JP6765534B2 - エレベータのガイドレール加工方法、ガイドレール加工装置、及びリニューアル方法 - Google Patents

エレベータのガイドレール加工方法、ガイドレール加工装置、及びリニューアル方法 Download PDF

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Description

この発明は、昇降路に設置された状態のガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法及びガイドレール加工装置、並びにガイドレールを加工する工程を含むエレベータのリニューアル方法に関するものである。
従来のエレベータでは、工場に設置された専用の加工設備を用いて、複数本のガイドレールが効率良く高精度に加工され製造される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータガイドレールの研削装置では、かご上部に枠体が設置されている。枠体には、ガイドレールを研削するグラインダが設けられている。また、枠体のグラインダの上下には、それぞれ複数のローラが設けられている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来のガイドレール清掃装置では、ガイドレールに接する複数の板状の清掃体が清掃体取付部材に取り付けられている。清掃体取付部材の上下には、それぞれ複数の駆動ローラが設けられている。これらの駆動ローラには、それぞれ減速機構を介してモータが接続されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−285216号公報 特開平9−323873号公報 実開平2−15978号公報
従来のエレベータのリニューアル工事において、既設のかごを新設のかごと入れ換える場合、既設のかごに搭載されている既設の非常止め装置も新設の非常止め装置に入れ換えられる。また、既設のガイドレールの案内面は、既設のかごに搭載されているガイド装置との長期間の接触により摩耗し、非常止め装置に対する摩擦係数が小さくなっていることがある。このため、既設のかごを新設のかごと入れ換える場合、既設のガイドレールも新設のガイドレールと入れ換えられる。
しかし、この場合、既設のガイドレールの撤去、新設のガイドレールの設置、及び新設のガイドレールの位置決め等に多大な手間がかかり、工期が長くなる。また、コストも高くなる。
これに対して、特許文献1に示された従来のガイドレールの加工設備は、あくまで新しいガイドレールを製造するための装置であり、工場に設置されているため、既設のガイドレールに加工を施そうとすると、昇降路からガイドレールを取り外し、工場に搬送して加工を施し、さらに昇降路に搬入し、再度据え付ける必要があり、結局は工期が長くなる。
また、特許文献2の研削装置では、グラインダが枠体を介してかごに固定されているため、ガイドレールの継ぎ目の段差を削る加工など、部分的な加工は可能であっても、かごを走行させながらガイドレールの全体に渡って連続して加工を施そうとすると、かごの振動の影響を受け、均等な加工ができない。
さらに、特許文献3の清掃装置は、単に清掃体によりガイドレールの表面を清掃するものであり、摩耗したガイドレールの非常止め装置に対する摩擦係数を適正化することはできない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非常止め装置に対するガイドレールの摩擦係数を昇降路にガイドレールを設置したまま、より適正化することができるエレベータのガイドレール加工方法、ガイドレール加工装置、及びリニューアル方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのガイドレール加工方法は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して、ガイドレールが昇降路内に設置されている状態で加工を施す加工方法であって、制動面の少なくとも一部を削り取る加工具を有しているガイドレール加工装置を、可撓性の吊り下げ部材を介して昇降路内に吊り下げるとともに、制動面に加工具を接触させる工程、及び加工具により制動面に加工を施しながら、吊り下げ部材を介してガイドレール加工装置をガイドレールに沿って移動させる工程を含む。
また、この発明に係るエレベータのガイドレール加工装置は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施す加工装置であって、フレーム、フレームに接続され、フレームを昇降路内に吊り下げる可撓性の吊り下げ部材、及びフレームに設けられており、制動面の少なくとも一部を削り取る加工具を備えている。
また、この発明に係るエレベータのリニューアル方法は、昇降路内を昇降する既設の昇降体、昇降体に搭載されている既設の非常止め装置、及び昇降路内に設置されており、かつ昇降体の非常停止時に非常止め装置が接触する制動面を有しており、昇降体の昇降を案内する既設のガイドレールを備えているエレベータのリニューアル方法であって、既設のガイドレールの制動面の少なくとも一部を削り取る加工を施すレール加工工程、及び既設のガイドレールを残したまま、既設の昇降体及び既設の非常止め装置を、新設の昇降体及び新設の非常止め装置に入れ換える入れ換え工程を含む。
