JP5924542B2 - 撮像光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、小型且つ薄型の電子機器に内蔵される撮像光学系に関する。
近年、携帯電話機やデジタルスチルカメラなど、小型の撮像光学系が内蔵された小型且つ薄型の電子機器(以下、小型電子機器と称す。)が増えている。小型電子機器では、レンズを配置するためのスペースや奥行きに制限があるため、固定焦点レンズを用いているものが多い。固定焦点レンズは、レンズ全長を5mm程度に抑えることができるため、小型電子機器に容易に内蔵させることができるからである。一方、ズームレンズは、ズーム倍率が3倍程度の場合にレンズ全長が20mm程度となる。よって、ズームレンズを含む撮像光学系をそのまま小型電子機器に内蔵するのは困難な場合がある。そこで、ズームレンズを含む撮像光学系を奥行きやスペースが限られた小型の電子機器に内蔵するため、プリズムやミラーによって光路を90度折曲げることがある。
例えば、特許文献1では、奥行きを小さくするためにプリズムで光路を90度折曲げた撮像光学系の提案がなされている。この特許文献1の提案では、両端面を凹面としたプリズムを用いている。このようにプリズムの前面を凹面とすることにより、プリズムの前面に入射する光の光線高さを抑えることができ、プリズムの奥行きを小さくすることができる。
特許文献2では、プリズムの前方に凹レンズを配置した撮像光学系の提案がなされている。この提案でも特許文献1と同様に、プリズムの前方に凹レンズを配置することでプリズムの前面に入射する光の光線高さを抑えることができ、プリズムの奥行きを小さくすることができる。
特許文献3では、収納時にプリズムを45度回転させ収納時の奥行きを減らす提案がなされている。また、特許文献4では、プリズムの前面や前方に凹面又は凹レンズを設けていない撮像光学系の提案がなされている。
特開2003−43354号公報 特開2004−37966号公報 特開2007−86141号公報 特開2007−155948号公報
上述したように、小型電子機器に内蔵される撮像光学系は、収納スペースや奥行きに制限があるためにプリズムやミラーを用いて光路を90度折曲げることが多々ある。また、小型電子機器は薄型であるため、中心軸に対する光線高さを低く抑える必要がある。
これらの課題を解決するため、上記特許文献1や特許文献2のように、プリズムの入射面及び又は射出面を凹レンズとして形成したり、プリズムの前方に凹レンズを配置したりすることがある。しかしながら、特許文献1や特許文献2の発明では、前面を凹面としたプリズムや、プリズムの前方に配置した凹レンズの厚みのため、撮像光学系の中心軸に対する光線高さを縮小したとしても小型の電子機器におけるレンズの収納スペースに撮像光学系を収納することが困難であると言う問題点がある。例えば、特許文献2のように、プリズムの前方に凹レンズを配置した場合、出願人の調査によれば、対角寸法5.69mmの撮像素子に対して凹レンズの厚みが1.2mm、プリズムの厚みが4.0mmであり、合わせて5.2mmの厚みになってしまう。このような光学系の外側にはレンズ枠なとの機械部品がさらに必要なため、これらの機械部品を含めた撮像光学系を小型電子機器における収納スペースに収納することが困難である。
この問題点を解決するため、上記特許文献3では、収納時にプリズムを45度回転させ、収納時の奥行きを減らす提案がなされている。しかしながら、特許文献3の発明では、撮影のためにプリズムを回転させたときの位置決めに高い精度が要求されるという問題点がある。
上記特許文献4では、プリズムの前面や前方に凹面又は凹レンズを設けていない撮像光学系の提案がなされている。しかしながら、この撮像光学系は、ワイドでの画角が狭いという問題点があり、現在の市場の要求を満たすことはできない。
プリズムにパワーを設けず、或いは、プリズムの前方に凹レンズを設けることなく、プリズムの大きさを抑える方法としては、プリズムの近傍に絞りを設けることが考えられる。しかしながら、プリズムの近傍に絞りを配置すると、後群のレンズ径が大きくなるという問題点が新たに生じてしまう。
本発明は、V端(撮像素子の短方向の端点)での光線束の光線高さを光学系全体で小さく抑えることで被写体方向の厚みを薄くした撮像光学系であって、倍率調整機能を備えた撮像光学系を提供することを目的としている。
本発明の撮像光学系は、倍率調整を可能とする倍率調整機能を備えた撮像光学系である。この撮像光学系は、被写体側に光軸を折曲げる機能を有した光軸折曲手段を備えている。また、撮像光学系は、光軸折曲手段の後方に順に、実像である中間像を生成する正のパワーを有した第1群と、軸外光束の方向を中心軸側に屈折させる正のパワーを有した第2群と、中間像を撮像素子に結像させる正のパワーを有した第3群と、を少なくとも備え、第1群、第2群、第3群で倍率調整を行うことを特徴とする。
本発明によれば、V端での光線束の光線高さを光学系全体で小さく抑えることで被写体方向の厚みを薄くした撮像光学系であって、倍率調整機能を備えた撮像光学系を提供することができる。
(a)は、本発明の実施形態に係る撮像素子の模式図であり、(b)は撮像光学系における光軸と直交する任意の面での光線束を表した模式図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像光学系のワイド端における近軸関係図であり、(b)は、中間倍率での近軸関係図であり、(c)は、テレ端での近軸関係図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る撮像光学系のワイド端における近軸関係図であり、(b)は、中間倍率での近軸関係図であり、(c)は、テレ端での近軸関係図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係る撮像光学系のワイド端における近軸関係図であり、(b)は、中間倍率での近軸関係図であり、(c)は、テレ端での近軸関係図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る撮像光学系のワイド端における近軸関係図であり、(b)は、中間倍率での近軸関係図であり、(c)は、テレ端での近軸関係図である。 (a)は、本発明の第5の実施の形態に係る撮像光学系のワイド端における近軸関係図であり、(b)は、中間倍率での近軸関係図であり、(c)は、テレ端での近軸関係図である。 (a)は、本発明の実施例1に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例2に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例3に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例4に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例5に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例6に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例7に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。 (a)は、本発明の実施例8に係る撮像光学系のワイド端における断面図であり、(b)は、中間倍率での断面図であり、(c)は、テレ端での断面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に述べる。
撮像素子50は、図1(a)に示すように、縦方向V(短方向)と横方向H(長方向)の長さの比が3:4の形状であり、V方向の端をV端と呼ぶ。V端という言葉は、V方向の端辺の全体を示す場合と、V方向の端辺の中点を示す場合があるが、以後の記述においては、後者の意味に用いる。図1(b)では、画面の4隅と上下V端の光線束を示している。このように、光学面の有効範囲は軸対称ではない。レンズは、軸対称に成型せずに、撮像素子50のV方向に相当する方向の上下をカットすることによって、上下方向の寸法を小さく抑えることができる。図1(b)に示すように、光線束の上下方向の限界は、画面の4隅と上下のV端で、ほとんど変わらないという性質があるので、レンズの上下方向の寸法は、V端の光線束の上下方向の光線高さで決まると考えて差し支えない。なお、撮像素子50のV方向とH方向の長さの比は、ハイディフィニション(High Definition)の場合9:16となる。すなわち、V:Hが3:4という比や9:16という比に限定されるものではない。
小型電子機器に内蔵する撮像光学系では、光学系の被写体方向の奥行きを小さくするため、被写体方向と撮像素子50のV方向を一致させる、すなわち、プリズムやミラーで光線束を90度折曲げることがある。被写体方向と撮像素子50のV方向を一致させた場合、光学系の被写体方向の奥行きを決めるのはV端に対応する光線束の中心軸に対する光線高さである。そこで、本発明は、V端の光線束の中心軸に対する光線高さを低く抑えることにより、撮像光学系の被写体方向の厚みを薄くすることを特徴とする。以下、この撮像光学系についてさらに詳しく述べる。
本実施形態に係る撮像光学系は、倍率調整機能(ズーミング機能)を備えた光学系である。この撮像光学系は、被写体側の端部(前方)にプリズムやミラーなどの光軸折曲手段を備える。そして、撮像光学系は、光軸折曲手段の後方に、実像である中間像を生成する機能を有する正のパワーを有したレンズ群と、軸外光束を中心軸側(中心軸方向)に屈折させる機能を有する正のパワーを有したレンズ群と、中間像を撮像素子に結像させる機能を有する正のパワーを有したレンズ群と、を少なくとも備える。
軸外光束を中心軸方向に屈折させる機能を有する正のパワーを有したレンズ群は、中間像が形成される位置の近傍に配置されている。すなわち、本実施形態に係る撮像光学系では、プリズムやミラーから射出された光線束の光線高さが高くなる前に中間像を形成し、さらに、この中間像が形成される位置の近傍で軸外光束を中心軸方向に屈折させることで、光学系全体での光線高さを低く抑えている。
また、本実施形態の撮像光学系は、中間像が生成されるため、絞りの中心を通る光線である主光線と中心軸(光軸)が中間像の前後の2箇所で交差する。よって、絞りは、前記中間像の前後の2箇所のいずれかの位置に配置されることとなる。
このような構成の本実施形態における撮像光学系によれば、V端の光線高さを低く抑えることができる。一般に、すべての面における光線高さがV方向の画面サイズより等しいか小さければ、それ以上光学系を薄く(被写体方向の厚みを薄く)することができない。言い換えれば、その場合にはV方向の画面サイズで光学系の厚さが決まるため、光学系中でのV端の光線高さをそれ以上低くする必要はない。すなわち、V端の光線高さを低く抑えることができれば、V端の光線束を切らないようにレンズを切断することもでき、光学系全体を薄くすることが可能である。
このように、本実施形態における撮像光学系によれば、光軸折曲手段の前方に厚みのある凹レンズを配置したり、光軸折曲手段であるプリズムの前面に負のパワーを持たせたりすることなく、撮像光学系の薄型化を実現できる。すなわち、本実施形態によれば、厚みのある凹レンズや厚みの増した光軸折曲手段(プリズム)を用いることなく撮像光学系の薄型化や小型化を実現できるため、スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な撮像光学系を提供できることとなる。
また、本実施形態における撮像光学系は、上述したように、光線高さが高くなる前に中間像を形成し、且つ、軸外光束を中心軸方向に屈折させるため、V端の光線高さを低く抑えることができる。そして、V端の光線高さを低く抑えることにより、撮像光学系の薄型化を実現できる。
なお、レンズ群としているが、必ずしも複数のレンズで構成する必要はなく、上記各機能を実現できるのであれば各群を一枚のレンズで構成してもよい。また、上記3つの機能を実現する各レンズ群が倍率調整(ズーミング)用移動群として必ずしも独立したレンズ群である必要はなく、中間像を生成する機能と軸外の光線束を軸方向に屈折させる機能とを有した移動群など、一つのレンズ群に複数の機能を持たせてもよい。また、上記レンズ群の前方(被写体側)や後方(撮像素子側)に固定したレンズ群を配置してもよい。さらに、光軸折曲手段の前方に、フィルタや防護ガラスなど、厚みのわずかな光学部品を配置してもよい。なお、以下の説明では、被写体側を前方、撮像素子側を後方として述べる。
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像光学系1の近軸関係を示す図である。図2(a)は広角端(ワイド端)、(b)は中間倍率、(c)は望遠端(テレ端)を表している。なお、以下の図においては、近軸光線として、撮像素子50の中心(画面の中心)に投影される光線束と、一つのV端の光線束と、を表示している。
図2に示すように、第1の実施の形態に係る撮像光学系1は、前端に光軸折曲手段としてのプリズムPを備え、プリズムPの後方に絞りSと正のパワーを有した可動レンズ群とからなる第1群G1を備える。また、撮像光学系1は、第1群G1の後方に、正のパワーを有した可動レンズ群である第2群G2を備え、第2群G2の後方には正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を備える。さらに撮像光学系1は、第3群G3の後方に赤外線フィルタIRFを備え、赤外線フィルタIRFの後方にCCDやCMOSなどの撮像素子50を備える。なお、図2においては、各群G1、G2、G3のレンズ群を一枚の薄肉レンズで模式して示しており、他の実施形態における図3〜図6に関しても同様である。これらの模式図は各群のパワーが正であること、中間像のおおまかな位置、各群が可動が固定か、および、各群の連動関係を示すためのものであり、各群のパワーの値や各群の位置に限定されるものではない。
プリズムPは、入射面から入射した光線束を90度折曲げて射出面から射出する光軸折曲手段である。図においては、光線束の進行状況を分かりやすくするためプリズムPは平面レンズとして記載しているが、実際は光線束を折曲げることが可能なプリズムである。なお、光軸折曲手段はプリズムに限定されずミラーなどを用いてもよい。光軸折曲手段がプリズムに限定されずミラーなどを用いてもよいことは、以下で記述する、第2から第5までの実施の形態においても同様である。
第1群G1は、プリズムPに近い側に絞りSが配置され、絞りSと正のパワーを有した可動レンズ群との間の距離は一定とされている。この第1群G1は、中間像IIを生成する機能を有しており、第1群G1の後方で中間像IIが生成される。
第2群G2は、第1群G1で生成される中間像IIの近傍に配置されており、軸外光束を内側(中心軸O方向)に屈折させる機能を有している。また、第2群G2は、第1群G1で生成される中間像IIをリレーする機能を備えている。言い換えれば、第2群G2は、中間像IIをリレーする機能の一部を受け持っている。
第3群G3は、(第1群G1、第2群G2、第3群G3の中で)最も撮像素子50側に配置されており、第2群G2で屈折した光線束を撮像素子50に結像させる機能を有する。
そして、本実施形態の撮像光学系1では、第1群G1、第2群G2、第3群G3の3つのレンズ群を軸に沿って動かしてズーミングを行い、第1群G1を軸に沿って動かしてフォーカシング(焦点調整)を行う。すなわち、本実施形態の撮像光学系1は、倍率調整機能と焦点調整機能を備えている。
次に、撮像光学系1における各群のパワー配分について述べる。撮像光学系1において全体の焦点距離は、中間像IIが一つあるため負になる。第2群G2は中間像付近に置かれるため、第2群G2による結像倍率は1程度になる。中間像IIと最終結像の大きさの比はワイド端で−1程度のため、第3群G3による結像倍率はワイド端で−1程度となる。全体の焦点距離は第1群G1の焦点距離と第2群G2による結像倍率と第3群G3による結像倍率の積のため、第1群G1の焦点距離はワイド端での全体の焦点距離と同程度の大きさとなる(逆符号)。
第2群G2の焦点距離は、第3群G3に対する入射瞳位置を決める働きを持ち、第3群G3に対する入射瞳位置から光学系全体の射出瞳位置が決まる。光学系全体の射出瞳位置は、撮像素子50への主光線の入射方向を左右する。そして、撮像素子50への主光線の入射方向には撮像素子50ごとに条件がある。その意味で第2群G2の焦点距離の範囲には広い可能性がある。また、非球面を多用する光学系では、画面周辺部での撮像素子50への主光線の入射方向が近軸射出瞳位置だけから一義的に決まるものではない。この面からも、第2群G2の焦点距離の範囲は広い可能性がある。
第3群G3の焦点距離は、中間像IIから最終結像までの距離を決める機能を持つ。すなわち、第3群G3の焦点距離が長くなれば光学系全体の全長が長くなり、第3群G3の焦点距離が短くなれば光学系全体の全長が短くなる。光学系全体の全長は短い方が良いが、第3群G3の焦点距離が小さくなれば発生する収差量が増えるため、第3群G3の適当な焦点距離は、光学系の大きさと性能への要求のバランスから決まる。さらに第2群G2が中間像IIをリレーする機能の一部を受け持っているため、第3群G3の焦点距離には第2群G2の働きによる影響が生じる。
以上の諸要素から各群のパワー配置は以下のように条件付けられる。表1の数値は、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|で算出した数値である。ここで記号|は絶対値を意味する。
表1に示すように、第1群G1は、最小で0.5、最大で3.0とするのが好適である。第2群G2は、最小で0.5、最大ではINFINITY(無限)、すなわち、0.5以上とするのが好適である。第3群G3は、最小で0.5、最大で1.5とするのが好適である。なお、この表1の数値に限定されるわけではない。
(表1)
最小値 最大値
第1群G1 0.5 3.0
第2群G2 0.5 INFINITY
第3群G3 0.5 1.5
本実施形態における撮像光学系1では、第1群G1で中間像を生成し、第2群G2で軸外光束を内側に屈折させるため、V端における光線高さを低く抑えることができる。すなわち、本実施形態によれば、V端における光線高さを低く抑えることができるため、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系1を提供できることとなる。
また、本実施形態における撮像光学系1では、3つのレンズ群をズーミングのために独立に動かす構成であるため、設計に対する自由度が高いという効果がある。
なお、本実施形態では、絞りSを第1群G1に配置しているが、この位置に限定されるものではない。上述したように、本発明では中間像IIを生成するため、絞りSを配置可能な場所は2箇所存在することとなる。よって、絞りSは、中間像IIの前方である第1群G1又はプリズムPの後面、或いは、中間像IIの後方である第3群G3に配置することができる。
中間像IIの前方に絞りを配置する場合と、中間像IIの後方に絞りを配置する場合の、光学系にとっての主要な効果の違いは、絞り径を固定してズーミングを行なった場合のFNO(光学系の明るさ)の変動量の違いである。絞り径を固定してズーミングを行なった場合、ワイド端からテレ端に向けてFNOは徐々に大きく(つまり、光学系は暗く)なっていく。そして、中間像IIの後方に絞りを配置する場合の方が、中間像IIの前方に絞りを配置する場合よりも、一般的にFNOの変動量が小さい。どの程度のFNOの変動量が好ましいかは、それぞれの光学系の目的および用途に応じて決まる問題であり、それに従って、どの場所に絞りを配置するかが選ばれることになる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態における撮像光学系11の近軸関係を示す。図3(a)は広角端(ワイド端)、(b)は中間倍率、(c)は望遠端(テレ端)を表している。なお、上記第1の実施の形態と共通するものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
上記第1の実施の形態では、3つのレンズ群をズーミングのために独立に動かす構成としていたが、本実施形態では、3つのレンズ群のうちの1つのレンズ群をズーミングに使わずに固定することで変倍機構を簡素化したことを特徴としている。すなわち、本実施形態の撮像光学系11では、第1群G1をズーミングに使わずに、フォーカシングのためだけに移動させることを特徴としている。以下、本実施形態の撮像光学系11に関して詳しく述べる。
図3に示すように、本実施の形態における撮像光学系11は、前端に光軸折曲手段としてのプリズムPを備え、このプリズムPの後面に絞りSが形成されている。また、撮像光学系11は、プリズムPの後方に、正のパワーを有した可動レンズ群である第1群G1を備え、第1群G1の後方に、正のパワーを有した可動レンズ群である第2群G2、正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を順に備える。さらに撮像光学系11は、第3群G3の後方に赤外線フィルタIRF及び撮像素子50を備える。
第1群G1は、第1の実施の形態と同様に中間像IIを生成する機能を有しており、第1群G1の後方で中間像IIが生成される。
第2群G2も第1の実施の形態と同様に、第1群G1で生成される中間像IIの近傍に配置されており、軸外光束を内側(軸方向)に屈折させる機能を有している。また、第2群G2は、第1群G1で生成される中間像IIをリレーする機能を備えている。言い換えれば、第2群G2は、中間像IIをリレーする機能の一部を受け持っている。
第3群G3も第1の実施の形態と同様に(第1群G1、第2群G2、第3群G3の中で)最も撮像素子50側に配置されており、第2群G2で屈折した光線束を撮像素子50に結像させる機能を有する。
そして、本実施形態の撮像光学系11では、第2群G2、第3群G3の2つのレンズ群を軸に沿って動かしてズーミングを行い、第1群G1を軸に沿って動かすことでフォーカシングを行う。すなわち、本実施形態の撮像光学系11は、倍率調整機能と焦点調整機能を備えており、第1群G1は、フォーカシング時のみ軸に沿って移動する。
次に、撮像光学系11における各群のパワー配分(各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|)について述べる。表2に示すように第1群G1は、最小で0.5、最大で3.0とするのが好適である。第2群G2は、最小で0.5、最大ではINFINITYとするのが好適である。第3群G3は、最小で0.5、最大で1.5とするのが好適である。なお、この表2の数値に限定されるわけではない。
(表2)
最小値 最大値
第1群G1 0.5 3.0
第2群G2 0.5 INFINITY
第3群G3 0.5 1.5
本実施形態における撮像光学系11では、第1群G1で中間像を生成し、第2群G2で軸外光束を内側に屈折させるため、V端の光線束の光線高さを低く抑えることができ、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系11を提供できることとなる。また、本実施形態の撮像光学系11は、フォーカシングがズーミングから分離されているのでフォーカシングの制御が単純化できるという利点がある。
なお、本実施形態では、絞りSをプリズムPの後面に配置しているが、この位置に限定されるものではない。上述したように、本発明では中間像IIを生成するため、絞りSを配置可能な場所は2箇所存在することとなる。よって、絞りSは、中間像IIの前方である第1群G1又はプリズムPの後面、或いは、中間像IIの後方である第3群G3に配置することができる。
(第3の実施の形態)
図4は、本発明の第3の実施の形態における撮像光学系21の近軸関係を示す図である。図4(a)は広角端(ワイド端)、(b)は中間倍率、(c)は望遠端(テレ端)を表している。なお、上記他の実施の形態と共通するものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態における撮像光学系21は、3つのレンズ群のうちの2つのレンズ群を連結して、一体として移動させることを特徴とする。すなわち、本実施形態では、第1群G1と第2群G2を連結していることを特徴とする。以下、本実施形態の撮像光学系21について詳しく述べる。
図4に示すように、本実施の形態における撮像光学系21は、前端に光軸折曲手段としてのプリズムPを備える。また、撮像光学系21は、プリズムPの後方に、正のパワーを有した可動レンズ群である第1群G1及び第2群G2を備え、第2群G2の後方に正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を備える。第1群G1と第2群G2は、間隔が固定されて前群GFを構成し、第3群G3は後群GRを構成している。さらに撮像光学系21は、第3群G3(後群GR)の後方に赤外線フィルタIRF及び撮像素子50を備える。
第1群G1は、上記第1及び第2の実施の形態と同様に中間像IIを生成する機能を有しており、第1群G1の後方で中間像IIが生成される。第2群G2も上記第1及び第2の実施の形態と同様に、第1群G1で生成される中間像IIの近傍に配置されており、軸外光束を内側(軸方向)に屈折させる機能を有している。第2群G2も上記他の実施形態と同様に、第1群で生成される中間像IIをリレーする機能を備えている。言い換えれば、第2群G2は、中間像IIをリレーする機能の一部を受け持っている。
第3群G3(後群GR)も上記他の実施の形態と同様に(第1群G1、第2群G2、第3群G3の中で)最も撮像素子50側に配置されており、第2群G2で屈折した光線束を撮像素子50に結像させる機能を有する。また、本実施形態では、第3群G3に絞りSが配置されている。
すなわち、本実施の形態における撮像光学系21は、第1群G1と第2群G2により構成される前群GFと、第3群G3により構成される後群GRと、からなる。そして、前群GFが中間像を形成する機能、軸外光束を内側に屈折させる機能、および中間像IIをリレーする機能の一部を備えている。なお、前群GFを第1群G1と第2群G2とからなるとして説明したが、実際の光学系においては必ずしも第1群G1と第2群G2とをはっきりと区分けする必要はない。すなわち、中間像IIを生成する機能、及び、軸外光束を内側に屈折させる機能を有した前群GFと、中間像IIを撮像素子50に結像させる後群GRと、を備えていればよい。
そして、本実施形態の撮像光学系21では、第1群G1と第2群G2により構成される前群GFと、第3群G3である後群GRとを軸に沿って動かしてズーミングを行い、前群GFの全体を軸に沿って動かしてフォーカシングを行う。すなわち、本実施形態の撮像光学系21は、倍率調整機能と焦点調整機能を備えている。
次に、撮像光学系21における各群のパワー配分(各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|)について述べる。表3に示すように前群GFは、最小で0.5、最大で3.0とするのが好適である。後群GRは、最小で0.5、最大で1.5とするのが好適である。なお、この表3の数値に限定されるわけではない。
(表3)
最小値 最大値
前群GF 0.5 3.0
後群GR 0.5 1.5
本実施形態における撮像光学系21では、前群GFで中間像を生成し、且つ、軸外光束を内側に屈折させるため、V端の光線束の光線高さを低く抑えることができ、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系21を提供できることとなる。また、この本実施形態の撮像光学系21は、前群GFと後群GRとにより構成されるため、移動群が2つなので機構が単純化できるという利点がある。
なお、本実施形態では、絞りSを第3群G3に配置しているが、この位置に限定されるものではない。上述したように、本発明では中間像IIを生成するため、絞りSを配置可能な場所は2箇所存在することとなる。よって、絞りSは、中間像IIの前方である第1群G1又はプリズムPの後面、或いは、中間像IIの後方である第3群G3に配置することができる。
(第4の実施の形態)
図5は、本発明の第4の実施の形態における撮像光学系31の近軸関係を示す図である。図5(a)は広角端(ワイド端)、(b)は中間倍率、(c)は望遠端(テレ端)を表している。なお、上記他の実施の形態と共通するものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では第2群G2を固定してズーミングを行うことにより変倍機構を簡素化することを特徴とする。以下、本実施形態の撮像光学系31について詳しく述べる。
図5に示すように、本実施の形態における撮像光学系31は、前端に光軸折曲手段としてのプリズムPを備える。また、撮像光学系31は、プリズムPの後方に、正のパワーを有した可動レンズ群である第1群G1を備え、第1群G1の後方に正のパワーを有した固定レンズ群である第2群G2を備え、第2群G2の後方に正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を備える。さらに撮像光学系31は、第3群G3の後方に赤外線フィルタIRF及び撮像素子50を備える。
第1群G1は、上記他の実施の形態と同様に中間像IIを生成する機能を有しており、第1群G1の後方で中間像IIが生成される。
本実施形態における第2群G2は、固定されている。また、第2群G2は、上記他の実施の形態と同様に第1群G1で生成される中間像IIの近傍に配置されており、軸外光束を内側(軸方向)に屈折させる機能を有している。また、第2群G2は、第1群G1で生成される中間像IIをリレーする機能を備えている。言い換えれば、第2群G2は、中間像IIをリレーする機能の一部を受け持っている。
第3群G3も上記他の実施の形態と同様に(第1群G1、第2群G2、第3群G3の中で)最も撮像素子50側に配置されており、第2群G2で屈折した光線束を撮像素子50に結像させる機能を有する。また、本実施形態では、第3群G3に絞りSが配置されている。
そして、本実施形態の撮像光学系31では、第1群G1と第3群G3を軸に沿って動かしてズーミングを行い、第1群G1を軸に沿って動かしてフォーカシングを行う。すなわち、本実施形態の撮像光学系31は、倍率調整機能と焦点調整機能を備えている。
次に、撮像光学系31における各群のパワー配分(各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|)について述べる。表4に示すように第1群G1は、最小で0.5、最大で3.0とするのが好適である。第2群G2は、最小で0.5、最大ではINFINITYとするのが好適である。第3群G3は、最小で0.5、最大で1.5とするのが好適である。なお、この表4の数値に限定されるわけではない。
(表4)
最小値 最大値
第1群G1 0.5 3.0
第2群G2 0.5 INFINITY
第3群G3 0.5 1.5
本実施形態における撮像光学系31では、第1群G1で中間像IIを生成し、第2群G2で軸外光束を内側に屈折させるため、V端の光線束の光線高さを低く抑えることができ、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系31を提供できることとなる。また、この本実施形態の撮像光学系31は、移動群が2つなので機構を単純化できるという利点があり、また第2群G2が固定なので移動群の重量が少ないという利点がある。
なお、本実施形態では、絞りSを第3群G3に配置しているが、この位置に限定されるものではない。上述したように、本発明では中間像IIを生成するため、絞りSを配置可能な場所は2箇所存在することとなる。よって、絞りSは、中間像IIの前方である第1群G1又はプリズムPの後面、或いは、中間像IIの後方である第3群G3に配置することができる。
(第5の実施の形態)
図6は、本発明の第5の実施の形態における撮像光学系41の近軸関係を示す図である。図6(a)は広角端(ワイド端)、(b)は中間倍率、(c)は望遠端(テレ端)を表している。なお、上記他の実施の形態と共通するものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態における撮像光学系41は、第1群G1と第3群G3を連結してズーミングを行うことにより変倍機構を簡素化することを特徴とする。さらに、本実施形態の撮像光学系41では第2群G2を固定としていることも特徴とする。
図6に示すように、本実施の形態における撮像光学系41は、前端に光軸折曲手段としてのプリズムPを備える。また、撮像光学系41は、プリズムPの後方に、正のパワーを有した可動レンズ群である第1群G1を備え、第1群G1の後方に正のパワーを有した固定レンズ群である第2群G2を備え、第2群G2の後方に正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を備える。さらに撮像光学系41は、第3群G3の後方に赤外線フィルタIRF及び撮像素子50を備える。プリズムPの後面には、絞りSが配置されている。
第1群G1は、上記他の実施の形態と同様に中間像IIを生成する機能を有しており、第1群G1の後方で中間像IIが生成される。
本実施形態における第2群G2は固定されている。また、第2群G2は、上記他の実施の形態と同様に第1群G1で生成される中間像IIの近傍に配置されており、軸外光束を内側(軸方向)に屈折させる機能を有している。また、第2群G2は、第1群で生成される中間像IIをリレーする機能を備えている。言い換えれば、第2群G2は、中間像IIをリレーする機能の一部を受け持っている。
第3群G3も上記各実施の形態と同様に(第1群G1、第2群G2、第3群G3の中で)最も撮像素子50側に配置されており、第2群G2で屈折した光線束を撮像素子50に結像させる機能を有する。
そして、本実施形態の撮像光学系41では、第2群G2を固定し、第1群G1と第3群G3を連結してズーミングを行う。この場合は、最良像位置がズーミングに際してわずかに変動することになるが、EDoF(Extended Depth of Field)機能を用いることで鮮明な画像を得ることができる。EDoFは、被写界深度を広くする画像処理技術である。またEDoF機能を用いるのでフォーカシングのための移動群は必要ない。
次に、撮像光学系41における各群のパワー配分(各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|)について述べる。表5に示すように第1群G1は、最小で0.5、最大で3.0とするのが好適である。第2群G2は、最小で0.5、最大ではINFINITYとするのが好適である。第3群G3は、最小で0.5、最大で1.5とするのが好適である。なお、この表5の数値に限定されるわけではない。
(表5)
最小値 最大値
第1群G1 0.5 3.0
第2群G2 0.5 INFINITY
第3群G3 0.5 1.5
本実施形態における撮像光学系41では、第1群G1で中間像IIを生成し、第2群G2で軸外光束を内側に屈折させるため、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系41を提供できることとなる。また、この本実施形態の撮像光学系41は、第2群G2を固定にし、第1群G1と第3群G3を連結して動かすため可動部の制御が容易となる。
なお、本実施形態では、絞りSをプリズムPの後面に配置しているが、この位置に限定されるものではない。上述したように、本発明では中間像IIを生成するため、絞りSを配置可能な場所は2箇所存在することとなる。よって、絞りSは、中間像IIの前方である第1群G1又はプリズムPの後面、或いは、中間像IIの後方である第3群G3に配置することができる。
(全実施の形態に共通)
以上、5つの実施の形態を記述した。変倍機構の簡素化の一つの方法は、1つの群を固定することであり、第2の実施の形態では第1群G1を固定し、第4の実施の形態では第2群G2を固定している。変倍機構の簡素化のもう一つの方法は、2つの群を連結することであり、第3の実施の形態では第1群G1と第2群G2を連結し、第5の実施の形態では第1群G1と第3群G3を連結している。
変倍機構の簡素化の残る可能性として、第3群G3を固定する場合と、第2群G2と第3群G3を連結する場合が考えられる。しかし、第3群G3を固定することは、第3群G3がバリエータとして機能していることから不適当であり、また第2群G2と第3群G3を連結することは、V端の光線束の光線高さを低く抑えることを難しくするため不適当である。さらに、第5の実施の形態に関連して、第2群G2をズーミングのために動かし、EDoF機能を用いない実施の形態があり得るが、そのような実施の形態が成立することは、第5の実施の形態より明らかである。
一方、変倍機構の簡素化とは逆に、以上で記述した5つの実施の形態におけるレンズ群の一部または全部を、さらに複数のレンズ群に分割して、変倍機構として独立に移動させることが考えられる。これによって、コストや重量の上昇などと引き換えに、結像性能を向上させることが可能である。しかし、レンズ群の分割により派生する、そのような複雑化した変倍機構は、以上で記述した5つの実施の形態の範囲に含まれるものである。
以下、上記第1〜第5の実施の形態で述べた撮像光学系1、11、21、31、41の具体的なレンズ構成について述べる。以下の実施例におけるレンズ構成は、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系を実現するために、上記第1から第5までの実施の形態が有効であることを示す実例であるが、実施例以外にも多くのレンズ構成があり得るため、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図7は、撮像光学系101の断面図である。この断面図における各レンズの有効径は、最大像高の光束に対応するものである。また、撮像素子50の中心(画面の中心)に投影される光線束と、一つのV端の光線束と、を表示している。撮像光学系101は、上記第1の実施の形態で述べた撮像光学系1の実施例である。
図7に示すように本実施例の撮像光学系101は、プリズムPの後方に順に正のパワーを有する可動レンズ群である第1群G1、第2群G2、第3群G3を備える。また、第3群G3の後面には、固定レンズL41が配置され、固定レンズL41の後面に赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。プリズムPの後面には絞りSが形成されている。
第1群G1は、両凸レンズである第1レンズL11と、前面を凹、後面を凸としたメニスカスレンズである第2レンズL12と、の貼り合わせレンズで構成される。
第2群G2は、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第3レンズL21と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第4レンズL22と、両凸レンズである第5レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第6レンズL31と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第7レンズL32と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第8レンズL33と、から構成される。
固定レンズL41は、前面が凸、後方が凹のメニスカスレンズである。なお、第1群G1〜第3群G3、及び、固定レンズL41における全てのレンズは接合面4を除いて非球面レンズである。
本実施例の撮像光学系101は、第1群G1、第2群G2、第3群G3を夫々移動させてズーミングを行い、第1群G1を動かしてフォーカシングを行う。
以下の表6に図7に示した撮像光学系101の諸元を示す。この表6において、全体諸元に示すωはワイド端における半画角を示し、FNOは焦点距離を入射瞳径で割った(焦点距離/入射瞳径)数値であり光学系の明るさを表す。実施例の光学系では、絞り径はズーミングに際して固定であり、そのため、FNOはズーミングとともに変動する。表におけるFNOはワイド端における値である。Fは、レンズ全体のワイド端での焦点距離を表し、Yは、最大像高を表す。なお、ワイド端での全体の焦点距離Fは、本発明では中間像を形成するため符号は−(負)となる。Lは、撮像光学系101の全長(プリズムPを反射面で展開した状態でプリズム前面から像面までの距離)を表わす。また、レンズデータにおけるmは、被写体側(前端)からの各光学面の番号(面番号)を示し(図7(a)の数字に対応)、rは各光学面の曲率半径を示し、dは各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を示す。さらに、ndはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率を示し、νdはd線に対するアッベ数を示している。また、FGi/|F|は、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|を示す。さらに、非球面係数の定義は(1)式で表される。
Figure 0005924542

