JP2005138917A - 搬送機の主ロープ交換方法及びその主ロープ交換装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 従来１本ずつ人力で行っていた主ロープ交換作業が複数本同時に実施でき、時間と労力の大幅な短縮が可能な搬送機の主ロープ交換方法及びその装置を得る。
【解決手段】 最上階の乗場床４からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させる工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル１２ａ付近に主ロープ送り出し用のロープウインチ１５を設置する工程と、古い主ロープ１０の両端をロープシャックル１２ａ、１２ｂから外し、かご側のロープ端１０ａをロープウインチ１５を通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場３に設置したロープ繰出し装置６から取り出した新しい主ロープ７の先端７ａと連結具２３で連結する工程と、上記ロープウインチ１５を駆動させることにより、古い主ロープ１０を最下階乗場３で回収すると同時に、新しい主ロープ７に入れ替える工程とを備える。
【選択図】 図３

Description

この発明は、搬送機のかごと釣合おもりとの間を連結する搬送機の主ロープ交換方法及びそれに用いられる主ロープ交換装置に関するものである。

従来の搬送機の主ロープ交換方法は、かご及び釣合いおもりを中間階に位置させ、複数本の主ロープを１本ずつ人力で入れ替えていた（例えば、特許文献１参照）。また、古い主ロープの回収は、搬出を容易にするため運搬し易い大きさに、かつタイミングよく巻き取る必要があり、これも全て人力で行っていた（例えば、特許文献２参照）。

特開平７−２５２０５２号公報 実開平６−３５２７１号公報

従来の搬送機の主ロープ交換方法においては、複数本の主ロープを１本ずつ人力で新しい主ロープと入れ替えていたため、主ロープの本数分に応じた作業時間がかかり、主ロープの交換には多大の労力と時間を費やすという問題があった。また、従来の古い主ロープの回収作業も全て人力で行われていたため、作業効率が悪く、古い主ロープの回収にも多大の労力と時間を要するという問題があった。

この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、従来１本ずつ人力で行っていた主ロープ交換作業が複数本同時に速やかに実施でき、時間と労力の大幅な短縮が可能な搬送機の主ロープ交換方法及びそれに用いられる主ロープ交換装置を提供するものである。

この発明に係る搬送機の主ロープ交換方法は、かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路のピット下部に巻上機が配置されたものにおいて、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させる工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程とを備えたものである。

また、この発明に係る搬送機の主ロープ交換方法は、かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路のピット下部に巻上機が配置されたものにおいて、チェーンブロックを昇降路上部に設置する工程と、最下階の乗場に設置したロープ繰出し装置から新しい主ロープを取り出してかごの上部で保持した状態でかごを上昇させる工程と、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させ、釣合いおもりとピット下部の間に突張棒を入れるとともに、かごをチェーンブロックで吊ることにより、かごと釣合いおもりを保持する工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程とを備えたものである。

また、この発明に係る搬送機の主ロープ交換方法は、かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路のピット下部に巻上機が配置された搬送機の主ロープ交換方法において、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させる工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程と、新しい主ロープが最後まで引き出されたらロープウインチを停止し、回収中の古い主ロープを最下階で切断し、切断した古い主ロープの端部と新しい主ロープの終端部とを接続する工程と、更にロープウインチを操作して古い主ロープの両端部をかごの上部に保持する工程と、新しい主ロープの両端部をロープシャックルに取り付ける工程と、かごを下降させ、かご上部に保持してある古い主ロープをロープ回収装置に降ろして回収する工程とを備えたものである。

また、この発明に係る搬送機の主ロープ交換装置は、複数の巻胴にそれぞれ新しい主ロープが巻回された主ロープ繰出し装置と、この主ロープ繰出し装置の昇降路側に設けられ、新しい主ロープの繰出しを案内するロープガイドと、前記主ロープ繰出し装置の上部に設けられ、古い主ロープを回収するロープ回収装置と、このロープ回収装置の昇降路側に設けられ、古い主ロープを回収案内するロープガイドとを備えたものである。

この発明は、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させる工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程とを備えたので、従来は１本ずつ人力で行っていた主ロープの交換作業を複数本同時に速やかに実施することができ、時間と労力の大幅な短縮になる。

実施の形態１．
図１〜図１１はこの発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を順次説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す説明図、図１２はこの発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法に用いる主ロープ繰出し装置を示す正面図、図１３はこの発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法に用いる主ロープ回収装置を示す斜視図、図１４はこの発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換作業の流れを説明するためのフローチャートである。

