JPH09272671A - エレベーターの据付装置及びエレベーターの据付工法 - Google Patents

エレベーターの据付装置及びエレベーターの据付工法

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JPH09272671A
JPH09272671A JP8137696A JP8137696A JPH09272671A JP H09272671 A JPH09272671 A JP H09272671A JP 8137696 A JP8137696 A JP 8137696A JP 8137696 A JP8137696 A JP 8137696A JP H09272671 A JPH09272671 A JP H09272671A
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JP
Japan
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elevator
car
installation work
installation
hoistway
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Application number
JP8137696A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Kamata
和明 鎌田
Tadashi Suzuki
正 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据付作業が据付作業用昇降体から安全かつ容
易にでき、また建物の工程に及ぼす影響が少ないエレベ
ーターの据付装置を得る。 【解決手段】 かご用下部レール4を立設し、かご枠7
と作業台23からなる据付作業用昇降体25を係合す
る。また、三相誘導電動機により動作して巻上索28を
巻き込み、据付作業用昇降体25の重心よりも上方に離
れると共に、重心から水平方向に同距離それぞれ離れて
配置され、かつかご用下部レール4と巻上索28との間
に据付作業用空間を形成してエンドレスウィンチ26を
設ける。また、巻上索28を連結した固定体17をかご
用下部レール4よりも上方に設ける。そして、エンドレ
スウィンチ26を運転して昇降路機器の据付を行う。 【効果】 簡易な構成により作業台を水平に保ち据付の
安全性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路を昇降す
る据付作業用昇降体からの作業により昇降路に装着され
る機器の据付作業を行うエレベーターの据付工法及びエ
レベーターの据付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特公平5−9354号公
報に示されたエレベーターの据付工法に類似した従来の
エレベーターの据付装置を説明する図で、エレベーター
の昇降路を概念的に示す斜視図である。図において、1
は昇降路、2は昇降路1の上方に設けられた機械室、3
は機械室2に設置された巻上機、4は昇降路1内の両側
にそれぞれ立設されたかご用レール、5はかご用レール
4から離れて昇降路1内の両側にそれぞれ立設されたつ
り合おもり用レールである。
【0003】6は昇降路1壁に設けられてかご用レール
4又はつり合おもり用レール5を支持したブラケット、
7は両側がそれぞれかご用レール4に移動可能に係合さ
れた本設用のかごの主要部を形成するかご枠、8は昇降
路1下部の壁に仮設されたドラム式の電動ウィンチで、
巻上機3の綱車に巻掛けられてかご枠7に連結されたウ
ィンチロープ9が設けられている。10は昇降路1の下
部に仮設された電動ウィンチ8の制御盤である。
【0004】11は昇降路1壁に仮設された中継箱で、
一端がかご枠7に接続された制御ケーブル12が接続さ
れている。13は次に述べる作業台に仮設された電動ウ
ィンチ8の操作釦、14はかご枠7の上に仮設された作
業台、15は機械室2に設けられた周知の調速機で、調
速機ロープがかご枠7に設けられた非常止め装置に連結
されている。
【0005】従来のエレベーターの据付装置による据付
作業は上記の装置によって次に述べるように行われる。
すなわち、先ず昇降路1の下部にかご枠7の高さの二倍
分程度のかご用レール4が立設される。そして、昇降路
1下部の壁に電動ウィンチ8及び制御盤10が仮設され
る。次いで、昇降路1の下部でかご枠7を組立てて立設
されたかご用レール4に移動可能に係合されて、かご枠
7の上に作業台14が仮設される。
【0006】また、これらの工程と前後して機械室2に
巻上機3及び調速機15を設置すると共に、かご枠7に
非常止め装置を装着する。次に、ウィンチロープ9を機
械室2へ引き上げて巻上機3の綱車に巻掛けて、下降し
かご枠7に連結する。また、かご枠7に電動ウィンチ8
の操作釦13を装着する。このようにして、昇降路1を
昇降する据付作業用昇降体が形成される。
【0007】そして、作業員が作業台14に乗り操作釦
13により電動ウィンチ8を運転し据付作業用昇降体を
移動させて、他の揚重装置(図示しない)によって吊り
上げられた上部用のかご用レール4を順次連結しながら
昇降路1の全高にわたって、芯出ししブラケット6に固
定する。この後につり合おもり用レール5、図示が省略
してあるがエレベーターの乗場装置、昇降路内の機器の
据付を行う。
【0008】次に、据付作業用昇降体を昇降路1の上部
に係留して、電動ウィンチ8及びウィンチロープ9を撤
去する。そして、つり合おもり(図示しない)を昇降路
1下部で組立ててつり合おもり用レール5に移動可能に
係合する。次いで、エレベーターの主索(図示しない)
を巻上機3の綱車に巻掛けて下降し、一端にかご枠7
を、他端につり合おもりを連結する。以後、巻上機3に
よる低速運転を行い据付作業用昇降体を昇降させること
により、昇降路1の各種の機器の据付を行うようになっ
ている。
【0009】また、図6は、例えば特公平7−4745
3号公報に示された他の従来のエベータの据付工法を説
明した工程図である。なお、エレベーターの据付工法の
装置は前述の図5と同様に構成されている。図6に示す
据付工法において、工程1において、機械室2に巻上機
3が設置される。そして、工程2により昇降路1下部に
電動ウィンチ8が設置され、工程3により昇降路1の下
部にかご用レール4が立設される。
