JP6862607B2 - エレベータのガイドレール加工方法 - Google Patents

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Description

この発明は、回転する加工具によりガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法に関するものである。
従来のエレベータでは、工場に設置された専用の加工設備を用いて、複数本のガイドレールが効率良く高精度に加工され製造される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータガイドレールの研削装置では、かご上部に枠体が設置されている。枠体には、ガイドレールを研削するグラインダが設けられている。また、枠体のグラインダの上下には、それぞれ複数のローラが設けられている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来のガイドレール清掃装置では、ガイドレールに接する複数の板状の清掃体が清掃体取り付け部材に取り付けられている。清掃体取り付け部材の上下には、それぞれ複数の駆動ローラが設けられている。これらの駆動ローラには、それぞれ減速機構を介してモータが接続されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−285216号公報 特開平9−323873号公報 実開平2−15978号公報
従来のエレベータのリニューアル工事において、既設のかごを新設のかごと入れ換える場合がある。この場合、既設のかごに搭載されている既設の非常止め装置も、新設の非常止め装置に入れ換えられる。また、既設のガイドレールの案内面は、既設のかごに搭載されているガイド装置との長期間の接触により摩耗し、非常止め装置に対する摩擦係数が小さくなっていることがある。このため、既設のかごを新設のかごと入れ換える場合、既設のガイドレールも新設のガイドレールと入れ換えられる。
しかし、この場合、既設のガイドレール及び新設のガイドレールの搬送等に手間がかかり、工期が長くなる。また、コストも高くなる。
これに対して、特許文献1に示された従来のガイドレールの加工設備は、あくまで新しいガイドレールを製造するための装置であり、摩耗したガイドレールを再生するという用途には適用していない。
また、特許文献2の研削装置では、ガイドレールの継ぎ目の段差を削る加工など、部分的な加工は可能である。しかし、ガイドレールの必要箇所全体に渡って、非常止め装置に対するガイドレールの摩擦係数を適正化することはできない。
さらに、特許文献3の清掃装置は、単に清掃体によりガイドレールの表面を清掃するものであり、ガイドレールの制動面に対して加工を施すことはできない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非常止め装置に対するガイドレールの摩擦係数を、効率的に適正化することができるエレベータのガイドレール加工方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのガイドレール加工方法は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具を有している加工装置本体を、可撓性を有する吊り下げ部材を介して昇降路内に吊り下げるとともに、昇降路内に設置されている状態のガイドレールの制動面に加工具を接触させる工程、及び加工具により制動面に加工を施しながら、吊り下げ部材を介して加工装置本体をガイドレールに沿って移動させる工程を含み、加工具は、円筒状の加工具本体と、加工具本体の外周面に形成されているめっき層と、めっき層を介して加工具本体の外周面に固着している複数の砥粒とを有しており、複数の砥粒は、CBN砥粒である。
この発明に係るエレベータのガイドレール加工方法は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具により制動面に加工を施しながら、加工具を有する加工装置本体をガイドレールに沿って移動させる移動加工工程を、ガイドレールの同一区間に対して2回以上行い、2回目以降の移動加工工程では、前回の移動加工工程に対して加工具の回転数を変更する。
この発明に係るエレベータのガイドレール加工方法は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具により制動面に加工を施しながら、加工具を有する加工装置本体をガイドレールに沿って移動させる移動加工工程を、ガイドレールの同一区間に対して2回以上行い、2回目以降の移動加工工程では、前回の移動加工工程に対して加工装置本体の移動速度を変更する。
この発明に係るエレベータのガイドレール加工方法は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して、ガイドレールが昇降路内に設置されている状態で加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具を有している加工装置本体を、可撓性を有する吊り下げ部材を介して昇降路内に吊り下げるとともに、制動面に加工具を接触させる工程、及び加工具により制動面に加工を施しながら、吊り下げ部材を介して加工装置本体をガイドレールに沿って移動させる工程を含み、ガイドレールに対する加工装置本体の移動方向が上方向のときには、加工具の回転方向をアップカットとし、ガイドレールに対する加工装置本体の移動方向が下方向のときには、加工具の回転方向をダウンカットとする。
この発明のエレベータのガイドレール加工方法によれば、非常止め装置に対するガイドレールの摩擦係数を、効率的に適正化することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1のII−II線に沿うかごガイドレールの断面図である。 図1の加工装置本体の詳細な構成を示す斜視図である。 図3の加工装置本体を図3とは異なる角度から見た斜視図である。 図3の加工具と図2のかごガイドレールとの接触状態を示す断面図である。 実施の形態1のガイドレール加工方法を示すフローチャートである。 図3の加工具を示す斜視図である。 図7の加工具の断面構造を模式的に示す断面図である。 砥粒番手と加工後の制動面の表面粗さとの関係を概念的に示すグラフである。 図8の加工具にツルーイングを施した状態を模式的に示す断面図である。 ツルーイングを施した場合の砥粒番手と加工後の制動面の表面粗さとの関係を概念的に示すグラフである。 この発明の実施の形態2によるガイドレール加工装置の加工具の断面構造を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態3によるガイドレール加工装置の加工具の外周面を展開して示す説明図である。 図13の加工具の変形例を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるガイドレール加工装置の加工具の外周面を展開して示す説明図である。 