JP5907923B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートにトナー像を定着する定着装置、及び該定着装置が適用された画像形成装置に関する。
画像形成装置の定着装置は、定着ローラーと加圧ローラーとが圧接されることにより形成される定着ニップ部を備える。シートが定着ニップ部を通過する際に当該シートが加圧及び加熱されることにより、シート上のトナー像がシートに定着される。ところで、シートは、定着ニップ部を通過した後に溶融したトナーが接着層となって定着ローラーの周面に接着してしまうことがある。この場合、シートは定着ローラーに巻き付くこととなる。このような巻き付きを防止するために、定着ローラーに巻き付き始めたシートを定着ローラーから分離させる分離部材が、定着ローラーの回転方向下流側であって定着ローラーに近接する位置に配置される。
分離部材は、定着ローラーの軸方向に延びる板状部材を備える。当該板状部材の先端と定着ローラーの周面とが常時接していると、当該周面が傷付けられる懸念がある。定着ローラーの周面に傷が付いた状態でシート上のトナー像が定着された場合、そのトナー像に傷跡が表出し、画像欠陥の要因となる。このため、板状部材の先端と定着ローラーの周面との間には、所定距離のギャップが形成される。このギャップは、前記分離部材の端部に取り付けられ、定着ローラーの非通紙領域の周面と当接する当たり部材によって形成される(例えば特許文献1)。
特開2008−83515号公報
上記の構成では、前記当たり部材が、非通紙領域の周面とは言え、定着ローラーの周面に常時接触することになる。上記特許文献1の定着装置は、定着ローラーの圧縮変形を抑止するために、定着ローラーと加圧ローラーとの接触状態を、画像形成モードでは加圧状態とし、スリープモードでは減圧状態とするニップ圧調整機構を備える。この定着装置では、前記接触状態に限らず、前記減圧状態にあっても前記当たり部材が定着ローラーの周面に接触する。このような前記当たり部材の常時接触に伴う定着ローラーの損耗により、当該定着ローラーの寿命が短くなるという問題がある。
本発明の目的は、定着ニップ部を形成するローラーの長寿命化を図ることが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一局面に係る定着装置は、定着ニップ部を形成し、軸回りに回転する第1回転軸を有する第1ローラー及び第2回転軸を有する第2ローラーと、前記第2ローラーを軸回りに回転自在に保持する側板フレームを備える固定フレームと、前記第1ローラーを軸回りに回転自在に保持し、前記固定フレームに対して相対的に移動する移動フレームと、前記第1ローラーと前記第2ローラーとを第1の圧力で圧接させる第1姿勢と、前記第1ローラーと前記第2ローラーとを前記第1の圧力よりも減圧された第2の圧力で圧接させる第2姿勢と、の間で姿勢変更させることで、前記定着ニップ部のニップ圧を調整する調整機構と、前記定着ニップ部よりも前記第1ローラーの回転方向下流側に配置され、前記第1ローラーの軸方向に延びる板状部材と、前記板状部材を保持する保持平坦面を有する保持部材と、前記保持部材の両端を各々折り曲げて形成された端板と、を含むシートの分離部材と、前記分離部材を、前記軸方向と平行な軸回りに回動させ、前記第1姿勢において前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に近づく接近状態となるよう前記分離部材を回動させる回動機構と、前記板状部材の両端位置において前記分離部材に各々取り付けられ、前記接近状態において、前記第1ローラーの両端付近の周面と当接して、前記板状部材の先端と前記第1ローラーの周面との間に所定距離のギャップを形成させる当たり部材と、前記第1姿勢のときに前記分離部材が前記接近状態に至り前記当たり部材が前記周面に当接することを許容する一方で、前記第1姿勢から前記第2姿勢に姿勢変更する途中において前記当たり部材を前記第1ローラーの周面から離間状態とさせる離間機構と、を備え、前記回動機構は、前記端板に設けられた支持孔と、前記側板フレームに突設され前記支持孔に挿入される支点ピンと、前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に向かう方向に前記支点ピン回りに回動するよう、前記分離部材を付勢する付勢部材と、を含み、前記離間機構は、前記端板の前記保持部材からの折り曲げ部とは反対側の端縁より突設された突片と、前記側板フレームに備えられ前記突片が当接可能なストッパ部材と、を含み、前記調整機構は、前記移動フレームを移動させることで前記姿勢変更を実行させるものであって、前記第1姿勢では、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対して所定の通常位置に配置されるよう前記移動フレームを位置設定し、前記第2姿勢では、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対して、前記通常位置よりも離間した解除位置にシフトするよう前記移動フレームを移動させ、前記離間機構は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の途中に、前記当たり部材を前記第1ローラーの周面から離間状態とさせるものであり、前記分離部材は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の際における、前記第1回転軸のシフトに伴う前記第1ローラーの周面の移動に前記板状部材の先端が追従する方向に、前記支点ピン回りに回動するよう前記付勢部材によって付勢され、前記ストッパ部材は、前記突片が当接することで前記追従する回動を途中で阻止する。
この構成によれば、前記離間機構によって、前記第1ローラーと前記第2ローラーとが前記第1姿勢から前記第2姿勢に姿勢変更する途中において、前記当たり部材が前記第1ローラーの周面から離間される。従って、前記当たり部材が前記第1ローラーの周面に常時接触することはなく、前記当たり部材と前記周面との接触に伴う前記周面の損耗を緩和することができる。このため、定着ニップ部を形成するローラーの長寿命化を図ることができる。
上記構成において、前記第1ローラーは第1回転軸を有し、前記第2ローラーは第2回転軸を有し、前記第2ローラーを軸回りに回転自在に保持する固定フレームと、前記第1ローラーを軸回りに回転自在に保持し、前記固定フレームに対して相対的に移動する移動フレームと、をさらに備え、前記調整機構は、前記移動フレームを移動させることで前記姿勢変更を実行させるものであって、前記第1姿勢では、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対して所定の通常位置に配置されるよう前記移動フレームを位置設定し、前記第2姿勢では、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対して、前記通常位置よりも離間した解除位置にシフトするよう前記移動フレームを移動させ、前記離間機構は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の途中に、前記当たり部材を前記第1ローラーの周面から離間状態とさせることが望ましい。