【0010】次いで、工程4によりエレベーターの本設
用のかご枠7が組立てられて立設されたかご用レール4
に移動可能に係合され、工程5によりかご枠7の上に作
業台14が仮設される。次に、工程6へ進みウィンチロ
ープ9を機械室2へ引き上げて巻上機3の綱車に巻掛け
て下降しかご枠7に連結し、工程7により据付作業用昇
降体を移動させて、上部用のかご用レール4及びつり合
おもり用レール5を昇降路1の全高にわたって立設す
る。
【0011】そして、工程8により据付作業用昇降体を
昇降路1の上部に係留して、工程9によってウィンチロ
ープ9を撤去し、次いで工程10により電動ウィンチ8
を撤去する。次に、工程11によってつり合おもりを昇
降路1下部で組立てて、つり合おもり用レール5に移動
可能に係合し、工程12へ進んでエレベーターの主索を
巻上機3の綱車に巻掛けて下降して一端にかご枠7を、
他端につり合おもりを連結する。
【0012】そして、工程13により巻上機3による低
速運転を行い据付作業用昇降体を昇降させることにより
乗場の機器の取付を行い、工程14により昇降路1内機
器の取付を行う。そして、工程15によって配管、配
線、結線を行い、工程16へ進んでかご枠7から作業台
14を取り外す。次いで、工程17によりかご枠7を主
要部として形成されるかごの全体を組立てて、工程18
により試運転、調整運転を行ってエレベーターの据付が
終了する。
【0013】また、図7は、例えば特開昭60−213
676号公報に示された他の従来のエレベーターの据付
装置を説明する図で、エレベーターの昇降路を概念的に
示す斜視図である。図において、前述の図5と同符号は
相当部分を示し、16は機械室2に設けられた機械台、
17はエレベーターの本設用のかご枠7の下部寄りに設
けられた作業台、18はかご枠7に設けられてかご用レ
ール4に移動可能に係合された案内具である。
【0014】19はかご枠7の上部に仮設された天秤機
構、20は天秤機構19の両端部にそれぞれ設けられた
電動エンドレスウィンチで、速度、容量等が同仕様のも
のが設置されている。21は機械室2に仮設され機械台
16に支持されてウィンチロープ9が連結された綱止め
梁、22は天秤機構19の傾きを検出して電動エンドレ
スウィンチ20を制御する安全装置である。
【0015】従来のエレベーターの据付は上記の装置に
よって次に述べるように行われる。すなわち、綱止め梁
21を機械室2又は昇降路1の高さ方向の中間位置に仮
設し、綱止め梁21にウィンチロープ9が連結されて吊
下される。そして、昇降路1の下部でかご枠7を組立て
て立設されたかご用レール4に移動可能に係合されて、
かご枠7に作業台14が仮設され、また天秤機構19が
仮設されて天秤機構19に電動エンドレスウィンチ20
が設けられる。
【0016】次いで、ウィンチロープ9を電動エンドレ
スウィンチ20に巻き込ませて、昇降路を昇降する据付
作業用昇降体が形成される。これによって、電動エンド
レスウィンチ20を運転して据付作業用昇降体を昇降さ
せて、作業台17からの作業によって昇降路1のエレベ
ーターの機器の据付が行われる。そして、据付作業用昇
降体の昇降中に両方の電動エンドレスウィンチ20のウ
ィンチロープ9に対する作動距離に差が生じて天秤機構
19が傾くと安全装置22が動作する。
【0017】この安全装置22の動作時に、例えば据付
作業用昇降体が上昇中であれば天秤機構19の上昇端の
電動エンドレスウィンチ20を停止し、天秤機構19の
下降端の電動エンドレスウィンチ20の運転を継続す
る。そして、天秤機構19が水平姿勢にもどると安全装
置22の動作により天秤機構19の上昇端の電動エンド
レスウィンチ20の運転が再開される。
【0018】また、据付作業用昇降体が下降中であれ
ば、天秤機構19の下降端の電動エンドレスウィンチ2
0を停止し、天秤機構19の上昇端の電動エンドレスウ
ィンチ20の運転を継続する。そして、天秤機構19が
水平姿勢にもどると安全装置22の動作により天秤機構
19の上昇端の電動エンドレスウィンチ20の運転が再
開される。このようにして、両方の電動エンドレスウィ
ンチ20のウィンチロープ9に対する作動距離の差によ
る据付作業用昇降体の傾きを防ぐようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の図
5に示すエレベーターの据付装置において、ドラム式の
電動ウィンチ8が昇降路1の壁に仮設されるために、電
動ウィンチ8を避けてつり合おもり用レール5を据付け
る。そして、電動ウィンチ8の撤去後に電動ウィンチ8
対応箇所のつり合おもり用レール5を据付けことになる
ため、重複した工程を要し作業能率が低下する。また、
ドラム式の電動ウィンチ8は600kg〜700kg程度の
重量があるため、撤収のために煩雑な手数が掛かり、ま
た巻上機3の綱車を使用するので、早期に機械室2に巻
上機3の据付けを要し、工程手順が制約されるという問
題点があった。
【0020】また、昇降路1の壁に仮設された電動ウィ
ンチ8にあわせて制御盤10が昇降路1の壁に装着され
るので、制御盤10回路に故障が発生すると作業員が据
付作業用昇降体から昇降路1下部へ移って点検したり、
故障発生時の据付作業用昇降体の位置によっては、作業
員が据付作業用昇降体から他へ移動困難であって救出が
必要になったりするという問題点があった。
【0021】また、上記のような従来の図6に示すエレ
ベーターの据付工法は、建物の内装工事の開始前に電動
ウィンチ8の撤収を行い、電動ウィンチ8の撤収時にお
いて建物の仕上げ床等の内装を損傷しないようにしたも
のである。このため、工程13において巻上機3による
低速運転を行い据付作業用昇降体を昇降させることによ
り乗場の機器の取付を行うことになる。したがって、乗
場の機器の取付が据付工程の後半になり、建物の工程の
都合による早期乗場機器の取付に対応できないという問
題点があった。
【0022】また、上記のような従来の図7に示すエレ
ベーターの据付装置においては、かご用レール4に接近
してウィンチロープ9が配置されるので、かご用レール
4とウィンチロープ9の両者の間の据付作業用空間が不
足する。このため、据付作業用空間を得るために、かご
枠7の下部寄りに作業台14が仮設される。また、かご
枠7の上部寄りに天秤機構19が仮設されて天秤機構1
9の上に電動エンドレスウィンチ20が設けられる。
【0023】このため、昇降路1の下部から立設された
据付途中の最上端のかご用レール4の上に次のかご用レ
