JP2020026320A - エレベーターの主ロープ交換装置およびエレベーターの主ロープ交換方法 - Google Patents

エレベーターの主ロープ交換装置およびエレベーターの主ロープ交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベーターの昇降路行程に関わらず主ロープ交換作業を容易に行うことができる主ロープ交換装置および主ロープ交換方法を提供する。【解決手段】主ロープ交換装置14は、乗場15に設置される台座17と、台座17に複数段重ねた状態で配置されて鉛直方向の軸回りに回転自在な送り出し用ドラム19および巻き取り用ドラム21と、台座17に設置されたロープガイド23とを備えており、主ロープを交換する場合は、昇降路2内の頂部に駆動装置12を設置すると共に、乗りかご4上に中継ローラ13a,13bを取り付けた後、取り外した旧ロープ3を中継ローラ13a,13bと駆動装置12に案内させ、旧ロープ3と新ロープ3Aを接続した状態で駆動装置12を駆動することにより、送り出し用ドラム19による新ロープ3Aの送り出し動作と巻き取り用ドラム21による旧ロープ3の巻き取り動作を同時に行う。【選択図】図4

Description

本発明は、エレベーターの主ロープを交換するための主ロープ交換装置および主ロープ交換方法に関する。
近年、設置場所の省スペース化を実現するために、昇降路の頂部に機械室のない機械室レスと呼ばれるエレベーターが主流となっている。この種の機械室レスエレベーターでは、主ロープの両端が昇降路頂部のロープ固定部に連結されると共に、主ロープの中間部が、釣合いおもりに設けられたおもりプーリと、乗りかごの下部に設けられたかご下プーリと、昇降路の下部に設置された巻上機の巻上シーブとにそれぞれ巻回されており、巻上機を駆動して主ロープを巻き上げることにより、乗りかごと釣合いおもりが昇降路内を釣瓶式に昇降するように構成されている。
エレベーターにおいて、主ロープは、経年によって錆、素線切れ、摩耗等の異常が発生すると破断の虞があるため、定期的な目視点検や専用診断装置による点検が行われている。そして、前述した異常が規定範囲を超過していると判明した場合には、主ロープを新たなものに交換する作業が実施されるが、かかる主ロープの交換作業時は、昇降体である乗りかごや釣合いおもりを昇降路内に一時的に固定しておく必要がある。
主ロープを交換する場合、乗りかごと釣合いおもりを昇降路内に固定した状態で、ロープ固定部から外した旧ロープの一端側に新ロープを接続した後、旧ロープの他端側を引張ることで新旧のロープを入れ替える作業が必要となるが、昇降路の頂部に機械室のないエレベーターでは、かかる作業を昇降路内および乗場という限られたスペースで行わなければならない。
特許文献1には、送り出し用ドラムと巻き取り用ドラムおよび主ロープ把持装置が一体構造となったドラム一体型主ロープ把持装置を最上階乗場に設置し、乗りかごと釣合いおもりを昇降路内に固定した状態で旧ロープをロープ固定部から外した後、送り出し用ドラムより引き出した新ロープを昇降路内の頂部に取り付けたロープガイド用滑車で案内して旧ロープの一端側に接続すると共に、旧ロープの他端側を昇降路内の頂部に取り付けた別のロープガイド用滑車で案内して巻き取り用ドラムに取り付け、しかる後、送り出し用ドラムと巻き取り用ドラムを手動操作して新旧ロープの送り出しと巻き取りを同時に行うようにした主ロープ交換方法が記載されている。
特開2012−56716号公報
しかし、特許文献1に記載された従来技術の場合、昇降路内の頂部に取り付けたロープガイド用滑車により新旧ロープを案内するようにしているため、新旧ロープを接続する際のロープ引き回し距離が長くなり、作業性を悪化させるという問題がある。また、ロープガイド用滑車から乗場に設置したドラム一体型主ロープ把持装置に至るロープの移送経路がエレベーターの出入り口の周縁部に近づいてしまい、当該出入り口には三方枠などの高い意匠性を求められる部品が存在するため、その部品をロープの損傷から保護するための養生作業が必要となり、この点からも作業性を悪化させるという問題がある。
