JP2000351548A - エレベータの乗客救出運転装置及び乗客救出運転方法 - Google Patents

エレベータの乗客救出運転装置及び乗客救出運転方法

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JP2000351548A
JP2000351548A JP11162938A JP16293899A JP2000351548A JP 2000351548 A JP2000351548 A JP 2000351548A JP 11162938 A JP11162938 A JP 11162938A JP 16293899 A JP16293899 A JP 16293899A JP 2000351548 A JP2000351548 A JP 2000351548A
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elevator
hoist
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counterweight
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JP11162938A
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English (en)
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Akira Hida
晃 飛田
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かご7内乗客Mの救出に先立って、かご7側
とつり合おもり8側の内いずれの側の荷重が重いかを判
別し、重い側に補助おもり10及び11を吊着して自走
によりかご7を昇降させてエレベータの乗客Mを救出す
る装置及び方法を得る。 【解決手段】 主索6が綱車3に巻き掛けられた巻上機
2に防振手段21a及び21bを敷設し、この防振手段
21a及び21bの撓みによって生ずる巻上機2の傾斜
方向を傾斜方向検出手段22で検出して、かご7側及び
つり合おもり8側のうち傾斜方向を増大させる側へ補助
おもり10及び11を取り付けてかご7を自走昇降させ
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、かご内に閉じ込
められた乗客を救出するためのエレベータの乗客救出運
転装置及びその乗客救出運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、停電になるとエレベータが階間
に停止し、乗客がかご内に閉じ込められてしまうことが
ある。この場合、比較的大きい建物では自家発電源が設
けられていて、停電になっても自家発電源によってエレ
ベータを運転し、乗客をかご内から解放すると共に、特
定のエレベータを自家発電源によって継続して運転する
ようになっている。しかし、自家発電源が設けられてい
ない建物では、停電になった場合、かご内には、停電灯
が点灯するものの、暗く、点灯時間も限られる。また、
外部との連絡はインターホンに頼ることとなる。このよ
うな状況では、かご内の乗客の不安は否定しがたい。そ
こで、不安を解消するため、かごが階間で停止した場
合、速やかにかごを最寄階まで昇降させてかご内の乗客
を救出する技術が従来から開示されてきた。
【0003】図8及び図9は、特開昭50−16248
号公報に開示されたものと同種のエレベータの乗客の救
出運転装置を示す。即ち、エレベータの機械室1には、
巻上機2が設置されており、この巻上機2には綱車3
と、この綱車3を駆動する電動機4と電動機軸4aに取
り付けられたブレーキ5とからなっている。綱車3には
主索6が巻き掛けられており、その一端にはかご7が、
また、他端にはつり合おもり8が吊り下げられている。
かご7は下階F1又は上階F2で呼びが登録されると、
巻上機2によって昇降駆動されて、下階F1又は上階F
2へ乗客Mを輸送する。
【0004】ところで、例えば、停電でかご7が下階F
