JP6688759B2 - 機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置 - Google Patents

機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置 Download PDF

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Description

本発明は、既存の垂直循環式機械駐車装置を更新する機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置に関する。
従来のメリーゴーランド式駐車装置のような垂直循環式機械駐車装置として、特開2006−155799号公報(特許文献1)、また従来のフォーク式機械駐車装置として、特開平7−317367号公報(特許文献2)に記載のものが知られている。
特許文献1には、前後に設けた上・下スプロケット間に巻掛けた前後の主務チェーンに適宜間隔で複数の吊持材を取着し、各々前後の対応する吊持材間に車両搭載用ケージを吊下げて循環させるようにした駐車装置本体が鉄骨構造体内又は建物躯体内に組み込まれた既設の垂直循環式駐車装置における駐車装置本体を入れ替える改造方法であって、前記主務チェーンが係合する上・下スプロケットの噛み合い歯数を所定数減らして上・下スプロケットを小径にし、上スプロケットの軸芯位置を前記主務チェーンの巻掛けに適した位置まで上方に移動させ、該上・下スプロケットの軸芯位置から前記吊持材による車両搭載用ケージの吊り下げ位置までの距離を、既設の吊持材による車両搭載用ケージの吊り下げ位置とほぼ同一距離にして該車両搭載用ケージの上・下反転部における循環時の隅切り領域を小さくすることを特徴とする垂直循環式駐車装置の改造方法が記載されている。
特許文献2には、リフト昇降路の片側又は両側に上下複数の格納棚が設けられ、格納棚とリフト昇降路とに横行レールが設けられ、リフトの左右の2ブロックのフォークステージの第1フォークアームの基端が取り付けられた2本の支持レバーの対角線端部に取り付けた昇降杆を、ガイドレールに上下動可能に装着し、この昇降杆を上下動する昇降手段を設け、横行レールには各支持レバーの通過間隙が設けられていて、第1フォークアームとの間に車両を移載する第2フォークアームを具備した台車の横行車輪を移動可能に載置し、この台車の前記通過間隙を通過しない方の側部に歯付杆を取り付け、この歯付杆と係合する歯付ホイールを取り付けた横行モータを建屋側に設けたことを特徴とするフォーク式立体駐車装置が記載されている。
特開2006−155799号公報 特開平7−317367号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載されたように従来の機械駐車装置として、種々の構成のものが知られているが、その更新となると特許文献1に記載のように垂直循環式機械駐車装置は同じ種類の垂直循環式機械駐車装置に更新するものであった。ところが、メリーゴーランド式駐車装置のような垂直循環式機械駐車装置においては、歴史が長く、その分、老朽化も進んでいるため、老朽化した設備を更新したいという要求があるものの、当時存在していた部品製作会社がこの分野から撤退していて、部品調達面でのコストが下がらず、客先の設備更新計画が進まないのが現実である。
本発明の目的は、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができるようにした機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たなリプレース型機械駐車装置を構成する機械駐車装置リプレース方法において、前記主要な構成要素を解体撤去した後、前記既存の垂直循環式機械駐車装置で前記主要な構成要素を吊り下げていた既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部に支持されると共に、中央部に中央空間部を形成された新設架台を設け、前記新設架台に上端部が固定された各昇降ガイドレールおよび各吊柱を設けて前記駆動部受部で荷重を受けるように吊り構造とし、その後、前記各昇降ガイドレールおよび前記各吊柱に固定されて昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、前記各昇降ガイドレールに沿って昇降移動すると共に、前記新設架台の中央空間部を昇降方向に通過して移動可能な昇降リフト装置と、駐車車両を前記昇降リフト装置と前記駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置とを構成し、前記新設架台の上方部に駐車車両の乗込面を形成したことを特徴とする。
このような機械駐車装置リプレース方法によれば、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部を用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たなリプレース型機械駐車装置として更新することができる。従って、コストが下がるために客先の設備更新計画が進みやすくなる。しかも、各昇降ガイドレールと各吊柱を両駆動部受部で吊り構造としたとき、乗込面を最上部とするのが難しいが、新設架台として、昇降リフト装置が昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した昇降リフト装置がこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレールと各吊柱を吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