また、特許文献1に記載された従来技術では、新旧ロープを保管する送り出し用ドラムと巻き取り用ドラムが回転軸を水平方向に向けた縦置きの状態で並設されているため、エレベーターの昇降路行程が長くなり、それに伴って保管すべき新旧ロープの全長が長くなると、前記ドラムを横幅方向に追加して数珠つなぎに連設する必要があり、機械室レスエレベーターのように横幅の狭いエレベーターに使用できなくなるという課題もある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、エレベーターの昇降路行程に関わらず主ロープ交換作業を容易に行うことができる主ロープ交換装置および主ロープ交換方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、代表的な本発明によるエレベーターの主ロープ交換装置は、両端が昇降路の頂部のロープ固定部にそれぞれ連結されると共に、中間部が巻上機の巻上シーブに巻回されている複数本の旧ロープを新ロープに交換するための主ロープ交換装置であって、乗場に設置可能な台座と、前記台座の上に複数段重ねた状態で回転自在に搭載された前記新ロープの送り出し用ドラムと、前記送り出し用ドラムと同軸上に回転自在に配置された前記旧ロープの巻き取り用ドラムと、前記台座に設けられて前記新ロープと前記旧ロープの移送経路を規定するロープガイドと、を備え、前記ロープガイドには、前記送り出し用ドラムから送り出される前記新ロープを1本毎に仕分けする仕分けローラが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、エレベーターの昇降路行程に関わらず主ロープ交換作業を容易に行うことができる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
エレベーターの主要部を示す概略構成図である。 実施形態に係るエレベーターの主ロープ交換方法の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係るエレベーターの主ロープ交換作業を示す説明図である。 実施形態に係るエレベーターの主ロープ交換作業を示す説明図である。 実施形態に係るエレベーターの主ロープ交換装置を示す側面図である。 該主ロープ交換装置の平面図である。 該主ロープ交換装置に備えられるロープガイドの詳細図である。 該ロープガイドの動作説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る主ロープ交換装置が適用されるエレベーターの主要部を示す概略構成図である。
図1に示す機械室レスエレベーター1は、建物に設置された昇降路2内において、主ロープ3を介して接続された乗りかご4と釣合いおもり5が巻上機6の駆動力によって昇降移動するものである。昇降路2内の上部には頂上ビーム7が設置されており、頂上ビーム7には2つの頂部プーリ8が取り付けられている。巻上機6は昇降路2内の下部位置に設置されており、図示せぬモータを駆動源として回転する巻上シーブ9を有している。釣合いおもり5は2本のガイドレール(図示省略)に沿って上下方向に案内されるようになっており、昇降路2の内底部には釣合いおもり5の下面に対向する緩衝器10が設置されている。
主ロープ3は、頂上ビーム7に設けられたロープ固定部11aから乗りかご4の下部に設けられたかご下プーリ4aを通り、一方の頂部プーリ8を経由して巻上機6の巻上シーブ9に巻回され、巻上機6から他方の頂部プーリ8を経由して釣合いおもり5の上部に設けられたおもりプーリ5aを通り、その他端部が頂上ビーム7に設けられたロープ固定部11bに連結されている。ここで、エレベーター1は複数本の主ロープ3で吊られており、そのうちの1本の主ロープ3が図1中に代表的に示されている。
次に、図3〜図8を参照しつつ、図2に示すフローチャートに基づいて実施形態に係る主ロープ交換方法の手順について説明する。なお、図3および図4は、実施形態に係るエレベーターの主ロープ交換作業を示す説明図である。