この構成によれば、前記第1ローラーを保持する前記移動フレームが、前記通常位置から前記解除位置へシフトする途中に、前記当たり部材が前記第1ローラーの周面から離間される。すなわち、前記移動フレームのシフト動作と前記当たり部材の動作とがリンクするので、前記当たり部材を確実に前記第1ローラーの周面から離間させることができる。
上記構成において、前記回動機構は、前記固定フレームに備えられ、前記分離部材を前記軸方向と平行な軸回りに回動自在に支持する支点部を備え、前記分離部材は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の際における、前記第1回転軸のシフトに伴う前記第1ローラーの周面の移動に前記板状部材の先端が追従するよう、前記支点部回りに回動し、前記離間機構は、前記固定フレームに備えられ、前記分離部材の一部が当接することで前記追従する回動を途中で阻止するストッパ部材を有することが望ましい。
この構成によれば、前記通常位置から前記解除位置への移動の際に、前記分離部材の一部の前記ストッパ部材への当接により前記分離部材の回動が阻止されることによって、前記当たり部材が前記第1ローラーの周面から離間する。従って、前記離間機構を簡易な構成で実現することができる。
上記構成において、前記回動機構は、前記固定フレームに備えられ、前記分離部材を前記軸方向と平行な軸回りに回動自在に支持する支点部と、前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に向かう方向に前記支点部回りに回動するよう、前記分離部材を付勢する付勢部材と、を含み、前記分離部材は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の際における、前記第1回転軸のシフトに伴う前記第1ローラーの周面の移動に前記板状部材の先端が追従する方向に、前記支点部回りに回動するように、前記付勢部材によって付勢され、前記離間機構は、前記固定フレームに備えられ、前記分離部材の一部が当接することで前記追従する回動を途中で阻止するストッパ部材を有することが望ましい。
この構成によれば、前記通常位置から前記解除位置への移動の際に、前記分離部材の一部の前記ストッパ部材への当接により、前記付勢部材で付勢された前記分離部材の回動が阻止されることによって、前記当たり部材が前記第1ローラーの周面から離間する。従って、前記離間機構を簡易な構成で実現することができる。
上記構成において、前記第1ローラーが、弾性を有するローラー部材と、該ローラー部材の上に被嵌された定着ベルトとを含む定着ローラーであり、前記第2ローラーが、前記ローラー部材を加圧変形させる加圧ローラーであり、前記当たり部材は、前記定着ベルトの周面に当接することが望ましい。
この構成によれば、当たり部材と前記定着ベルトの周面との接触に伴う前記周面の損耗を緩和することができる。このため、定着ベルトの長寿命化を図ることができる。
上記構成において、前記第1ローラーが、弾性を有するローラー部材と、該ローラー部材の上に所定のクリアランスをもって被嵌された定着ベルトとを含む定着ローラーであり、前記第2ローラーが、前記ローラー部材を加圧変形させる加圧ローラーであり、前記当たり部材は、前記定着ベルトの周面に当接するものであり、前記移動フレームの前記解除位置から前記通常位置への移動の際に、前記定着ローラーが前記加圧ローラーへ徐々に深く押し当てられてゆく過程で、前記定着ニップ部の近傍において前記定着ベルトが前記ローラー部材の周面に対して部分的に膨らむバルジ部が発生し、該バルジ部が、その後の前記定着ローラーの前記押し当てのさらなる進行によって、前記定着ニップ部から離れる方向に移動するものであって、ストッパ部材は、前記移動フレームが前記解除位置から前記通常位置へ移動する際に、前記バルジ部が前記当たり部材の前記定着ベルトの周面への当接位置を通過した後に、前記当たり部材が前記定着ベルトの周面へ当接する位置に設置されていることが望ましい。
この構成によれば、前記ローラー部材の周面によってバックアップされていない前記バルジ部に、前記当たり部材が当接することを回避できる。従って、前記バルジ部と前記当たり部材の干渉による前記定着ベルトの損傷を未然に防止することができる。
上記構成において、前記第1ローラーを加熱する誘導加熱方式の加熱部をさらに備え、前記第1ローラーは、前記第2姿勢の状態においても回転駆動されることが望ましい。
この構成によれば、前記第1ローラーは前記第2姿勢の状態においても回転駆動されるので、誘導加熱方式の加熱部により第1ローラーの同一部分だけが加熱されることはなく、均熱化を図ることができる。この場合、仮に前記当たり部材が前記第2姿勢においても前記周面に接触していると、前記第1ローラーの損耗が進行してしまう。しかし、本発明においては、前記第2姿勢における前記当たり部材の前記周面への当接は回避されるので、上記の損耗は生じない利点がある。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートにトナー像を転写する画像形成部と、前記トナー像を前記シートに定着させる、上記の定着装置とを備える。
本発明のさらに他の局面に係る画像形成装置は、シートにトナー像を転写する画像形成部と、前記トナー像を前記シートに定着させる上記の定着装置と、前記第1ローラーを回転駆動する駆動部と、当該画像形成装置の動作モードを、シートに対する画像形成動作を実行させ前記定着ニップ部にシートを通過させる第1モードと、前記画像形成動作を行うための準備状態であって前記定着ニップ部にシートを通過させない第2モードとの間で切り替えるモード変更部と、前記第1モードのときに前記第1姿勢を取り、前記第2モードのときに前記第2姿勢を取るよう調整機構を制御すると共に、前記第2モードのときに前記第1ローラーが回転するように前記駆動部を制御する制御部と、を備える。
この構成によれば、前記第1ローラーは、画像形成動作を行うための準備状態である第2モードにおいても、前記駆動部により回転駆動される。このため、誘導加熱方式の加熱部により第1ローラーの同一部分だけが加熱されることはなく、前記第1ローラーの均熱化を図ることができる。従って、モード変更部が前記第1モードから前記第2モードに切り替えても、直ちに前記定着ニップ部へシートを通紙させることが可能となる。この場合、仮に前記当たり部材が前記第2姿勢においても前記周面に接触していると、前記第1ローラーの損耗が進行してしまう。しかし、本発明においては、前記第2姿勢における前記当たり部材の前記周面への当接は回避されるので、上記の損耗は生じない利点がある。
