JP2003267649A - エレベータの駆動装置 - Google Patents

エレベータの駆動装置

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JP2003267649A
JP2003267649A JP2002072432A JP2002072432A JP2003267649A JP 2003267649 A JP2003267649 A JP 2003267649A JP 2002072432 A JP2002072432 A JP 2002072432A JP 2002072432 A JP2002072432 A JP 2002072432A JP 2003267649 A JP2003267649 A JP 2003267649A
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rope
drive
rope groove
elevator
groove
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JP2002072432A
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Inventor
Hiroyuki Nakagawa
博之 中川
Kimiaki Matsukawa
公映 松川
Atsushi Mitsui
厚 光井
Kiyoshi Funai
潔 船井
Yoshikatsu Hayashi
美克 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エレベータの運転を休止すること
なく、主索と駆動シーブとの接触状態を良好に保つこと
を目的とするものである。 【解決手段】 駆動装置21は、駆動装置本体12、駆
動シーブ13及び整形装置22を有している。整形装置
22は、駆動シーブ13が回転されることによりロープ
溝を削る削除部を有し、ロープ溝の断面形状を整形す
る。また、整形装置22は、削除部による加工時間、加
工タイミング及び単位時間当たりの加工量が制御可能に
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロープ式エレベ
ータに設けられ、主索が巻き掛けられる駆動シーブを有
するエレベータの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来のエレベータの一例を示す
構成図である。図において、昇降路1内には、複数本の
主索2によりかご3及び釣合重り4が吊り下げられてい
る。図15では、簡単のため、主索2を1本のみ示して
いる。主索2の両端部は、昇降路1内の上部に固定され
たロープ端接続部5a,5bに接続されている。
【0003】かご3の下部には、主索2が巻き掛けられ
た一対のかご吊り車6a,6bが設けられている。釣合
重り4の上部には、主索2が巻き掛けられた釣合重り吊
り車8が設けられている。昇降路1内の上部には、主索
2が巻き掛けられたかご側返し車9及び釣合重り側返し
車10が設けられている。
【0004】昇降路1内の底部には、かご3及び釣合重
り4を昇降させる駆動装置11が設置されている。図1
6は図15の駆動装置11を示す斜視図である。駆動装
置11は、モータを含む駆動装置本体12と、駆動装置
本体12により回転される駆動シーブ13とを有してい
る。
【0005】図17は図16の駆動シーブ13を示す正
面図、図18は図17の駆動シーブ13を一部断面で示
す側面図である。駆動シーブ13の外周部には、主索2
が挿入される複数のロープ溝13aが形成されている。
駆動シーブ13は、例えば鋳鉄により構成されている。
【0006】次に、図19は従来のロープ溝の断面形状
の一例を示す断面図、図20は従来のロープ溝の断面形
状の他の例を示す断面図である。ロープ式エレベータで
は、主索2とロープ溝13aとの間の摩擦力により、駆
動装置11の駆動力が主索2に伝達される。このため、
ロープ溝13aの断面形状は、大きな摩擦力が得られる
ように設定されている。
【0007】このようなロープ溝13aの断面形状とし
て、図19にはV溝が示されており、図20にはアンダ
ーカット付丸溝が示されている。また、例えば特開昭5
1−76753号公報にも、摩擦係数を高めるための種
々の断面形状が示されている。
【0008】ここで、主索2とロープ溝13aとの間の
真の摩擦係数をμとすると、V溝及びアンダーカット
付丸溝では、主索2に対する楔効果により、摩擦係数が
見かけ上μに増加する。即ち、楔効果を示す係数を溝
形係数κとすると、 μ=κ・μ ・・・(1) で示される見かけ上の摩擦係数μが得られる。
【0009】また、V溝における溝形係数κは、 κ=cosecβ ・・・(2) で与えられ、アンダーカット付丸溝における溝形係数κ
は、 κ=4(sinγ−sinα)/(2γ−2α+sin2γ−sin2α) ・ ・・(3) で与えられる。但し、図19及び図20に示すように、
2βはV溝の角度、2αはアンダーカット角、2γは接