まず、ステップS1として、釣合いおもり5を緩衝器10に突き当てて固定すると共に、図示せぬチェーンブロック等を用いて乗りかご4を昇降路2の頂部近傍に動かないように保持する。
次に、ステップS2として、図3に示すように、頂上ビーム7に駆動装置12を吊り下げて昇降路2内に設置すると共に、乗りかご4の上面に一対の中継ローラ13a,13bを取り付ける。駆動装置12はモータを駆動源として回転するローラを有しており、この駆動装置12は作業員により操作される不図示のコントローラと有線または無線で接続されている。
次に、ステップS3として、乗りかご4と釣合いおもり5を吊り下げていた既設の主ロープ3(以下、これを旧ロープと呼ぶ)の両端をロープ固定部11a,11bから取り外し、この旧ロープ3を駆動装置12のローラと乗りかご4上の中継ローラ13a,13bにそれぞれ案内させる。
次に、ステップS4として、図4に示すように、実施形態に係る主ロープ交換装置14を最上階の乗場15に設置する。ここで、主ロープ交換装置14の構造について説明する。図5は主ロープ交換装置14の側面図、図6は主ロープ交換装置14の平面図、図7は主ロープ交換装置14に備えられるロープガイドの詳細図、図8はロープガイドの動作説明図である。
図5〜図8に示すように、実施形態に係る主ロープ交換装置14は、複数のロック機能付き車輪16が設けられた台座17と、台座17上に下部ターンテーブル18を介して複数段(本実施形態では4段)重ねた状態で搭載された回転可能な送り出し用ドラム19と、最上段の送り出し用ドラム19上に上部ターンテーブル20を介して搭載された回転可能な巻き取り用ドラム21と、台座17の一端部側に立設された支柱22の上端部に設けられたロープガイド23と、送り出し用ドラム19の近傍の台座17上に立設された仕分け装置24と、を備えて構成されている。
台座17は、平行配置した2本の鋼材17aの両端部を板材17bで枠体形状に連結して構成されており、このように枠体形状に構成することで軽量化が図られている。台座17の四隅にはロック機能付き車輪16が取り付けられているため、台座17は車輪16によって乗場15の床面上をスムーズに移動することができ、所定位置で動かないように固定することも可能となっている。また、台座17には、両端部にジャッキボルト25を付設した安定脚26が取り付けられており、ジャッキボルト25を調整することにより台座17を乗場15の床面上に安定的に支持できるようになっている。
送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21は共通の支軸27を中心に回転可能となっており、これら送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21は回転軸を鉛直方向に向けた横置き状態に積層配置されている。
送り出し用ドラム19には旧ロープ3と交換される新ロープ3Aが巻き付けられており、エレベーター1で使用されている複数本の旧ロープ3を一度にまとめて交換するために、複数本分の新ロープ3Aが各段の送り出し用ドラム19に巻き付けられている。最下段の送り出し用ドラム19は下部ターンテーブル18上に載置されており、下部ターンテーブル18には、送り出し用ドラム19に巻き付けられた新ロープ3Aが外周方向へ型崩れするのを防止するロープガード28が設けられている。
巻き取り用ドラム21には新ロープ3Aに交換された旧ロープ3が巻き取られるようになっており、この巻き取り用ドラム21と最上段の送り出し用ドラム19との間に上部ターンテーブル20が介設されているため、送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21は互いに独立して回転できるようになっている。
下部ターンテーブル18は複数のボルト29を用いて台座17の鋼材17aに固定されており、主ロープ交換装置14を乗場15に搬入/搬出する際に、ボルト29を取り外すことで送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21を含む下部ターンテーブル18のユニットを台座17から分解できるようになっている。同様に、前述した安定脚26と後述する仕分け装置24もボルト29を用いて台座17の鋼材17aに固定されているため、主ロープ交換装置14の搬入/搬出時に、これら安定脚26と仕分け装置24を台座17から分解できるようになっている。
