JP7346692B1 - ゴム複合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボンブラックを用いなくても、良好なゴム物性を発揮し得るゴム複合体を提供する。【解決手段】ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、前記バイオマスナノファイバーの重合度が150以上であり、累積50%繊維径(D50)が2~100nmであり、前記ゴム成分100質量部に対して、前記バイオマスナノファイバーを0.3~4.5質量部含有するゴム複合物である。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム複合物に関する。
近年、ゴム組成物における引張強度等の各種強度や物性を向上させるため、種々の繊維をゴム組成物に含有させる技術が知られている。
例えば、特許文献1は、ゴム(A)及びセルロース繊維(B)を含有するゴム組成物を加硫してなり、セルロース繊維(B)の平均繊維径が2~1000nmであり、平均繊維長が0.1~1000μmであり、かつゴム(A)100質量部に対するセルロース繊維(B)の含有量が0.05~35質量部である加硫ゴムを開示している。
特開2018-16898号公報
ところで、タイヤ等のゴム製品には補強材としてカーボンブラックが用いられる。カーボンブラックは、所望の補強効果を発揮するにはゴムに大量に添加する必要がある。また、大量に添加する必要があるため、ゴム製品が重くなったり、その黒色に由来して材料そのものが黒色となってしまう。したがって、黒色以外に着色したい場合は、カーボンブラックの使用は不適となる。
また、カーボンブラックは化石燃料由来であり、今後のカーボンニュートラルを考慮すると、カーボンブラックと同等の物性を発揮し得る天然の素材が求められる。
上記の点を考慮すると、セルロースファイバーをはじめとしたバイオマスナノファイバーは軽量であり、かつ天然由来であることから、カーボンブラックの代替材料として有望といえる。
既述の特許文献1は、セルロース繊維を含有するゴム組成物を開示しているが、これらは、フィット感や耐摩耗性といった効果を期待しており、カーボンブラックを配合したゴムと同等の物性を目指したものではない。
以上から、本発明は、カーボンブラックを用いなくても、良好なゴム物性を発揮し得るゴム複合体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、特定の重合度及び繊維径を有するバイオマスナノファイバーをゴムに比較的少量含有させることで、カーボンブラックを含むゴム組成物と同程度の引張応力を有しながら、高い引張強度を発揮するゴム複合体が得られることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1] ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、
前記バイオマスナノファイバーの重合度が150以上であり、累積50%繊維径(D50)が2~100nmであり、
前記ゴム成分100質量部に対して、前記バイオマスナノファイバーを0.3~4.5質量部含有するゴム複合物。
[2] 前記バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)と、累積10%繊維径(D10)と、累積90%繊維径(D90)とが下記式Aで表される関係を有する[1]に記載のゴム複合物。
式A:(D90-D10)/D50≦2.5
[3] 前記バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)と、前記累積10%繊維径(D10)とが下記式Bで表される関係を有する[2]に記載のゴム複合物。
式B:0.3≦D10/D50≦0.7
[4] 前記バイオマスナノファイバーの最頻径が2~20nmである[1]~[3]のいずれかに記載のゴム複合物。
[5] 前記バイオマスナノファイバーが機械解繊バイオマスナノファイバーである[1]~[4]のいずれかに記載のゴム複合物。
[6] 架橋後の引張試験において、100%モジュラスが1.0~2.5MPaである[1]~[5]のいずれかに記載のゴム複合物。
[7] 架橋後の引張試験において、300%モジュラスが2.5~11.5MPaである[1]~[5]のいずれかに記載のゴム複合物。
本発明によれば、カーボンブラックを用いなくても、良好なゴム物性を発揮し得るゴム複合体を提供することができる。
実施例4~6で使用するCNF分散液の繊維径分布を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)ついて説明する。
本実施形態に係るゴム複合物は、ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含む。上記バイオマスナノファイバーは、その重合度が150以上であり、累積50%繊維径(D50)が3~100nmである。また、ゴム成分100質量部に対して、上記バイオマスナノファイバーを0.3~4.5質量部含有する。
特定範囲の重合度と繊維径を有するバイオマスナノファイバーを、ゴム成分100質量部に対して、0.3~4.5質量部という比較的少量含有することで、カーボンブラックを用いなくても、良好なゴム物性を発揮し得るゴム複合体とすることができる。
