JP5608714B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートにトナー像を定着する定着装置、及び該定着装置が適用された画像形成装置に関する。
画像形成装置の定着装置は、定着ローラーと加圧ローラーとが圧接されることにより形成される定着ニップ部を備える。定着ニップ部をシートが通過したとき、シートが加圧及び加熱されることにより、シート上のトナー像がシートに定着される。ところで、シートは、定着ニップ部を通過する際に熱を加えられることで、定着ローラーの周面に接着してしまうことがある。この場合、シートは、定着ニップ部を通過した後、定着ローラーに巻き付くこととなる。
このような巻き付きを防止するために、定着ローラーに巻き付き始めたシートを定着ローラーから分離させる分離部材が、定着ローラーの回転方向下流側であって定着ローラーに近接する位置に配置されている。特許文献1には、分離部材が配置された定着装置が例示されている。
分離部材は、定着ローラーの軸方向に延びる板状部材を備える。当該板状部材の先端と定着ローラー周面とが常時接していると、定着ローラー周面が傷付けられる懸念がある。定着ローラー周面に傷が付いた状態でシート上のトナー像が定着された場合、そのトナー像に傷跡が残ることがある。このため、板状部材の先端と定着ローラー周面との間には、所定距離のギャップが形成される。このギャップは、板状部材の先端と定着ローラーの軸方向とが平行になるように、板状部材の先端を定着ローラーの周面に沿わせることによって形成される。
特開2006−195039号公報
上記のギャップの距離が小さすぎると、ギャップ部分に紙粉が溜まることがある。一方、ギャップの距離が大きすぎると、シートの分離性能が低下する。そのため、ギャップの距離は、大きすぎず小さすぎない適切な距離とされる必要がある。
ところが、板状部材のねじれや、板状部材と定着ローラーとの位置関係のアライメントの結果によっては、板状部材の先端を定着ローラーの軸方向に平行に保持することができない場合がある。この場合、板状部材の先端と定着ローラー周面との間の距離を均一に保つことができない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、シートを分離する板状部材の先端とローラーとの間のギャップを適切に確保することが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る定着装置は、定着ニップ部を形成する第1及び第2ローラーと、前記定着ニップ部よりも前記第1ローラーの回転方向下流側に配置され、前記第1ローラーの軸方向に延びる板状部材を含むシートの分離部材と、前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に近づく第1姿勢と、前記先端が前記第1ローラーの周面から離間する第2姿勢との間で姿勢変更するように、前記分離部材を回動自在に支持する支持手段と、前記板状部材の両端位置において前記分離部材に各々取り付けられ、前記第1姿勢において、前記第1ローラーの両端付近の周面と当接して、前記板状部材の先端と前記第1ローラーの周面との間に所定距離のギャップを形成させる当たり部材と、を備え、前記支持手段は、前記板状部材の両端位置に各々対向して配置され、前記分離部材が回動する支点となる第1及び第2支点部材と、前記分離部材に設けられ、前記第1支点部材が挿入される第1孔及び前記第2支点部材が挿入される第2孔と、を含み、前記第1孔は、前記分離部材が実質的に所定方向にのみシフト移動することを許容する孔であり、前記第2孔は、前記分離部材の変位を実質的に拘束しない孔である。
この構成によれば、前記当たり部材が第1ローラーの周面に当接することにより、分離部材が備える板状部材の先端と第1ローラーとの間に所定距離のギャップが形成される。また、前記第1孔は前記分離部材が実質的に所定方向にのみシフト移動することを許容し、且つ前記第2孔は前記分離部材の変位を実質的に拘束しないので、分離部材の支点が固定化されず、少なくとも第1孔のシフト許容範囲内において前記分離部材が移動可能となる。従って、第1ローラーが位置ずれを起こしても、前記第1孔及び第2孔内を第1及び第2支点部材が移動することにより、前記板状部材の先端と第1ローラーの軸との平行性を維持することができ、前記ギャップを適切に確保することが可能となる。
これに加えて、前記分離部材の前記第1ローラーに対する位置は、前記板状部材の両端に各々取り付けられた2つの当たり部材の当接位置と、前記第1孔の第1支点部材による受け位置との3点で決定される。つまり、前記第2孔は前記分離部材の変位を実質的に拘束しないので、当該分離部材の位置決めには寄与しない。従って、当たり部材が前記第1ローラーに当接する部分における線圧を小さくすることができる。このことは、前記第1ローラーに与えるダメージを極力小さくし、また、前記ギャップを安定的に維持することに貢献する。
上記構成において、前記第1及び第2支点部材は、円柱状の部材からなり、前記第1孔は、前記第1支点部材の直径に略等しい短径部と、前記第1支点部材の直径よりも長い長径部とを有し、前記長径部が前記所定方向に延びる長孔であり、前記第2孔は、前記第2支点部材の直径よりも大きい内径を有する大径孔であることが望ましい。
この構成によれば、上記の前記分離部材が実質的に所定方向にのみシフト移動することを許容する第1孔、及び、前記分離部材の変位を実質的に拘束しない第2孔を、それぞれ長孔及び大径孔によって簡易に形成することができる。