図において、搬送機の昇降路は、下部ピット部１、昇降路壁２、最下階乗場３、及び最上階乗場４等を備えている（中間階は図示省略してある）。下部ピット部１には巻上機５が配置されている。最下階乗場３には主ロープ繰出し装置６が設置されている。この主ロープ繰出し装置６は、最下階乗場３に載置される台６ａ、この台上に設けられた自在キャスター６ｂ、台６ａ上の中央に立設された軸６ｃ、この軸に回転可能に取り付けられた複数の円板６ｄ及び複数の巻胴６ｅから構成されており、複数の巻胴６ｅにはそれぞれ新しい主ロープ７（以下、新ロープという）が巻回されている。昇降路内には昇降可能に配置されたかご８と釣合いおもり９が配置されており、古い主ロープ１０（以下、旧ロープという）により巻上機５の綱車５ａ、及び返し車１１を介して２：１のローピングで連結されている。旧ロープ１０の両端部は、それぞれかご側ロープシャックル１２ａ、及びおもり側ロープシャックル１２ｂにより昇降路上部に固定されている。かご８の上方の昇降路上部には、旧ロープ１０がかご８から取り外されても、かご８が落下しないように保持するチェーンブロック１３が設けられている。また、釣合いおもり９の下方の下部ピット１と釣合いおもり９との間には、突張棒１４を介在させて釣合いおもり９が下降しないようにしている。かご８の上方の昇降路上部のかご側ロープシャックル１２ａ付近には、複数の主ロープ全数を同時に通すことができる主ロープ用電動式ロープウインチ１５、及びかご側レバーブロック１６ａがそれぞれ設置されている。また、釣合いおもり９の上方の昇降路上部のおもり側ロープシャックル１２ｂ付近には、おもり側レバーブロック１６ｂ、及び滑車１７がそれぞれ設置されている。
主ロープ繰出し装置６の昇降路側には、新ロープ７の繰出しを案内するロープガイド１８が設けられている。また、主ロープ繰出し装置６の上部には、その軸６ｃと同軸に固定された盥状のロープ回収装置１９が設けられている。このロープ回収装置１９の昇降路側には、ロープウインチ１５から下降してきた複数の旧ロープ１０をまとめて、ロープ回収装置１９に案内するロープガイド２０が設けられている。ロープ回収装置１９は、ロープ繰出し装置６の軸６ｃに係合する中心穴１９ａ、及び底面と側面に跨って設けられ回収した旧ロープ１０の束をくくる時に紐を通すための細溝１９ｂを備える。

次に、この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換作業の流れを図１〜図１１に示す説明図、及び図１４に示すフローチャートに従って説明する。

まず、図１及びステップＳ１の作業手順について説明する。チェーンブロック１３を昇降路上部に設置する。そして、最下階乗場３に設置したロープ繰出し装置６に新ロープ７を全本数取り付け、ここから新ロープ端７ａを取り出し、ロープガイド１８を通して適当な位置に停止させたかご８の上部に引き上げ、ロープクランプ２１で保持する。この状態でかご８を上昇させる。

次に、図２及びステップＳ２の作業手順について説明する。かご８の天井が最上階乗場４の床から乗り込み可能な位置に来たら、かご８を停止させ、釣合いおもり９の下端部と下部ピット部１の間に突張棒１４を入れて、かご８をチェーンブロック１３で吊り、かご８及び釣合いおもり９の位置をそれぞれ保持する。そして、かご８の天井作業床にて作業を行い、昇降路上部にロープウインチ１５、レバーブロック１６ａ、１６ｂ、滑車１７を設置する。更におもり側ロープシャックル１２ｂに接続してある旧ロープ１０をおもり側ロープクランプ２２とレバーブロック１６ｂで保持した後、ロープシャックル１２ｂとおもり側ロープクランプ２２との間（図２の×印）で旧ロープ１０を切断する。かご８上のロープクランプ２１が保持する新ロープ端７ａを伸ばして、滑車１７に通す。

次に、図３及びステップＳ３の作業手順について説明する。切断した旧ロープ１０の端と、新ロープ端７ａとを連結具２３で繋ぐ。この連結具２３は１本のみ連結するタイプのものであり、ロープ本数分を使用する。その後、おもり側ロープクランプ２２とレバーブロック１６ｂを外す。旧ロープ１０のかご側の先端部１０ａの手前をかご側ロープクランプ２４とレバーブロック１６ａで保持した後、かご側ロープシャックル１２ａから旧ロープ１０を外す。

