JP2005194079A - エレベーター装置 - Google Patents

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JP2005194079A
JP2005194079A JP2004003575A JP2004003575A JP2005194079A JP 2005194079 A JP2005194079 A JP 2005194079A JP 2004003575 A JP2004003575 A JP 2004003575A JP 2004003575 A JP2004003575 A JP 2004003575A JP 2005194079 A JP2005194079 A JP 2005194079A
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Masahiko Hida
政彦 肥田
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Abstract

【課題】ロープを介して昇降路内を昇降する乗かごを駆動する駆動綱車の寿命を倍増してその寿命特性を向上し、駆動綱車における高いトラクション能力を維持できるエレベーター装置を得る。
【解決手段】駆動綱車7に巻掛けたロープ2を介して昇降路1内を昇降する乗かご5を有するエレベーター装置において、前記駆動綱車7に、ロープ2の本数と同数の前記駆動綱車7の作動状態において使用するロープ溝8aと、ロープ2の本数と同数の前記駆動綱車7の作動状態において使用しないロープ溝8bとを有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エレベーター装置、特に、エレベーター駆動綱車を備えたエレベーター装置に関するものである。
現在のエレベーターの駆動伝達方式は、ロープの一方にかご、他方に釣合いおもりがあり、ロープと駆動綱車間の摩擦を利用してかごを昇降させるトラクション方式が大半を占めている。
トラクション式エレベーターは駆動綱車の巻上ロープを巻き掛け、一方にかごを、他方にかご自重と積載荷重の約半分を加えた重量の釣合いおもりを吊り下げ、巻上ロープと駆動綱車の摩擦でかごを昇降させる。巻上ロープが接触する駆動綱車には機種に応じた形状のロープ溝が施工されており、巻上ロープがロープ溝に食いつくこと(くさび効果)によりトラクション能力を高めている。
より高いトラクション能力を得るには、くさび効果を上げるようロープ溝を施工することが必要であるが、くさび効果を上げると巻上ロープと駆動綱車の接触圧力が増加し、ロープ溝が摩耗しやすくなる。一般には耐摩耗性を向上させるために硬度・強度を向上させる方策が取られる。
しかしながら、駆動綱車の硬度を上げると巻上ロープが、巻上ロープの硬度を上げると駆動綱車が異常に摩耗し短寿命化してしまう。
また、駆動綱車の外周に着脱自在に取付けられた第2のロープ溝を有することで駆動綱車寿命を倍増させる構成も提案されているが(例えば、特許文献1参照)、分割した部品を組立てるため、接合部での振動が懸念される。
実開公昭59−195248号公報
この発明は、駆動綱車の寿命特性を適切に向上し、高いトラクション能力を維持できるエレベーター装置を得ようとするものである。
この発明に係るエレベーター装置では、駆動綱車に巻掛けたロープを介して昇降路内を昇降する乗かごを有するエレベーター装置において、前記駆動綱車に、ロープ本数と同数の前記駆動綱車の作動状態において使用するロープ溝と、ロープ本数と同数の前記綱車の作動状態において使用しないロープ溝とを有するものである。
この発明によれば、駆動綱車の寿命特性を適切に向上し、高いトラクション能力を維持できるエレベーター装置を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態を図1から図4までについて説明する。図1は、この発明による実施の形態におけるトラクション式エレベーターの全体構成を示す斜視図である。図2は、この発明による実施の形態における駆動綱車の構成を示す斜視図である。図3は、この発明による実施の形態における駆動綱車のロープ溝の一例を示す断面図である。図4は、この発明による実施の形態における駆動綱車のロープ溝の他の例を示す断面図である。
