JP2014059471A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体の表面を所望の電位にすることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、検出部120及び制御部130等を備える。検出部120は、像担持体2と現像器16との間で発生するリークを検出する。制御部130は、像担持体2が電源141に電気的に接続された状態で、現像バイアス印加部110から現像器16に現像バイアスが印加されるときに、リークが検出されると、現像バイアス(第1バイアス)を保持する。制御部130は、像担持体2がグランド142に電気的に接続された状態で、現像バイアス印加部110から現像器16に第1バイアスが印加される共に、帯電バイアス印加部100から帯電部10に帯電バイアスが印加されるときに、リークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアス(第2バイアス)を画像形成時の帯電バイアスとする。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置は、検出部120及び制御部130等を備える。検出部120は、像担持体2と現像器16との間で発生するリークを検出する。制御部130は、像担持体2が電源141に電気的に接続された状態で、現像バイアス印加部110から現像器16に現像バイアスが印加されるときに、リークが検出されると、現像バイアス(第1バイアス)を保持する。制御部130は、像担持体2がグランド142に電気的に接続された状態で、現像バイアス印加部110から現像器16に第1バイアスが印加される共に、帯電バイアス印加部100から帯電部10に帯電バイアスが印加されるときに、リークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアス(第2バイアス)を画像形成時の帯電バイアスとする。
【選択図】図2
Description
本発明は、被転写材に画像を形成する画像形成装置に関する。
コピー機、複合機及びプリンター等の画像形成装置には、像担持体としての感光体ドラムと、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電ローラーとを備えるものがある。その感光体ドラムには、有害性が低く、且つ、量産性に優れた有機感光体ドラムが広く用いられている。帯電ローラーには、エピクロルヒドリンゴムにリチウムイオン等のイオン導電剤が配合されたイオン導電タイプのローラーが広く用いられている。
イオン導電タイプの帯電ローラーは、抵抗が均一であるため、感光体ドラムの表面を均一に帯電させるのに適する。しかし、その帯電ローラーは、温湿度によって抵抗値が大きく変化する特性を有する。このため、画像形成装置は、温湿度にかかわらず感光体ドラムの表面電位を一定に保つためには、その帯電ローラーに印加される電圧を温湿度に応じて変化させる必要がある。例えば、画像形成装置には、感光体ドラムの表面電位を一定に保つために、感光体ドラムの表面電位を直接測定して、測定結果をフィードバックするタイプがある(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、感光体ドラムの表面電位を測定するための電位センサーを備える必要がある。このため、特許文献1に記載の画像形成装置は、電位センサーを配置するスペースが必要であり、それにかかるコストが増加する可能性がある。
さらに、近年の画像形成装置は、フルカラーの画像を形成するために、感光体ドラムを4つ備える場合がある。フルカラーの画像形成装置に特許文献1を適用した場合には、4つ感光体ドラムそれぞれに電位センサーを配置しなければならない。しかし、感光体ドラムのそれぞれに電位センサーを配置することは、上述したスペース及びコスト等の面で不都合が生じ、現実的ではない。
本発明は、像担持体の表面を所望の電位にすることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、像担持体と、帯電部と、帯電バイアス印加部と、現像器と、現像バイアス印加部と、検出部と、制御部と、を備える画像形成装置に関する。前記像担持体は、画像形成時において静電潜像が表面に形成される。前記像担持体は、電源又はグランドに電気的に接続する。前記帯電部は、前記像担持体の表面を帯電させる。前記帯電バイアス印加部は、前記帯電部に帯電バイアスを印加する。前記現像器は、前記像担持体の表面に静電潜像が形成された場合に、前記像担持体にトナーを供給する。前記現像バイアス印加部は、前記現像器に現像バイアスを印加する。前記検出部は、前記像担持体と前記現像器との間で発生するリークを検出する。前記制御部は、前記現像バイアス印加部及び前記帯電バイアス印加部を制御する。前記制御部は、前記像担持体が前記電源に電気的に接続された状態で、前記現像器に現像バイアスを印加するよう現像バイアス印加部を制御したときに、前記検出部によってリークが検出されると、リークが検出されたときの現像バイアスとしての第1バイアスを保持する。前記制御部は、前記像担持体が前記グランドに電気的に接続された状態で、前記現像器に前記第1バイアスを印加するよう前記現像バイアス印加部を制御すると共に、前記帯電部に帯電バイアスを印加するよう前記帯電バイアス印加部を制御したときに、前記検出部によってリークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアスとしての第2バイアスを、画像形成時の帯電バイアスとする。
本発明によれば、像担持体の表面を所望の電位にすることが可能な画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の画像形成装置の一実施形態を説明する。