次に、図４及びステップＳ４の作業手順について説明する。旧ロープ端１０ａをロープウインチ１５に巻き掛け、かご側ロープクランプ２４を外す。ロープウインチ１５を操作して旧ロープ端１０ａを最下階乗場３まで降ろし、ロープガイド２０を通過させ、ロープ回収装置１９に落とし込むことにより、旧ロープ１０はロープ回収装置１９の内周面に沿って自動的に巻かれて回収される。新ロープ７は旧ロープ１０と連結具２３で繋がっているので、旧ロープ１０の回収に連動してロープ繰出し装置６から自動的に引き出される。

次に、図５及びステップＳ５の作業手順について説明する。新ロープ７が最後まで引き出され、新ロープ終端７ｂが滑車１７から垂下したら、ロープウインチ１５の操作を停止して、回収中の旧ロープ１０を最下階乗場３にて図５の×印で切断する。

次に、図６及びステップＳ６の作業手順について説明する。切断した旧ロープ１０の端部と、釣合いおもり側の新ロープ終端７ｂに取り付けたロープクランプ２５とを接続する。

次に、図７及びステップＳ７の作業手順について説明する。さらにロープウインチ１５を操作して、旧ロープ１０を巻き上げ、連結具２３がかご８の下を通りロープウインチ１５の手前に到達したら、連結具２３の直下をかご側ロープクランプ２６、レバーブロック１６ａで保持する。その後、連結具２３から旧ロープ１０を外してロープウインチ１５から抜き、この旧ロープ１０の一端をロープクランプ２７でかご８上に保持する。この時、新ロープ７のおもり側は、滑車１７の下まで引き上げられている。

次に、図８及びステップＳ８の作業手順について説明する。おもり側ロープシャックル１２ｂ付近にロープクランプ２８、レバーブロック１６ｂを設置し、新ロープ７を保持する。かご側の新ロープ７から連結具２３を取り外す。

次に、図９及びステップＳ９の作業手順について説明する。ロープクランプ２５を新ロープ終端７ｂから外して旧ロープ１０の他端とともにかご８上に移動する。新ロープ終端７ｂをロープシャックル１２ｂに取り付け、レバーブロック１６ｂを取り外す。レバーブロック１６ａを張ってロープの長さを調整しながらかご側の新ロープ７をロープシャックル１２ａに取り付ける。

次に、図１０及びステップＳ１０の作業手順について説明する。チェーンブロック１３を操作してかご８を下降させ、新ロープ７のたるみを取り、更に緩めてチェーンブロック１３を取り外す。旧ロープ１０の下端を×部で切断しておく。

次に、図１１及びステップＳ１１の作業手順について説明する。かご８を下降させることで、釣合いおもり９を上昇させて、突張棒１４を外す。更にかご８を下降させ、吊ってある旧ロープ１０を最下階乗場３のロープガイド２０を通してロープ回収装置１９に降ろして、回収する。
以上の工程を経て搬送機の主ロープ交換作業は終了する。

なお、この発明の主ロープ交換方法は、上記のような主ロープ経路を有するエレベータ等の他の昇降機設備においても、同様に利用できることはもちろんである。

この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す１番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す２番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す３番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す４番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す５番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す６番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す７番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す８番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す９番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す１０番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法を説明するための昇降路及び最上階と最下階部分を示す１１番目の説明図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法に用いる主ロープ繰出し装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換方法に用いる主ロープ回収装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態１における搬送機の主ロープ交換作業の流れを説明するためのフローチャートである。

符号の説明

１ 下部ピット部
２ 昇降路壁
３ 最下階乗場
４ 最上階乗場
５ 巻上機
５ａ 綱車
６ 主ロープ繰出し装置
６ａ 台
６ｂ 自在キャスター
６ｃ 軸
６ｄ 円板
６ｅ 巻胴
７ 新しい主ロープ（新ロープ）
７ａ 新ロープ端
７ｂ 新ロープ終端
８ かご
９ 釣合いおもり
１０ 古い主ロープ（旧ロープ）
１１ 返し車
１２ａ、１２ｂ ロープシャックル
１３ チェーンブロック
１４ 突張棒
１５ ロープウインチ
１６ａ、１６ｂ レバーブロック
１７ 滑車
１８、２０ ロープガイド
１９ ロープ回収装置
１９ａ 中心穴
１９ｂ 細溝
２１、２２、２４〜２８ ロープクランプ
２３ 連結具