上記構成において、前記分離部材は、前記第1ローラーの軸方向に向けて延びる、前記板状部材としての薄い平板状の本体部と、前記本体部を保持する保持板と、前記保持板の両端に備えられた一対の端板と、を備え、前記第1孔及び前記第2孔は、前記一対の端板に各々設けられていることが望ましい。
この構成によれば、端板を第1及び第2支点部材で回動自在に支持させることによって、前記本体部を第1及び第2支点部材の軸回りに回動可能とすることができ、前記第1姿勢と前記第2姿勢との間の姿勢変更を容易に行わせることができる。
上記構成において、前記当たり部材が当接する前記第1ローラーの両端は、前記定着ニップ部を通過するシートが接することのない非通過領域であることが望ましい。
この構成によれば、当たり部材は、第1ローラー周面のうち、シートが接することのない(通過しない)非通過領域に当接するので、シート通過領域に損傷を与えない。従って、シート上のトナー像に傷跡を残すことがない。
上記構成において、前記当たり部材を前記分離部材に取り付ける取り付け部材をさらに備え、前記取り付け部材は、前記第1ローラーの径方向にシフト可能な状態で、前記当たり部材を前記分離部材に取り付けることが望ましい。
この構成によれば、前記第1ローラーの外径が変形したり、第1ローラーの周面に凹凸が発生したりすることがあっても、前記当たり部材を第1ローラーの周面へ安定的に当接させることができる。従って、前記ギャップを安定的に維持することができる。
この場合、前記第1ローラーが、弾性を有するローラー部材と、該ローラー部材の上に被嵌された定着ベルトとを含み、前記当たり部材は、前記定着ベルトの周面に当接することが望ましい。
前記第1ローラーが、一つのローラー部材の周囲に定着ベルトが被嵌された構造を備える場合、前記定着ベルトに任意のテンションを加えることができない。このため、当該第1ローラーは、前記ローラー部材の熱膨張等によってローラー外径が変動しやすい。また、定着ベルトの波打ちが生じることもある。従って、このような構造を備えた第1ローラーにあっては、上記の如き取り付け部材を具備させることの利点が大きくなる。
上記構成において、前記当接部を前記第1ローラーの前記非通過領域に向けて付勢する付勢部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、前記当接部を確実に第1ローラー周面に当接させることができ、分離部材と第1ローラー周面との間で、所定距離のギャップをより適切に確保することが可能となる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートにトナー像を転写する画像形成部と、前記トナー像を前記シートに定着させる、上記の定着装置と、を備える。
本発明によれば、分離部材の板状部材の先端と第1ローラーの周面との間のギャップを、当接部(当たり部材)によって適切に確保することができる。また、前記当たり部材が第1ローラーの周面に与える圧力を抑制でき、前記ギャップを安定的に維持させることができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 前記画像形成装置に組み込まれている定着ユニットの斜視図である。 前記定着ユニットの視線方向を変えた斜視図である。 前記定着ユニットの要部斜視図である。 当たり部材と定着ローラーとの間の位置関係を示す模式図である。 分離部材の斜視図であって、(A)は分離部材の表面側を、(B)は裏面側をそれぞれ示している。 当たり部材の斜視図であって、(A)は分離部材への取り付け面側を、(B)は定着ベルトへの当たり面側をそれぞれ示している。 分離部材の端部の斜視図であって、(A)は長孔が形成される側の端部を、(B)は大径孔が形成される側の端部をそれぞれ示している。定着ユニットを後方側から見たときの斜視図である。 分離部材の取り付け態様(長孔側)を説明するための斜視図である。 分離部材の取り付け態様(大径孔側)を説明するための斜視図である。 第2姿勢の分離部材(長孔側)を示す断面図である。 第1姿勢の分離部材(長孔側)を示す拡大断面図である。 第1姿勢の分離部材(大径孔側)を示す拡大断面図である。 分離部材の付勢状態を説明するための斜視図である。 当たり部材の分離部材への取り付け態様の他の実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略断面図である。ここでは、画像形成装置の一例として、タンデム型のカラー複写機を例示する。画像形成装置は、モノクロ複写機、プリンター、ファクシミリ装置、或いはこれらの複合機であっても良い。
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有し胴内空間を備えた装置本体2を備える。装置本体2は、シートに対して画像形成処理を行う。装置本体2は、略直方体形状の下部筐体21と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。下部筐体21には画像形成のための各種機器が収容され、上部筐体22には原稿画像を光学的に読み取るための各種機器が収容されている。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートを収容可能な胴内排紙部24とされている。連結筐体23は、装置本体2の右側面の側に配置され、胴内排紙部24へシートを排出するための排出口961が設けられている。
