JP5928523B2 - 案内車の溝加工方法 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの案内車に形成された溝を加工する方法に関する。
特許文献1に、エレベータの駆動綱車及び案内車に形成された溝を加工するための装置が記載されている。特許文献1には、駆動綱車と案内車との間に加工装置を設置し、溝の巻上ロープが巻き掛けられていない部分に砥石を接触させる方法が記載されている。
特許第4844183号公報
図8は、エレベータ装置の構成例を示す図である。図8は、小型のエレベータ装置を示している。小型のエレベータ装置では、駆動綱車と案内車との間(図8に示すA部)に加工装置を設置するためのスペースが確保されていない場合がある。
駆動綱車は巻上機の電動機によって駆動される。このため、巻上ロープを駆動綱車から外しても駆動綱車を回転させることができる。即ち、巻上ロープを駆動綱車から外しても駆動綱車に形成された溝を加工装置によって加工することができる。一方、案内車専用の電動機は備えられていない。案内車は、巻上ロープが巻き掛けられていなければ回転させることができない。このため、駆動綱車と案内車との間に加工装置を設置するためのスペースが確保されていない場合は、案内車を取り外し、例えば、案内車を工場等に持ち込んで溝の加工を行わなければならなかった。このため、案内車の溝を加工するために多大な労力と時間とを要することとなっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、案内車に形成された溝を加工するための労力と手間とを軽減させることができる加工方法を提供することである。
この発明に係る案内車の溝加工方法は、駆動綱車と案内車とに第1巻上ロープ及び第2巻上ロープが巻き掛けられたエレベータ装置において、案内車に形成された溝を加工するための溝加工方法であって、第1巻上ロープが巻き掛けられている案内車の第1溝から、第1巻上ロープを外す工程と、第1巻上ロープを第1溝から外した後、駆動綱車を駆動して案内車を回転させ、加工装置によって案内車の第1溝を加工する工程と、案内車の第2溝に巻き掛けられている第2巻上ロープを第1溝に移動させ、第2巻上ロープを第1溝に巻き掛ける工程と、第2巻上ロープを第1溝に巻き掛けた後、駆動綱車を駆動して案内車を回転させ、加工装置によって案内車の第2溝を加工する工程と、を備えたものである。
この発明によれば、案内車に形成された溝を加工するための労力と手間とを軽減させることができる。
エレベータ装置の構成例を示す図である。 図1に示すエレベータ装置に加工装置を設置した時の状態を示す正面図である。 図1に示すエレベータ装置に加工装置を設置した時の状態を示す側面図である。 図1に示すエレベータ装置に加工装置を設置した時の状態を示す平面図である。 案内車の溝を加工する手順の概要を示す図である。 案内車の溝を加工している状態を示す平面図である。 巻上ロープを移動させる手順を説明するための図である。 エレベータ装置の構成例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1はエレベータ装置の構成例を示す図である。エレベータのかご1は、昇降路2内を昇降する。エレベータのつり合いおもり3は、かご1とは逆方向に昇降路2内を昇降する。かご1及びつり合いおもり3は、巻上ロープ4によって昇降路2内に吊り下げられる。図1は1:1ローピング方式のエレベータ装置を一例として示しているが、ローピングの方式はこれに限定されない。
昇降路2の上方に、機械室5が設けられる。機械室5に、エレベータの制御装置(図示せず)及び巻上機6が備えられる。巻上機6は、支持装置7を介して機械室5の床部8に固定される。巻上機6は、電動機9(図1において図示せず)と駆動綱車10とを備える。電動機9は、駆動綱車10を回転させるための駆動力を発生させる。駆動綱車10には、巻上ロープ4を巻き掛けるための複数の溝10aが外周面に形成される。例えば、巻上ロープ4のうちかご1から上方に延びた部分が駆動綱車10の溝10aに巻き掛けられる。
案内車11は、支持装置7に回転可能に設けられる。案内車11は、巻上ロープ4によるつり合いおもり3の吊り位置をつり合いおもり3の直上に合わせるためのものである。案内車11は、その軸が駆動綱車10の軸に対して平行に配置される。また、案内車11の軸は、駆動綱車10の軸より低い位置に配置される。案内車11には、巻上ロープ4を巻き掛けるための複数の溝11aが外周面に形成される。例えば、巻上ロープ4のうちつり合いおもり3から上方に延びた部分が案内車11の溝11aに巻き掛けられる。
