JPH0361276A

JPH0361276A - 主ロープ交換補助装置

Info

Publication number: JPH0361276A
Application number: JP19672089A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Murase; 正宏村瀬
Original assignee: Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Current assignee: Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Priority date: 1989-07-31
Filing date: 1989-07-31
Publication date: 1991-03-18
Anticipated expiration: 2011-06-26
Also published as: JP2510732B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は主ロープ交換補助装置に係り、特にエレベータ
の主ロープの交換作業に使用される主ロープ交換補助装
置に関する。

〈従来の技術〉エレベータにおいては、安全運転状態を確保するために
、かごとつり合おもりを吊り下げている主ロープを、定
期的に新主ロープに交換することが必要である。

このエレベータの主ロープの交換作業は、特開昭５２−
７１０４３号公報に開示されているように、最上階に電
動ウィンチを設置し、ロープドラムを最下階に必要個数
設置して行う。この場合、ロ一ブトラムから掛け廻しに
必要な長さの新主ロープを巻戻して切断し、新主ロープ
を最下階に位置しているつり合おもり用のプーリに掛け
廻し、新主ロープのつり合いおもり側の一端を、最上階
に設置した電動ウィンチの巻上用ロープに緊結し、電動
ランチを駆動させて新主ロープを引き上げ、新主ロープ
のつり合いおもり側の一端を、つり合いおもり側のロー
プ止めに固定する。

次いで、新主ロープのかご側の他端を、電動ウィンチの
巻上用ロープに緊結し、電動ウィンチを駆動させて新主
ロープを引き上げ、機械室に据付けられている巻上機プ
ーリ、そらせ用ブーり及び最上階に位置するかごプーリ
に掛け廻し、新主ロープのかご側の他端をかご側のロー
プ止めに仮固定する。

以下同様にして、全ロープドラムの新ロープを１本ずつ
掛け廻し、全所ロープのかご側の他端をソケツテイング
して、かご側のロープ止めに固定して主ロープの交換作
業が終了する。

〈発明が解決しようとする課題〉前述した従来の新主ロープの交換作業では、電動ウィン
チを最上階に設置する必要があり、電動ウィンチの最上
階までの運搬、組立設置及び電源確保などの煩雑な準備
作業が必要である。

また、新主ロープと電動ランチの巻上用ロープとの緊結
など、昇降路内で行わねばならぬ作業も多く、作業能率
と作業の安全性に問題があった。

本発明は、前述したエレベータの主ロープ交換作業の現
状に鑑みてなされたものであり、その目的は電動ウィン
チを使用せずに、エレベータの主ロープ交換作業を安全
且つ能率的に行うことが出来る主ロープ交換補助装置を
提供する・ことにある。

〈課題を解決するための手段〉前記目的を達成するために、複数の主ロープが機械室に
設けられた巻上機のシーブプーリに掛け廻され、前記主
ロープは両端が前記機械室の床にそれぞれ支持された状
態で、昇降路内に吊り下げられ、前記主ロープにかご昇
降体とつり合いおもり昇降体とが、互いに相反する方向
に移動自在にブーりを介して吊り下げられたエレベータ
に対して、前記主ロープの一端を切断し、この切断端に
階床から繰り出し自在に配された新主ロープの一端を接
続し、前記巻上機を駆動することにより、前記主ロープ
を前記新主ロープに交換する際に使用される主ロープ交
換補助装置である本発明は、前記昇降路壁に支持される
フレームと、このフレームに回転自在に取り付けられ、
前記主ロープの延長方向と交叉する方向に配列される３
組のローラ列と、これらのローラ列にそれぞれ巻装され
たベルトとを有し、中央のローラ列に巻装されたベルト
と一方のベルト間に、下方に向かって移動する前記主ロ
ープ又は前記新主ロープが挟持され、前記中央のローラ
列に巻装されたベルトと他方側のベルト間に、上方に向
かって移動する前記主ロープ又は前記新主ロープが挟持
されるように構成されている。

く作用〉本発明を使用してエレベータの主ロープ交換を行うには
、フレームを昇降路壁に支持し、おもり昇降体のプーリ
に掛け廻された主ロープの＝端側を、フレームに主ロー
プの延長方向と交叉する方向に回転自在に配列される３
組のローラ列の中央のローラ列に巻装されたベルトと、
−客側のベルト間に配設する。また、おもり昇降体のプ
ーリに掛け廻された主ロープの他端側を、前記中央のロ
ーラ列に巻装されたベルトと、他方側のベルト間に配設
する。