ール4を接続する場合に、作業台14からの距離が遠く
作業が困難である。また、このときに据付作業用昇降体
を据付途中の最上端のかご用レール4の上端に接近させ
て、案内具18が脱レールする不具合が生じるという問
題点があった。
【0024】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、据付作業が据付作業用昇降体か
ら安全かつ容易にでき、また建物の工程に及ぼす影響が
少ないエレベーターの据付工法及びエレベーターの据付
装置を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターの据付装置においては、エレベーターの昇降路の下
部に立設されたかご用下部レールと、このかご用下部レ
ールに移動可能に係合されたエレベーターの本設かご枠
及びこの本設かご枠の上側に設けられた作業台からなる
据付作業用昇降体と、この据付作業用昇降体に装着され
て三相誘導電動機により駆動され巻上索を巻き込み、据
付作業用昇降体の重心よりも上方に離れると共に、重心
から水平方向に同距離それぞれ離れて配置され、かつか
ご用下部レールと巻上索との間に水平方向に据付作業用
空間を形成して配置されたエンドレスウィンチと、かご
用下部レールの上端よりも上方に配置されて巻上索の上
端がそれぞれ連結された固定体とが設けられる。そし
て、エンドレスウィンチを運転して作業台から昇降路に
装着されるエレベーターの機器の据付作業が行われる。
【0026】また、この発明に係るエレベーターの据付
装置においては、エレベーターの昇降路の下部に立設さ
れたかご用下部レールと、このかご用下部レールに移動
可能に係合されたエレベーターの本設かご枠及びこの本
設かご枠の上側に設けられた作業台からなる据付作業用
昇降体と、かご用下部レールの上端よりも上方に配置さ
れた固定体と、この固定体に装着されて三相誘導電動機
により駆動されて巻上索を巻き込み、据付作業用昇降体
の重心を通る鉛直線から水平方向に同距離それぞれ離れ
て配置され、巻上索の下端が据付作業用昇降体の重心よ
りも上方に離れた位置で据付作業用昇降体に連結され、
かつかご用下部レールと巻上索との間に水平方向に据付
作業用空間を形成して配置されたエンドレスウィンチと
が設けられる。そして、エンドレスウィンチを運転して
作業台から昇降路に装着されるエレベーターの機器の据
付作業が行われる。
【0027】また、この発明に係るエレベーターの据付
装置においては、かご用下部レールとこのかご用下部レ
ールから水平方向に少なくとも50センチメートル離れ
て設けられた巻上索とにより据付作業用空間を形成して
配置されたエンドレスウィンチが設けられる。そして、
エンドレスウィンチを運転して、作業台から昇降路に装
着されるエレベーターの機器の据付作業が行われる。
【0028】また、この発明に係るエレベーターの据付
装置においては、エンドレスウィンチそれぞれの回転速
度を検出する検出器と、これらの検出器の一方の出力が
所定値を超えたときに動作する異常検出器とが設けられ
る。そして、異常検出器の動作によりエンドレスウィン
チの両方が制動される。
【0029】また、この発明に係るエレベーターの据付
装置においては、エンドレスウィンチを制御する制御盤
が装備された据付作業用昇降体が設けられる。
【0030】また、この発明に係るエレベーターの据付
工法においては、エレベーターのかご用下部レールを昇
降路下部に立設する工程、昇降路下部においてエレベー
ターの本設かご枠を組立てる工程、エレベーターの本設
かご枠の上部に作業台を組立てる工程、かご用下部レー
ルの上端よりも上方に固定体を仮設する工程、巻上索の
上端を固定体に連結して昇降路へ吊下しエンドレスウィ
ンチに巻き込ませる工程、エンドレスウィンチを据付作
業用昇降体に装着し、据付作業用昇降体の重心よりも上
方に離れると共に、重心から水平方向に同距離それぞれ
離れて配置し、かつかご用下部レールと巻上索との間に
水平方向に据付作業用空間を形成して配置する工程、据
付作業用昇降体からの作業によりかご用下部レールより
も上方のかご用レールを立設する工程、据付作業用昇降
体を昇降させることにより乗場の機器を取付ける工程、
つり合おもり用レールを昇降路の全高にわたって立設す
る工程、つり合おもりを組立ててつり合おもり用レール
に係合する工程、据付作業用昇降体を昇降路の上部に移
動して係留する工程、エンドレスウィンチ及び巻上索を
撤去する工程、エレベーターの主索を機械室に据付けた
巻上機に巻掛けて据付作業用昇降体とつり合おもりを連
結する工程、巻上機を運転して据付作業用昇降体からの
作業により昇降路内機器を取付ける工程、昇降路に配
管、配線、結線を行う工程、かご枠から作業台を取り外
す工程、かご枠を主要部として形成されるかごの全体を
組立てる工程、及び試運転、調整運転を行う工程が設け
られる。
【0031】また、この発明に係るエレベーターの据付
工法においては、エレベーターのかご用下部レールを昇
降路下部に立設する工程、昇降路下部においてエレベー
ターの本設かご枠を組立てる工程、本設かご枠の上部に
作業台を組立て据付作業用昇降体を構成する工程、かご
用下部レールの上端よりも上方に固定体を仮設する工
程、エンドレスウィンチを固定体に装着し、据付作業用
昇降体の重心を通過する鉛直線から水平方向に同距離そ
れぞれ離れて配置する工程、巻上索を三相誘導電動機に
より駆動されるエンドレスウィンチに巻き込ませて昇降
路内に吊下げ、下端を据付作業用昇降体の重心よりも上
方に離れた位置で据付作業用昇降体に連結し、かつかご
用下部レールとの間に水平方向に据付作業用空間を形成
して配置する工程、据付作業用昇降体からの作業により
かご用下部レールよりも上方のかご用レールを立設する
工程、据付作業用昇降体を昇降させることにより乗場の
機器を取付ける工程、つり合おもり用レールを昇降路の
全高にわたって立設する工程、つり合おもりを組立てて
つり合おもり用レールに係合する工程、据付作業用昇降
体を昇降路の上部に移動して係留する工程、エンドレス
ウィンチ及び巻上索を撤去する工程、エレベーターの主
索を機械室に据付けた巻上機に巻掛けて据付作業用昇降
体とつり合おもりを連結する工程、巻上機を運転して据
付作業用昇降体からの作業により昇降路内機器を取付け
る工程、昇降路に配管、配線、結線を行う工程、かご枠
から作業台を取り外す工程、かご枠を主要部として形成
されるかごの全体を組立てる工程、及び試運転、調整運
