JP6226702B2 - ズームレンズ - Google Patents

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本発明はズームレンズに関し、デジタルカメラに用いられる広画角を有するインターナルフォーカス式のズームレンズに関する。
従来、物体側から順に負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とから構成された2群構成のズームレンズが多数提案されており、広角端状態において100度を越える画角を有する超広角ズームレンズも提案されている(特許文献1および2)。特許文献1には、CCDやC−MOSといった撮像素子のサイズがいわゆるAPS−Cサイズ規格の超広角域を含むズームレンズが記載されている。特許文献1では、AF駆動をスムーズに行なうため焦点調整として、インターナルフォーカス式を採用しており、第2群に属する一部のレンズ群を利用した2群分割インターナルフォーカス方式を採用し、第1レンズ群を回転させることなく合焦が可能となるため、超広角ズームレンズを撮影において不要な光線によるゴースト対策に有効な花形フードを採用することが可能となる。
特許文献2はマイクロフォーサーズ規格のズームレンズである。特許文献2のレンズは、特許文献1のレンズと異なり、第1レンズ群全体を繰り出すことで無限遠方から近接方向にフォーカシング動作を行なっているが、その際、第1レンズ群を前群と後群に分割し、前群と後群の間隔を縮小させるように後群を移動させる、いわゆる近距離補正(フローティング)を行うことで収差変動を抑制させている。
近年、レンズ交換式のカメラにおいてはより小型化が求められ、電子撮像素子もマイクロフォーサーズよりもさらに小さな1インチ以下のサイズといった小型の撮像素子を採用したレンズ交換式カメラも提案され、このようなより小型カメラ用の超広角レンズが求められている。しかしながら、レンズの小型化においては、既存のレンズ構成をそのまま小型化するだけでは十分満足する性能を確保することはできないばかりか、フォーカス機構(合焦機構)が複雑となるフローティングを採用することなく、よりシンプルな構造にて高い光学性能を満足させる超広角ズームレンズが要求されている。
特開2004−258511号公報 特開2009−276733号公報
一般的に、電子撮像素子の小型化に伴って、ズームレンズを小型化する場合、ズームレンズを構成する各レンズ自体が小さくなる。その際、同時に焦点距離も短くなるため、構成するレンズ自体の曲率半径も小さくなる。その結果、高い性能を満足させるためには、ズームレンズ光学系の組立てにおいても高い精度が要求される。そしてこの傾向は撮像素子の画素数の増加に伴ってより顕著なものとなる。
画角が100度を超えるような2群構成の超広角ズームレンズにおいては、第1レンズ群において負の屈折力を大きくする一方、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群にて諸収差を調整しつつ像面に光束を収斂させる必要がある。そのため、より小型の超広角ズームレンズを構成する場合には、収斂機能を有する第2レンズ群の機能を最大限に発揮させるため一体のユニット化構造を採用することが望ましく、特許文献1のように合焦のための移動機構を別途設けることは望ましくない。その結果、第1群にてインターナルフォーカス機構を用いて合焦させることが有効であるが、その際、合焦に際して移動するレンズ群によって収差変動が大きくなってはいけない。またズームレンズの小型化のためにはフローティング機構を採用することなく実現する必要がある。
したがって、本発明は、上述した課題を解決させるべく検討されたものであり、シンプルなインターナルフォーカス機構を採用し、組み立て性にも優れた小型の超広角のズームレンズを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とから構成され、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との空気間隔を変化させることによってズーミングを行うズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、物体側より、負の屈折力を有する第1レンズおよび負の屈折力を有する第2レンズとから構成された全体として負の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する第3レンズおよび正の屈折力を有し全体として負の屈折力を有する第4レンズとから構成された後群とからなり、
前記第1レンズ群の後群を移動させて合焦行うと共に、
前記前群の合成焦点距離をf1および前記後群の合成焦点距離をf2としたとき、下記式(1)を満足するズームレンズを提供する。
2.28<f2/f1<2.70 (1)
本発明の好ましい態様によれば、前記後群を構成する第3レンズの焦点距離をf(L3)および第4レンズの焦点距離をf(L4)としたとき、下記式(2)を満足する。
