JP4844183B2 - エレベータのロープ溝加工装置 - Google Patents

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この発明は、エレベータ用巻上機の駆動綱車やそらせ車に形成されたロープ溝を加工するロープ溝加工装置関するものである。
エレベータ昇降路内を昇降するかごと釣合い重りとを釣瓶式に懸架する主ロープは、エレベータ用巻上機の駆動綱車の外周面に形成されたロープ溝に巻き掛けられており、巻上機に設けられた駆動機の駆動力によって駆動綱車が回動することにより、ロープ溝との間に発生する摩擦力によって駆動綱車の回動に連動して移動し、かごを昇降させる。ここで、主ロープが巻き掛けられたロープ溝は、主ロープの微小すべり等によって徐々に摩耗が進行するため、エレベータを長期に渡って運行することにより、所望の摩擦力が得られなくなって駆動機の駆動力を正確に伝達させることが困難になるといった問題が生じていた。
また、一般に、駆動綱車には複数のロープ溝が形成されているため、ロープ溝毎に摩耗の進行状態が異なり、各ロープ溝の外径に凹凸が生じてかごに振動が発生する要因となったり、ロープ溝毎に主ロープに作用する引張力に違いが生じて、摩耗の偏りを更に進行させたりする要因となっていた。
このため、従来では、駆動綱車のロープ溝の摩耗が進行すると、図8乃至10に示すように、主ロープを駆動綱車5のロープ溝5aから取り外して、加工装置30を所定位置に設置した後、巻上機4の駆動機(図示せず)により駆動綱車5を回転させて、ロープ溝5aを再加工するといった処置が取られていた。なお、ロープ溝5aの再加工に際しては、摩耗の進行が早いロープ溝5aに合わせて他のロープ溝5aを加工すれば合理的であるが、一般に、上記加工装置30では精度の高い加工が実施できないことや、ロープ溝5aのうち、主ロープが接触する部分(以下、「湾曲部5b」という)にも凹凸が生じるため、全てのロープ溝5aに対して再加工が実施されていた。また、ロープ溝5aの再加工時に昇降路内に切削粉が落下することを防止するため、駆動綱車5の下方に形成された昇降路内に通じる孔等をカバー31a乃至31c等によって塞ぐ必要があった。
なお、従来技術として、駆動綱車に形成されたロープ溝の形状をロープ溝の側面についても高精度に測定して、摩耗状態の把握を容易にできるようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−6716号公報
従来では、駆動綱車のロープ溝の摩耗が進行すると、主ロープを駆動綱車から取り外してから全てのロープ溝の再加工を実施するため、長期に渡ってエレベータの運行を停止しなければならないといった問題があった。なお、主ロープの取り外し及び取り付け、並びに、ロープ溝の再加工といった全ての作業を実施するには、通常1週間程度の期間が必要であり、サービスを低下させる大きな要因となっていた。
また、主ロープの懸架位置を合わせるために、釣合い重りの上方等にそらせ車が設けられている場合には、そらせ車に形成されたロープ溝の摩耗が進行することによっても、かごに振動が生じて、乗り心地が悪化する要因となる。しかし、そらせ車は、主ロープを取り外してしまうと駆動させる手段がないため、ロープ溝の摩耗が進行した場合には、そらせ車自体を交換しなければならず、コスト高及びサービス低下の要因となっていた。
なお、特許文献1記載のものは、駆動綱車のロープ溝の摩耗状態をより正確に把握するものであり、たとえ摩耗状態をより正確に把握できたとしても、上記問題を解決することはできなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、駆動綱車等に形成されたロープ溝の修正加工を短期間で高精度に実施でき、エレベータのサービス低下を防止することができるエレベータのロープ溝加工装置提供することである。
