JP2010271472A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写ローラ及び転写ローラを移動させる転写ローラ移動部を備える画像形成装置において、転写ローラに電圧を安定的に印加することができ、画像を安定的に形成できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ローラ軸8bと、該ローラ軸8bに固定され、周面において被転写材に当接可能な転写ローラ本体8aと、を有する転写ローラ8と、転写ローラ8をフレーム201に対して揺動自在に支持し、転写ローラ本体8aが被転写材に当接する当接位置と転写ローラ本体8aが被転写材から離間する離間位置とに転写ローラ8を移動させる転写ローラ支持部280と、ローラ軸8bの端面71と接触して電圧を供給する端子部材410と、端子部材410をフレーム201に対して揺動自在に支持する端子支持部材411とを備え、端子部材410は、転写ローラ8の移動に追従して揺動し、ローラ軸8bの端面71との接触状態を維持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コピー機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
画像形成装置として、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナー画像を現像する現像器と、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写ローラと、を備えるコピー機等が知られている。このようなコピー機において、転写ローラには、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写するため、転写バイアス(電圧)が印加される。ここで、転写ローラのローラ軸を支持する軸受に対して軸受の外周面側からバネ材を接触させる構成により、バネ材を介して転写ローラに転写バイアスを印加する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像形成装置として、中間転写ベルト及び2次転写ローラを用いたカラーコピー機等が知られている(例えば、特許文献2参照)。このようなカラーコピー機は、各色トナー像が重ね合わされたフルカラーのトナー像を中間転写ベルト及び2次転写ローラを用いて所定の用紙に2次転写させることで、用紙の表面に所定のフルカラー画像を形成する。
このカラーコピー機において、2次転写ローラは、所定の転写ローラ移動部により、2次転写ローラが用紙を介して中間転写ベルトに当接される当接位置と、中間転写ベルトから離間される離間位置と、に当接又は離間される。
2次転写ローラが当接位置にある場合、2次転写バイアスが印加された2次転写ローラは、中間転写ベルトとの間で用紙を挟みこむようにして配置される。これにより、用紙が中間転写ベルトに押し当てられ、中間転写ベルトに1次転写されたフルカラーのトナー像は、用紙の表面に2次転写される。
ところで、2次転写ローラの回転軸における外周面にバネ材を接触させると共に、バネ材を2次転写ローラの移動に追従させる構成とすることにより、バネ材を介して2次バイアスを印加するカラーコピー機が知られている。このようなカラーコピー機によれば、2次転写ローラが前述の転写ローラ移動部により移動しても、バネ材が2次転写ローラに追従するので、バネ材を介して2次転写ローラに2次転写バイアスを印加できる。
特開2000−293056号公報 特開2005−338733号公報
このような構成を有するカラーコピー機においては、2次転写ローラが当接位置に配置された場合には、バネ材を2次転写ローラに追従させると共に回転軸の外周面に安定した状態で接触させる必要性がある。このため、カラーコピー機が複雑な構成になる場合があるという問題点がある。また、バネ材の弾性力の劣化等により、バネ材の2次転写ローラへの接触状態が不安定になる可能性があるという問題点がある。
このような問題点は、前述の転写ローラを移動させる転写ローラ移動部を有する構成であれば、2次転写ローラへ2次転写バイアスを印加するカラーコピー機以外にも、1次転写ローラ、直接転写ローラ等の転写ローラに転写バイアスとしての電圧を印加する画像形成装置においても生じ得る。
本発明は、転写ローラ及び転写ローラを移動させる転写ローラ移動部を備える画像形成装置において、転写ローラに電圧を安定的に印加することができ、画像を安定的に形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を現像する現像器と、前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写ローラであって、ローラ軸と、該ローラ軸に固定され、周面において前記被転写材に当接可能な転写ローラ本体と、を有する転写ローラと、前記筐体の内部に配置されるフレームと、前記転写ローラを前記フレームに対して揺動自在に支持し、前記転写ローラ本体が前記被転写材に当接する当接位置と前記転写ローラ本体が前記被転写材から離間する離間位置とに前記転写ローラを移動させる転写ローラ支持部と、前記ローラ軸の端面と接触して電圧を供給する端子部材と、前記端子部材を前記フレームに対して揺動自在に支持する端子支持部材と、を備え、前記端子部材は、前記転写ローラの移動に追従して揺動し、前記ローラ軸の端面との接触状態を維持する画像形成装置に関する。
また、前記ローラ軸は、前記端面に形成される穴部を有し、前記端子部材は、前記穴部に挿入可能に突出する凸部を有し、前記穴部に前記凸部が相対的に回転可能に挿入された状態で、前記端面と前記端子部材とが接触して電気的に接続されることが好ましい。