転を行う工程が設けられる。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図3は、この発明の一実施の形態
を示す図で、図1はエレベーターの昇降路を概念的に示
す斜視図、図2は図1に対応したエベータの据付工法を
説明した工程図、図3は図1の制御盤の要部回路図であ
る。なお、図1〜図3の他は前述の図5におけるエレベ
ーターの据付装置と同様に構成されている。図におい
て、1は昇降路、2は昇降路1の上方に設けられた機械
室、3は機械室2に設置された巻上機、4は昇降路1内
の両側にそれぞれ立設されたかご用下部レール、5はか
ご用下部レール4から離れて昇降路1内の両側にそれぞ
れ立設されたつり合おもり用レールである。
【0033】6は昇降路1壁に設けられてかご用下部レ
ール4又はつり合おもり用レール5を支持したブラケッ
ト、7は両側がそれぞれかご用下部レール4に移動可能
に係合されたエレベーターの本設用のかごの主要部を形
成するかご枠、18はかご枠7に設けられてかご用下部
レール4に移動可能に係合された案内具、23はかご枠
7の上部寄りに設けられた作業台、13は作業台23に
設けられた操作釦、24はかご枠7の上端に設けられた
上梁、25はかご枠7及び作業台23を主要部とする据
付作業用昇降体である。
【0034】26は上梁24に装着されて三相誘導電動
機により駆動されるエンドレスウィンチで、据付作業用
昇降体25の重心よりも上方に離れると共に、同特性の
ものが重心から水平方向に同距離それぞれ離れて配置さ
れ、また後述する巻上索が設けられてこの巻上索が、か
ご用下部レール4から水平方向に50cm程度離れて配置
されて据付作業用空間を形成している。
【0035】27は機械室2に配置され、すなわちかご
用下部レール4の上端よりも上方に配置された綱止め梁
からなる固定体、28は巻上索で、一端が固定体27に
連結されて昇降路1内に吊下され、エンドレスウィンチ
26のそれぞれに対応して配置されてエンドレスウィン
チ26に巻き込まれている。10は据付作業用昇降体2
5に仮設されたエンドレスウィンチ26の制御盤であ
る。
【0036】図3は制御盤10、操作釦13に対応した
の要部回路図で、29は上梁24の一側の端部寄り装着
されたエンドレスウィンチ26の三相誘導電動機からな
る第一電動機、30は上梁24の第一電動機29に対向
した他側の端部寄り装着されたエンドレスウィンチ26
の三相誘導電動機からなる第二電動機、31は第一電動
機29の回転速度を検出するパルス検出器からなる第一
検出器、32は第二電動機30の回転速度を検出するパ
ルス検出器からなる第二検出器、33は第一スイッチ、
34は第二スイッチである。
【0037】35は第一リレーで、350はそれの常開
接点である。36は第二リレーで、360はそれの常開
接点である。37は上昇スイッチ、38は下降スイッ
チ、39は上昇リレーで、390はそれの常閉接点、3
91、392はそれぞれそれの常開接点である。40は
下降リレーで、400はそれの常閉接点、401、40
2はそれぞれそれの常開接点である。41はパルス検出
リレーからなる異常検出器で、411はそれの常閉接点
である。
【0038】上記のように構成されたエレベーターの据
付装置において、次に述べるように据付作業が行われ
る。すなわち、先ず昇降路1の下部にかご枠7の高さの
二倍分程度のかご用下部レール4が立設される。なお、
このときに要すれば下部のつり合おもり用レール5を立
設することも可能である。そして、昇降路1の下部で本
設用のかご枠7を組立てて立設されたかご用下部レール
4に移動可能に係合されて、かご枠7の上にかご枠7を
足場として利用して作業台14が仮設される。なお、都
合によってかご枠7の床を設けない場合は、適宜に足場
を仮設して作業台14を取付ける。
【0039】なお、作業台14の仮設と前後してつり合
おもり(図示しない)を組立てて、立設されたつり合お
もり用レール5に移動可能に係合することも可能であ
る。そして、機械室2が建設されている場合には、巻上
機3の機械台の上に固定体27を仮設し、巻上索28の
一端を連結してそれぞれのエンドレスウィンチ26に対
応させて昇降路1内に吊下する。また、機械室2が建設
されていない場合には、図示を省略するがかご用下部レ
ール4の上端よりも上方位置における昇降路1に綱止め
梁からなる固定体27を仮設して巻上索28の一端を連
結する。
【0040】次いで、上梁24にエンドレスウィンチ2
6を前述したように装着して、エンドレスウィンチ26
のみを運転して吊下した巻上索28を巻き込ませる。な
お、エンドレスウィンチ26は、据付作業用昇降体25
の重心を通る鉛直線に対して、躯体に対する電動機の位
置が上梁24に図1に示すように点対称となるように互
い違いの姿勢に装着される。
【0041】そして、制御盤10、操作釦13等が据付
作業用昇降体25に装着されて昇降路1を昇降する据付
作業用昇降体25が形成される。次いで、作業員が作業
台14に乗り操作釦13により据付作業用昇降体25を
移動させて、かご用下部レール4の上端から案内具18
が外れる直前位置で据付作業用昇降体25を停止させ
る。この状態で、巻上索28との間の据付作業用空間に
よりかご用下部レール4よりも上方のかご用レールを接
続し、またつり合おもり用レールを順次接続し、この作
業を繰り返して昇降路1の全高にわたってかご用レール
及びつり合おもり用レールが立設される。
【0042】また、かご用レール及びつり合おもり用レ
ールの立設と共に、図示が省略してあるがエレベーター
の乗場機器、昇降路1内機器の取付が行われる。なお、
建物の工事の都合によってはつり合おもり用レールの立
設、つり合おもりの装着よりも早期にエレベーターの乗
場機器の取付を行うことも可能である。
【0043】そして、据付作業における据付作業用昇降
体25の昇降時に、上梁24の両端のエンドレスウィン
チ26の相互に巻上索28に対する巻き込み、巻き戻し
作用に差異があると据付作業用昇降体25が傾こうとす
る。このときに、上梁24よりも2トートル程度下方に
ある据付作業用昇降体25の重心が、傾こうとした据付
作業用昇降体25の上方側になる端部に設けられたエン
ドレスウィンチ26に接近する。
【0044】これによって、傾こうとした据付作業用昇
降体25の上方側になる端部に設けられたエンドレスウ
ィンチ26の負荷が増大し、下方側になる端部に設けら
れたエンドレスウィンチ26の負荷は減少する。このた