本発明によれば、当たり部材が第1ローラーの周面に常時接触することはなく、当たり部材と前記周面との接触に伴う前記周面の損耗を緩和することができる。従って、定着ニップ部を形成するローラーの長寿命化を図ることが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 前記画像形成装置に組み込まれている定着装置の、制御ブロック図付きの概略断面図である。 前記定着装置の斜視図である。 前記定着装置の視線方向を変えた斜視図である。 図3のV部の拡大斜視図である。 当たり部材と定着ローラーとの間の位置関係を示す模式図である。 分離部材の表面側の斜視図である。 分離部材の裏面側の斜視図である。 定着装置の断面図であって、定着ローラーが加圧姿勢(第1姿勢)の状態を示す図である。 定着装置の断面図であって、定着ローラーが減圧姿勢(第2姿勢)の状態を示す図である。 分離部材及び当たり部材の拡大断面図である。 離間機構の斜視図である。 離間機構の斜視図であって、分離部材の回動が規制されている状態を示す図である。 定着ローラーを取り外した状態の定着装置の斜視図である。 定着ローラー及び移動フレームの斜視図である。 図14の要部斜視図である。 図14のXVII−XVII線断面図である。 定着ローラーと加圧ローラーとの圧接を説明するための模式図である。 バルジ部と当たり部材との関係を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳述する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。画像形成装置1は、モノクロの複写機能付きプリンターであって、略直方体のハウジングからなる装置本体10を含む。装置本体10は、シートに画像形成処理を行う各種の機器を収容する筐体である。装置本体10は、略直方体形状の本体ハウジング11と、この本体ハウジング11の上方に配置された略直方体形状のスキャナハウジング12と、これら両ハウジング11、12を連結する連結ハウジング13とを含む。
本体ハウジング11には、シートにトナー像を転写する画像形成部20が収容されている。連結ハウジング13には、シートにトナー像を定着させる定着装置30が収容されている。スキャナハウジング12には、原稿シートの画像を光学的に読み取り画像データを生成するスキャナユニット17が収容されている。本体ハウジング11の上面、スキャナハウジング12の下面及び連結ハウジング13の左面で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートが排出される胴内排紙部14である。
連結ハウジング13は、装置本体10の右側面に配置され、胴内排紙部14へシートを排出するために前記胴内空間に向けて開口した第1シート排出口154と、この第1シート排出口154よりも上方に配置され同様に前記胴内空間に向けて開口した第2シート排出口155とを備える。前記胴内空間の底部は、胴内排紙トレイ141によって画定されている。この胴内排紙トレイ141は、本体ハウジング11の上面を形成し、第1シート排出口154の下方に位置し、第1シート排出口154から排出されるシートを受け取る。胴内排紙トレイ141の上方であって第1シート排出口154と第2シート排出口155との間には、サブ排紙トレイ142が装着されている。サブ排紙トレイ142には、第2シート排出口155から排出されるシートが受け取られる、若しくは、両面印刷されるシートが、スイッチバック搬送のため一時的に排紙される。
装置本体10の下部には、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット15が、着脱自在に装着されている。また、装置本体10の右側面には、手差し給紙の際に用いられる手差しトレイ16が設けられている。
画像形成部20は、感光体ドラム21と、この感光体ドラム21の周囲に配置された、帯電装置22、露光装置23、現像装置24、転写ローラー26、クリーニング装置27及び除電器28とを含む。感光体ドラム21は、その軸回りに回転し、静電潜像及びトナー像が形成される周面を備える。帯電装置22は、感光体ドラム21の前記周面を均一に帯電する。露光装置23は、静電潜像を形成するために、感光体ドラム21の前記周面にレーザー光を照射する。現像装置24は、感光体ドラム21上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム21の周面にトナーを供給する現像ローラー24Aを含む。この現像装置24にはトナーコンテナ25からトナーが補給される。転写ローラー26は、感光体ドラム21と転写ニップ部を形成し、感光体ドラム21上のトナー像をシートに転写する。クリーニング装置27は、トナー像転写後の感光体ドラム21の周面を清掃する。除電器28は、トナー像転写後の感光体ドラム21の周面に除電光を照射し、該周面を除電する。
定着装置30は、熱源が内蔵された定着ローラー31(第1ローラー)と、定着ローラー31と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラー32(第2ローラー)とを含む。定着装置30は、前記転写ニップ部においてトナー像が転写されたシートを、定着ニップ部Nにおいて加熱及び加圧することで、トナーをシートに溶着させる定着処理を施す。定着処理が施されたシートは、第1シート排出口154又は第2シート排出口155から胴内排紙部14に向けて排出される。この定着装置30については、後記で詳述する。
スキャナハウジング12内のスキャナユニット17は、図略の撮像素子、原稿シートに光を照射する光源、及び前記原稿シートからの反射光を前記撮像素子に導くミラー等を搭載するキャリッジを含む。スキャナユニット17の上面には、原稿シートが載置されるコンタクトガラスが嵌め込まれている。また、スキャナユニット17の上面は、コンタクトガラス上に載置された原稿シートを押さえるための押さえカバー18によって覆われている。
スキャナハウジング12の前面には、操作パネル19が取り付けられている。操作パネル19は、LCDタッチパネルやテンキーを含み、ユーザーから画像形成装置1に対する各種の操作情報の入力を受け付ける。
装置本体10の内部には、シートを搬送するためのシート搬送路が設けられている。シート搬送路は、装置本体10の下部付近から上部付近まで、画像形成部20及び定着装置30を経由して、上下方向に延びるメイン搬送路P1を含む。メイン搬送路P1の下流端は、第1シート排出口154及び第2シート排出口155に接続されている。両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路P2が、メイン搬送路P1の最下流端から上流端付近まで延設されている。
給紙カセット15は、シートSの束を収容するシート収容部を備える。給紙カセット15の右上付近には、シート束の最上層のシートSを1枚ずつ繰り出すピックアップローラー151と、そのシートをメイン搬送路P1の上流端に送り出す給紙ローラー対152とが備えられている。手差しトレイ16に載置されたシートも、メイン搬送路P1の上流端に送り出される。メイン搬送路P1の画像形成部20よりも上流側には、所定のタイミングでシートを転写ニップ部に送り出すレジストローラー対153が配置されている。
シートに片面印刷(画像形成)処理が行われる場合、給紙カセット15又は手差しトレイ16からシートSがメイン搬送路P1に送り出され、該シートSに画像形成部20においてトナー像の転写処理が、定着装置30において転写されたトナーをシートSに定着させる定着処理が、各々施される。その後、該シートSは、第1シート排出口154から胴内排紙トレイ141上に排紙される。一方、シートに両面印刷処理が行われる場合、シートSの片面に対して転写処理及び定着処理が施された後、該シートSは、第2シート排出口155からサブ排紙トレイ142上に一部が排紙される。その後、該シートSはスイッチバック搬送され、反転搬送路P2を経て、メイン搬送路P1の上流端付近に戻される。しかる後、シートSの他面に対して転写処理及び定着処理が施され、該シートSは、第1シート排出口154から胴内排紙トレイ141上に排紙される。