また、前記ローラ軸は、前記端面における前記穴部の外方に接触面を有し、前記端子部材は、前記凸部の外方にフランジ面を有し、前記接触状態において、前記接触面と前記フランジ面とが面接触することが好ましい。
また、前記端子支持部材は、弾性を有する板金部材からなり、前記端子部材を前記端面に向けて付勢することが好ましい。
本発明によれば、転写ローラ及び転写ローラを移動させる転写ローラ移動部を備える画像形成装置において、転写ローラに電圧を安定的に印加することができ、画像を安定的に形成できる画像形成装置を提供することができる。
コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。 本発明の一実施形態における電圧印加部400の端子部材410が2次転写ローラ8に接触している状態を示す斜視図である。 図2に示す状態からカバー部材420を取り除いた状態を図2とは異なる方向から視た斜視図である。 図2に示す状態の平面図である。 図2に示す状態から端子部材410を含む電圧印加部400を取り外した状態を示す斜視図である。 図5に示す状態の平面図である。 本発明の一実施形態における電圧印加部400を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置に位置した状態を示す図である。 本発明の一実施形態における2次転写ローラ8が中間転写ベルト7と当接し、2次転写ニップN2を形成した状態で、用紙Tを搬送する当接位置に位置した状態を示す図である。 図8に示す状態における端子部材410の位置を説明する図である。 図9に示す状態における端子部材410の位置を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1により、本実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における下方側に配置され画像読取装置300からの画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み込む読取部301と、を備える。
蓋部材70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結される。蓋部材70は、後述する読取面302Aを保護する機能を有する。
読取部301は、読取面302Aと、内部空間304に配置される光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、読取面302Aと平行な方向に移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像データに対して所定の処理をすると共に該画像データを装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。
読取面302Aは、原稿Gが載置されるコンタクトガラス302の垂直方向上面に沿って形成される。
上述の照明部340及びミラー321は、第1枠体311に収容される。また、ミラー322及び323は、第2枠体312に収容される。
読取部301の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部と、用紙Tを画像形成部に給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部とを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体M2により構成される。
図1に示すように、画像形成部は、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dと、転写ローラとしての2次転写ローラ8と、対抗ローラ18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部は、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部及び給排紙部の各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部について説明する。
画像形成部においては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対して、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部においては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対抗ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成される。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に帯電した電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を現像する(感光体ドラムの表面にトナー画像を形成する)。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つのトナー色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置可能な現像ローラ、トナー攪拌用の攪拌ローラ等を有して構成される。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに現像された各色のトナー画像が順次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラ35、駆動ローラからなる対抗ローラ18、テンションローラ36等に掛け渡される。