この発明の実施の形態5のガイドレール加工方法の一部を示すフローチャートである。 制動面に縞模様が形成された状態を示す説明図である。 加工具の回転数を3段階で切り替える場合の回転数の切り替え順の第1の例を示す説明図である。 加工具の回転数を3段階で切り替える場合の回転数の切り替え順の第2の例を示す説明図である。 加工具の回転数を3段階で切り替える場合の回転数の切り替え順の第3の例を示す説明図である。 この発明の実施の形態6のガイドレール加工方法の一部を示すフローチャートである。 実施の形態6で用いられる仕上具の第1の例を示す斜視図である。 実施の形態6で用いられる仕上具の第2の例を示す斜視図である。 実施の形態6で用いられる仕上具の第3の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7のガイドレール加工方法の一部を示すフローチャートである。 加工装置本体の移動方向が上方向で、加工具の回転方向がアップカットである状態を示す説明図である。 加工装置本体の移動方向が上方向で、加工具の回転方向がダウンカットである状態を示す説明図である。 加工装置本体の移動方向が下方向で、加工具の回転方向がダウンカットである状態を示す説明図である。 加工具がかごガイドレールの左側に位置する状態を示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図であり、リニューアル工事中の状態を示している。図1において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2が設置されている。各かごガイドレール2は、複数本のレール部材を上下方向に継ぎ合わせて構成されている。また、各かごガイドレール2は、複数のレールブラケット9を介して昇降路壁に対して固定されている。
昇降体であるかご3は、一対のかごガイドレール2間に配置されている。また、かご3は、かごガイドレール2に沿って昇降路1内を昇降する。
かご3の上部には、懸架体4の第1の端部が接続されている。懸架体4としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体4の第2の端部には、図示しない釣合おもりが接続されている。かご3及び釣合おもりは、懸架体4により昇降路1内に吊り下げられている。
懸架体4の中間部は、図示しない巻上機の駆動シーブに巻き掛けられている。かご3及び釣合おもりは、駆動シーブを回転させることにより、昇降路1内を昇降する。昇降路1内には、図示しない一対の釣合おもりガイドレールが設置されている。釣合おもりは、釣合おもりガイドレールに沿って昇降路1内を昇降する。
かご3の下部には、非常止め装置5が搭載されている。非常止め装置5は、一対のかごガイドレール2を把持することにより、かご3を非常停止させる。
かご3の上部の幅方向両端部とかご3の下部の幅方向両端部とには、かごガイドレール2に接するガイド装置6がそれぞれ取り付けられている。各ガイド装置6としては、スライディングガイドシュー又はローラガイド装置が用いられている。
かご3の下方には、かごガイドレール2に対して加工を施す加工装置本体7が設けられている。図1では加工装置本体7を単なるボックスで示しているが、詳細な構成は後述する。
加工装置本体7は、吊り下げ部材8を介して、かご3の下部から昇降路1内に吊り下げられている。吊り下げ部材8としては、可撓性を有する紐状の部材、例えば、ロープ、ワイヤ又はベルトが用いられる。
かご3は、加工装置本体7の上方に位置しており、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる。
ガイドレール加工装置100は、加工装置本体7及び吊り下げ部材8を有している。また、ガイドレール加工装置100は、昇降路1に設置された状態のかごガイドレール2に加工を施す際に使用されるもので、通常運転時には撤去される。
図2は、図1のII−II線に沿うかごガイドレール2の断面図である。かごガイドレール2は、ブラケット固定部2aと、案内部2bとを有している。ブラケット固定部2aは、レールブラケット9に固定される部分である。案内部2bは、ブラケット固定部2aの幅方向中央からかご3側へ直角に突出し、かご3の昇降を案内する。また、案内部2bは、かご3の非常停止時に非常止め装置5により把持される。
さらに、案内部2bは、互いに対向する一対の制動面2cと、先端面2dとを有している。先端面2dは、案内部2bのブラケット固定部2aとは反対側、即ちかご3側の端面である。一対の制動面2c及び先端面2dは、通常運転時にはガイド装置6が接する案内面として機能する。また、一対の制動面2cは、かご3の非常停止時に非常止め装置5が接する面である。
図3は、図1の加工装置本体7の詳細な構成を示す斜視図である。また、図4は、図3の加工装置本体7を図3とは異なる角度から見た斜視図である。
加工装置本体7は、フレーム11、接続具12、加工具13、駆動装置14、第1のガイドローラ15、第2のガイドローラ16、第1の押付ローラ17、第2の押付ローラ18、第1の先端面ローラ19、及び第2の先端面ローラ20を有している。
フレーム11は、フレーム本体21とフレーム分割体22とを有している。接続具12、加工具13、駆動装置14、第1のガイドローラ15、第2のガイドローラ16、第1の先端面ローラ19、及び第2の先端面ローラ20は、フレーム本体21に設けられている。
第1の押付ローラ17及び第2の押付ローラ18は、フレーム分割体22に設けられている。
接続具12は、フレーム本体21の上端部に設けられている。接続具12には、吊り下げ部材8が接続される。
駆動装置14は、フレーム本体21の加工具13とは反対側に配置されている。また、駆動装置14は、加工具13を回転させる。駆動装置14としては、例えば電動モータが用いられている。
加工具13は、制動面2cに加工を施す。加工具13としては、外周面に多数の砥粒が設けられている円筒状の平形砥石が用いられる。加工具13の外周面を制動面2cに接触させた状態で加工具13を回転させることにより、制動面2cの少なくとも一部、即ち一部又は全面を削り取ることができる。これにより、例えば制動面2cの表面粗さを粗くし、非常止め装置5に対する制動面2cの摩擦係数をより適正な値にすることができる。
フレーム本体21には、図示しないカバーが設けられている。加工具13により制動面2cを加工する際には、加工屑が発生する。カバーは、加工屑が加工装置本体7の周囲に散乱することを防止する。
第1のガイドローラ15及び第2のガイドローラ16は、加工具13と並んでフレーム本体21に設けられている。吊り下げ部材8によりフレーム11を吊り下げた状態で、第1のガイドローラ15は加工具13の上方に配置され、第2のガイドローラ16は加工具13の下方に配置される。加工具13は、第1のガイドローラ15と第2のガイドローラ16との中間に配置されている。
第1のガイドローラ15及び第2のガイドローラ16は、加工具13とともに制動面2cに接することにより、加工具13の外周面を制動面2cに平行に接触させる。即ち、加工具13の幅方向全体で加工具13の外周面を制動面2cに均等に接触させる。