仕分け装置24には、複数段重ねて配置された送り出し用ドラム19の高さ位置に対応するように、対をなすガイドローラ30が上下方向に間隔を存して複数対設けられている。前述したように、送り出し用ドラム19には複数本分の新ロープ3Aが巻き付けられているが、これら新ロープ3Aは1本毎に対応するガイドローラ30を通過した後、台座17の一端部側に設置されたロープガイド23に至る。
ロープガイド23は、送り出し用ドラム19から送り出される新ロープ3Aと巻き取り用ドラム21に巻き取られる旧ロープ3の移送経路を規定するものであり、台座17に立設された支柱22の上端部にターンテーブル31を介して回転可能に設置されている(図8参照)。その際、ロープガイド23で規定される新旧ロープ3,3Aがエレベーター1の出入り口に設置されている不図示の三方枠などに接触しないように、支柱22によってロープガイド23の高さ位置H1を調整可能としている。具体的には、長さ寸法の異なる複数種類の支柱22を準備しておき、エレベーター1の仕様に応じて最適長さの支柱22を台座17に取り付けるようにしたり、長さを変えられる伸縮式の支柱22を使用すれば良い。
ロープガイド23には、送り出し用ドラム19からガイドローラ30を通過した新ロープ3Aを1本毎に仕分けする仕分けローラ32が設けられており、この仕分けローラ32によって送り出し用ドラム19から送り出された複数本の新ロープ3Aが交差しないように配慮されている。仕分けローラ32は箱形ケース33の内部に収納されており、この箱形ケース33の上面に複数本の旧ロープ3を纏めて案内するシャックル34が設けられている。
ここで、送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21を積層した最大高さ、すなわち、乗場15の床面から巻き取り用ドラム21までの高さをH2とすると、ロープガイド23の高さH1は巻き取り用ドラム21の高さH2よりも高い位置に設定されている。これにより、送り出し用ドラム19から送り出される複数本の新ロープ3Aの交差だけでなく、新ロープ3Aと巻き取り用ドラム21に巻き取られる旧ロープ3との交差も防止されている。
図2のフローチャートに戻り、ステップS4で主ロープ交換装置14を乗場15に設置した後、ステップS5として、図4に示すように、一方の中継ローラ13bを経由した旧ロープ3の端部と送り出し用ドラム19から送り出された新ロープ3Aとを接続部35で接続し、他方の中継ローラ13aを経由した旧ロープ3の端部を巻き取り用ドラム21に取り付ける。
次に、ステップS6として、乗場15にいる作業者が不図示のコントローラを操作することで駆動装置12を駆動させ、この駆動装置12の駆動により旧ロープ3を図4の矢印A方向へ移送することで、新ロープ3Aの送り出し用ドラム19からの送り出し動作と、旧ロープ3の巻き取り用ドラム21への巻き取り動作とを同時に行う。
このとき、新ロープ3Aは、送り出し用ドラム19から複数本同時に送り出されてロープガイド23に至り、このロープガイド23の仕分けローラ32で1本毎に仕分けされた後、乗りかご4上に設置した中継ローラ13a,13bと昇降路2の頂部に設置した駆動装置12とに案内されるという移送経路をとるため、エレベーター1で使用される複数本分の主ロープを一度にまとめて交換作業することができ、しかも、新旧ロープ3,3Aを接続する際のロープ引き回し距離が短くて済むため、主ロープの交換作業を容易に行うことができる。
また、乗場15に設置した主ロープ交換装置14のロープガイド23が三方枠などの意匠部品に接触しない高さに調整されており、新ロープ3Aと旧ロープ3は、このロープガイド23を経由して乗りかご4上の中継ローラ13a,13bまで導かれるため、わざわざ養生作業を施さなくても意匠部品をロープ損傷から保護することができる。