この発明のエレベータのガイドレール加工方法、ガイドレール加工装置、及びリニューアル方法によれば、非常止め装置に対するガイドレールの摩擦係数を昇降路にガイドレールを設置したまま、より適正化することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータのリニューアル工事中の状態を示す構成図である。 図1のII−II線に沿うかごガイドレールの断面図である。 図1のガイドレール加工装置の詳細な構成を示す斜視図である。 図3のガイドレール加工装置を図3とは異なる角度から見た斜視図である。 図3のガイドレール加工装置を図3及び図4とは異なる角度から見た斜視図である。 図3のガイドレール加工装置を図3〜5とは異なる角度から見た斜視図である。 図3のガイドレール加工装置をかごガイドレールにセットした状態を示す斜視図である。 図4のガイドレール加工装置をかごガイドレールにセットした状態を示す斜視図である。 図5のガイドレール加工装置をかごガイドレールにセットした状態を示す斜視図である。 図7の加工具とかごガイドレーとの接触状態を示す断面図である。 図3の第1及び第2のガイドローラ及び第1及び第2の押付ローラとかごガイドレールとの接触状態を示す断面図である。 実施の形態1のガイドレール加工方法を示すフローチャートである。 図12のステップS5の状態を模式的に示す構成図である。 図12のステップS6の状態を模式的に示す構成図である。 図12のステップS8の状態を模式的に示す構成図である。 図11の一対の制動面が互いに平行でない場合を示す断面図である。 図16の押付ローラの外周面を円筒状にした比較例を示す断面図である。 この発明の実施の形態2によるガイドレール加工装置の要部を模式的に示す構成図である。 図11の押付ローラの外周部をゴム部とした変形例を示す断面図である。 図19の一対の制動面が互いに平行でない場合を示す断面図である。 図15のガイドローラ及び押付ローラの個数をそれぞれ削減した変形例を示す構成図である。 図21の加工具と押付ローラとにより案内部を挟み込む構成とした変形例を示す構成図である。 図15の押付ローラを省略した変形例を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータのリニューアル工事中の状態を示す構成図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2が設置されている。各かごガイドレール2は、複数本のレール部材を上下方向に継ぎ合わせて構成されている。また、各かごガイドレール2は、複数のレールブラケット(図示せず)を介して昇降路壁に対して固定されている。
昇降体であるかご3は、一対のかごガイドレール2間に配置されている。また、かご3は、かごガイドレール2に沿って昇降路1内を昇降する。
かご3の上部には、懸架体4の第1の端部が接続されている。懸架体4としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体4の第2の端部には、釣合おもり(図示せず)が接続されている。かご3及び釣合おもりは、懸架体4により昇降路1内に吊り下げられている。
懸架体4の中間部は、巻上機(図示せず)の駆動シーブに巻き掛けられている。かご3及び釣合おもりは、駆動シーブを回転させることにより、昇降路1内を昇降する。昇降路1内には、釣合おもりの昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)が設置されている。
かご3の下部には、非常止め装置5が搭載されている。非常止め装置5は、一対のかごガイドレール2を把持することにより、かご3を非常停止させる。
かご3の上部の幅方向両端部とかご3の下部の幅方向両端部とには、かごガイドレール2に接するガイド装置6がそれぞれ取り付けられている。各ガイド装置6としては、スライディングガイドシュー又はローラガイド装置が用いられている。
かご3の下方には、かごガイドレール2に対して加工を施すガイドレール加工装置7が設けられている。図1ではガイドレール加工装置7を単なるボックスで示しているが、詳細な構成は後述する。
ガイドレール加工装置7は、可撓性の吊り下げ部材8を介して、かご3の下部から昇降路1内に吊り下げられている。吊り下げ部材8としては、例えば、ロープ、ワイヤ又はベルトが用いられる。また、ガイドレール加工装置7は、昇降路1に設置された状態のかごガイドレール2に加工を施す際に使用されるもので、通常運転時には吊り下げ部材8とともに撤去される。
図2は図1のII−II線に沿うかごガイドレール2の断面図である。かごガイドレール2は、ブラケット固定部2aと、案内部2bとを有している。ブラケット固定部2aは、レールブラケットに固定される部分である。案内部2bは、ブラケット固定部2aの幅方向中央からかご3側へ直角に突出し、かご3の昇降を案内する。また、案内部2bは、かご3の非常停止時に非常止め装置5により把持される。
さらに、案内部2bは、互いに対向する一対の制動面2cと、先端面2dとを有している。先端面2dは、案内部2bのブラケット固定部2aとは反対側、即ちかご3側の端面である。一対の制動面2c及び先端面2dは、通常運転時にはガイド装置6が接する案内面として機能する。また、一対の制動面2cは、かご3の非常停止時に非常止め装置5が接する面である。
図3は図1のガイドレール加工装置7の詳細な構成を示す斜視図、図4は図3のガイドレール加工装置7を図3とは異なる角度から見た斜視図、図5は図3のガイドレール加工装置7を図3及び図4とは異なる角度から見た斜視図、図6は図3のガイドレール加工装置7を図3〜5とは異なる角度から見た斜視図である。