図1を参照して、画像形成装置の一実施形態であるコピー機1の全体構造を説明する。図1は、一実施形態に係るコピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1を参照して、画像形成装置の一実施形態であるコピー機1の全体構造を説明する。図1は、一実施形態に係るコピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、読取部301の上方側に配置され読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
図1に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、読取部301の上方側に配置され読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される第1読取面302A及び第2読取面302Bと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
原稿搬送部70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。原稿搬送部70は、上方側に原稿載置部71を有し、内部に送りローラー(図示せず)を有する。原稿搬送部70は、読取部301の第1読取面302A及び第2読取面302Bを保護する機能を有する。
第1読取面302Aは、原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第1読取面302Aは、原稿Gが搬送される第1コンタクトガラス335Aの上面に沿って形成される。第1読取面302Aは、筐体306における左側面近傍に位置する。なお、図1に示すこの位置を「第1読取位置」ともいう。
第2読取面302Bは、原稿搬送部70を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる読取面である。第2読取面302Bは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス335Bの上面に沿って形成される。第2読取面302Bは、第1読取面302Aよりも右側であって、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。
第1読取面302A及び第2読取面302Bは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がる。
第1読取面302A及び第2読取面302Bは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がる。
原稿搬送部70により搬送される原稿Gを読み取る場合、原稿Gは、原稿載置部71に載置される。原稿載置部71に載置された原稿Gは、原稿搬送部70の内部に設けられた前記送りローラーにより、読取部301の第1読取面302Aへ搬送される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312は、前記第1読取位置に配置され、移動しない。そして、原稿搬送部70により原稿Gが第1読取面302Aの上をスライドするように搬送されることで、読取装置としてのCCD358により、原稿Gの表面に形成された画像が読み取られる。
また、原稿搬送部70が開状態の場合、原稿Gは、第2読取面302Bに載置される。この場合、第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、第2読取面302Bに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。読取部301の詳細については後述する。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対向ローラー18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離れて配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成された場合に、感光体ドラムにトナーを供給する。すなわち、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有して構成される。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離れたりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離れる非当接位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には非当接位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63とからなる重送防止機構を備える。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍の装置本体Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を第2排紙部50bに接続された後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する一対のローラーである。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
さらに、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
さらに、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、図2を参照して、コピー機1の特徴部分について説明する。図2は、コピー機1の特徴部分について説明するための図である。