1と上階F2の間で停止し、乗客Mがかご7内に閉じ込
められたとする。この乗客Mをかご7から開放するに
は、まず、ブレーキ5を手動で開放する。かご7の荷重
とつり合おもり8の荷重が極端に不平衡の場合は、この
不平衡荷重によってかご7は昇降するので、ブレーキ5
の開放・制動を繰り返して、かご7を下階F1又は上階
F2へ着床させることができる。
【0005】しかし、かご7の荷重がつり合おもり8の
荷重と平衡している場合、又は略平衡している場合は、
単にブレーキ5を開放しただけではかご7は動かない。
特に、減速機を使用したエレベータでは、この減速機に
おける抵抗のために、ある程度の不平衡荷重がないと、
かご7は自走しない。そこで、図9において、手巻ハン
ドル12で電動機軸4aを人為駆動してかご7を昇降さ
せる。まず、電動機軸4aの軸端4dは、角柱状に形成
されており、この軸端4dに手巻ハンドル12の受け口
12aを差し込んで把手12bを手で握り、電動機軸4
aを静止させる。
【0006】一方、ブレーキ5は、静止板5bを、常時
支持棒5aに沿って図示矢印A方向へ引き寄せて、摩擦
材5cを、回転部4bに添着された摩擦材4cに密着さ
せて電動機軸4aを制動している。そこで、手巻ハンド
ル12で電動機軸4aを静止した状態で、静止板5bを
図示矢印B方向へ手動で移動させて摩擦材4cと摩擦材
5cとを離し、ブレーキ5を開放する。手巻ハンドル1
2を図示矢印C方向、又はD方向へ回して電動機軸4a
を回転させ、かご7を昇降させて下階F1又は上階F2
へ着床させ、乗客Mを開放する。
【0007】また、機械室が狭い場合、又は、巻上機2
の背後に壁が近接している場合、手巻ハンドル12を電
動機軸4aの軸端4dに装着することができないことが
ある。特に、巻上機2が昇降路内に設置される場合は、
かご7の昇降位置を避けた限られた場所に設置されるの
で、手巻ハンドル12を使用できない場合が多い。この
ようなエレベータで停電が発生し、しかも、かご7の荷
重がつり合おもり8の荷重と略平衡している場合は、図
8に示すように、一端をかご7下に、他端をつり合おも
り8下に取り付けられたつり合ロープ6aのうち、かご
7側及びつり合おもり8側のいずれかに把持具9を取り
付け、この把持具9のフック9aに補助おもり10を、
更に必要に応じて補助おもり11を吊り下げる。この補
助おもり10及び11の吊着によって、かご7側の荷重
とつり合おもり8側の荷重との不平衡が増大する。この
不平衡荷重により、かご7は単にブレーキ5を開放する
のみで自走し、ブレーキ5の開放・制動を繰り返すこと
によって、かご7を下階F1又は上階F2へ着床させる
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、手巻き
ハンドル12を使用できない場合で、ブレーキ5を開放
してもかご7が動かない場合、かご7側とつり合おもり
8側の内、いずれかの側に補助おもり10及び11を吊
ってかご7を自走で昇降させる必要がある。この場合、
荷重は完全に平衡することは有り得ず、いずれか一方の
側の荷重が他方の側の荷重よりも重いのが通例である。
このため、荷重の大きい側に補助おもり10及び11を
吊った方が、荷重の小さい側に吊るよりも少ない補助お
もり10及び11で済み、効率的である。
【0009】しかしながら、従来のエレベータの乗客の
救出運転では、かご7側とつり合おもり8側の内いずれ
の側の荷重が重いか、判別できなかった。このため、仮
に、荷重の小さい側を選択した場合、より多くの補助お
もり10及び11を吊る必要があり、非効率的で救出に
長時間を要する、という問題があった。
【0010】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたものであり、かご内乗客の救出に先立って、
かご側とつり合おもり側の内いずれの側の荷重が重いか
を判別し、重い側に補助おもりを吊着して自走によりか
ごを昇降させてエレベータの乗客を救出する装置及び方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1のエ
レベータの救出運転装置は、一方にかごが、他方につり