また本発明は上記目的を達成するために、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たな機械駐車装置を構成するリプレース型機械駐車装置において、前記既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部に支持されると共に、中央部に中央空間部を形成された新設架台を設け、前記新設架台に上端部を固定された各昇降ガイドレールおよび各吊柱を設けて前記駆動部受部で荷重を受けるように吊り構造とし、前記各昇降ガイドレールおよび前記各吊柱に固定されて昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、前記各昇降ガイドレールに沿って昇降移動すると共に、前記新設架台の中央空間部を昇降方向に通過して移動可能な昇降リフト装置と、駐車車両を前記昇降リフト装置と前記駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置とを構成し、前記新設架台の上方部に駐車車両の乗込面を形成したことを特徴とする。
このようなリプレース型機械駐車装置によれば、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部を用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができる。しかも、各昇降ガイドレールと各吊柱を両駆動部受部で吊り構造としたとき、乗込面を最上部とするのが難しいが、新設架台として、昇降リフト装置が昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した昇降リフト装置がこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレールと各吊柱を吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面4から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記新設架台は、前記中央空間部を少なくとも一台分の駐車車両の格納スペースとして形成し、前記新設架台の上部に設けた上部横部材に前記各昇降ガイドレールおよび前記各吊柱の上端部を固定し、前記昇降リフト装置は昇降アームと、前記昇降アームの上端部に設けられて駐車車両を搭載可能な昇降リフトを有して構成し、前記昇降アームは、前記各昇降ガイドレールの上方端部付近に前記昇降アームが位置しているとき、前記昇降リフトが前記乗込面に位置するような昇降方向の長さを有して構成したことを特徴とする。
このようなリプレース型機械駐車装置によれば、新設架台内を駐車スペースとして活用して駐車台数を増やす構成で、上端部が上部横部材までとした各昇降ガイドレールを使用しても、昇降アームが最上段の駐車スペースに対応する位置にあるとき、その昇降アームの上端に設けた昇降リフトを乗込面に位置させることができる。こうして、昇降アームの昇降方向の長さを抑えながら、同部の構成を簡略化することができる。
本発明による機械駐車装置リプレース方法によれば、既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部を用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たなリプレース型機械駐車装置として更新することができる。また、各昇降ガイドレールと各吊柱を両駆動部受部で吊り構造としたとき、乗込面を最上部とするのが難しいが、新設架台として、昇降リフトが昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した状態の昇降リフトがこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレールと各吊柱を吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
また本発明のリプレース型機械駐車装置によれば、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部を用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができる。また、各昇降ガイドレールと各吊柱を両駆動部受部で吊り構造としたとき、乗込面を最上部とするのが難しいが、新設架台として、昇降リフトが昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した状態の昇降リフトがこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレールと各吊柱を吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面4から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
更新前の垂直循環式機械駐車装置を示す断面図である。 本発明の一実施例による機械駐車装置リプレース方法による作業手順を示すフローチャートである。 既存の垂直循環式機械駐車装置における主要構成要素の解体撤去後の状態を示す横断面図である。 既存の垂直循環式機械駐車装置における主要構成要素の解体撤去後の状態を示す縦断面図である。 新設のリプレース型機械駐車装置における組み立て状態を示す断面図である。 図5に示したリプレース型機械駐車装置の要部拡大図である。 図6に示したリプレース型機械駐車装置の側面図である。 図7に示したリプレース型機械駐車装置の概略平面図である。 図5に示したL段の昇降リフトと横行台車を示す平面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例による機械駐車装置リプレース方法を採用するリプレース前の垂直循環式機械駐車装置の断面図である。