ガイドレール加工装置7は、フレーム11、接続具12、加工具13、駆動装置14、第1のガイドローラ15、第2のガイドローラ16、第1の押付ローラ17、第2の押付ローラ18、第1の先端面ローラ19、及び第2の先端面ローラ20を有している。
フレーム11は、フレーム本体21とフレーム分割体22とを有している。接続具12、加工具13、駆動装置14、第1のガイドローラ15、第2のガイドローラ16、第1の先端面ローラ19、及び第2の先端面ローラ20は、フレーム本体21に設けられている。
第1の押付ローラ17及び第2の押付ローラ18は、フレーム分割体22に設けられている。
接続具12は、フレーム本体21の上端部に設けられている。接続具12には、吊り下げ部材8が接続される。
駆動装置14は、フレーム本体21の加工具13とは反対側に配置されている。また、駆動装置14は、加工具13を回転させる。駆動装置14としては、例えば電動モータが用いられている。
加工具13としては、例えば、外周面に多数の砥粒が設けられている円筒状の平形砥石が用いられるが、切削工具等を用いてもよい。加工具13の外周面を制動面2cに接触させた状態で加工具13を回転させることにより、制動面2cの少なくとも一部、即ち一部又は全面を削り取ることができる。これにより、例えば制動面2cの表面粗さを粗くし、非常止め装置5に対する制動面2cの摩擦係数をより適正な値にすることができる。
加工具13により制動面2cを加工する際には、加工屑が発生する。フレーム本体21には、加工屑がガイドレール加工装置7の周囲に散乱するのを防止するためのカバー(図示せず)が設けられている。
第1のガイドローラ15及び第2のガイドローラ16は、加工具13と並んでフレーム本体21に設けられている。加工具13を一方の制動面2cに接触させた状態で、第1のガイドローラ15は加工具13の上方に配置され、第2のガイドローラ16は加工具13の下方に配置される。加工具13は、第1のガイドローラ15と第2のガイドローラ16との中間に配置されている。
第1のガイドローラ15及び第2のガイドローラ16は、加工具13とともに制動面2cに接することにより、加工具13の外周面を制動面2cに平行に接触させる。即ち、加工具13の幅方向全体で加工具13の外周面を制動面2cに均等に接触させる。
ガイドローラ15,16の制動面2cとの接触部である2本の線分と、加工具13の制動面2cとの接触部である1本の線分とは、1つの平面内に存在できるように設定されている。
第1の押付ローラ17は、第1のガイドローラ15との間に案内部2bを挟み込む。第2の押付ローラ18は、第2のガイドローラ16との間に案内部2bを挟み込む。即ち、加工具13、第1のガイドローラ15、及び第2のガイドローラ16が加工する側の制動面2cに接するとき、第1の押付ローラ17及び第2の押付ローラ18は、反対側の制動面2cに接する。
ローラ13,15,16,17,18の回転軸は、互いに平行、かつ、かごガイドレール2の加工時には水平である。
第1の先端面ローラ19は、フレーム本体21の上端部に設けられている。第2の先端面ローラ20は、フレーム本体21の下端部に設けられている。第1の先端面ローラ19及び第2の先端面ローラ20は、かごガイドレール2の加工時に先端面2dに接触する。
フレーム分割体22は、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込む挟み込み位置と、挟み込み位置よりも押付ローラ17,18がガイドローラ15,16から離れた解放位置との間で、フレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。
フレーム本体21には、フレーム本体21に対するフレーム分割体22の移動を案内する一対の棒状のフレームガイド23が設けられている。フレームガイド23は、フレーム分割体22を貫通している。
フレーム本体21の上下端部には、一対のロッド固定部24が設けられている。フレーム分割体22には、ロッド固定部24に対向する一対の対向部25が設けられている。各ロッド固定部24には、フレームばねロッド26が固定されている。各フレームばねロッド26は、対向部25を貫通している。
フレームばねロッド26には、フレームばね受け27が取り付けられている。フレームばね受け27と対向部25との間には、それぞれフレームばね28が設けられている。各フレームばね28は、フレーム分割体22を挟み込み位置へ移動させる力を発生している。
フレームばね28による押付ローラ17,18の加圧力は、ガイドレール加工装置7の重心位置の偏心によって、ガイドレール加工装置7が傾こうとする力に打ち勝ち、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとの平行を維持できるような大きさに設定されている。
また、フレームばね28による押付ローラ17,18の加圧力は、加工具13を回転させながらガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って移動させたときにも、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとの平行を維持できるような大きさに設定されている。
フレーム本体21とフレーム分割体22との間には、フレームばね28のばね力に抗して、フレーム分割体22を解放位置に保持する解放位置保持機構(図示せず)が設けられている。
