JP2004338831A - エレベータ装置 - Google Patents
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- B66B11/0065—Roping
- B66B11/008—Roping with hoisting rope or cable operated by frictional engagement with a winding drum or sheave
- B66B11/009—Roping with hoisting rope or cable operated by frictional engagement with a winding drum or sheave with separate traction and suspension ropes
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- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
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Abstract
【課題】釣合い重りの総重量を増加することなく、トラクション比を改善することができる構成のエレベータ装置を得る。
【解決手段】2つに分割された釣合い重りと、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、吊りロープに懸吊された釣合い重りの一方に連結され、補償ロープを折り返す滑車とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】2つに分割された釣合い重りと、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、吊りロープに懸吊された釣合い重りの一方に連結され、補償ロープを折り返す滑車とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロープ式エレベータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロープ式エレベータ装置は、かごと釣合い重りとが綱車を介して吊りロープでつるべ式に懸吊されていて、かごの位置によりかご側と釣合い重り側における吊りロープの重量差が生じるため、この重量差を補正するために補償ロープが補償ロープ返し車に巻き掛けられて上記かごと釣合い重りとに連結されている。
また、他の技術として、エレベータの吊りロープ及び補償ロープの伸びを補償するために補償ロープの一方の端部に張力重りを設けたものもある。この張力重りは、吊りロープ及び補償ロープの伸びに応じて垂直方向に移動可能な構造となっている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平7−2460号公報(特許第2908981号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図3は一般的なエレベータ装置を示す構成図である。一般的なエレベータ装置では、綱車は通常モータによって駆動されて回転し、吊りロープとの間のトラクションによってかご又は釣合い重りの巻き上げ及び巻き下げを行っている。釣合い重りは、かご側の重量を打ち消す目的でかごとは反対側に懸吊されているが、かごの積載荷重は無負荷から全負荷まで変動するため、完全に釣合いをとることはできず重量アンバランスが発生する。定常走行状態または停止状態において、綱車と吊りロープが滑らないための条件は次式によって示される。ただし、ロープや補償ロープ返し車の重量及び駆動面形状などは考慮に入れていない。
【0005】
【数1】
ここに、
γ:トラクション能力
β:トラクション比
μ:吊りロープと綱車の摩擦係数
θ:吊りロープの綱車に対する巻きつけ角度(rad)
T1:吊りロープのかご側張力
T2:吊りロープの釣合い重り側張力
W:釣合い重りの重量
C:かごの重量
α:係数(一般値:0.5)
L:かごの定格積載荷重
【0006】
与えられた仕様及び設計条件で吊りロープと綱車が滑らないための条件が成立しない場合、このトラクション能力を改善するためにはトラクション比βを1.0に近づける必要がある。この方法として、かご及び釣合い重りに新たな重りを付加する方法、又は補償ロープ返し車に新たな重りを付加する方法などがあるが、このときの新たなトラクション比β´は次式によって示される。
【0007】
【数2】
ここに、
ΔW:新たな重りの重量
【0008】
このように、新たな重りを付加した場合のトラクション比β´は、新たな重りを付加する前のトラクション比βより1.0に近い値となり、トラクション能力が改善されることになる。しかし、新たな重りを付加した分、重りの総重量は計画値W=C+αLより大きくなってしまうという問題があった。
【0009】
また、特許文献1記載のエレベータ装置は、懸架ロープ(吊りロープ)におけるエレベータカー(かご)側とカウンタウェイト(釣合い重り)側の懸架比が異なる場合に関するもので、補償ロープの一方の端部に設けられた垂直方向に移動可能な張力重りは、懸架ロープ及び補償ロープの伸びを補償するためだけに垂直方向に移動するものであり、この発明のようにかごの昇降による本質的な上下移動はない。また、懸架ロープの懸架比がエレベータカー側とカウンタウェイト側で同一の実施例も記載されているが、この場合は補償ロープ側の懸架比が懸架ロープ側の懸架比の2倍以上という構成であり、この発明とは異なるものである。
【0010】