0.45<|f(L3)|/f(L4)< 0.52 (2)
前記第3レンズが凹レンズであり、前記第4レンズは凸レンズであることが望ましい。
前記第1レンズ群の前群を構成する第1レンズおよび第2レンズは、共に非球面レンズであることが望ましい。
前記非球面で構成された第1レンズは、物体側が凸面の負メニスカスレンズであり、その第1面の曲率半径をr1および第2面の曲率半径をr2としたとき、下記式(3)および(4)を満足することが望ましい。
7.90 <r1/r2<30.00 (3)
5.10<r2<5.60 (4)
本発明によれば、第1レンズ群の後群を2枚のレンズ(負−正)構成とした適正なパワー配置にて合焦用として使用し、マイクロフォーサーズよりも小さな撮像素子を採用するデジタルカメラ用の画角が100度を超える超広角ズームレンズにおいて、十分なバックフォーカスを確保しつつ、近距離から無限遠までの合焦範囲において安定した収差特性を維持することが可能となり、レンズ交換式カメラに適したズームレンズを提供することができる。
また、第1レンズ群の後群でインターナルフォーカスを実現できるため、第2レンズ群を一体化することが可能となり、組立て性に優れた小型の超広角ズームレンズを実現することが可能となる。
本発明の第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成(8群10枚)を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。 本発明の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第1実施例に係るズームレンズの望遠端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成(8群11枚)を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=165mm)に設定したときを表す。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの望遠端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=165mm)に設定したときを表す。 本発明の第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成(8群11枚)を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=200mm)に設定したときを表す。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの望遠端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=200mm)に設定したときを表す。 本発明の第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成(8群10枚)を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの望遠端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第5実施例に係るズームレンズのレンズ構成(8群10枚)を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。 本発明の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第5実施例に係るズームレンズの望遠端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第6実施例に係るズームレンズのレンズ構成(8群10枚)を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。 本発明の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。 本発明の第6実施例に係るズームレンズの望遠端状態の諸収差を表した図であり、(a)は無限遠撮影距離(TT=∞)に設定したときを表し、(b)は最短撮影距離(TT=250mm)に設定したときを表す。
図1を用いて本発明のズームレンズのレンズ構成について説明する。図1は本発明の第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成を示す図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は望遠端状態を示す。全体のレンズ構成として広角状態を示した図1(a)に基づいて説明する。
本発明のズームレンズは、物体側(図中左側)から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構成される。本発明のズームレンズは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔を変化させることによってズーミングを行う2群構成のズームレンズである。像面は、図中右側のIで示している。