テンションローラ36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとの間で、中間転写ベルト7における所定部分が挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色トナー画像が中間転写ベルト7に順次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の電圧印加手段により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色トナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナーを所定の回収機構へ搬送させて、回収させる。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラ8には、後述の電圧印加手段としての電圧印加部400(図2参照)により、中間転写ベルト7に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるための電圧としての2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ8は、後述する転写ローラ移動部250(図2参照)により、中間転写ベルト7に対して当接又は離間される。転写ローラ移動部250は、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置(図9参照)と、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置(図8参照)とに移動させる。具体的には、2次転写ローラ8は、転写ローラ移動部250により、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に移動され、他の場合には離間位置に移動される。この2次転写ローラ8及び転写ローラ移動部250の詳細については後述する。
中間転写ベルト7における2次転写ローラ8とは反対側には、対抗ローラ18が配置され、2次転写ローラ8と中間転写ベルト7の間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色トナーを溶融して用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱ローラ9aと、加熱ローラ9aに圧接される加圧ローラ9bと、を備える。加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟持するようにして搬送する。加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間に挟持されるように用紙Tが搬送されることで、用紙Tに転写されたトナーは、溶融し、用紙Tに定着される。
次に、給排紙部について説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対63からなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。手差し給紙部64は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ローラ8までの第1搬送路L1と、2次転写ローラ8から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正やトナー画像とのタイミングを合わせるためのレジストローラ対80が配置される。センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(上流側)に配置される。レジストローラ対80は、センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tの両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、感光体ドラム2により非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が転写され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、図2から図11により、本発明の一実施形態について、2次転写ローラ8、転写ローラ移動部250及び電圧印加部400に関連する構成を中心に説明する。
図2は、本発明の一実施形態における電圧印加部400の端子部材410が2次転写ローラ8に接触している状態を示す斜視図である。図3は、図2に示す状態からカバー部材420を取り除いた状態を図2とは異なる方向から視た斜視図である。図4は、図2に示す状態の平面図である。図5は、図2に示す状態から端子部材410を含む電圧印加部400を取り外した状態を示す斜視図である。図6は、図5に示す状態の平面図である。図7は、本発明の一実施形態における電圧印加部400を示す斜視図である。図8は、本発明の一実施形態における2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置に位置した状態を示す図である。図9は、本発明の一実施形態における2次転写ローラ8が中間転写ベルト7と当接し、2次転写ニップN2を形成した状態で、用紙Tを搬送する当接位置に位置した状態を示す図である。図10は、図8に示す状態における端子部材410の位置を説明する図である。図11は、図9に示す状態における端子部材410の位置を説明する図である。
図2から図4に示すように、本実施形態におけるコピー機1は、2次転写ローラ8と、2次転写ローラ8を収容するフレームとしてのハウジング201と、2次転写ローラ8を移動させる転写ローラ移動部250と、対抗ローラ18と、中間転写ベルト7と、2次転写バイアスを印加する電圧印加部400と、を備える。