触角である。
【0010】例えば、2β=30°のV溝の場合、式
(2)から、κ=3.86が得られる。しかし、V溝
は、長期の使用により摩耗したとき、図21に示すよう
に、断面形状がアンダーカット付丸溝に近い形状に変形
し、溝形係数κが低下する。即ち、図21の状態では、
2α≒76°、2γ=180°のアンダーカット付丸溝
になるので、式(3)より、溝形係数はκ=1.86と
なり、初期に比べて非常に小さくなる。
【0011】このように、摩擦特性が低下すると、かご
3の牽引能力が低下するという問題がある。また、通
常、ロープ溝13aの摩耗量は、一様ではなく、ロープ
溝13a毎に異なっている。このため、摩耗量の相違に
よって、ロープ溝13a毎に主索2の回転半径が異なっ
てくる。回転半径が異なると、主索2の張力に差が生
じ、設計時の張力を超える主索2と、下回る主索2とが
混在した状態となる。設計時の張力を超える主索2は、
ロープ溝13aを一層摩耗させる。また、設計時の張力
を下回る主索2は、摩擦力の低下によってかご3の牽引
力の低下を引き起こす。
【0012】これらの問題を防ぐため、駆動シーブ13
が小形の場合、予め設定された期間使用した後、摩耗し
た駆動シーブ13を新品と取り替える。また、駆動シー
ブ13が大形の場合には、駆動装置本体12から取り外
すことなく、摩耗したロープ溝13aに切削加工が施さ
れ、断面形状が整えられる。このような大形の駆動シー
ブ13では、2〜3回の切削に耐え得るように、肉厚が
予め付加されて設計されている。
【0013】さらに、特開平9−290983号公報に
は、摩耗限度に達した駆動シーブに対して、駆動装置本
体に連結した状態でメッキにより肉盛層を形成し、その
後ロープ溝を切削することで駆動シーブの補修を図る方
法が示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエレベータの駆動装置においては、駆動シーブ
の補修のために、エレベータの運転を休止する必要があ
った。また、駆動シーブを新品に交換したり、駆動シー
ブに肉盛層を形成して、さらに切削加工を施したりする
ためには、主索をロープ溝から外すといった大掛かりな
作業を要するという問題点があった。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、エレベータの
運転を休止することなく、主索と駆動シーブとの接触状
態を良好に保つことができるエレベータの駆動装置を得
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの駆動装置は、駆動装置本体、主索が挿入されるロー
プ溝を有し、駆動装置本体により回転される駆動シー
ブ、及び駆動シーブが回転されることによりロープ溝を
削る削除部を有し、ロープ溝の断面形状を整形する整形
装置を備えたものである。
【0017】また、駆動シーブには、複数のロープ溝が
設けられており、削除部には、複数のロープ溝に均等に
挿入される複数の挿入部が設けられている。さらに、駆
動シーブには、複数のロープ溝が設けられており、削除
部には、複数のロープ溝に個別に挿入される複数の挿入
部が設けられている。さらにまた、削除部は、交換可能
である。また、削除部による加工時間、加工タイミング
及び単位時間当たりの加工量が制御可能になっている。
さらに、ロープ溝の摩耗状態を検出するセンサをさらに
備え、整形装置は、センサからの情報に応じてロープ溝
を削る。さらにまた、整形装置は、ロープ溝の断面形状
が常にV字形になるようにロープ溝を削る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるエ
レベータを示す構成図である。図において、昇降路1内
には、複数本の主索2によりかご3及び釣合重り4が吊
り下げられている。図1では、簡単のため、主索2を1
本のみ示している。主索2の両端部は、昇降路1内の上
部に固定されたロープ端接続部5a,5bに接続されて
いる。
【0019】かご3の下部には、主索2が巻き掛けられ
た一対のかご吊り車6a,6bが設けられている。釣合
重り4の上部には、主索2が巻き掛けられた釣合重り吊
り車8が設けられている。昇降路1内の上部には、主索
2が巻き掛けられたかご側返し車9及び釣合重り側返し
車10が設けられている。
【0020】昇降路1内の底部には、かご3及び釣合重
り4を昇降させる駆動装置21が設置されている。図2
は図1の駆動装置21を示す斜視図である。駆動装置2
1は、モータを含む駆動装置本体12と、駆動装置本体
12により回転される駆動シーブ13と、駆動シーブ1
3を整形する整形装置22とを有している。整形装置2
2は、駆動シーブ13の外周部の主索2が接触していな
い部分に対向して配置されている。
【0021】図3は図2の駆動シーブ13を示す正面
図、図4は図3の駆動シーブ13を一部断面で示す側面
図である。駆動シーブ13の外周部には、主索2が挿入
される複数のロープ溝13aが形成されている。駆動シ
ーブ13は、例えば鋳鉄により構成されている。整形装
置22は、駆動シーブ13が回転されることによりロー