ここで、「良好なゴム物性」とは、補強材を含まないゴムに対して、例えば、高い破断強度を有することをいう。
また、ゴム本来の柔軟性の観点から、モジュラス100%時、モジュラス300%時のそれぞれの応力(100%モジュラス及び300%モジュラス)が、カーボンブラックを含むゴム組成物と同程度であることが「良好なゴム物性」に含まれることが好ましい。
上記のような効果が得られる理由は明らかではないが、おそらく、次の点が考えられる。
すなわち、本実施形態に係るバイオマスナノファイバーの繊維径とカーボンブラックの一次平均粒子径とはどちらもナノスケールの大きさであり、バイオマスナノファイバーの重合度は、その長さに相当するが、この特定の範囲の重合度がカーボンブラック粒子で構成されるストラクチャーと同じような物性向上効果を発揮するものと推察される。また、バイオマスナノファイバーはそれ自体が繊維状であるため、カーボンブラックのように大量に添加してストラクチャーを形成する必要がなく、少量で効率的に物性向上効果を発揮できると考えられる。逆に、本実施形態に係るバイオマスナノファイバーを、4.5質量部を超えて大量に添加すると、繊維同士の絡み合いが生じ、硬度は向上するがゴムの変形性が損なわれてしまうと考えられる。
ここで、本明細書におけるバイオマスナノファイバーの重合度とは、粘度平均重合度ともいわれるもので下記のようにして測定されるものである。
例えば、バイオマスナノファイバーがセルロース由来である場合、バイオマスナノファイバーの重合度は、下記の論文を参考にして算出する。
TAPPI International Standard;ISO/FDIS 5351,2009.Smith,D. K.;Bampton, R. F.;Alexander, W. J. Ind. Eng. Chem.,Process Des. Dev.1963, 2, 57-62.
具体的には、バイオマスナノファイバーをイオン交換水で含有量が2±0.3質量%となるように希釈した懸濁液30gを、遠沈管に分取して冷凍庫に一晩静置し、凍結させる。さらに凍結乾燥機で5日間以上乾燥させた後、105℃に設定した定温乾燥機で3時間以上4時間以下加熱し、絶乾状態のバイオマスナノファイバーを得る。
リファレンスを測定するために、空の50ml容量のスクリュー管に純水15mlと1mol/Lの銅エチレンジアミン15mlを加え、0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液を調製する。キャノンフェンスケ粘度計に上記の0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液10mlを入れ、5分間置いた後、25℃における落下時間を測定して溶媒落下時間とする。
次に、バイオマスナノファイバーの粘度を測定するため、絶乾状態のバイオマスナノファイバー0.14g以上0.16g以下を空の50ml容量のスクリュー管に量り取り、純水15mlを添加する。さらに1mol/Lの銅エチレンジアミン15mlを加え、自転公転式スーパーミキサーで1000rpm、10分撹拌し、バイオマスナノファイバーが溶解した0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液とする。リファレンスの測定と同様に、キャノンフェンスケ粘度計に調製した0.5mol/Lの銅エチレンジアミン溶液10mlを入れ、5分間置いた後、25℃における落下時間を測定する。落下時間の測定は3回行い、その平均値をバイオマスナノファイバー溶液の落下時間とする。
測定に用いた絶乾状態のバイオマスナノファイバーの質量、溶媒落下時間、及びバイオマスナノファイバー溶液の落下時間から下式を用いて重合度を算出する。なお、下記の重合度は2回以上測定した場合は、それらの平均値である。
測定に用いた絶乾状態のバイオマスナノファイバー質量:a(g)(ただし、aは0.14以上0.16以下)
溶液のセルロース濃度:c=a/30(g/mL)
溶媒落下時間:t(sec)
バイオマスナノファイバー溶液の落下時間:t(sec)
溶液の相対粘度:ηrel=t/t
溶液の比粘度:ηsp=ηrel-1
固有粘度:[η]=ηsp/c(1+0.28ηsp
重合度:DP=[η]/0.57
バイオマスナノファイバーの重合度が大きいほうがモジュラス100%時、モジュラス300%時の補強効果が大きい。バイオマスナノファイバーの重合度が150未満であると、モジュラス100%時、モジュラス300%時の補強効果が小さい。バイオマスナノファイバーの重合度は、150~900であることが好ましく、600~900であることがより好ましく、630~870であることがさらに好ましい。
本実施形態においてバイオマスナノファイバーとしては、生物由来の高分子で水に難溶性のナノファイバーで、例えば、セルロースナノファイバー、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、シルクナノファイバー等が挙げられる。なかでも、化学的安定性、熱的安定性、コストの観点からセルロースナノファイバー(CNF)が好ましい。
バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)は、2~100nmであるが、繊維のアスペクト比を保つ観点から、2~80nmであることが好ましく、2~50nmであることがより好ましく、2~30nmであることがより好ましく、2~15nmであることがより好ましく、2~10nmであることがより好ましい。
