JP6502695B2 - ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体及びその製造方法、並びに、ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体及びその製造方法、並びに、ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体及びその製造方法、並びに、該複合体を含むゴム組成物及び空気入りタイヤに関する。
セルロース繊維等のミクロフィブリル化植物繊維を充填剤としてゴム組成物に配合することで、ゴム組成物を補強し、モジュラス(複素弾性率)を向上させることができる。しかしながら、ミクロフィブリル化植物繊維は、自己凝集力が強く、ゴム成分との相溶性も悪いため、例えば、ゴムラテックスにミクロフィブリル化植物繊維を投入して混合しても、投入したミクロフィブリル化植物繊維の20%程度がゴム成分に取り込まれず、溶液中に残留してしまっていた。
また、ゴムラテックスとミクロフィブリル化植物繊維を混合してマスターバッチを作製した場合、ミクロフィブリル化植物繊維の凝集塊がマスターバッチ中に発生しやすい傾向があった。そのため、上記マスターバッチをタイヤに使用した場合、発生した凝集塊により、早期摩耗、割れ、チッピング、層間セパレーションが引き起こされる可能性があり、更に、空気漏れ、操縦安定性の喪失に至る可能性もあった。
このように、ミクロフィブリル化植物繊維を配合すると、モジュラスは向上するものの、タイヤの要求性能が低下し、タイヤとしての機能メリットが無くなる場合があるという点で改善の余地があった。
これに対して、ミクロフィブリル化植物繊維を化学変性することで、ゴム成分とミクロフィブリル化植物繊維との相溶性を改善する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、平均繊維径が1〜200nmであり、構成するセルロースがカルボキシ基を有するセルロース繊維や、平均繊維径0.1〜200nmのカルボキシ基を有する微細セルロース繊維を、炭化水素基を有する疎水変性処理剤で処理して得られる微細変性セルロース繊維をゴムに配合することで、セルロース繊維のゴム中での分散性を改善する方法が開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。更には、平均繊維径がナノオーダーのセルロースナノ繊維にモノマー若しくはポリマーをグラフト重合させた複合化セルロース繊維をゴムの補強材とすることで、ゴム成分への親和性及び分散性を改善する方法も開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特許第4581116号明細書 特開2013−18918号公報 特開2014−125607号公報 特開2009−263417号公報
上述のように、ミクロフィブリル化植物繊維のゴム中での分散性、相溶性を改善するための方法が種々検討されているが、例えば、特許文献1〜4に開示の方法を用いたとしても、上述の性能を総合的に改善するという点では充分でなかった。
本発明は、前記課題を解決し、ミクロフィブリル化植物繊維が微細に分散したミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体及びその製造方法を提供することを目的とする。また、該複合体を含み、タイヤの要求性能をバランス良く改善できるゴム組成物、及び該ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤを提供することも目的とする。
本発明は、非イオン性界面活性剤及び/又は下記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで調製された配合ラテックスから得られるミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体に関する。
[R10N] (IV)
(式(IV)中、R及びRは、同一若しくは異なって、炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基を表し、かつ該R及びRの少なくとも一方は炭素数が4以上である。R及びR10は、炭素数1〜3のアルキル基を表す。Xは1価の陰イオンを表す。)
本発明はまた、上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を製造する方法であって、該製造方法は、非イオン性界面活性剤及び/又は上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで配合ラテックスを調製する工程1、及び、上記工程1で得られた配合ラテックスのpHを3〜5に調整し、凝固させる工程2を含むミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体の製造方法に関する。
上記ゴムラテックスは、ジエン系ゴムラテックスであることが好ましい。