案内車11の溝11aは、巻上ロープ4の微小すべり等によって徐々に摩耗していく。以下に、図2から図7も参照し、案内車11の溝11aを加工する方法について具体的に説明する。図2は図1に示すエレベータ装置に加工装置12を設置した時の状態を示す正面図である。図3はその側面図である。図4はその平面図である。
先ず、支持装置7の構成について説明する。支持装置7は、機械台13、防振ゴム14、巻上機台15及び案内車梁16を備える。機械台13は、機械室5の床部8に設けられる。機械台13は、支持装置7の自重、巻上機6、案内車11及び巻上ロープ4に掛かる荷重を支える。防振ゴム14は、機械台13の上面に設けられる。巻上機台15は、防振ゴム14を介して機械台13に設けられる。巻上機6は、巻上機台15の上面に設けられる。案内車梁16は、案内車11を支持するための部材である。案内車梁16は、巻上機台15の下面に設けられる。案内車11の軸が案内車梁16に固定される。
加工装置12は、案内車11の溝11aを加工するための装置である。加工装置12は、例えば、取付板17、加工部18及び位置調節部19を備える。取付板17は板状を呈し、例えば、案内車梁16の上面に固定される。加工部18及び位置調節部19は、取付板17の上面に設けられる。加工部18は、溝11aを実際に加工する部分である。加工部18は、例えば、溝11aを研削加工するための研削砥石18aを備える。位置調節部19は、加工部18の位置を調節する機能を有する。位置調節部19は、研削砥石18aを案内車11の各溝11aに対向させ、且つ接触させる。加工部18の位置を調節する機能は、手動によるものであっても電動によるものであっても良い。図3及び図4では、電動機と送りねじとを用いて加工部18の位置を調節できる機構を示している。なお、加工装置12の構成は、上記に限定されない。
図5は、案内車11の溝11aを加工する手順の概要を示す図である。案内車11に形成された溝11aの摩耗は、全ての溝11aにおいて同じように進行していく訳ではない。図5は、半数の溝11aについて加工装置12による加工が必要な場合を示している。なお、図5は一例を示している。溝11aの摩耗の進み具合によっては、全ての溝11aについて加工が必要な場合もあれば、半数に満たない溝11aについてのみ加工が必要な場合もある。
以下の図5に関する説明においては、便宜上、巻上ロープを図5(a)に示された右側のものから4a、4b・・・4i、4jと符号を付して表記する。巻上ロープを個別に特定する必要がない場合、単に符号4を付して表記する。図5(a)は、溝11aの加工が行われる前の状態を示している。図5において、断面が黒丸で示された巻上ロープ4は、加工が必要な溝11aに巻き掛けられているものを示す。断面が白丸で示された巻上ロープ4は、加工の必要がない溝11aに巻き掛けられているものを示す。
先ず、加工が必要な溝11aに巻き掛けられている巻上ロープ4のうち、一番端に配置されているものを案内車11から外す。巻上ロープ4a及び4bは、加工の必要がない溝11aに巻き掛けられている。このため、図5に示す例では、先ず巻上ロープ4cを案内車11から外す。具体的には、巻上ロープ4cの端部をかご1及びつり合いおもり3から外し、エレベータの乗場或いは昇降路2の内部で巻上ロープ4cを巻き取る。これにより、巻上ロープ4cが駆動綱車10及び案内車11から完全に取り外される。
巻上ロープ4cを駆動綱車10及び案内車11から外すと、加工装置12を支持装置7に取り付け、加工部18を巻上ロープ4cが巻き掛けられていた溝11aに対向させる。そして、研削砥石18aを巻上ロープ4cが巻き掛けられていた溝11aに接触させ、溝11aを加工する(図5(b)参照)。なお、案内車11を駆動するための専用の電動機は備えられていない。このため、電動機9によって駆動綱車10を駆動することにより、案内車11を回転させる。巻上ロープ4は、電動機9の駆動力を案内車11に伝えるために利用される。加工装置12による溝11aの加工は、案内車11を回転させながら行われる。