駐車場建屋における複数の縦柱1A,1B間における中間よりも上部には、駆動部受部2Aが結合されている。同図では一方の駆動部受部2Aのみが示されているが、その裏面側にも図示しない同一構造の駆動部受部2Bが対向して配置されている。既存のメリーゴーランド型駐車装置として知られる垂直循環式機械駐車装置3では、上述した一対の駆動部受部2A,2B間に主要な構成要素の全てが吊り下げられている。ここで一対の駆動部受部2A,2Bは、コンクリートブラケット製として図示しているが、梁などの他の構成であっても同様である。
そして、この垂直循環式機械駐車装置3は、最上部に乗込面4が構成され、乗込口から進入した駐車車両は下方部の地下側に格納される構成となっている。
図2は、本発明の一実施例による機械駐車装置リプレース方法による作業手順を示すフローチャートである。
先ずステップS1では、既存のメリーゴーランド型駐車装置として知られる垂直循環式機械駐車装置3の建屋内における主要な構成要素を解体し撤去する。しかし、既存の垂直循環式機械駐車装置3において主要な構成要素全体を支えていた一対の駆動部受部2A,2Bは、更新後のリプレース型機械駐車装置においても同じ位置で使用する。例えば、一対の駆動部受部2A,2Bが十分な強度を有していれば、そのまま残して流用し、必要に応じて補強を施す。その場合でも新設の駆動部受部は、既存の垂直循環式機械駐車装置3において使用していたのと同じ位置に設置して固定される。本実施例では、説明を簡略化するために、既存の駆動部受部2A,2Bを残して流用するものとして説明する。
図3および図4は、既存の垂直循環式機械駐車装置3における主要構成要素の解体撤去後の状態を示す横断面図および縦断面図である。
図4に示した駐車場建屋内壁には複数本の縦柱1A〜1Dが設けられており、同図の手前側で対向関係にある角部分に配置された縦柱1A,1B間には、ほぼ水平に配置されて結合された駆動部受部2Aが存在している。また同図の奥側で対向関係にある縦柱1C,1D間には、ほぼ水平に配置されて結合された駆動部受部2Bが存在している。上述したステップS1で、両駆動部受部2A,2Bは撤去せずに残されているものとすると、既存の垂直循環式機械駐車装置3における主要な構成要素の他の部分は、全て解体撤去されている。
上述したように既存の垂直循環式機械駐車装置3において、駆動部受部2A,2Bは、主要な構成要素の総荷重を受けて全体を吊り下げるように使用されていた。更新後のリプレース型機械駐車装置においても同じ位置で駆動部受部2A,2Bを使用し、後述する各ステップで説明するように更新後のリプレース型機械駐車装置における主要な構成要素の総荷重を同様に受けるようにしている。このため、リプレース型機械駐車装置においても駆動部受部2A,2Bを使用した全体的な荷重点は変化していない。
図5は、リプレース型機械駐車装置における組み立て状態を示す平面図および断面図である。また図6は図5に示したリプレース型機械駐車装置の要部拡大図、図7は図6に示したリプレース型機械駐車装置の側面図、図8は図7に示したリプレース型機械駐車装置の平面図である。
図2に示したステップS2では、駆動部受部2A,2Bの上部に新設架台6を搭載設置し固定する作業を行う。
新設架台6は、駆動部受部2A,2Bに搭載されることによって支持され、かつ、後述するように駐車車両を搭載した状態のパレットが上下方向に通過可能な構成となっている。例えば、新設架台6は、図6に示すように駆動部受部2Aの上面側に駆動部受部2Aを上方から見た第一投影面内で載せられた下部水平部材7Aと、駆動部受部2Bの上面側に駆動部受部2Bを上方から見た第二投影面内で載せられた下部水平部材7Bと、最上部に位置された上部横部材8と、上述した第一投影面内に配置されて下部水平部材7Aと上部横部材8の対向部間を結合する結合部材9Aと、上述した第二投影面内に配置されて下部水平部材7Bと上部横部材8の対向部間を結合する結合部材9Bなどを有して構成されている。
上部水平部材8は、図8に示したマシンベース11の中央部に形成された開口11Aと連続するようにその中央部に、駐車車両が搭載した状態のパレットが上下方向に通過可能な開口を有している。結合部材9A,9Bは、上述した開口部を塞がないようにその開口部の外周部を利用して配置されている。また下部水平部材7A,7Bと上部横部材8間は、駐車車両が搭載した状態の少なくとも一台のパレットを収納できる対向距離とするのが望ましい。
このような新設架台6は、図7に示すように結合部材9Aなどが駆動部受部2Aの上方部の壁沿いに配置され、また結合部材9Bなどが駆動部受部2Bの上方部の壁沿いに配置された概略門型の構成となっており、全体の中間部には駐車車両を搭載した状態のパレットが上下方向に通過可能な空間部が形成されている。
このような新設架台6とすると、駆動部受部2A,2Bの対向部間には、対向側に余り突出するものがないために、全体としての中央部を単なる空間とすることができる。このため、この空間部を、駐車車両が搭載した状態のパレットが上下方向に通過するために使用することができると共に、後述する駐車車両を格納するための駐車スペースとすることができ、駐車台数を増加させることができる。
次いで、図2に示したステップS3では、新設架台6の上部に新設駆動部10を設置する作業を行う。この設置作業では、マシンベース11上に構成された新設駆動部10が図6に示すように新設架台6における上部横部材8の上に設置される。上述したように新設架台6に形成されて駐車車両を搭載した状態のパレットが上下方向に通過可能な空間部が形成されており、これに合わせてマシンベース11には、この空間部に連通する開口部11Aが形成されている。また新設駆動部10の駆動機構は、この開口部11Aを避けた外周部の据え付け面11Bを用いて配置されている。