コピー機1は、上述した構成要素(例えば、感光体ドラム2a、2b、2c、2d、帯電部10a、10b、10c、10d及び現像器16a、16b、16c、16d)に加えて、帯電バイアス印加部100と、現像バイアス印加部110と、検出部120と、制御部130と、を備える。以下では、感光体ドラム2a、2b、2c、2dを感光体ドラム2として説明する。また、帯電部10a、10b、10c、10dを帯電部10として説明する。また、現像器16a、16b、16c、16dを現像器16として説明する。
コピー機1は、上述した構成要素(例えば、感光体ドラム2a、2b、2c、2d、帯電部10a、10b、10c、10d及び現像器16a、16b、16c、16d)に加えて、帯電バイアス印加部100と、現像バイアス印加部110と、検出部120と、制御部130と、を備える。以下では、感光体ドラム2a、2b、2c、2dを感光体ドラム2として説明する。また、帯電部10a、10b、10c、10dを帯電部10として説明する。また、現像器16a、16b、16c、16dを現像器16として説明する。
感光体ドラム2は、電源141又はグランド142に電気的に接続する。一例として、感光体ドラム2は、スイッチ回路143を介して、電源141又はグランド(GND)142に電気的に接続する。制御部130の制御に基づいてスイッチ回路143が端子aに接続される場合、感光体ドラム2は、電源141に電気的に接続する。制御部130の制御に基づいてスイッチ回路143が端子bに接続される場合、感光体ドラム2は、グランド142に電気的に接続する。
帯電部10は、感光体ドラム2に接触し又は近接する帯電部材を備える。帯電部材は、例えば、帯電ローラー又は帯電ブラシ等である。帯電部材が感光体ドラム2に近接して配置される場合、帯電部材と感光体ドラム2とは、おおよそ50〜100μm離れる。以下では、帯電部材を帯電ローラー151として説明する。
帯電バイアス印加部100は、帯電バイアスを帯電部10に印加する。具体的には、帯電バイアス印加部100は、帯電バイアスを帯電ローラー151に印加する。帯電ローラー151は、帯電バイアスが印加されることにより、感光体ドラム2の表面を帯電させる。
現像バイアス印加部110は、現像器16に現像バイアスを印加する。一例として、現像バイアス印加部110は、感光体ドラム2に対向する現像ローラー161に対して、現像バイアスを印加する。現像バイアス印加部110は、交流と直流とが重畳した現像バイアスを現像ローラー161に印加することが可能である。
検出部120は、感光体ドラム2と現像器16との間で発生するリークを検出する。例えば、検出部120は、瞬間的に大電流が流れたときにリークとして検出する。すなわち、検出部120は、予め設定された閾値以上の電流が流れた場合に、感光体ドラム2の現像器16との間で発生する放電を検出する。一例として、検出部120は、回路内に抵抗を配置し、その抵抗の両端の電圧に基づいて電流を検出する構成である。検出部120は、現像バイアス印加部110によって現像ローラー161に現像バイアスが印加される場合、及び、現像バイアス印加部110によって現像ローラー161に現像バイアスが印加されない場合のいずれの場合でも、感光体ドラム2と現像ローラー161との間で発生するリークを検出することが可能である。
本実施形態において、検出部120は、現像バイアス印加部110に配置される。他の実施形態としては、検出部120は、現像バイアス印加部110とは独立に配置されてもよい。
本実施形態において、検出部120は、現像バイアス印加部110に配置される。他の実施形態としては、検出部120は、現像バイアス印加部110とは独立に配置されてもよい。
制御部130は、現像バイアス印加部110及び帯電バイアス印加部100を制御する。具体的には、制御部130は、第1の場合に、検出部120によってリークが検出されると、リークが検出されたときの現像バイアスとしての第1バイアスを保持する。第1の場合とは、感光体ドラム2が電源141に電気的に接続された状態で、現像器16に現像バイアスを印加するよう制御部130によって現像バイアス印加部110が制御されたときである。制御部130は、感光体ドラム2が電源141に電気的に接続された状態では、現像器16に印加される現像バイアスを小さくするよう現像バイアス印加部110を制御する。
具体的には、まず、制御部130は、感光体ドラム2の表面を所望の電位に設定するために、スイッチ回路143を端子aに接続させる。電源141から感光体ドラム2に所望の電位が印加されることにより、感光体ドラム2の表面は、所望の電位になる。所望の電位は、例えば、520Vである。次に、制御部130は、現像バイアス印加部110を制御することにより、交流と直流とが重畳した現像バイアスを現像バイアス印加部110から現像ローラー161に印加させる。次に、制御部130は、現像ローラー161に印加される現像バイアスの直流電圧(面積中心の直流成分)を順次下げるよう現像バイアス印加部110を制御する。直流電圧を順次下げるよう現像バイアス印加部110が制御部130によって制御された場合、制御部130は、検出部120によってリークが検出されたか否かを判断する。検出部120によってリークが検出された場合、制御部130は、リークが検出されたときに現像バイアス印加部110から現像ローラー161に印加された現像バイアスの値を第1バイアスとして保持する。
さらに、制御部130は、第2の場合に、検出部120によってリークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアスとしての第2バイアスを、画像形成時の帯電バイアスとする。第2の場合とは、感光体ドラム2がグランド142に電気的に接続された状態で、現像器16に第1バイアスを印加するよう制御部130によって現像バイアス印加部110が制御されると共に、帯電部10に帯電バイアスを印加するよう制御部130によって帯電バイアス印加部100が制御されたときである。制御部130は、感光体ドラム2がグランド142に電気的に接続された状態では、帯電部10に印加される帯電バイアスを大きくするよう帯電バイアス印加部100を制御する。