合おもりが吊り下げられた主索を巻上機の綱車に巻き掛
けてかごを昇降させるようにしたエレベータにおいて、
かごが階間で停止して乗客が閉じ込められた場合に、か
ごを自走で昇降させて上記乗客を救出するエレベータの
救出運転装置に係るものであって、巻上機に防振手段を
敷設し、この防振手段の撓みによって生ずる巻上機の傾
斜方向を傾斜方向検出手段で検出して、かご側及びつり
合おもり側のうち傾斜方向を増大させる側へ補助おもり
を取り付けてかごを自走昇降させるようにしたものであ
る。
【0012】この発明に係る第2のエレベータの救出運
転装置は、第1のエレベータの救出運転装置において、
傾斜方向検出手段を、巻上機に水平に添着して綱車の回
転軸に直交する方向の傾斜を検出する水準器としたもの
である。
【0013】この発明に係る第3のエレベータの救出運
転装置は、第2のエレベータの救出運転装置において、
水準器は、かご側の荷重とつり合おもり側の荷重が平衡
したときに水準となるように調整される調整手段を具備
するとしたものである。
【0014】この発明に係る第4のエレベータの救出運
転装置は、第2のエレベータの救出運転装置において、
水準器の水準面は、上部に傾斜して架設された鏡によっ
て映し出されて水平方向から目視できるとしたものであ
る。
【0015】この発明に係る第5のエレベータの救出運
転装置は、第1のエレベータの救出運転装置において、
傾斜方向検出手段を、巻上機に立設された支持腕から垂
下された振子と、この振子の振れを測定する測定具とか
らなるとしたものである。
【0016】この発明に係るエレベータの救出運転方法
は、一方にかごが、他方につり合おもりが吊り下げられ
た主索を巻上機の綱車に巻き掛けてかごを昇降させるよ
うにしたエレベータにおいて、例えば停電でかごが階間
で停止して乗客が閉じ込められた場合に、かごを自走で
昇降させて上記乗客を救出するエレベータの救出運転方
法に係るものであって、上記巻上機に防振手段を敷設す
る敷設工程と、上記防振手段の撓みによって生ずる上記
巻上機の傾斜方向を検出する傾斜方向検出手段を上記巻
上機に添着する添着工程と、上記かごを建物側に固定す
るかご固定工程と、上記かごを固定した後に上記巻上機
のブレーキを開放するブレーキ開放工程と、上記ブレー
キを開放した状態で上記傾斜方向検出手段が水準となる
ように調整する調整工程と、この調整工程の後に上記か
ごの固定を解くかご開放工程と、上記かごが階間で停止
したときに上記傾斜方向検出手段が検出した傾斜方向を
読み取る傾斜方向読取工程と、上記傾斜方向を増大させ
る側へ補助おもりを取り付ける補助おもり取付工程と、
上記巻上機のブレーキを開放して上記かごを自走で階床
まで昇降させて乗客を救出する救出工程とからなるとし
たものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図4は、
この発明の実施の形態1を示す。図1において、1は機
械室、2はこの機械室1内に設置された巻上機、3はこ
の巻上機2の綱車、3aは綱車軸、4は電動機軸4aを
介して綱車3を駆動する電動機、5はこの電動機軸4a
に取り付けられて綱車3を制止するブレーキである。6
は一端にはかご7が吊り下げられ、他端にはつり合おも
り8が吊り下げられて綱車3に巻き掛けられた主索、6
aは一端がかご7下に、他端がつり合おもり8下に取り
付けられたつり合ロープ、9はかご7側及びつり合おも
り8側のうち、重量の大きい側でつり合ロープ6aを把
持する把持具9で、図1ではつり合おもり8側を把持す
る場合を示す。
【0018】9aはこの把持具9に取り付けられたフッ
ク、10はフック9に吊り下げられた補助おもり、11
は補助おもり10の下部に取り付けられた補助おもりで
ある。F1はかご7が着床して乗客を乗降させる下階、
F2は同じく上階で、図1はかご7が下階F1と上階F
2の間に停止して乗客を閉じ込めた場合を示す。21a
は巻上機2の一の脚下に敷設された防振ゴムからなる防
振手段、21bは同じく巻上機2の他の脚下に敷設され
た防振ゴム、22は上記巻上機の傾斜方向を検出する水
準器22からなる傾斜方向検出手段である。