累積50%繊維径(D50)が100nmを超えると、繊維のアスペクト比が小さくなり、ゴムへの添加時にゴムの破断伸びおよび破断強度のいずれかまたは両方が低下してしまう可能性がある。
バイオマスナノファイバーの繊維径(及び後述の最頻径)は、公知の電界放射型走査電子顕微鏡や走査型プローブ顕微鏡を用いて撮影された画像より測定できる。例えば走査型プローブ顕微鏡を用いる場合、バイオマスナノファイバーを希釈した水分散体を雲母の上に滴下したあと風乾し、雲母上のバイオマスナノファイバーの表面を撮影し測定される。累積50%繊維径は、適切な倍率で撮影された顕微鏡写真に基づいて測定した繊維の厚みを繊維径とし、100個の繊維径を測定し、当該繊維径と繊維の個数積算%の分布曲線から算出することができる。具体的には、積算%の分布曲線が50%(個数)の横軸と交差するポイントの粒子径を累積50%繊維径という。また、積算%の分布曲線が10%の横軸と交差するポイントの繊維径を累積10%繊維径、90%の横軸と交差するポイントの粒子径を累積90%繊維径という。
バイオマスナノファイバーの累積10%繊維径(D10)は、ゴム成分中での繊維の均一分散性の観点から、2~10nmであることが好ましく、2~7nmであることがより好ましい。
バイオマスナノファイバーの累積90%繊維径(D90)は、繊維の均一性の観点から、2~25nmであることが好ましく、10~20nmであることがより好ましい。
バイオマスナノファイバーの累積50%径(D50)と、累積10%の繊維径(D10)と、累積90%の繊維径(D90)とが下記式Aで表される関係を有することが好ましい。
式A:(D90-D10)/D50≦2.5(より好ましくは、1≦(D90-D10)/D50≦2.25)
上記式Aと満たすということは、バイオマスナノファイバーの繊維径のばらつきが大きくなく、良好に揃っていることを示す。ゴムの物性はゴム中での補強繊維の分散構造が影響してくるため、繊維径がそろったナノファイバーの方がより物性の安定化したゴム複合物を作製することができる。
バイオマスナノファイバーの繊維径(D50)と、前記累積10%の繊維径(D10)とが下記式Bで表される関係を有することが好ましい。
式B:0.3≦D10/D50≦0.7(より好ましくは、0.3≦D10/D50≦0.6)
上記式Bと満たすということは、バイオマスナノファイバーのうち、繊維径が10nm以下のバイオマスナノファイバーがある程度存在することを示す。これにより、繊維が細く、表面積の大きいナノファイバーを添加することで、ゴム中でのナノファイバーのネットワーク構造が緻密化し、よりモジュラス100%時、モジュラス300%時の補強性を向上させることができる。
バイオマスナノファイバーの最頻径は、2~20nmであることが好ましく、ゴムへの添加時の均一分散性とゴムの引張物性改善の観点から、2~15nmであることが好ましく、2~10nmであることがより好ましい。最頻径が20nm以下であると、ゴムへの添加時に均一分散性が良好となり、ゴムの破断伸びおよび破断強度のいずれか、又は両方を良好にすることができる。
なお、最頻径とは、モード径とも読み替えることができる。
バイオマスナノファイバーには種々の製造方法から製造されたものがあるが、なかでも機械解繊で製造された機械解繊バイオマスナノファイバーであることが好ましい。
機械解繊バイオマスナノファイバーは、原料バイオマスをビーターやリファイナーで所定の長さとして、高圧ホモジナイザー、グラインダー、衝撃粉砕機、ビーズミル等を用いて、フィブリル化または微細化(機械粉砕)して得られるもので化学修飾されていないものをいう。機械解繊バイオマスナノファイバーの製造方法として、例えば、直径0.1~0.8mmの噴射ノズルを介して、100~245MPaの高圧噴射処理により、バイオマス分散流体を衝突用硬質体に衝突させるか、または互いに噴射衝突させてバイオマスを微細化させる方法がある。この方法は、市販されている高圧ホモジナイザーのように、分散流体を高圧低速で狭い流路を通過させ、解放時に均質化させるせん断力だけではなく、分散流体を衝突用硬質体に衝突させることによる衝突力や、キャビテーションを利用した、高圧での連続処理ができる。
他方、化学修飾を経て製造される化学修飾バイオマスナノファイバーでは、原料バイオマスを化学的処理により微細化しやすくし、その後、機械解繊で微細化して得られる。化学修飾バイオマスナノファイバーの化学的処理として、バイオマスナノファイバーに親水性の置換基を導入し、バイオマスナノファイバー表面のヒドロキシ基の全部または一部を親水性の官能基で置換することで、バイオマスナノファイバー同士の静電反発作用を用いて微細化しやすくする処理がある。親水性の官能基は、例えば、カルボキシ基、リン酸基、及び硫酸基である。親水性の官能基を導入した化学修飾バイオマスナノファイバーを樹脂と複合化させた場合、親水性官能基が不純物として、樹脂物性等に好ましくない影響を与える可能性がある。また、化学修飾バイオマスナノファイバーである、例えば、TEMPO酸化CNFのような化学修飾CNFを用いると、修飾剤由来の塩に含まれる金属イオンが不純物として、樹脂物性等に好ましくない影響を与える可能性がある。金属イオンは、例えば、ナトリウム、アルミニウム、銅、及び銀である。しかし、機械解繊バイオマスナノファイバーは微細化の際に化学修飾等を行わず、媒体として水性媒体だけを用いるので、樹脂物性に影響を及ぼしやすい化合物が存在せず、化学的にも熱的にも安定である。また、高圧ホモジナイザーで処理しても、機械解繊バイオマスナノファイバーは重合度の低下が起きにくい。