め、エンドレスウィンチ26はそれぞれ三相誘導電動機
により駆動されているので、トルクと回転速度の関係か
ら増負荷側の三相誘導電動機に滑りが発生し、減負荷側
の三相誘導電動機は回転速度が増す。これにより、減負
荷側のエンドレスウィンチ26が他方の増負荷側のエン
ドレスウィンチ26の位置に到達する。
【0045】したがって、傾こうとした据付作業用昇降
体25が自動的に水平姿勢に復帰し、水平姿勢により昇
降する。このため、図7に示す天秤機構19及び電気的
制御回路を有する安全装置22を用いることなく、簡易
な構成であって、高い作動信頼性が得られる構成により
据付作業用昇降体25の水平姿勢を保つことができ据付
作業の安全性を向上することができる。
【0046】また、制御盤10、操作釦13、エンドレ
スウィンチ26が据付作業用昇降体25に装備されるの
で、据付作業用昇降体25から容易に点検でき、修復す
ることができる。このため、据付作業中の故障に容易に
対応することができ、据付作業の安全性、作業能率を向
上することができる。
【0047】また、以上説明した構成と据付手順によっ
て図2に示すような工程によって据付作業が行われる。
すなわち、工程1において、かご用下部レール4が昇降
路1下部に立設され、工程2により昇降路1下部におい
てエレベーターの本設用のかご枠7が組立られる。そし
て、工程3によってかご枠7の上部に作業台23が組立
られる。
【0048】次いで、工程4によりかご用下部レール4
の上端よりも上方の固定体27が仮設される。なお、こ
のときに機械室2に巻上機3を据付けることも可能であ
る。そして、工程5へ進み、巻上索28の上端を固定体
27に連結して昇降路1へ吊下してエンドレスウィンチ
26に巻き込ませて、工程6によりエンドレスウィンチ
26を前述の条件による位置において据付作業用昇降体
25に装着する。
【0049】次に、工程7により据付作業用昇降体25
からの作業によりかご用下部レール4よりも上方のかご
用レールを立設して、工程8により据付作業用昇降体2
5を昇降させることにより乗場の機器の取付を行う。ま
た、工程9によってつり合おもり用レール5を昇降路1
の全高にわたって立設し、工程10によりつり合おもり
を組立ててつり合おもり用レール5に係合する。なお、
建物の工事の都合に応じて工程8及び工程9を相互に入
れ替えて実施することもできる。
【0050】そして、工程11により据付作業用昇降体
25を昇降路1の上部に移動して係留し、工程12によ
ってエンドレスウィンチ26及び巻上索28を撤去す
る。次いで、工程13により巻上機3を機械室2に設置
し、エレベーターの主索を巻上機3に巻掛けて据付作業
用昇降体25とつり合おもりを連結して、工程14によ
り巻上機3を運転して据付作業用昇降体25からの作業
により昇降路1内機器の取付を行う。
【0051】そして、工程15によって配管、配線、結
線を行い、工程16へ進んでかご枠7から作業台14を
取り外す。次いで、工程17によりかご枠7を主要部と
して形成されるかごの全体を組立てて、工程18により
試運転、調整運転を行ってエレベーターの据付が終了す
る。このようにして、建物の工事の都合によってエレベ
ーターの乗場の仕上げを急ぐ場合に、前述の図6におけ
る工程13の乗場機器の取付を、図2に示す工程8にお
いて行うことができる。したがって、建物の工程に及ぼ
す影響が少なく、建物の工事の都合に容易に対応するこ
とができる。
【0052】また、据付工事時の据付作業用昇降体25
の昇降は、第一スイッチ33及び第二スイッチ34が閉
成されて第一リレー35、第二リレー36が付勢され
る。そして、上昇スイッチ37、下降スイッチ38のい
ずれかを閉成することにより第一電動機29及び第二電
動機30が付勢されて両方のエンドレスウィンチ26が
それぞれ運転される。
【0053】そして、何らかの異常によって両方のエン
ドレスウィンチ26の一方が過速度状態になると、その
エンドレスウィンチ26の巻上索28駆動機構の回転速
度が上がり、対応した検出器のパルス数が増大する。こ
れによって、異常検出器41が動作して常閉接点411
が開放して第一電動機29及び第二電動機30が同時に
消勢される。そして、両方のエンドレスウィンチ26の
電磁制動機(図示しない)が平衡して動作するので、安
全に据付作業用昇降体25を停止することができ、異常
発生時の安全性を向上することができる。
【0054】実施の形態2.図4は、この発明の他の実
施の形態を示す図で、エレベーターの昇降路を概念的に
示す斜視図である。なお、図4の他は前述の図1〜図3
におけるエレベーターの据付装置と同様に構成されてい
る。図において、図1〜図3と同符号は相当部分を示
し、42はかご用下部レール4の上端部よりも上方にお
ける昇降路1の中間部からなる上方位置、43は上方位
置42の昇降路1壁に形成された建物梁、44は建物梁
43と建物梁43に対向したエレベーターの乗場45の
間に架設されて仮設された渡し梁である。
【0055】46は渡し梁44の上に仮設された仮設
台、47は仮設台46に設けられた支持台からなる固定
体、26は固定体47に装着されて三相誘導電動機によ
り駆動されるエンドレスウィンチで、据付作業用昇降体
25の重心を通過する鉛直線から水平方向に同距離それ
ぞれ離れて同特性のものが配置されている。なお、10
は乗場45に仮設されたエンドレスウィンチ26の制御
盤である。
【0056】28は巻上索で、エンドレスウィンチ26
に巻き込まれて昇降路1内に吊下され、下端が上梁24
に連結されて据付作業用昇降体25の重心よりも上方に
離れると共に、据付作業用昇降体25の重心から水平方
向に同距離それぞれ離れて配置され、しかも、かご用下
部レール4から水平方向に50cm程度離れて配置されて
据付作業用空間を形成している。
【0057】上記のように構成されたエレベーターの据
付装置においても、かご用下部レール4、据付作業用昇
降体25が前述の図1〜図3の実施の形態と同様に設け
られ。そして、機械室2が建設されていない場合には、
昇降路1の中間部からなる上方位置42に建物梁43等
を介して固定体47が仮設される。そして、固定体47
にエンドレスウィンチ26が巻上索28の巻き込み口を
下向きにして装着される。
【0058】この構成によって、エレベーターが大型で
あってがご枠7の重量が増大したときに、据付作業用昇
降体25からエンドレスウィンチ26の重量を減量する
ことができ、過大重量による不都合に対処することがで