本発明はまた、上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を含むゴム組成物に関する。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、特定の界面活性剤と平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで調製された配合ラテックスを用いているので、ゴム成分中にミクロフィブリル化植物繊維が微細に分散したミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を得ることができる。また、製造時のミクロフィブリル化植物繊維やゴム成分のロスも抑制できる。そしてこのようなミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を含むゴム組成物をタイヤ部材に使用することにより、タイヤに要求される破断強度、破断時伸び、低燃費性がバランス良く改善された空気入りタイヤを得ることができる。
実施例1において得られたミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体を電子顕微鏡により観察した電子顕微鏡写真である。 比較例1において得られたミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体を電子顕微鏡により観察した電子顕微鏡写真である。
<ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体>
本発明のミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体は、非イオン性界面活性剤及び/又は下記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで調製された配合ラテックスから得られる。
[R10N] (IV)
(式(IV)中、R及びRは、同一若しくは異なって、炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基を表し、かつ該R及びRの少なくとも一方は炭素数が4以上である。R及びR10は、炭素数1〜3のアルキル基を表す。Xは1価の陰イオンを表す。)
本発明における検討により、ゴムラテックスとミクロフィブリル化植物繊維を混合しても相溶性が悪く、ミクロフィブリル化植物繊維を均一に分散させることは困難であるのに対して、非イオン性界面活性剤及び/又は上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤とミクロフィブリル化植物繊維分散液とを事前に混合してから、ゴムラテックスと混合することで、ミクロフィブリル化植物繊維とゴムの相互作用を高め、ミクロフィブリル化植物繊維とゴムの分離やミクロフィブリル化植物繊維の凝集を抑制できるだけでなく、良好な凝固性も得られるため、ミクロフィブリル化植物繊維が均一に微分散した複合体を調製できる。また上記界面活性剤の存在下で複合体を調製することで、ミクロフィブリル化植物繊維やゴム成分のロスも抑制できる。
上記複合体は、例えば、非イオン性界面活性剤及び/又は上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで配合ラテックスを調製する工程1、及び、上記工程1で得られた配合ラテックスのpHを3〜5に調整し、凝固させる工程2を含む製造方法により得られる。
(工程1)
工程1で使用する界面活性剤は、非イオン性界面活性剤及び/又は上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤である。このような界面活性剤を用いることにより、ミクロフィブリル化植物繊維の分散性が高められる。好ましくは、非イオン性界面活性剤である。
上記非イオン性界面活性剤としては、特に限定されず、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリブチレンアルキルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルケニルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルケニルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;高級脂肪酸アルカノールアミドなど、従来公知のものを使用でき、ポリオキシエチレン基によりミクロフィブリル化植物繊維表面との水素結合力を増加できる点から、親水性基としてポリオキシエチレン基、疎水性基として炭化水素基を有する非イオン性界面活性剤を好適に使用できる。
このような非イオン性界面活性剤として、本発明の効果が良好に得られるという点から、下記式(I)〜(III)で表される化合物を好適に使用でき、下記式(I)で表される化合物が特に好適に用いられる。
−O−(EO)−H (I)
(式(I)において、Rは炭素数3〜50のアルキル基又は炭素数3〜50のアルケニル基を表す。EOはオキシエチレン基を表す。平均付加モル数xは3〜100である。)
上記Rの炭素数は、好ましくは5〜30、より好ましくは8〜20である。上記xは、好ましくは5〜50、より好ましくは8〜30である。
−O−(AO)(EO)−H (II)
(式(II)において、Rは炭素数3〜50のアルキル基又は炭素数3〜50のアルケニル基を表す。AOはオキシプロピレン基又はオキシブチレン基、EOはオキシエチレン基を表す。平均付加モル数yは3〜100、平均付加モル数zは3〜100である。)
上記Rの炭素数は、好ましくは5〜30、より好ましくは8〜20である。上記yは、好ましくは5〜50、より好ましくは8〜30である。上記zは、好ましくは5〜50、より好ましくは8〜30である。なお、EOとAOの配列はブロックでもランダムでもよい。