ただし、z:高さhの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)
h:z軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2
c:近軸曲率(=1/曲率半径)
A、B、C、D、E、F:
それぞれ4、6、8、10、12、14次の非球面係数
K: 円錐係数
である。また、群間隔におけるWはワイド端、Mは中間倍率、Tはテレ端を表す。
(表6)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.4
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=26.92mm
V端光束の最大光束幅=3.4mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 3.4000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 0.6017373
3 3.3566724 1.4381623 1.49700 81.61
4 -4.0098956 2.6325521 1.64769 33.84
5 -7.4836021 0.2125802
6 -6.0333656 1.3220721 1.59201 67.02
7 -1.6671657 0.1374810
8 3.2767314 1.4596985 1.84666 23.78
9 0.8197137 0.5179634
10 1.6177176 2.2719648 1.63854 55.45
11 -4.8328802 5.1742651
12 -18.0491558 1.1384586 1.49700 81.61
13 -1.7777505 0.0999860
14 1.4688631 0.8122264 1.56907 71.30
15 1.8766719 0.1363150
16 4.9994891 0.4999910 1.84666 23.78
17 1.6428635 1.6954327
18 3.7928310 1.8395681 1.72916 54.67
19 3.3606612 0.3270049
20 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
21 INFINITY 0.8998775