図1で説明したが、取り付け位置を変更しない駆動部受部2A,2Bが駐車場建屋の中間上部に存在する場合、新設架台6を配置した部分が駐車スペースとして活用されないと、駐車台数が減少してしまう。しかし、このような新設架台6の中央空間部を用いて駐車スペースを形成すると、駆動部受部2A,2Bの位置を変更しないことによる高さ方向の駐車スペースの制限を補って、駐車車両の台数を増やすことができる。また、後述する説明によって明らかにされてゆくが、新設架台6に吊り下げ固定されることになる主要な構成要素との連結位置を、駆動部受部2A,2Bよりも高い位置にすることができるので、簡単な構成で最上部の乗込面4を使用できる構成にすることができる。
ここで、ステップS4では、新設架台6に4本の昇降ガイドレール12A〜12Dおよび2本の吊柱13A,13Bの上部を固定して吊り下げる吊り下げ作業を行う。昇降ガイドレール12A〜12Dは、後述する昇降アーム14を介して昇降リフト15の昇降移動を案内するものである。図5および後述する図9に示すように昇降ガイドレール12A,12Bは、駆動部受部2Aの内側近傍に所定距離を隔てて対向配置されているため、駆動部受部2A,2Bの対向部に後述する昇降リフト15を構成するためのスペースを確保することができる。また昇降ガイドレール12C,12Dは、駆動部受部2Bの内側近傍に所定距離を隔てて同様に対向配置されている。従って、上述した新設架台6の中央空間部が塞がれることはない。
各昇降ガイドレール12A〜12Dの上端部は、図5および図6に示すように駆動部受部2A,2B上に搭載した新設架台6の上部横部材8などに固定され、吊り下げられている。駆動部受部2A,2Bの上方部に上部横部材8を有する新設架台6が搭載されているため、各昇降ガイドレール12A〜12Dを駆動部受部2A,2Bと干渉しない位置に配置しても、その上端部を上部横部材8に容易に固定することができる。また新設架台6が駆動部受部2A,2B上に搭載されているため、各昇降ガイドレール12A〜12Dの荷重は、新設架台6を介して駆動部受部2A,2Bで受けられることになる。
ここで、各昇降ガイドレール12A〜12Bの中心は、駐車場建屋の中心部に配置されるのではなく、図5および図6における右方側に偏寄されている。各昇降ガイドレール12A〜12Dによって案内される昇降アーム14および昇降リフト15は、詳細を後述するが図6に示すように駐車車両を搭載して昇降移動させるために使用されるため、それなりの大きさが必要である。この大きさを確保し、同時に、駐車場建屋の左方側に駐車スペース16を形成するために、上述したように各昇降ガイドレール12A〜12Dは建屋の右方側に偏寄されている。
この駐車スペース16に相当する位置に、一対の吊柱13A,13Bが配置されている。この吊柱13A,13Bは、詳細を後述する横行台車17A〜17Nを横移動させる構成とするために使用される。吊柱13Aは、駆動部受部2A側で各昇降ガイドレール12A,12Bと横並びに配置されており、吊柱13Bは、駆動部受部2B側で各昇降ガイドレール12C,12Dと横並びに配置されている。これらの両吊柱13A,11Bの上端部は、図6に示したように各昇降ガイドレール12A〜12Dと同様に、駆動部受部2A,2B上に搭載された新設架台6の上部横部材8などに固定され、吊り下げられている。
既に説明したように、駆動部受部2A,2Bの上方部に上部横部材8を有する新設架台6が搭載されているため、両吊柱13A,13Bは駆動部受部2A,2Bと干渉しない位置に配置しても、新設架台6の中央空間部を保持したまま、その上端部を上部横部材8などに固定することができる。また新設架台6が駆動部受部2A,2B上に搭載されているため、両吊柱13A,13Bの荷重もまた、新設架台6を介して駆動部受部2A,2Bで受けられることになる。
上述したように本実施例では、主要な構成要素を直接、駆動部受部2A,2Bに支持固定するのではなく、新設架台6を介して駆動部受部2A,2Bに支持固定している。このため、各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび両吊柱13A,13Bをそれぞれにとって都合の良い位置に、ある程度の自由度を持って配置することができる。しかも、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを両駆動部受部2A,2Bで吊り構造としたとき、新設架台6の配置が乗込面4を最上部に形成する上で障害となることが考えられる。しかしながら、新設架台6としては、昇降リフト15が昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した状態の昇降リフト15がこの中央空間部を通して昇降移動できる構成となっている。このため、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面4から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
図9は、L段における昇降リフト15および横行レール18Lを示す平面図である。
次に、図2に示したステップS5では、駆動部受部2Aの対向側近傍において、昇降ガイドレール12A,12Bおよび吊柱13Aを用いて一方側の横行レール18A〜18Nを取り付け、駆動部受部2Bの対向側近傍において、昇降ガイドレール12C,12Dおよび吊柱13Bを用いて他方側の横行レール18A〜18Nを取り付ける作業を行う。両側に位置された各横行レール18A〜18Nは、各段において同一水平面で対向配置されている。例えば、図9に示すL段においては、各昇降ガイドレール12A,12Bと吊柱13A側に固定された横行レール18Lと、各昇降ガイドレール12C,10Dと吊柱13B側に固定された横行レール18Lとは、同じL段の同一水平面で対向配置されている。これによって一対の横行レール18Lは、横行台車17Lを昇降リフト15側に水平移動させるときに案内する構成となっている。
各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bの長手方向には、駐車車両の車高を考慮した寸法を隔てて他の段の各横行レール18B〜18Nも同様にそれぞれ固定されている。図示では、各横行レール18B〜18Nが同一間隔のように示しているが、より大きな間隔の部分を設ければ、同部に車高の大きな駐車車両を格納することもできる。