また、図8に示すように、ロープガイド23が支柱22の上端部に回転可能に設置されているため、乗りかご4と主ロープ交換装置14との相対的な位置変動がロープガイド23の回転によって吸収され、主ロープ交換装置14を乗場15の任意場所に自在に設置することができる。
次に、ステップS7として、接続部35が巻き取り用ドラム21に近づいたところで駆動装置12の駆動を停止し、新ロープ3Aの送り出し動作と旧ロープ3の巻き取り動作を取り止める。しかる後、新ロープ3Aと旧ロープ3の接続部35を切り離すと共に、主ロープ交換装置14の送り出し用ドラム19から新ロープ3Aを取り外し、取り外した新ロープ3Aの両端を昇降路2の頂上ビーム7に設けられたロープ固定部11a,11bに取り付ける。
最後に、ステップS8として、釣合いおもり5と緩衝器10の固定を解除すると共に、乗りかご4を保持しているチェーンブロック等を取り外して新ロープ3Aに吊られている状態に戻した後、試運転等を行って完了となる。
なお、主ロープ交換作業が終了する前の作業途中において、巻き取り用ドラム21に多量の旧ロープ3が巻き取られてしまった時は、駆動装置12を駆動させたまま巻き取り用ドラム21の近くで旧ロープ3を切断し、巻き取り用ドラム21の回転を強制的に止めて巻き取り用ドラム21に溜まった旧ロープ3を取り出した後、切断した旧ロープ3の端部を巻き取り用ドラム21に再度取り付ければ良い。その際、送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21は独立して回転可能となっているため、新ロープ3Aを送り出す送り出し用ドラム19の回転は止めずに、巻き取り用ドラム21の回転だけを一時的に止めることができ、巻き取り用ドラム21に溜まった旧ロープ3の取り出し作業を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る主ロープ交換装置14では、新旧ロープ3,3Aを保管する送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21が回転軸を鉛直方向に向けた横置き状態に配置されているため、エレベーター1の昇降路行程が長くなって長い新旧ロープを保管する場合でも、各ドラム19,21を高さ方向に数珠つなぎで積層配置すれば良く、しかも、ロープ移送用の駆動装置12を主ロープ交換装置14から分離して昇降路2内に設置することで、装置全体の横幅寸法が抑えられているため、機械室レスエレベーターのように横幅の狭いエレベーター1であっても使用することができる。
また、本実施形態に係る主ロープ交換装置14では、新旧ロープ3,3Aの移送経路を規定するロープガイド23が支柱22の上端部に設置されており、このロープガイド23で規定された新旧ロープ3,3Aがエレベーター1の出入り口に設置されている三方枠などに接触しないように、支柱22によってロープガイド23の高さ位置H1を調整可能としているため、わざわざ養生作業を施さなくても意匠部品をロープ損傷から保護することができる。しかも、ロープガイド23が支柱22の上端部に回転可能に設置されているため、乗りかご4と主ロープ交換装置14との相対的な位置変動がロープガイド23の回転によって吸収され、主ロープ交換装置14を乗場15の所望位置に自在に設置することができる。
また、本実施形態に係る主ロープ交換方法では、乗場15に設置された主ロープ交換装置14の送り出し用ドラム19と巻き取り用ドラム21に保管される新旧ロープ3,3Aを、昇降路2内の乗りかご4上に設置した中継ローラ13a,13bにより案内するようにしているため、新旧ロープ3,3Aを接続する際のロープ引き回し距離が短くて済み、主ロープ交換作業を容易に行うことができる。
なお、上記した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、主ロープ3としてワイヤーロープを使用したエレベーターについて説明したが、ワイヤーロープの代わりにフラットベルトを使用したエレベーターにも本発明は適用可能である。
1 エレベーター
2 昇降路
3 主ロープ(旧ロープ)