この状態で、主ロープの一端を切断し、この切断端に階
床から繰り出し自在に配された新主ロープの一端を接続
し、機械室に設けられている巻上機を駆動する。

この駆動によって主ロープが、新主ロープに交換された
状態で昇降路内に配設され、この交換の過程で３組のロ
ーラ列に巻装されたベルトで挟持された主ロープ又は新
主ロープは、自重で落下することがなく、安全且つ能率
的に主ロープの交換が行われる。

〈実施例〉以下、本発明の実施例を第１図乃至第３図を参照して説
明する。

ここで、第１図は実施例を使用したエレベータの主ロー
プ交換作業の説明図、第２図は実施の正面図、第３図は
第２図のＡ−Ａ断面図である。

第２図及び第３図に示すように、主ロープ交換補助装置
１４は、フレーム２６にそれぞれ４個のローラ１５ａ〜
１５ｃを組とする３組のローラ列が、回転自在に取り付
けられ、各組のローラ列に対してそれぞれベルト１８．
１６．１７が巻装されている。

ベルト１８とベルト１６及びベルト１６とベルト１７と
は、それぞれ周面を近接対向して配設されていて、作業
時に昇降路壁にフレーム２６が支持されて取り付けられ
た状態では、ベルト１８とベルト１６間及びベルト１６
とベルト１７に、エレベータの主ロープ７が、それぞれ
弾性挟持されるようになっている。また、ベルト１７．
１８は中央のベルト１６側に移動可能な構造となってい
て、この移動によって主ロープ交換補助袋Ｗ１４の主ロ
ープ７の挟持力の調整が可能になっている。

実施例を使用して、エレベータの主ロープを交換する際
の交換作業について説明する。

（１）第１図において機械室４内に設置されている図示
せぬ巻上機を駆動させて、かご昇降体２が最上階床の近
傍に、つり合いおもり昇降体３が昇降路１のビットに配
置した支持＃１２上に位置するように移動させ、この状
態で巻上機の駆動を停止させる。

次いで、チェンブロック１３によってかご昇降体２を、
かご側ロープ止め金具１０の近傍の機械室４の床に吊り
下げる。

また、おもり側ロープ止め金具１１の近傍の機械室４の
床に、実施例に係る主ロープ交換補助装置１４をフレー
ム２６部分で吊り下げる。このようにして吊り下げられ
たフレーム２６の上方の機械室４の床には、ガイドプー
リ２２が取り付けられる。

（２）つり合いおもり昇降体３のプーリ９に掛け廻され
ている主ロー１７のおもり側ロープ止め金具１１に固定
されている一端側を、主ロープ交換補助装置１４のベル
ト１６．１７間に導入し、この端部側の主ロープと対向
し機械室４のそらせプーリ６側に導かれる他端側を、主
ロープ交換補助装置１４のベルト１６．１８間に導入す
る。

そして、ベルト１７．１８をそれぞれベルト１６側に移
動させ、主ロー１７が自重で落下しないように、ベルト
１６〜１８で圧接力を調整して弾性挟持させる。

（３）最上階床に新主ロープ２１が巻装されているロー
プドラム２０を配設し、最上階床より１階下の階床に主
ロープ７を巻き取る巻き取りドラム２４を配設する。

そして、ロープドラム２０から新主ロープ２１を巻き戻
して、その先端部分をガイドプーリ２２に掛け廻す。

（４）おもり側ロープ止め金具１１の近傍のＡ部で、主
ロー１７を切断し、その切断端とガイドプーリ２２に掛
け廻されている新主ロープ２１の端部とを圧着スリーブ
で相互に接続してＢ部を形成する。

また、かご側ロープ止め金具１０の近傍の０部で、主ロ
ー１７を切断し、この切断端をガイドプーリ２３を介し
て導出し、巻き取りドラム２４に巻き取り可能に巻装す
る。

（５）機械室４の図示せぬ巻上機を低速で駆動し、そら
せプーリ６、シーブプーリ５、かご昇降体２のプーリ８
及びガイドプーリ２３を介して、保守員によって操作さ
れる巻き取りドラム２４に主ロープ７が巻き取られる。

この巻き取り作業の過程で、前述のＢ部がガイドプーリ
２３に案内されて現れたら、巻上機を停止し、Ｂ部の接
続を解除して主ロープ７と新主ロープ２１とを分離し、
新主ロープ２１の端部をかご側ロープ止め金具１０に接
続固定する。