以下、定着装置30の構成について詳細に説明する。図2は、定着装置30の、制御ブロック図付きの概略断面図である。定着装置30は、上述の定着ローラー31及び加圧ローラー32と、定着ローラー31を加熱する誘導加熱方式の加熱部33と、これらの部材を収容する定着ハウジング300とを含む。定着ハウジング300は、画像形成部20からシートを受け入れる入口開口301と、定着処理後のシートを送り出す出口開口302とを備える。入口開口301には、シートを定着ニップ部Nに向けて誘導するガイド板303が配置されている。
定着ローラー31は前後方向(図2の紙面の垂直方向)に延びる回転軸31S(第1回転軸)を有し、加圧ローラー32は前後方向に回転軸31Sと平行に延びる回転軸32Sを有する。定着ローラー31及び加圧ローラー32は、それぞれ定着ハウジング300(移動フレーム37及び固定フレーム36)にて、回転軸31S、32Sの軸回りに回転可能に保持されている。本実施形態では、加圧ローラー32に対して時計方向に回転させる回転駆動力が与えられ、定着ローラー31は加圧ローラー32の回転に伴って反時計方向に従動回転する。
定着ローラー31は、弾性を有するローラー部材31Bと、このローラー部材31Bの上に所定のクリアランスをもって被嵌される定着ベルト31Aとを含む。ローラー部材31Bとしては、軸心となるSUS等の金属芯金の周囲にシリコンスポンジ等の弾性層が形成されてなるローラーを例示できる。定着ベルト31Aとしては、誘導加熱が可能なニッケル等の磁性体金属基材、シリコンゴム等の弾性層、及びフッ素系樹脂等で形成された表面離形層を含む、多層構造の無端ベルトを例示できる。加圧ローラー32は、定着ローラー31よりも高い剛性を有する。加圧ローラー32としては、軸心となるアルミニウム等の非磁性金属芯金の周囲にシリコンゴム等の弾性層が形成され、最外層に表面離形層を有するローラーを例示できる。
定着ローラー31は所定の圧力で加圧ローラー32に圧接され、これにより定着ローラー31(定着ベルト31A)の周面が凹の円弧状に加圧変形した状態で加圧ローラー32の周面に当接している。この当接部分が定着ニップ部Nである。定着処理が施されるシートは、入口開口301から定着ハウジング300内に入って定着ニップ部Nでニップされ、定着ローラー31及び加圧ローラー32の回転軸31S、32S回りの回転によって搬送される。この定着ニップ部Nでの搬送の際に、シートは加熱加圧される。その後、シートは出口開口302から搬出される。定着ローラー31の、定着ニップ部Nよりも回転方向下流側には、シートの分離部材40が配置されている。分離部材40は、定着ニップ部Nを通過したシートが定着ローラー31の周面に巻き付くことを防止する部材である。
加熱部33は、定着ローラー31の外周面形状に沿った湾曲形状を備え定着ローラー31に対向して配置されるボビン331と、このボビン331に巻回され前記誘導加熱のための高周波電圧が印加されるコイル332とを含む。コイル332に高周波電圧が印加されると、定着ベルト31Aを通過する磁路が形成され、前記磁性体金属基材に渦電流が流れ、これによって定着ベルト31Aが熱を帯びるようになる。
このような定着装置30に対して、駆動モーター71(駆動部)、ニップ圧調整モーター72(調整機構の一部)及び制御部73が付設されている。駆動モーター71は、加圧ローラー32及び定着ローラー31を回転させる回転駆動力を発生するモーターである。ニップ圧調整モーター72は、定着ニップ部Nのニップ圧を調整するために、回転軸31S、32Sの平行を維持した状態で定着ローラー31を加圧ローラー32に対して移動させる駆動力を発生するモーターである。
シートに対する画像形成動作が実際に行われるとき、つまり定着ニップ部Nにシートを通過させるとき(以下、画像形成モード)、定着ローラー31と加圧ローラー32とは、予め規定されたニップ幅の定着ニップ部Nを形成するよう、所定の第1の圧力で圧接される加圧姿勢(第1姿勢)とされる。一方、前記画像形成動作を行う準備状態であるとき、つまり操作パネル19が画像形成の指示を受け付ければ直ちに前記画像形成動作を行うが、それまでは定着ニップ部Nにシートを通過させることなく待機する状態のとき(以下、スリープモード)、加圧姿勢から減圧姿勢(第2姿勢)に姿勢変更される。減圧姿勢は、定着ローラー31と加圧ローラー32とが、前記第1の圧力よりも減圧された第2の圧力で圧接される姿勢である。ニップ圧調整モーター72は、上記の加圧姿勢と加圧姿勢との間の姿勢変更に必要な駆動力を発生する。なお、後記でも説明するが、前記減圧姿勢に至っても定着ニップ部Nは解消されず、定着ローラー31は加圧ローラー32の回転に伴って従動回転することができる。
制御部73は、定着装置30の動作を制御するマイクロコンピューターであり、所定のプログラムを読み出すことによって、ローラー駆動制御部74、ニップ圧調整部75(調整機構の一部)及びモード変更部76を機能的に有するように動作する。ローラー駆動制御部74は、駆動モーター71の動作を制御することによって、定着ローラー31及び加圧ローラー32の回転動作を制御する。ニップ圧調整部75は、ニップ圧調整モーター72の動作を制御することによって、前記加圧姿勢と前記減圧姿勢との間の姿勢変更動作を制御する。モード変更部76は、画像形成装置1の動作モードを、少なくとも前記画像形成モード(第1モード)と前記スリープモード(第2モード)との間で切り替える制御を行う。
ニップ圧調整部75は、モード変更部76が画像形成モードを設定しているとき、前記加圧姿勢を取るようにニップ圧調整モーター72を駆動させ、モード変更部76がスリープモードを設定しているとき、前記減圧姿勢を取るようにニップ圧調整モーター72を駆動させる。ローラー駆動制御部74は、モード変更部76が画像形成モードを設定しているとき、所定の線速で定着ローラー31及び加圧ローラー32が回転するよう、駆動モーター71を動作させる。さらに、ローラー駆動制御部74は、モード変更部76がスリープモードを設定しているときにおいても、前記所定の線速よりも遅い速度で定着ローラー31及び加圧ローラー32が回転するよう、駆動モーター71を動作させる。
このようなローラー駆動制御部74の制御は、定着ベルト31Aが均等に加熱された状態を維持するために実行される。定着ローラー31をスリープモードにおいて停止させると、誘導加熱方式の加熱部33により定着ベルト31Aのボビン331と対向する部分だけが加熱されることになる。この状態で画像形成モードが設定されると、定着ベルト31Aの周方向の熱分布を安定させるために時間を要することになる。しかし、定着ローラー31をスリープモードにおいても回転駆動することで、定着ベルト31Aの均熱化を図ることができる。従って、モード変更部76がスリープモードから画像形成モードに切り替えると、直ちに定着ニップ部Nへシートを通紙させることが可能となる。