3A 新ロープ
4 乗りかご
4a かご下プーリ
5 釣合いおもり
5a おもりプーリ
6 巻上機
7 頂上ビーム
8 頂部プーリ
9 巻上シーブ
10 緩衝器
11a,11b ロープ固定部
12 駆動装置
13a,13b 中継ローラ
14 主ロープ交換装置
15 乗場
16 車輪
17 台座
18 下部ターンテーブル
19 送り出し用ドラム
20 上部ターンテーブル
21 巻き取り用ドラム
22 支柱
23 ロープガイド
24 仕分け装置
25 ジャッキボルト
26 安定脚
27 支軸
28 ロープガード
29 ボルト
30 ガイドローラ
31 ターンテーブル
32 仕分けローラ
33 箱形ケース
34 シャックル
35 接続部

Claims (7)

  1. 両端が昇降路の頂部のロープ固定部にそれぞれ連結されると共に、中間部が巻上機の巻上シーブに巻回されている複数本の旧ロープを新ロープに交換するための主ロープ交換装置であって、
    乗場に設置可能な台座と、前記台座の上に複数段重ねた状態で回転自在に搭載された前記新ロープの送り出し用ドラムと、前記送り出し用ドラムと同軸上に回転自在に配置された前記旧ロープの巻き取り用ドラムと、前記台座に設けられて前記新ロープと前記旧ロープの移送経路を規定するロープガイドと、を備え、
    前記ロープガイドには、前記送り出し用ドラムから送り出される前記新ロープを1本毎に仕分けする仕分けローラが設けられていることを特徴とするエレベーターの主ロープ交換装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーターの主ロープ交換装置において、
    前記ロープガイドは、前記送り出し用ドラムと前記巻き取り用ドラムを積層した最大高さよりも高い位置に設置されていることを特徴とするエレベーターの主ロープ交換装置。
  3. 請求項2に記載のエレベーターの主ロープ交換装置において、
    前記ロープガイドは、前記台座に立設された支柱の上端部に回転可能に設置されていることを特徴とするエレベーターの主ロープ交換装置。
  4. 請求項1に記載のエレベーターの主ロープ交換装置において、
    前記台座に複数のガイドローラを有する仕分け装置が設けられており、前記送り出し用ドラムに巻回された前記新ロープが前記仕分け装置の対応する前記ガイドローラを経由して前記仕分けローラに導かれることを特徴とするエレベーターの主ロープ交換装置。
  5. 請求項1に記載のエレベーターの主ロープ交換装置において、
    前記送り出し用ドラムと前記巻き取り用ドラムは独立して回転可能であることを特徴とするエレベーターの主ロープ交換装置。
  6. 請求項1に記載のエレベーターの主ロープ交換装置において、
    前記台座に、移送用の複数の車輪と転倒防止用のジャッキボルトが設けられていることを特徴とするエレベーターの主ロープ交換装置。
  7. 両端が昇降路の頂部のロープ固定部にそれぞれ連結されると共に、中間部が釣合いおもりに設けられたおもりプーリと、乗りかごの下部に設けられたかご下プーリと、巻上機の巻上シーブとに巻回されている複数本の旧ロープを新ロープに交換する主ロープ交換方法であって、
    前記釣合いおもりを前記昇降路の下部に固定し、前記乗りかごを前記昇降路の上部に保持した状態で、前記昇降路の上部に駆動装置を設置すると共に、前記乗りかごの上部に中継ローラを取り付ける工程と、
    前記旧ロープの端部を前記ロープ固定部から外して前記駆動装置と前記中継ローラに案内する工程と、
    請求項1に記載の主ロープ交換装置をエレベーターの乗場に設置する工程と、
    前記主ロープ交換装置から送り出される新ロープと前記中継ローラに案内された前記旧ロープの端部どうしを接続する工程と、
    前記駆動装置を駆動して前記主ロープ交換装置による前記新ロープの送り出しと前記旧ロープの巻き取りを同時に行う工程と、
    を含むことを特徴とするエレベーターの主ロープ交換方法。
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