巻上ロープ4cが巻き掛けられていた溝11aの加工が完了すると、研削砥石18aを溝11aから離し、加工部18を退避させる。次に、巻上ロープ4fが巻き掛けられている溝11aを加工するため、巻上ロープ4dから4fを1つずつ右隣りの溝11aに移動させる。具体的には、先ず、巻上ロープ4dを巻上ロープ4cが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。次に、巻上ロープ4eを巻上ロープ4dが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。更に、巻上ロープ4fを巻上ロープ4eが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。これにより、加工が必要な次の溝11aから巻上ロープ4fが外される。
巻上ロープ4fを巻上ロープ4eが巻き掛けられていた溝11aに巻き掛けると、加工部18を巻上ロープ4fが巻き掛けられていた溝11aに対向させる。そして、研削砥石18aをその溝11aに接触させ、上記と同様に案内車11を回転させながら溝11aを加工する(図5(c)参照)。巻上ロープ4fが巻き掛けられていた溝11aの加工が完了すると、研削砥石18aを溝11aから離し、加工部18を退避させる。
次に、巻上ロープ4gが巻き掛けられている溝11aを加工する。具体的には、巻上ロープ4gを巻上ロープ4fが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させた後、上記と同様に案内車11を回転させながら溝11aを加工する(図5(d)参照)。巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aの加工が完了すると、研削砥石18aを溝11aから離し、加工部18を退避させる。
次に、巻上ロープ4hが巻き掛けられている溝11aを加工する。具体的には、巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させた後、上記と同様に案内車11を回転させながら溝11aを加工する(図5(e)参照)。巻上ロープ4hが巻き掛けられていた溝11aの加工が完了すると、研削砥石18aを溝11aから離し、加工部18を退避させる。
次に、巻上ロープ4jが巻き掛けられている溝11aを加工する。具体的には、先ず、巻上ロープ4iを巻上ロープ4hが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。次に、巻上ロープ4jを巻上ロープ4iが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。そして、上記と同様に案内車11を回転させながら溝11aを加工する(図5(f)参照)。なお、図6は案内車11の溝11aを加工している状態を示す平面図である。
このような方法であれば、案内車11を支持装置7から取り外すことなく案内車11の溝11aを加工することができる。即ち、最初に巻上ロープ4を1本だけ取り外し、その後は加工が必要な溝11aが空くように巻上ロープ4を他の溝11aに移動させていけば、案内車11に形成された全ての溝11aを順に加工することができる。案内車11に形成された溝11aを加工するための労力と手間とを大幅に軽減させることが可能である。また、駆動綱車10及び案内車11から取り外す巻上ロープ4は1本だけであるため、必要に応じて、乗客をかご1に乗せて運搬することができる。
なお、溝11aの加工を中断して乗客を運搬すること並びに取り外した巻上ロープ4の巻取作業が大変なことを考慮すると、最初に駆動綱車10及び案内車11から取り外す巻上ロープ4は1本であることが望ましい。しかし、最初に複数本の巻上ロープ4を駆動綱車10及び案内車11から取り外しても、残りの巻上ロープ4を他の溝11aに順に移動させていけば、溝11aの加工を行うことは可能である。
次に、巻上ロープ4を隣りの溝11aに移動させる手順について具体的に説明する。図7は巻上ロープ4を移動させる手順を説明するための図である。一例として、巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aに移動させる手順について説明する(図5(e)参照)。他の巻上ロープ4の移動も下記と同様の手順によって行うことができるため、その説明は省略する。
巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aの加工が完了して加工部18を退避させると、先ず、かご1を上昇させる。かご1を上昇させると、つり合いおもり3が下降する。つり合いおもり3の下方に、緩衝器20が設けられている。緩衝器20は、つり合いおもり3が昇降路2のピット床面に衝突する時の衝撃を緩和させるための装置である。つり合いおもり3が上方から緩衝器20に接触して緩衝器20に支持されると、かご1を停止させる。
