JP2010168182A - エレベータレール錆落とし装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのレールに生じた錆を落とすことを容易に行うようにすることである。
【解決手段】エレベータシステム10は、乗りかご20および釣り合い錘28を昇降させるメインロープ22と、乗りかご20の昇降を案内するかごレール24と、かごレール24に対し乗りかごを案内するガイドローラ機構26と、釣合い錘28の昇降を案内する錘レール32と、かご上に支持材37,38によって固定支持される錆落とし装置50,60を含んで構成される。錆落とし装置60は、筐体と、筐体の内部に収納される3組の移動体と、3組の移動体をそれぞれ独立に移動駆動できる3台の回転電機と、3組の移動体のかごレール24に対する押付力をそれぞれ独立に調整できる3つの調整ネジとを含んで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータレール錆落とし装置に係り、特にエレベータのガイドレールの表面に生じた錆を落とすことができるエレベータレール錆落とし装置に関する。
従来から、エレベータは、建物を縦断するコンクリート壁に囲まれた昇降路を乗りかごが昇降するものであるが、近年、エレベータにおいて、昇降路および乗りかごがガラス仕様となり、いわゆるシースルー、あるいはオープンハッチによって外部から多くの人によって見られる機会が多くなっている。
このようにガラス仕様になって昇降路および乗りかごが多くの人に見られる機会が多くなると、清潔感を維持するために各部の清掃が従来に増して要求される。特に、ガイドレール等の清掃は従来から中々行き届かないことが多く、そのために様々な提案がなされている。例えば、特許文献1には、エレベータにおけるガイドレール清掃装置として、エレベータかごの底部に、ガイドレールとガイドレールの外側に位置するブラケットをともに覆う幅のブラシを有する清掃装置が設けられることが開示されている。ここでは、ブラケットを清掃するブラシがガイドレールに接触するブラシよりも毛足が長いものが用いられている。
また、特許文献2には、案内レール上を転動してかごを案内するローラガイド式エレベータにおいて、ローラガイドに隣接して案内レールのローラ転動面上を摺動するレール清掃装置が備えられることが開示されている。
特開平10−203752号公報 実開昭58−67869号公報
従来技術によれば、ガイドレールにおけるゴミ、汚れについて清掃を行うことが可能である。ところで、ガイドレールは金属製であるので、ガイドシュー、ガイドローラ等の案内部材と摺動または転動によって摩耗して新鮮な金属面が露出すると、その新鮮な金属面が酸化されて錆が発生することがある。特にシースルー型のエレベータ等の場合、昇降路が空調されることがあり、空調条件によっては一層、錆が発生しやすくなることがある。
錆は、金属材料の酸化等によって生じるので、従来技術のようなブラシによる清掃、摺動による清掃では錆落としをほとんど行うことができない。したがって、ガイドレールの錆落としは、作業員が例えば乗りかごに乗って、ガイドレール表面をサンドペーパ等の研磨材を含むシートで一々擦ることによって行われ、時間と労力がかかる。特に高層化されたエレベータでは非常に時間がかかり、実際上、全昇降路程に渡って手作業によって錆落としをすることが困難である。また、最下層のピットにおいては乗りかごによる作業が出来ないので、脚立等を用いる高所作業を伴うことになる。
本発明の目的は、エレベータのレールに生じた錆を落とすことを容易に行うことができるエレベータレール錆落とし装置を提供することである。
本発明に係るエレベータレール錆落とし装置は、エレベータのかご下またはかご上に設けられる保持部と、研磨材を含む移動体であって、保持部に取付けられ、エレベータかごの昇降を案内する金属製のレールの表面に接触し、レールに対し相対的に移動可能な移動体と、移動体をレールに対し予め設定された錆削り落とし速度で移動駆動する駆動部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータレール錆落とし装置において、移動体は、一対のローラの間に渡された研磨材を含むベルトであり、駆動部は、一対のローラの一方を回転駆動する回転電機であることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータレール錆落とし装置において、保持部は、排出口を除いて密閉内部空間を形成する筐体であって、密閉内部空間に移動体と駆動部とが配置される筐体であることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータレール錆落とし装置において、排出口に接続され内部の錆屑を排出する排出装置を備えることが好ましい。