具体的には、制御部130は、スイッチ回路143を端子bに接続させる。これにより、感光体ドラム2は、グランド142に電気的に接続する。次に、制御部130は、帯電バイアス印加部100を制御することにより、帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に帯電バイアスを印加させる。また、制御部130は、現像バイアス印加部110を制御することにより、交流と直流とが重畳した現像バイアスを現像バイアス印加部110から現像ローラー161に印加させる。この場合、現像バイアスは、第1バイアスに設定される。次に、制御部130は、帯電バイアス印加部100を制御することにより、帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に印加される帯電バイアスを順次上げる。帯電バイアスを順次上げるよう帯電バイアス印加部100が制御部130によって制御された場合、制御部130は、検出部120によってリークが検出されたか否かを判断する。検出部120によってリークが検出された場合、制御部130は、リークが検出されたときに帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に印加された帯電バイアスの値を第2バイアスとして保持する。
そして、コピー機1によって用紙Tに画像を形成する場合、制御部130の制御に基づいて帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に帯電バイアスとして第2バイアスを印加させることにより、感光体ドラム2の表面は、所望の電位(一例として、520V)になる。
ここで、感光体ドラム2は、単層の正帯電有機感光体ドラムであることが好ましい。感光体ドラムとして単層の正帯電の有機感光体ドラムが使用される場合、従来では、気温又はコピー機の使用状況等によって感光体ドラムの表面電位が安定しなかった。本実施形態のコピー機1では、印刷指令としてのジョブをそれぞれ実行する直前、上述した制御部130の制御が行われてから所定の時間が経過した場合、温湿度センサー(図示せず)によって測定される温度又は湿度が所定の値以上変化した場合、コピー機1がスリープモードから復帰した場合、又は、コピー機1の電源が投入された場合に、制御部130が上述した制御を行うことにより、感光体ドラム2として単層の正帯電有機感光体ドラムが用いられても、感光体ドラム2の表面を所望の電位にすることが可能になる。
次に、本実施形態におけるコピー機1の帯電補正の動作の一例について説明する。図3は、コピー機1の動作の一例について説明するための図である。
以下の説明において例示する数値は、実験機(京セラドキュメントソリューションズ製TASKalfa205C改造機)で動作させた場合の数値である。ここで、実験機のシステム速度は160mm/sである。実験機の感光体ドラム2は、直径30mm、膜厚30μmの正帯電単層感光体ドラムである。実験機の帯電ローラー151は、エピクロルヒドリンゴムを有し、直径が12mmである。実験機の現像ローラー161の直径は、16mmである。このような実験機において、以下で説明する帯電補正の動作が実行されなかった場合には、帯電ローラー151に1.4kVの直流電圧を印加すると、感光体ドラム2の表面電位は、390V(10℃、15%RH)、520V(23℃、50%RH)、540V(28℃、80%RH)、560V(32℃、80%RH)となった。
次に、帯電補正の動作について説明する。以下で説明する帯電補正の動作は、次の(1)〜(5)のいずれかに該当する場合に、実行されることが好ましい。特に、その動作は、(2)に該当する場合、又は、(2)と(4)と(5)との組み合わせに該当する場合に、実行されることがより好ましい。
(1)ジョブをそれぞれ実行する直前。
(2)所定の時間が経過した場合。
(3)温湿度センサーによって測定される温度又は湿度が所定の値以上変化した場合。
(4)コピー機1がスリープモードから復帰した場合。
(5)コピー機1の電源が投入された場合。
帯電補正の動作は、コピー機1において実行されるキャリブレーションと組み合わされてもよい。キャリブレーションが実行されるタイミングで帯電補正の動作も実行されると、コピー機1は、生産性が低下することを防ぐことが可能になる。
(1)ジョブをそれぞれ実行する直前。
(2)所定の時間が経過した場合。
(3)温湿度センサーによって測定される温度又は湿度が所定の値以上変化した場合。
(4)コピー機1がスリープモードから復帰した場合。
(5)コピー機1の電源が投入された場合。
帯電補正の動作は、コピー機1において実行されるキャリブレーションと組み合わされてもよい。キャリブレーションが実行されるタイミングで帯電補正の動作も実行されると、コピー機1は、生産性が低下することを防ぐことが可能になる。
帯電補正を行うために、まず、制御部130は、感光体ドラム2の表面を所望の電位(520V)に設定するために、スイッチ回路143を端子aに接続させる。電源141から感光体ドラム2に所望の電位(520V)が印加されることにより、感光体ドラム2の表面は、所望の電位(520V)になる。
制御部130は、現像バイアス印加部110を制御することにより、交流と直流とが重畳した現像バイアスを現像バイアス印加部110から現像ローラー161に印加させる(図3(A)の二点鎖線参照)。ここで、現像バイアスのバイアス値は、Vpp1500V、Vdlp150V(面積中心の直流成分)、duty30%である。この場合、感光体ドラム2の表面にトナー画像を形成しないので、現像器16を構成し現像ローラー161に対向して配置されるマグローラー162には、バイアスを印加しない。