この発明に係るエレベータのロープ溝加工装置は、エレベータの固定体に着脱自在に設けられた取付部と、エレベータのかごを懸架する主ロープのうち駆動綱車の上部からそらせ車の上部に至る部分の下方に配置され、駆動綱車に形成されたロープ溝の主ロープが巻き掛けられていない部分に対向する加工部と、取付部に設けられ、加工部を取付部に対して駆動綱車の回動軸方向及び半径方向に移動自在に支持する可動支持部と、可動支持部に設けられ、加工部が対向する駆動綱車に形成されたロープ溝の形状を測定する測定装置と、を備え、測定装置は、駆動綱車の回動軸方向及び半径方向に、加工部と連動して移動し、加工部は、硬質粒子を有する研削砥石を備え、駆動綱車の半径方向に延びた回転軸を中心に、研削砥石が回転自在なものである。
また、この発明に係るエレベータのロープ溝加工装置は、エレベータの固定体に着脱自在に設けられた取付部と、エレベータのかごを懸架する主ロープのうち駆動綱車の上部からそらせ車の上部に至る部分の下方に配置され、そらせ車に形成されたロープ溝の主ロープが巻き掛けられていない部分に対向する加工部と、取付部に設けられ、加工部を取付部に対してそらせ車の回動軸方向及び半径方向に移動自在に支持する可動支持部と、可動支持部に設けられ、加工部が対向するそらせ車に形成されたロープ溝の形状を測定する測定装置と、を備え、測定装置は、そらせ車の回動軸方向及び半径方向に、加工部と連動して移動し、加工部は、硬質粒子を有する研削砥石を備え、そらせ車の半径方向に延びた回転軸を中心に、研削砥石が回転自在なものである。
この発明によれば、駆動綱車に形成されたロープ溝の修正加工を短期間で高精度に実施でき、エレベータのサービス低下を防止することができる。
また、この発明によれば、そらせ車に形成されたロープ溝の修正加工を短期間で高精度に実施でき、エレベータのサービス低下を防止することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はエレベータ装置の要部側面図であり、一般的なエレベータ装置について示したものである。なお、初めに図1に基づいて一般的なエレベータ装置の構成について説明した後、この発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ溝加工装置等について説明する。
図1において、1はエレベータ昇降路、2は昇降路1の上方に設けられた機械室、3は昇降路1と機械室2とを区切り、下面が昇降路1の天井面を、上面が機械室2の床面を形成する機械台である。4は機械室2に設けられたエレベータ巻上機、5は巻上機4に回動自在に設けられ、巻上機4に備えられた駆動機(図示せず)によって駆動される駆動綱車、6は機械台3上に設けられ、巻上機4を支持する巻上機台、7は駆動綱車5より僅かに下方位置に配置され、巻上機台6に回動自在に設けられたそらせ車である。
また、8は昇降路1内を昇降するかご、9はかご8とは逆方向に昇降路1内を昇降する釣合い重り、10は一端部がかご8に、他端部が釣合い重り9に弾性的に連結されて、かご8と釣合い重り9とを釣瓶式に懸架する主ロープである。ここで、上記主ロープ10は、かご8に連結された一端部側から、機械台3に形成された貫通孔3aを通って、駆動綱車5の外周面に無端状に形成されたロープ溝5a、及び、そらせ車7の外周面に無端状に形成されたロープ溝7aに順次巻き掛けられるとともに、さらに駆動綱車5に向かって折り返されて、再びロープ溝5a及び7aに巻き掛けられた後、下方の釣合い重り9に連結されている。即ち、上記エレベータ装置は、主ロープ10が駆動綱車5のロープ溝5aに2回巻き掛けられるフルラップ方式が採用されている。なお、上記駆動綱車5はかご8の上方に、そらせ車7は釣合い重り9の上方に配置されており、主ロープ10のうち一端部から駆動綱車5に至る部分とそらせ車7から他端部に至る部分とが、略鉛直に配置されている。
なお、上記そらせ車7の配置によっては、図1に示すように機械台3の釣合い重り9上方となる位置に開口部3bが形成され、この開口部3b内にそらせ車7の一部が配置される。そして、機械台3に開口部3bが形成される場合には、この開口部3bを塞ぐように、主ロープ10通過用の貫通孔11aが形成されたカバー11が機械台3の下面に設置される。
かかる構成を有するエレベータ装置では、駆動綱車5が駆動機の駆動力によって回動することにより、主ロープ10と駆動綱車5のロープ溝5aとの間に発生する摩擦力によって、主ロープ10が駆動綱車5の回動に連動して移動し、かご8が昇降する。したがって、駆動綱車5のロープ溝5aは、主ロープ10の微小すべり等によって徐々に摩耗が進行する。また、そらせ車7のロープ溝7aも駆動綱車5のロープ溝5aと同様に、主ロープ10の微小すべり等により摩耗が徐々に進行する。