上記構成により、エレベータレール錆落とし装置は、エレベータのかご下またはかご上に設けられる保持部に取付けられる研磨材を含む移動体が金属製のレールの表面に接触し、レールに対し予め設定された錆削り落とし速度で移動駆動される。このように、レールに対し摺動でなく、予め設定された錆削り落とし速度で研磨材を含む移動体が移動駆動されるので、レールの錆を乗りかごの移動によって自動的に容易に削り落とすことができる。
また、エレベータレール錆落とし装置において、一対のローラの間に渡された研磨材を含むベルトであり、駆動部は、一対のローラの一方を回転駆動する回転電機であるので、回転電機を作動させることで、レールの錆を特別な労力を要することなく、自動的に容易に削り落とすことができる。
また、エレベータレール錆落とし装置において、保持部は、排出口を除いて密閉内部空間を形成する筐体であって、密閉内部空間に移動体と駆動部とが配置される。これによって、必要な可動部分が密閉空間内に配置され、排出口からのみ錆屑が排出されるので、例えば、排出口を管理することで、錆屑を周囲に撒き散らして再汚染することがない。
また、エレベータレール錆落とし装置において、排出口に接続され内部の錆屑を排出する排出装置を備える。これによって、錆屑を周囲に撒き散らして再汚染することがない。
本発明に係る実施の形態のエレベータレール錆落とし装置が適用されるシースルー型のエレベータシステムの構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態における錆落とし装置の正面断面図である。 本発明に係る実施の形態における錆落とし装置の平面断面図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、シースルー型エレベータシステムを用いて説明するが、勿論、従来型のコンクリート壁に囲まれた昇降路を乗りかごが昇降するエレベータシステムに対しても本発明が適用できる。また、以下では、錆落としの対象のエレベータレールとして、主に乗りかごの昇降を案内するかごレールを説明するが、釣り合い錘の昇降を案内する錘レールの錆落としも同様に本発明が適用できる。
また、以下では、錆落としの装置を乗りかごの上部であるかご上に設けるものとして説明するが、これを乗りかごの下部であるかご下に設けるものとしてもよい。かご下に設けることで、ピット内における錆落としも乗りかごの昇降によって自動的に行うことが可能となる。また、以下では、かご案内レールの案内機構として、ガイドローラを用いるものとして説明するが、ガイドローラに代えてガイドシューを用いて案内するものとしてもよい。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、エレベータレール錆落とし装置60が適用されるシースルー型のエレベータシステム10の構成を説明する図である。このエレベータシステム10は、乗場階12において、昇降路14と乗りかご20が共にガラス化されていて、外部から多くの人によって内部の様子が見られているシースルー型あるいはオープンハッチ型と呼ばれるものである。
エレベータシステム10は、乗りかご20および乗りかご20の質量とバランスを取る釣り合い錘28を昇降させるメインロープ22と、乗りかご20の昇降を案内するかごレール24と、かごレール24に対し乗りかごを案内するガイドローラ機構26と、釣合い錘28の昇降を案内する錘レール32と、かご上に支持材37,38によって固定支持されるエレベータレール錆落とし装置50,60を含んで構成される。なお、以下では、エレベータレール錆落とし装置のことを、特に断らない限り、単に錆落とし装置と呼ぶことにする。
ここで、支持材37,38と、錆落とし装置50,60を除くその他の要素の内容は、一般的なエレベータシステム10において用いられる各要素の内容と同様であるので、詳細な説明を省略する。
支持材37は、錆落とし装置50を乗りかご20のかご上に固定して取り付けるための剛体部材である。具体的には、乗りかご20のかご上にしっかりと固定される金属製の構造物を用い、その構造物に錆落とし装置50を適当な固定手段によって固定するものとできる。この場合には、金属製の構造物が支持材となる。同様に、支持材38は、錆落とし装置60を乗りかご20のかご上に固定して取り付けるための剛体部材であり、具体的には、乗りかご20のかご上にしっかりと固定される金属製の構造物を用いることができる。
錆落とし装置50は、錘レール32の錆落としに用いられる装置である。錘レール32は釣り合い錘28の両側にそれぞれ配置されて合計2本あるので、錆落とし装置50も、それぞれの錘レール32に対応して2台設けられる。錘レール32に用いられる錆落とし装置50は、次に説明するかごレール24に用いられる錆落とし装置60と基本的構造が同じで、錘レール32とかごレール24の形状、特に案内面の形状の装置に応じて、適当に寸法等を変更することで対応できる。したがって、ここでは錘レール32用の錆落とし装置50の内容については説明を省略するものとする。