プ溝13aを研削する削除部23を有している。
【0022】削除部23は、例えば硬質材料からなる砥
石により構成されている。また、削除部23は、例えば
ねじ止め、割りピン止め、又は永久磁石による吸着等に
より整形装置22に取り付けられており、単独で交換可
能になっている。さらに、削除部23は、ロープ溝13
aに対して接離可能になっており、研削時のみロープ溝
13aに押し付けられる。
【0023】図5は図4のロープ溝13a及び削除部2
3の断面図である。削除部23には、複数のロープ溝1
3aに均等に挿入される複数の挿入部23aが設けられ
ている。挿入部23aは、ロープ溝13aの断面形状が
常にV字形になるようにロープ溝13aを研削する。
【0024】削除部23による加工時間、加工タイミン
グ及び単位時間当たりの研削量(加工量)は、任意に制
御可能である。単位時間当たりの研削量は、例えば削除
部23をロープ溝13aに押付ける荷重を調整すること
によって制御される。
【0025】上記のような駆動装置21では、長期の使
用によりロープ溝13aが摩耗してきたとき、削除部2
3がロープ溝13aに押し付けられる。この状態で、駆
動シーブ21が回転されると、ロープ溝13aが研削さ
れ、ロープ溝13aの断面形状がV字形に整形される。
【0026】図6は図4のロープ溝13aが摩耗した状
態を示す断面図、図7は図6のロープ溝13aが研削さ
れた状態を示す断面図である。主索2の断面が円形であ
るとすると、ロープ溝13aは、図6に示すように、主
索2の断面形状に沿う形状に摩耗する。これに対して、
整形装置22によりロープ溝13aを研削すると、図7
に示すように、ロープ溝13aの深さは研削前より深く
なるが、ロープ溝13aの断面形状がV字形に整形され
る。
【0027】このため、主索2とロープ溝13aとの間
の摩擦係数はほぼ摩耗前と同様になり、十分な牽引力を
確保することができる。即ち、エレベータの運転を休止
することなく、主索2と駆動シーブ13との接触状態を
良好に保つことができ、駆動シーブ13の長寿命化を図
ることができる。また、主索2を駆動シーブ13から外
すという作業も不要となり、メンテナンス作業の手間が
大幅に軽減される。
【0028】また、挿入部23aは複数のロープ溝13
aに均等に挿入されるので、ロープ溝13aの深さを容
易に均等にすることができ、主索2の張力のアンバラン
スを解消することができる。従って、それぞれの主索2
とロープ溝13aとの間で生じる摩擦力が均一になり、
複数の主索2と複数のロープ溝13aとの間で生じる摩
擦力を総じた摩擦力が最大となる。
【0029】このため、主索2と駆動シーブ13との間
に大きな荷重を作用させる必要がなく、エレベータ全体
の軽量化、小形化が可能となる。即ち、かご3及び釣合
重り4を小形化することが可能となり、さらに駆動装置
本体12のモータを小形化することが可能となる。
【0030】さらに、削除部23は単独で交換可能であ
るため、エレベータのメンテナンス時などに削除部23
の損傷を点検し、削除部23が消耗している場合には、
削除部23だけを交換すればよく、長期に渡ってロープ
溝13aの断面形状を整形することができる。
【0031】さらにまた、削除部23による研削時間、
研削タイミング及び単位時間当たりの研削量は、任意に
制御可能であるため、例えばプリセットされたプログラ
ムに従ってロープ溝13aを定期的に研削することがで
きる。さらに、削除部23がロープ溝13aから開離し
ているときは、ロープ溝13aは研削されないので、必
要以上な加工により駆動シーブ13の寿命を低下させる
のを防止することができる。
【0032】また、整形装置22は、ロープ溝13aの
断面形状が常にV字形になるようにロープ溝13aを研
削するので、簡単な構成により、ロープ溝13aの断面
形状を容易に整形することができ、摩擦係数を維持する
ことができる。
【0033】実施の形態2.なお、実施の形態1では、
複数の挿入部23aが複数のロープ溝13aに均等に挿
入される例を示したが、例えば図8に示すように、複数
の挿入部24a〜24cが複数のロープ溝13aに個別
に挿入されるようにしてもよい。これにより、ロープ溝
13a毎に加工を制御することができる。
【0034】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3によるエレベータの駆動装置の要部を示す正面図、
図10は図9の駆動シーブを一部断面で示す側面図であ
る。この例では、実施の形態1と同様の整形装置22
が、駆動シーブ13の周方向に互いに間隔をおいて複数
配置されている。他の構成は、実施の形態1と同様であ
る。
【0035】このような構成によれば、複数の整形装置
22によりロープ溝13aが研削されるので、単位時間
当たりの研削加工量を増加させることが可能である。ま
た、削除部23の損傷を分散させることができ、これに
より削除部23の寿命を延ばすことができ、ロープ溝1
3aの断面形状をより長期に渡って安定した形状に保つ
ことができる。
【0036】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4によるエレベータの駆動装置の要部を示す正面