【0019】図2は傾斜方向検出手段である水準器22
の詳細を示し、22aは水準機22の水準面、22bは
長手方向を綱車軸3aと直交する方向に向けて水準面2
2a上に取り付けられた液体が封入された管、22cは
管22b内に封入されたフロート、22dはフロートの
位置を計測する目盛、22eは水準面22aの一端部を
軸支する軸、22fは水準面22aの他端部を上下動さ
せて水準面22aが水準になるように調整する調整手段
で、かご7側とつり合おもり8側が平衡した場合にフロ
ート22cは管22bの中央となるように調整されてい
る。
【0020】次にエレベータのかご内乗客の救出運転に
ついて説明する。エレベータの運転中に停電が発生し、
かご7は乗客Mを閉じ込めたまま下階F1と上階F2の
間で停止したとする。つり合おもり8は、通常かご7に
定格負荷の45%〜50%の荷重がかかったときに平衡
するように設定されている。ここでは、かご7には少人
数しか乗っておらず、かご7側の方が軽い不平衡荷重と
する。このときの防振ゴム21aと防振ゴム21bの相
対的な伸縮関係は、平衡荷重の場合に比べて防振ゴム2
1a側の方が防振ゴム21b側よりも低位となって巻上
機2は傾斜する。このため、フロート22cは図3に示
すように防振ゴム21b側へ移動し、符号22cαで示
す位置となる。従って、フロート22cの位置からつり
合おもり8の方が重いことが判るので、図1に示すよう
に補助おもり10及び11をつり合おもり8側に吊り下
げた後ブレーキ5を手動で開放し、かご7を自走により
上昇させて上階F2に着床させ、乗客Mを救出する。
【0021】なお、水準器22を水平に調整するには、
図4に示すように昇降路壁25に取り付けられた支持腕
26にかご7を固定した後、ブレーキ5を開放する。こ
のブレーキ5の開放によって主索6のかご7側の張力
は、つり合おもり8側の張力Wwと同値となり、完全に
平衡する。このときの水準器22を、フロート22cが
中央に位置するように調整手段22fで調整する。
【0022】上記実施の形態1によれば、巻上機2に水
準器22を設けてかご7側とつり合おもり8側の内、い
ずれの荷重が大きいかを判別するようにしたので、かご
内乗客の救出に先立って、この荷重の大きい側に補助お
もり10及び11を吊って荷重の不平衡を効率的に増大
させてかご7を自走させることができ、かご内乗客の速
やかな救出が可能である。また、かご7を固定した後、
ブレーキ5を開放してかご7側とつり合おもり8側の平
衡状態を創出し、この平衡状態で調整手段22fによっ
て水準器22を水平に調整するようにしたので、不平衡
荷重を正確に検出することができる。更に、水準器22
はフロート22cの移動方向を綱車軸3aと直交する方
向に向けて取り付けられるとしたので、巻上機2の傾斜
検出の感度が高い。
【0023】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2を示し、水準器22の上部に鏡を傾斜して架設し
て水準面22aを水平方向から目視できるようにしたも
のである。このものにあっても実施の形態1と同様にか
ご内乗客の速やかな救出が可能となると共に、水準面を
直視できない場合であっても荷重の不平衡を知得でき
る。
【0024】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3を示し、傾斜方向検出手段として、巻上機2に立
設された支持腕27から鎖28を介して垂下された振子
29と、この振子29に添着された支持具30と、この
支持具30の振れを測定する測定具31とから構成した
もので、巻上機2の傾斜に伴って振子29が図示矢印L
又はR方向に振れたとすると、このL又はR方向の振れ
を測定してもよいし、また、支持具30が矢印U又はD
で示したように上下方向に振れるのを測定してもよい。
このものにあっても実施の形態1と同様にかご内乗客の
速やかな救出が可能となると共に、振子29の設置方向
に関係なく巻上機2の傾斜検出が可能である。
【0025】実施の形態4.図7は、この発明の実施の
形態4を示し、巻上機2をピット33に設置して主索6
を綱車3の下側から巻き掛けて立ち上げ、それぞれ昇降