第1レンズ群G1は、物体側より、負の屈折力を有する第1レンズL1および負の屈折力を有する第2レンズL2とから構成され、全体として負の屈折力を有する前群Gfと、負の屈折力を有する第3レンズL3および正の屈折力を有する第4レンズL4とから構成され全体として負の屈折力を有した後群Grから構成されている。そして、この後群Grが合焦のためのレンズ群として機能する。
第1レンズ群G1において、前群Gfの2枚の凹レンズL1およびL2は、共に物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであり、4つの面は全て非球面形状をしている。
第1レンズ群G1の後群Grは、両凹レンズL3と物体側に凸面を形成したメニスカス凸レンズL2とから構成され、インターナルフォーカス機能を有する。
次に、開口絞りSに続いて配置された第2レンズ群G2は、図1(a)に示すように2組の張り合わせレンズ使用した4群6枚構成のレンズ構成を有する。第2レンズ群G2は、開口絞りS側(物体側)より順に正の屈折力を有する第5レンズL5、正の屈折力を有する第6レンズL6、負の屈折力を有する第7レンズL7、正の屈折力を有する第8レンズL8、負の屈折力を有する第9レンズL9、および正の屈折力を有する第10レンズL10から構成される。第5レンズは両凸レンズ、第6レンズは両凸レンズ、第7レンズは両凹レンズ、第8レンズは両凸レンズ、第9レンズは両凹レンズ、第10レンズは両凸レンズであり、第6レンズL6と第7レンズL7とは張り合わせた接合レンズ、第8レンズL8と第9レンズとは張り合わせた接合レンズ、そして最後の第10レンズは2つの凸面を非球面形状としている。
第2レンズ群G2は、開口絞りSより入射した光束をズーム全域において第1レンズ群で補正しきれなかった諸収差を補正しつつ、正のパワーにより撮像素子Iに結像させるためのレンズ群である。目標とする収差補正を実現するため、適宜必要な枚数を使用するが、後述する数値実施例1、4、5および6では、上述したように2組の接合レンズを使用した4群6枚構成を採用し、また数値実施例2および3では3組の接合レンズを使用した4群7枚構成を採用している。
この第2レンズ群G2を構成する各レンズは、基準となる光軸からのズレよる光学性能の劣化、いわゆる偏芯感度が高くなる傾向があるため、群を構成する個々のレンズの組立てにおいて高い精度が要求される。そのため、本発明においては、第2レンズ群には貼り合わせた接合レンズを使用することで、組立て時の偏芯による性能劣化を防止している。3組の接合レンズを使用し、構成枚数を1枚増した数値実施例2や3では、他の数値実施例に比べより近接まで安定した収差補正を実現している。
ズームレンズとしての焦点距離調節は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔を変更することで行う。具体的には、図1(a)および(b)に示したように、広角端側では第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とが最も離れた状態に位置付けられ、望遠端側に焦点距離を調整する場合、第1レンズ群G1が像面側に、第2レンズ群G2が開口絞りSと共に物体側に、第1レンズ群G1および第2レンズ郡G2の空気間隔が狭くなるように移動して行われる。
次に焦点位置調整について説明する。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔調整を行って所望の焦点距離位置に設定(ズーミング)された状態で、第1レンズ群G1の後群Grが前群Gfとの空気間隔を調整することで焦点調整を行う。具体的には、図1(a)に示したレンズ構成を参照し、広角端側での焦点調整を説明すると、図1(a)に示した無限遠状態からより近接側に焦点位置を変更するには、前群Gfが固定された状態において、後群Grが前群に近づくように物体側に移動して行われる。
以上説明した本発明のレンズ構成における条件式を以下に示す。式(1)は、第1レンズ群内の前群Gfの合成焦点距離f1と後群Grの合成焦点距離f2との比率を規定したものである。
2.28<f2/f1<2.70 (1)
この式(1)はフォーカス調整時(後群Grの移動時)における収差変動を抑えるための条件式である。ズームレンズにおける変倍(焦点距離調整)において最適化された第1レンズ群であっても、インターナルフォーカスに使用する後群を移動させた際に収差変動が大きくなっては高品質の像形成はできない。そこで、移動する後群Grの負のパワーを抑えつつ、前群Gfの負のパワーとの関係を上記範囲内に規定することが重要となる。上記範囲の下限未満になる場合には、フォーカス調整時の収差変動が大きくなる傾向があり、上限を超える場合には、Grの移動量が大きくなる傾向がある。
式(2)は、合焦に係る、第1レンズ群G1の後群Grの2枚のレンズに関する条件式である。
0.45<|f(L3)|/f(L4)< 0.52 (2)