図、図12は図11の駆動シーブを一部断面で示す側面
図である。この例では、ロープ溝13aの断面形状を計
測することによりロープ溝13aの摩耗状態を検出する
センサ25が、ロープ溝13aに対向して配置されてい
る。センサ25としては、例えば接触式の形状測定装
置、又は光学式の形状測定装置を用いることができる。
整形装置22は、センサ25からの情報に応じてロープ
溝13aを研削する。他の構成は、実施の形態1と同様
である。
【0037】このような駆動装置では、ロープ溝13a
の断面形状がセンサ25により監視される。センサ25
による計測は、エレベータの動作中又は停止中に実施さ
れる。また、センサ25による計測は、常時行っても、
予め設定されたタイミングで定期的に行うようにしても
よい。
【0038】センサ25からの信号は、制御部(図示せ
ず)に送られ、整形装置22による整形を行うかどうか
が制御部で判定される。そして、ロープ溝13aの摩耗
量が予め設定された基準値を超えていると判定される
と、整形装置22によりロープ溝13aが研削加工され
る。また、ロープ溝13aの摩耗量が基準値以下の場合
は、ロープ溝13aに対する研削加工は行われない。さ
らに、研削加工中もセンサ25による監視が実施され、
ロープ溝13aの断面形状が整形されると、研削加工が
停止される。
【0039】従って、ロープ溝13aに対して必要以上
の加工を行うことがなく、駆動シーブ13の寿命を長く
することができる。
【0040】実施の形態5.次に、図13はこの発明の
実施の形態5によるエレベータを示す構成図、図14は
図13の駆動装置を示す斜視図である。駆動装置31
は、モータを含む駆動装置本体32と、駆動装置本体3
2により回転される駆動シーブ33と、駆動シーブ33
を覆うカバー34と、駆動シーブ33が回転されること
により駆動シーブ33を削る整形装置35とを有してい
る。
【0041】また、駆動装置31は、その軸方向寸法が
径よりも小さい薄形に構成されている。さらに、整形装
置35は、駆動シーブ33とともにカバー34内に配置
されている。整形装置35の構成は、実施の形態1と同
様である。また、駆動装置31を除くエレベータ全体の
構成も実施の形態1と同様である。
【0042】このような駆動装置31によっても、駆動
シーブ33のロープ溝の断面形状を整形装置35により
整形することができ、エレベータの運転を休止すること
なく、主索2と駆動シーブ33との接触状態を良好に保
つことができる。また、駆動シーブ33がカバー34に
より覆われているタイプの駆動装置31では、駆動シー
ブ33の交換や補修加工が難しいため、整形装置35を
用いることでメンテナンスが特に容易になる。
【0043】なお、上記の例では、砥石により構成され
た削除部を示したが、削除部は砥石に限定されるもので
はなく、例えばロープ溝を切削する刃物であってもよ
い。また、上記の例では、2:1ローピングのエレベー
タを示したが、ローピングは特に限定されず、例えば
1:1ローピングのエレベータの駆動装置にも、この発
明は適用できる。さらに、エレベータのレイアウトも上
記の例に限定されるものではなく、例えば機械室内や昇
降路内の上部に駆動装置が配置されている場合にも、こ
の発明は適用できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のエレベ
ータの駆動装置は、駆動シーブが回転されることにより
ロープ溝を削る削除部を有し、ロープ溝の断面形状を整
形する整形装置を備えたので、エレベータの運転を休止
することなく、主索と駆動シーブとの接触状態を良好に
保つことができる。
【0045】また、駆動シーブには、複数のロープ溝が
設けられており、削除部には、複数のロープ溝に均等に
挿入される複数の挿入部が設けられているので、ロープ
溝の深さを容易に均等にすることができ、主索の張力の
アンバランスを解消することができる。さらに、駆動シ
ーブには、複数のロープ溝が設けられており、削除部に
は、複数のロープ溝に個別に挿入される複数の挿入部が
設けられているので、ロープ溝毎に加工を制御すること
ができる。さらにまた、削除部を交換可能としたので、
削除部が消耗している場合に削除部だけを交換すること
ができる。また、削除部による加工時間、加工タイミン
グ及び単位時間当たりの加工量が制御可能になっている
ので、必要以上な加工により駆動シーブの寿命を低下さ
せるのを防止することができる。さらに、ロープ溝の摩
耗状態を検出するセンサを設け、センサからの情報に応
じてロープ溝を削るようにしたので、ロープ溝に対して
必要以上の加工を行うことがなく、駆動シーブの寿命を
長くすることができる。さらにまた、整形装置は、ロー
プ溝の断面形状が常にV字形になるようにロープ溝を削
るので、簡単な構成により、ロープ溝の断面形状を容易
に整形することができ、摩擦係数を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータを
示す構成図である。
【図2】 図1の駆動装置を示す斜視図である。