つり合いおもり3を緩衝器20に支持させると、次に、かご1が下降しないように巻上ロープ4の移動を制限する。この時、隣の溝11aに移そうとしている巻上ロープ4hの移動のみを制限しても良い。図7に示す例では、かご1と駆動綱車10との間の巻上ロープ4に把持具21が取り付けられる。把持具21を巻上機台15の上面に接触させることにより、かご1が下降しないように巻上ロープ4の移動を制限する。
次に、巻上ロープ4hのうち、つり合いおもり3から上方に延びる部分を上方に引っ張る。図7に示す例では、つり合いおもり3と案内車11との間の巻上ロープ4hに把持具22が取り付けられる。また、機械室5に吊り上げ装置23が設けられる。吊り上げ装置23によって把持具22を上方に持ち上げることにより、巻上ロープ4hを上方に引っ張ることができる。
巻上ロープ4は、例えば、鋼製のワイヤロープからなる。吊り上げ装置23によって把持具22を上方に持ち上げると、巻上ロープ4hの把持具22からつり合いおもり3までの部分が伸びる。このため、巻上ロープ4hの把持具22から把持具21までの部分が弛む。つまり、巻上ロープ4hの溝11aに巻き掛けられている部分が弛む。この状態で巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。
巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aに移すと、吊り上げ装置23による巻上ロープ4hの引き上げを解除する。また、把持具21を巻上ロープ4から取り外す。これにより、かご1の重量に応じた張力が巻上ロープ4に作用し、巻上ロープ4hが巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aにしっかりと巻き掛けられる。
なお、巻上ロープ4hの溝11aに巻き掛けられている部分を弛ませる時は、つり合いおもり3が緩衝器20から離れないことが好ましい。つり合いおもり3が緩衝器20に支持されていれば、吊り上げ装置23に必要な力を小さくすることができる。このため、把持具22を巻上ロープ4hに取り付ける位置は、可能な限り上方であることが好ましい。把持具22を高い位置に取り付けることにより、巻上ロープ4hの把持具22からつり合いおもり3までの部分を長くすることができる。小さな力によって巻上ロープ4hを伸ばすことが可能となる。例えば、把持具22は、案内車11の近傍で巻上ロープ4hに固定される。
また、巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aに移動させる場合は、つり合いおもり3を緩衝器20に支持させ、巻上ロープ4hのつり合いおもり3から上方に延びる部分を上方に引っ張ることが好ましい。かご1側の巻上ロープ4hを上方に引っ張っても、巻上ロープ4hを移動させることは可能である。しかし、一般に、つり合いおもり3と空のかご1とでは、つり合いおもり3の方が重い。重いつり合いおもり3を緩衝器20に支持させることにより、軽いかご1の重量のみを巻上ロープ4hに作用させることができる。巻上ロープ4hに掛かる張力を小さくすることができ、より小さな力で巻上ロープ4hを伸ばすことが可能となる。
最後に、他の例として、かご1側の巻上ロープ4hを上方に引っ張り、巻上ロープ4hを隣りの溝11aに移す手順について説明する。
巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aの加工が完了して加工部18を退避させると、かご1を下降させる。かご1を下降させると、つり合いおもり3が上昇する。かご1の下方に、緩衝器(図示せず)が設けられている。この緩衝器は、かご1が昇降路2のピット床面に衝突する時の衝撃を緩和させるための装置である。かご1が上方から緩衝器に接触して緩衝器に支持されると、かご1を停止させる。
かご1を緩衝器に支持させると、次に、つり合いおもり3が下降しないように巻上ロープ4の移動を制限する。この時、隣の溝11aに移そうとしている巻上ロープ4hの移動のみを制限しても良い。例えば、つり合いおもり3と案内車11との間の巻上ロープ4に把持具21を取り付ける。把持具21を、昇降路2内或いは機械室5内の固定体に接触させることにより、つり合いおもり3が下降しないように巻上ロープ4の移動を制限する。