次に、上記駆動綱車5及びそらせ車7に形成されたロープ溝5a及び7aの摩耗が進行した際に、このロープ溝5a及び7aを加工修正するロープ溝加工装置について説明する。図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ溝加工装置を説明するための図であり、駆動綱車5に形成されたロープ溝5aを加工修正する場合の状態を示したものである。また、図3は図2に示すエレベータのロープ溝加工装置の要部平面図である。
図2及び図3において、12は摩耗が進行したロープ溝5aを除去加工するために図1に示すエレベータに取り付けられた加工装置である。この加工装置12には、巻上機台6上面の所定位置に着脱自在に設けられた取付部13と、主ロープ10のうち駆動綱車5の上部からそらせ車7の上部に至る部分の下方で、且つ、駆動綱車5の下部からそらせ車7の下部に至る部分の上方に配置され、駆動綱車5に形成されたロープ溝5aの主ロープ10が巻き掛けられていない部分に対向する加工部14と、取付部13に設けられ、加工部14を取付部13に対して、駆動綱車5の回動軸方向及び半径方向に移動自在に支持する可動支持部15とが備えられている。なお、上記取付部13は、エレベータの固定体に強固に固定できれば良く、巻上機台6は上記固定体の一例を示したものである。また、後述するが、上記加工部14により、摩耗が進行したロープ溝5aの除去加工(修正加工)が行われる。
ここで、上記加工部14は、例えば、硬質粒子が電着された略球状を呈する研削砥石16からなり、ロープ溝5aに対向する部分(先端部)が、ロープ溝5aのうち主ロープ10が接触する部分、即ち、湾曲部5bの形状に対応する形状を呈している。なお、研削砥石16に電着される上記硬質粒子は、駆動綱車5が鋳鉄製である場合には、六方晶窒化ホウ素(CBN)やダイヤモンドの微細結晶が、入手性、価格、寿命等の点で適している。
また、上記可動支持部15は、例えば、取付部13からなる取付平板17上に所定の間隔を有して略平行に立設された支持板18a及び18bと、支持板18a及び18b間に渡って回動自在に設けられた送りネジ19と、送りネジ19を駆動して任意の方向に回転させる電動機20と、送りネジ19に螺嵌され、送りネジ19の回動によって送りネジ19の回動軸方向に移動自在な加工部支持台21と、研削砥石16を保持する保持具22と、加工部支持台21に設けられたアクチュエーター23と、アクチュエーター23の出力軸に設けられ、上記保持具22が固定された受け台24と、支持板18a及び18b間に渡って設けられ、研削砥石16が所定の位置及び所定の方向で配置されるように、加工部支持台21を支持する支持具25とから構成される。なお、上記研削砥石16は、電気或いは圧縮空気によって回転自在に構成されるとともに、アクチュエーター23によりその回転軸方向に所定距離移動自在に構成される。ここで、研削砥石16の回転軸は、送りネジ19の回動軸に略直交するように配置されている。
そして、上記のように構成された加工装置12は、取付平板17が巻上機台6の上面にボルト等の固定手段によって固定されることにより、研削砥石16の回動軸が、駆動綱車5の半径方向に延びて配置されるとともに、研削砥石16が駆動綱車5のロープ溝5aの主ロープ10が巻き掛けられてない部分に対向して配置される。なお、この時、加工装置12の取付平板17や支持板18a及び18b、加工部支持台21等の各部品と、駆動綱車5やそらせ車7、主ロープ10との間には所定の間隔が形成され、接触することがないように配置される。