胴内排紙部24として利用される前記胴内空間は、装置本体2の前面及び左側面において外部に開放されている。ユーザは、これらの開放部分から手を差し入れ、胴内排紙部24から画像形成後のシートを取り出すことが可能である。前記胴内空間の底面241は、下部筐体21の上面で区画され、排出口961から排出されたシートが積載される。
下部筐体21には、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット211が装着されている。給紙カセット211は、下部筐体21(装置本体2)の前面から手前方向に引出可能である。この給紙カセット211は、自動給紙用に設けられたカセットである。
装置本体2の右側面には、ユーザに手差し給紙を行わせるためのマルチトレイユニットMが装着されている。マルチトレイユニットMは、手差しシートが載置される給紙トレイ30と、前記手差しシートを下部筐体21内の画像形成部へ搬入する給紙ユニット40とを含む。給紙トレイ30は、その下端部において下部筐体21に対して開閉自在に取り付けられており、不使用時は閉状態とされる。ユーザは、手差し給紙を行う場合、給紙トレイ30を開き、その上にシートを載置する。
下部筐体21の内部には、上方から順に、トナーコンテナ99Y、99M、99C、99Bk、中間転写ユニット92、画像形成部93、露光ユニット94、及び上述の給紙カセット211が収容されている。
画像形成部93は、フルカラーのトナー像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各トナー像を形成する4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bkを備える。各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bkは、感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周囲に配置された、帯電器12、現像装置13、一次転写ローラー14及びクリーニング装置15とを含む。
感光体ドラム11は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。帯電器12は、感光体ドラム11の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム11の周面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。
現像装置13は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム11の周面にトナーを供給する。現像装置13は、2成分現像剤用のものであり、攪拌ローラー16、17、磁気ローラー18、及び現像ローラー19を含む。攪拌ローラー16、17は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラー18の周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラー19の周面には、磁気ローラー18と現像ローラー19との間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラー19上のトナーは、感光体ドラム11の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。
一次転写ローラー14は、中間転写ユニット92に備えられている中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム11とニップ部を形成し、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置15は、トナー像転写後の感光体ドラム11の周面を清掃する。
イエロー用トナーコンテナ99Y、マゼンタ用トナーコンテナ99M、シアン用トナーコンテナ99C、及びブラック用トナーコンテナ99Bkは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCBk各色に対応する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bkの現像装置13に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。
露光ユニット94は、画像形成部93の一部を構成している。露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bkの各々に設けられた感光体ドラム11の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラー922及び従動ローラー923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム11からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、給紙カセット211又は給紙トレイ30から供給されるシートに、二次転写部98において二次転写される。
給紙カセット211は、複数のシートが積層されてなるシート束を収納する。給紙カセット211の右端側の上部には、ピックアップローラー212が配置されている。ピックアップローラー212の駆動により、給紙カセット211内のシート束の最上層のシートが1枚ずつ繰り出され、搬入搬送路26へ搬入される。一方、給紙トレイ30に載置されたシートは、給紙ユニット40の給紙ローラー41の駆動によって、搬入搬送路26へ搬入される。