非球面係数
m K A B C D E F
3 -8.02E+00 2.77E-02 -1.15E-02 6.62E-03 -2.61E-03 5.66E-04 -5.17E-05
5 -1.80E+01 -9.66E-04 3.89E-04 4.52E-04 -1.37E-04 1.81E-05 -7.92E-07
6 5.21E-01 5.71E-02 -7.87E-03 2.44E-04 4.42E-05 -3.31E-06 -4.02E-08
7 -3.40E+00 6.48E-02 -6.52E-03 -2.66E-03 7.10E-04 -6.39E-05 1.97E-06
8 -4.73E-01 -1.11E-02 5.10E-03 -4.50E-03 1.04E-03 -1.01E-04 3.68E-06
9 -3.85E+00 2.42E-03 -1.08E-02 2.89E-03 -3.56E-04 2.25E-05 -5.78E-07
10 -6.48E+00 8.83E-03 -5.50E-03 9.69E-04 -8.63E-05 4.09E-06 -8.78E-08
11 -9.32E-01 1.45E-03 2.38E-04 -1.35E-04 1.36E-05 -7.88E-07 1.23E-08
12 -6.98E-01 2.81E-02 -1.63E-02 7.35E-03 -1.84E-03 2.28E-04 -1.31E-05
13 -3.38E+00 -3.64E-03 3.21E-03 -6.07E-04 1.13E-05 -1.73E-06 -7.39E-07
14 -2.95E-01 -3.62E-02 -3.80E-02 3.64E-02 -2.33E-02 6.23E-03 -7.34E-04
15 6.49E-01 -2.21E-01 3.41E-02 1.39E-02 -1.74E-02 5.63E-03 -1.28E-03
16 9.05E+00 2.01E-01 -2.14E-01 1.65E-01 -8.65E-02 2.67E-02 -3.70E-03
17 1.17E+00 2.93E-01 -1.63E-01 -4.55E-02 4.94E-01 -8.43E-01 3.77E-01
18 -1.24E+00 -2.22E-02 -2.67E-03 3.45E-03 -8.64E-04 8.84E-05 -3.23E-06
19 -3.83E+00 -2.05E-02 -2.06E-03 1.67E-03 -3.03E-04 2.20E-05 -5.57E-07