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的はエレベータ装置に使用する重りの総重量を増加させずに、トラクション能力を改善することができる構成のエレベータ装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ装置は、2つに分割された釣合い重りと、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、吊りロープに懸吊された釣合い重りの一方に連結され、補償ロープを折り返す滑車とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータを示す構成図である。図1において、かご1は吊りロープ4の一端に懸吊され、かご1から上方に伸びた上記吊りロープ4はこの吊りロープ4を巻き上げ又は巻き下げる綱車3に巻き掛けられ下方へ折り返されている。また、かごの重量C及びかごの定格積載荷重Lに対応して予め計画された重量Wを有するエレベータの釣合い重りは、第一の釣合い重り2aと第二の釣合い重り2bの2つの部分に分割されている。そして、綱車3から下方へ伸びている吊りロープ4の他端に第一の釣合い重り2aが懸吊されており、この第一の釣合い重り2aの下部に滑車7が吊設されている。また、かご1の下部にその一方の端部を連結されている補償ロープ5は、かご1から下方に吊り下げられ、エレベータピット内部に固定されている補償ロープ返し車6に巻き掛けられて上方に折り返され、第一の釣合い重り2aの下部に位置する滑車7に巻き掛けられて再び下方に折り返され、その他端に第二の釣合い重り2bが懸吊される構成となっている。
【0013】
実施の形態1におけるトラクション比は次式によって示される。
【0014】
【数3】
ここに、
W1:第一の釣合い重り2aの重量
W2:第二の釣合い重り2bの重量
【0015】
ここで、第一の釣合い重り2aの重量W1と第二の釣合い重り2bの重量W2の和は、従来の釣合い重りの重量W、つまりかごの重量C及びかごの定格荷重Lに対応して予め計画された重量Wと等しいので、トラクション比は次式によって示される。
【0016】
【数4】
W=W1+W2=C+αL
【0017】
実施の形態1の釣合い重りの総重量、つまり第一の釣合い重り2aの重量W1と第二の釣合い重り2bの重量W2の和は、従来のエレベータ装置の釣合い重りの重量Wと同等でありながら、トラクション能力は従来のエレベータ装置で重量W2の新たな重りを付加した場合と同じ効果を得られている。ここで、上式における以下の2つの条件において、釣合い重りの総重量Wに対する第二の釣合い重り2bの重量W2の割合を20%及び40%、及び従来のエレベータ装置の構成に対応する0%に設定した場合のトラクション比βを算出する。
条件1:C=1200kg、L=1350kg、α=0.5
条件2:C=1750kg、L=1350kg、α=0.5
【0018】
【表1】
【0019】
上記条件1及び条件2において、釣合い重りの総重量Wに対する第二の釣合い重り2bの重量W2の割合が、従来のエレベータ装置の構成に対応する0%よりも20%の方が、及び20%よりも40%の場合の方が、トラクション能力が改善されるという結果は明確である。また、釣合い重りの総重量Wに対する第二の釣合い重り2bの重量W2の割合を10%〜50%としても、上記の場合と同様に従来のエレベータ装置の構成に対応する0%の時よりもトラクション能力が改善されるという結果を得ることができる。
【0020】
ここで、第一の釣合い重り2aの重量W1と第二の釣合い重り2bの重量W2の比は任意に決定できるため、トラクション比βは容易に調節可能となり、所望のトラクションを確保しやすい構造といえる。また、従来のエレベータ装置と比較して補償ロープ返し車6の重量も減少させることができるため、トラクション能力を改善するのと同時にエレベータ装置全体の軽量化、省資源化も可能となる。
【0021】
実施の形態2.
実施の形態1では吊りロープ4をかご1側及び第一の釣合い重り2a側で1:1ローピングとしたが、図2に示すように、吊りロープ4の一方の端部をエレベータ昇降路上部から吊り下げ、かご1を下方に支持している滑車8と、この吊りロープ4を巻き上げ又は巻き下げる綱車3と、第一の釣合い重り2aを下方に支持している滑車9に巻き掛けて吊りロープ4を折り返し、この吊りロープ4の他端をエレベータ昇降路上部から吊り下げることで、かご1と第一の釣合い重り2aを2:1ローピングとし、上記以外は図1と同じ構成としてもよい。このような構成によっても同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、2つに分割された釣合い重りと、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、吊りロープに懸吊された釣合い重りの一方に連結され、補償ロープを折り返す滑車とを備える構成としたので、エレベータ装置に使用する重りの総重量を増加させることなく、トラクション能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2におけるエレベータ装置を示す構成図である。
【図3】一般的なエレベータ装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 かご
2 釣合い重り
2a 第一の釣合い重り
2b 第二の釣合い重り
3 綱車
4 吊りロープ
5 補償ロープ
6 補償ロープ返し車
7,8,9 滑車
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロープ式エレベータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロープ式エレベータ装置は、かごと釣合い重りとが綱車を介して吊りロープでつるべ式に懸吊されていて、かごの位置によりかご側と釣合い重り側における吊りロープの重量差が生じるため、この重量差を補正するために補償ロープが補償ロープ返し車に巻き掛けられて上記かごと釣合い重りとに連結されている。
また、他の技術として、エレベータの吊りロープ及び補償ロープの伸びを補償するために補償ロープの一方の端部に張力重りを設けたものもある。この張力重りは、吊りロープ及び補償ロープの伸びに応じて垂直方向に移動可能な構造となっている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平7−2460号公報(特許第2908981号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図3は一般的なエレベータ装置を示す構成図である。一般的なエレベータ装置では、綱車は通常モータによって駆動されて回転し、吊りロープとの間のトラクションによってかご又は釣合い重りの巻き上げ及び巻き下げを行っている。釣合い重りは、かご側の重量を打ち消す目的でかごとは反対側に懸吊されているが、かごの積載荷重は無負荷から全負荷まで変動するため、完全に釣合いをとることはできず重量アンバランスが発生する。定常走行状態または停止状態において、綱車と吊りロープが滑らないための条件は次式によって示される。ただし、ロープや補償ロープ返し車の重量及び駆動面形状などは考慮に入れていない。