きる。また、動力電源配置の制約上から、また電圧降下
の制約上から据付作業用昇降体25にエンドレスウィン
チ26が装着できない場合に対処することができる。そ
して、図4に示す構成により図1〜図3の実施の形態と
同様に、据付作業用昇降体25の水平姿勢を保つことが
でき据付作業の安全性を向上することができる。
【0059】また、建物の工事の都合によってエレベー
ターの乗場の仕上げを急ぐ場合に、図2に示す工程8に
おいて乗場機器の取付を行うことができる。このよう
に、図1〜図3の実施の形態と同様に建物の工程に及ぼ
す影響が少なく、建物の工事の都合に容易に対応するこ
とができる。また、エンドレスウィンチ26の一方が過
速度状態になると、パルス検出リレー41の動作を介し
て両方のエンドレスウィンチ26が制動されて、図1〜
図3の実施の形態と同様に、異常発生時の安全性を向上
することができる。
【0060】なお、機械室2が建設されたときには、機
械室2に固定体47を設けて、エンドレスウィンチ2
6、制御盤10等を機械室2に移動して固定体47にエ
ンドレスウィンチ26を装着する。そして、機械室2の
エンドレスウィンチ26の運転を介して据付作業用昇降
体25による据付作業が行われる。このような据付作業
においても、据付作業用昇降体25の水平姿勢保持、建
物の工事の都合に対する対応、異常発生時の安全性を向
上の作用を得ることができる。
【0061】また、図4の実施の形態において、制御盤
10を据付作業用昇降体25に装着することが容易に可
能である。これによって、制御盤10を据付作業用昇降
体25から容易に点検でき、要すれば修復することがで
きる。このため、据付作業中の故障に容易に対応するこ
とができ、据付作業の安全性、作業能率を向上すること
ができる。
【0062】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、エレベ
ーターの昇降路の下部に立設されたかご用下部レール
と、このかご用下部レールに移動可能に係合されたエレ
ベーターの本設かご枠及びこの本設かご枠の上側に設け
られた作業台からなる据付作業用昇降体と、この据付作
業用昇降体に装着されて三相誘導電動機により駆動され
巻上索を巻き込み、据付作業用昇降体の重心よりも上方
に離れると共に、重心から水平方向に同距離それぞれ離
れて配置され、かつかご用下部レールと巻上索との間に
水平方向に据付作業用空間を形成して配置されたエンド
レスウィンチと、かご用下部レールの上端よりも上方に
配置されて巻上索の上端がそれぞれ連結された固定体と
を設けたものである。そして、エンドレスウィンチを運
転して作業台から昇降路に装着されるエレベーターの機
器の据付作業を行う。
【0063】これによって、簡易な構成であって、高い
作動信頼性が得られる構成により据付作業用昇降体の水
平姿勢を保つことができ据付作業を容易化し、また安全
性を向上する効果がある。また、建物の工程に及ぼす影
響が少なく、建物の工事との対応を容易化する効果があ
る。
【0064】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの昇降路の下部に立設されたかご用下部レー
ルと、このかご用下部レールに移動可能に係合されたエ
レベーターの本設かご枠及びこの本設かご枠の上側に設
けられた作業台からなる据付作業用昇降体と、かご用下
部レールの上端よりも上方に配置された固定体と、この
固定体に装着されて三相誘導電動機により駆動されて巻
上索を巻き込み、据付作業用昇降体の重心を通る鉛直線
から水平方向に同距離それぞれ離れて配置され、巻上索
の下端が据付作業用昇降体の重心よりも上方に離れた位
置で据付作業用昇降体に連結され、かつかご用下部レー
ルと巻上索との間に水平方向に据付作業用空間を形成し
て配置されたエンドレスウィンチとを設けたものであ
る。そして、エンドレスウィンチを運転して作業台から
昇降路に装着されるエレベーターの機器の据付作業を行
う。
【0065】これによって、簡易な構成であって、高い
作動信頼性が得られる構成により据付作業用昇降体の水
平姿勢を保つことができ据付作業を容易化し、また安全
性を向上する効果がある。また、建物の工程に及ぼす影
響が少なく、建物の工事との対応を容易化する効果があ
る。
【0066】また、エレベーターが大型であってかご枠
の重量が増大したときに、据付作業用昇降体からエンド
レスウィンチの重量を減量することができ、過大重量に
よる不都合に容易に対処できる効果がある。また、動力
電源配置の制約、電圧降下の制約上から、据付作業用昇
降体にエンドレスウィンチが装着できない場合に容易に
対処できる効果がある。
【0067】また、この発明は以上説明したように、か
ご用下部レールとこのかご用下部レールから水平方向に
少なくとも50センチメートル離れて設けられた巻上索
とにより据付作業用空間を形成して配置されたエンドレ
スウィンチを設けたものである。そして、エンドレスウ
ィンチを運転して、作業台から昇降路に装着されるエレ
ベーターの機器の据付作業が行われる。
【0068】これによって、簡易な構成であって、高い
作動信頼性が得られる構成により据付作業用昇降体の水
平姿勢を保つことができると共に、据付作業用空間によ
り据付作業を容易化し、また安全性を向上する効果があ
る。また、建物の工程に及ぼす影響が少なく、建物の工
事との対応を容易化する効果がある。
【0069】また、この発明は以上説明したように、エ
ンドレスウィンチそれぞれの回転速度を検出する検出器
と、これらの検出器の一方の出力が所定値を超えたとき
に動作する異常検出器とを設けたものである。そして、
異常検出器の動作によりエンドレスウィンチの両方を制
動するものである。
【0070】これによって、簡易な構成であって、高い
作動信頼性が得られる構成により据付作業用昇降体の水
平姿勢を保つことができ据付作業を容易化し、また安全
性を向上する効果がある。また、建物の工程に及ぼす影
響が少なく、建物の工事との対応を容易化する効果があ
る。また、一方のエンドレスウィンチの異常発生により
両方のエンドレスウィンチが平衡して制動されるので異
常発生時の安全性を向上する効果がある。
【0071】また、この発明は以上説明したように、エ
ンドレスウィンチを制御する制御盤が装備された据付作
業用昇降体を設けたものである。これによって、エンド
レスウィンチの制御盤を据付作業用昇降体から容易に点
検でき、要すれば修復することができる。このため、据