続くステップS6では、カウンターウエイト19A,19Bが搬入され、ステップS7では、昇降アーム14および昇降リフト15の据え付け作業が行われる。これらの搬入作業は、乗込口5から行われ、昇降ガイドレール12A〜12Dの上方部に昇降アーム14を取り付けた後に、昇降アーム14上に昇降リフト15が設置される。
昇降アーム14は、図6に示すように各昇降ガイドレール12A〜12Dに沿って昇降移動可能な構成であり、実際の移動は新設駆動部10によって主索20を介して行われる。最上階であるA段に昇降アーム14が位置したとき、昇降アーム14の上端部は乗込面4の近くまで上げられている。従って、昇降アーム14の上端部付近に載せられている昇降リフト15は、乗込面4における床部と同等のレベルに位置しており、乗込面4の乗込口5から進入された駐車車両を昇降リフト15上に搭載させることができる。各昇降ガイドレール12A〜12Dの上端部を上方に伸ばしても良いが、上述した構成の方が簡単である。
特に、新設架台6として中央空間部を有する構成とし、この中央空間部を少なくとも一台分の駐車車両の格納スペース、つまりA段の駐車スペースとしているため、新設架台6の上部横部材8は乗込面4側に近い位置となっている。このため、上端部が上部横部材8までの各昇降ガイドレール12A〜12Dを使用しても、昇降アーム14が最上段のA段の駐車スペースに対応する位置にあるとき、その昇降アーム14の上端に設けた昇降リフト15を乗込面4に位置させることができる。つまり、昇降アーム14の昇降方向の長さを抑えながら、昇降リフト15を乗込面4に位置させることができる。こうして同部の構成は簡略化される。
この昇降アーム14、昇降リフト15および駐車車両も、主索20を介して新設駆動部10および新設架台6で受けられ、最終的には駆動部受部2A,2Bで受けられている。
ステップS8では、主索(チェーンまたはワイヤーロープ)20の取り付け作業が実施される。
既に設置されている新設駆動部10には、図6に示すように両駆動部受部2A,2Bのそれぞれの上方部付近に配置された各シーブまたは歯車などが設けられており、駆動部受部2A側に配置されたシーブまたは歯車には主索20が掛けられている。この主索20の一方の端部は図5に示したカウンターウエイト19Aのプーリまたは歯車に掛けた後に折り返されてマシンビーム11に固定されている。また主索20の他方側の端部は、詳細な図示を省略しているが昇降リフト15を搭載した昇降アーム14に固定されている。
駆動部受部2B側でも同様に図示しない主索が設けられ、その一端部は図9に示した他のカウンターウエイト19Bのプーリまたは歯車に掛けた後に折り返されてマシンビーム11に固定され、他方側の端部は昇降リフト15を搭載した昇降アーム14に固定されている。
このとき、新設駆動部10が一方向に回転駆動されると、主索20を介して昇降リフト15とカウンターウエイト19A,19Bはバランスを取りながら、昇降リフト15が上昇すればカウンターウエイト19A,19Bが下降することになる。また新設駆動部10が逆方向に回転駆動されると、主索20を介して昇降リフト15とカウンターウエイト19A,19Bはバランスを取りながら、昇降リフト15が下降すればカウンターウエイト19A,19Bが上昇することになる。
ステップS9では、多段の横行レール18A〜18Nの上にそれぞれ横行台車17A〜17Nが設置される。各横行台車17A〜17Nは、例えば、図9に示す横行台車17Lのように昇降リフト15と対を成すようなフォーク式として構成され、各横行レール18Lに沿って回転するガイドローラの助けを受けながら水平方向に往復移動可能に構成されている。
その後、ステップS10では、横行モータ21の据え付け作業を行う。この横行モータ21は、図9に示す横行レール18Lのように多段の各横行レール18A〜18Nに沿ってそれぞれ配置され、その回転をチェーンなどによって各横行台車17A〜17Nにそれぞれ伝達するものである。横行モータ21を一方向に回転させると、例えば、横行台車17Lを上述したガイドローラによって移動させて昇降リフト15と重なる位置まで移動させることができる。一方、横行モータ21を反対方向に回転させると、横行台車17Lを上述したガイドローラによって移動させて横行台車17Lを図示に位置へと戻すことができる。
その後、ステップS11では、各横行台車17A〜17Nの上に駐車車両を搭載可能なパレット22A〜22Nがそれぞれ配置される。各横行台車17A〜17Nは、それぞれパレット22A〜22Nを搭載しているため、駐車車両またはその他の落下は各パレット22A〜22Nで受け止められて阻止されている。また、各パレット22A〜22Nは、その上に搭載された各駐車車両をタイヤ部分で受け、さらに、その下方に配置されている各横行台車17A〜17Nでそれぞれ受けられている。このため、各駐車車両を各横行台車17A〜17Nだけで受ける場合に比べて、各横行台車17A〜17Nの櫛歯の構成を簡略化することができる。具体的には、図9に示す横行台車17Lで代表するように、その長手方向の両端部側にのみ設けた二本ずつの櫛歯23A,23Bを有しており、この両櫛歯23A,23B間では、櫛歯のない省略された簡易な構成とされている。尚、同図ではパレット22Aが横行台車17Lから昇降リフト15側へと移動した状態を示している。
次いで、ステップS12では、既に設置された各電気機器における配線作業や、制御盤との接続作業などの電気・制御工事が実施される。その後、ステップS13では、試運転、調整を行い性能確認が行われ、次いで、ステップS14では、塗装、仕上げ工事が実施される。