続いて、定着装置30のハード構成について説明する。図3は、定着装置30の斜視図、図4は、図3とは視線方向を変えた定着装置30の斜視図、図5は、図3のV部の拡大斜視図である。定着装置30は、さらに、出口開口302付近に配置され、定着ハウジング300で回転自在に保持された搬送ローラー34と、搬送ローラー34と搬送ニップ部を形成する搬送コロ35とを含む。定着ハウジング300は、前後方向に長い略四角柱の形状を有するハウジングであり、その天面には開放が自在なカバー部材351が取り付けられている。図3では、カバー部材351が定着ハウジング300に対して開放されている状態を示している。搬送コロ35はカバー部材351で保持され、図4に示すようにカバー部材351が閉じた状態とされると搬送ローラー34と接する。
分離部材40は、定着ローラー31の軸方向に延びる略長方形の薄い板状の部材である。分離部材40は、定着ローラー31の両端近傍の定着ハウジング300によって、定着ローラー31の回転軸31Sと平行な軸回りに回動可能に支持されている。図5に示されているように、分離部材40(本体部41)の、定着ローラー31(定着ベルト31A)の周面と対向する先端部41A(板状部材の先端)と、定着ローラー31の周面との間には、所定距離のギャップGが確保されている。
定着ニップ部Nを通過したシートが定着ローラー31に巻き付いた状態でギャップGに到達すると、そのシート先端が分離部材40の先端部41Aに当接する。これにより、当該シートが定着ローラー31から分離される。なお、一般にシートの搬送方向先端には、トナー像が転写されない余白領域が存在する。接着層の作用を為すトナー層が存在しない当該先端は、定着ローラー31に接着することはない。従って、たとえシートが定着ローラー31に巻き付いたとしても、その搬送方向先端は定着ローラー31の周面から浮き上がるので、先端部41Aが定着ローラー31周面に当接していなくとも、上述の分離は可能である。
分離部材40の両端(後述する本体部41の両端位置)には、先端部41Aと定着ローラー31の周面との間にギャップGが形成されるように、一対の当たり部材50が各々取り付けられている。当たり部材50は、分離部材40の先端部41Aよりも下方及び左方に突出した当接部51を有する部材である。この当接部51が定着ローラー31の両端付近の周面に当接(図中の符号Tは周面への当接点を示す)することで、前記ギャップGが形成される。
図6は、当たり部材50と定着ローラー31との位置関係を示す模式的な図である。定着ローラー31周面には、シートが通過する通過領域31Cが設定されている。通過領域31Cの両端には、シートが通過しない非通過領域31Eが設定されている。当たり部材50は、定着ニップ部Nを通過するシートが接することのない非通過領域31Eと当接することにより、分離部材40の先端部41Aと定着ローラー31の周面との間にギャップGを形成する。
図7は、分離部材40の表面側の斜視図、図8は、分離部材40の裏面側(定着ローラー31の周面と対向する側)の斜視図である。分離部材40は、定着ローラー31の軸方向に向けて延びる薄い平板状の本体部41(板状部材)と、この本体部41を保持する保持板金42とを備える。本体部41の下端縁が上述の先端部41Aである。保持板金42は、定着ローラー31の軸方向に向けて延びる保持平坦面を有する。本体部41は、前記保持平坦面に密着する態様で保持され、先端部41Aが保持板金42の下端から突出している。
保持板金42の両端には、端板43が各々備えられている。端板43の拡大図である図16を参照して、端板43は、保持板金42の前記保持平坦面に対して直角に折り曲げられた部分である。各端板43は、定着ハウジング300の一部を構成する固定フレーム36の側板フレーム361によって支持される。各端板43には支持孔431(回動機構の一部)が設けられている。支持孔431は、分離部材40の基端側(先端部41Aとは反対側の側縁)に配置されている。
この支持孔431には、側板フレーム361に突設されている支点ピン363(支点部;回動機構の一部)が挿入される。分離部材40は、この支点ピン363によって、定着ローラー31の軸方向と平行な軸回りに回動自在に軸支されている。支点ピン363の近傍には、捻りコイルバネ45(回動機構の一部)が配置されている。捻りコイルバネ45の一端451は、側板フレーム361に穿孔されている窓部365に係止されている。捻りコイルバネ45の他端452は、端板43のフック部432に係止される。なお、図16では、他端452がフック部432に係止される前の状態を示している。
捻りコイルバネ45は、上述の加圧姿勢において、先端部41Aが定着ローラー31の周面に近づく接近状態となる方向(図中の矢印R2)に、分離部材40が支点ピン363の軸回りに回動するように、分離部材40を付勢する。なお、支持孔431は長穴である。これは、分離部材40の先端部41Aと定着ローラー31の周面との平行度にズレが生じた場合に、支点ピン363による支持孔431の支持位置をシフトさせることで、前記ズレを矯正することを意図しているためである。
各端板43の上部には、突片44(ストッパ部材と当接する分離部材の一部)が突設されている。図16に示すように、支点ピン363が支持孔431に挿入された状態で、突片44は側板フレーム361に設けられた折り曲げ部分であるストッパ362(離間機構)と対向する。分離部材40が矢印R2に所定角度だけ回動すると、突片44はストッパ362に当接し、それ以上の分離部材40の矢印R2の回動が阻止される。
当たり部材50は、分離部材40の本体部41の端部411に各々取り付けられている。本体部41は、保持板金42よりも幅広の部材であるが、端部411においては保持板金42とほぼ同じ幅である。当たり部材50は、この端部411から先端部41Aに向けて延出するように、保持板金42に取り付けられている。
分離部材40の拡大断面を示す図11も参照して、当たり部材50は、上述の当接部51に加え、ネジ孔を有する胴部52と、胴部52の側部に突設された位置決めピン部53とを含む。当接部51は、胴部52から下方に延設された垂下片54の先端部分である。保持板金42には、位置決めピン部53が嵌入される図略の受け入れ孔と、胴部52のネジ孔に対応した図略のネジ孔とが穿孔されている。当たり部材50は、位置決めピン部53が前記受け入れ孔に嵌入されることで、前記ネジ孔同士が位置合わせされた状態で、保持板金42に仮止めされる。また、本体部41の端部411には、前記ネジ孔と同一箇所に取り付け孔412が穿孔されている。取り付け孔412及び前記ネジ孔を貫通して、取り付けネジ421が挿入される。この取り付けネジ421に図略のナットが螺入されることで、保持板金42に対して本体部41及び当たり部材50が固定される。
続いて、定着ローラー31及び加圧ローラー32の、前記加圧姿勢と前記減圧姿勢との間の姿勢変更、及び、該姿勢変更に伴う分離部材40及び当たり部材50の回動について、図9〜図17を参照して説明する。図9及び図10は定着装置30の断面図を示し、図9は定着ローラー31が加圧姿勢の状態を示す図、図10は定着ローラーが減圧姿勢の状態を示す図である。