制御部130は、現像バイアス印加部110を制御することにより、現像ローラー161に印加される現像バイアスの直流成分Vdlpを−10V毎にシフトさせる(図3(A)参照)。この場合、制御部130は、検出部120によってリークが検出されたか否かを判断する。検出部120によってリークが検出された場合、制御部130は、現像バイアス印加部110を制御することにより、現像バイアスの直流成分Vdlpのシフトを停止させる。ここでは、リークが検出されたときの現像バイアス(第1バイアス)をVdlp30Vとする。
次に、制御部130は、スイッチ回路143を端子bに接続して、感光体ドラム2をグランド142に電気的に接続させる。この場合、制御部130は、現像ローラー161に現像バイアスが印加されないよう現像バイアス印加部110を制御する。制御部130は、帯電バイアス印加部100を制御することにより、帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に帯電バイアス(+1000V)を印加させる。
次に、制御部130は、現像バイアス印加部110を制御することにより、交流と直流とが重畳した現像バイアスを現像バイアス印加部110から現像ローラー161に印加させる。この場合、現像バイアスは、第1バイアスに設定される。すなわち、第1バイアスのバイアス値は、Vpp1500V、Vdlp30V、duty30%である。
制御部130は、帯電バイアス印加部100を制御することにより、帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に帯電バイアスを印加させる。これにより、感光体ドラム2の表面は、帯電する(図3(B)の二点鎖線参照)。
次に、制御部130は、帯電バイアス印加部100を制御することにより、帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に印加される帯電バイアスを+10V毎にシフトさせる。これにより、感光体ドラム2の表面電位は、上昇する(図3(B)参照)。この場合、制御部130は、検出部120によってリークが検出されたか否かを判断する。検出部120によってリークが検出された場合、制御部130は、帯電バイアス印加部100を制御することにより、帯電バイアスのシフトを停止させる。検出部120によって検出されるリークは、感光体ドラム2の表面電位が520Vに到達した場合に発生する。制御部130は、リークが検出されたときの帯電バイアスの値を第2バイアスとして保持する。
そして、コピー機1によって用紙Tに画像を形成する場合、制御部130の制御に基づいて帯電バイアス印加部100から帯電ローラー151に帯電バイアスとして第2バイアスを印加させることにより、感光体ドラム2の表面は、所望の電位(520V)になる。
このような帯電補正の動作が行われた場合、10℃、15%RHにおいて帯電バイアスが1520Vであると、感光体ドラム2の表面電位は519Vとなった。23℃、50%RHにおいて帯電バイアスが1400Vであると、感光体ドラム2の表面電位は521Vとなった。28℃、80%RHにおいて帯電バイアスが1360Vであると、感光体ドラム2の表面電位は518Vとなった。32℃、80%RHにおいて帯電バイアスが1350Vであると、感光体ドラム2の表面電位は522Vとなった。
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、感光体ドラム2が電源141に電気的に接続された状態で、現像器16に現像バイアスを印加するよう現像バイアス印加部110を制御したときに、検出部120によってリークが検出されると、リークが検出されたときの現像バイアスとしての第1バイアスを保持する。さらに、コピー機1は、感光体ドラム2がグランド142に電気的に接続された状態で、現像器16に第1バイアスを印加するよう現像バイアス印加部110を制御すると共に、帯電部10に帯電バイアスを印加するよう帯電バイアス印加部100を制御したときに、検出部120によってリークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアスとしての第2バイアスを、画像形成時の帯電バイアスとする。これにより、コピー機1は、感光体ドラム2の表面を所望の電位にすることができる。また、コピー機1は、従来のように電位センサーを必要としないので、コピー機1の内部のスペース及びコスト等に関する不都合が生じるのを抑えることができる。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、感光体ドラム2が電源141に電気的に接続された状態で、現像器16に現像バイアスを印加するよう現像バイアス印加部110を制御したときに、検出部120によってリークが検出されると、リークが検出されたときの現像バイアスとしての第1バイアスを保持する。さらに、コピー機1は、感光体ドラム2がグランド142に電気的に接続された状態で、現像器16に第1バイアスを印加するよう現像バイアス印加部110を制御すると共に、帯電部10に帯電バイアスを印加するよう帯電バイアス印加部100を制御したときに、検出部120によってリークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアスとしての第2バイアスを、画像形成時の帯電バイアスとする。これにより、コピー機1は、感光体ドラム2の表面を所望の電位にすることができる。また、コピー機1は、従来のように電位センサーを必要としないので、コピー機1の内部のスペース及びコスト等に関する不都合が生じるのを抑えることができる。
コピー機1は、感光体ドラム2が電源141に電気的に接続された状態では、現像器16に印加される現像バイアスを小さくする。これにより、コピー機1は、感光体ドラム2の現像器16(現像ローラー161)との間にリークを発生させることができる。よって、コピー機1は、第1バイアスを得ることができる。