加工具13及び駆動装置14は、加工位置と離隔位置との間でフレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。加工位置は、ガイドローラ15,16が制動面2cに接した状態で、加工具13が制動面2cに接する位置である。離隔位置は、ガイドローラ15,16が制動面2cに接した状態で、加工具13が制動面2cから離れる位置である。
上記のように、押付ローラ17,18は、制動面2cに対して直角の方向へ移動可能になっている。また、加工具13及び駆動装置14も、制動面2cに対して直角の方向へ移動可能になっている。
図4に示すように、駆動装置14は、平板状の可動支持部材29に取り付けられている。フレーム本体21には、一対の棒状の駆動装置ガイド30が固定されている。可動支持部材29は、駆動装置ガイド30に沿ってスライド可能になっている。これにより、加工具13及び駆動装置14は、フレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。
可動支持部材29とフレーム本体21との間には、加工具13及び駆動装置14を加工位置側へ移動させる力を発生する加工具ばね31が設けられている。加工具ばね31による加工具13の加圧力は、ビビリなどの不具合が発生しない大きさに設定されている。
フレーム本体21と可動支持部材29との間には、加工具ばね31のばね力に抗して、加工具13及び駆動装置14を離隔位置に保持する離隔位置保持機構(図示せず)が設けられている。
なお、図7は図3のガイドレール加工装置7をかごガイドレール2にセットした状態を示す斜視図、図8は図4のガイドレール加工装置7をかごガイドレール2にセットした状態を示す斜視図、図9は図5のガイドレール加工装置7をかごガイドレール2にセットした状態を示す斜視図である。
図10は図7の加工具13とかごガイドレール2との接触状態を示す断面図である。加工具13の外周面の幅寸法は、制動面2cの幅寸法よりも大きい。これにより、加工具13は、制動面2cの幅方向の全体に接触している。
図11は図7の第1及び第2のガイドローラ15,16及び第1及び第2の押付ローラ17,18とかごガイドレール2との接触状態を示す断面図である。第1及び第2のガイドローラ15,16の外周面は、円筒状である。即ち、第1及び第2のガイドローラ15,16の回転中心C1に沿う断面における第1及び第2のガイドローラ15,16の外周面の形状は、直線である。
第1及び第2の押付ローラ17,18の外周面は、略球面状である。即ち、第1及び第2の押付ローラ17,18の回転中心C2に沿う断面における第1及び第2の押付ローラ17,18の外周面の形状は、円弧状である。
次に、図12は実施の形態1のガイドレール加工方法を示すフローチャートである。ガイドレール加工装置7によりかごガイドレール2に加工を施す場合、まずガイドレール加工装置7を制御する制御装置(図示せず)及び電源(図示せず)をかご3に搬入する(ステップS1)。また、ガイドレール加工装置7を昇降路1のピットに搬入する(ステップS2)。
続いて、かご3を昇降路1の下部に移動させておき、吊り下げ部材8を介してガイドレール加工装置7をかご3に接続して昇降路1内に吊り下げる(ステップS3)。また、ガイドレール加工装置7を制御装置及び電源に接続する(ステップS4)。そして、ガイドレール加工装置7をかごガイドレール2にセットする(ステップS5〜S6)。
具体的には、図13に示すように、加工具13が離隔位置に保持され、フレーム分割体22が解放位置に保持された状態で、ガイドローラ15,16を一方の制動面2cに接触させる(ステップS5)。また、先端面ローラ19,20を先端面2dに接触させる。
この後、図14に示すように、フレーム分割体22を挟み込み位置に移動させ(ステップS6)、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込ませる。
このようにしてガイドレール加工装置7をかごガイドレール2にセットした後、加工具13を回転させる(ステップS7)。そして、図15に示すように、加工具13及び駆動装置14を加工位置に移動させるとともに、かご3を定格速度よりも低速で最上階へ移動させる(ステップS8)。即ち、加工具13によって制動面2cに加工を施しながら、ガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って移動させる。かご3が最上階に到着すると、加工具13及び駆動装置14を離隔位置に移動させる(ステップS9)。また、加工具13の回転を停止させるとともに、かご3を停止させる(ステップS10)。
この後、かご3を最下階へ移動させながら、加工量の測定を行う(ステップS11)。この例では、かご3の上昇時のみ制動面2cに加工を施すので、かご3の下降時には、加工具13を制動面2cから離しておくのが好ましい。加工量の測定は、例えば、案内部2bの厚さ寸法を測定、又は制動面2cの表面粗さを測定することにより行う。
かご3が最下階に到着すると、加工量が予め設定した値に達していたかどうかを確認する(ステップS12)。加工量が不十分であった場合、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込み、ステップS7〜12を再度実施する。加工量が十分であった場合、加工完了となる。
反対側の制動面2cに対して加工を施す場合、図3とは左右対称のガイドレール加工装置7を用いるか、又は図3のガイドレール加工装置7を上下反対向きに吊り下げればよい。後者の場合、フレーム本体21の下端部にも接続具12を追加すればよい。