搬入搬送路26の下流側には、二次転写部98、定着ユニット(定着装置)97及び排紙ユニット96を経由して排出口961まで延びるシート搬送路28が設けられている。シート搬送路28の上流部分は、下部筐体21に形成された内壁と、反転搬送ユニット29の内側面を形成する内壁との間に形成されている。なお、反転搬送ユニット29の外側面は、両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路291の片面を構成している。シート搬送路28の、二次転写部98よりも上流側にはレジストローラー対27が配置されている。シートは、レジストローラー対27にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで、二次転写部98に送り出される。
連結筐体23の内部には、定着ユニット97と排紙ユニット96とが収納されている。定着ユニット97は、二次転写部98においてトナー像が二次転写されたシートを、定着ニップ部Nにおいて加熱及び加圧することで、定着処理を施す。定着処理されたカラー画像付のシートは、定着ユニット97の下流に配置されている排紙ユニット96により、排出口961から胴内排紙部24に向けて排出される。
上部筐体22の上面には、第1コンタクトガラス222と第2コンタクトガラス223とが嵌め込まれている。第1コンタクトガラス222は、自動原稿給送装置(ADF;図示せず)が上部筐体22上に配置される場合に、ADFから自動給送される原稿シートの読取用に設けられている。第2コンタクトガラス223は、手置きされる原稿シートの読取用に設けられている。
上部筐体22の内部には、原稿情報を光学的に読み取るための走査機構224と撮像素子225とが収容されている。走査機構224は、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含み、原稿からの反射光を撮像素子225に導く。撮像素子225は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換することにより、原稿の画像データを取得する。
以下、定着ユニット97の詳細構成について説明する。図2は、定着ユニット97の斜視図、図3は、図2とは視線方向を変えた定着ユニット97の斜視図、図4は、定着ユニット97の要部斜視図である。定着ユニット97は、定着ハウジングHと、この定着ハウジングH内に収容された、定着ローラー100(第1ローラー)、加圧ローラー101(第2ローラー)、分離部材102、支持部材103、当たり部材104、及び搬送ローラー105とを備えている。
定着ハウジングHは、前後方向(図1の紙面と直交する方向)に長い略四角柱の形状を有するハウジングである。定着ハウジングHの天面付近には、シートを搬送するための回転駆動力が与えられる搬送ローラー105と、前記天面を覆うカバー部材108とが配置されている。カバー部材108は、回動支点106を支点として回動することにより、定着ハウジングHに対して開閉可能である。図2及び図3においては、カバー部材108が定着ハウジングHに対して開状態とされている状態を示している。カバー部材108の内壁面にはシートのガイド面が形成され、該ガイド面には複数の搬送コロ107が配置されている。搬送コロ107は、カバー部材108が定着ハウジングHに対して閉状態とされたときに、搬送ローラー105と接触して、搬送ニップ部を形成する。
定着ローラー100及び加圧ローラー101は、定着ハウジングH内において回転可能に保持されており、これらのローラーが圧接されることにより、定着ニップ部Nが形成されている。定着ローラー100は、図11に示すように、回転軸となるシャフト(図略)と、このシャフトの周囲に設けられた円筒状の弾性体基材100Eと、弾性体基材100Eの外周に嵌め込まれた定着ベルト100Sとからなる。弾性体基材100Eは、シリコンゴムなどの弾性ゴムや、ウレタンフォーム等によって形成される。定着ベルト100Sは、例えばステンレスベルト等の金属ベルトである。加圧ローラー101は、剛性を有するローラーであり、円筒状の金属ローラー本体と、このローラー本体の両端から延出されたシャフト部材とを有する。
トナー像が転写されたシートは、定着ユニット97内を、図4における太い実線矢印Cの方向に搬送される。なお、図4においては、カバー部材108が省かれている。シートは、定着ニップ部Nを通過する際に、定着ローラー100により加熱されるとともに加圧ローラー101により加圧される。この加熱、加圧動作によって、トナー像がシート上に定着される。
以上の通り構成された定着ユニット97において、本実施形態では、定着ニップ部Nよりも搬送方向下流側に、分離部材102が配置されている。分離部材102は、定着ニップ部Nを通過したシートが定着ローラー100の周面に貼着して巻き付いてしまうことを防止するための部材である。すなわち、定着ニップ部Nを通過する際に熱を加えられることで、シート上のトナー像が溶融して定着ローラー100の周面に接着し、シートが定着ローラー100に巻き付くことがある。この巻き付きを防止するために、分離部材102は、定着ニップ部Nよりも定着ローラー100の回転方向下流側に配置され、定着ローラー100の周面からシートを分離させる。