コピー機1は、感光体ドラム2がグランド142に電気的に接続された状態では、帯電部10に印加される帯電バイアスを大きくする。これにより、コピー機1は、感光体ドラム2の現像器16(現像ローラー161)との間にリークを発生させることができる。よって、コピー機1は、第2バイアスを得ることができる。
コピー機1は、感光体ドラム2に接触し又は近接する帯電ローラー151を帯電部10に備える。この場合、帯電バイアス印加部100は、帯電バイアスを帯電ローラー151に印加する。コピー機1は、感光体ドラム2として単層の正帯電有機感光体ドラムを備える。従来のコピー機では、感光体ドラムとして単層の正帯電有機感光体ドラムが用いられ、且つ、帯電部材が感光体ドラムに接触し又は近接する場合、温湿度に応じて感光体ドラムの表面電位が変化していた。本実施形態のコピー機1は、上述した帯電補正を行うことにより、単層の正帯電有機感光体ドラム2と、正帯電有機感光体ドラム2に接触し又は近接する帯電ローラー151とが用いられる場合でも、感光体ドラム2の表面を所望の電位にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの両面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の片面を印刷する構成であってもよい。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの両面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の片面を印刷する構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナー機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
1…コピー機(画像形成装置)、2(2a、2b、2c、2d)…感光体ドラム(像担持体)、10(10a、10b、10c、10d)…帯電部、16(16a、16b、16c、16d)…現像器、100…帯電バイアス印加部、110…現像バイアス印加部、120…検出部、130…制御部、141…電源、142…グランド
Claims (5)
- 画像形成時において静電潜像が表面に形成される像担持体であって、電源又はグランドに電気的に接続する前記像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電部と、
前記帯電部に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加部と、
前記像担持体の表面に静電潜像が形成された場合に、前記像担持体にトナーを供給する現像器と、
前記現像器に現像バイアスを印加する現像バイアス印加部と、
前記像担持体と前記現像器との間で発生するリークを検出する検出部と、
前記現像バイアス印加部及び前記帯電バイアス印加部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記像担持体が前記電源に電気的に接続された状態で、前記現像器に現像バイアスを印加するよう現像バイアス印加部を制御したときに、前記検出部によってリークが検出されると、リークが検出されたときの現像バイアスとしての第1バイアスを保持し、
前記像担持体が前記グランドに電気的に接続された状態で、前記現像器に前記第1バイアスを印加するよう前記現像バイアス印加部を制御すると共に、前記帯電部に帯電バイアスを印加するよう前記帯電バイアス印加部を制御したときに、前記検出部によってリークが検出されると、リークが検出されたときの帯電バイアスとしての第2バイアスを、画像形成時の帯電バイアスとする
画像形成装置。 - 前記制御部は、前記像担持体が前記電源に電気的に接続された状態では、前記現像器に印加される現像バイアスを小さくするよう前記現像バイアス印加部を制御する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記像担持体が前記グランドに電気的に接続された状態では、前記帯電部に印加される帯電バイアスを大きくするよう前記帯電バイアス印加部を制御する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記帯電部は、前記像担持体に接触し又は近接する帯電部材を備え、
前記帯電バイアス印加部は、帯電バイアスを前記帯電部材に印加する
請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、単層の正帯電有機感光体ドラムである
請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012204726A JP2014059471A (ja) | 2012-09-18 | 2012-09-18 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|
JP2014059471A true JP2014059471A (ja) | 2014-04-03 |
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ID=50615986
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017102376A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
US11275321B2 (en) | 2020-03-03 | 2022-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus comprising leakage detection |
-
2012
- 2012-09-18 JP JP2012204726A patent/JP2014059471A/ja active Pending
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