械解繊バイオマスナノファイバーであって、かつ、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、及びセルロースナノファイバーのいずれかであるゴム複合物。
  2. 前記バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)が2~100nmである請求項1に記載のゴム複合物。
  3. 前記バイオマスナノファイバーの粘度平均重合度が600~900である請求項1又は2に記載のゴム複合物。
  4. 前記バイオマスナノファイバーの最頻径が2~20nmである請求項1又は2に記載のゴム複合物。
  5. 前記ショアA硬度を求めるための5点の測定値のうち、最大硬度と最小硬度との差が15以下となる請求項1又は2に記載のゴム複合物。
  6. 前記ショアA硬度を求めるための5点の測定値のうち、最大硬度に対する最小硬度の割合(最小硬度/最大硬度)0.80以上となる請求項1又は2に記載のゴム複合物。
  7. 請求項1又は2に記載のゴム複合物と水とを含むウェットマスターバッチ。
  8. 20℃の粘度が800~10,000mPa・sである請求項に記載のウェットマスターバッチ。
  9. 固形分中の前記バイオマスナノファイバーの含有量が1~4質量%である請求項に記載のウェットマスターバッチ。
  10. 含水量30質量%以上である請求項に記載のウェットマスターバッチ。
  11. 請求項1又は2に記載のゴム複合物を含むドライマスターバッチ。
  12. 請求項に記載のウェットマスターバッチの乾燥物を含むドライマスターバッチ。
  13. 請求項11に記載のドライマスターバッチとゴム成分とを含むゴム組成物。
  14. 請求項12に記載のドライマスターバッチとゴム成分とを含むゴム組成物。
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