群間隔
m W M T
2 0.6017373 0.5707610 1.6660788
5 0.2125802 2.7359933 3.5105097
11 5.1742651 2.2874673 0.2068006
17 1.6954327 2.0895333 2.3004180

FGi/|F|
i=1(第1群) i=2(第2群) i=3(第3群)
1.3975 1.0297 0.8025
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表1に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が3.4mmであるため、画面サイズのV方向の数値である3.414mmと略同一の数値を実現している。よって、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系を実現できている。さらに、レンズ全長Lが、26.92mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。
(実施例2)
図8は、本実施例の撮像光学系111の断面図である。撮像光学系111は、上記第2の実施の形態で述べた撮像光学系11の実施例である。図8に示すように本実施例の撮像光学系111は、プリズムPの後方に正のパワーを有するレンズ群である第1群G1を備え、第1群G1の後方に正のパワーを有する可動レンズ群である第2群G2、第3群G3を備える。また、第3群G3の後方には、赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、プリズムPの後方であって第1群G1の前端(被写体側)に配置されている。
第1群G1は、両凸レンズである第1レンズL11と、前面を凹、後面を凸としたメニスカスレンズである第2レンズL12と、の貼り合わせレンズで構成される。
第2群G2は、両凸レンズである第3レンズL21と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第4レンズL22と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第5レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、両凸レンズである第6レンズL31と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第7レンズL32と、を備える。さらに、第3群G3は、第7レンズL32の後方に、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第8レンズL33と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第9レンズL34と、を備える。なお、第1群G1〜第3群G3における全てのレンズは接合面5を除いて非球面レンズである。
本実施例の撮像光学系111は、第2群G2と第3群G3でズーミングを行い、第1群G1でフォーカシングを行う。
以下の表7に図8に示した撮像光学系111の諸元を示す。
(表7)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=29.51mm
V端光束の最大光束幅=3.6mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 3.6000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 0.3305860
3 INFINITY 0.0999981
4 4.7924242 1.1967433 1.49700 81.61
5 -1.0139650 1.7822256 1.56883 56.04
6 -2.0859000 0.6455099
7 22.0437595 2.3410094 1.84666 23.78
8 -8.9968220 1.0534341
9 -0.9485915 1.5898679 1.69680 55.46
10 -1.3216959 0.3701573
11 -5.5587778 3.7374191 1.71300 53.94
12 -8.3626145 4.2411460
13 2.7923560 2.1533553 1.49700 81.61
14 -2.0953558 0.1026413
15 3.5431426 0.5000100 1.70154 41.15
16 1.7026495 0.9547510
17 -0.8004187 0.5014478 1.84666 23.78
18 -1.6741317 0.1064285
19 1.3261020 2.1648015 1.71300 53.94
20 1.8840294 0.8440608
21 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
22 INFINITY 0.8992454