図9に示す加圧姿勢のとき、定着ローラー31の回転軸31Sが加圧ローラー32の回転軸32Sに対して所定の通常位置に配置される。この通常位置とは、画像形成モードにおける定着処理に必要なニップ幅を備えた定着ニップ部N1を形成することができる位置である。一方、図10に示す減圧姿勢のとき、回転軸31Sは、回転軸32Sに対して前記通常位置のときよりも離間した解除位置にシフトする。この解除位置とは、スリープモードにおいて加圧ローラー32の回転駆動力を定着ローラー31に伝達することが可能な、最小限のニップ幅を備えた定着ニップ部N2を形成することができる位置である。
定着ニップ部N1を形成しているとき、定着ローラー31は高い圧力で加圧ローラー32に圧接されるので、大きく変形する。線速が早い高速機の画像形成装置では、長い定着ニップ幅が必要となるため、定着ローラー31の変形度合いは一層大きくなる。このような加圧変形が負荷され続けると、ローラー部材31Bが圧縮変形して異形化し、定着ローラー31の寿命が低下する。そこで、画像形成モード時以外は浅い定着ニップ部N2とすることで、定着ローラー31の長寿命化を図ることが可能となる。
図14は、定着ローラー31を取り外した状態の定着装置30の斜視図、図15は、取り外された定着ローラー31の斜視図、図16は、図14の要部斜視図、図17は、図14のXVII−XVII線断面図である。定着ハウジング300は、固定フレーム36と、この固定フレーム36に対して相対的に移動可能な移動フレーム37とを含んでいる。固定フレーム36は、加圧ローラー32を回転軸32Sの軸回りに回転自在に保持している。移動フレーム37は、定着ローラー31を回転軸31Sの軸回りに回転自在に保持している。上記の加圧姿勢と減圧姿勢との間の姿勢変更は、定着ローラー31を保持する移動フレーム37が、固定フレーム36に対して相対的に移動することで実現される。
固定フレーム36は、図14に示すように、上述のストッパ362及び支点ピン363が突設され、加圧ローラー32を保持する前後一対の側板フレーム361を備える。一対の側板フレーム361間の、加圧ローラー32よりも左方の空間は、定着ローラー31が組み付けられる空間である。移動フレーム37は、図15に示すように、前後一対の保持フレーム371と、一対の保持フレーム371を連結する水平フレーム372とを含む。各保持フレーム371には、前後方向の外側に突出する軸ピン373がそれぞれ設けられている。一方、側板フレーム361が挿入されるピン受け部364が備えられている。移動フレーム37は、ピン受け部364で軸支された軸ピン373の軸回りに回動可能に、固定フレーム36に組み付けられる。この組み付け状態において、固定フレーム36の側板フレーム361と移動フレーム37の保持フレーム371とは、隣接した状態で対向する。
固定フレーム36の前方側の側板フレーム361には、上述のニップ圧調整モーター72と、ギア機構とを含む調整機構60が組み付けられている。図14及び図4では、カバー38で側板フレーム361が覆われている状態であるため、前記ギア機構は表出していない。調整機構60は、移動フレーム37を移動させることで、つまり移動フレーム37を軸ピン373の軸回りに回動させて定着ローラー31の回転軸31Sを、加圧ローラー32の回転軸32Sに対して平行移動させることで、上記の加圧姿勢と減圧姿勢との間の姿勢変更を行う。なお、前記ギア機構は、ニップ圧調整モーター72が発生する駆動力を移動フレーム37に伝達し、移動フレーム37を軸ピン373の軸回りに回動させる機能を有する。
調整機構60は、図9に示す加圧姿勢のとき、回転軸31S、32S間の位置関係が上述の通常位置となるように、移動フレーム37の位置を設定する。この加圧姿勢から図10に示す減圧姿勢に姿勢変更させるとき、調整機構60は、回転軸31S、32S間の位置関係が上述の解除位置となるように、移動フレーム37を矢印R1の方向に軸ピン373の軸回りに回動(移動)させる。
図11は、分離部材40及び当たり部材50の拡大断面図である。図11中、実線で示す定着ローラー31(定着ベルト31A)の周面31Hの位置が、前記加圧姿勢における周面31Hの位置であり、一点鎖線で示す周面31Hの位置が、前記減圧姿勢における周面31Hの位置である。前記加圧姿勢のとき、当たり部材50の円柱状の当接部51は、周面31Hに当接している。これにより、分離部材40の先端部41Aと周面31Hとの間には所定距離のギャップGが形成されている。
これに対し、前記減圧姿勢のとき、当たり部材50の当接部51は周面31Hに当接せず、当接部51は周面31Hから距離D1だけ離間している。これは、分離部材40が、定着ローラー31の前記加圧姿勢から前記減圧姿勢への姿勢変更に伴う移動に完全に追従しないためである。すなわち、本実施形態では、前記加圧姿勢(第1姿勢)のときに当たり部材50の当接部51が周面31Hに当接し、分離部材40の先端部41Aが周面31Hに対して接近状態に至ることを許容する一方で、前記加圧姿勢から前記減圧姿勢(第2姿勢)に姿勢変更する途中において、当接部51を周面31Hから離間状態とさせる離間機構が備えられている。
本実施形態では、前記離間機構として側板フレーム361に備えられているストッパ362が機能する。既述の通り、分離部材40の端板43には、この分離部材40の支点ピン361回りの回動時にストッパ362と干渉可能な位置に、突片44が配置されている。ストッパ362は、調整機構60による移動フレーム37の前記通常位置(前記加圧姿勢の位置)から前記解除位置(前記減圧姿勢の位置)への移動の途中において突片44と干渉し、当接部51を周面31Hから離間状態とする。この点について詳述する。
図12及び図13は、ストッパ362と突片44との関係を示す斜視図である。図12は、図9に示す通常位置に移動フレーム37が位置しているときの状態を示している。このとき、ストッパ362と突片44との間には隙間Eが存在し、両者は接触していない。図13は、図10に示す解除位置に移動フレーム37が位置しているときの状態を示している。このとき、ストッパ362と突片44と接触し、分離部材40の回動は規制されている。
図16、図17を参照して、捻りコイルバネ45は、分離部材40を支点ピン363の軸回りに、矢印R2の方向へ回動するよう付勢している。つまり、先端部41Aが定着ローラー31の周面31Hに向かい、これによって当たり部材50の当接部51が周面31Hに押し当てられるように、分離部材40は捻りコイルバネ45によって付勢されている。従って、移動フレーム37が前記通常位置から前記解除位置に伴い、定着ローラー31の周面31Hが矢印R1(図9)の方向に移動すると、これに先端部41Aが追従するように、捻りコイルバネ45の付勢力によって分離部材40は支点ピン363の軸回りに矢印R2の方向へ回動する。
しかし、分離部材40の矢印R2方向への回動がある程度進むと、突片44がストッパ362と干渉するようになる。つまり、図16、図17に示すように、ストッパ362と突片44との間の隙間Eの分だけ、分離部材40の矢印R2方向への回動は許容され周面31Hの移動に追従できる。しかし、その後は突片44がストッパ362に干渉し、周面31Hの移動に追従する分離部材40の回動は阻止される。調整機構60は、突片44とストッパ362との干渉後においても、移動フレーム37を前記解除位置に向けて移動させる。従って、当たり部材50の当接部51は、定着ローラー31の周面31Hから離間するようになる。