付作業中の故障に容易に対応することができ、据付作業
の安全性、作業能率を向上する効果がある。
【0072】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターのかご用下部レールを昇降路下部に立設する
工程、昇降路下部においてエレベーターの本設かご枠を
組立てる工程、エレベーターの本設かご枠の上部に作業
台を組立てる工程、かご用下部レールの上端よりも上方
に固定体を仮設する工程、巻上索の上端を固定体に連結
して昇降路へ吊下してエンドレスウィンチに巻き込ませ
る工程、エンドレスウィンチを据付作業用昇降体に装着
し、据付作業用昇降体の重心よりも上方に離れると共
に、重心から水平方向に同距離それぞれ離れて配置し、
かつかご用下部レールと巻上索との間に水平方向に据付
作業用空間を形成して配置する工程、据付作業用昇降体
からの作業によりかご用下部レールよりも上方のかご用
レールを立設する工程、据付作業用昇降体を昇降させる
ことにより乗場の機器を取付ける工程、つり合おもり用
レールを昇降路の全高にわたって立設する工程、つり合
おもりを組立てて、つり合おもり用レールに係合する工
程、据付作業用昇降体を昇降路の上部に移動して係留す
る工程、エンドレスウィンチ及び巻上索を撤去する工
程、エレベーターの主索を機械室に据付けた巻上機に巻
掛けて据付作業用昇降体とつり合おもりを連結する工
程、巻上機を運転して据付作業用昇降体からの作業によ
り昇降路内機器を取付ける工程、昇降路に配管、配線、
結線を行う工程、かご枠から作業台を取り外す工程、か
ご枠を主要部として形成されるかごの全体を組立てる工
程、及び試運転、調整運転を行う工程を設けたものであ
る。
【0073】これによって、簡易な構成であって、高い
作動信頼性が得られる構成により据付作業用昇降体の水
平姿勢を保つことができ据付作業を容易化し、また安全
性を向上する効果がある。また、建物の工程に及ぼす影
響が少なく、建物の工事との対応を容易化する効果があ
る。
【0074】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターのかご用下部レールを昇降路下部に立設する
工程、昇降路下部においてエレベーターの本設かご枠を
組立てる工程、本設かご枠の上部に作業台を組立て据付
作業用昇降体を構成する工程、かご用下部レールの上端
よりも上方に固定体を仮設する工程、エンドレスウィン
チを固定体に装着し、据付作業用昇降体の重心を通過す
る鉛直線から水平方向に同距離それぞれ離れて配置する
工程、巻上索を三相誘導電動機により駆動されるエンド
レスウィンチに巻き込ませて昇降路内に吊下げ、下端を
据付作業用昇降体の重心よりも上方に離れた位置で据付
作業用昇降体に連結し、かつかご用下部レールとの間に
水平方向に据付作業用空間を形成して配置する工程、据
付作業用昇降体からの作業によりかご用下部レールより
も上方のかご用レールを立設する工程、据付作業用昇降
体を昇降させることにより乗場の機器を取付ける工程、
つり合おもり用レールを昇降路の全高にわたって立設す
る工程、つり合おもりを組立ててつり合おもり用レール
に係合する工程、据付作業用昇降体を昇降路の上部に移
動して係留する工程、エンドレスウィンチ及び巻上索を
撤去する工程、エレベーターの主索を機械室に据付けた
巻上機に巻掛けて据付作業用昇降体とつり合おもりを連
結する工程、巻上機を運転して据付作業用昇降体からの
作業により昇降路内機器を取付ける工程、昇降路に配
管、配線、結線を行う工程、かご枠から作業台を取り外
す工程、かご枠を主要部として形成されるかごの全体を
組立てる工程、及び試運転、調整運転を行う工程を設け
たものである。
【0075】これによって、簡易な構成であって、高い
作動信頼性が得られる構成により据付作業用昇降体の水
平姿勢を保つことができ据付作業を容易化し、また安全
性を向上する効果がある。また、建物の工程に及ぼす影
響が少なく、建物の工事との対応を容易化する効果があ
る。
【0076】また、エレベーターが大型であってかご枠
の重量が増大したときに、据付作業用昇降体からエンド
レスウィンチの重量を減量することができ、過大重量に
よる不都合に容易に対処できる効果がある。また、動力
電源配置の制約、電圧降下の制約上から、据付作業用昇
降体にエンドレスウィンチが装着できない場合に容易に
対処できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーターの昇降路を概念的に示す斜視図。
【図2】 図1に対応したエレベーターの据付工法を説
明した工程図。
【図3】 図1の制御盤の要部回路図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す図で、エレベ
ーターの昇降路を概念的に示す斜視図。
【図5】 従来のエレベーターの据付工法を説明する図
で、エレベーターの昇降路を概念的に示す斜視図。
【図6】 他の従来のエレベーターの据付工法を説明し
た工程図。
【図7】 他の従来のエレベーターの据付工法を説明す
る図で、エレベーターの昇降路を概念的に示す斜視図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 機械室、3 巻上機、4 かご用下部
レール、5 つり合おもり用レール、7 かご枠、10
制御盤、23 作業台、25 据付作業用昇降体、2
6 エンドレスウィンチ、27 固定体、28 巻上
索、31 検出器、32 検出器、41 異常検出器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの昇降路の下部に立設され
    たかご用下部レールと、このかご用下部レールに移動可
    能に係合された上記エレベーターの本設かご枠及びこの
    本設かご枠の上側に設けられた作業台からなる据付作業
    用昇降体と、この据付作業用昇降体に装着されて三相誘
    導電動機により駆動され巻上索を巻き込み、上記据付作
    業用昇降体の重心よりも上方に離れると共に、上記重心
    から水平方向に同距離それぞれ離れて配置され、かつ上
    記かご用下部レールと上記巻上索との間に水平方向に据
    付作業用空間を形成して配置されたエンドレスウィンチ
    と、上記かご用下部レールの上端よりも上方に配置され
    て上記巻上索の上端がそれぞれ連結された固定体とを備