上記の加工方法を残りのかごガイドレール2に対しても施すことにより、全ての制動面2cに加工を施すことができる。また、2台以上のガイドレール加工装置7により2面以上の制動面2cに同時に加工を施すこともできる。
次に、実施の形態1のエレベータのリニューアル方法について説明する。実施の形態1では、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える。
具体的には、既設のかごガイドレール2の制動面2cの少なくとも一部を、上記のようなガイドレール加工装置7を用いて削り取る加工を施す(レール加工工程)。このとき、吊り下げ部材8を介してガイドレール加工装置7を既設のかご3に接続し、既設のかご3の移動によりガイドレール加工装置7を既設のかごガイドレール2に沿って移動させる。
この後、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を、新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える(入れ換え工程)。
上記のようなガイドレール加工方法及びガイドレール加工装置7では、可撓性の吊り下げ部材8を介してガイドレール加工装置7を昇降路1内に吊り下げ、加工具13により制動面2cに加工を施しながらガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って移動させるので、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、より適正化することができる。
また、かごガイドレール2のほぼ全長に渡って、制動面2cを均等に加工することができる。
さらに、吊り下げ部材8を介してガイドレール加工装置7が吊り下げられているので、制動面2cの加工中にかご3の振動がガイドレール加工装置7に伝わるのを防止することができる。これにより、加工不具合の発生を防止し、制動面2cを安定して加工することができる。
さらにまた、ガイドレール加工装置7をかご3から吊り下げるので、ガイドレール加工装置7を揚重する装置を別途用意する必要がない。また、かごガイドレール2の非常止め装置5が把持する領域に効率的に加工を施すことができる。さらに、昇降行程が長いエレベータにおいても、長い吊り下げ部材を用いることなく、かごガイドレール2のほぼ全長に渡って容易に加工を施すことができる。
また、ガイドレール加工装置7にガイドローラ15,16を設けたので、加工具13の外周面をより確実に制動面2cに平行に接触させることができ、削り残しを発生させずに、制動面2cに均等に加工を施すことができる。
さらに、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込むので、加工具13の外周面をより安定して制動面2cに平行に接触させることができる。また、制動面2cに上下方向の傾きがあった場合にも、加工具13の外周面と制動面2cとの平行を維持することができる。
さらにまた、フレーム本体21に接続具12が設けられているので、接続具12に吊り下げ部材8を接続して昇降路1内に吊り下げた状態で、ガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って移動させることができる。これにより、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、より適正化することができる。
また、加工具13の上方に第1のガイドローラ15が配置され、加工具13の下方に第2のガイドローラ16が配置されているので、加工具13の外周面と制動面2cとの平行をより安定して維持することができる。これにより、かごガイドレール2の上下方向の傾き、曲がり、又はうねりがあった場合にも、加工具13の外周面と制動面2cとの平行を維持することができる。
さらに、第1及び第2のガイドローラ15,16の中間位置に加工具13が配置されているので、フレーム本体21に対する加工具13の移動方向を制動面2cに直角な方向とすることができる。これにより、加工具13を制動面2cに押し付ける力を安定させることができる。また、加工のムラ、即ち削り取る量の不均一が発生することがなく、安定した加工を施すことができる。
さらにまた、フレーム11をフレーム本体21とフレーム分割体22とに分割し、フレームばね28によりフレーム分割体22を挟み込み位置側へ移動させる力を発生させるので、簡単な構成により、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを安定して挟み込むことができる。
また、加工具13及び駆動装置14を加工位置と離隔位置との間で移動可能とし、加工具ばね31により加工具13及び駆動装置14を加工位置側へ移動させる力を発生させるので、簡単な構成により、加工具13を安定して制動面2cに押し当て、安定した加工を施すことができる。また、加工具13を離隔位置に移動させることで、制動面2cを加工せずにガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って移動させることもできる。
さらに、フレーム本体21に先端面ローラ19,20を設けたので、ガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って安定した姿勢でスムーズに移動させることができる。