図1において、昇降路1には、エレベーターかご5が巻上ロープ2の一方端部で吊り下げられ、巻上ロープ2の他方端部は駆動綱車7およびそらせ車4を介して釣合いおもり6が設けられている。
図2に示すように、駆動綱車7には、6本の巻上ロープ2が6条のロープ溝8aのそれぞれ各別に巻き掛けられている。これらのロープ溝8aは駆動綱車7の巻上ロープ2を駆動する作動状態において巻上ロープ2と摩擦係合しエレベーターかご5の上下移動に使用される。
そして、この駆動綱車7には、図2の図示状態において左側からロープ溝8aを挟んで1溝飛びになるように6条のロープ溝8bが設けられている。これらのロープ溝8aは不使用の空き状態となっているものであって、駆動綱車7の巻上ロープ2を駆動する作動状態においても、巻上ロープ2とは摩擦係合せず、エレベーターかご5の上下移動に使用されないものである。
この不使用の空き状態となるロープ溝8bは、巻上ロープ2の本数の整数倍の溝数、例えば、6本の巻上ロープ本数に対して12条の溝数とすることができる。
図3は、ロープ溝8aと巻上ロープ2との摩擦係合による接触状態を示す断面図である。巻上ロープ2はロープ溝8aに入り込む力とそれに伴う摩擦の力で駆動綱車7に保持され駆動されるものである。
ロープ溝8bはロープ溝8aと同様の断面形状および全体形状を持ち、巻上ロープ2が巻き掛けられ巻上ロープ2と係合した場合には、ロープ溝8aと同様の作用を奏するものである。
図4は、図3に示すロープ溝8a,8bよりも、くさび効果を上げた(トラクション能力を高めた)ロープ溝8a,8bの一例を示す断面図である。
巻上ロープ2が綱車3のロープ溝8a,8bに食いつくことでトラクション能力を高めているが、巻上ロープ2と綱車3の接触圧力が増加し綱車3が短期間で摩耗する。摩耗したロープ溝ではトラクション能力が著しく低下し、エレベーターの運行が不可能となるため、新規の綱車に交換する必要がある。
巻上ロープ2が巻き掛けられていたロープ溝8aが摩耗した場合には、巻上ロープ2がロープ溝8bに巻き掛けられられるように変更される。
駆動綱車7をその軸支承部材から取り外し、その幅方向を反転して取付け、巻上ロープ2をロープ溝8bに巻き掛ける。これにより、不使用状態であったロープ溝8bが使用状態になる。
なお、エレベーターの仕様によっては、そらせ車4を介して駆動綱車7に巻上ロープ2を二重、三重に巻き付ける場合もある(フルラップ、トリプルラップ)。
この発明による実施の形態においては、駆動綱車7にロープ本数と同数の常時使用しないロープ溝8を有することにより、ロープ溝が摩耗しトラクション能力が低下した場合でも別のロープ溝8を使用することで長期間においてトラクション能力を維持できる。また、駆動綱車7の寿命が倍増するため、くさび効果を高めたロープ溝を適用することが可能となる(高いトラクション能力を維持できる)。
この発明による実施の形態では、駆動綱車7に巻掛けた巻上ロープ2を介して昇降路1内を昇降する乗かご5を有するエレベーター装置において、前記駆動綱車7にロープ本数と同数の常時使用しないロープ溝8bを有することを特徴とするエレベーター装置が提示されている。
また、この発明による実施の形態では、駆動綱車7に巻掛けた巻上ロープ2を介して昇降路1内を昇降する乗かご5を有するエレベーター装置において、前記駆動綱車7に巻上ロープ本数の整数倍の常時使用しないロープ溝8bを有することを特徴とするエレベーター装置が提示されている。
さらに、この発明による実施の形態では、駆動綱車に巻掛けたロープを介して昇降路内を昇降する乗かごとを有するエレベーター装置において、前記駆動綱車が着脱可能で幅方向の中心に対して対称型であることを特徴とするエレベーター装置が提示されている。
この発明による実施の形態における構成では、以下の効果を得ることが出来る。
(1) 駆動綱車7にロープ本数と同数の常時使用しないロープ溝8bを有することにより、ロープ溝8aが摩耗しトラクション能力が低下した場合、別のロープ溝8bを使用することで長期間においてトラクション能力を維持できる(駆動綱車7の寿命が倍増する)。