分離部材102は、定着ローラー100の軸方向に延びる略長方形の薄い板状部材である。分離部材102は、その基端部の側において、定着ローラー100の両端近傍に配置された一対の支持部材103によって支持されている。支持部材103は、定着ハウジングHによって固定的に保持されている。分離部材102の、定着ローラー100の周面と対向する先端部102Aと、定着ローラー100の周面との間には、所定距離のギャップGが確保されている。
定着ニップ部Nを通過したシートが定着ローラー100に巻き付いた状態でギャップGに到達すると、そのシート先端が分離部材102の先端部102Aに当接する。これにより、当該シートが定着ローラー100から分離される。なお、一般にシートの搬送方向先端には、トナー像が転写されない余白領域が存在し、当該先端は定着ローラー100に接着することはない。従って、たとえシートが定着ローラー100に巻き付いたとしても、その搬送方向先端は定着ローラー100の周面から浮き上がるので、先端部102Aが定着ローラー100の周面に当接していなくとも、上述の分離は可能である。
分離部材102の両端(後述する本体部102Cの両端位置)には、先端部102Aと定着ローラー100周面との間でギャップGが確保されるように、一対の当たり部材104が各々取り付けられている。図5は、当たり部材104と定着ローラー100との位置関係を示す図である。当たり部材104は、分離部材102の先端部102Aよりも前方に突出して配置される部材であり、定着ローラー100の周面に当接することで、前記ギャップGを形成する。
定着ローラー100周面には、シートが通過する通過領域100Aが設定されている。通過領域100Aの両端には、シートが通過しない非通過領域100Bが設定されている。当たり部材104は、定着ニップ部Nを通過するシートが接することのない非通過領域100Bと当接することにより、先端部102Aと定着ローラー100周面との間でギャップGを形成する。
図6は分離部材102の斜視図であって、図6(A)は分離部材の表面側を、図6(B)は裏面側(定着ローラー100に面する側)をそれぞれ示している。図7は当たり部材104の斜視図であって、図7(A)は分離部材102への取り付け面側を、図7(B)は定着ローラー100への当たり面側をそれぞれ示している。
分離部材102は、定着ローラー100の軸方向に向けて延びる薄い平板状の本体部102C(板状部材)と、この本体部102Cを保持する保持板金102S(保持板)とを備える。本体部102Cの下端縁が上述の先端部102Aである。保持板金102Sは、定着ローラー100の軸方向に向けて延びる保持平坦面を有する。本体部102Cは、前記保持平坦面に密着する態様で保持され、先端部102Aが保持板金102Sの下端から突出している(図11及び図12も参照)。
保持板金102Sの両端には、当たり部材104を分離部材102に取り付けるため、並びに保持板金102Sを本体部102Cに取り付けるための、ねじ孔102E及び貫通孔102Fが設けられている(図6(B)参照)。本体部102Cの両端には、ねじ孔102Eと重なる位置に穿孔されたねじ孔102EAが設けられている。一方、貫通孔102Fに対応する孔は、本体部102Cには穿孔されていない。
図7に示すように、当たり部材104は、分離部材102の保持板金102Sの両端に取り付けられる取付部104Aを備える。取付部104Aには、当たり部材104を分離部材102の保持板金102Sに取り付けるためのねじ孔104Eが設けられている。また、取付部104Aの側縁には、当たり部材104を分離部材102の保持板金102Sに位置決めして取り付けるための一対の位置決めピン104Dが、ねじ孔104Eを挟んで突設されている。
取付部104Aには、屈曲した形状を備える本体部104Bが連設されている。本体部104Bの先端には、定着ローラー100周面と当接する当たり部104Cが突設されている。
当たり部材104の分離部材102への取り付けに際しては、まず、当たり部材104の取付部104Aの表側(図7(A)で露出している側)が、分離部材102の保持板金102Sの裏側(図6(B)で露出している側)の両端と当接させられる。そして、当たり部材104の位置決めピン104Dが、保持板金102Sの貫通孔102Fに挿入される。この挿入によって、当たり部材104のねじ孔104Eと、保持板金102Sのねじ孔102Eと位置合わせされる。しかる後、分離部材102の裏側から、取り付けネジ109(図11及び図12参照)が、当たり部材104のねじ孔104E、及び、分離部材102のねじ孔102Eに螺入される。以上のようにして、当たり部材104が分離部材102に取り付けられる。
保持板金102Sの両端には、支持部材103によって支持される第1端板102B1及び第2端板102B2が各々備えられている。各端板102B1、102B2は、保持板金102Sの前記保持平坦面に対して直角に折り曲げられた部分である。第1端板102B1には長孔102G(第1孔)が設けられている。第2端板102B2には大径孔102H(第2孔)が設けられている。長孔102G及び大径孔102Hは、分離部材102の基端側に配置され、分離部材102を定着ローラー100の軸方向と平行な軸回りに回動自在に軸支させるために穿孔されている。
図8は分離部材102の端部の斜視図であって、図8(A)は長孔102Gが形成される第1端板102B1側の端部を、図8(B)は大径孔102Hが形成される第2端板102B2側の端部をそれぞれ示している。また、図9及び図10は、分離部材102の取り付け態様を説明するための斜視図であって、図9は長孔102G側を、図10は大径孔102H側を各々示している。