第1の押付ローラ17は、第1のガイドローラ15との間に案内部2bを挟み込む。第2の押付ローラ18は、第2のガイドローラ16との間に案内部2bを挟み込む。即ち、加工具13、第1のガイドローラ15、及び第2のガイドローラ16が加工する側の制動面2cに接するとき、第1の押付ローラ17及び第2の押付ローラ18は、反対側の制動面2cに接する。
加工具13及びローラ15,16,17,18の回転軸は、互いに平行又はほぼ平行である。また、加工具13の回転軸は、制動面2cの法線に直角である。
第1の先端面ローラ19は、フレーム本体21の上端部に設けられている。第2の先端面ローラ20は、フレーム本体21の下端部に設けられている。即ち、第1及び第2の先端面ローラ19,20は、上下方向に互いに間隔をおいて配置されている。
フレーム分割体22は、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込む挟み込み位置と、挟み込み位置よりも押付ローラ17,18がガイドローラ15,16から離れた解放位置との間で、フレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。
フレーム本体21には、フレーム本体21に対するフレーム分割体22の移動を案内する一対の棒状のフレームガイド23が設けられている。フレームガイド23は、フレーム分割体22を貫通している。
フレーム本体21の上下端部には、一対のロッド固定部24が設けられている。フレーム分割体22には、ロッド固定部24に対向する一対の対向部25が設けられている。各ロッド固定部24には、フレームばねロッド26が固定されている。各フレームばねロッド26は、対向部25を貫通している。
フレームばねロッド26には、フレームばね受け27が取り付けられている。フレームばね受け27と対向部25との間には、それぞれフレームばね28が設けられている。各フレームばね28は、フレーム分割体22を挟み込み位置へ移動させる力を発生している。
フレームばね28による押付ローラ17,18の加圧力は、加工装置本体7の重心位置の偏心によって、加工装置本体7が傾こうとする力に打ち勝ち、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとの平行を維持できるような大きさに設定されている。
また、フレームばね28による押付ローラ17,18の加圧力は、加工具13を回転させながら加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させたときにも、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとの平行を維持できるような大きさに設定されている。
フレーム本体21とフレーム分割体22との間には、図示しない解放位置保持機構が設けられている。解放位置保持機構は、フレームばね28のばね力に抗して、フレーム分割体22を解放位置に保持する。
加工具13及び駆動装置14は、加工位置と離隔位置との間でフレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。加工位置は、ガイドローラ15,16が制動面2cに接した状態で、加工具13が制動面2cに接する位置である。離隔位置は、ガイドローラ15,16が制動面2cに接した状態で、加工具13が制動面2cから離れる位置である。
上記のように、押付ローラ17,18は、制動面2cに対して直角の方向へ移動可能になっている。また、加工具13及び駆動装置14も、制動面2cに対して直角の方向へ移動可能になっている。
図4に示すように、駆動装置14は、平板状の可動支持部材29に取り付けられている。フレーム本体21には、一対の棒状の駆動装置ガイド30が固定されている。可動支持部材29は、駆動装置ガイド30に沿ってスライド可能になっている。これにより、加工具13及び駆動装置14は、フレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。
可動支持部材29とフレーム本体21との間には、加工具ばね31が設けられている。加工具ばね31は、加工具13及び駆動装置14を加工位置側へ移動させる力を発生する。加工具ばね31による加工具13の加圧力は、ビビリなどの不具合が発生しない大きさに設定されている。
フレーム本体21と可動支持部材29との間には、図示しない離隔位置保持機構が設けられている。離隔位置保持機構は、加工具ばね31のばね力に抗して、加工具13及び駆動装置14を離隔位置に保持する。
図5は、図3の加工具13と図2のかごガイドレール2との接触状態を示す断面図である。加工具13の外周面の幅寸法は、制動面2cの幅寸法よりも大きい。これにより、加工具13は、制動面2cの幅方向の全体に接触している。
次に、図6は、実施の形態1のガイドレール加工方法を示すフローチャートである。加工装置本体7によりかごガイドレール2に加工を施す場合、まず図示しない制御装置及び電源をかご3に搬入する(ステップS1)。制御装置は、加工装置本体7を制御する装置である。また、ガイドレール加工装置100を昇降路1のピットに搬入する(ステップS2)。
続いて、かご3を昇降路1の下部に移動させておき、吊り下げ部材8を介して加工装置本体7をかご3に接続して昇降路1内に吊り下げる(ステップS3)。また、加工装置本体7を制御装置及び電源に接続する(ステップS4)。そして、加工装置本体7をかごガイドレール2にセットする(ステップS5〜S6)。
具体的には、加工具13が離隔位置に保持され、フレーム分割体22が解放位置に保持された状態で、ガイドローラ15,16を一方の制動面2cに接触させる(ステップS5)。また、先端面ローラ19,20を先端面2dに接触させる。
この後、フレーム分割体22を挟み込み位置に移動させ(ステップS6)、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込ませる。
このようにして加工装置本体7をかごガイドレール2にセットした後、加工具13を回転させる(ステップS7)。そして、加工具13及び駆動装置14を加工位置に移動させるとともに、かご3を定格速度よりも低速の一定速度で最上階へ移動させる(ステップS8)。即ち、加工具13によって制動面2cに加工を施しながら、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる。
かご3が最上階に到着すると、加工具13及び駆動装置14を離隔位置に移動させる(ステップS9)。また、加工具13の回転を停止させるとともに、かご3を停止させる(ステップS10)。
この後、かご3を最下階へ移動させながら、加工量の測定を行う(ステップS11)。この例では、かご3の上昇時のみ制動面2cに加工を施すので、かご3の下降時には、加工具13を制動面2cから離しておくのが好ましい。加工量の測定は、例えば、案内部2bの厚さ寸法を測定、又は制動面2cの表面粗さを測定することにより行う。