【図3】 図2の駆動シーブを示す正面図である。
【図4】 図3の駆動シーブを一部断面で示す側面図で
ある。
【図5】 図4のロープ溝及び削除部の断面図である。
【図6】 図4のロープ溝が摩耗した状態を示す断面図
である。
【図7】 図6のロープ溝が研削された状態を示す断面
図である。
【図8】 この発明の実施の形態2によるエレベータの
駆動装置の要部を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3によるエレベータの
駆動装置の要部を示す正面図である。
【図10】 図9の駆動シーブを一部断面で示す側面図
である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるエレベータ
の駆動装置の要部を示す正面図である。
【図12】 図11の駆動シーブを一部断面で示す側面
図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるエレベータ
を示す構成図である。
【図14】 図13の駆動装置を示す斜視図である。
【図15】 従来のエレベータの一例を示す構成図であ
る。
【図16】 図15の駆動装置を示す斜視図である。
【図17】 図16の駆動シーブを示す正面図である。
【図18】 図17の駆動シーブを一部断面で示す側面
図である。
【図19】 従来のロープ溝の断面形状の一例を示す断
面図である。
【図20】 従来のロープ溝の断面形状の他の例を示す
断面図である。
【図21】 図19のロープ溝が摩耗した状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
2 主索、12,32 駆動装置本体、13,33 駆
動シーブ、13a ロープ溝、21,31 駆動装置、
22 整形装置、23 削除部、23a,24a,24
b,24c 挿入部、25 センサ。
フロントページの続き (72)発明者 光井 厚 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 船井 潔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 林 美克 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F304 BA00 CA11 EA29 3F306 AA02 AA11 AA12 BA07 BB01 BB05 BB08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置本体、 主索が挿入されるロープ溝を有し、上記駆動装置本体に
    より回転される駆動シーブ、及び上記駆動シーブが回転
    されることにより上記ロープ溝を削る削除部を有し、上
    記ロープ溝の断面形状を整形する整形装置を備えている
    ことを特徴とするエレベータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動シーブには、複数の上記ロープ
    溝が設けられており、上記削除部には、上記複数のロー
    プ溝に均等に挿入される複数の挿入部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 上記駆動シーブには、複数の上記ロープ
    溝が設けられており、上記削除部には、上記複数のロー
    プ溝に個別に挿入される複数の挿入部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 上記削除部は、交換可能であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のエ
    レベータの駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記削除部による加工時間、加工タイミ
    ング及び単位時間当たりの加工量が制御可能になってい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載のエレベータの駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記ロープ溝の摩耗状態を検出するセン
    サをさらに備え、上記整形装置は、上記センサからの情
    報に応じて上記ロープ溝を削ることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれかに記載のエレベータの駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 上記整形装置は、上記ロープ溝の断面形
    状が常にV字形になるように上記ロープ溝を削ることを
    特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の
    エレベータの駆動装置。
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