そして、上述の通り、研削砥石16を駆動綱車5のロープ溝5aのうち主ロープ10が巻き掛けられていない部分に対向するように配置して、加工装置12を巻上機台6に固定した後、主ロープ10が駆動綱車5及びそらせ車7に巻き掛けられた状態のまま、駆動綱車5を駆動機によって一方向又は双方向に回転させて、研削砥石16によりロープ溝5aを研削加工する。この時、研削砥石16自体も回転される。なお、上記研削砥石16の位置調整は、ロープ溝5aの幅方向(駆動綱車5の回動軸方向)に関しては、電動機20によって送りネジ19を回動させることにより、また、ロープ溝5aの深さ方向(駆動綱車5の半径方向)に関しては、アクチュエーター23によって研削砥石16を回転軸方向に移動させることにより行われる。なお、各ロープ溝5a間の移動もロープ溝5aの幅方向の移動と同様に、電動機20によって送りネジ19を回動させることにより行われる。そして、ロープ溝5aの研削加工の終了後、加工装置12が巻上機台6から取り外されて、ロープ溝5aの修正加工が完了する。
この発明の実施の形態1によれば、エレベータの長期稼動等によって摩耗の進行したロープ溝5aを加工装置12により修正加工するに際し、従来のように駆動綱車5から主ロープ10を取り外す必要がないため、作業期間及び作業に要する費用を大幅に削減することが可能となる。
また、エレベータの稼動状態を維持したままロープ溝5aの修正加工を実施することができるため、ロープ溝5aの修正加工の途中であっても、必要に応じてエレベータを通常運転に復旧させることが可能であり、また、通常運転の終了後に直ぐに修正加工を再開することもできる。したがって、修正加工に要する時間とエレベータが停止できる時間との兼ね合いで作業を実施し、エレベータのサービス低下を招くことなく、作業を完了させるようなことも可能となる。
また、上述の通り、ロープ溝5aの修正加工を必要に応じて何回かに分けて実施することができるため、ロープ溝5aの摩耗の進行状態やエレベータの稼動状態に合わせて柔軟な対応が可能となる。即ち、エレベータを停止することができる所定の期間を確保できた段階で、先ず、ロープ溝5aの湾曲部5bに形成された極端な凹凸を除去するとともに、湾曲部5bの底面部に所定のアンダーカット溝5cを形成して、かご8に生じる振動を実用上問題のないレベルまで抑え、その後、長期に修正作業を実施することができる期間を確保することができた後、工場等の仕上げにおいて得ることができる精度を確保するための修正加工を実施するようにしても良い。なお、加工部14として硬質粒子が電着された研削砥石16を採用することによって微細な加工も実施することが可能となり、上述のように、工場等の仕上げにおいて得ることができる精度を得ることができる。
なお、図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ溝加工装置の他の状態を示す図であり、上記構成の加工装置12を使用して、そらせ車7に形成されたロープ溝7aを加工修正する場合の状態を示したものである。図4において、加工装置12の加工部14、即ち、研削砥石16は、主ロープ10のうち駆動綱車5の上部からそらせ車7の上部に至る部分の下方で、且つ、駆動綱車5の下部からそらせ車7の下部に至る部分の上方に配置され、そらせ車7に形成されたロープ溝7aの主ロープ10が巻き掛けられていない部分に対向して配置されている。また、上記加工部14は、可動支持部15により、取付部13に対してそらせ車7の回動軸方向及び半径方向に移動自在に支持されている。
そして、加工装置12は、取付平板17が巻上機台6の上面にボルト等の固定手段によって固定されることにより、研削砥石16の回動軸が、そらせ車7の半径方向に配置されるとともに、加工装置12が、駆動綱車5やそらせ車7、主ロープ10等に接触することがないように配置される。
そして、上述の通り、研削砥石16をそらせ車7のロープ溝7aの主ロープ10が巻き掛けられていない部分に対向するように配置して、加工装置12を巻上機台6に固定した後、主ロープ10が駆動綱車5及びそらせ車7に巻き掛けられた状態のまま、駆動綱車5を駆動機によって一方向に回転させて、研削砥石16によりロープ溝7aを研削加工する。そして、ロープ溝7aの研削加工の終了後、加工装置12が巻上機台6から取り外されて、ロープ溝7aの修正加工が完了する。
かかる構成及び動作により、主ロープ10を取り外すことなく、そらせ車7に形成されたロープ溝7aを修正加工することが可能となる。したがって、ロープ溝7aの摩耗が進行した場合でも、従来のようにそらせ車7を交換する必要もなく、作業期間及び作業に要する費用を削減できるとともに、エレベータのサービス低下を招くことなく、作業を完了させることができる。
実施の形態2.