2次転写ローラ8は、回転可能に支持されたローラ軸8bと、ローラ軸8bに固定され、周面において用紙T(図8、図9参照)に当接可能な転写ローラ本体8aとを有する。転写ローラ本体8a及びローラ軸8bは、2次転写ローラ8の回転軸I方向に長い部材である。転写ローラ本体8aは、円筒状の導電性の部材により形成される。ローラ軸8bは、円柱形状の導電性の部材により形成される。
2次転写ローラ8は、ハウジング201に収容される。ハウジング201は、下方に形成される底面202と、底面202の外周縁に配置されると共に底面202に対して略垂直な第1方向D1に形成される壁部203と、を備える。壁部203は、ハウジング201の外周壁を構成し、主走査方向Yに延在し、互いに対向する第1壁部203a第2壁部203bと、副走査方向Xに延在し、互いに対向する第3壁部203cと、不図示の第4壁部と、を有する。
2次転写ローラ8は、主走査方向Yと平行に、第3壁部203cと第4壁部との間にハウジング201の内部における第1壁部203a寄りに懸架される。また、ローラ軸8bの両端それぞれは、第3壁部203c、第4壁部の所定箇所に、回転自在に支持される。
第3壁部203cには、ローラ軸8bの一方の端部が位置する部分において、垂直方向に窪む凹部204が形成される。凹部204には、ローラ軸8bの一方の端部が配置される。凹部204は、転写ローラ移動部250により第1方向D1へ移動するローラ軸8bが第3壁部203cへ接触することを避けるように窪んで形成される。ここで、転写ローラ移動部250によるローラ軸8bの移動方向である第1方向D1において、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置(図8参照)から中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置(図9参照)へ移動する方向を、第1当接方向D11といい、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置から中間転写ベルト7に用紙Tから離間する離間位置(図9参照)へ移動する方向を、第1離間方向D12という。
なお、コピー機1は、第1方向D1へ移動するローラ軸8bの移動方向を規制する規制構造を備える。規制構造は、ローラ軸8bに固定される円盤状の規制部90と、ハウジング201の底面202から垂直方向(第1方向)D1に延びる規制溝91と、により構成される。規制部90は、回転軸I方向(主走査方向Y)における転写ローラ本体8aとローラ軸8bの一方の端面71との間に配置される。規制溝91は、移動する規制部90が回転軸I方向(主走査方向Y)において間に挟み込まれるような溝形状に形成される。
図5及び図6に示すように、ローラ軸8bにおける回転軸I方向(主走査方向Y)の一方の端面71には、回転軸I方向に窪む穴部73と、穴部73の外方に配置される第1当接部(接触面)74と、が形成される。穴部73の開口部72は、ローラ軸8bの一方の端面71において円形状に開口する。
第1当接部74は、ローラ軸8bの一方の端面71において回転軸I方向に略直交する方向である第1方向D及び第2方向D2から形成される平面形状である。第1当接部74は、開口部72を内周円とすると共に一方の端面71の外周円を外周円として形成される環状の平面により構成される。
次に、図6及び図7により、電圧印加部400について詳述する。
図7に示すように、電圧印加部400は、導電性の端子部材410と、端子部材410を支持する導電性の端子支持部材411と、端子支持部材411が取り付けられるカバー部材420と、端子支持部材411をカバー部材420に回動可能に取り付ける第1ネジ部材414と、端子部材410に電圧を印加するための導線418と、を備える。
図6及び図7に示すように、端子部材410は、2次転写ローラ8のローラ軸8bにおける穴部73に挿入可能に突出する凸部415と、2次転写ローラ8のローラ軸8bにおける第1当接部74に当接する第2当接部(フランジ面)416を有する基台部417と、を有する。
基台部417は、円形状の板部材により形成される。基台部417は、ローラ軸8bの第1当接部74に対向して配置される。
凸部415は、基台部417のローラ軸8b側の一方の面における略中央からローラ軸8bの回転軸I方向(主走査方向Y)に突出するように形成される。凸部415は、凸部415の外周縁がローラ軸8bの穴部73に沿うような円柱状に形成される。凸部415の軸方向は、ローラ軸8bの回転軸I方向(主走査方向Y)に一致する。凸部415は、ローラ軸8bの穴部73に少なくとも挿入される太さを有する。凸部415が穴部73に挿入されることにより、端子部材410は、ローラ軸8bに係合する。端子部材410がローラ軸8bに係合した状態において、端子部材410は、ローラ軸8bの回転を阻害しない。
第2当接部416は、基台部417のローラ軸8b側の一方の面に形成される。第2当接部416は、ローラ軸8bの回転軸I方向に略直交する方向における凸部415の外方に形成される。第2当接部416は、基台部417の一方の面のうち凸部415が形成される以外の面である。つまり、第2当接部416は、基台部417の一方の面により形成され、ローラ軸8bの第1当接部74に対向して当接される環状の平面で構成される。
第2当接部416は、第2当接部416の面方向が第1当接部74の面方向に一致するように第1当接部74に接触して配置される。第2当接部416は、第1当接部74に面接触により電気的に接続される。第1当接部74及び第2当接部416における面方向は、ローラ軸8bの回転軸I方向に略直交する方向である。本実施形態においては、第1当接部74と第2当接部416とは、端子部材410の凸部415がローラ軸8bの穴部73に挿入された状態において、互いの大部分が重なり合うように面接触する。