次に、巻上ロープ4hのうち、かご1から上方に延びる部分を上方に引っ張る。例えば、かご1と駆動綱車10との間の巻上ロープ4hに把持具22を取り付ける。また、機械室5に吊り上げ装置23が設けられる。吊り上げ装置23によって把持具22を上方に持ち上げることにより、巻上ロープ4hを上方に引っ張ることができる。
吊り上げ装置23によって把持具22を上方に持ち上げると、巻上ロープ4hの把持具22からかご1までの部分が伸びる。このため、巻上ロープ4hの把持具22から把持具21までの部分が弛む。つまり、巻上ロープ4hの溝11aに巻き掛けられている部分が弛む。この状態で巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた1つ右隣りの溝11aに移動させる。
巻上ロープ4hを巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aに移すと、吊り上げ装置23による巻上ロープ4hの引き上げを解除する。また、把持具21を巻上ロープ4から取り外す。これにより、つり合いおもり3の重量に応じた張力が巻上ロープ4に作用し、巻上ロープ4hが巻上ロープ4gが巻き掛けられていた溝11aにしっかりと巻き掛けられる。
このような手順でも、巻上ロープ4hを移動させることができる。
案内車11に形成された溝11aの加工が全て完了すると、巻上ロープ4が新品のものに交換される。
1 かご、 2 昇降路、 3 つり合いおもり、 4 巻上ロープ、 5 機械室、 6 巻上機、 7 支持装置、 8 床部、 9 電動機、 10 駆動綱車、 10a 溝、 11 案内車、 11a 溝、 12 加工装置、 13 機械台、 14 防振ゴム、 15 巻上機台、 16 案内車梁、 17 取付板、 18 加工部、 18a 研削砥石、 19 位置調節部、 20 緩衝器、 21 把持具、 22 把持具、 23 吊り上げ装置

Claims (5)

  1. 駆動綱車と案内車とに第1巻上ロープ及び第2巻上ロープが巻き掛けられたエレベータ装置において、前記案内車に形成された溝を加工するための溝加工方法であって、
    前記第1巻上ロープが巻き掛けられている前記案内車の第1溝から、前記第1巻上ロープを外す工程と、
    前記第1巻上ロープを前記第1溝から外した後、前記駆動綱車を駆動して前記案内車を回転させ、加工装置によって前記案内車の前記第1溝を加工する工程と、
    前記案内車の第2溝に巻き掛けられている前記第2巻上ロープを前記第1溝に移動させ、前記第2巻上ロープを前記第1溝に巻き掛ける工程と、
    前記第2巻上ロープを前記第1溝に巻き掛けた後、前記駆動綱車を駆動して前記案内車を回転させ、加工装置によって前記案内車の前記第2溝を加工する工程と、
    を備えた案内車の溝加工方法。
  2. 前記第2巻上ロープを前記第1溝に巻き掛ける工程は、
    エレベータのかごが下降しないように前記第2巻上ロープの移動を制限する工程と、
    前記第2巻上ロープのつり合いおもりから上方に延びる部分を上方に引っ張り、前記第2巻上ロープの前記第2溝に巻き掛けられている部分を弛ませる工程と、
    前記第2巻上ロープの前記第2溝に巻き掛けられている部分を弛ませた状態で、前記第2巻上ロープを前記第1溝に移動させる工程と、
    を備えた請求項1に記載の案内車の溝加工方法。
  3. 前記第2巻上ロープを前記第1溝に巻き掛ける工程は、
    前記つり合いおもりを前記つり合いおもりの下方に設けられた緩衝器に支持させる工程と、
    を更に備えた請求項2に記載の案内車の溝加工方法。
  4. 前記第2巻上ロープを前記第1溝に巻き掛ける工程は、
    エレベータのつり合いおもりが下降しないように前記第2巻上ロープの移動を制限する工程と、
    前記第2巻上ロープのかごから上方に延びる部分を上方に引っ張り、前記第2巻上ロープの前記第2溝に巻き掛けられている部分を弛ませる工程と、
    前記第2巻上ロープの前記第2溝に巻き掛けられている部分を弛ませた状態で、前記第2巻上ロープを前記第1溝に移動させる工程と、
    を備えた請求項1に記載の案内車の溝加工方法。
  5. 前記第2巻上ロープを前記第1溝に巻き掛ける工程は、
    前記かごを前記かごの下方に設けられた緩衝器に支持させる工程と、
    を更に備えた請求項4に記載の案内車の溝加工方法。
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