さらにまた、ガイドローラ15,16の外周面は円筒状であり、押付ローラ17,18の外周面の断面形状が円弧状であることにより、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとが平行になるように自動調整される。
これにより、例えば図16に示すように、加工する側の制動面2cと反対側の制動面2cとが平行でない場合にも、加工具13の外周面と加工する側の制動面2cとの平行をより確実に維持することができる。
これに対して、図17に示すように、押付ローラ17,18の外周面を円筒状とした場合、押付ローラ17,18の外周面が反対側の制動面2cと平行になることにより、ガイドローラ15,16の外周面が加工する側の制動面2cに対して傾斜し、加工具13も制動面2cに対して傾斜する恐れがある。但し、一対の制動面2cが互いに平行であれば、押付ローラ17,18の外周面は円筒状であってもよい。
また、上記のようなエレベータのリニューアル方法では、既設のかごガイドレール2の制動面2cの少なくとも一部を削り取る加工を施した後、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を、新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換えるので、新設の非常止め装置に対する既設のかごガイドレール2の摩擦係数を昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、より適正化することができる。これにより、既設のかごガイドレール2を取り換えることなく、エレベータのリニューアルを実現することができ、工期を大幅に短縮することができるとともに、工事にかかる費用も大幅に削減することができる。
さらに、レール加工工程では、ガイドレール加工装置7を、可撓性の吊り下げ部材8を介して昇降路1内に吊り下げ、加工具13を回転させながら、吊り下げ部材8を介してガイドレール加工装置7をかごガイドレール2に沿って移動させるので、かごガイドレール2のほぼ全長に渡って、制動面2cを安定して加工することができる。
さらにまた、ガイドレール加工装置7を既設のかご3を利用して移動させるので、加工時に発生する加工屑等が新設のかご及び新設の非常止め装置5に付着するのを防止することができる。
実施の形態2.
次に、図18はこの発明の実施の形態2によるガイドレール加工装置の要部を示す概略の構成図である。フレーム本体21の加工具13とガイドローラ15,16との間には、それぞれ加工する側の制動面2cに接触して制動面2cから加工屑を除去する清掃体32が設けられている。
また、この例では、フレーム分割体22の清掃体32に対向する位置にも、それぞれ反対側の制動面2cに接触する清掃体32が設けられている。清掃体32としては、例えば布状の部材が用いられている。他の構成、加工方法及びリニューアル方法は、実施の形態1と同様である。
このような清掃体32を用いることにより、ガイドローラ15,16と制動面2cとの間に加工屑が入り込むのを防止することができ、加工具13の外周面と制動面2cとの平行をより確実に維持することができる。また、加工屑により、ガイドローラ15,16、押付ローラ17,18及び制動面2cが損傷するのを防止することができる。
なお、フレーム又はカバーに吸引口を設け、そこから掃除機等の集塵機を用いて加工屑を集塵しながら加工することでも、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
さらにまた、押付ローラ17,18の外周面の断面形状を円弧状にする代わりに、押付ローラ17,18に取り付けられている軸受(図示せず)に自動調心コロ軸受を採用してもよく、断面形状を円弧状にした場合と同様の効果が得られる。
また、押付ローラ17,18の外周面の断面形状を円弧状にする代わりに、例えば図19に示すように、押付ローラ17,18の外周部を、ゴム弾性を有する材料で構成してもよく、断面形状を円弧状にした場合と同様の効果が得られる。図19において、各押付ローラ17,18は、ローラ本体34と、ローラ本体34の外周を覆っている円筒状のゴム部35とを有している。
ゴム部35は、ローラ本体34の材料及びガイドローラ15,16の材料よりもヤング率の小さい弾性体で構成されている。弾性体としては、ゴム弾性を有する材料、例えば硬度50のウレタンゴムが用いられている。
このような構成により、例えば図20に示すように、加工する側の制動面2cと反対側の制動面2cとが平行でない場合にも、ゴム部35が制動面2cの傾きに沿って変形することで、ガイドローラ15,16の外周面が制動面2cに平行になるよう自動調整される。
また、ガイドローラは、1個又は3個以上であってもよい。これに伴い、押付ローラも1個又は3個以上であってもよい。例えば、図21に示すように、1個のガイドローラ15と1個の押付ローラ17とにより案内部2bを挟み込む構成としてもよい。
さらに、加工具を制動面に安定して平行に当てることができれば、ガイドローラ及び押付ローラは省略してもよい。
例えば、図22は加工具13と押付ローラ17とにより案内部2bを挟み込む構成を示している。このような構成によっても、加工具13を制動面2cに平行に当てることができる。
また、図23は、フレーム分割体及び押付ローラを省略し、フレーム本体21を一対のフレーム本体ばね33により案内部2b側へ押し付ける構成を示している。このような構成によっても、加工具13を制動面2cに平行に当てることができる。
さらにまた、加工具の回転軸とガイドローラの回転軸とは、必ずしも平行でなくてもよい。