上記式(III)において、R〜Rは、同一若しくは異なって、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のアルケニル基又は炭素数1〜30のアルコキシ基を表す。Rは炭素数1〜30のアルキレン基を表す。EOはオキシエチレン基を表す。平均付加モル数aは0〜50、平均付加モル数bは0〜50、平均付加モル数cは1〜50である。
上記R及びRの炭素数は、好ましくは1〜25であり、上記Rは、水素原子又は炭素数1〜25のアルキル基が好ましい。また、上記Rの炭素数は、好ましくは3〜8である。上記a及びbは、好ましくは0〜30、より好ましくは5〜30であり、上記cは、好ましくは1〜30、より好ましくは1〜10である。
上記陽イオン性界面活性剤は、第4級アンモニウム塩型、すなわち4級アンモニウム基及び炭化水素基を有する下記式(IV)で表される界面活性剤である。
[R10N] (IV)
(式(IV)中、R及びRは、同一若しくは異なって、炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基を表し、かつ該R及びRの少なくとも一方は炭素数が4以上である。R及びR10は、炭素数1〜3のアルキル基を表す。Xは1価の陰イオンを表す。)
上記式(IV)において、R及びRは、一方がメチル基、他方が炭素数6〜18のアルキル基であることが好ましい。R及びR10は、メチル基が好ましい。Xとしては、塩化物イオン、臭化物イオンなどのハロゲンイオンが挙げられる。
上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヘキシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、デシルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、及びこれらに対応するブロミドなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。なかでも、ミクロフィブリル化植物繊維の分散性を向上できる点から、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドが好ましい。
上記工程1では、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液が使用される。すなわち、ミクロフィブリル化植物繊維の粉末ではなく、特定繊維径のミクロフィブリル化植物繊維が水等の溶媒中に分散した分散液(スラリー)が使用される。なお、分散液の溶媒としては、特に制限されず、水等が挙げられる。
上記分散液に含まれるミクロフィブリル化植物繊維としては、特に制限はないが、良好な補強性が得られるという点から、セルロースミクロフィブリルが好ましい。セルロースミクロフィブリルとしては、例えば、木材、竹、麻、ジュート、ケナフ、農作物残廃物、布、再生パルプ、古紙、バクテリアセルロース、ホヤセルロース等の天然物に由来するものが好ましい。
ミクロフィブリル化植物繊維の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、上記セルロースミクロフィブリルの原料を水酸化ナトリウム等の薬品で化学処理した後、リファイナー、二軸混錬機(二軸押出機)、二軸混錬押出機、高圧ホモジナイザー、媒体撹拌ミル、石臼、グラインダー、振動ミル、サンドグラインダー等により機械的に磨砕ないし叩解する方法が挙げられる。この方法では、化学処理によって原料からリグニンが分離されるため、リグニンを実質的に含有しないミクロフィブリル化植物繊維が得られる。また、その他の方法として、上記セルロースミクロフィブリルの原料を超高圧処理する方法なども挙げられる。
ミクロフィブリル化植物繊維の平均繊維径は、1μm以下であり、0.5μm以下であることが好ましい。1μmを超えると、破壊強度(破断強度、破断時伸び)が劣る傾向がある。該平均繊維径の下限は特に限定されないが、ミクロフィブリル化植物繊維分散液及び上記界面活性剤を含む混合物と、ゴムラテックスとを混合する場合に、濾水性の悪化による作業性の悪化を抑制できる観点から、4nm以上であることが好ましい。
ミクロフィブリル化植物繊維の平均繊維長は、好ましくは5mm以下、より好ましくは1mm以下であり、また、好ましくは1μm以上、より好ましくは50μm以上である。平均繊維長が下限未満の場合や上限を超える場合は、前述の平均繊維径と同様の傾向がある。
なお、ミクロフィブリル化植物繊維の平均繊維径及び平均繊維長は、走査型電子顕微鏡写真の画像解析、透過型顕微鏡写真の画像解析、X線散乱データの解析、細孔電気抵抗法(コールター原理法)等によって測定できる。
上記ミクロフィブリル化植物繊維分散液は、公知の方法で製造でき、その製造方法は特に限定されず、例えば、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、コロイドミルなどを用いて、ミクロフィブリル化植物繊維を水等の溶媒に分散させることで調製できる。ここで、上記分散液中のミクロフィブリル化植物繊維の含有量(固形分含量)は特に限定されないが、分散液(100質量%)中での均一分散性の点から、1〜10質量%が好ましい。