(2) 駆動綱車7にロープ本数と同数の常時使用しないロープ溝8bを有することにより、駆動綱車7の寿命が倍増するため、図4に示すような、くさび効果を高めたロープ溝8a,8bを適用できる(高いトラクション能力を維持できる)。
(3) 駆動綱車7が着脱可能で幅方向の中心に対して対称型であることにより、ロープ溝を変更する際に巻上機に対してロープ掛け位置(荷重の掛かる位置)の変更を無くすることができる。
この発明による実施の形態によれば、駆動綱車7に巻掛けた巻上ロープ2を介して昇降路1内を昇降する乗かご5を有するエレベーター装置において、前記駆動綱車7に、巻上ロープ2の本数と同数の前記駆動綱車7の作動状態において使用するロープ溝8aと、ロープ本数と同数の前記綱車の作動状態において使用しないロープ溝8bとを有するので、駆動綱車の寿命を倍増して駆動綱車の寿命特性を適切に向上し、高いトラクション能力を維持できるエレベーター装置を得ることができる。
また、この発明による実施の形態によれば、駆動綱車7に巻掛けた巻上ロープ2を介して昇降路1内を昇降する乗かご5を有するエレベーター装置において、前記駆動綱車7に、巻上ロープ2の本数と同数の前記駆動綱車7の作動状態において使用するロープ溝8aと、巻上ロープ2の本数の整数倍の前記綱車の作動状態において使用しないロープ溝8bとを有するので、駆動綱車の寿命を数倍に増大して駆動綱車の寿命特性を適切に向上し、高いトラクション能力を維持できるエレベーター装置を得ることができる。
さらに、この発明による実施の形態によれば、前項または前々項における構成において、前記駆動綱車7が幅方向に反転できるように駆動綱車7の軸支承部材に対し着脱可能で幅方向の中心に対して対称型の形状を有しているので、駆動綱車の寿命特性を適切に向上し、高いトラクション能力を維持できるとともに、ロープ溝の摩耗に応じてロープ溝を変更する際に巻上機に対してロープ掛け位置の変更を無くすことができるエレベーター装置を得ることができる。
この発明による実施の形態における全体構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態における駆動綱車の構成を示す斜視図である。 この発明による実施の形態における駆動綱車のロープ溝の一例を示す断面図である。 この発明による実施の形態における駆動綱車のロープ溝の他の例を示す断面図である。
符号の説明
1 昇降路、2 巻上ロープ、4 そらせ車、5 かご、6 釣合いおもり、7 駆動綱車、8a 駆動綱車の作動状態で使用するロープ溝、8b 駆動綱車の作動状態で使用しないロープ溝。

Claims (3)

  1. 駆動綱車に巻掛けたロープを介して昇降路内を昇降する乗かごを有するエレベーター装置において、前記駆動綱車に、ロープ本数と同数の前記駆動綱車の作動状態において使用するロープ溝と、ロープ本数と同数の前記駆動綱車の作動状態において使用しないロープ溝とを有することを特徴とするエレベーター装置。
  2. 駆動綱車に巻掛けたロープを介して昇降路内を昇降する乗かごを有するエレベーター装置において、前記駆動綱車に、ロープ本数と同数の前記駆動綱車の作動状態において使用するロープ溝と、ロープ本数の整数倍の前記駆動綱車の作動状態において使用しないロープ溝とを有することを特徴とするエレベーター装置。
  3. 駆動綱車に巻掛けたロープを介して昇降路内を昇降する乗かごを有するエレベーター装置において、前記駆動綱車が幅方向に反転できるように着脱可能で幅方向の中心に対して対称型であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーター装置。
JP2004003575A 2004-01-09 2004-01-09 エレベーター装置 Pending JP2005194079A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116848057A (zh) * 2021-02-08 2023-10-03 三菱电机楼宇解决方案株式会社 电梯的绳轮以及电梯的绳索的卷绕方法

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