図5及び図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータのロープ溝加工装置の要部側面図である。図5及び図6において、26は加工部14が対向する駆動綱車5又はそらせ車7に形成されたロープ溝5a又は7aの形状を測定する測定装置であり、例えば、非接触式のレーザー変位計等から構成される。ここで、上記測定装置26は、受け台24上に保持具22と並設されて、電動機20及びアクチュエーター23により駆動綱車5又はそらせ車7の回動軸方向及び半径方向に移動自在に構成される。したがって、ロープ溝5a又は7aの形状を容易に且つ精度良く測定できるとともに、加工部14による加工量の設定や、加工後の寸法等も容易に把握することが可能となる。
なお、上記構成の測定装置26を備えている場合には、ロープ溝5a又は7aの修正加工時に、加工部14による実際の除去加工の前に予め各ロープ溝5a又は7aの摩耗深さを全周に渡って測定して、各ロープ溝5a又は7aの最大摩耗深さから加工量を求め、かかる測定結果に基づいて研削砥石16を駆動綱車5又はそらせ車7から所定の位置に配置して加工の際の基準点とし、この基準点から必要な加工量を研削砥石16の移動量とすれば良い。
したがって、測定装置26を備えることにより、加工修正の際に全てのロープ溝5a又は7aを研削する必要はなく、摩耗の進行が遅いロープ溝5a又は7aを摩耗の進行が早いロープ溝5a又は7aに合せるように修正加工を実施して、作業時間をさらに短縮させることが可能となる。特に、作業時間が限られていて、かご8に生じる振動を実用上問題のないレベルにまで抑えるために、とりあえずロープ溝5a又は7aの湾曲部5b等に形成された極端な凹凸を除去する必要がある場合等には、有効な手段となる。
また、27は取付具28によって加工部支持台21に設けられた集塵機であり、駆動綱車5又はそらせ車7に形成されたロープ溝5a又は7aを加工部14によって除去加工した際に発生する加工粉を集塵するものである。なお、上記集塵機27は、加工部14の下方で、加工部14が対向する駆動綱車5又はそらせ車7と所定の間隔を有して配置されるとともに、電動機20により駆動綱車5又はそらせ車7の回動軸方向に移動自在に構成される。かかる構成により、除去加工により生じた加工粉が主ロープ10に付着することを防止でき、また、加工粉による加工精度の悪化も防止できる。なお、集塵機27が備えられた場合には、修正加工時のカバー31a乃至31cの設置も不要となり、作業時間の短縮をさらに図ることも可能となる。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3におけるエレベータのロープ溝加工装置の要部側面図である。図7において、測定装置26は、保持具22上に配置されて、取付具29により研削砥石16と一体的に受け台24に固定されている。かかる構成を有することにより、ロープ溝5a又は7aの形状測定と加工とを同じ基準点及び移動量にすることができる。また、図示されていないが、集塵機27を測定装置26及び研削砥石16と一体的に取り付けることにより、研削加工により生じた研削粉の集塵を加工作業と同時に実施でき、加工精度と効率化の向上とを同時に実現することができるようになる。
エレベータ装置の要部側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ溝加工装置を説明するための図である。 図2に示すエレベータのロープ溝加工装置の要部平面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ溝加工装置の他の状態を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのロープ溝加工装置の要部側面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのロープ溝加工装置の要部側面図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータのロープ溝加工装置の要部側面図である。 従来のエレベータのロープ溝加工装置を説明するための図である。 駆動綱車のロープ溝の摩耗状態を示す図である。 図8に示すエレベータのロープ溝加工装置の要部平面図である。