上記工程1では、ゴムラテックスが使用される。該ゴムラテックスとしては、例えば、天然ゴムラテックス、合成ジエン系ゴムラテックス(ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、イソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレン酢酸ビニルゴム、クロロプレンゴム、ビニルピリジンゴム、ブチルゴムなどのラテックス)などのジエン系ゴムラテックスが好適に使用できる。このように、上記ゴムラテックスが、ジエン系ゴムラテックスであることもまた、本発明の好適な実施形態の1つである。これらゴムラテックスとしては、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、本発明の効果がより好適に得られるという点から、天然ゴムラテックス、SBRラテックス、BRラテックス、イソプレンゴムラテックスがより好ましく、天然ゴムラテックスが特に好ましい。
天然ゴムラテックスはヘベア樹等の天然ゴムの樹木の樹液として採取され、ゴム成分のほか水、タンパク質、脂質、無機塩類等を含み、ゴム中のゲル分は種々の不純物の複合的な存在に基づくものと考えられている。本発明では、天然ゴムラテックスとして、ヘベア樹をタッピングして出てくる生ラテックス(フィールドラテックス)、遠心分離法やクリーミング法によって濃縮した濃縮ラテックス(精製ラテックス、常法によりアンモニアを添加したハイアンモニアラテックス、亜鉛華とTMTDとアンモニアによって安定化させたLATZラテックス等)等を使用できる。
天然ゴムラテックスは、蛋白質やリン脂質からなる蜂の巣状のセルを有しており、このセルによって天然ゴムへのミクロフィブリル化植物繊維の取り込みが阻害されてしまう傾向があるため、天然ゴムラテックスとミクロフィブリル化植物繊維とを混合する際には、予めケン化処理によって天然ゴムラテックス中のセルを除去する等の対処を行う必要があったが、本発明では、上記界面活性剤を使用することで、ケン化処理を経ていない天然ゴムラテックスを使用した場合であっても、ミクロフィブリル化植物繊維を均一に分散させることができる。
ここで、上記ゴムラテックスのpHは、好ましくは8.5以上、より好ましくは9.5以上である。該pHが8.5未満では、ゴムラテックスが不安定となり、凝固しやすい傾向がある。上記ゴムラテックスのpHは、好ましくは12以下、より好ましくは11以下である。該pHが12を超えると、ゴムラテックスが劣化するおそれがある。
上記ゴムラテックスは、従来公知の製法で調製でき、各種市販品も使用できる。なお、ゴムラテックスとしては、ゴム固形分が10〜80質量%のものを使用することが好ましい。より好ましくは20〜60質量%である。
上記工程1の混合工程では、まず、非イオン性界面活性剤及び/又は上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、均一な分散液になるまで充分に攪拌することで、上記界面活性剤及びミクロフィブリル化植物繊維分散液の混合物を得ることができる。混合方法としては、ブレンダーミルや超音波ホモジナイザーなどの公知の攪拌装置を使用する方法などが挙げられる。
次に、ミクロフィブリル化植物繊維分散液及び上記界面活性剤の混合物とゴムラテックスとを混合し、均一な分散液になるまで充分に攪拌することで、配合ラテックス(混合液)を調製できる。混合方法としては、ブレンダーミルなどの公知の攪拌装置にゴムラテックスを入れ、撹拌しながら、ミクロフィブリル化植物繊維分散液及び上記界面活性剤の混合物を滴下する方法や、ミクロフィブリル化植物繊維分散液及び上記界面活性剤の混合物を撹拌しながら、これにゴムラテックスを滴下する方法などが挙げられる。
上記配合ラテックスのpHは、好ましくは9.0以上、より好ましくは9.5以上である。該pHが9.0未満では、配合ラテックスが不安定になる傾向がある。配合ラテックスのpHは、好ましくは12以下、より好ましくは11.5以下である。該pHが12を超えると、配合ラテックスが劣化するおそれがある。
上記混合工程では、ゴムラテックスのゴム固形分100質量部に対して、ミクロフィブリル化植物繊維が5〜150質量部となるようにミクロフィブリル化植物繊維分散液を混合することが好ましい。5質量部未満であると、ミクロフィブリル化植物繊維の配合量が少なく、本発明の効果が充分に得られない傾向がある。150質量部を超えると、ミクロフィブリル化植物繊維の均一分散性が低下する傾向がある。該ミクロフィブリル化植物繊維の含有量は、より好ましくは10質量部以上である。また、該含有量は、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは70質量部以下、特に好ましくは30質量部以下である。
上記混合工程において、上記界面活性剤の添加量は、ミクロフィブリル化植物繊維100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましい。0.1質量部未満であると、界面活性剤の配合量が少なく、本発明の効果が充分に得られない傾向がある。10質量部を超えると、界面活性剤が物性の劣化に影響する傾向がある。また、ミクロフィブリル化植物繊維の均一分散性が低下する傾向もある。該添加量は、より好ましくは0.5質量部以上である。また、該添加量は、より好ましくは8質量部以下、更に好ましくは6質量部以下、特に好ましくは3質量部以下である。
上記混合工程における混合温度及び混合時間は、均一な配合ラテックスが調製できる点から、非イオン性界面活性剤及び/又は上記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合する場合、該ミクロフィブリル化植物繊維分散液及び上記界面活性剤の混合物とゴムラテックスとを混合する場合共に、好ましくは10〜40℃で3〜120分、より好ましくは15〜30℃で5〜90分である。