ここで、機械解繊バイオマスナノファイバーは、バイオマスのグルコース単位当たりのカルボキシ基、リン酸基、及び硫酸基のいずれかである親水性官能基の導入量が0.1mmol/g以下であり、0.01mmol/g以下であることが好ましい。ここで、導入量とは、含有量とも読み代えることができる。
当該導入量(含有量)は、例えば、公知の伝導度滴定法などにより測定して求めることができる。
また、機械解繊バイオマスナノファイバーは、ナトリウム、アルミニウム、銅、及び銀のいずれか1つ(好ましくはいずれか2つのそれぞれ、より好ましくはいずれか3つのそれぞれ、さらに好ましくは4つのそれぞれ)の含有率が0.1質量%以下となっており、0.01質量%以下となっていることが好ましい。
当該含有率は、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法、電子線マイクロアナライザーを用いたEPMA法、蛍光X線分析法の元素解析により測定して求めることができる。
上記のような機械解繊バイオマスナノファイバーである、例えば、(株)スギノマシン製のBiNFi-sセルロース(FMa、WFo、IMa、これらの改良品等)を使用することができる。
本実施形態に係るゴム成分は、有機高分子を主成分とする、弾性限界が高く弾性率の低い成分である。ゴム成分は天然ゴム及び合成ゴムに大別されるがいずれでもよく、両者の組み合わせでもよい。天然ゴムとしては、化学修飾を施さない、狭義の天然ゴムでもよく、また塩素化天然ゴム、クロロスルホン化天然ゴム、エポキシ化天然ゴムのように、天然ゴムを化学修飾したものでもよい。合成ゴムとしては例えば、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム、スチレン-イソプレン共重合体ゴム、スチレン-イソプレン-ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン-ブタジエン共重合体ゴム等のジエン系ゴムエチレン-プロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロロヒドリンゴム(CO、ECO)、フッ素ゴム(FKM)、シリコーンゴム(Q)、ウレタンゴム(U)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)が挙げられる。天然ゴムとしては例えば、水素化天然ゴム、脱タンパク天然ゴムが挙げられる。ゴム成分は、1種単独でもよく、2種以上の組み合わせでもよい。ゴム成分は、固形状及び液状のいずれでもよい。液状のゴム成分としては例えば、ゴム成分の分散液、ゴム成分の溶液が挙げられる。溶媒としては例えば、水、有機溶媒が挙げられる。
ゴム成分100質量部に対して、バイオマスナノファイバーは0.3~4.5質量部とし、0.5~4.2質量部であることが好ましく、0.5~4.0質量部であることがより好ましい。0.3質量部未満であると、モジュラス100%時、モジュラス300%時の補強効果が劣り、4.5質量部を超えると、硬くなりすぎて、ゴム特有の変形性が損なわれてしまう。
ゴム成分100質量部に対し、好ましいバイオマスナノファイバーの質量部は、バイオマスナノファイバーの重合度に応じ異なる。架橋後の引張試験におけるモジュラス100%において好ましい物性値を得るには、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が200±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して1.0~4.0質量部であることが好ましい。
また、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が650±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して1.0~2.5質量部であることが好ましい。
さらに、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が800±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して0.5~1.0質量部であることが好ましい。
さらに、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が850±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して0.5~1.0質量部であることが好ましい。
架橋後の引張試験におけるモジュラス300%において好ましい物性値を得るには、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が200±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して1.0~4.0質量部であることが好ましい。
また、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が650±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して1.0~4.0質量部であることが好ましい。