【0005】
【数1】
ここに、
γ:トラクション能力
β:トラクション比
μ:吊りロープと綱車の摩擦係数
θ:吊りロープの綱車に対する巻きつけ角度(rad)
T1:吊りロープのかご側張力
T2:吊りロープの釣合い重り側張力
W:釣合い重りの重量
C:かごの重量
α:係数(一般値:0.5)
L:かごの定格積載荷重
【0006】
与えられた仕様及び設計条件で吊りロープと綱車が滑らないための条件が成立しない場合、このトラクション能力を改善するためにはトラクション比βを1.0に近づける必要がある。この方法として、かご及び釣合い重りに新たな重りを付加する方法、又は補償ロープ返し車に新たな重りを付加する方法などがあるが、このときの新たなトラクション比β´は次式によって示される。
【0007】
【数2】
ここに、
ΔW:新たな重りの重量
【0008】
このように、新たな重りを付加した場合のトラクション比β´は、新たな重りを付加する前のトラクション比βより1.0に近い値となり、トラクション能力が改善されることになる。しかし、新たな重りを付加した分、重りの総重量は計画値W=C+αLより大きくなってしまうという問題があった。
【0009】
また、特許文献1記載のエレベータ装置は、懸架ロープ(吊りロープ)におけるエレベータカー(かご)側とカウンタウェイト(釣合い重り)側の懸架比が異なる場合に関するもので、補償ロープの一方の端部に設けられた垂直方向に移動可能な張力重りは、懸架ロープ及び補償ロープの伸びを補償するためだけに垂直方向に移動するものであり、この発明のようにかごの昇降による本質的な上下移動はない。また、懸架ロープの懸架比がエレベータカー側とカウンタウェイト側で同一の実施例も記載されているが、この場合は補償ロープ側の懸架比が懸架ロープ側の懸架比の2倍以上という構成であり、この発明とは異なるものである。
【0010】
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的はエレベータ装置に使用する重りの総重量を増加させずに、トラクション能力を改善することができる構成のエレベータ装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ装置は、2つに分割された釣合い重りと、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、吊りロープに懸吊された釣合い重りの一方に連結され、補償ロープを折り返す滑車とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータを示す構成図である。図1において、かご1は吊りロープ4の一端に懸吊され、かご1から上方に伸びた上記吊りロープ4はこの吊りロープ4を巻き上げ又は巻き下げる綱車3に巻き掛けられ下方へ折り返されている。また、かごの重量C及びかごの定格積載荷重Lに対応して予め計画された重量Wを有するエレベータの釣合い重りは、第一の釣合い重り2aと第二の釣合い重り2bの2つの部分に分割されている。そして、綱車3から下方へ伸びている吊りロープ4の他端に第一の釣合い重り2aが懸吊されており、この第一の釣合い重り2aの下部に滑車7が吊設されている。また、かご1の下部にその一方の端部を連結されている補償ロープ5は、かご1から下方に吊り下げられ、エレベータピット内部に固定されている補償ロープ返し車6に巻き掛けられて上方に折り返され、第一の釣合い重り2aの下部に位置する滑車7に巻き掛けられて再び下方に折り返され、その他端に第二の釣合い重り2bが懸吊される構成となっている。
【0013】
実施の形態1におけるトラクション比は次式によって示される。
【0014】
【数3】
ここに、
W1:第一の釣合い重り2aの重量
W2:第二の釣合い重り2bの重量
【0015】
ここで、第一の釣合い重り2aの重量W1と第二の釣合い重り2bの重量W2の和は、従来の釣合い重りの重量W、つまりかごの重量C及びかごの定格荷重Lに対応して予め計画された重量Wと等しいので、トラクション比は次式によって示される。
【0016】
【数4】
W=W1+W2=C+αL
【0017】
実施の形態1の釣合い重りの総重量、つまり第一の釣合い重り2aの重量W1と第二の釣合い重り2bの重量W2の和は、従来のエレベータ装置の釣合い重りの重量Wと同等でありながら、トラクション能力は従来のエレベータ装置で重量W2の新たな重りを付加した場合と同じ効果を得られている。ここで、上式における以下の2つの条件において、釣合い重りの総重量Wに対する第二の釣合い重り2bの重量W2の割合を20%及び40%、及び従来のエレベータ装置の構成に対応する0%に設定した場合のトラクション比βを算出する。
条件1:C=1200kg、L=1350kg、α=0.5
条件2:C=1750kg、L=1350kg、α=0.5
【0018】
【表1】
【0019】
上記条件1及び条件2において、釣合い重りの総重量Wに対する第二の釣合い重り2bの重量W2の割合が、従来のエレベータ装置の構成に対応する0%よりも20%の方が、及び20%よりも40%の場合の方が、トラクション能力が改善されるという結果は明確である。また、釣合い重りの総重量Wに対する第二の釣合い重り2bの重量W2の割合を10%〜50%としても、上記の場合と同様に従来のエレベータ装置の構成に対応する0%の時よりもトラクション能力が改善されるという結果を得ることができる。
【0020】
ここで、第一の釣合い重り2aの重量W1と第二の釣合い重り2bの重量W2の比は任意に決定できるため、トラクション比βは容易に調節可能となり、所望のトラクションを確保しやすい構造といえる。また、従来のエレベータ装置と比較して補償ロープ返し車6の重量も減少させることができるため、トラクション能力を改善するのと同時にエレベータ装置全体の軽量化、省資源化も可能となる。
【0021】
実施の形態2.