非球面係数
m K A B C D E F
4 5.86E+00 -1.59E-02 2.33E-02 -4.54E-02 3.87E-02 4.66E-03 -5.08E-03
6 -4.37E+00 -5.46E-02 2.46E-02 -1.17E-02 3.39E-03 -5.29E-04 3.46E-05
7 2.33E+00 -2.75E-03 6.95E-03 -3.62E-03 1.16E-03 -1.87E-04 1.11E-05
8 4.92E+00 -1.13E-02 -3.32E-03 1.47E-03 1.55E-04 2.68E-05 9.25E-07
9 -6.25E+00 -1.60E-01 3.50E-02 6.39E-03 -3.40E-03 4.85E-04 -2.49E-05
10 -7.42E-01 4.56E-02 -1.43E-02 4.75E-03 -5.13E-04 1.99E-05 -6.77E-07
11 -4.96E+00 5.29E-02 -9.21E-03 5.97E-04 4.20E-05 -7.27E-06 2.25E-07
12 3.22E-01 -2.41E-03 1.38E-03 -3.86E-04 5.96E-05 -4.22E-06 1.48E-07
13 7.71E-01 -9.56E-03 -3.66E-03 -4.60E-04 -1.74E-04 -3.24E-05 -1.32E-06
14 -5.61E+00 -2.38E-02 2.09E-03 9.00E-06 -5.99E-04 1.92E-04 -1.78E-05
15 3.23E+00 -1.02E-01 -1.47E-03 -3.23E-03 6.35E-03 -2.22E-03 2.09E-04
16 -3.21E-01 -1.74E-01 2.72E-02 -2.11E-02 1.21E-02 -3.18E-03 3.19E-04
17 -4.03E+00 -2.20E-02 8.19E-02 -8.15E-02 3.86E-02 -9.28E-03 8.87E-04
18 -5.26E+00 -2.75E-02 4.79E-02 -1.96E-02 7.19E-03 -1.60E-03 1.16E-04
19 -5.80E+00 2.64E-05 -2.21E-03 -7.48E-04 5.03E-04 -8.98E-05 4.32E-06
20 -4.56E+00 1.08E-03 -1.99E-03 2.98E-04 -4.02E-05 1.87E-06 -1.25E-08

群間隔
m W M T
6 0.6455099 0.2657847 0.5489867
12 4.2411460 2.1822547 0.5402629
20 0.8440608 3.2828722 4.6416292

FGi/|F|
i=1 i=2 i=3
0.8871 1.8302 0.8760
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表2に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が3.6mmであり、画面サイズのV方向の数値である3.414mmに近い数値であるため、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、29.51mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できることが分かる。
(実施例3)
図9は、本実施例の撮像光学系121の断面図である。撮像光学系121は、上記第3の実施の形態で述べた撮像光学系21の実施例である。図9に示すように本実施例の撮像光学系121は、プリズムPの後方に正のパワーを有する可動レンズ群である前群GF(第1群G1及び第2群G2)を備え、前群GFの後方に正のパワーを有する可動レンズ群である後群GR(第3群G3)を備える。また、後群GRの後方には、赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、後述する後群GRの第8レンズL32と第9レンズL33の間に配置されている。
前群GF(第1群G1と第2群G2)は、両凸レンズである第1レンズL11と、両凸レンズである第2レンズL12と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第3レンズL21と、を第1群G1として備える。また、前群GFは、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第4レンズL22と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第5レンズL23と、両凸レンズである第6レンズL24と、を第2群G2として備える。なお、第1群G1と第2群G2としているが、第1群G1と第2群G2が必ずしもこのような区分とする必要はなく、前群GF全体で中間像生成、軸外光束を軸方向に屈折させる、という機能を有していればよい。
後群GRは、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第7レンズL31と、両凸レンズである第8レンズL32と、絞りSを介して第8レンズL32の後方に配置される、両凹のレンズである第9レンズL33と、両凸レンズである第10レンズL34と、から構成される。なお、前群GF及び後群GR(第1群G1〜第3群G3)における全てのレンズは非球面レンズである。
本実施例の撮像光学系121は、前群GFと後群GRでズーミングを行い、前群GRでフォーカシングを行う。
以下の表8に図9に示した撮像光学系121の諸元を示す。
(表8)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=3.5倍
F=−4.063mm
L=30.00mm
V端光束の最大光束幅=4.0mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 4.0000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 2.0673045
3 9.9477904 0.9212518 1.49700 81.61
4 -36.1123533 0.1000025
5 6.3334788 1.3906934 1.49700 81.61
6 -2.4044545 0.3334809
7 -1.1217234 0.5008360 1.72342 37.99
8 -2.1548331 0.2165537
9 -2.5629226 1.1731649 1.49700 81.61
10 -1.6527482 0.1045501
11 6.8469867 1.4355780 1.84666 23.78
12 4.0597291 1.9011653
13 18.7278772 4.0768226 1.53996 59.71
14 -5.5495381 4.1993310
15 -1.4154655 0.6505659 1.59201 67.02
16 -2.1666633 0.1052542
17 1.0036680 0.9831631 1.49700 81.61
18 -7.4708328 0.1000043
19 INFINITY 0.1365020
20 -3.3754276 0.6039223 1.72047 34.72
21 3.5940007 0.7270050
22 6.8135537 0.0799373 1.50137 56.41
23 -2.1974635 0.2257846
24 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
25 INFINITY 0.6671757

非球面係数
m K A B C D E F
3 2.88E+00 -3.73E-03 3.58E-03 -2.02E-03 5.03E-04 -5.61E-05 2.18E-06
4 -2.94E+00 -4.46E-02 2.20E-02 -7.29E-03 1.41E-03 -1.33E-04 4.72E-06
5 -4.16E+00 -2.14E-02 8.58E-03 -3.11E-03 5.92E-04 -4.89E-05 1.44E-06
6 -7.33E-01 4.06E-02 -7.89E-03 6.99E-04 -2.42E-06 -2.47E-06 5.44E-08
7 -9.74E-01 1.33E-01 -2.66E-02 3.31E-03 -2.20E-04 3.53E-06 4.22E-08
8 -2.02E+00 1.30E-02 1.56E-02 -4.70E-03 6.18E-04 -4.35E-05 1.32E-06
9 -9.25E+00 -4.18E-02 2.85E-02 -6.27E-03 7.39E-04 -4.79E-05 1.29E-06
10 -1.17E+00 6.22E-02 -1.26E-02 1.43E-03 -9.28E-05 3.98E-06 -1.48E-07
11 -8.54E+00 5.17E-03 7.39E-04 -1.68E-04 -1.35E-05 1.90E-06 -7.83E-08
12 -5.66E+00 -2.04E-02 7.28E-03 -1.31E-03 1.13E-04 -5.02E-06 1.06E-07
13 2.61E+01 1.87E-02 -1.81E-03 5.52E-05 3.14E-06 -2.74E-07 3.89E-09
14 1.37E+00 1.63E-03 1.91E-04 4.43E-05 -8.15E-06 6.27E-07 -1.30E-08
15 -7.11E+00 6.91E-03 -2.27E-02 1.42E-02 -8.10E-03 2.13E-03 -1.96E-04
16 3.71E-01 3.52E-02 -7.12E-03 4.70E-04 -3.17E-04 3.29E-04 -3.14E-05
17 -4.39E-01 -1.94E-01 1.08E-01 -1.33E-01 7.51E-02 -3.19E-02 5.14E-03
18 1.14E+00 -4.34E-02 8.27E-02 -7.08E-02 4.05E-02 -1.32E-02 3.59E-03
20 -6.13E-01 1.59E-01 -2.11E-02 -3.58E-03 -1.18E-02 6.10E-02 -3.04E-02
21 -8.20E+00 1.99E-01 1.01E-01 -3.48E-01 5.66E-01 -3.64E-01 1.06E-01
22 1.57E+00 -3.54E-02 -2.31E-02 3.26E-02 -2.89E-02 9.94E-03 -1.25E-03
23 -2.51E+01 4.13E-02 -2.63E-02 5.87E-03 -8.81E-04 6.04E-05 -2.53E-06

群間隔
m W M T
2 2.0673045 2.1761626 0.6046647
14 4.1993310 1.0074333 0.3470603
23 0.2257846 3.3088577 5.5410009

FGi/|F|
i=F i=R
1.5924 0.8334
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表3に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が4.0mmであり、画面サイズのV方向の数値である3.414mmに近い数値であるため、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、30.00mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。
(実施例4)
図10は、本実施例の撮像光学系131の断面図である。撮像光学系131は、上記第2の実施の形態で述べた撮像光学系11の実施例である。図10に示すように本実施例の撮像光学系131は、プリズムPの後方に正のパワーを有する可動レンズである第1レンズL11(第1群G1)を備え、第1レンズL11の後方に正のパワーを有する可動レンズ群である第2群G2及び第3群G3を備える。また、第3群G3の後方には、固定レンズL41が配置され、固定レンズL41の後方に赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、プリズムPの後面に形成されている。
第1レンズL11(第1群G1)は、両凸レンズである。
第2群G2は、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第2レンズL21と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第3レンズL22と、両凸レンズである第4レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、両凸レンズである第5レンズL31と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第6レンズL32と、両凹のレンズである第7レンズL33と、から構成される。
固定レンズL41は、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである。なお、第1群G1〜第3群G3、及び、固定レンズL41における全てのレンズは非球面レンズである。
本実施例の撮像光学系131は、第2群G2と第3群G3でズーミングを行い、第1群G1でフォーカシングを行う。
以下の表9に図10に示した撮像光学系131の諸元を示す。
(表9)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=30.00mm
V端光束の最大光束幅=3.4mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 3.4000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 0.4858325
3 3.8517890 4.2194283 1.49700 81.61
4 -5.3748003 0.3396133
5 -1.7752715 1.0300928 1.53116 56.15
6 -1.2735683 0.1000007
7 3.0621640 2.1620967 1.82114 24.06
8 0.7764885 0.3208142
9 1.2536618 2.7237377 1.53116 56.15
10 -3.5719440 6.1767027
11 2.6291686 2.7485971 1.49700 81.61
12 -2.2742430 0.1032998
13 5.4230279 0.5686936 1.53116 56.15
14 11.4652752 0.1363856
15 -4.9123687 0.6824105 1.82114 24.06
16 7.3044061 1.2233549
17 5.2564762 1.8371709 1.53116 56.15
18 2.0971204 0.5402834
19 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
20 INFINITY 0.8989604

