JP2008189458A - エレベーターの巻上機装置 - Google Patents

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豪 中島
Osamu Onuki
修 大貫
Haruhiko Fukuda
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Abstract

【課題】細径ロープを採用するに当たり、海外規格(EN規格)にも準拠する最適な摩擦係数を得ることのできるエレベーターの巻上機装置の提供。
【解決手段】昇降機に連結される複数本のロープ5と、これらのロープ5の中間位置が巻き掛けられるシーブ8と、このシーブ8を駆動する電動機とを備えたエレベーターの巻上機装置において、ロープ5の径を5〜7mmとするとともに、シーブ8の径を200〜280mmとし、かつ、シーブ8にアンダーカット11aを有するV溝11を設け、このV溝11の角度を45度±3度、アンダーカット11aの角度を95度±3度としたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、シーブに巻き掛けたロープを介して昇降機を牽引するエレベーターの巻上機装置に関する。
近年、機械室レスエレベーターが主流になり、昇降路内に巻上機を設置するようになってきた。しかし、従来の巻上機では、昇降路内の設置用空きスペースが限られており、巻上機の小型化要求が常にあった。すなわち、シーブ径(D)、およびロープ径(d)は、D/d≧40とする関係から、10〜12mmのロープ径を有するロープを使用すると、シーブ径は400〜480mmとなり、巻上機の外径もこれに応じたものとなっていた。このように、ロープ径、シーブ径および巻上機の外径は互いに相関関係にあることから、ロープ径およびシーブ径を小さくすることが可能であれば、巻上機形状も必然的に小さくすることができる。
なお、従来、シーブにアンダーカットを有するV溝を設け、アンダーカット開始点に対するアンダーカット角2αとV溝の角度βとを2β≦90°−αとなるように構成し、ロープとシーブとの間に作用する摩擦係数を大きくしたものが提案されている。すなわち、アンダーカットを有するV溝を備えたシーブにあっては、V溝の角度を小さくすることで楔効果が大きくなるとともに、アンダーカットの角度を大きくすることでロープの喰い込み量が増え、摩擦係数が大きくなる作用がある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭55−36859号公報
しかしながら、従来のロープを使用したまま巻上機の小型化の観点からシーブ径を小径にすると、ロープが小径シーブに追従して屈曲し難く、必要とする摩擦力を得ることができない。そこで、小径シーブの曲率半径に容易に追従できる細径ロープに替える必要がある。しかして、前述した従来のシーブ溝形状では、V溝の角度が比較的小さいことから楔効果は大きくなるとともに、アンダーカットの角度が比較的大きいのでロープへの喰い込み量も大きくなっていた。このため、細径ロープとの相関により、次式、
μ1=κ・μ0・・・・・・・・(数式1)
で表される本来の摩擦係数μ0と溝形状係数κからなる見かけ上の摩擦係数μ1は大きな値となる。ところが、海外規格(EN規格)の中でトラクション式エレベーターのロープトラクションに係り、(a)「乗かごは、定格積載の125%までの荷重に対して滑ることなく床レベルを維持できること。」(b)「つり合いおもりが、ストッパー上に静止し、巻上機が乗かごを上昇させようとする方向に回転しているときに、空の乗かごが上昇しないこと(シーブ上でロープがスリップすること)。」と相反する要求がされており、従来のシーブ溝形状でシーブを小径化するとともに、この小径シーブの曲率半径に追従できる細径ロープとした場合、前記(a)項の要求を満たすことはできるが、前記(b)項については摩擦係数が過剰となり要求を満たすことが困難であった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、細径ロープを採用するに当たり、海外規格(EN規格)にも準拠する最適な摩擦係数を得ることのできるエレベーターの巻上機装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、昇降機に連結される複数本のロープと、これらのロープの中間位置が巻き掛けられるシーブと、このシーブを駆動する電動機とを備えたエレベーターの巻上機装置において、前記ロープの径を5〜7mmとするとともに、前記シーブの径を200〜280mmとし、かつ、前記シーブにアンダーカットを有するV溝を設け、このV溝の角度を45度±3度、前記アンダーカットの角度を95度±3度としたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、巻上機の小型化を図るため、ロープの径を5〜7mmとするとともに、シーブの径を200〜280mmに設定する。一方、シーブに形成されるV溝の角度を45度±3度、アンダーカットの角度を95度±3度とすることで、細径ロープと小径シーブ間の摩擦係数を最適なものとすることができる。すなわち、(a)「乗かごは、定格積載の125%までの荷重に対して滑ることなく床レベルを維持できること。」(b)「つり合いおもりが、ストッパー上に静止し、巻上機が乗かごを上昇させようとする方向に回転しているときに、空の乗かごが上昇しないこと(シーブ上でロープがスリップすること)。」とした海外規格(EN規格)に準拠する摩擦係数を得ることができる。
本発明によれば、ロープの径を5〜7mmとするとともに、シーブの径を200〜280mmに設定することで、巻上機の小型化を図ることができる。また、シーブに形成されるV溝の角度を45度±3度、アンダーカットの角度を95度±3度とすることで、細径ロープと小径シーブ間の摩擦係数を海外規格(EN規格)にも準拠するものとし、これによって、あらゆる規格に応じることが可能な省スペースのエレベーターとすることができる。