第1群は全体として大きな負のパワーを有する設計を行うが、全てのレンズを負レンズで設計すると第1レンズ郡で発生した収差を第2レンズ群で補正しきれなくなる。そこで正のパワーを有するレンズを配置して補正を行なっている。
本発明では、上述の式(1)でレンズの基本性能を満足させると共に、フォーカスに使用する負の第3レンズL3と正の第4レンズL4のパワーバランスを確保することで、第1レンズ群で発生する諸収差を抑制させている。こうして抑制された収差であっても、式(2)の下限未満になると組立て時の偏芯による収差が増大する傾向にあり、上限値を超えると収差補正は容易になるが、小型化難しくなる傾向にある。
式(3)および(4)は、物体側に一番近い負のメニスカスレンズL1の曲率に関する条件式である。
7.90 <r1/r2<30.00 (3)
5.10<r1<5.60 (4)
広角レンズでは、第1レンズ群G1に入射した光束を第2レンズ群G2で収斂させることで結像させている。しかし、超広角レンズの場合、より広い画角の光束を入射させるため大きな像面湾曲や歪曲収差などが発生する。そのため、最も影響力の大きな第1レンズL1の両面を非球面で構成し、できるだけ第1レンズL1を通過した光束に生じる各種収差を抑制することが望ましい。一方、レンズを非球面に形成する技術としては、レンズ硝材を加熱しプレス成形により安価に非球面レンズを製造する技術が多用されるようになってきており、非球面設計の自由度も高まってきている。
しかし、非球面レンズは、その形状によっては成形が難しく、量産には向かない場合がある。特に、第1レンズL1のような中心と周辺との肉厚差の大きな非球面レンズは、量産が難しいのが実情である。この条件式は、光学特性を満足させつつ量産性に優れた条件を規定したものである。式(3)の下限未満になる場合、第1レンズL1のレンズ径が大きくなりコストがアップすると共に小型化する上では望ましくなく、上限を超える場合、成形不良が発生し易くなる傾向にある。
以上、本発明の第1実施例について説明したが、第4〜6実施例については、第1実施例と同様に全体として8群10枚構成を採用している。
また、第2および3実施例については、第2レンズ群の枚数を1枚増し、3組の接合レンズを採用した8群11枚構成の実施例となっている。符号については代表して第2実施例の図4(a)に示した。第1、4および6実施例については、最近接撮影距離が250mmであり、第2の実施例については165mm、第3実施例については200mmである。これは、本発明の超広角ズームレンズにおいて近接札距離範囲を拡大させるためには、第2レンズ群の枚数を1枚増加させ、しかも接合レンズ化することで群構成を変更することなく実用化できることを示している。
ズームレンズの具体的な数値実施例1〜6を以下に示す。数値実施例1〜6は、基本的レンズ構成(枚数)は同じであり、各実施例とも、光学系諸量としては、焦点距離(f)、開放F値(FNo.)、画角(無限設定時における主光線基準の値)およびバックフォーカス(広角端位置)を示している。
また、レンズデータ表には、物体側より1面および2面と示した面ナンバー、曲率半径(mm)、面間隔(mm)、アッベ数および屈折率(d線)を記載している。レンズデータ表の面ナンバーに示した*印は非球面形状であることを示している。
さらに、ズームレンズの収差量については、図2および3(数値実施例1)、図5および6(数値実施例2)、図8および9(数値実施例3)、図11および12(数値実施例4)、図14および15(数値実施例5)、ならびに図17および18(数値実施例6)に示しており、いずれの図においても、図中左より球面収差、非点収差および歪曲収差を示している。
数値実施例1〜6の全てにおいて、第1レンズ群G1は4群構成、第2レンズ群G2は4群構成で共通であるが、数値実施例1、4、5および6については、第2レンズ群G2に2組の接合レンズを使用し全体で8群10枚の実施例を示し、数値実施例2および3については、第2レンズ群G2に3組の接合レンズを使用し全体で8群11枚の実施例を示した。図中の符号については、数値実施例1、4、5および6が共通であるため、図1(a)に代表して記載し、数値実施例2および3が共通のため、図4(a)に代表して記載し、他は省略している。
本実施例に係るズームレンズに採用されている非球面は、すべて以下の非球面式で表される。式中yは光軸に垂直な方向の高さ、Zは高さyにおける光軸方向の変位量(サグ量)、rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)、kは円錐係数、C4、C6、C8、C10およびC12は各々4、6、8、10および12次の非球面係数を表している。これらの数値については数値実施例毎に表として示している。非球面係数を示した表中、「E−04」は「×10-4」を意味している。
Z=(y2/r)/(1+(1−k・y2/r21/2+C4y4+C6y6+C8y8+C10y10+C12y12
(数値実施例1)
光学系諸量は以下の通り。
ワイド端 テレ端
f =3.892 〜5.775