路天井34に取り付けられた吊車35及び36に巻き掛
けて立ち下げ、一方にかご7を吊り下げ、他方にはつり
合おもり8を吊り下げたものである。この実施の形態4
にあっても、かご7側の荷重の変動によって巻上機2の
傾斜が変動するので、この傾斜を水準器22で検出する
ことにより、荷重の大きい側に補助おもり10及び11
を吊り、荷重の不平衡を効率的に増大させてかご7を自
走させ、かご内乗客の速やかな救出が可能である。ま
た、巻上機2をピット33に設置するようにしたので、
主索6を直接把持具9で把持して補助おもり10及び1
1を吊ることができる。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上述べたとおり構成されて
いるので以下に述べる効果を奏する。この発明に係る第
1のエレベータの救出運転装置は、一方にかごが、他方
につり合おもりが吊り下げられた主索を巻上機の綱車に
巻き掛けてかごを昇降させるようにしたエレベータにお
いて、かごが階間で停止して乗客が閉じ込められた場合
に、かご側の荷重とつり合おもり側の荷重の不平衡によ
って生ずる巻上機の傾斜方向を傾斜方向検出手段で検出
して、かご側及び記つり合おもり側のうち傾斜方向を増
大させる側へ補助おもりを取り付けてかごを自走昇降さ
せ、乗客を救出するようにしたものである。このため、
不平衡を効率的に増大させてかごを自走させることがで
き、かご内乗客の速やかな救出が可能となる、という効
果を奏する。
【0027】この発明に係る第2のエレベータの救出運
転装置は、第1のエレベータの救出運転装置において、
傾斜方向検出手段を、巻上機に水平に添着して綱車の回
転軸に直交する方向の傾斜を検出する水準器としたの
で、巻上機の傾斜検出の感度が高い、という効果を奏す
る。
【0028】この発明に係る第3のエレベータの救出運
転装置は、第2のエレベータの救出運転装置において、
水準器は、かご側の荷重とつり合おもり側の荷重が平衡
したときに水準となるように調整される調整手段を具備
するとしたので、このものにあっても上記と同様に巻上
機の傾斜検出の感度が高い、という効果を奏する。
【0029】この発明に係る第4のエレベータの救出運
転装置は、第2のエレベータの救出運転装置において、
水準器の水準面は、上部に傾斜して架設された鏡によっ
て映し出されて水平方向から目視できるとしたので、水
準面を直視できない場合であっても荷重の不平衡を知得
できる、という効果を奏する。
【0030】この発明に係る第5のエレベータの救出運
転装置は、第1のエレベータの救出運転装置において、
傾斜方向検出器を、巻上機に立設された支持腕から垂下
された振子と、この振子の振れを測定する測定具とから
なるとしたので、設置方向に関係なく巻上機の傾斜検出
が可能である、という効果を奏する。
【0031】この発明に係るエレベータの救出運転方法
は、一方にかごが、他方につり合おもりが吊り下げられ
た主索を巻上機の綱車に巻き掛けてかごを昇降させるよ
うにしたエレベータにおいて、予めかご側とつり合おも
りの荷重を平衡させ、その時の傾斜方向検出手段を水準
となるように調整しておいて、かごが階間で停止したと
きに傾斜方向検出手段の傾斜方向を読み取り、かご側及
びつり合おもり側のうち、その傾斜方向を増大させる側
へ補助おもりを取り付けた後、巻上機のブレーキを開放
してかごを自走で階床まで昇降させて乗客を救出するよ
うにしたものである。このため、不平衡を効率的に増大
させてかごを自走させることができ、かご内乗客の速や
かな救出が可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の乗客の救出運転装置の全体構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1における要部を示す
斜視図。
【図3】 この発明の実施の形態1における動作説明
図。
【図4】 この発明の実施の形態1における動作説明
図。
【図5】 この発明の実施の形態2における要部を示す
側面図。
【図6】 この発明の実施の形態3における要部を示す
側面図。