ここまでの各作業によって、新設部品の据え付けは完了する。この完了状態で、既設の垂直循環式機械駐車装置は、リプレース型機械駐車装置、つまり片列エレベーターフォーク式機械駐車装置として更新される。搬入された各新設部品、つまり、新設架台6と、新設駆動部10と、昇降ガイドレール12A,12Bと、吊柱13A,13Bと、昇降リフト15と、横行レール18A〜18Nと、カウンターウエイト19A,19Bと、昇降アーム14と、横行台車17A〜17Nなどの主要な構成要素は、最終的に駆動部受部2A,2Bで荷重が受けられる。これは今回の更新前に、既存の垂直循環式機械駐車装置において駆動部受部2A,2Bにより、主要な構成要素の総荷重を受けて全体を吊り下げていた構成と同じである。
このような構成の片列エレベーターフォーク式機械駐車装置は、図6に示した乗込面4に形成されている乗込口5から進入した駐車車両を所定の格納階、例えば、横行レール18Lを有したL段に格納させる場合は次のように行われる。
先ず、新設駆動部10によって昇降リフト15および昇降アーム14をL段の下方に移動させて待機させ、次いで、横行モータ21によって横行レール18Lに沿ってパレット22Lを乗せた状態の横行台車17Lをガイドレール12A〜10Dの中央部に移動させる。その後、新設駆動部10によって昇降リフト15および昇降アーム14をL段の少し上方へと移動すると、昇降リフト15は櫛構造によって横行台車17Lを通過するが、パレット22Lを受け取ることになる。このパレット22Lの受け渡しが完了すると、横行モータ21によって空の横行台車17Lを元の駐車スペースへと移動させる。
その後、新設駆動部10によって昇降リフト15および昇降アーム14を上昇させて、乗込面4に待機させる。その後、乗込口5から進入させた駐車車両を昇降リフト15に載せた状態のパレット22L上に乗り込ませてから、新設駆動部10を回転駆動する。すると、主索20を介して昇降リフト15とカウンターウエイト19A,19Bはバランスを取りながら、昇降アーム14および昇降リフト15を下降させ、カウンターウエイト19A,19Bが上昇させる。このとき昇降アーム14は、各昇降ガイドレール12A〜12Dに沿って案内される。
その後、昇降リフト15をL段の多少上方位置まで上昇させてから新設駆動部10を停止させ、今度は横行モータ21を駆動させて空の横行台車17Lを昇降リフト15の下側に移動させる。その後、新設駆動部10によって昇降リフト15をL階の下方へと移動させると、昇降リフト15は横行台車17Lの下方側へと移動するが、駐車車両を搭載させたパレット22Lは昇降リフト15から横行台車17Lへと載せ換えられる。次いで、横行モータ21を駆動させて、駐車車両を載せ替えた横行台車17Lを横行レール18Lに沿って今度は図9における左方の駐車スペースへと移動すると、格納状態となる。
このような機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置によれば、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部2A,2Bを用いて、例えば、既存のメリーゴーランド型駐車装置として知られる垂直循環式機械駐車装置を更新する場合、新たな部品を調達して同型のメリーゴーランド型駐車装置である垂直循環式機械駐車装置とするのではなく、エレベーターフォーク式機械駐車装置に更新するため、大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達が難しい部品を使用することなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができる。
しかも、昇降リフト15を昇降案内することになる各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを両駆動部受部2A,2Bで吊り下げ、各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bを利用して、昇降リフト15と重なる位置から駐車車両の駐車スペース間で横行台車17A〜17Nを横方向に移動案内する横行レール18A〜18Nを固定しているため、荷重バランスを変えることがない。
既設の既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部2A,2Bを用いて、本実施例では、既存の垂直循環式機械駐車装置をエレベーターフォーク式機械駐車装置に更新するため、特定の駐車車両の出し入れの度に垂直循環式機械駐車装置全体を回転駆動する必要がなくなり、省エネ効果を期待することもできる。また、駐車スペースを多段構成とする各横行レール18A〜18Nは、各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bに固定する高さ方向位置を簡単に変更することができるので、駐車車両としては様々な高さの車を格納駐車させることができる。
しかも、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを両駆動部受部2A,2Bで吊り構造としたとき、乗込面4を最上部とするのが難しいが、新設架台6として、昇降リフト15が昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した昇降リフト15がこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面4から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
上述した一連の説明によって、エレベーターフォーク式機械駐車装置に更新したリプレース型機械駐車装置では、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部2A,2Bを用いて吊り下げた各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bと、各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bに固定した横行レール18A〜18Nなどによって昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、各昇降ガイドレール12A〜12Dに沿って昇降移動可能な昇降アーム14および昇降リフト15などの昇降リフト装置と、昇降リフト装置に載せたパレット22A〜22Nと、パレット22A〜22Nまたは駐車車両を搭載した状態のパレット22A〜22Nを昇降リフト装置と駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置を備えていることが分かる。