さらに、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が800±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して1.0~4.0質量部であることが好ましい。
さらに、添加するバイオマスナノファイバーの重合度が850±10である場合、バイオマスナノファイバーはゴム成分100質量部に対して0.5~4.0質量部であることが好ましい。
本実施形態に係るゴム複合物には、必要に応じて、加硫剤、助剤、酸化防止剤、熱安定剤、耐候性向上剤、離型剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤、相溶化剤、老化防止剤等の1種または2種以上を添加剤を含有することができる。また、必要に応じて、各種のフィラーを含有させてもよい。かかるフィラーとしては、炭酸カルシウム、合成珪素、酸化チタン、カーボンブラック、硫酸バリウム、ガラス繊維、ウィスカー、炭素繊維、炭酸マグネシウム、グラファイト、二硫化モリブデン、酸化亜鉛等が挙げられる。
本実施形態に係るゴム複合物は、タイヤ、ゴム手袋、靴底、伝動ベルト、防振・免振ゴムといった種々の用途に適用可能である。
[ゴム複合物の製造方法]
本実施形態に係るゴム複合物の製造方法は、バイオマスナノファイバーと、ゴムラテックスとを含むゴムラテックス組成物を作製する工程と、ゴムラテックス組成物を乾燥してゴム-バイオマスナノファイバーマスターバッチを作製する工程と、ゴム-バイオマスナノファイバーマスターバッチ及び加硫剤を混練する工程とを含む。
ここで、ゴムラテックスとは、既述のゴム成分からなるゴム粒子が水等の分散媒中に分散された状態のものをいう。ゴムラテックス若しくはゴムラテックス組成物中には、既述の添加剤やフィラー等を所定量含有させてもよい。ゴムラテックス中の固形分濃度は、10~70質量%であることが好ましい。
バイオマスナノファイバーは分散液の状態でゴムラテックスと混合することが好ましく、混合する方法には特に限定されない。例えば、プロペラ式撹拌装置、ホモジナイザー、ロータリー撹拌装置、電磁撹拌装置等の公知の攪拌装置、手動での撹拌、あるいは攪拌せずに自然拡散等の方法によることができる。
ゴムラテックス組成物を乾燥してゴム-バイオマスナノファイバーマスターバッチを作製する際の乾燥方法としては、自然乾燥、オーブン乾燥、凍結乾燥、噴露乾燥、パルス燃焼等の公知の乾燥方法を採用することができる。乾燥温度は、ゴム、バイオマスナノファイバーが熱分解しない温度で実施することが好ましく、例えば70℃程度とすることが好ましい。
ゴム複合物は、ゴム-バイオマスナノファイバーマスターバッチと加硫剤を混練する工程を経て製造されるが、この加硫剤としては、硫黄系加硫剤又は有機過酸化物を使用することができる。硫黄系加硫剤としては、例えば硫黄、モルホリンジスルフィド等を使用することができ、中でも硫黄が好ましい。有機過酸化物としては従来ゴム工業で使用される各種のものが使用可能であるが、中でも、ジクミルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシベンゼン及びジ-t-ブチルパーオキシ-ジイソプロピルベンゼンが好ましい。また、これらの加硫剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。加硫剤は、ゴム成分(固形分)100質量部に対して0.5~5質量部であることが好ましい。
混練の際に、加硫剤とともに、加硫促進剤及び加硫助剤等を配合してもよい。
加硫促進剤としては、CBS(N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド)、TBBS(N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド)、TBSI(N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンイミド)等のスルフェンアミド系の加硫促進剤;DPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤;テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;MBT(2-メルカプトベンゾチアゾール)、MBTS(ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド)等のチアゾール系加硫促進剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛等の加硫促進剤;等が挙げられる。加硫促進剤は、ゴム成分(固形分)100質量部に対して0.5~5質量部であることが好ましい。
加硫助剤としては、例えば亜鉛華(酸化亜鉛)ステアリン酸等が挙げられる。加硫助剤は、ゴム成分(固形分)100質量部に対して0.5~10質量部であることが好ましい。
混練は公知の装置を用いて行う。混練温度は40~60℃程度とすることが好ましい。混練後には100~250℃で加硫を行うことでゴム複合物が製造される。
ゴム複合物は例えば、通常のゴム製品あるいはゴム半製品で一般的に採用される形状で使用に供される。