【図7】 この発明の実施の形態4におけるエレベータ
の乗客の救出運転装置の全体構成図。
【図8】 従来のエレベータの乗客の救出運転装置の全
体構成図。
【図9】 従来のエレベータの乗客の救出運転装置の要
部断面図。
【符号の説明】
1 機械室、 2 巻上機、 3 綱車、 3a 綱車
軸、 4 電動機、4a 電動機軸、 5 ブレーキ、
6 主索、 6a つり合ロープ、 7かご、 8
つり合おもり、 9 把持具、 9a フック、 10
補助ほもり、 21a 防振ゴム、 21b 防振ゴ
ム、 22 水準器、 F2 上階、 F1 下階、
M 乗客。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方にかごが、他方に上記かごに所定の
    荷重が積載されたときに平衡するつり合おもりが吊り下
    げられた主索を巻上機の綱車に巻き掛けて上記かごを昇
    降させるようにしたエレベータの上記かごが階間で停止
    した場合に、上記かごを階床まで自走で昇降させて乗客
    を救出するエレベータの救出運転装置において、上記巻
    上機が載置されて上記巻上機にかかる荷重によって撓み
    量が変化する防振手段と、この防振手段の撓みによって
    生ずる上記巻上機の傾斜方向を検出する傾斜方向検出手
    段と、上記かご側及び上記つり合おもり側のうち上記傾
    斜方向を増大させる側へ取り付けられて上記かごを自走
    昇降させる補助おもりとを備えたエレベータの乗客救出
    運転装置。
  2. 【請求項2】 傾斜方向検出手段を、巻上機に水平に添
    着されて綱車の回転軸に直交する方向の傾斜を検出する
    水準器とした請求項1に記載のエレベータの乗客救出運
    転装置。
  3. 【請求項3】 水準器は、かご側の荷重とつり合おもり
    側の荷重が平衡したときに水準となるように調整される
    調整手段を具備するものとした請求項2に記載のエレベ
    ータの乗客救出運転装置。
  4. 【請求項4】 水準器の水準面は、上部に傾斜して架設
    された鏡によって映し出されて水平方向から目視できる
    ものとした請求項2に記載のエレベータの乗客救出運転
    装置。
  5. 【請求項5】 傾斜方向検出手段を、巻上機に立設され
    た支持腕から垂下された振子と、この振子の振れを測定
    する測定具とからなるものとした請求項1に記載のエレ
    ベータの乗客救出運転装置。
  6. 【請求項6】 一方にかごが、他方に上記かごに所定の
    荷重が積載されたときに平衡するつり合おもりが吊り下
    げられた主索を巻上機の綱車に巻き掛けて上記かごを昇
    降させるようにしたエレベータの上記かごが階間で停止
    した場合に、上記かごを自走で階床まで昇降させて乗客
    を救出するエレベータの救出運転方法において、上記巻
    上機にかかる荷重によって撓み量が変化する防振手段を
    敷設する敷設工程と、上記防振手段の撓みによって生ず
    る上記巻上機の傾斜方向を検出する傾斜方向検出手段を
    上記巻上機に添着する添着工程と、上記かごを建物側に
    固定するかご固定工程と、このかご固定工程の後に上記
    巻上機のブレーキを開放するブレーキ開放工程と、上記
    ブレーキを開放した状態で上記傾斜方向検出手段の検出
    が水準となるように調整する調整工程と、この調整工程
    の後に上記かごの固定を解くかご開放工程と、上記かご
    が階間で停止したときに上記傾斜方向検出手段が検出し
    た傾斜方向を読み取る傾斜方向読取工程と、上記かご側
    及び上記つり合おもり側のうち上記傾斜方向を増大させ
    る側へ補助おもりを取り付けて上記かご側の荷重と上記
    つり合おもり側の荷重との不平衡を増大させる補助おも
    り取付工程と、上記巻上機のブレーキを開放して上記か
    ごを自走で階床まで昇降させて乗客を救出する救出工程
    とからなるエレベータの乗客救出運転方法。
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