図6及び図7に示すように、端子支持部材411は、板状の部材により形成される。端子支持部材411は、端子支持部材411の一面が第3壁部203c側に向くように第3壁部203cと平行に配置される。端子支持部材411は、端子部材410を支持する第1片422と、第1片422に接続されると共に第1片422に対して段差面となる第2片423と、第2片423から延びるように形成され、電圧が印加される被印加部412と、を有する。
第1片422は、略矩形状の板材により形成される。第1片422は、ローラ軸8bの第1当接部74と対向して配置される。第1片422には、端子部材410が載置される。端子部材410における基台部417の凸部415が形成されていない面は、第1片422におけるローラ軸8b側の面に固定される。
第2片423は、略矩形状の板材により形成される。第2片423の中央には、第1ネジ部材414が挿入される第1孔部425が設けられる。第2片423は、第1片422に隣り合うように配置され、第1片422に接続される。
第2片423は、第1片422と面方向が一致するように第2片423の厚さ方向において所定距離だけ離れて平行に配置される。第2片423は、第1片422に対して段差面を形成する。第2片423は、第1片422に対して第3壁部203cとは反対側に配置される。
第1片422及び第2片423は、第2片423のいずれかの1つの辺と第1片422のいずれかの1つの辺とが面方向において互いに一致するように配置される。第1片422及び第2片423は、一致する1つの辺に沿って厚さ方向に段差が形成されるように接続される。
本実施形態においては、第1片422及び第2片423は、互いの面方向に直交する方向(主走査方向Y)から視た場合に、全体として略長方形状に形成される。端子支持部材411は、全体として略長方形状に形成された第1片422及び第2片423の長手方向が第3壁部203cの長手方向に沿うように配置される。ここで、第3壁部203cの長手方向とは、第3壁部203cにおけるハウジング201の底面202に平行な方向(第2方向)D2である。
端子支持部材411は、弾性を有する板金部材からなり、端子部材410を2次転写ローラ8における一方の端面71に向けて付勢する(図3参照)。例えば、端子支持部材411は、ローラ軸8bの一方の端面71側とは反対側に弾性変形し、弾性変形により生じた弾性力により、端子部材410における第2当接部416をローラ軸8bにおける第1当接部74に押し当てるように、端子部材410を第1当接部74側に付勢する。
被印加部412は、板状に形成される。被印加部412は、第2片423における第1片422が接続される側とは反対側から第1片422とは反対側方向に第2片423と同一平面上に延びるように形成される。被印加部412には、電圧を印加するための導線418が接続される。
カバー部材420は、細長状の部材により構成される。カバー部材420は、端子部材410が固定される端子支持部材411を回動可能に保持する。カバー部材420は、端子部材410の全部と端子支持部材411の被印加部412以外の部分とを、端子支持部材411における端子部材410が固定されていない側の方向から被覆する。
カバー部材420は、カバー部材420の長手方向が第3壁部203cの長手方向に沿うように第3壁部203cに固定される。カバー部材420は、第3壁部203cにおける第1壁部203a側の部分において、第3壁部203c側から窪むように形成されるカバー凹部426を有する。カバー凹部426は、カバー部材420における第1壁部203a側の端部に、第3壁部203cから離れる方向に形成される。
カバー凹部426は、取り付け面428と、枠部429と、を有する。取り付け面428は、第3壁部203cに対向して略長方形状に形成される。枠部429は、取り付け面428における第1壁部203a側以外の周縁部において、取り付け面428から第3壁部203c方向(主走査方向Y)に直角に延びて形成される。ここで、取り付け面428における第1壁部203a側の端部には、枠部429は形成されておらず、第2方向D2に開口している。
カバー凹部426には、端子部材410が固定された端子支持部材411が配置される。端子支持部材411は、カバー凹部426における取り付け面428に取り付けられる。端子支持部材411は、第1壁部203a側に被印加部412が位置し、第2壁部203b側に第1片422が位置するように配置される。
具体的には、端子支持部材411の第2片423は、取り付け面428における第1壁部203a側に配置される。端子支持部材411の被印加部412は、カバー凹部426における第1壁部203a側の開口から外方に延びるように配置される。第1片422は、カバー凹部426における第2片423に対して被印加部412とは反対側に配置される。
端子支持部材411は、第2片423がカバー凹部426の取り付け面428に回動可能に取り付けられることにより、カバー部材420に保持される。端子支持部材411は、第1ネジ部材414により第1孔部425を介してカバー凹部426に取り付けられる。これにより、端子支持部材411は、第2片423に設けられた第1孔部425を中心に回動可能に構成される。
ここで、端子支持部材411が回動可能に構成されることから、カバー凹部426は、端子支持部材411が2次転写ローラ8の移動に追従して移動した場合において、端子支持部材411の移動範囲を妨げないように形成される。例えば、第3壁部203cの高さ方向(第1方向)D1における枠部429それぞれは、端子支持部材411の移動を妨げない位置にそれぞれ離れて配置される。
また、端子支持部材411の第1片422に固定される端子部材410は、端子支持部材411がカバー部材420に固定された状態において、2次転写ローラ8のローラ軸8bにおける回転軸I方向の一方の端面71に接触する。
カバー部材420における端子支持部材411が配置される側とは反対側の端部寄りには、カバー部材420とハウジング201とを固定する第2ネジ部材430を挿入可能な第2孔部419が形成される。カバー部材420は、第2ネジ部材430により第2孔部419を介して第3壁部203cに固定される。