上述した実施例では、説明を簡略化するために、既存の駆動部受部2A,2Bを残して流用するものとして説明したが、既存の駆動部受部を撤去して同様の新設駆動部受部2A,2Bを既存の駆動部受部と同じ位置に固定しても、同様の効果を得ることができる。同様に、駆動部受部2A,2Bとしては図示のコンクリートブラケット製に限らず、これまで使用されている種々の駆動部受け部を利用することができる。また、新設部品における各部の構成は図示のものに限らず、類似の構成に置換することができ、この置換に応じて各ステップに微調整を加えることもできる。
また上述した実施例では、昇降アーム14および昇降リフト15を用いて駐車格納スペース形成装置を構成しているが、これに限定しない。例えば、駐車格納スペース形成装置としては、各横行台車17A〜17Nを単にパレットを移動可能に搭載収納する格納棚に変更したものであっても良い。このような構成によれば、各横行台車17A〜17Nを省略して単なる棚構造とすることによって、構成を簡略化することができる。
また上述した実施例では、各横行レール18A〜18Nと横行台車17A〜19Nを用いて昇降リフト装置を構成しているが、これに限定しない。例えば、昇降リフト装置としては、昇降台に置き換えても良い。
また上記の実施例では、昇降リフト15および各横行台車17A〜17Nを用いて受け渡し装置を構成しているが、これに限定しない。例えば、受け渡し装置としては、昇降リフト装置側に引き渡し装置を付設し、この引き渡し装置によって昇降台と格納棚との間でパレット22A〜22Nまたは駐車車両を搭載した状態のパレット22A〜22Nを受け渡しする構成としても良い。このような構成によれば、複数段毎に各横行台車17A〜17Nを配置することなく、昇降リフト装置側の引き渡し装置を共有することができるので、構成を一層簡略化することができる。
こうして上述した実施例では、望ましい実施例として既存の垂直循環式機械駐車装置をエレベーターフォーク式機械駐車装置に更新した場合を説明したが、エレベーターフォーク式機械駐車装置に限定するものではない。
さらに、図5における駐車場建屋の幅方向が比較的小さいために、各横行台車17A〜17Nを配置して構成した駐車スペースは片側となっているが、既存の駐車場建屋に十分な幅方向があるなら、各昇降ガイドレール12A〜12Dの左右にそれぞれ駐車スペースを構成することもできる。
以上説明したように本発明による機械駐車装置リプレース方法は、主要な構成要素を解体撤去した後、既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部2A,2Bに支持されると共に、中央部に中央空間部を形成された新設架台6を設け、新設架台6に上端部を固定された各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bを設けて駆動部受部2A,2Bで荷重を受けるように吊り構造とし、その後、各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bに固定されて昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、各昇降ガイドレール12A〜12Dに沿って昇降移動すると共に、新設架台6の中央空間部を昇降方向に通過して移動可能な昇降リフト装置と、駐車車両を昇降リフト装置と駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置とを構成し、新設架台6の上方部に駐車車両の乗込面4を形成したことを特徴とする。
このような機械駐車装置リプレース方法によれば、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部2A,2Bを用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たなリプレース型機械駐車装置として更新することができる。従って、コストが下がるために客先の設備更新計画が進みやすくなる。しかも、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを両駆動部受部2A,2Bで吊り構造としたとき、乗込面4を最上部とするのが難しいが、新設架台6として、昇降リフト15が昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した昇降リフト15がこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面4から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
また本発明のリプレース型機械駐車装置は、既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たな機械駐車装置を構成するリプレース型機械駐車装置において、既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部2A,2Bに支持されると共に、中央部に中央空間部を形成された新設架台6を設け、新設架台6に上端部を固定された各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bを設けて駆動部受部2A,2Bで荷重を受けるように吊り構造とし、各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bに固定されて昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、各昇降ガイドレール12A〜12Dに沿って昇降移動すると共に、新設架台6の中央空間部を昇降方向に通過して移動可能な昇降リフト装置と、駐車車両を昇降リフト装置と駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置とを構成し、新設架台6の上方部に駐車車両の乗込面4を形成したことを特徴とする。