(工程2)
上記工程2では、上記工程1で得られた配合ラテックスのpHを3〜5(好ましくは3〜4)に調整し、凝固させる。pHが3未満であると、ミクロフィブリル化植物繊維の分散が悪化する傾向がある。また、pHが5を超えると、凝固が進行せず、ミクロフィブリル化植物繊維の分散が悪化する傾向がある。
pH3〜5に調整し、配合ラテックスを凝固させる方法としては、通常、酸が使用され、これを配合ラテックスに添加することで凝固される。凝固させるための酸としては、硫酸、塩酸、ギ酸、酢酸などが挙げられる。凝固工程の温度は、10〜40℃で行うことが好ましい。
また、凝固の状態(凝固した凝集粒子の大きさ)を制御する目的で、凝集剤を添加しても良い。凝集剤として、カチオン性高分子などを用いることができる。
得られた凝固物(凝集ゴム及びミクロフィブリル化植物繊維を含む凝集物)を公知の方法でろ過、乾燥させ、更に乾燥後、2軸ロール、バンバリーなどでゴム練りを行うと、ミクロフィブリル化植物繊維がゴムマトリックスに均一に分散した複合体を得ることができる。なお、本発明のミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体は、本発明の効果を阻害しない範囲で他の成分を含んでもよい。
<ゴム組成物>
本発明のゴム組成物は、上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を含有する。上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体は、マスターバッチとして使用できる。上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体はゴム中にミクロフィブリル化植物繊維が均一に分散しているので、他の成分と混合したゴム組成物においてもミクロフィブリル化植物繊維を均一に分散できる。そのため、効果的な補強性の発揮が期待できる。
本発明のゴム組成物には、上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体以外に、上記ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体に用いられたゴム成分以外のタイヤ工業において一般的に用いられるゴム成分、カーボンブラック、シリカなどの充填剤、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、硫黄、加硫促進剤などの各種材料を適宜配合できる。
<空気入りタイヤ>
本発明のゴム組成物は空気入りタイヤに好適に使用できる。上記空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形することにより未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造することができる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
天然ゴムラテックス:Muhibbah LATEKS社から入手したフィールドラテックスを使用
ミクロフィブリル化植物繊維:(株)スギノマシン製のバイオマスナノファイバー(製品名「BiNFi−s セルロース」、平均繊維長:約2μm、平均繊維径:約0.02μm、固形分:2質量%)
界面活性剤1(非イオン性界面活性剤):ハンツマン(株)製のteric 16A29(CH(CH15(OC29−OH)
界面活性剤2(非イオン性界面活性剤):EVONIK−DEGUSSA社製のSi363(下記式で表される界面活性剤)
界面活性剤3(陽イオン性界面活性剤):和光純薬工業(株)製のへキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(下記式で表される界面活性剤)
界面活性剤4(非イオン性界面活性剤):花王(株)製のPD−430(R−(OC(OC−OH:R=長鎖アルキル基、p=3〜100、q=3〜100)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華2種
ステアリン酸:日油(株)製の椿
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラ−NS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
(ミクロフィブリル化植物繊維分散液の調製)
ミクロフィブリル化植物繊維50gに純水50gを添加し、ミクロフィブリル化植物繊維1質量%懸濁液を作製し、これを撹拌、及び超音波処理を10分間行い、ミクロフィブリル化植物繊維分散液を得た。
<実施例1〜4>
(ミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体の調製)