次に、図2、図8及び図9により、転写ローラ移動部250について詳述する。
図2に示すように、転写ローラ移動部250は、シャフト270と、駆動腕部(転写ローラ支持部)280と、駆動腕部280を駆動する不図示の駆動手段と、を有する。シャフト270は、回転軸J方向に長い円柱状の部材である。シャフト270は、シャフト270の回転軸J方向が2次転写ローラ8の回転軸I方向(主走査方向Y)に略平行になるように配置される。つまり、2次転写ローラ8の回転軸I方向とシャフト270の回転軸J方向とは一致する。シャフト270は、ハウジング201における2次転写ローラ8と第2方向D2における反対側である第2壁部203b寄りに配置される。
シャフト270は、第3壁部203c及び第4壁部を貫通してハウジング201に取り付けられる。シャフト270の両端部それぞれは、シャフト270が回転軸Jを中心に回転可能に第3壁部203c及び第4壁部(図示せず)に取り付けられる。
ハウジング201の内部における第3壁部203cの近傍には、第3壁部203cに沿うように駆動腕部280が配置される。駆動腕部280は、腕状に形成され、第3壁部203cに対して略平行に配置される。駆動腕部280は、2次転写ローラ8の回転軸I方向及びシャフト270の回転軸J方向に略直交して配置される。駆動腕部280における第1壁部203a側の端部には、2次転写ローラ8のローラ軸8bが回転可能に貫通する。駆動腕部280における第2壁部203b側の端部には、シャフト270が貫通して固定される。これにより、駆動腕部280は、2次転写ローラ8をハウジング201に対して揺動自在に支持する。
具体的には、図8及び図9に示すように、駆動腕部280の第1壁部203a側の端部には、ローラ軸8bが2次転写ローラ8の回転軸Iを中心に回転可能に取り付けられる。駆動腕部280の第3壁部203c側の端部には、シャフト270が駆動腕部280に対して回転しないように固定される。つまり、シャフト270が回転軸Jを中心に回動した場合に、これと同時に、シャフト270に固定された駆動腕部280が連動して回転軸Jを中心に回動する。駆動腕部280は、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置(図8参照)から中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置(図9参照)へ移動する腕部当接方向J1と、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置から中間転写ベルト7から離間する離間位置(図9参照)へ移動する腕部離間方向J2と、にシャフト270の回転軸Jを中心に回動する。
このように、駆動腕部280に回転可能に取り付けられる2次転写ローラ8は、2次転写ローラ8におけるローラ軸8bがシャフト270の回転軸Jを中心に腕部当接方向J1又は腕部離間方向J2に回動するシャフト310の回動に連動して移動することにより、第1当接方向D11又は第1離間方向D12へ移動する。
なお、ローラ軸8bの移動は厳密にいうと円弧移動であるが、ここでは、ローラ軸8bの移動方向である第1方向D1における第1当接方向D11と駆動腕部280の回動方向における腕部当接方向J1とは近似する方向であり、ローラ軸8bの移動方向である第1方向D1における第1離間方向D12と駆動腕部280の回動方向における腕部離間方向J2とは近似する方向である。
2次転写ローラ8の第1当接方向D11側には、中間転写ベルト7及び搬送路L1により搬送された用紙Tを挟んで2次転写ローラ8に対向する対抗ローラ18が配置される。中間転写ベルト7は、対抗ローラ18に当接している。用紙Tは、2次転写ローラ8と中間転写ベルト7との間に配置される。2次転写ローラ8は、駆動腕部280の回動により、用紙Tに当接又は離間する。2次転写ローラ8は、対抗ローラ18との間に用紙Tを挟み込むことにより、用紙Tを中間転写ベルト7に向かって押し当てる。2次転写ローラ8は、用紙Tを介して中間転写ベルト7に当接又は離間する。
以上のように、転写ローラ移動部250は、図8及び図9に示すように、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置に配置される場合(図8参照)と、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置に配置される場合(図9参照)とに、2次転写ローラ8を移動させる。具体的には、用紙Tが第1搬送路L1から2次転写ニップN2へ搬送された場合には、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置(図8参照)から、駆動腕部280の腕部当接方向J1への回動により、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置(図9参照)に配置される。2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置に配置される場合には、中間転写ベルト7における所定部分及び搬送された用紙Tは、2次転写ローラ8と対抗ローラ18とによって挟み込まれる(図9参照)。用紙Tは、2次転写ローラ8に当接して中間転写ベルト7に押し当てられる。これにより、中間転写ベルト7に1次転写されたトナー画像が用紙Tに2次転写される。2次転写された用紙Tは、2次転写ニップN2から第2搬送路L2へ搬送される。用紙Tが2次転写ニップN2を通過した後、2次転写ローラ8は、駆動腕部280の腕部離間方向J2への回動により、当接位置(図9参照)から中間転写ベルト7から離間する離間位置(図8参照)に配置される。