錆落とし装置60は、かごレール24の錆落としに用いられる装置である。図1ではかごレール24が1本のみ図示されており、これに対応して1台の錆落とし装置60が用いられる。仮に、複数本のかごレール24が用いられるときは、各かごレール24の1本ごとに、錆落とし装置60が用いられる。
錆落とし装置50は、かごレール24の表面に研磨材を含む移動体を接触させ、これをかごレール24に対し、摺動あるいは従動的転動ではなく、予め設定された錆削り落とし速度で移動駆動することで、かごレール24の案内面に生じている錆を削り落とす装置である。
ここで摺動あるいは従動的転動と、錆削り落とし速度との相違を説明する。移動体についてかごレール24上の転動を行わないように運動を規制して乗りかご20を昇降させると、移動体はかごレール24に対し相対的に移動するが、その相対的移動速度は、乗りかご20の昇降速度と同じである。これが摺動である。乗りかご20の昇降速度は、かごレール24に生じた錆を削り落とすには不十分なことがある。また、移動体をかごレール24に接触させて乗りかご20を昇降させると、移動体もかごレール24の上を転動して動く。しかし、この移動速度は、かごレール24に対する相対的な速度がほぼゼロである。これが従動的転動である。この場合には、かごレール24に生じた錆を削り落とすことはほとんど期待できない。
錆削り落とし速度は、かごレール24に生じた錆を削り落とすのに十分な相対的速度で、かごレール24上を、研磨材を含む移動体を移動させるときの速度である。錆削り落とし速度は、研磨材の特性と、研磨材を含む移動体をかごレール24に押し付ける押付力によって異なる。したがって、研磨材を含む移動体について、研磨材の特性、押付力に関する錆削り落とし特性を予め実験等で求めておき、研磨材の材質、押付力、錆削り落とし速度を1組として、錆削り落とし条件として設定することが必要である。
錆削り落とし速度とは、このようにして設定された錆削り落とし条件におけるかごレール24と移動体との間の相対的速度である。したがって、錆削り落とし速度が乗りかご20の昇降速度と一致することはほとんどないと考えてよい。錆削り落とし速度は、移動体の研磨材が定められると、押付力との関係で定められるかごレール24と移動体との間の相対速度である。
図2、図3は、錆落とし装置60の詳細構成を説明する図である。図2は、かごレール24を正面に見たときの断面図でいわば正面断面図である。図3は、かごレール24の軸方向に垂直な断面に平行な面で見たときの断面図で、いわば平面断面図である。図1にXYZ軸方向として、昇降方向をZ軸、Z軸に垂直な平面をXY平面、かごレール24の突き出る方向が−Y方向として示してあるが、図2は、XZ平面における断面図、図3はXY平面における断面図に相当する。
これらの図において、かごレール24は、3つの案内面40,42,44を有する凸断面形状の細長い案内部材として示されている。これらの3つの案内面40,42,44は、図1で述べたガイドローラ機構26を構成する3つのガイドローラのそれぞれが転動する案内面である。つまり、これら3つの案内面40,42,44は、ガイドローラの転動によって新鮮な金属面が露出し、錆びやすい状態となる面である。
錆落とし装置60は、筐体62と、筐体62の内部に収納される3組の移動体80,92,94と、3組の移動体80,92,94をそれぞれ独立に移動駆動できる3台の回転電機90,102,104と、3組の移動体80,92,94のかごレール24に対する押付力をそれぞれ独立に調整できる3つの調整ネジ114とを含んで構成される。
筐体62は、概略立方体のケースで、かごレール24の3つの案内面40,42,44がその内部を通るように、背面側においてZ方向に沿って溝が設けられている。その様子は図3に示されている。筐体62は、このZ方向に延びる溝と、排出口66と、呼吸穴74とを除いて内部空間64は密閉空間とされる。ここで密閉空間とは、削り落とされた錆が外部に撒き散らされないように、囲われた空間という程度の意味である。この密閉空間である内部空間の中に、錆落とし装置60を構成するほとんどの要素が収納される。
筐体62の内部空間64に設けられる斜面65は、削り落とされた錆屑を排出口66側に導くためのものである、斜面65は、排出口66側が最も低い位置となるように設けられる。最も低い位置とは、Z軸方向に沿って、最も−Z方向となっている位置のことである。
筐体62の底面に設けられる排出口66は、斜面65に沿って−Z方向に落ちてくる錆屑を外部に排出するための開口部である。排出口66は適当な管路68によって、排出装置70に接続される。