調製したミクロフィブリル化植物繊維分散液に、表1の配合処方に従って界面活性剤を所定量添加し、高速ホモジナイザーを用いて室温(20〜30℃)で5分間攪拌して、ミクロフィブリル化植物繊維分散液及び界面活性剤の混合物を得た。得られた混合物を表1の配合処方に従って所定量の天然ゴムラテックスに添加し、高速ホモジナイザーを用いて室温で5分攪拌し、pH10.2の配合ラテックスを得た。次いで、室温下で2質量%ギ酸水溶液を加え、pH3〜4に調整し、凝固物を得た。得られた凝固物をろ過し、乾燥してミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体を得た。得られたミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体を電子顕微鏡により観察した。実施例1における電子顕微鏡写真を図1に示す。図1から、実施例1においては、天然ゴム中にミクロフィブリル化植物繊維が微細に分散していることが分かる。また、実施例2〜4においても実施例1と同程度に天然ゴム中にミクロフィブリル化植物繊維が微細に分散していた。
<比較例1>
(ミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体の調製)
調製したミクロフィブリル化植物繊維分散液に表1の配合処方に従って所定量の天然ゴムラテックスを添加し、高速ホモジナイザーを用いて室温で5分間攪拌して、pH10.2の配合ラテックスを得た。次いで、室温下で2質量%ギ酸水溶液を加え、pH3〜4に調整し、凝固物を得た。得られた凝固物をろ過し、乾燥してミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体を得た。得られたミクロフィブリル化植物繊維・天然ゴム複合体を電子顕微鏡により観察した。電子顕微鏡写真を図2に示す。図2から、比較例1においては、ミクロフィブリル化植物繊維の凝集塊ができており、天然ゴム中にミクロフィブリル化植物繊維が微細に分散していないことが分かる。
<実施例11〜14及び比較例11>
表2に示す配合に従って、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を混練りした。次に、ロールを用いて、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加して練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で15分間プレス加硫して加硫物を得た。得られた加硫物を下記により評価し、結果を表2に示した。
(破断強度・破断時伸び)
加硫物を用いて3号ダンベル型ゴム試験片を作製し、JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて引張試験を行い、破断強度(TB)、破断時伸び(EB)を測定した。比較例11のゴム試験片(基準試験片)のTB指数、EB指数をそれぞれ100とし、下記計算式により、各配合のTB、EBを指数表示した。TB指数が大きいほど破断強度が大きく補強性に優れ、EB指数が大きいほど破断時伸びが大きく耐クラック性に優れることを示す。
(TB指数)=(各配合のTB)/(基準試験片のTB)×100
(EB指数)=(各配合のEB)/(基準試験片のEB)×100
(転がり抵抗)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪み10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で各配合(加硫物)のtanδを測定し、比較例11のゴム試験片(基準試験片)のtanδを100として、下記計算式により指数表示した(転がり抵抗指数)。指数が小さいほど転がり抵抗特性(低燃費性)が優れる。
(転がり抵抗指数)=(各配合のtanδ)/(基準試験片のtanδ)×100
表2から、所定の界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで調製された配合ラテックスから得られるミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を用いた実施例11〜14は、比較例11(基準比較例)に比べ、タイヤに要求される破断強度、破断時伸び、低燃費性が高い次元でバランスよく得られた。

Claims (4)

  1. 非イオン性界面活性剤及び/又は下記式(IV)で表される陽イオン性界面活性剤と、平均繊維径1μm以下のミクロフィブリル化植物繊維分散液とを混合し、得られた混合物とゴムラテックスとを更に混合することで配合ラテックスを調製する工程1、及び、
    前記工程1で得られた配合ラテックスのpHを3〜5に調整し、凝固させる工程2を含む
    ミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体の製造方法
    [R10N] (IV)
    (式(IV)中、R及びRは、同一若しくは異なって、炭素数1〜22のアルキル基又はアルケニル基を表し、かつ該R及びRの少なくとも一方は炭素数が4以上である。R及びR10は、炭素数1〜3のアルキル基を表す。Xは1価の陰イオンを表す。)
  2. 前記ゴムラテックスが、ジエン系ゴムラテックスである請求項1記載のミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体の製造方法
  3. 請求項1又は2記載の製造方法により得られたミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を混練する工程を含むゴム組成物の製造方法。
  4. 請求項1又は2記載の製造方法により得られたミクロフィブリル化植物繊維・ゴム複合体を混練する工程を含む空気入りタイヤの製造方法。
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