ここで、転写ローラ移動部250は、不図示の駆動手段により駆動腕部280を移動させて動作する。例えば、駆動手段としては、シャフト270を不図示のモータにより回転軸Jを中心に回動させる構成であってもよく、2次転写ローラ8側の駆動腕部280の端部を腕部当接方向J1又は腕部離間方向J2に回動させる持ち上げ手段等によりシャフト270を回転軸Jを中心に回動させる構成であってもよい。
次に、図8から図11により、端子部材410の動作について説明する。
図8から図11に示すように、端子部材410は、ローラ軸8bに係合していると共にカバー部材420に回動可能に支持される端子支持部材411に固定されている。そのため、転写ローラ移動部250による2次転写ローラ8の移動に連動して、端子部材410は、ハウジング201に対して揺動自在に支持され、2次転写ローラ8に追従するように揺動する。具体的には、駆動腕部280の回動により、2次転写ローラ8が第1当接方向D11又は第1離間方向D12へ移動する。この場合、端子部材410は、端子部材410における凸部415が2次転写ローラ8における一方の端面71の穴部73に挿入されて2次転写ローラ8のローラ軸8bに係合されているので、2次転写ローラ8に追従するように移動する。
本実施形態においては、転写ローラ移動部250により2次転写ローラ8が離間位置(図8及び図10参照)から当接位置(図9及び図11参照)に移動される場合には、端子部材410は、2次転写ローラ8に追従して移動する(図8及び図10における第1当接方向D11に移動)。具体的には、端子部材410が固定された端子支持部材411は、2次転写ローラ8の移動により第1孔部425を中心に端子部材410が第1当接方向D11に移動する方向に回動する。2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に用紙Tを介して当接する当接位置まで移動した場合、端子支持部材411の第1片422及び第2片423がハウジング201の底面202に略平行になるように位置する(図9及び図11参照)。
また、転写ローラ移動部250により2次転写ローラ8が当接位置(図9及び図11参照)から離間位置(図8及び図10参照)に移動される場合においても、端子部材410は、2次転写ローラ8に追従して移動する(図9及び図11における第1離間方向D12に移動)。具体的には、端子部材410が固定された端子支持部材411は、2次転写ローラ8の移動により第1孔部425を中心に端子部材410が第1離間方向D12に移動する方向に回動する。2次転写ローラ8が中間転写ベルト7から離間する離間位置まで移動した場合、端子部材410を支持する端子支持部材411は、端子部材410側がハウジング201の底面202側に傾くように位置する(図8及び図10参照)。
次に、図8から図11により、ローラ軸8bにおける第1当接部74と端子部材410における第2当接部416との接触状態について詳述する。
図8及び図10に示すように、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7に対して離間位置に配置されている場合には、端子部材410における凸部415が相対的に回転可能に2次転写ローラ8における一方の端面71の穴部73に挿入された状態で、2次転写ローラ8におけるローラ軸8bの第1当接部74は、端子部材410の第2当接部416に対向して接触している。本実施形態では、凸部415が穴部73に挿通された状態において、第1当接部74及び第2当接部416は、面接触により安定した状態で接触する。従って、第1当接部74と第2当接部416との接触状態は良好である。
また、端子部材410を支持する端子支持部材411は、端子部材410を2次転写ローラ8における一方の端面71に向けて付勢している。端子部材410は、2次転写ローラ8が回転軸I方向へ移動する場合であっても、2次転写ローラ8の回転軸I方向に追従して一方の端面71側に向けて付勢される。従って、第1当接部74と第2当接部416との接触状態は維持されやすい。
本実施形態において、転写ローラ移動部250により、2次転写ローラ8を離間位置(図8及び図10参照)から当接位置(図9及び図11参照)に移動させる場合と、2次転写ローラ8を当接位置(図9及び図11参照)から離間位置(図8及び図10参照)に移動させる場合がある。これらの場合、2次転写ローラ8は、転写ローラ移動部250により第1当接方向D11又は第1離間方向D12に移動する。
ここで、第1当接部74と第2当接部416とは、2次転写ローラ8の回転軸I方向(主走査方向Y)に並んで配置されるローラ軸8b及び端子部材410が接触することにより面接触している(図3参照)。2次転写ローラ8は、転写ローラ移動部250によって、回転軸I方向(主走査方向Y)に直交する第1当接方向D11又は第1離間方向D12に移動する(図8及び図9参照)。そのため、第1当接部74と第2当接部416との接触状態は、2次転写ローラ8の第1当接方向D11又は第1離間方向D12への移動の影響を受けにくい。
これは、端子部材410が2次転写ローラ8における一方の端面71側に向けて付勢される場合であっても同様である。端子部材410の付勢される方向が回転軸I方向(主走査方向Y)であるためである。そのため、第1当接部74と第2当接部416との接触状態は、2次転写ローラ8の移動による影響が少なく、安定している。
本実施形態における画像形成装置によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、ローラ軸8bと、ローラ軸8bに固定され、周面において用紙Tに当接可能な転写ローラ本体8aと、を有する2次転写ローラ8と、2次転写ローラ8をハウジング201に対して揺動自在に支持し、転写ローラ本体8aが用紙Tに当接する当接位置と転写ローラ本体8aが用紙Tから離間する離間位置とに転写ローラ本体8aを移動させる転写ローラ支持部280と、ローラ軸8bの端面71と接触して電圧を供給する端子部材410と、端子部材410をハウジング201に対して揺動自在に支持する端子支持部材411と、を備え、端子部材410は、2次転写ローラ8の移動に追従して揺動し、ローラ軸8bの端面71との接触状態を維持する。そのため、2次転写ローラ8の当接位置において、端子部材410は、2次転写ローラ8の端面71と端子部材410との良好な接触状態を安定的に保持できる。そして、端子部材410は、2次転写ローラ8に電圧を安定的に印加することができる。従って、コピー機1は、画像を安定的に形成することができる。