かご3が最下階に到着すると、加工量が予め設定した値に達していたかどうかを確認する(ステップS12)。加工量が不十分であった場合、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込み、ステップS7〜12を再度実施する。加工量が十分であった場合、加工完了となる。
反対側の制動面2cに対して加工を施す場合、図3とは左右対称の加工装置本体7を用いるか、又は図3の加工装置本体7を上下反対向きに吊り下げればよい。後者の場合、フレーム本体21の下端部にも接続具12を追加すればよい。
上記の加工方法を残りのかごガイドレール2に対しても施すことにより、全ての制動面2cに加工を施すことができる。また、2台以上の加工装置本体7により2面以上の制動面2cに同時に加工を施すこともできる。
次に、実施の形態1のエレベータのリニューアル方法について説明する。実施の形態1では、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える。また、実施の形態1のリニューアル方法は、レール加工工程及び入れ換え工程を含む。
レール加工工程では、既設のかごガイドレール2の制動面2cの少なくとも一部を、上記のような加工装置本体7を用いて削り取る加工を施す。このとき、吊り下げ部材8を介して加工装置本体7を既設のかご3に接続し、既設のかご3の移動により加工装置本体7を既設のかごガイドレール2に沿って移動させる。
この後、入れ換え工程を実施する。入れ換え工程では、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を、新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える。
以下、加工具13の詳細について説明する。図7は、図3の加工具13を示す斜視図である。また、図8は、図7の加工具13の断面構造を模式的に示す断面図である。
加工具13は、円筒状の金属部材である加工具本体としての台金41、ニッケルめっき層42、及び複数の砥粒43を有している。ニッケルめっき層42は、台金41の外周面に形成されている。各砥粒43は、ニッケルめっき層42を介して台金41の外周面に固着している。
各砥粒43は、CBN(Cubic Boron Nitride:立方晶窒化ホウ素)砥粒である。即ち、加工具13は、CBN電着砥石である。また、砥粒43の大きさは、JIS規格における砥粒番手による表示で、#30から#120までである。即ち、砥粒43の大きさは、600μmから106μmまでの範囲、平均粒径では590μmから125μmまでの範囲である。
図9は、砥粒番手と加工後の制動面2cの表面粗さとの関係を概念的に示すグラフである。砥粒番手が大きくなるほど、砥粒43の粒径が小さくなるため、表面粗さは良好になる。
しかし、制動面2cの表面性状は、非常止め装置5に対する制動性が重要となるため、非常止め装置5に対する摩擦係数を適正な範囲内にすることが必要となる。このため、図9に示すように、表面粗さには、必要粗さ範囲が存在する。そして、必要粗さに対応する砥粒番手の範囲は、#60から#120までとなる。
また、加工具13に対して、砥粒43の頭を揃えるツルーイングを施すことにより、砥粒番手の下限を#30とすることができる。
図10は、図8の加工具13にツルーイングを施した状態を模式的に示す断面図である。図10において、破線で示している部分は、砥粒43の脱落した部分である。加工具13の外周面に対してツルーイングを施すことにより、固着力の弱い砥粒43は、加工具13から脱落する。また、固着力の強い砥粒43は、それらの高さがある程度揃えられた状態で、ニッケルめっき層42に残っている。
図11は、ツルーイングを施した場合の砥粒番手と加工後の制動面2cの表面粗さとの関係を概念的に示すグラフである。ツルーイングを施すことにより、ツルーイングを施さない場合よりも、表面粗さが向上し、適正使用範囲の砥粒番手が小さい側にシフトする。これにより、下限の砥粒番手は、#30までシフトする。
図11では、1点鎖線で囲んだ領域が除去能率の高い領域となっている。また、砥粒43の粒径は、砥粒番手が小さいほど大きくなる。そして、粒径が大きい砥粒43を用いることにより、加工具13の長寿命化を図ることができる。
このようなガイドレール加工装置100では、回転可能な円筒状の加工具13を用い、かつ、加工具13の外周面に固着している砥粒43として、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つCBN砥粒が用いられている。このため、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を、効率的に適正化することができる。
また、加工具13の摩耗が少なく、砥石寿命が長い。このため、長時間の加工が行え、かごガイドレール2のほぼ全長に渡って、より均等に加工を施すことができる。
また、加工具13としてCBN電着砥石を用いたので、砥石表面の振れ精度が良く、より安定した加工を行うことができる。
また、砥粒43として、砥粒番手が#30から#120までの範囲の砥粒が用いられている。このように、砥粒サイズを規定することで、制動面2cの加工を、表面性状の仕様範囲内で安定して行うことができる。また、非常止め装置5によるかご3の制動性をより確実に満足させることができる。
また、加工具13の外周面には、ツルーイング加工が施されている。これにより、初期加工時の砥粒43の高さが揃えられ、表面性状をより高精度にすることができる。また、大きな砥粒径の砥粒43を使用することができ、加工具13をより長寿命化して、より長い距離を安定して加工できる。
従って、高層ビルに設置されたエレベータのかごガイドレール2に対しても、連続して加工を施すことができる。
また、上記のようなガイドレール加工装置100及びガイドレール加工方法では、吊り下げ部材8を介して加工装置本体7が昇降路1内に吊り下げられる。そして、加工具13により制動面2cに加工を施しながら加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる。このため、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を、かごガイドレール2を昇降路1に設置したまま、より適正化することができる。
また、上記のようなエレベータのリニューアル方法では、既設のかごガイドレール2の制動面2cの少なくとも一部を削り取る加工を施す。この後、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を、新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える。このため、新設の非常止め装置に対する既設のかごガイドレール2の摩擦係数を、かごガイドレール2を昇降路1設置したまま、より適正化することができる。
これにより、既設のかごガイドレール2を取り換えることなく、エレベータのリニューアルを実現することができる。従って、工期を大幅に短縮することができるとともに、工事にかかる費用も大幅に削減することができる。
実施の形態2.