    え、上記エンドレスウィンチを運転して上記作業台から
    上記昇降路に装着される上記エレベーターの機器の据付
    作業を行うエレベーターの据付装置。
  2. 【請求項2】 エレベーターの昇降路の下部に立設され
    たかご用下部レールと、このかご用下部レールに移動可
    能に係合された上記エレベーターの本設かご枠及びこの
    本設かご枠の上側に設けられた作業台からなる据付作業
    用昇降体と、上記かご用下部レールの上端よりも上方に
    配置された固定体と、この固定体に装着されて三相誘導
    電動機により駆動されて巻上索を巻き込み、上記据付作
    業用昇降体の重心を通る鉛直線から水平方向に同距離そ
    れぞれ離れて配置され、上記巻上索の下端が上記据付作
    業用昇降体の重心よりも上方に離れた位置で上記据付作
    業用昇降体に連結され、かつ上記かご用下部レールと上
    記巻上索との間に水平方向に据付作業用空間を形成して
    配置されたエンドレスウィンチとを備え、上記エンドレ
    スウィンチを運転して上記作業台から上記昇降路に装着
    される上記エレベーターの機器の据付作業を行うエレベ
    ーターの据付装置。
  3. 【請求項3】 かご用下部レールとこのかご用下部レー
    ルから水平方向に少なくとも50センチメートル離れて
    設けられた巻上索とにより据付作業用空間を形成して配
    置されたエンドレスウィンチを備えたを特徴とする請求
    項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベーターの据
    付装置。
  4. 【請求項4】エンドレスウィンチそれぞれの回転速度を
    検出する検出器と、これらの検出器の一方の出力が所定
    値を超えたときに動作する異常検出器とを備え、この異
    常検出器の動作により上記エンドレスウィンチの両方を
    制動することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項3のいずれかに記載のエレベーターの据付装置。
  5. 【請求項5】エンドレスウィンチを制御する制御盤が装
    備された据付作業用昇降体としたことを特徴とする請求
    項1、請求項2、請求項3又は請求項4のいずれかに記
    載のエレベーターの据付装置。
  6. 【請求項6】 エレベーターのかご用下部レールを昇降
    路下部に立設する工程、上記昇降路下部において上記エ
    レベーターの本設かご枠を組立てる工程、上記本設かご
    枠の上部に作業台を組立て据付作業用昇降体を構成する
    工程、上記かご用下部レールの上端よりも上方に固定体
    を仮設する工程、巻上索の上端を上記固定体に連結して
    上記昇降路へ吊下して三相誘導電動機により駆動される
    エンドレスウィンチに巻き込ませる工程、上記エンドレ
    スウィンチを据付作業用昇降体に装着し、上記据付作業
    用昇降体の重心よりも上方に離れると共に、上記重心か
    ら水平方向に同距離それぞれ離れて配置し、かつ上記か
    ご用下部レールと上記巻上索との間に水平方向に据付作
    業用空間を形成して配置する工程、上記据付作業用昇降
    体からの作業により上記かご用下部レールよりも上方の
    かご用レールを立設する工程、上記据付作業用昇降体を
    昇降させることにより乗場の機器を取付ける工程、つり
    合おもり用レールを上記昇降路の全高にわたって立設す
    る工程、つり合おもりを組立てて上記つり合おもり用レ
    ールに係合する工程、上記据付作業用昇降体を上記昇降
    路の上部に移動して係留する工程、上記エンドレスウィ
    ンチ及び巻上索を撤去する工程、エレベーターの主索を
    機械室に据付けた巻上機に巻掛けて上記据付作業用昇降
    体と上記つり合おもりを連結する工程、上記巻上機を運
    転して上記据付作業用昇降体からの作業により上記昇降
    路内機器を取付ける工程、上記昇降路に配管、配線、結
    線を行う工程、上記かご枠から上記作業台を取り外す工
    程、上記かご枠を主要部として形成されるかごの全体を
    組立てる工程、及び試運転、調整運転を行う工程による
    エレベーターの据付工法。
  7. 【請求項7】 エレベーターのかご用下部レールを昇降
    路下部に立設する工程、上記昇降路下部において上記エ
    レベーターの本設かご枠を組立てる工程、上記本設かご
    枠の上部に作業台を組立て据付作業用昇降体を構成する
    工程、上記かご用下部レールの上端よりも上方に固定体
    を仮設する工程、エンドレスウィンチを上記固定体に装
    着し、上記据付作業用昇降体の重心を通過する鉛直線か
    ら水平方向に同距離それぞれ離れて配置する工程、巻上
    索を三相誘導電動機により駆動される上記エンドレスウ
    ィンチに巻き込ませて上記昇降路内に吊下げ、下端を上
    記据付作業用昇降体の重心よりも上方に離れた位置で上
    記据付作業用昇降体に連結し、かつ上記かご用下部レー
    ルとの間に水平方向に据付作業用空間を形成して配置す
    る工程、上記据付作業用昇降体からの作業により上記か
    ご用下部レールよりも上方のかご用レールを立設する工
    程、上記据付作業用昇降体を昇降させることにより乗場
    の機器を取付ける工程、つり合おもり用レールを上記昇
    降路の全高にわたって立設する工程、つり合おもりを組
    立てて上記つり合おもり用レールに係合する工程、上記
    据付作業用昇降体を上記昇降路の上部に移動して係留す
    る工程、上記エンドレスウィンチ及び巻上索を撤去する
    工程、エレベーターの主索を機械室に据付けた巻上機に
    巻掛けて上記据付作業用昇降体と上記つり合おもりを連
    結する工程、上記巻上機を運転して上記据付作業用昇降
    体からの作業により上記昇降路内機器を取付ける工程、
    上記昇降路に配管、配線、結線を行う工程、上記かご枠
    から上記作業台を取り外す工程、上記かご枠を主要部と
    して形成されるかごの全体を組立てる工程、及び試運
    転、調整運転を行う工程によるエレベーターの据付工
    法。
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