本実施形態に係るゴム複合物は、架橋後の引張試験において、100%モジュラスが1.0~2.5MPaであることが好ましく、さらに1.25MPa以上2.5MPa以下がより好ましく、さらに1.5MPa以上2.5MPa以下がより好ましい。ひずみ100%時の応力が前記範囲にあることで、硬度が上がりすぎず、ゴムとしての変形性を損なわずに補強性を発現できる。
また、架橋後の引張試験において、300%モジュラスが2.5~11.5MPaが好ましく、さらに3.0MPa以上11.5MPa以下がより好ましく、さらに4.0MPa以上11.5MPa以下がより好ましく、さらに7.0MPa以上11.5MPa以下がより好ましく、さらに10.0MPa以上11.5MPa以下が好ましい。これにより、カーボンブラックを含むゴム組成物と同程度の引張応力を有しながら、高い引張強度を発揮することができる。カーボンブラックの代替としてバイオマスナノファイバーを使用しているため、カーボンニュートラルの実現に貢献することができる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
天然ゴム(NR)ラテックス(ハイアンモニアタイプ、固形分約60質量%、エスアンドエスジャパン)にCNF水分散液A(BiNFi-sセルロース(FMa-10005)、固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を添加した。CNFの添加量は、乾燥後のゴム成分100質量部に対して1質量部となるようにした。その後、自転公転式撹拌脱泡機(ハイマージャ、HM-400W、共立精機製)を用いて混合し、NRラテックス/CNFウェットマスターバッチを作製した。そのウェットマスターバッチを乾燥することでNR/CNFマスターバッチA1を作製した。表1に本例のCNFの各累積径、最頻径、重合度を示す。
上記のCNFの各累積径、最頻径は、下記のようにして測定した。
CNF水分散体を雲母の上に滴下した後、風乾し、雲母上のCNFの表面を、(株)島津製作所製走査型プローブ顕微鏡であるSPM‐9700のダイナミックモード(DFM)にて測定した。カンチレバーはOMCL-AC240TS(オリンパス社製、バネ定数約2N/m、共振周波数70kHz)を用いた。100個の繊維径を測定し、当該繊維径と繊維の個数積算%の分布曲線から算出した。
図1は、実施例4~6で使用するCNFの繊維径分布を示す図である。
このNR/CNFマスターバッチを2本ロールで混練中にステアリン酸をゴム成分100質量部に対して0.5質量部、及び酸化亜鉛をゴム成分100質量部に対して6質量部を添加し、さらに混練した。その後、硫黄をゴム成分100質量部に対して3.5質量部および加硫促進剤(BBS、N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド)をゴム成分100質量部に対して0.7質量部を添加し、さらに混練し、未加硫のNR/CNFシートを得た。
このシートを、金型にはさみ、150℃で10分間プレス加硫することにより、厚さ2mmの加硫NR/CNFシート(ゴム複合物)を得た。
これを所定の形状の試験片に裁断し、JIS K6251に従い、精密万能試験機(AG-20kNXDplus型、(株)島津製作所製)を用いて引張強度試験(引張速度:500mm/min)を実施した。引張強度試験の結果を表2に示す。
なお、引張強度試験は、ひずみ100%応力(MPa)、ひずみ300%応力(MPa)、破断強度(MPa)の測定を行った。
ひずみ100%応力は、1.0MPa以上2.5MPa以下が好ましく、より好ましくは1.25MPa以上2.5MPa以下が好ましく、より好ましくは1.5MPa以上2.5MPa以下が好ましい。ひずみ100%時の応力が上記範囲にあることで、硬度が上がりすぎず、ゴムとしての変形性を損なわずに補強性を発現できる。
ひずみ300%応力は2.5MPa以上11.5MPa以下が好ましく、より好ましくは3.0MPa以上11.5MPa以下が好ましく、より好ましくは4.0MPa以上11.5MPa以下が好ましく、より好ましくは7.0MPa以上11.5MPa以下が好ましく、より好ましくは10.0MPa以上11.5MPa以下が好ましい。
破断強度は、25MPa以上が好ましい。
[実施例2]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して2.5質量部となるようにした以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例3]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して4.0質量部となるようにした以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例4]
CNF水分散液Aの代わりにCNF水分散液B(BiNFi-sセルロース(WFo-10005)、固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を用いた以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例5]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して2.5質量部となるようにした以外は実施例4と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例6]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して4質量部となるようにした以外は実施例4と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例7]