次に、図12は、この発明の実施の形態2によるガイドレール加工装置の加工具の断面構造を模式的に示す断面図である。実施の形態2では、台金41の外周面に、第1ないし第3の砥粒層44a〜44cが形成されている。
第1ないし第3の砥粒層44a〜44cは、台金41の径方向に重ねられている。即ち、台金41の外周に第1の砥粒層44aが形成され、第1の砥粒層44aの外周に第2の砥粒層44bが重ねられ、第2の砥粒層44bの外周に第3の砥粒層44cが重ねられている。
第1ないし第3の砥粒層44a〜44cは、ニッケルめっき層42と砥粒43とをそれぞれ有している。また、第1ないし第3の砥粒層44a〜44cは、電着を3回行うことにより形成されている。
各砥粒層44a〜44cにおけるニッケルめっき層42の厚さ及び砥粒43の密度は、同等である。他の構成及び加工方法は、実施の形態1と同様である。
このように、台金41の外周面に3層の砥粒層44a〜44cを形成することにより、加工具の寿命をさらに長くすることができ、より長い距離を安定して加工することができる。
なお、砥粒層44a〜44cのそれぞれに対して、ツルーイングを施してもよい。
また、実施の形態2では、砥粒層を3層としたが、2層又は4層以上としてもよい。
実施の形態3.
次に、図13は、この発明の実施の形態3によるガイドレール加工装置の加工具の外周面を展開して示す説明図である。なお、図13の上下方向が加工具の幅方向に対応し、図13の左右方向が加工具の円周方向に対応している。
実施の形態3では、台金41の外周面に、ニッケルめっき層42が形成されている複数の領域と、ニッケルめっき層42が形成されていない領域とが存在している。ニッケルめっき層42が形成されている領域は、それぞれ円形の領域であり、互いに間隔をおいて配置されている。
ニッケルめっき層42が形成されている領域には、それぞれ複数の砥粒43が固着している。ニッケルめっき層42が形成されていない領域では、台金41の外周面が露出している。他の構成及び加工方法は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態3では、加工具の外周面に、ニッケルめっき層42が形成されていない領域、即ち加工に関与しない領域が存在する。このため、切屑による目詰まりが抑制され、加工具の寿命を長くすることができ、より長い距離を安定して加工することができる。
なお、例えば図14に示すように、台金41の外周面に、ニッケルめっき層42が形成されていない複数の領域と、ニッケルめっき層42が形成されている領域とを存在させてもよい。図14では、ニッケルめっき層42が形成されていない領域は、それぞれ円形の領域であり、互いに間隔をおいて配置されている。即ち、図14は、図13の逆パターンである。
また、図13のパターンにおいて、ニッケルめっき層42が形成されている領域の形状は、円形に限定されるものではない。同様に、図14のパターンにおいて、ニッケルめっき層42が形成されていない領域の形状も、円形に限定されるものではない。
また、図13では、ニッケルめっき層42が形成されている領域が規則正しく配列されているが、不規則に配置してもよい。
また、図14では、ニッケルめっき層42が形成されていない領域が規則正しく配列されているが、不規則に配置してもよい。
また、ニッケルめっき層42が形成されている領域では、実施の形態2のように、2層以上の砥粒層を積層してもよい。
実施の形態4.