FNo.=3.69 〜4.11
画角 =106.06〜81.03(TT=infでの主光線において)
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
(数値実施例2)
光学系諸量は以下の通り。
ワイド端 テレ端
f =3.600 〜4.900
FNo.=3.85 〜4.12
画角 =105.14〜86.64(TT=infでの主光線において)
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
(数値実施例3)
光学系諸量は以下の通り。
ワイド端 テレ端
f =3.600 〜4.900
FNo.=3.85 〜4.12
画角 =106.54〜86.93(TT=infでの主光線において)
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
(数値実施例4)
光学系諸量は以下の通り。
ワイド端 テレ端
f =3.890 〜5.770
FNo.=3.73 〜4.11
画角 =106.32〜81.17(TT=infでの主光線において)
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
(数値実施例5)
光学系諸量は以下の通り。
ワイド端 テレ端
f =3.897 〜5.784
FNo.=3.65 〜4.11
画角 =105.95〜81.00(TT=infでの主光線において)
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
(数値実施例6)
光学系諸量は以下の通り。
ワイド端 テレ端
f =3.890 〜5.750
FNo.=4.02 〜4.40
画角 =106.46〜81.48(TT=infでの主光線において)
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
数値実施例1〜6における式(1)〜(4)のパラメータ値を以下の表に示す。
Figure 0006226702
Figure 0006226702
Figure 0006226702
数値実施例に示したように、広角端が100度を超える画角を備えたズームレンズにおいて、無限遠から近接距離に亙って優れた収差特性を有したズームレンズであることがわかる。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
Gf 第1レンズ群の前群
Gr 第1レンズ群の後群(合焦用レンズ群)
L1〜L11 光学系(構成レンズ)
S 開口絞り
I 像面

Claims (5)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とから構成され、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との空気間隔を変化させることによってズーミングを行うズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、物体側より、負の屈折力を有する第1レンズおよび負の屈折力を有する第2レンズとから構成された全体として負の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する第3レンズおよび正の屈折力を有する第4レンズとから構成され全体として負の屈折力を有する後群とからなり、
    前記第1レンズ群の後群を移動させて合焦行うと共に、
    前記前群の合成焦点距離をf1および前記後群の合成焦点距離をf2としたとき、下記式(1)を満足し、
    前記第1レンズは物体側が凸面の負メニスカスレンズである非球面であって、その第1面の曲率半径をr1および第2面の曲率半径をr2としたとき、下記式(3)を満足することを特徴とする、ズームレンズ。
    2.28<f2/f1<2.70 (1)
    7.90 <r1/r2<30.00 (3)
  2. 前記後群を構成する第3レンズの焦点距離をf(L3)および第4レンズの焦点距離をf(L4)としたとき、下記式(2)を満足することを特徴とする、請求項1記載のズームレンズ。
    0.45<|f(L3)|/f(L4)< 0.52 (2)
  3. 前記非球面で構成された第1レンズの第2面の曲率半径r2は、下記式(4)を満足することを特徴とする、請求項1記載のズームレンズ。
    5.10<r2<5.60 (4)
  4. 前記第3レンズが、物体側及び像面側の双方が凹面である凹レンズであり、前記第4レンズが物体側を凸レンズである請求項2記載のズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群の前群を構成する第1レンズおよび第2レンズが、共に非球面レンズであることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
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