CNF水分散液Aの代わりにCNF水分散液B(BiNFi-sセルロース(IMa-10005)、固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を用いた以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例8]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して2.5質量部となるようにした以外は実施例7と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例9]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して4質量部となるようにした以外は実施例4と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例10]
CNF水分散液Aの代わりにCNF水分散液C(特殊品:重合度の高い針葉樹パルプを原料とするセルロース分散流体を高圧噴射処理し、IMa-10005の重合度をより高くしたもの、固形分5質量%、(株)スギノマシン製)を用い、CNFの添加量が乾燥後のゴム成分100質量部に対して0.5質量部となるようにした以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例11]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して1.0質量部となるようにした以外は実施例10と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例12]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して2.5質量部となるようにした以外は実施例10と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[実施例13]
CNFの添加量が、乾燥後のゴム成分100質量部に対して4質量部となるようにした以外は実施例10と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[比較例1]
CNF水分散液Aを用いなかった以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
[参考例1]
CNF水分散液Aの代わりにカーボンブラックを20質量部使用した以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
なお、カーボンブラックは、旭カーボン社製のカーボンブラック(平均一次粒径:31~80nm)を用いた。
[参考例2]
CNF水分散液Aの代わりにカーボンブラックを40質量部使用した以外は実施例1と同様にしてゴム複合物を作製し、実施例1と同様にして引張強度試験を行った。引張強度試験の結果を表2に示す。
なお、カーボンブラックは、旭カーボン社製のカーボンブラック(平均一次粒径:31~80nm)を用いた。
Figure 0007346692000001
Figure 0007346692000002

Claims (7)

  1. ゴム成分と、バイオマスナノファイバーとを含み、
    前記バイオマスナノファイバーの粘度平均重合度が600以上であり、累積50%繊維径(D50)が2~100nmであり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記バイオマスナノファイバーを0.3~4.5質量部含有し、
    前記バイオマスナノファイバーが、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、及びセルロースナノファイバーのいずれかであるゴム複合物。
  2. 前記バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)と、累積10%繊維径(D10)と、累積90%繊維径(D90)とが下記式Aで表される関係を有する請求項1に記載のゴム複合物。
    式A:(D90-D10)/D50≦2.5
  3. 前記バイオマスナノファイバーの累積50%繊維径(D50)と、前記累積10%繊維径(D10)とが下記式Bで表される関係を有する請求項2に記載のゴム複合物。
    式B:0.3≦D10/D50≦0.7
  4. 前記バイオマスナノファイバーの最頻径が2~20nmである請求項1~3のいずれか1項に記載のゴム複合物。
  5. 前記バイオマスナノファイバーが機械解繊バイオマスナノファイバーである請求項1~3のいずれか1項に記載のゴム複合物。
  6. 架橋後の引張試験において、100%モジュラスが1.0~2.5MPaである請求項1~3のいずれか1項に記載のゴム複合物。
  7. 架橋後の引張試験において、300%モジュラスが2.5~11.5MPaである請求項1~3のいずれか1項に記載のゴム複合物。
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