次に、図15は、この発明の実施の形態4によるガイドレール加工装置の加工具の外周面を展開して示す説明図である。なお、図15の上下方向が加工具の幅方向に対応し、図15の左右方向が加工具の円周方向に対応している。
実施の形態4では、台金41の外周面に、複数のスリット状の溝41aが形成されている。各溝41aは、台金41の回転軸に対して同一角度で傾斜している。また、溝41aは、互いに平行に配置されている。各溝41aの幅寸法は、隣り合う溝41aの間隔よりも小さい。
ニッケルめっき層42は、溝41aの有無に拘わらず、台金41の外周面の全体に形成されている。他の構成及び加工方法は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態4では、台金41の外周面に溝41aが形成されており、溝41a内に固着した砥粒43は加工に関与しない。即ち、溝41aの領域は、加工に関与しない領域である。これにより、切屑による目詰まりが抑制され、加工具の寿命を長くすることができ、より長い距離を安定して加工することができる。
なお、台金41の回転軸に対する溝41aの傾斜角度は、互いに異なっていてもよい。
また、溝41aは、綾目状に配置してもよい。即ち、溝41a同士が交差していてもよい。
また、図15では、各溝41aが直線状であるが、溝41aは、加工具13の外周面を平面に展開した状態で、曲線状であってもよい。
また、溝41a内には、ニッケルめっき層42を形成しなくてもよい。
また、溝41aが形成されていない領域に、ニッケルめっき層42を形成しない領域が存在してもよい。
また、ニッケルめっき層42が形成されている領域では、実施の形態2のように、2層以上の砥粒層を積層してもよい。
また、実施の形態1〜4では、昇降路1に設置されている状態のかごガイドレール2に対して加工を行った。しかし、実施の形態1〜4の加工装置本体7により、昇降路1に設置されていない状態のガイドレールに加工を施すことも可能である。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5によるガイドレール加工方法について説明する。ガイドレール加工装置の構成は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
図16は、実施の形態5のガイドレール加工方法の一部を示すフローチャートである。ステップS1〜S6は、図6と同様なので省略する。実施の形態5では、加工具13を回転(ステップS7)させる前に、加工具13の回転数を設定する(ステップS13)。
また、制動面2cの同一区間を2回以上加工する場合、加工具13の回転数を毎回変更する。
制動面2cの同一区間を同じ回転数で繰り返し加工すると、例えば図17に示すように、縞模様が制動面2cに形成される。図17において、矢印はかご2の昇降方向を示している。縞模様は、かご2の昇降方向に直交している。
また、縞模様は、次式で計算されるピッチで形成される。
縞模様ピッチP=加工装置本体7の移動速度V/加工具の回転数N
この例では、加工装置本体7をかご3によって移動させているので、加工装置本体7の移動速度Vは、かご2の移動速度である。例えば、加工装置本体7の移動速度Vが8m/minで、加工具13の回転数Nが2000rpmの場合、縞模様のピッチPは4mmとなる。
加工具13の回転数の変更範囲は、基準となる回転数を100%とすると、低い方は80%から95%まで、高い方は105%から120%までが望ましい。
回転数を変更しないと、加工回数が増えるにつれて、縞模様による加工具13の振動により、加工具13の回転から発生する加工具13の振動が増幅される。これにより、制動面2cに垂直な方向への加工具13の振幅が大きくなり、縞模様がよりくっきりと表れる。
従って、回転数は、回転数の比率が低次の整数倍にならないように決定される。また、低速側の回転数は、加工時間の観点から決定される。また、回転数の上限は、加工装置本体7の能力の限界から決定される。
図18、図19及び図20は、それぞれ加工具13の回転数を3段階で切り替える場合の回転数の切り替え順の第1の例、第2の例及び第3の例を示す説明図である。これらの例では、回転数が「基準」、「低い」、「高い」の3段階で切り替えられる。
第1の例では、回転数は、基準→低い→基準→高い→基準→の順で切り替えられる。第2の例では、回転数は、低い→基準→高い→低い→の順で切り替えられる。第3の例では、回転数は、高い→基準→低い→高い→の順で切り替えられる。
回転数の切り替え順は、第1ないし第3の例のいずれの順でもよく、また、それぞれどの回転数から始めてもよい。
このように、実施の形態5の加工方法では、加工具13により制動面2cに加工を施しながら、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる移動加工工程を、かごガイドレール2の同一区間に対して2回以上行う。そして、2回目以降の移動加工工程では、前回の移動加工工程に対して加工具13の回転数を変更する。即ち、かごガイドレール2の同一区間に対して、加工具13の回転数を変更して繰り返し加工を施す。
これにより、加工具13の回転に同期した加工装置本体7の振動を抑制し、振動により生じる縞模様の発生を抑制することができる。このため、加工区間の全体に渡って、より均等に加工を施すことができ、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を、効率的に適正化することができる。
また、加工具13の回転数を3段階で変更することにより、生産性を低下させることなく、縞模様の発生しない、より安定した特性となる制動面2cが得られる。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6によるガイドレール加工方法について説明する。ガイドレール加工装置の構成は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
図21は、実施の形態6のガイドレール加工方法の一部を示すフローチャートである。ステップS1〜S6は、図6と同様なので省略する。実施の形態6では、加工具13を回転(ステップS7)させる前に、加工装置本体7の移動速度、即ちかご3の移動速度を設定する(ステップS14)。
また、制動面2cの同一区間を2回以上加工する場合、加工具13の回転数を変更する代わりに、加工装置本体7の移動速度を毎回変更する。
また、加工量が十分であった場合、加工具13を仕上具に交換し(ステップS15)、制動面2cに対して仕上加工を施す(ステップS16)。そして、仕上加工の後に加工完了となる。
加工装置本体7の移動速度の変更範囲は、基準となる移動速度を100%とすると、低い方は80%から95%まで、高い方は105%から120%までが望ましい。
移動速度を変更しないと、加工回数が増えるにつれて、上述の縞模様による加工具13の振動により、加工具13の回転から発生する加工具13の振動が増幅される。これにより、制動面2cに垂直な方向への加工具13の振幅が大きくなり、縞模様がよりくっきりと表れる。
従って、移動速度は、移動速度の比率が低次の整数倍にならないように決定される。また、低速側の移動速度は、加工時間の観点から決定される。また、移動速度の上限は、かご3及び加工装置本体7の移動速度の限界から決定される。