また、上記の例では、加工具及び押付ローラを制動面に押し付ける力をばねにより発生させたが、例えば、空圧シリンダ、油圧シリンダ、又は電動アクチュエータにより発生させてもよい。
さらに、接続具は、フレームに一体に形成してもよい。
さらにまた、上記の例では、ガイドレール加工装置を上昇させながら制動面に加工を施したが、ガイドレール加工装置を下降させながら制動面に加工を施してもよい。
また、上記の例では、既設のかごからガイドレール加工装置を吊り下げたが、新設のかごから吊り下げてもよい。
さらに、上記の例では、ガイドレール加工装置をかごから吊り下げたが、例えば、昇降路の上部に設置したウインチ等の揚重装置からガイドレール加工装置を吊り下げてもよく、ガイドレール加工装置の移動速度をより自由に設定することができる。
さらにまた、上記の例では、昇降体がかごであり、加工対象がかごガイドレールである場合を示したが、この発明は、昇降体が釣合おもりであり、加工対象が釣合おもりガイドレールである場合にも適用できる。例えば、かご及び釣合おもりの両方に非常止め装置が搭載されている場合には、かごガイドレール及び釣合おもりガイドレールの両方に加工を施せばよい。
また、上記の例では、リニューアル工事の際にガイドレールに加工を施したが、例えば、新設のエレベータにおいて制動面の表面粗さを調整したい場合、又は既設のエレベータの保守時に制動面をリフレッシュしたい場合にも、この発明のガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法を適用できる。
さらに、この発明は、機械室を有するエレベータ、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、ワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、種々のタイプのエレベータに適用できる。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
1 昇降路、2 かごガイドレール、2c 制動面、2d 先端面、3 かご(昇降体)、5 非常止め装置、7 ガイドレール加工装置、8 吊り下げ部材、11 フレーム、13 加工具、14 駆動装置、15 第1のガイドローラ、16 第2のガイドローラ、17 第1の押付ローラ、18 第2の押付ローラ、19 第1の先端面ローラ、20 第2の先端面ローラ、21 フレーム本体、22 フレーム分割体、28 フレームばね、31 加工具ばね、32 清掃体。

Claims (19)

  1. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して、前記ガイドレールが昇降路内に設置されている状態で加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る加工具を有しているガイドレール加工装置を、可撓性の吊り下げ部材を介して前記昇降路内に吊り下げるとともに、前記制動面に前記加工具を接触させる工程、及び
    前記加工具により前記制動面に加工を施しながら、前記吊り下げ部材を介して前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる工程
    を含むエレベータのガイドレール加工方法。
  2. 前記吊り下げ部材を介して前記ガイドレール加工装置を前記昇降体に接続し、前記昇降体の移動により前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる請求項1記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  3. 前記ガイドレール加工装置は、前記加工具を回転させる駆動装置をさらに有しており、
    前記加工具を前記制動面に接触させた状態で、前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる請求項1又は請求項2に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  4. 前記加工具は、円筒状であり、
    前記ガイドレール加工装置は、前記加工具と並んで前記制動面に接することにより、前記加工具の外周面を前記制動面に平行に接触させるガイドローラをさらに有しており、
    前記加工具の外周面と前記ガイドローラの外周面とを前記制動面に接触させた状態で、前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる請求項3に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  5. 前記ガイドレール加工装置は、前記ガイドローラとの間に前記ガイドレールを挟み込む押付ローラをさらに有しており、
    前記ガイドローラと前記押付ローラとの間に前記ガイドレールを挟み込んだ状態で、前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる請求項4記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  6. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、
    フレーム、
    前記フレームに接続され、前記フレームを昇降路内に吊り下げる可撓性の吊り下げ部材、及び
    前記フレームに設けられており、前記制動面の少なくとも一部を削り取る加工具