図9に示すように、支持部材103には、第1端板102B1に対応して第1支点部材103A1が定着ローラー100の軸方向に立設されている。第1支点部材103A1は円柱状の部材であり、第1端板102B1に備えられている長孔102Gに挿入される。また、図10に示すように、支持部材103には、第2端板102B2に対応して、同様に第2支点部材103A2が立設されている。第2支点部材103A2も円柱状の部材であり、第2端板102B2に備えられている大径孔102Hに挿入される。
このように、第1及び第2支点部材103A1及び103A2は、本体部102Cの両端位置に各々対向して配置され、長孔102G及び大径孔102Hに各々挿入されることで、分離部材102を回動自在に支持する支点となる。つまり、分離部材102は、第1及び第2支点部材103A1及び103A2の軸回りに回動することができる。その結果、分離部材102は、分離部材102の先端部102Aが定着ローラー100の周面に近づく第1姿勢と、先端部102Aが定着ローラー100の周面から離間する第2姿勢との間で姿勢変更が可能である。本実施形態において、第1、第2端板102B1、102B2及び第1、第2支点部材103A1、103A2によって、分離部材102を回動自在に支持する支持機構が構成されている。
図8(A)を参照して、第1端板102B1に穿孔されている長孔102Gは、円柱体からなる第1支点部材103A1の直径に略等しい短径部SDと、第1支点部材103A1の直径よりも長い(1.5〜2倍程度長い)長径部LDとを備える長孔である。長径部LDは、分離部材102をシフト移動させるべき所定方向に延びている。この長孔102Gと第1支点部材103A1との関係においては、分離部材102は、短径部SDの方向には移動できず、実質的に長径部LDが延びる所定方向にのみシフト移動することが許容される。
図8(B)を参照して、第2端板102B2に穿孔されている大径孔102Hは、円柱体からなる第2支点部材103A2の直径よりも大きい内径(1.3〜2倍程度大きい)を有する円形孔である。従って、第2支点部材103A2が大径孔102Hに挿入された状態で、前述の径差に基づく遊びが存在する。この大径孔102Hと第2支点部材103A2との関係においては、分離部材102は、その変位を実質的に拘束されず、前記の遊びの範囲であらゆる方向に変位することができる。
本実施形態に係る定着ユニット97によれば、分離部材102の両端に取り付けられている当たり部材104が定着ローラー100の周面に当接することにより、本体部100Cの先端部102Aと定着ローラー100の周面との間に所定距離のギャップGが形成される。また、長孔102Gは分離部材102が実質的に長径部LDの延びる所定方向にのみシフト移動することを許容し、且つ大径孔102Hは分離部材102の変位を実質的に拘束しない。このため、分離部材102の支点が固定化されず、長孔102Gのシフト許容範囲内において分離部材102がシフト移動可能となる。従って、分離部材102の先端部102Aと定着ローラー100の軸との平行性にズレが生じていても、当たり部104Cと定着ローラー100の周面とが当接することで、前記ズレを補正するように、長孔102G及び大径孔102Hの内部で分離部材102の支点位置がシフトする。従って、先端部102Aと定着ローラー100の周面との平行性を維持することができ、前記ギャップGを適切に確保することができる。
これに加えて、分離部材102の定着ローラー100に対する位置は、分離部材102の両端に配置された2つの当たり部材104(当たり部104C)の定着ローラー100への当接位置と、第1支点部材103A1の長孔102Gによる受け位置との3点で決定される。つまり、大径孔102Hは第2支点部材103A2よりも径が大きい円形孔であり分離部材102の変位を実質的に拘束しないので、当該分離部材102の位置決めには寄与しない。
仮に、大径孔102Hが、第2支点部材103A2の外径と略同一の内径を有する円形孔である場合、或いは、長孔102Gと同様な長孔である場合、分離部材102の定着ローラー100に対する位置は、第1及び第2支点部材103A1、103A2の2点の受け位置と、2つの当たり部材104のうちの1つの当たり部材104の定着ローラー100への当接位置との3点で決定されることになる。この場合、1つの当たり部材104が定着ローラー100に当接する部分における線圧が大きくなり、定着ローラー100にダメージを与えることが発生し得る。また、2つの当たり部材104のうちの他の当たり部材104が定着ローラー100への当接しないことが起こり得るため、ギャップGの適切な確保が阻害され得る。これに対し、本実施形態では、2つの当たり部材104がいずれも分離部材102の位置決めに寄与するので、当たり部材104が定着ローラー100に当接する部分における線圧を小さくすることができ、また、ギャップGを安定的に維持することができる。
図11は、定着ユニット97の要部断面図(長孔102G側)であって、当たり部材104の先端(当たり部104C)が定着ローラー100の周面から離間した状態(分離部材102が第2姿勢の状態)を、図12は、図11の拡大断面図であって、当たり部104Cが定着ローラー100の周面に接した状態(第1姿勢)を示す図である。また、図13は、定着ユニット97の要部断面図(大径孔102H側)であって、分離部材102が第1姿勢の状態を示す図である。