このように、本実施形態では、移動フレーム37が前記通常位置から前記解除位置へシフトする途中において、分離部材40の先端部41Aが周面31Hに追従する回動がストッパ362によって阻止される。これにより、当たり部材50が定着ローラー31から離間する。すなわち、移動フレーム37の固定フレーム36に対するシフト動作と、当たり部材50が定着ローラー31の周面31Hへの離接動作とがリンクするので、当たり部材50を確実に周面31Hから離間させることができる。また、分離部材40の突片44がストッパ362に当接するという簡易な構成で、移動フレーム37のシフト動作にリンクした当たり部材50の定着ローラー31からの離間動作を実現することができる。
本実施形態の画像形成装置1は、上記構成を備えることで、当たり部材50が定着ローラー31(定着ベルト)の周面31Hに常時接触しなくなる。すなわち、画像形成モード時において定着ローラー31と加圧ローラー32とが前記加圧姿勢にあるとき、当たり部材50の当接部51は周面31Hに当接し、先端部41Aと周面31Hとの間に所定のギャップGを形成させる。一方、スリープモード時において定着ローラー31と加圧ローラー32とが前記減圧姿勢に至ると、当接部51は周面31Hから離間する。既述の通り、定着ローラー31は定着ベルト31Aの均熱化のために、スリープモード時においてもローラー駆動制御部74によって回転される。しかし、スリープモード時には当接部51の周面31Hへの接触は回避されるので、接触している場合に生じる周面31Hの損耗を防止することができる。従って、全体として、定着ベルト31Aの当たり部材50の当接点における損耗を緩和することができる。このため、定着ベルト31Aの長寿命化を図ることができる。
続いて、ストッパ362の好ましい配置位置、換言すると、好ましい上記隙間Eの設定について説明する。図18は、定着ローラー31と加圧ローラー32との圧接を説明するための模式図である。定着ローラー31は、図18(A)に示すように、弾性を有するローラー部材31Bと、該ローラー部材31Bの上に所定のクリアランスCをもって被嵌された定着ベルト31Aとを含むローラーである。このクリアランスCは、ローラー部材31Bが加熱されて熱膨張すると実質的に消失するが、非加熱状態では有意に存在する。
一方、図18(B)に示すように、加圧ローラー32は、ローラー部材31Bを加圧変形させるローラーである。定着ローラー31が加圧ローラー32に圧接されることにより、定着ローラー31の周面は円弧状に凹没し、所定のニップ幅の定着ニップ部Nが形成される。この際、前記クリアランスCの影響で、定着ベルト31Aがローラー部材31Bの周面に対して部分的に膨らむバルジ(bulge)部が発生する。
図19は、前記バルジ部と当たり部材50との関係を説明するための模式図であって、定着ローラー31が加圧ローラー32へ徐々に深く押し当てられてゆく過程を示している。図19(A)は、図10に示す減圧姿勢のときのニップ幅の定着ニップ部N2から、定着ローラー31の押し当てが進行し、圧接深さがT1の定着ニップ部Naが形成された状態を示している。圧接深さT1は、加圧姿勢のときのニップ幅の定着ニップ部N1よりも浅い圧接深さである。
このとき、定着ローラー31の周方向で見て、定着ニップ部Naの前後には、定着ベルト31Aの一部が凸状に膨らんだバルジ部B1がそれぞれ形成される。これは、上記クリアランスCが定着ニップ部Naにおいて圧潰され、その圧潰された分の空間部分が定着ニップ部Naの前後に逃げ出すことに依る。バルジ部B1の背面には凸状の空洞Fが存在し、当該バルジ部B1において定着ベルト31Aはローラー部材31Bの周面によってバックアップされていない。このバルジ部B1は、定着ローラー31の押し当てが進行するにつれて、その膨らみが徐々に大きくなる。
その後、定着ローラー31の加圧ローラー32への押し当てのさらなる進行によって、バルジ部B1がある程度の大きさまで成長すると、バルジ部B1は定着ニップ部Naから前記周方向において離れる方向に移動する。図19(B)は、圧接深さT1よりも深い圧接深さT2の定着ニップ部Nbが形成されるまで、定着ローラー31の押し当てが進行した状態を示している。圧接深さT2は、図9に示す加圧姿勢のときのニップ幅の定着ニップ部N1に近いニップ深さである。成長したバルジ部B2は、比較的大きな空洞Fを背面に備え、定着ニップ部Nbから遠ざかるように移動している。
ここで、当たり部材50の当接部51は、定着ローラー31の周面の予め定められた当接位置51Tに当接する。当接部51がバルジ部に当接すると、当該バルジ部はローラー部材31Bの周面によってバックアップされていないことから、定着ベルト31Aを損傷させる懸念がある。具体的には、当接位置51Tをバルジ部が通過している最中に、当接部51が当接位置51Tに接面する力が作用すると、空洞Fに向けて定着ベルト31Aを当接部51が深く押し込むこととなり、定着ベルト31Aにダメージを与えやすい。
そこで、ストッパ362は、移動フレーム37が前記解除位置から前記通常位置へ移動する際に、バルジ部B1が当接位置51Tを通過した後に、当たり部材50の当接部51が当接位置51Tにおいて定着ベルト31Aの周面へ当接する位置に設置されていることが望ましい。つまり、図19(A)で定着ニップ部Naに隣接して発生したバルジ部B1が、図19(B)のバルジ部B2のように当接位置51Tを通過した後に、当接部51が当接位置51Tに接面しに行くタイミングとなるように、ストッパ362と突片44との間の隙間Eを設定することが望ましい。これにより、空洞Fをもって膨出したバルジ部B1、B2に当たり部材50が当接することを回避でき、バルジ部と当たり部材50との干渉による定着ベルト31Aの損傷を未然に防止することができる。
以上説明した通り、本実施形態に係る定着装置30及び画像形成装置1によれば、当たり部材50が定着ローラー31の周面に常時接触することはなく、当たり部材50と前記周面との接触に伴う前記周面の損耗を緩和することができる。従って、定着ベルト31Aの長寿命化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、第1ローラーとして、1つのローラー部材31B上に定着ベルト31Aを被嵌してなる、いわゆる1軸定着方式の定着ローラー31を例示した。第1ローラーは、弾性ローラー部材と加熱部33の直近に配置される加熱ローラーとの間に定着ベルトが架け渡される、いわゆる2軸定着方式の定着ローラーであっても良い。
(2)上記実施形態では、定着ローラー31が移動フレーム37に搭載され、加圧ローラー32が固定フレーム36に搭載される例を示した。これに代えて、加圧ローラー32を移動フレームに搭載し、定着ローラー31を固定フレームに搭載するようにしても良い。
(3)上記実施形態では、離間機構としてストッパ362を用い、捻りコイルバネ45で付勢された分離部材40の突片44がストッパ362に当止される例を示した。これは一例であり、例えば分離部材40に設けられた爪部が固定フレーム36に設けられた溝部に嵌り込む機構や、移動フレーム37の移動に連動した出没部材が分離部材40の回動を阻止する機構であっても良い。
1 画像形成装置
20 画像形成部
30 定着装置
31 定着ローラー(第1ローラー)
31A 定着ベルト
31B ローラー部材
31S 回転軸(第1回転軸)
32 加圧ローラー(第2ローラー)
32S 回転軸(第2回転軸)
33 加熱部
36 固定フレーム