Claims (7)

1. かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路内例えばピット下部に巻上機が配置された搬送機の主ロープ交換方法において、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させる工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程とを備えたことを特徴とする搬送機の主ロープ交換方法。
2. かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路のピット下部に巻上機が配置された搬送機の主ロープ交換方法において、チェーンブロックを昇降路上部に設置する工程と、最下階の乗場に設置したロープ繰出し装置から新しい主ロープを取り出してかごの上部で保持した状態でかごを上昇させる工程と、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させ、釣合いおもりとピット下部の間に突張棒を入れるとともに、かごをチェーンブロックで吊ることにより、かごと釣合いおもりを保持する工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程とを備えたことを特徴とする搬送機の主ロープ交換方法。
3. かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路のピット下部に巻上機が配置された搬送機の主ロープ交換方法において、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させる工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程と、新しい主ロープが最後まで引き出されたらロープウインチを停止し、回収中の古い主ロープを最下階で切断し、切断した古い主ロープの端部と新しい主ロープの終端部とを接続する工程と、更にロープウインチを操作して古い主ロープの両端部をかごの上部に保持する工程と、新しい主ロープの両端部をロープシャックルに取り付ける工程と、かごを下降させ、かご上部に保持してある古い主ロープをロープ回収装置に降ろして回収する工程とを備えたことを特徴とする搬送機の主ロープ交換方法。
4. かごと釣合いおもりの間を主ロープで連結し、昇降路のピット下部に巻上機が配置された搬送機の主ロープ交換方法において、チェーンブロックを昇降路上部に設置する工程と、最下階の乗場に設置したロープ繰出し装置から新しい主ロープを取り出してかごの上部で保持した状態でかごを上昇させる工程と、最上階の乗場床からかごの天井に乗り込み可能な位置にかごを停止させ、釣合いおもりとピット下部の間に突張棒を入れるとともに、かごをチェーンブロックで吊ることにより、かごと釣合いおもりを保持する工程と、昇降路上部のかご側主ロープのロープシャックル付近に主ロープ送り出し用のロープウインチを設置する工程と、古い主ロープの両端をロープシャックルから外し、かご側のロープ端をロープウインチを通して昇降路下部に降ろし、おもり側のロープ端を最下階乗場に設置したロープ繰出し装置から取り出した新しい主ロープの先端と連結具で連結する工程と、上記ロープウインチを駆動させることにより、古い主ロープを最下階乗場で回収すると同時に、新しい主ロープに入れ替える工程と、新しい主ロープが最後まで引き出されたらロープウインチを停止し、回収中の古い主ロープを最下階で切断し、切断した古い主ロープの端部と新しい主ロープの終端部とを接続する工程と、更にロープウインチを操作して古い主ロープの両端部をかごの上部に保持する工程と、新しい主ロープの両端部をロープシャックルに取り付ける工程と、かごを下降させ、かご上部に保持してある古い主ロープをロープ回収装置に降ろして回収する工程とを備えたことを特徴とする搬送機の主ロープ交換方法。
5. 最下階乗場に設置したロープ繰出し装置の上部に、古い主ロープを回収するロープ回収装置を設け、ロープ繰出しと同期して古い主ロープの回収を行うことを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれかに記載の搬送機の主ロープ交換方法。
6. 複数の巻胴にそれぞれ新しい主ロープが巻回された主ロープ繰出し装置と、この主ロープ繰出し装置の昇降路側に設けられ、新しい主ロープの繰出しを案内するロープガイドと、前記主ロープ繰出し装置の上部に設けられ、古い主ロープを回収するロープ回収装置と、このロープ回収装置の昇降路側に設けられ、古い主ロープを回収案内するロープガイドとを備えたことを特徴とする搬送機の主ロープ交換装置。
7. 主ロープ繰出し装置は、乗場階床に載置される台、この台上に設けられた自在キャスター、台の中央に立設された軸、この軸に回転可能に取り付けられた複数の円板及び複数の巻胴から構成され、ロープ回収装置は、前記主ロープ繰出し装置の前記軸と同軸に固定された盥状を成していることを特徴とする請求項６記載の搬送機の主ロープ交換装置。

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