図11において、定着ローラー100が反時計回り方向に回転し、加圧ローラー101が時計回り方向に回転する。定着ローラー100は大部分が弾性体基材100Eで構成されたローラーであるのに対し、加圧ローラー101は剛性を有するローラーであるので、定着ニップ部Nでは、加圧ローラー101の周面が定着ローラー100の周面を押し込んでいる。分離部材102は、定着ニップ部Nよりも、定着ローラー100の回転方向下流側に配置されている。
図11に示す第2姿勢では、当たり部材104の当たり部104Cが定着ローラー100周面と当接していないが、図12及び図13に示す第1姿勢では、当たり部104Cが定着ローラー100周面と当接する。当たり部材104が定着ローラー100周面と当接した状態では、分離部材102の先端部102Aと定着ローラー100周面との間に、距離dのギャップGが形成される。
図12において、第1支点部材103A1は、長孔102Gの定着ローラー100から離間する側の端縁102GEと当接している。また、図13において、第2支点部材103A2は、大径孔102Hの周縁102HEに当接している。このような当接は、分離部材102に取り付けられた当たり部材104を定着ローラー100周面に向けて付勢する付勢バネ110(付勢部材)よって実現されている。
図14は、付勢バネ110の取付態様について説明するための斜視図である。図13及び図14を参照して、付勢バネ110は、円筒状のコイル部110Cと、このコイル部110Cの一端側から延出された棒状の第1係止部110E1、及び他端側から延出された棒状の第2係止部110E2とを備えた捻りコイルバネである。
付勢バネ110のコイル部110Cは、第2支点部材103A2に挿通されている。このコイル部110Cの内径は、大径孔102Hの内径と略同一である。第1係止部110E1は、分離部材102の保持板金102Sに備えられた受け部(図略)に係止されている。第2係止部110E2は、分離部材102から外部に延出しており、支持部材103に設けられた係止孔111に係止されている。第2係止部110E2は、係止孔111に対して、付勢力をもって当接している。これにより、分離部材102は、その本体部102Cの先端部102Aが、定着ローラー100周面に向かう方向に、上述の第1及び第2支点部材103A1、103A2の軸回りに回動するよう付勢力が与えられている。
当該付勢力によって、分離部材102に取り付けられた当たり部材104が定着ローラー100周面に向けて圧接され、当たり部材104が確実に定着ローラー100の周面に当接されている。また、当該付勢力によって、少なくとも第1支点部材103A1に長孔102Gの周縁との当たりが作られている。従って、2つの当たり部材104と第1支点部材103A1とによる3点の当止によって、分離部材102の位置決めが図られている。このように、付勢バネ110のよって、当たり部材104を確実に定着ローラー100周面に当接させることができるので、分離部材102と定着ローラー100との間に所定距離のギャップGが確実且つ安定的に形成される。また、当たり部材104は、定着ローラー100の周面のうち、シートが通過しない非通過領域100Bに当接するので、シート上のトナー像に傷跡を残すことがない。
続いて、当たり部材104の分離部材102へのより好ましい取り付け態様を例示する。上記の実施形態では、当たり部材104が、取り付けネジ109によって分離部材102の保持板金102Sに固定的に取り付けられる例を示した。これに代えて、定着ローラー100の径方向にシフト可能な状態で、当たり部材104を分離部材102に取り付けることができる。
図15は、当たり部材104の分離部材102への取り付け態様の変形実施形態を示す断面図である。ここでは、長孔102Gが穿孔された第1端板102B1側の端部を示している。この変形実施形態では、取り付けネジ109に代えて、セムスビス112(取り付け部材)が用いられている。セムスビス112は、ビス頭112Aと、該ビス頭112Aに連設された円筒部112Bと、該円筒部112Bの先端側に連設されたタップ部112Cとを備えている。円筒部112Bはネジ山が切られていないフラットな筒状部分であり、タップ部112Cはネジ山が切られた部分である。
セムスビス112は、当たり部材104の取付部104Aに備えられたねじ孔104Eを通して、保持板金102Sのねじ孔102Eに螺合されている。より詳しくは、タップ部112Cがねじ孔102Eに螺合される一方で、ねじ孔104Eの周壁と円筒部112Bの周面との間は拘束されていない状態である。円筒部112Bの長さは、取付部104Aの厚さよりも充分長い。従って、当たり部材104は、円筒部112Bの周面に沿って、ビス頭112Aの裏面からタップ部112Cの始端までの間でシフト移動が可能である。これにより、当たり部材104は、定着ローラー100の径方向にシフト可能な状態となる。従って、定着ローラー100に外径変動が生じたり、定着ローラー100の周面に凹凸が発生したりすることがあっても、これに追従して当たり部材104を変位させ、当たり部104Cを定着ローラー100の周面へ安定的に当接させることができる。従って、前記ギャップGを安定的に維持することができる。