非球面係数
m K A B C D E F
3 -1.26E+01 2.63E-02 -8.65E-03 1.86E-03 7.74E-05 1.69E-04 -9.91E-05
4 -2.29E+01 -1.33E-02 5.81E-03 -1.15E-03 1.08E-04 -6.02E-07 -1.36E-07
5 -2.30E+00 6.81E-02 -9.85E-03 -1.92E-04 3.40E-04 -4.32E-05 1.45E-06
6 -1.79E+00 3.93E-02 2.29E-03 -3.85E-03 9.13E-04 -8.65E-05 2.84E-06
7 -6.55E+00 1.82E-02 -5.91E-03 4.38E-04 2.42E-05 -4.58E-06 -4.55E-09
8 -3.42E+00 -1.42E-02 7.06E-04 3.72E-04 -6.95E-05 4.34E-06 -1.09E-07
9 -6.09E+00 -1.36E-02 4.59E-03 -6.04E-04 4.14E-05 -1.56E-06 2.81E-08
10 -5.94E+00 -1.47E-02 1.98E-03 -2.40E-04 1.38E-05 8.40E-09 -2.41E-09
11 8.98E-01 -1.33E-02 -7.87E-03 4.25E-03 -2.74E-03 5.85E-04 -4.94E-05
12 -5.66E+00 -1.81E-02 -1.75E-02 1.87E-02 -9.28E-03 2.28E-03 -2.01E-04
13 3.75E+00 -4.30E-02 -6.91E-02 6.02E-02 -2.42E-02 5.81E-03 -5.29E-04
14 4.72E+01 -8.82E-02 7.33E-03 -2.39E-02 1.92E-02 -5.41E-03 5.78E-04
15 1.11E+01 1.21E-01 -3.25E-02 -2.89E-02 1.91E-02 -4.07E-03 1.37E-04
16 -6.57E+00 1.18E-01 2.52E-03 -4.81E-02 2.27E-02 -5.16E-03 5.26E-04
17 -5.85E+00 -2.00E-02 -1.94E-03 1.51E-03 -1.35E-04 -7.00E-05 4.41E-06
18 -3.44E+00 -2.15E-02 1.59E-03 2.79E-04 -9.96E-05 7.62E-06 -2.15E-07

群間隔
m W M T
4 0.3396133 1.8739271 2.4574254
10 6.1767027 3.2529403 1.7912946
16 1.2233549 2.6129363 3.4912232

FGi/|F|
i=1 i=2 i=3
1.3067 1.1499 0.9284
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表2に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が3.4mmであるため、画面サイズのV方向の数値である3.414mmと略同一の数値を実現している。よって、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、30.00mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。また本実施例では、L22、L31、L33、およびL41の媒質はプラスチックであり、ガラスモールドレンズに比較して、コストの低減が図れる。
(実施例5)
図11は、本実施例の撮像光学系141の断面図である。撮像光学系141は、上記第1の実施の形態で述べた撮像光学系1の実施例である。図11に示すように本実施例の撮像光学系141は、プリズムPの後方に順に正のパワーを有する可動レンズ群である第1群G1、第2群G2、第3群G3を備える。また、第3群G3の後方には、赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、第1群G1の前端(被写体側)に配置されている。
第1群G1は、絞りSと、絞りSの後方に位置する前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第1レンズL11と、両凸レンズである第2レンズL12と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第3レンズL13と、から構成される。
第2群G2は、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第4レンズL21と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第5レンズL22と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第6レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、両凸レンズである第7レンズL31と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第8レンズL32と、両凹のレンズである第9レンズL33と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第10レンズL34と、から構成される。なお、第1群G1〜第3群G3における全てのレンズは非球面レンズである。
そして、本実施例の撮像光学系141は、第1群G1、第2群G2、第3群G3を夫々移動させてズーミングを行い、第1群G1を動かしてフォーカシングを行う。
以下の表10に図11に示した撮像光学系141の諸元を示す。
(表10)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=29.83mm
V端光束の最大光束幅=3.6mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 3.6000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 0.3798570
3 INFINITY 0.0999985
4 4.8388758 0.5000007 1.82080 42.71
5 2.6646485 0.1362892
6 5.4646156 1.3860729 1.49700 81.61
7 -1.5641059 0.1017730
8 -2.7956111 1.1889590 1.63219 23.42
9 -3.4182768 0.4375511
10 -123.2294313 3.3035354 1.85135 40.10
11 -4.3611938 1.2930171
12 -0.6692682 2.4326163 1.53116 56.15
13 -1.3616053 0.1498654
14 -4.4292473 2.9041824 1.58547 29.90
15 -10.7439359 3.7525477
16 3.9147966 0.9428957 1.49700 81.61
17 -4.2056110 0.1016232
18 4.6754001 0.9514837 1.49700 81.61
19 56.7714551 0.1284992
20 -10.1867797 0.9198267 1.80610 33.27
21 4.1504703 0.7086235
22 2.1446065 2.4254184 1.53116 56.15
23 10.1449975 0.4012059
24 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
25 INFINITY 1.2822941

非球面係数
m K A B C D E F
4 -4.57E+00 -6.62E-02 -1.06E-01 4.19E-01 -8.37E-01 8.01E-01 -2.81E-01
5 8.15E-01 -1.19E-01 6.30E-02 -1.22E-01 1.83E-01 -1.11E-01 2.11E-02
6 1.37E+00 -3.88E-02 2.03E-02 -4.38E-02 8.10E-02 -4.68E-02 7.51E-03
7 -3.11E-01 -3.09E-03 1.37E-02 -2.40E-02 1.44E-02 -3.93E-03 3.36E-04
8 -2.02E+00 -3.02E-02 5.97E-03 -2.21E-02 1.23E-02 -3.00E-03 2.26E-04
9 -2.99E-01 -8.48E-03 2.65E-03 -3.65E-03 1.30E-03 -1.90E-04 1.06E-05
10 -2.41E-01 2.63E-03 9.87E-05 -1.12E-04 8.78E-06 1.99E-06 -8.08E-08
11 6.23E-02 1.23E-02 -9.43E-03 2.73E-03 -4.10E-04 3.84E-05 -1.64E-06
12 -3.21E+00 1.01E-02 -1.28E-02 6.24E-03 -2.07E-03 3.20E-04 -1.44E-05
13 -1.22E+00 3.61E-02 -9.56E-03 1.39E-03 -9.22E-05 2.15E-06 -4.19E-08
14 1.98E+00 4.38E-02 -3.83E-03 5.66E-05 1.05E-04 -1.57E-05 5.39E-07
15 2.31E+00 -1.03E-02 3.28E-03 -9.31E-04 1.39E-04 -1.21E-05 4.68E-07
16 -2.43E+00 -2.88E-03 -1.68E-03 7.24E-04 -9.04E-04 2.31E-04 -1.79E-05
17 -1.26E+01 -4.37E-03 5.44E-05 -1.38E-03 4.36E-04 -5.82E-05 3.08E-06
18 -1.92E+00 9.39E-03 -4.53E-03 7.01E-04 4.18E-04 -9.42E-05 5.62E-06
19 2.43E-01 -3.32E-02 5.30E-03 2.29E-04 -7.78E-04 2.54E-04 -1.14E-05
20 1.07E+01 8.61E-03 3.06E-03 -1.32E-03 -5.07E-04 2.80E-04 -1.77E-05
21 5.17E+00 -1.75E-02 1.64E-02 -7.22E-03 1.75E-04 2.99E-04 -2.86E-05
22 -2.14E+00 -1.95E-02 5.32E-03 -1.79E-03 2.32E-04 -6.22E-05 4.50E-06
23 3.57E+00 3.05E-02 -6.30E-03 5.81E-04 -1.09E-04 1.04E-05 -2.94E-07

群間隔
m W M T
2 0.3798570 1.3377592 0.3810934
9 0.4375511 0.3095757 0.2003101
15 3.7525477 0.8314666 0.1997644
23 0.4012059 2.4921402 4.1903461

FGi/|F|
i=1 i=2 i=3
1.0480 6.8326 0.9020
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表1に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が3.6mmであるため、画面サイズのV方向の数値である3.414mmと略同一の数値を実現している。よって、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、29.83mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。また本実施例では、L13、L22、L23、およびL34の媒質はプラスチックであり、ガラスモールドレンズに比較して、コストの低減が図れる。
(実施例6)
図12は、本実施例の撮像光学系151の断面図である。撮像光学系151は、上記第4の実施の形態で述べた撮像光学系31の実施例である。図12に示すように本実施例の撮像光学系151は、プリズムPの後方に正のパワーを有する可動レンズ群である第1群G1を備え、第1群G1の後方に正のパワーを有した固定レンズ群である第2群G2を備え、第2群G2の後方に正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を備える。また、第3群G3の後方には、赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、後述する第3群G3の第7レンズL32と第8レンズL33の間に配置されている。
第1群G1は、両凸レンズである第1レンズL11と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第2レンズL12と、から構成される。
第2群G2は、両凸レンズである第3レンズL21と、両凹のレンズである第4レンズL22と、両凸のレンズである第5レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、両凸レンズである第6レンズL31と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第7レンズL32と、を備える。さらに、第3群G3は、第7レンズL32の後方に絞りSを介して配置される、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第8レンズL33と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第9レンズL34と、を備える。なお、第1群G1〜第3群G3における全てのレンズは非球面レンズである。
そして、本実施例の撮像光学系151は、第2群G2を固定とし、第1群G1と第3群G3を夫々移動させてズーミングを行い、第1群G1を動かしてフォーカシングを行う。
以下の表11に図12に示した撮像光学系151の諸元を示す。
(表11)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=30.00mm
V端光束の最大光束幅=4.0mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 4.0000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 2.2079141
3 4.5739477 5.4175497 1.49700 81.61
4 -2.2511763 0.1727827
5 2.0253995 0.6387439 1.84666 23.78
6 1.2694701 0.7177441
7 6.8499487 1.6255997 1.77250 49.62
8 -1.3308872 0.1137200
9 -1.6696705 0.5000027 1.60342 38.01
10 1.0810322 0.4868751
11 3.8286203 0.5000024 1.78590 43.93
12 -15.7065932 4.2702072
13 5.2991206 3.4398664 1.49700 81.61
14 -2.4270075 0.1000662
15 2.0194998 0.6982299 1.49700 81.61
16 12.7949216 0.1061898
17 INFINITY 0.0999981
18 6.0595334 0.4999981 1.76182 26.61
19 1.4481098 1.4629164
20 1.7256007 0.9734905 1.61881 63.85
21 1.4800396 0.7678123
22 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
23 INFINITY 0.9000385