また、本実施形態によれば、ローラ軸8bは、端面71に形成される穴部73を有し、端子部材410は、穴部73に挿入可能に突出する凸部415を有している。そして、穴部73に凸部415が相対的に回転可能に挿入された状態で、端面71と端子部材410とが接触して電気的に接続される。そのため、端子部材410は、端子部材410における凸部415が2次転写ローラ8における一方の端面71の穴部73に挿入されているので、2次転写ローラ8の移動に追従して移動する。また、端面71と端子部材410とが接触することにより、2次転写ローラ8の当接位置において、端子部材410は、2次転写ローラ8の端面71と端子部材410との接触状態をより安定的に保持できる。従って、コピー機1は、画像をより安定的に形成することができる。
また、本実施形態によれば、ローラ軸8bは、端面71における穴部73の外方に第1当接部74を有し、端子部材410は、凸部415の外方に第2当接部416を有し、接触状態において、第1当接部74と第2当接部416とが面接触により互いに接触する。そのため、第1当接部74及び第2当接部416の接触状態をより安定的に保持できる。従って、コピー機1の画像は安定する。
また、本実施形態によれば、端子支持部材411は、弾性を有する板金部材からなり、端子部材410を端面71に向けて付勢する。そのため、第1当接部74と第2当接部416との接触状態は、より安定した接触状態となる。従って、コピー機1の画像は安定する。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態における転写ローラ移動部250は、シャフト270と、駆動腕部280と、駆動腕部280を駆動する不図示の駆動手段と、を有する構成としたが、これに限定されない。
また、前述の実施形態において、本発明における転写ローラを2次転写ローラ8に適用しているが、これに限定されない。例えば、本発明における転写ローラを1次転写ローラ、直接転写方式の画像形成装置における直接転写ローラ等に適用できる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、画像形成装置としてコピー機1について説明しているが、コピー機には、カラーコピー機、モノクロコピー機が含まれる。また、画像形成装置は、これに限定されず、コピー機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等であってもよい。
1……コピー機(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d……感光体ドラム(像担持体)、7……中間転写ベルト、8……2次転写ローラ(転写ローラ)、8a……転写ローラ本体、8b……ローラ軸、16……現像器、71……端面、73……穴部、74……第1当接部(接触面)、200……ハウジング(フレーム)、250……転写ローラ移動部、280……駆動腕部(転写ローラ支持部)、410……端子部材、411……端子支持部材、415……凸部、416……第2当接部(フランジ部)、G……原稿、H……光路、I……回転軸、Y……主走査方向

Claims (4)

  1. 筐体と、
    表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を現像する現像器と、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写ローラであって、ローラ軸と、該ローラ軸に固定され、周面において前記被転写材に当接可能な転写ローラ本体と、を有する転写ローラと、
    前記筐体の内部に配置されるフレームと、
    前記転写ローラを前記フレームに対して揺動自在に支持し、前記転写ローラ本体が前記被転写材に当接する当接位置と前記転写ローラ本体が前記被転写材から離間する離間位置とに前記転写ローラを移動させる転写ローラ支持部と、
    前記ローラ軸の端面と接触して電圧を供給する端子部材と、
    前記端子部材を前記フレームに対して揺動自在に支持する端子支持部材と、を備え、
    前記端子部材は、前記転写ローラの移動に追従して揺動し、前記ローラ軸の端面との接触状態を維持する画像形成装置。
  2. 前記ローラ軸は、前記端面に形成される穴部を有し、
    前記端子部材は、前記穴部に挿入可能に突出する凸部を有し、
    前記穴部に前記凸部が相対的に回転可能に挿入された状態で、前記端面と前記端子部材とが接触して電気的に接続される
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ローラ軸は、前記端面における前記穴部の外方に接触面を有し、
    前記端子部材は、前記凸部の外方にフランジ面を有し、
    前記接触状態において、前記接触面と前記フランジ面とが面接触する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記端子支持部材は、弾性を有する板金部材からなり、前記端子部材を前記端面に向けて付勢する請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
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