    を備えているエレベータのガイドレール加工装置。
  7. 前記加工具を回転させる駆動装置をさらに備えている請求項6記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  8. 前記加工具は、円筒状であり、
    前記加工具と並んで前記フレームに設けられており、前記制動面に前記加工具とともに接することにより、前記加工具の外周面を前記制動面に平行に接触させるガイドローラ
    をさらに備えている請求項7記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  9. 前記ガイドローラは、前記加工具を前記制動面に接触させた状態で、前記加工具の上方に配置される第1のガイドローラと、前記加工具の下方に配置される第2のガイドローラとを含んでいる請求項8記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  10. 前記フレームに設けられており、前記ガイドローラとの間に前記ガイドレールを挟み込む押付ローラ
    をさらに備えている請求項8又は請求項9に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  11. 前記ガイドローラの外周面は円筒状であり、
    前記押付ローラの回転中心に沿う断面における前記押付ローラの外周面の形状は、円弧状である請求項10記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  12. 前記ガイドローラの外周面は円筒状であり、
    前記押付ローラの外周部は、ゴム弾性を有する材料で構成されている請求項10記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  13. 前記フレームは、
    前記加工具、前記駆動装置、及び前記ガイドローラが設けられているフレーム本体と、
    前記押付ローラが設けられているフレーム分割体と
    を有しており、
    前記フレーム分割体は、前記ガイドローラと前記押付ローラとの間に前記ガイドレールを挟み込む挟み込み位置と、前記挟み込み位置よりも前記押付ローラが前記ガイドローラから離れた解放位置との間で、前記フレーム本体に対して移動可能になっており、
    前記フレームには、前記フレーム分割体を前記挟み込み位置側へ移動させる力を発生するフレームばねが設けられている請求項10から請求項12までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  14. 前記加工具及び前記駆動装置は、前記ガイドローラが前記制動面に接した状態で、前記加工具が前記制動面に接する加工位置と、前記加工具が前記制動面から離れる離隔位置との間で、前記フレームに対して移動可能になっており、
    前記フレームには、前記加工具及び前記駆動装置を前記加工位置側へ移動させる力を発生する加工具ばねが設けられている請求項8から請求項13までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  15. 前記フレームに設けられており、前記ガイドレールの前記昇降体側の先端面に接する先端面ローラ
    をさらに備えている請求項6から請求項14までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  16. 前記フレームに設けられており、前記制動面に接触して前記制動面から加工屑を除去する清掃体
    をさらに備えている請求項6から請求項15までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  17. 昇降路内を昇降する既設の昇降体、
    前記昇降体に搭載されている既設の非常止め装置、及び
    前記昇降路内に設置されており、かつ前記既設の昇降体の非常停止時に前記非常止め装置が接触する制動面を有しており、前記昇降体の昇降を案内する既設のガイドレール
    を備えているエレベータのリニューアル方法であって、
    前記既設のガイドレールの前記制動面の少なくとも一部を削り取る加工を施すレール加工工程、及び
    前記既設のガイドレールを残したまま、前記既設の昇降体及び前記既設の非常止め装置を、新設の昇降体及び新設の非常止め装置に入れ換える入れ換え工程
    を含むエレベータのリニューアル方法。
  18. 前記レール加工工程は、
    加工具と、前記加工具を回転させる駆動装置とを有しているガイドレール加工装置を、可撓性の吊り下げ部材を介して前記昇降路内に吊り下げるとともに、前記制動面に前記加工具の外周面を接触させる工程、及び
    前記加工具を回転させながら、前記吊り下げ部材を介して前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる工程
    を含む請求項17記載のエレベータのリニューアル方法。
  19. 前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる工程では、前記吊り下げ部材を介して前記ガイドレール加工装置を前記既設の昇降体に接続し、前記既設の昇降体の移動により前記ガイドレール加工装置を前記ガイドレールに沿って移動させる請求項18記載のエレベータのリニューアル方法。
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