非球面係数
m K A B C D E F
3 1.11E+00 -2.55E-03 -1.77E-04 -4.26E-06 -3.23E-06 3.81E-07 -3.25E-08
4 -4.81E+00 -4.61E-03 -7.13E-04 4.61E-04 -8.23E-05 6.44E-06 -1.85E-07
5 -5.52E-01 -2.55E-02 -5.41E-03 1.15E-03 -6.53E-05 -2.53E-06 1.21E-07
6 -1.48E+00 -4.68E-02 2.72E-03 7.71E-04 -1.60E-04 1.13E-05 -2.92E-07
7 -3.91E+00 -9.28E-03 6.02E-03 -7.51E-04 1.38E-05 1.07E-06 -2.23E-08
8 -7.84E+00 2.04E-02 5.45E-04 -8.04E-05 -3.14E-05 2.48E-06 -5.62E-08
9 -1.68E+01 1.71E-02 -2.75E-03 5.57E-04 3.86E-06 -4.87E-06 1.14E-07
10 -3.67E+00 -1.11E-02 -3.27E-03 1.67E-04 -1.33E-05 6.32E-06 -1.75E-07
11 -7.45E+00 1.87E-02 -1.57E-02 2.18E-03 -1.08E-04 4.68E-06 -1.08E-07
12 -5.41E+00 2.15E-02 -1.26E-02 2.44E-03 -1.30E-04 -1.52E-06 5.60E-08
13 5.07E+00 -1.19E-02 -3.51E-03 1.09E-03 -3.97E-04 9.00E-05 -7.23E-06
14 -7.19E+00 -6.15E-02 2.48E-02 -5.97E-03 6.83E-04 -3.23E-06 1.95E-06
15 7.77E-01 -2.48E-02 -5.56E-02 6.95E-02 -7.44E-02 3.43E-02 -6.31E-03
16 3.79E+00 -1.05E-01 2.06E-01 -3.07E-01 2.26E-01 -8.64E-02 1.34E-02
18 6.98E+00 -1.99E-01 4.26E-01 -4.80E-01 2.98E-01 -9.00E-02 9.59E-03
19 6.53E-01 -2.95E-01 5.13E-01 -7.46E-01 6.39E-01 -3.05E-01 4.15E-02
20 -1.29E+00 -6.30E-02 4.84E-03 2.18E-03 -1.07E-03 1.65E-04 -9.77E-06
21 -1.04E+00 -8.39E-02 1.48E-02 -1.21E-03 -1.14E-04 1.76E-05 -5.16E-07

群間隔
m W M T
2 2.2079141 1.2393953 0.4227260
6 0.7177441 1.6862628 2.5029321
12 4.2702072 2.2317523 1.0310578
21 0.7678123 2.8062671 4.0069616

FGi/|F|
i=1 i=2 i=3
1.1555 1.9806 0.6513
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表4に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が4.0mmであるため、画面サイズのV方向の数値である3.414mmに近い数値を実現している。よって、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、30.00mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。
(実施例7)
図13は、本実施例の撮像光学系161の断面図である。撮像光学系161は、上記第5の実施の形態で述べた撮像光学系41の実施例である。図13に示すように本実施例の撮像光学系161は、プリズムPの後方に正のパワーを有する可動レンズ群である第1群G1を備え、第1群G1の後方に正のパワーを有した固定レンズ群である第2群G2を備え、第2群G2の後方に正のパワーを有した可動レンズ群である第3群G3を備える。また、第3群G3の後方には、赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、プリズムPの後面に配置されている。
第1群G1は、両凸レンズである第1レンズL11と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第2レンズL12と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第3レンズL13とから構成される。
第2群G2は、両凸レンズである第4レンズL21と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第5レンズL22と、両凸レンズである第6レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、両凹のレンズである第7レンズL31と、両凸レンズである第8レンズL32と、両凸レンズである第9レンズL33と、から構成される。なお、第1群G1〜第3群G3における全てのレンズは非球面レンズである。
そして、本実施例の撮像光学系161は、第2群G2を固定とし、第1群G1と第3群G3を連結して連動させて移動させることでズーミングを行う。フォーカシングは、機械的には行わず、EDoF機能で行う。
以下の表12に図13に示した撮像光学系161の諸元を示す。
(表12)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.552mm×3.414mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=30.00mm
V端光束の最大光束幅=4.0mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 4.0000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 2.1462235
3 12.6001285 1.8618164 1.49700 81.61
4 -2.4284901 0.1000558
5 5.1981612 0.8151989 1.72916 54.67
6 4.0406229 0.1317719
7 6.1672123 0.5000621 1.84666 23.78
8 2.5408776 0.6178767
9 7.0903482 2.0309815 1.72916 54.67
10 -1.0205849 0.0999677
11 2.0981862 0.5002233 1.84666 23.78
12 0.6066385 0.6924815
13 1.8469872 1.5414085 1.83400 37.34
14 -4.7293457 2.7002593
15 -1.2056392 0.5003516 1.69895 30.05
16 5.2124305 0.1017965
17 5.6816834 1.1506070 1.72916 54.67
18 -2.6666111 0.0999953
19 1.8941035 5.6019242 1.49700 81.61
20 -10.9930092 3.3309219
21 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
22 INFINITY 1.1735813

非球面係数
m K A B C D E F
3 5.98E+00 -4.41E-03 -7.71E-03 1.97E-03 -1.37E-04 -6.81E-06 5.21E-07
4 -1.16E-01 -5.61E-04 -1.53E-03 -1.87E-04 1.72E-04 -1.75E-05 5.97E-07
5 1.57E+00 -3.55E-02 2.75E-03 -1.57E-04 3.38E-05 -2.42E-06 3.76E-08
6 1.06E+00 -7.31E-02 1.31E-02 -2.48E-03 3.04E-04 -1.91E-05 5.35E-07
7 3.32E+00 -4.80E-02 6.06E-03 -1.04E-03 1.41E-04 -9.36E-06 3.08E-07
8 -8.13E-01 -2.88E-02 3.10E-03 -2.43E-04 -4.12E-06 2.00E-06 -4.74E-08
9 3.03E+00 -2.37E-03 -4.86E-03 1.04E-03 -9.09E-05 4.25E-06 -8.59E-08
10 -4.63E+00 -4.81E-03 -1.96E-03 4.36E-04 -2.27E-05 4.54E-07 2.84E-09
11 -1.16E+01 -5.12E-02 1.81E-02 -2.13E-03 1.08E-04 -2.70E-06 5.38E-08
12 -2.40E+00 -5.94E-02 2.02E-02 -1.93E-03 -8.55E-05 1.99E-05 -6.24E-07
13 -1.98E+01 4.41E-02 -1.34E-02 1.89E-03 -9.73E-05 1.37E-06 -2.88E-08
14 -6.18E+00 5.78E-03 2.74E-03 -1.30E-03 2.79E-04 -2.63E-05 9.19E-07
15 -8.56E-01 7.68E-02 -5.10E-02 4.08E-02 -1.72E-02 3.54E-03 -2.93E-04
16 -1.75E+01 -4.66E-02 -1.47E-03 1.33E-02 -5.40E-03 8.69E-04 -5.00E-05
17 -1.95E-01 -4.35E-02 5.03E-03 4.24E-03 -2.03E-03 3.50E-04 -2.08E-05
18 -1.60E+00 -2.80E-04 9.32E-04 -2.10E-05 -3.07E-04 8.12E-05 -5.27E-06
19 -9.59E-01 -8.20E-03 1.63E-03 -2.44E-04 -6.22E-05 3.61E-05 -4.59E-06
20 4.92E+00 1.37E-03 2.10E-02 -1.82E-02 1.01E-02 -2.50E-03 2.43E-04

群間隔
m W M T
2 2.1462235 0.7959062 0.1997339
8 0.6178767 1.9681939 2.5643663
14 2.7002593 1.3499421 0.7537697
20 3.3309219 4.6812391 5.2774115

FGi/|F|
i=1 i=2 i=3
2.1442 0.5529 0.7597
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表5に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が4.0mmであるため、画面サイズのV方向の数値である3.414mmに近い数値を実現している。よって、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、30.00mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。
(実施例8)
図14は、本実施例の撮像光学系171の断面図である。この断面図における各レンズの有効径は、V端の光束に対応するものである。また、撮像素子50の中心(画面の中心)に投影される光線束と、上下のV端の光線束と、を表示している。撮像光学系171は、上記第1の実施の形態で述べた撮像光学系1の実施例である。
図14に示すように本実施例の撮像光学系171は、光軸折曲手段としてミラーREFを備える。そして、ミラーREFの直前に防護ガラスPLを備え、ミラーREFの後方に順に正のパワーを有する可動レンズ群である第1群G1、第2群G2、第3群G3を備える。また、第3群G3の後方には、赤外線フィルタIRF、撮像素子50が順に配置されている。絞りSは、第1群G1の前端(被写体側)に配置されている。
第1群G1は、両凸レンズである第1レンズL11と、第2レンズL12及び第3レンズL13の貼り合わせレンズと、から構成される。第2レンズL12は、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズであり、第3レンズL13は、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである。
第2群G2は、両凸レンズである第4レンズL21と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第5レンズL22と、前面が凹、後面が凸のメニスカスレンズである第6レンズL23と、から構成される。
第3群G3は、両凸レンズである第7レンズL31と、両凸レンズである第8レンズL32と、絞りSを介して第8レンズL32の後方に配置される、両凹のレンズである第9レンズL33と、前面が凸、後面が凹のメニスカスレンズである第10レンズL34と、から構成される。
そして、本実施例の撮像光学系171は、第1群G1、第2群G2、第3群G3を動かしてズーミングを行い、第1群G1を動かしてフォーカシングを行う。
以下の表13に図14に示した撮像光学系171の諸元を示す。
(表13)
全体諸元
2ω=70°
画面サイズ=4.950mm×2.788mm (Y=2.845mm)
FNO=2.8
ズーム比=2.8倍
F=−4.063mm
L=28.67mm
V端光束の最大光束幅=3.2mm

レンズデータ
m r d nd νd
1 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
2 INFINITY 1.6000000
3 INFINITY 2.9730580
4 4.9818867 1.1575082 1.49700 81.61
5 -3.0561432 0.1000132
6 -6.2134953 2.8223455 1.52855 76.98
7 -0.6917349 1.0495017 1.51742 52.15
8 -8.6915278 0.4337890
9 -32.7117591 1.4047689 1.84666 23.78
10 -4.2995937 0.1004266
11 1.1376078 0.5858766 1.85135 40.10
12 0.6341717 1.4652108
13 28.0080988 3.0664414 1.56907 71.30
14 -4.2278748 2.9871782
15 13.1884841 1.8791152 1.49700 81.61
16 -8.2315354 0.1001129
17 1.6754824 0.8633798 1.49700 81.61
18 -11.7006078 0.1028934
19 INFINITY 0.1652987
20 -7.5423713 1.1681193 1.85026 32.27
21 3.2224631 1.1030914
22 1.6331296 1.2526082 1.59240 68.30
23 1.6905282 0.7882906
24 INFINITY 0.3000000 1.51680 64.20
25 INFINITY 0.9000528