362 ストッパ(離間機構;ストッパ部材)
363 支点ピン(支点部;回動機構の一部)
37 移動フレーム
40 分離部材
41 本体部(板状部材)
41A 先端部
431 支持孔(回動機構の一部)
44 突片(ストッパ部材と当接する分離部材の一部)
45 捻りコイルバネ(付勢部材;回動機構の一部)
50 部材
51 当接部
60 調整機構
71 駆動モーター(駆動部)
72 ニップ圧調整モーター(調整機構の一部)
73 制御部
74 ローラー駆動制御部
75 ニップ圧調整部(調整機構の一部)
76 モード変更部
G ギャップ
N、N1、N2、Na、Nb 定着ニップ部
B1、B2 バルジ部
C クリアランス

Claims (6)

  1. 定着ニップ部を形成し、軸回りに回転する第1回転軸を有する第1ローラー及び第2回転軸を有する第2ローラーと、
    前記第2ローラーを軸回りに回転自在に保持する側板フレームを備える固定フレームと、
    前記第1ローラーを軸回りに回転自在に保持し、前記固定フレームに対して相対的に移動する移動フレームと、
    前記第1ローラーと前記第2ローラーとを第1の圧力で圧接させる第1姿勢と、前記第1ローラーと前記第2ローラーとを前記第1の圧力よりも減圧された第2の圧力で圧接させる第2姿勢と、の間で姿勢変更させることで、前記定着ニップ部のニップ圧を調整する調整機構と、
    前記定着ニップ部よりも前記第1ローラーの回転方向下流側に配置され、前記第1ローラーの軸方向に延びる板状部材と、前記板状部材を保持する保持平坦面を有する保持部材と、前記保持部材の両端を各々折り曲げて形成された端板と、を含むシートの分離部材と、
    前記分離部材を、前記軸方向と平行な軸回りに回動させ、前記第1姿勢において前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に近づく接近状態となるよう前記分離部材を回動させる回動機構と、
    前記板状部材の両端位置において前記分離部材に各々取り付けられ、前記接近状態において、前記第1ローラーの両端付近の周面と当接して、前記板状部材の先端と前記第1ローラーの周面との間に所定距離のギャップを形成させる当たり部材と、
    前記第1姿勢のときに前記分離部材が前記接近状態に至り前記当たり部材が前記周面に当接することを許容する一方で、前記第1姿勢から前記第2姿勢に姿勢変更する途中において前記当たり部材を前記第1ローラーの周面から離間状態とさせる離間機構と、
    を備え
    前記回動機構は、前記端板に設けられた支持孔と、前記側板フレームに突設され前記支持孔に挿入される支点ピンと、前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に向かう方向に前記支点ピン回りに回動するよう、前記分離部材を付勢する付勢部材と、を含み、
    前記離間機構は、前記端板の前記保持部材からの折り曲げ部とは反対側の端縁より突設された突片と、前記側板フレームに備えられ前記突片が当接可能なストッパ部材と、を含み、
    前記調整機構は、
    前記移動フレームを移動させることで前記姿勢変更を実行させるものであって、
    前記第1姿勢では、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対して所定の通常位置に配置されるよう前記移動フレームを位置設定し、
    前記第2姿勢では、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対して、前記通常位置よりも離間した解除位置にシフトするよう前記移動フレームを移動させ、
    前記離間機構は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の途中に、前記当たり部材を前記第1ローラーの周面から離間状態とさせるものであり、
    前記分離部材は、前記移動フレームの前記通常位置から前記解除位置への移動の際における、前記第1回転軸のシフトに伴う前記第1ローラーの周面の移動に前記板状部材の先端が追従する方向に、前記支点ピン回りに回動するよう前記付勢部材によって付勢され、
    前記ストッパ部材は、前記突片が当接することで前記追従する回動を途中で阻止する、定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記第1ローラーが、弾性を有するローラー部材と、該ローラー部材の上に被嵌された定着ベルトとを含む定着ローラーであり、
    前記第2ローラーが、前記ローラー部材を加圧変形させる加圧ローラーであり、
    前記当たり部材は、前記定着ベルトの周面に当接する、定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記第1ローラーが、弾性を有するローラー部材と、該ローラー部材の上に所定のクリアランスをもって被嵌された定着ベルトとを含む定着ローラーであり、
    前記第2ローラーが、前記ローラー部材を加圧変形させる加圧ローラーであり、
    前記当たり部材は、前記定着ベルトの周面に当接するものであり、
    前記移動フレームの前記解除位置から前記通常位置への移動の際に、前記定着ローラーが前記加圧ローラーへ徐々に深く押し当てられてゆく過程で、前記定着ニップ部の近傍において前記定着ベルトが前記ローラー部材の周面に対して部分的に膨らむバルジ部が発生し、該バルジ部が、その後の前記定着ローラーの前記押し当てのさらなる進行によって、前記定着ニップ部から離れる方向に移動するものであって、
    ストッパ部材は、前記移動フレームが前記解除位置から前記通常位置へ移動する際に、前記バルジ部が前記当たり部材の前記定着ベルトの周面への当接位置を通過した後に、前記当たり部材が前記定着ベルトの周面へ当接する位置に設置されている、定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記第1ローラーを加熱する誘導加熱方式の加熱部をさらに備え、
    前記第1ローラーは、前記第2姿勢の状態においても回転駆動される、定着装置。
  5. シートにトナー像を転写する画像形成部と、
    前記トナー像を前記シートに定着させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置と、を備える画像形成装置。
  6. シートにトナー像を転写する画像形成部と、
    前記トナー像を前記シートに定着させる、請求項4に記載の定着装置と、
    前記第1ローラーを回転駆動する駆動部と、
    当該画像形成装置の動作モードを、シートに対する画像形成動作を実行させ前記定着ニップ部にシートを通過させる第1モードと、前記画像形成動作を行うための準備状態であって前記定着ニップ部にシートを通過させない第2モードとの間で切り替えるモード変更部と、
    前記第1モードのときに前記第1姿勢を取り、前記第2モードのときに前記第2姿勢を取るよう調整機構を制御すると共に、前記第2モードのときに前記第1ローラーが回転するように前記駆動部を制御する制御部と、を備える、画像形成装置。
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