符号の説明
1 昇降路、 2 機械室、 3 機械台、 3a 貫通孔、 3b 開口部、
4 巻上機、 5 駆動綱車、 5a ロープ溝、 5b 湾曲部、
5c アンダーカット溝、 6 巻上機台、 7 そらせ車、 7a ロープ溝、
8 かご、 9 釣合い重り、 10 主ロープ、 11 カバー、
11a 貫通孔、 12 加工装置、 13 取付部、 14 加工部、
15 可動支持部、 16 研削砥石、 17 取付平板、 18a 支持板、
18b 支持板、 19 送りネジ、 20 電動機、 21 加工部支持台、
22 保持具、 23 アクチュエーター、 24 受け台、 25 支持具、
26 測定装置、 27 集塵機、 28 取付具、 29 取付具、
30 加工装置、 31a カバー、 31b カバー、 31c カバー

Claims (6)

  1. エレベータの固定体に着脱自在に設けられた取付部と、
    エレベータのかごを懸架する主ロープのうち駆動綱車の上部からそらせ車の上部に至る部分の下方に配置され、前記駆動綱車に形成されたロープ溝の前記主ロープが巻き掛けられていない部分に対向する加工部と、
    前記取付部に設けられ、前記加工部を前記取付部に対して前記駆動綱車の回動軸方向及び半径方向に移動自在に支持する可動支持部と、
    前記可動支持部に設けられ、前記加工部が対向する前記駆動綱車に形成されたロープ溝の形状を測定する測定装置と、
    を備え、
    前記測定装置は、前記駆動綱車の回動軸方向及び半径方向に、前記加工部と連動して移動し、
    前記加工部は、硬質粒子を有する研削砥石を備え、前記駆動綱車の半径方向に延びた回転軸を中心に、前記研削砥石が回転自在なことを特徴とするエレベータのロープ溝加工装置。
  2. 可動支持部に設けられ、駆動綱車形成されたロープ溝を加工部によって除去加工した際に発生する加工粉を集塵する集塵機
    を備え、
    前記集塵機は、前記駆動綱車の回動軸方向に、前記加工部と連動して移動することを特徴とする請求項に記載のエレベータのロープ溝加工装置。
  3. エレベータの固定体に着脱自在に設けられた取付部と、
    エレベータのかごを懸架する主ロープのうち駆動綱車の上部からそらせ車の上部に至る部分の下方に配置され、前記そらせ車に形成されたロープ溝の前記主ロープが巻き掛けられていない部分に対向する加工部と、
    前記取付部に設けられ、前記加工部を前記取付部に対して前記そらせ車の回動軸方向及び半径方向に移動自在に支持する可動支持部と、
    前記可動支持部に設けられ、前記加工部が対向する前記そらせ車に形成されたロープ溝の形状を測定する測定装置と、
    を備え、
    前記測定装置は、前記そらせ車の回動軸方向及び半径方向に、前記加工部と連動して移動し、
    前記加工部は、硬質粒子を有する研削砥石を備え、前記そらせ車の半径方向に延びた回転軸を中心に、前記研削砥石が回転自在なことを特徴とするエレベータのロープ溝加工装置。
  4. 可動支持部に設けられ、そらせ車に形成されたロープ溝を加工部によって除去加工した際に発生する加工粉を集塵する集塵機
    を備え、
    前記集塵機は、前記そらせ車の回動軸方向に、前記加工部と連動して移動することを特徴とする請求項に記載のエレベータのロープ溝加工装置。
  5. 加工部の硬質粒子は、六方晶窒化ホウ素又はダイヤモンドからなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のエレベータのロープ溝加工装置。
  6. 測定装置は、レーザー変位計であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のエレベータのロープ溝加工装置。
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