このようなリプレース型機械駐車装置によれば、既存の駆動部受部と同じ位置に配置した駆動部受部2A,2Bを用いているため、従来の垂直循環式機械駐車装置を大掛かりの構造変更を行うことなく、しかも現在では調達できないような入手困難な部品によって再現しようとすることなく、比較的容易に新たな機械駐車装置として更新することができる。しかも、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを両駆動部受部2A,2Bで吊り構造としたとき、乗込面4を最上部とするのが難しいが、新設架台6として、昇降リフト15が昇降方向に通過移動できるように中央空間部を形成した構成とし、駐車車両を搭載した昇降リフト15がこの中央空間部を昇降移動させる構成とすると、各昇降ガイドレール12A〜12Dと各吊柱13A,13Bを吊り構造とすることと、最上部に構成した乗込面4から乗込ませることを、比較的簡単な構成で両立させることができる。
本発明は上述の構成に加えて、新設架台6は、中央空間部を少なくとも一台分の駐車車両の格納スペースとして形成し、新設架台6の上部に設けた上部横部材8に各昇降ガイドレール12A〜12Dおよび各吊柱13A,13Bの上端部を固定し、昇降リフト装置は昇降アーム14と、昇降アーム14の上端部に設けられて駐車車両を搭載可能な昇降リフト15を有して構成し、昇降アーム14は、各昇降ガイドレール12A〜12Dの上方端部付近に昇降アーム14が位置しているとき、昇降リフト15が乗込面4に位置するような昇降方向の長さを有して構成したことを特徴とする。
このような構成のリプレース型機械駐車装置によれば、新設架台6内を駐車スペースとして活用して駐車台数を増やす構成で、上端部が上部水平部材8までとした各昇降ガイドレール12A〜12Dを使用しても、昇降アーム14が最上段のA段の駐車スペースに対応する位置にあるとき、その昇降アーム14の上端に設けた昇降リフト15を乗込面4に位置させることができる。こうして、昇降アーム14の昇降方向の長さを抑えながら、同部の構成を簡略化することができる。
2A,2B 駆動部受部
4 乗込面
6 新設架台
8 上部横部材
12A〜12D 昇降ガイドレール
13A,13B 吊柱
15 昇降リフト
17A〜17N 横行台車
18A〜18N 横行レール

Claims (3)

  1. 既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たなリプレース型機械駐車装置を構成する機械駐車装置リプレース方法において、
    前記主要な構成要素を解体撤去した後、前記既存の垂直循環式機械駐車装置で前記主要な構成要素を吊り下げていた既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部に支持されると共に、中央部に中央空間部を形成された新設架台を設け、前記新設架台に上端部が固定された各昇降ガイドレールおよび各吊柱を設けて前記駆動部受部で荷重を受けるように吊り構造とし、その後、前記各昇降ガイドレールおよび前記各吊柱に固定されて昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、前記各昇降ガイドレールに沿って昇降移動すると共に、前記新設架台の中央空間部を昇降方向に通過して移動可能な昇降リフト装置と、駐車車両を前記昇降リフト装置と前記駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置とを構成し、前記新設架台の上方部に駐車車両の乗込面を形成したことを特徴とする機械駐車装置リプレース方法。
  2. 既存の垂直循環式機械駐車装置で使用していた主要な構成要素を撤去し、その後に、新たな機械駐車装置を構成するリプレース型機械駐車装置において、
    前記既存の垂直循環式機械駐車装置で主要な構成要素を吊り下げていた既存の駆動部受部と同じ位置の駆動部受部に支持されると共に、中央部に中央空間部を形成された新設架台を設け、前記新設架台に上端部を固定された各昇降ガイドレールおよび各吊柱を設けて前記駆動部受部で荷重を受けるように吊り構造とし、前記各昇降ガイドレールおよび前記各吊柱に固定されて昇降方向に複数段の駐車格納スペースを形成する複数段の駐車格納スペース形成装置と、前記各昇降ガイドレールに沿って昇降移動すると共に、前記新設架台の中央空間部を昇降方向に通過して移動可能な昇降リフト装置と、駐車車両を前記昇降リフト装置と前記駐車格納スペース形成装置間で受け渡しする受け渡し装置とを構成し、前記新設架台の上方部に駐車車両の乗込面を形成したことを特徴とするリプレース型機械駐車装置。
  3. 前記新設架台は、前記中央空間部を少なくとも一台分の駐車車両の格納スペースとして形成し、前記新設架台の上部に設けた上部横部材に前記各昇降ガイドレールおよび前記各吊柱の上端部を固定し、前記昇降リフト装置は昇降アームと、前記昇降アームの上端部に設けられて駐車車両を搭載可能な昇降リフトを有して構成し、前記昇降アームは、前記各昇降ガイドレールの上方端部付近に前記昇降アームが位置しているとき、前記昇降リフトが前記乗込面に位置するような昇降方向の長さを有して構成したことを特徴とする請求項2に記載のリプレース型機械駐車装置。
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