加工装置本体7の移動速度を3段階で切り替える場合の移動速度の切り替え順は、実施の形態5における回転数の切り替え順と同様にすればよい。
仕上加工では、加工具13を仕上具に交換した後、加工装置本体7を仕上加工の開始位置に移動させる。そして、加工装置本体7の移動速度及び仕上具の回転数を設定する。この後、加工具13による加工と同様の要領で、仕上具を回転させながら、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる。加工装置本体7が仕上加工の終了位置に達すると、仕上具の回転を停止させ、加工完了となる。
仕上具としては、図22に示すファブリック工具51、図23に示すフラップ工具52、又は図24に示すゴム砥石53を用いることができる。
ファブリック工具51は、図示しないローラ状の仕上具本体と、不織布54と、複数の研磨材55とを有している。不織布54は、仕上具本体を覆っている。また、不織布54の原料は、例えばナイロン繊維である。研磨材55は、合成樹脂系接着剤を介して不織布54に接着されている。
フラップ工具52は、円筒状の芯部材56と、複数の研磨布57とを有している。研磨布57は、芯部材56の外周に配置されている。即ち、フラップ工具52は、研磨布57をホイール状に加工したものである。
ゴム砥石53は、複数の研磨材59を加硫ゴム58で固めた砥石である。研磨材59としては、例えば酸化アルミニウム又は酸化ケイ素が用いられる。
これらのファブリック工具51、フラップ工具52、又はゴム砥石53によれば、制動面2cに発生している微小なバリ及びカエリを除去することができる。
このように、実施の形態6の加工方法では、加工具13により制動面2cに加工を施しながら、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる移動加工工程を、かごガイドレール2の同一区間に対して2回以上行う。そして、2回目以降の移動加工工程では、前回の移動加工工程に対して加工装置本体7の移動速度を変更する。即ち、かごガイドレール2の同一区間に対して、加工装置本体7の移動速度を変更して繰り返し加工を施す。
これにより、加工具13の回転に同期した加工装置本体7の振動を抑制し、振動により生じる縞模様の発生を抑制することができる。このため、加工区間の全体に渡って、より均等に加工を施すことができ、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を、効率的に適正化することができる。
また、加工装置本体7の移動速度を3段階で変更することにより、生産性を低下させることなく、縞模様の発生しない、より安定した特性となる制動面2cが得られる。
また、加工具13による加工の後に、仕上具による仕上加工を実施するので、制動面2cに発生している微小なバリ及びカエリを除去することができる。これにより、より安定した特性が得られる。
なお、実施の形態5、6のガイドレール加工方法は、昇降路内に設置されていないガイドレールにも適用できる。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7によるガイドレール加工方法について説明する。ガイドレール加工装置の構成は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
図25は、実施の形態7のガイドレール加工方法の一部を示すフローチャートである。ステップS1〜S6は、図6と同様なので省略する。実施の形態6では、加工具13を回転(ステップS7)させる前に、加工具13の回転方向及び回転数を設定する(ステップS17)。回転数の設定方法は、実施の形態5と同様である。また、仕上加工は、実施の形態6と同様である。
加工具13の回転方向は、以下のように設定する。即ち、かごガイドレール2に対する加工装置本体7の移動方向が上方向のときには、加工具13の回転方向をアップカットとする。また、かごガイドレール2に対する加工装置本体7の移動方向が下方向のときには、加工具13の回転方向をダウンカットとする。
図26は、加工装置本体7の移動方向が上方向で、加工具13の回転方向がアップカットである状態を示す説明図である。図26に示すように、加工装置本体7の移動方向が上方向で、かごガイドレール2の右側に加工具13が位置するときは、右回転がアップカットとなる。
このとき、吊り下げ部材8には、加工負荷による下向きの力Aと、加工装置本体7の重量分の重力Bとを足し合わせた力Cが働く。
図27は、加工装置本体7の移動方向が上方向で、加工具13の回転方向がダウンカット方向の状態を示す説明図である。図27に示すように、加工装置本体7の移動方向が上方向で、かごガイドレール2の右側に加工具13が位置するときは、左回転がダウンカットとなる。
このとき、吊り下げ部材8には、加工装置本体7の重量分の重力Bから、加工負荷による上向きの力Dを差し引いた力Eが働く。
吊り下げ部材8にかかる力が大きいほど、外乱による力変動に対して加工装置本体7の姿勢が安定する。従って、加工装置本体7の上昇時においては、アップカットでの加工が好適である。
図28は、加工装置本体7の移動方向が下方向で、加工具13の回転方向がダウンカットである状態を示す説明図である。図28に示すように、加工装置本体7の移動方向が下方向で、かごガイドレール2の右側に加工具13が位置するときは、右回転がダウンカットとなる。
このとき、吊り下げ部材8には、加工負荷による下向きの力Fと、加工装置本体7の重量分の重力Bとを足し合わせた力Gが働く。即ち、吊り下げ部材8には、加工装置本体7の重量分の重力B以上の力が働くため、下降時の加工においてはダウンカットでの加工が好適である。
このように、加工具13の回転方向は、加工装置本体7の重量分の重力B以上の力が吊り下げ部材8に作用する方向に設定する。即ち、加工具13の回転方向は、加工具13が制動面2c上を下方向へ転がろうとする方向に設定する。
図29は、加工具13がかごガイドレール2の左側に位置する状態を示す説明図である。加工装置本体7の移動方向が上方向で、かごガイドレール2の左側に加工具13が位置するときは、左回転がアップカットである。また、加工装置本体7の移動方向が下方向で、かごガイドレール2の左側に加工具13が位置するときは、左回転がダウンカットとなる。
このように、加工具13の回転方向を設定することにより、加工装置本体7の走行の安定性が増し、より長い距離の加工を安定して行うことができる。これにより、非常止め装置5に対するかごガイドレール2の摩擦係数を、効率的に適正化することができる。
なお、実施の形態5〜7のガイドレール加工方法で用いる加工具13は、CBN電着砥石でなくてもよい。
また、実施の形態7において、かごガイドレール2の同じ区間に2回以上加工を施す場合、加工具13の回転数ではなく、加工装置本体7の移動速度を変更してもよい。
また、実施の形態5に仕上加工を追加したり、実施の形態6、7の仕上加工を省略したりしてもよい。
また、上記の例では、加工具及び押付ローラを制動面に押し付ける力をばねにより発生させたが、例えば、空圧シリンダ、油圧シリンダ、又は電動アクチュエータにより発生させてもよい。
また、接続具は、フレームに一体に形成してもよい。