排出装置70は、排出口66から排出される錆屑を、管路68を通って強制的に排出するための吸引装置である。排出装置70の入力口は管路68に接続され、出力口は排出管路72に接続される。排出管路72の先は適当な集塵槽に接続される。かかる排出装置70としては、適当な排気装置、減圧装置等を用いることができる。簡便には、一般的な掃除機をそのまま排出装置70として用いることができる。なお、図2、図3において、排出装置70は、錆落とし装置60に一体化するものとして示してあるが、錆落とし装置60とは別体として、錆落としのメンテナンスの際に、管路68に外部の排出装置を接続するものとしてもよい。
排気、減圧のためには、外気を適当に筐体62の内部空間に導入することが望ましいが、かごレール24と背面側にZ方向に延びる溝との間の隙間のほか、呼吸穴74を用いて適当に外気が吸い込まれ、これを排出装置70によって吸引することで、その排気と共に錆屑が外部に効果的に排出されることになる。なお、呼吸穴74は場合によっては省略することができる。
3つの移動体80,92,94と、3つの回転電機90,102,104と、3つの調整ネジ114は、それぞれ基本的に同じ構造で、3つの間に大きな相違はない。そこで、以下では、移動体80と回転電機90の組に代表させて、その構成について説明する。
移動体80は、かごレール24の案内面40に接触し、かごレール24に対し相対的に移動可能な環状のベルトである。移動体80は、研磨材を含む布、剛性のある紙等を環状に成形したものを用いることができる。研磨材としては、アルミナ、ジルコニア等を含む砥粒を用いることができ、これを適当な接着材によって布、剛性のある紙に含ませ、これを長手方向に切断し、両端面を接続して環状ベルトとして用いることができる。
かかる移動体は、一般的にサンディングベルトと呼ばれ、電動工具の消耗部品として市販されているものの中から仕様の合うものを選択して用いることができる。
移動体80である環状ベルトの両側に配置されるローラ82,84は、移動体80を回転駆動させる回転体である。ローラ82は従動回転体で、ローラ84は駆動ローラである。ローラ82の中心軸とローラ84の中心軸86とは、ローラ保持台110に回転自在に支持される。ローラ84の中心軸86は、駆動ベルト88を介して回転電機90の出力軸に接続される。
移動体80、ローラ82,84、ローラ保持台110を含む組立体は、回転駆動機構によってローラ84を駆動することで、対象物の表面を削り落とすことができる電動工具の1つとして、例えば、ベルとサンダー等の一般名称で類似の商品が市販されている。市販商品は必ずしも筐体62の内部に収納される形態ではないが、その要素を適当に利用することは可能である。
回転電機90は、小型モータであって、その出力軸から駆動ベルト88を介してローラ84の中心軸86を回転駆動し、これによって駆動ローラであるローラ84を回転させ、移動体80を無限軌道的に回転駆動させる機能を有する。回転電機90は、図示されていない駆動回路によって駆動される。回転電機90の回転数は、この駆動回路を制御することで任意に変更するものとできる。あるいは、錆削り落とし速度を予め実験で求めておき、その錆削り落とし速度となるように、固定回転数として設定することもできる。
ローラ保持台110は、上記のように2つのローラ82,84を保持する機能を有するが、回転電機90の駆動によって移動体80が回転駆動されるときに、Z軸方向に移動しないように、図示されていない規制手段が設けられる。この規制手段は、ローラ保持台110をX方向には移動可能で、Y方向およびZ方向には移動しないように規制する機能を有する。かかる規制手段としては、例えば、適当な案内機構を筐体62とローラ保持台110との間に設けることで実現できる。
ローラ保持台110の上面側に設けられる押付バネ112と調整ネジ114は、ローラ82,84と移動体80とをかごレール24の案内面40に押し付ける押付力を調整する機能を有する。調整ネジ114は、筐体62に設けられるメネジと噛み合って、筐体62に対し進退可能に移動できる。筐体62には案内筒部が設けられ、調整ネジ114の先端部は、この案内筒部に沿って進退可能に移動する。そして、その先端部とローラ保持台110の上面との間に押付バネ112が配置される。
したがって、調整ネジ114を筐体62のメネジに噛み合わせて回転することで、その先端部が筐体62の案内筒部に沿って進退し、押付バネ112の長さを変更できる。これによって、ローラ保持台110のかごレール24の案内面40に対する押付力を調整できる。
上記のように、回転電機90の回転数を所定の値に設定する場合には、かごレール24の案内面40の錆落としに適した条件として、その回転数の下で、押付力を調整するものとできる。この場合には、その押付力の下での回転電機90の回転数に対応する移動体80の移動速度が、所定の錆削り落とし速度となる。このように、所定の錆削り落とし速度とは、押付力の関数である。