実施の形態1では吊りロープ4をかご1側及び第一の釣合い重り2a側で1:1ローピングとしたが、図2に示すように、吊りロープ4の一方の端部をエレベータ昇降路上部から吊り下げ、かご1を下方に支持している滑車8と、この吊りロープ4を巻き上げ又は巻き下げる綱車3と、第一の釣合い重り2aを下方に支持している滑車9に巻き掛けて吊りロープ4を折り返し、この吊りロープ4の他端をエレベータ昇降路上部から吊り下げることで、かご1と第一の釣合い重り2aを2:1ローピングとし、上記以外は図1と同じ構成としてもよい。このような構成によっても同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、2つに分割された釣合い重りと、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、かごと2つに分割された釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、吊りロープに懸吊された釣合い重りの一方に連結され、補償ロープを折り返す滑車とを備える構成としたので、エレベータ装置に使用する重りの総重量を増加させることなく、トラクション能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2におけるエレベータ装置を示す構成図である。
【図3】一般的なエレベータ装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 かご
2 釣合い重り
2a 第一の釣合い重り
2b 第二の釣合い重り
3 綱車
4 吊りロープ
5 補償ロープ
6 補償ロープ返し車
7,8,9 滑車
Claims (4)
- かごと釣合い重りとを綱車を介して懸吊し、昇降させるエレベータ装置において、2つに分割された釣合い重りと、前記かごと2つに分割された前記釣合い重りのうちの一方とを懸吊する吊りロープと、この吊りロープを巻き上げ又は巻き下げる綱車と、前記かごと2つに分割された前記釣合い重りのうちの他方とに連結された補償ロープと、この補償ロープを折り返す補償ロープ返し車と、前記吊りロープに懸吊された前記釣合い重りの一方に連結され、前記補償ロープを折り返す滑車とを備えたことを特徴とするエレベータ装置。
- 2つに分割された釣合い重りの重量の総和が、かごの重量とエレベータの定格積載荷重の和と同等以下であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
- 2つに分割された釣合い重りの重量の総和のうち、補償ロープに連結された釣合い重りの重量が、10%〜50%であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベータ装置。
- かごと釣合い重りに対して、吊りロープを2:1ローピングとしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003134947A JP2004338831A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | エレベータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003134947A JP2004338831A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | エレベータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004338831A true JP2004338831A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33525361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003134947A Pending JP2004338831A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | エレベータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004338831A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011506222A (ja) * | 2007-12-07 | 2011-03-03 | オーチス エレベータ カンパニー | エレベータ昇降路を測量する方法および装置 |
EP2492232A1 (de) * | 2011-02-24 | 2012-08-29 | Inventio AG | Spannvorrichtung in einer Aufzugsanlage |
EP2676915A1 (en) * | 2012-06-22 | 2013-12-25 | Kone Corporation | Elevator |
CN105829233A (zh) * | 2013-11-13 | 2016-08-03 | 通力股份公司 | 转向滑轮适配器 |
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CN111372882A (zh) * | 2017-11-24 | 2020-07-03 | 三菱电机株式会社 | 电梯补偿绳索的安装装置 |
CN114867678A (zh) * | 2019-12-20 | 2022-08-05 | 因温特奥股份公司 | 具有多个不同吊具的电梯设备 |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003134947A patent/JP2004338831A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8256582B2 (en) | 2007-12-07 | 2012-09-04 | Otis Elevator Company | Methods and devices for surveying elevator hoistways |
EP2492232A1 (de) * | 2011-02-24 | 2012-08-29 | Inventio AG | Spannvorrichtung in einer Aufzugsanlage |
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