非球面係数
m K A B C D E F
4 5.56E-01 -2.51E-04 -2.95E-03 4.78E-04 4.09E-05 -1.62E-05 9.63E-07
5 -1.29E+00 2.07E-02 -6.09E-03 1.30E-03 5.83E-05 -4.21E-05 2.94E-06
6 -4.26E-01 2.18E-02 -6.13E-03 2.67E-03 -5.17E-04 4.50E-05 -1.46E-06
7 -1.68E+00 1.19E-02 -1.25E-02 5.61E-04 4.54E-04 -6.71E-05 2.72E-06
8 -1.34E+00 9.33E-04 7.11E-04 -1.83E-04 6.18E-05 -6.22E-06 1.95E-07
9 2.22E+00 2.76E-02 -2.58E-03 -1.38E-04 7.25E-05 -7.49E-06 1.81E-07
10 -2.74E+00 4.54E-02 -5.73E-03 -4.08E-04 1.42E-04 -1.11E-05 2.65E-07
11 -9.34E-01 -8.02E-02 2.72E-02 -7.25E-03 6.92E-04 -1.42E-05 4.28E-07
12 -2.01E+00 -9.21E-03 6.75E-03 -2.46E-03 -2.64E-04 1.20E-04 -4.64E-06
13 -5.01E+00 3.13E-03 -3.06E-03 4.92E-04 -1.94E-04 4.06E-05 -1.48E-06
14 6.43E-01 2.18E-03 -4.16E-04 1.83E-05 2.00E-05 -2.92E-06 9.43E-08
15 1.97E+00 8.05E-03 -8.22E-03 3.80E-03 -1.60E-03 3.96E-04 -3.52E-05
16 -8.62E+00 -4.50E-02 2.16E-02 -1.93E-02 1.03E-02 -2.52E-03 2.25E-04
17 4.47E-01 -6.80E-02 -3.61E-02 4.94E-02 -7.41E-02 3.27E-02 -6.08E-03
18 -2.39E+00 -6.38E-02 8.68E-02 -1.02E-01 3.71E-02 -9.34E-04 -1.18E-03
20 -1.04E+01 -5.19E-02 1.41E-01 -1.23E-01 5.85E-02 -1.21E-02 1.25E-03
21 4.14E+00 -6.21E-02 1.27E-01 -7.35E-02 2.74E-03 2.50E-02 -8.70E-03
22 -3.83E+00 -4.35E-04 -1.43E-02 4.90E-03 -5.70E-04 1.62E-05 -4.14E-07
23 -7.71E-01 -5.80E-02 2.26E-03 6.82E-04 -1.39E-04 6.86E-06 -1.72E-07

群間隔
m W M T
3 2.9730580 3.1311670 2.0274400
8 0.4337890 0.2141259 0.1669172
14 2.9871782 0.8205715 0.2005387
23 0.7882906 3.0169956 4.7882534

FGi/|F|
i=1 i=2 i=3
1.1743 2.6418 0.7947
本実施例における、各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値は、表1に示した条件を満たしていることが分かる。また、V端光束の最大光束幅が3.2mmであるため、画面サイズのV方向の数値である2.788mmに近い数値を実現している。よって、被写体方向の厚みが薄い、薄型の撮像光学系が実現している。さらに、レンズ全長Lが、28.67mmと短いため、撮像光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器に容易に内蔵可能な小型の撮像光学系を提供できる。
(実施例全体)
以上の実施例をまとめると、第1の実施の形態で述べた撮像光学系1の実施例は、実施例1、実施例5、及び実施例8である。また、第2の実施の形態で述べた撮像光学系11の実施例は、実施例2と実施例4である。さらに、第3の実施の形態で述べた撮像光学系21の実施例は、実施例3、第4の実施の形態で述べた撮像光学系31の実施例は、実施例6、第5の実施の形態で述べた撮像光学系41の実施例は、実施例7である。
また、絞りSがプリズムPの後面に配置されているのは、実施例1、実施例4、および実施例7であり、第1群に配置されているのは、実施例2と実施例5であり、第3群に配置されているのは、実施例3、実施例6、および実施例8である。さらに実施例1から実施例7は光軸折曲手段としてプリズムPを備え、実施例8は光軸折曲手段としてミラーREFを備える。実施例1と実施例4では、第3群G3の後に固定群が配置されている。また実施例4と実施例5では、プラスチックの多用によりコストの低減が図れることが示されている。
全体諸元に関しては、すべての実施例で、画角70°が実現している。画面サイズは、実施例8で4.950mm×2.788mm、その他の実施例で4.552mm×3.414mmが設定されている。ワイド端でのFNOは、実施例1で2.4、その他の実施例で2.8が設定されている。ズーム比は、実施例3で3.5倍、その他の実施例で2.8倍が設定されている。撮像光学系の全長は、すべての実施例で30.00mm以下とされており、実施例1、実施例2、実施例5、および実施例8では、設計結果として30.00mmを下回る値となっている。よって、撮像光学系全体の小型化が実現されている。V端光束の最大光束幅は、実施例8で3.2mm、実施例1と実施例4で3.4mm、実施例2と実施例5で3.6mm、実施例3、実施例6、および実施例7で4.0mmとされいる。
以上のような全体諸元は、それぞれの実施の形態や絞り面の配置などの違いによる、光学系の収差補正能力の違いを示すものではなく、個々の製品における全体諸元の限界とバランスは、性能、コスト、サイズなどの諸要求に基づいて個々に検討されるべきものである。
各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|の数値に関してであるが、表14に示すように、実施例1、2、4〜8を集計して、第1群G1は、最小が0.8871、最大が2.1442であった。また、第2群G2は、最小が0.5529、最大が6.8326、第3群G3は、最小が0.6513、最大が0.9284であった。よって、各群G1、G2、G3の各群の焦点距離(FGi)/|ワイド端での全体の焦点距離(F)|に関して、実施の形態で述べた範囲が妥当であることがわかる。
(表14)
最小値 最大値
第1群G1 0.8871 2.1442
第2群G2 0.5529 6.8326
第3群G3 0.6513 0.9284
本発明の撮像光学系は、携帯電話機や小型のデジタルスチルカメラなど、光学系の配置スペースに限りのある小型電子機器においての利用は当然であるが、小型電子機器以外のレンズを内蔵した機器、又は、一般のカメラの光学系としても利用できる可能性がある。
1、11、21、31、41、101、111、121、131、141、151、161、171 撮像光学系
50 撮像素子
G1 第1群
G2 第2群
G3 第3群
GF 前群
GR 後群
PL 防護ガラス
IRF 赤外線フィルタ
P プリズム
REF ミラー
S 絞り
II 中間像
O 中心軸

Claims (13)

  1. 倍率調整を可能とする倍率調整機能を備えた撮像光学系であって、
    被写体側に、光軸を折曲げる機能を有した光軸折曲手段が配置され、
    前記光軸折曲手段の後方に順に、実像である中間像を生成する正のパワーを有した第1群と、
    軸外光束の方向を中心軸側に屈折させる正のパワーを有した第2群と、
    前記中間像を撮像素子に結像させる正のパワーを有した第3群と、
    を少なくとも備え
    前記第1群、前記第2群、前記第3群で前記倍率調整を行うことを特徴とする撮像光学系。
  2. 倍率調整を可能とする倍率調整機能を備えた撮像光学系であって、
    被写体側に、光軸を折曲げる機能を有した光軸折曲手段が配置され、
    前記光軸折曲手段の後方に順に、実像である中間像を生成する正のパワーを有した第1群と、
    軸外光束の方向を中心軸側に屈折させる正のパワーを有した第2群と、
    前記中間像を撮像素子に結像させる正のパワーを有した第3群と、
    を少なくとも備え、
    前記第1群及び前記第3群で前記倍率調整を行うことを特徴とする撮像光学系。
  3. 焦点調整を行う焦点調整機能を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像光学系。
  4. 前記第1群が焦点調整のために可動されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  5. 倍率調整を可能とする倍率調整機能を備えた撮像光学系であって、
    被写体側に、光軸を折曲げる機能を有した光軸折曲手段が配置され、
    前記光軸折曲手段の後方に順に、実像である中間像を生成する正のパワーを有した第1群と、
    軸外光束の方向を中心軸側に屈折させる正のパワーを有した第2群と、
    前記中間像を撮像素子に結像させる正のパワーを有した第3群と、
    を少なくとも備え、
    前記第1群と前記第3群が連結され、連動して移動することにより前記倍率調整を行うことを特徴とする撮像光学系。
  6. 各群の焦点距離をワイド端での全体の焦点距離の絶対値で割った値は、
    前記第1群が、最小で0.5、最大で3.0、
    前記第2群が、0.5以上、
    前記第3群が、最小で0.5、最大で1.5
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  7. 倍率調整を可能とする倍率調整機能を備えた撮像光学系であって、
    被写体側に、光軸を折曲げる機能を有した光軸折曲手段が配置され、
    前記光軸折曲手段の後方に順に、実像である中間像を生成する正のパワーを有した第1群と、
    軸外光束の方向を中心軸側に屈折させる正のパワーを有した第2群と、
    前記中間像を撮像素子に結像させる正のパワーを有した第3群と、
    を少なくとも備え、
    前記第1群と前記第2群との距離が固定されて前群を構成し、前記第3群が後群を構成し、前記前群と後群とで前記倍率調整を行うことを特徴とする撮像光学系。
  8. 前記前群が焦点調整のために可動とされたことを特徴とする請求項7に記載の撮像光学系。
  9. 各群の焦点距離をワイド端での全体の焦点距離の絶対値で割った値は、
    前記前群が、最小で0.5、最大で3.0、
    前記後群が、最小で0.5、最大で1.5
    の範囲内にあることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の撮像光学系。
  10. 前記光軸折曲手段は、被写体方向と前記撮像素子の短方向とが平行となるように前記光軸を折曲げる機能を有していることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  11. 前記光軸折曲手段は、プリズム又はミラーであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  12. 前記第1群、前記第2群、前記第3群は、一枚のレンズ、又は、レンズ群により構成されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の撮像光学系。
  13. 前記第3群の後方に、固定レンズ、又は、固定レンズ群を配置したことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の撮像光学系。
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