かかる構成の作用を説明する。かごレール24の案内面40,42,44の錆落としを実行するには、乗りかご20を適当な乗場に移動させる。例えば、最上層に乗りかご20を移動させる。そして、回転電機90,102,104を始動させる。なお、回転電機90,102,104の回転数は、予め実験によって求めておいた錆削り落とし速度と押し付力との関係から、3つの回転電機90,102,104について同じ値とすることが好ましい。
これと前後して、3つの移動体80,92,94に対応する調整ネジ114を予め求めておいたねじ込み量に設定する。ねじ込み量の設定は、筐体62に目盛を付して調整ネジ114の回転角度で行うことが好ましい。調整ネジ114のねじ込み量は、場合によっては、3つの移動体80,92,94のそれぞれについて異なるものとなる。この調整ネジ114のねじ込み量調整によって、3つの移動体80,92,94について、それぞれ、所定の錆削り落とし速度に対応する押付力が調整されたことになる。
そして、次に、乗りかご20を昇降させる。昇降速度は、手動運転によって、適当な低速としてもよく、場合によっては通常の運行速度としてもよい。これによって、移動体80とかごレール24とは、錆削り落とし速度と昇降速度との合成速度によって相対的に移動することになる。図2では、白抜き矢印で乗りかご20が移動したとして、その移動方向と逆方向に移動体80,92,94を移動させる様子が示されている。
この場合には、(乗りかご20の昇降速度)+(移動体80,92,94の移動速度)=(かごレール24に対する移動体80,92,94の相対速度)=錆削り落とし速度となる。移動体80,92,94の移動速度は、このように、錆削り落としに必要な速度について予めかごレール24の昇降速度を考慮に入れて設定される。手動によって乗りかご20の昇降速度を低速とするときは、計算上、乗りかご20の昇降速度を無視することもできる。
こうして乗りかご20を最上層から最下層まで運行すると、その間に、移動体80,92,94は、それぞれの押付力の下で、錆削り落とし速度でかごレール24に対し移動する。これにより、かごレール24の3つの案内面40,42,44の表面に生じていた錆が研磨材によって削り落とされる。筐体62の内部に削り落とされた錆屑は、斜面65を滑り落ちて排出口66から管路68を経て、排出装置70によって外部に排気と共に排出される。したがって、錆屑を周りに撒き散らすこともなく、きれいな環境で錆の削り落としができる。
最下層に達すれば、回転電機90,102,104の作動を止める。また、錆削り落としを定期的な保守作業のときに行うものとする場合には、調整ネジ114を緩めて、移動体80,92,94がかごレール24に対し軽く接触する程度とする。このようにすることで、移動体80,92,94が乗りかご20の昇降に応じた従動的転動をおこなうことになり、通常運行時における負荷を軽くし、また、錆の削り落とし間ではできないが、一種の清掃を行うものとすることができる。
10 エレベータシステム、12 乗場階、14 昇降路、22 メインロープ、24 かごレール、26 ガイドローラ機構、28 釣り合い錘、32 錘レール、37,38 支持材、40,42,44 案内面、50,60 錆落とし装置、62 筐体、64 内部空間、65 斜面、66 排出口、68 管路、70 排出装置、72 排出管路、74 呼吸穴、80,92,94 移動体、82,84 ローラ、86 中心軸、88 駆動ベルト、90,102,104 回転電機、110 ローラ保持台、112 押付バネ、114 調整ネジ。

Claims (4)

  1. エレベータのかご下またはかご上に設けられる保持部と、
    研磨材を含む移動体であって、保持部に取付けられ、エレベータかごの昇降を案内する金属製のレールの表面に接触し、レールに対し相対的に移動可能な移動体と、
    移動体をレールに対し予め設定された錆削り落とし速度で移動駆動する駆動部と、
    を備えることを特徴とするエレベータレール錆落とし装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータレール錆落とし装置において、
    移動体は、一対のローラの間に渡された研磨材を含むベルトであり、
    駆動部は、一対のローラの一方を回転駆動する回転電機であることを特徴とするエレベータレール錆落とし装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータレール錆落とし装置において、
    保持部は、排出口を除いて密閉内部空間を形成する筐体であって、密閉内部空間に移動体と駆動部とが配置される筐体であることを特徴とするエレベータレール錆落とし装置。
  4. 請求項3に記載のエレベータレール錆落とし装置において、
    排出口に接続され内部の錆屑を排出する排出装置を備えることを特徴とするエレベータレール錆落とし装置。
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