この変形実施形態は、定着ユニットが図11に示す構成を備える場合に特に有用である。先に説明した通り、定着ローラー100は弾性を有する弾性体基材100E(ローラー部材)と、弾性体基材100Eの上に被嵌された定着ベルト100Sとを含み、定着ベルト100Sの周面に当たり部材104の当たり部104Cが当接している。このように定着ローラー100が、一つのローラー部材の周囲に定着ベルト100Sが被嵌された構造を備える場合、定着ベルト100Sに任意のテンションを加えることができない。このため、定着ローラー100は、弾性体基材100Eの熱膨張等によってローラー外径が変動しやすい。また、定着ベルト100Sの波打ちが生じることもある。従って、当該定着ローラー100にあっては、セムスビス112による当たり部材104の取り付け構造を採用することの利点が大きい。
以上説明した通り、本実施形態に係る定着ユニット97によれば、分離部材102の先端部102Aと定着ローラー100の周面との間のギャップGを、当たり部材104によって適切に確保することができる。また、当たり部材104が定着ローラー100の周面に与える圧力を抑制でき、ギャップGを安定的に維持させることができる。従って、定着ローラー100へのシートの巻き付きを確実に防止することができる。
G ギャップ
N 定着ニップ部
1 画像形成装置
93 画像形成部
97 定着ユニット(定着装置)
100 定着ローラー(第1ローラー)
100E 弾性体基材(ローラー部材)
100S 定着ベルト
100A 通過領域
100B 非通過領域
101 加圧ローラー(第2ローラー)
102 分離部材
102A 先端部
102B1,102B2 第1、第2端板(一対の端板)
102C 本体部(板状部材)
102S 保持板金(保持板)
102G 長孔(第1孔/支持手段)
102H 大径孔(第2孔/支持手段)
103 支持部材
103A1 第1支点部材(支持手段)
103A2 第2支点部材(支持手段)
104 当たり部材
110 付勢バネ(付勢部材)
112 セムスビス(取り付け部材)

Claims (8)

  1. 定着ニップ部を形成する第1及び第2ローラーと、
    前記定着ニップ部よりも前記第1ローラーの回転方向下流側に配置され、前記第1ローラーの軸方向に延びる板状部材を含むシートの分離部材と、
    前記板状部材の先端が前記第1ローラーの周面に近づく第1姿勢と、前記先端が前記第1ローラーの周面から離間する第2姿勢との間で姿勢変更するように、前記分離部材を回動自在に支持する支持手段と、
    前記板状部材の両端位置において前記分離部材に各々取り付けられ、前記第1姿勢において、前記第1ローラーの両端付近の周面と当接して、前記板状部材の先端と前記第1ローラーの周面との間に所定距離のギャップを形成させる当たり部材と、を備え、
    前記支持手段は、
    前記板状部材の両端位置に各々対向して配置され、前記分離部材が回動する支点となる第1及び第2支点部材と、
    前記分離部材に設けられ、前記第1支点部材が挿入される第1孔及び前記第2支点部材が挿入される第2孔と、を含み、
    前記第1孔は、前記分離部材が実質的に所定方向にのみシフト移動することを許容する孔であり、
    前記第2孔は、前記分離部材の変位を実質的に拘束しない孔である、定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記第1及び第2支点部材は、円柱状の部材からなり、
    前記第1孔は、前記第1支点部材の直径に略等しい短径部と、前記第1支点部材の直径よりも長い長径部とを有し、前記長径部が前記所定方向に延びる長孔であり、
    前記第2孔は、前記第2支点部材の直径よりも大きい内径を有する大径孔である、定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    前記分離部材は、
    前記第1ローラーの軸方向に向けて延びる、前記板状部材としての薄い平板状の本体部と、
    前記本体部を保持する保持板と、
    前記保持板の両端に備えられた一対の端板と、を備え、
    前記第1孔及び前記第2孔は、前記一対の端板に各々設けられている、定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置において、
    前記当たり部材が当接する前記第1ローラーの両端は、前記定着ニップ部を通過するシートが接することのない非通過領域である、定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置において、
    前記当たり部材を前記分離部材に取り付ける取り付け部材をさらに備え、
    前記取り付け部材は、前記第1ローラーの径方向にシフト可能な状態で、前記当たり部材を前記分離部材に取り付ける、定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置において、
    前記第1ローラーが、弾性を有するローラー部材と、該ローラー部材の上に被嵌された定着ベルトとを含み、
    前記当たり部材は、前記定着ベルトの周面に当接する、定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置において、
    前記当接部を前記第1ローラーの前記非通過領域に向けて付勢する付勢部材をさらに備える、定着装置。
  8. シートにトナー像を転写する画像形成部と、
    前記トナー像を前記シートに定着させる、請求項1〜7のいずれかに記載の定着装置と、を備える画像形成装置。
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