また、上記の例では、既設のかごから加工装置本体を吊り下げたが、新設のかごから吊り下げてもよい。
また、上記の例では、加工装置本体をかごから吊り下げたが、昇降路の上部又はかごに設置したウインチ等の揚重装置から加工装置本体を吊り下げてもよい。
また、上記の例では、昇降体がかごであり、加工対象がかごガイドレールである場合を示した。しかし、この発明は、昇降体が釣合おもりであり、加工対象が釣合おもりガイドレールである場合にも適用できる。この場合、加工装置本体は、釣合おもりから吊り下げてもよい。
また、上記の例では、リニューアル工事の際にガイドレールに加工を施した。しかし、例えば、新設のエレベータにおいて制動面の表面粗さを調整したい場合、又は既設のエレベータの保守時に制動面をリフレッシュしたい場合にも、この発明を適用できる。
また、この発明は、機械室を有するエレベータ、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、ワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、種々のタイプのエレベータに適用できる。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
1 昇降路、2 かごガイドレール、2c 制動面、3 かご(昇降体)、5 非常止め装置、7 加工装置本体、8 吊り下げ部材、13 加工具、41 台金(加工具本体)、41a 溝、42 ニッケルめっき層、43 砥粒、44a 第1の砥粒層、44b 第2の砥粒層、44c 第3の砥粒層、51 ファブリック工具(仕上具)、52 フラップ工具(仕上具)、53 ゴム砥石(仕上具)、100 ガイドレール加工装置。

Claims (14)

  1. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具を有している加工装置本体を、可撓性を有する吊り下げ部材を介して昇降路内に吊り下げるとともに、前記昇降路内に設置されている状態の前記ガイドレールの前記制動面に前記加工具を接触させる工程、及び
    前記加工具により前記制動面に加工を施しながら、前記吊り下げ部材を介して前記加工装置本体を前記ガイドレールに沿って移動させる工程
    を含み、
    前記加工具は、円筒状の加工具本体と、前記加工具本体の外周面に形成されているめっき層と、前記めっき層を介して前記加工具本体の外周面に固着している複数の砥粒とを有しており、
    前記複数の砥粒は、CBN砥粒であるエレベータのガイドレール加工方法
  2. 前記複数の砥粒として、砥粒番手が#30から#120までの範囲の砥粒が用いられている請求項1記載のエレベータのガイドレール加工方法
  3. 前記加工具の外周面には、ツルーイング加工が施されている請求項1又は請求項2に記載のエレベータのガイドレール加工方法
  4. 前記加工具本体の外周面には、前記加工具本体の径方向に重ねられた複数の砥粒層が形成されており、
    前記複数の砥粒層は、前記めっき層及び前記複数の砥粒をそれぞれ有している請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法
  5. 前記加工具本体の外周面には、前記めっき層が形成されている領域と、前記めっき層が形成されていない領域とが存在している請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法
  6. 前記加工具本体の外周面には、溝が形成されている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法
  7. 前記ガイドレールの同一区間に対して、前記加工具の回転数を変更して繰り返し加工を施す請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  8. 前記ガイドレールの同一区間に対して、前記加工装置本体の移動速度を変更して繰り返し加工を施す請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  9. 前記ガイドレールに対する前記加工装置本体の移動方向が上方向のときには、前記加工具の回転方向をアップカットとし、
    前記ガイドレールに対する前記加工装置本体の移動方向が下方向のときには、前記加工具の回転方向をダウンカットとする請求項から請求項までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  10. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具により前記制動面に加工を施しながら、前記加工具を有する加工装置本体を前記ガイドレールに沿って移動させる移動加工工程を、前記ガイドレールの同一区間に対して2回以上行い、
    2回目以降の前記移動加工工程では、前回の前記移動加工工程に対して前記加工具の回転数を変更するエレベータのガイドレール加工方法。
  11. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具により前記制動面に加工を施しながら、前記加工具を有する加工装置本体を前記ガイドレールに沿って移動させる移動加工工程を、前記ガイドレールの同一区間に対して2回以上行い、
    2回目以降の前記移動加工工程では、前回の前記移動加工工程に対して前記加工装置本体の移動速度を変更するエレベータのガイドレール加工方法。
  12. 前記移動加工工程では、可撓性を有する吊り下げ部材を介して、前記加工装置本体を昇降路内に吊り下げ、前記昇降路内に設置されている状態の前記ガイドレールに対して前記加工装置本体を移動させる請求項1又は請求項1に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
  13. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して、前記ガイドレールが昇降路内に設置されている状態で加工を施すエレベータのガイドレール加工方法であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具を有している加工装置本体を、可撓性を有する吊り下げ部材を介して前記昇降路内に吊り下げるとともに、前記制動面に前記加工具を接触させる工程、及び
    前記加工具により前記制動面に加工を施しながら、前記吊り下げ部材を介して前記加工装置本体を前記ガイドレールに沿って移動させる工程
    を含み、
    前記ガイドレールに対する前記加工装置本体の移動方向が上方向のときには、前記加工具の回転方向をアップカットとし、
    前記ガイドレールに対する前記加工装置本体の移動方向が下方向のときには、前記加工具の回転方向をダウンカットとするエレベータのガイドレール加工方法。
  14. 前記加工具による加工の後に、前記加工具を仕上具に交換して、前記制動面に対して仕上加工を施す工程
    をさらに含む請求項から請求項1までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工方法。
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