そして、おもり側ロープ止め金具１１近傍において、新
主ロー１２１を所定長に切断し、その切断端部をおもり
側ロープ止め金具１１に接続固定する。

（６）ガイドプーリ２２．２３及び主ロープ交換補助装
置１４を取り外し、かご昇降体２を吊り上げていたチェ
ンブロック１３を取り外す。

そして、つり合いおもり昇降体３を保持していた支持体
１２を取り除いて、かご昇降体２とつり合いおもり昇降
体３を昇降路１内で正常運転可能な状態に配設させる。

このように、主ロープ７の交換作業中主ロー１７又は新
主ロープ２１は、ベルト１６．１７に弾性挟持されなが
ら下方に移動し、ベルト１６．１８に弾性挟持されなが
ら上方に移動する。この際、ベルト１６〜１８は主ロー
プ７又は新主ロープ２１を弾性挟持しているため、主ロ
ープが自重で落下することはない。

従って、主ロープ落下防止のブレーキを設ける必要はな
く、主ロープ７の回収と新主ロー１２１の巻き付けに必
要な動力は小さくなり、巻上機を低速で駆動させ、保守
員が巻き取りドラム２４を操作するだけの簡単な作業で
、短時間に主ロープの交換が行われる。また、昇降路１
内で行う作業が大幅に削減され、主ロープ交換作業中に
主ロープは、主ロープ交換補助装置１４に弾性挟持され
てバランス状態にあるため、保守員は安全に主ロープの
交換作業を行うことが出来る。

第１図においては、かご昇降体２を昇降路１の最上階近
傍に、つり合いおもり昇降体３を昇降路１のピット近傍
に位置させて、主ロープ交換作業を行う場合を説明した
が、昇降路１の最上階近傍につり合いおもり昇降体３を
位置させ、昇降路１のピット近傍にかご昇降体２を位置
させて、主ロープの交換を行うことも出来る。この場合
には、主ロープ交換補助袋２１４は、かご昇降体２のプ
ーリ８に掛け廻される主ロープを挟持するように、かご
側ロープ止め金具１０側において、機械室４の床に吊り
下げられる。

〈発明の効果〉以上詳細に説明したように、本発明に係る主ロープ交換
補助装置を使用すると、昇降路内での主ロープの自重に
よる落下が防止され、電動ウィンチや落下防止ブレーキ
を用いずに、簡単な設備構成で保守員の作業負担も少な
く安全且つ能率的にエレベータの主ロープの交換が行わ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例を使用したエレベータの主ロ
ープ交換作業の説明図、第２図は、本発明の実施例の正
面図、第３図は、第２図のＡ−Ａ断面図である。１・・・・・・昇降路、２・・・・・・かご昇降体、３
・・・・・・つり合いおもり昇降体、４・・・・・・機
械室、５・・・・・・シーブプーリ、６・・・・・・そ
らせプーリ、７・・・・・・主ロープ、８．９・・・・
・・プーリ、１０・・・・・・かご側ロープ止め金具、
１１・・・・・・おもり側ロープ止め金具、１２・・・
・・・支持体、１３・・・・・・チェンブロック、１４
・・・・・・主ロープ交換補助装置、１５ａ、１５ｂ、
１５ｃ・・・・・・ローラ、１６．１７．１８・・・・
・・ベルト、２０・・・・・・ロープドラム、２１・・
・・・・新主ロープ、２４・・・・・・巻き取りドラム
、２６・・・・・・フレーム。第図

Claims

【特許請求の範囲】

複数の主ロープが、機械室に設けられた巻上機のシーブ
プーリに掛け廻され、前記主ロープは両端が前記機械室
の床にそれぞれ支持された状態で、昇降路内に吊り下げ
られ、前記主ロープにかご昇降体とつり合いおもり昇降
体とが、互いに相反する方向に移動自在にプーリを介し
て吊り下げられたエレベータに対して、前記主ロープの
一端を切断し、この切断端に階床から繰り出し自在に配
された新主ロープの一端を接続し、前記巻上機を駆動す
ることにより、前記主ロープを前記新主ロープに交換す
る際に使用される主ロープ交換補助装置であり、前記昇
降路壁に支持されるフレームと、このフレームに回転自
在に取り付けられ、前記主ロープの延長方向と交叉する
方向に配列される３組のローラ列と、これらのローラ列
にそれぞれ巻装されたベルトとを有し、中央のローラ列
に巻装されたベルトと一方側のベルト間に、下方に向か
つて移動する前記主ロープ又は前記新主ロープが挟持さ
れ、前記中央のローラ列に巻装されたベルトと他方側の
ベルト間に、上方に向かつて移動する前記主ロープ又は
前記新主ロープが挟持されるように構成されてなる主ロ
ープ交換補助装置。