以下、本発明に係るエレベーターの巻上機装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエレベーターの巻上機装置の一実施形態を示すシーブの断面図、図2は図1のシーブに形成される溝形状を示す要部拡大断面図、図3は本実施形態の巻上機装置が設置されるエレベーターの概略構成図、図4は巻上機装置の概略構成図である。
一般に、機械室レスエレベーターは図3に示すように、建屋に形成される昇降路1を昇降する昇降体、すなわち乗かご2およびつり合いおもり3と、両端が昇降路1上部に架け渡されるビーム4に係止され、かつ中間部に乗かご2およびつり合いおもり3が係合さるロープ5と、昇降路1の下部に設置され、ロープ5が巻き掛けられる巻上機6とを備えている。
また、エレベーターの巻上機6は図4に示すように、円筒状の電動機7と、この電動機7の一方側で出力軸に結合されるシーブ8と、電動機7の他方側に配設される制動機9と、電動機7の回転制御するための回転検出器10とを有しており、電動機7、シーブ8、制動機9および回転検出器10は直列状に配置されている。
そして、本実施形態では図1および図2に示すように、例えば、ロープ5の径を6.3mmとするとともに、シーブ8の径を260mmとし、かつ、シーブ8にアンダーカット11aを有するV溝11を設け、V溝11の角度を45度、アンダーカット11aの角度を95度としてある。このように、シーブ8の径を260mmに設定することにより、巻上機6の形状を機械室レスエレベーターに適したものとし、かつ、ロープ5の径を6.3mmに設定することで、小径のシーブ8の曲率半径に容易に追従できるロープ形状とした。なお、シーブ8は、例えば球状黒鉛鋳鉄品から成り、6本のロープ5が巻き掛け可能なもので、ロープ5を介して乗かご2およびつり合いおもり3を駆動するものである。
また、ロープ5の径を6.3mm、シーブ8の径を260mm、V溝11の角度を45度、およびアンダーカット11aの角度を95度に設定することにより、前述した数式(1)の溝形状係数κを最適化し、前述した海外規格(EN規格)にある、(a)「乗かごは、定格積載の125%までの荷重に対して滑ることなく床レベルを維持できること。」(b)「つり合いおもりが、ストッパー上に静止し、巻上機が乗かごを上昇させようとする方向に回転しているときに、空の乗かごが上昇しないこと(シーブ上でロープがスリップすること)。」とした要求をそれぞれ満たすロープ5とシーブ8間の見かけ上の摩擦係数μ1とすることができる。
すなわち、ロープの径、V溝の角度およびアンダーカットの角度のそれぞれ値はロープとシーブ間の摩擦係数に反映されるものとなるが、小径のシーブの曲率半径に追従できる小径ロープを使用した場合にあって、V溝の角度が48度超えであるとロープとシーブ間の摩擦係数が不足するとともに、V溝の角度が42度未満であると摩擦係数が過剰となり、また、アンダーカットの角度が98度超えであると摩擦係数が過剰となるとともに、アンダーカットの角度が92度未満であると摩擦係数が不足する。そこで、本発明はロープの径を5〜7mmとするとともに、シーブの径を200〜280mmとし、かつ、シーブのV溝の角度を45度±3度、アンダーカット角度を95度±3度とし、細径ロープと小径シーブ間の摩擦係数の最適化を図ったものである。
本実施形態によれば、ロープ5の径を6.3mmとするとともに、シーブ8の径を260mmに設定することで、巻上機6の小型化を図ることができる。また、シーブ8に形成されるV溝11の角度を45度、アンダーカット11aの角度を95度とすることで、細径ロープ5と小径シーブ8間の摩擦係数を海外規格(EN規格)にも準拠するものとし、これによって、あらゆる規格に応じることが可能な省スペースの巻上機装置とすることができる。また、アンダーカット11aの角度が比較的小さなものに設定されていることから、ロープ5のアンダーカット11aへの喰い込み量が小さくなり、したがって、ロープ5に作用する負担を軽減し、ロープ寿命が長くなるという効果もある。
なお、本実施形態ではロープ5の径を6.3mm、シーブ8の径を260mm、V溝11の角度を45度、アンダーカット11aの角度を95度に設定したが、本発明はこれに限られるものではなく、エレベーターの仕様に応じて、前述したようにロープの径は5〜7mm、シーブの径は200〜280mm、V溝の角度は45度±3度、アンダーカットの角度は95度±3度の範囲で適宜設定することで、ロープとシーブ間の摩擦係数を適切な値に保つことができる。
本発明に係るエレベーターの巻上機装置の一実施形態を示すシーブの断面図である。 図1のシーブに形成される溝形状を示す要部拡大断面図である。 本実施形態の巻上機装置が設置されるエレベーターの概略構成図である。 巻上機装置の概略構成図である。
符号の説明
1 昇降路
2 乗かご
3 つり合いおもり
4 ビーム
5 ロープ
6 巻上機
7 電動機
8 シーブ
9 制動機
10 回転検出器
11 V溝
11a アンダーカット

Claims (1)

  1. 昇降機に連結される複数本のロープと、これらのロープの中間位置が巻き掛けられるシーブと、このシーブを駆動する電動機とを備えたエレベーターの巻上機装置において、
    前記ロープの径を5〜7mmとするとともに、前記シーブの径を200〜280mmとし、かつ、前記シーブにアンダーカットを有するV溝を設け、このV溝の角度を45度±3度、前記アンダーカットの角度を95度±3度としたことを特徴とするエレベーターの巻上機装置。
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