JP5417089B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置及び現像装置を備える画像形成装置に関する。
従来、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用いた現像装置として、二成分現像剤を保持する磁気ローラと、この磁気ローラに保持された二成分現像剤から供給されるトナーによりトナー層を形成する現像ローラと、を備え、この現像ローラに形成されたトナー層により感光体に形成された静電潜像を現像する現像装置が知られている。
このような現像装置においては、磁気ローラの内部に磁極部材を配置することで、二成分現像剤により磁気ブラシを形成すると共に、磁気ブラシによりトナーを移動させて現像ローラの表面にトナー層を形成する。そして、現像ローラに形成されたトナー層により感光体に形成された静電潜像を現像する。
ところで、このような現像装置においては、現像ローラにより感光体に形成された静電潜像を現像する際に、帯電性が低いトナーや、付着力の弱いトナー等の現像性の高いトナーが選択的に感光体側に移行する。そのため、長時間連続して現像がなされると、帯電性の高いトナーや、付着力の高い小粒径のトナー等の現像性の低いトナーは、現像ローラの表面に徐々に堆積する。現像ローラの表面に現像性の低いトナーが堆積することで、形成画像における画像濃度の低下や、画像不良を引き起こす場合がある。
これに対し、磁気ローラと現像ローラとの間に電圧差により電界を形成して、現像ローラに堆積した現像性の低いトナーを磁気ブラシにより磁気ローラ側に回収すると共に、剥離後の現像ローラに新たなトナー層を形成させる現像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−55837号公報
しかしながら、特許文献1に記載の現像装置においては、現像ローラからトナーを磁気ローラ側に回収する際に、磁気ブラシにおけるトナー濃度が高くなるため、磁性キャリアがトナーを抱えきれなくなり、トナーが現像装置から外部に飛散する場合がある。
本発明は、現像ローラからトナーを剥離させる際に生じるトナーの飛散を抑制することができる現像装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記現像装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、磁性キャリア及びトナーを含む二成分現像剤を磁力により保持させて表面に二成分現像剤層を形成させる磁気ローラと、前記磁気ローラに対向して配置され、前記磁気ローラから移動した前記トナーにより表面にトナー層を形成可能な現像ローラと、前記磁気ローラに第1バイアス電圧を印加する第1電圧印加部と、前記現像ローラに第2バイアス電圧を印加する第2電圧印加部と、前記第1電圧印加部と前記第2電圧印加部とを制御する電圧制御部と、第1モードにおいて、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記磁気ローラと前記現像ローラとの間で前記トナーが双方向に移動可能であると共に、前記現像ローラの表面に所定厚さの前記トナー層が形成される第1電圧差とするよう前記電圧制御部に指示するトナー層形成制御部と、前記現像ローラの表面に形成された前記トナー層を前記現像ローラが複数回回転する間に剥離させる第2モードにおいて、最初の回転で、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記現像ローラから前記磁気ローラに移動する前記トナーの量が前記第1電圧差よりも多くなる電界を生じさせる第2電圧差であって、前記現像ローラに形成された前記トナー層から前記トナーの一部を前記磁気ローラに移動させる第2電圧差とするよう前記電圧制御部に指示し、最後の回転で、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記現像ローラから前記磁気ローラに移動する前記トナーの量が前記第2電圧差よりも多くなる電界を生じさせる第3電圧差であって、前記現像ローラに形成された前記トナー層から残りの前記トナーの全部又は一部を前記磁気ローラに移動させる第3電圧差とするよう前記電圧制御部に指示する剥離制御部と、を備える現像装置に関する。
また、前記剥離制御部は、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記第2電圧差から前記第3電圧差に変更する際に、前記第1電圧印加部又は前記第2電圧印加部に印加するいずれか一方のバイアス電圧を変更させるよう前記電圧制御部に指示すると共に、前記第1電圧印加部又は前記第2電圧印加部に印加するいずれか他方のバイアス電圧を変更させないよう前記電圧制御部に指示することが好ましい。
また、前記剥離制御部は、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記第2電圧差から前記第3電圧差に変更する際に、前記いずれか他方のバイアス電圧をゼロにするよう前記電圧制御部に指示することが好ましい。
また、本発明は、前記現像装置と、表面に静電潜像が形成されると共に、前記現像装置の前記トナー層からトナーの供給を受けて前記静電潜像にトナー画像が形成される1又は複数の像担持体と、前記1又は複数の像担持体に形成されたトナー画像を直接的に又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、前記被転写材に転写されたトナー画像を定着させる定着部と、を備える画像形成装置に関する。
また、前記現像装置は、前記像担持体への前記トナー画像の形成が行われていない場合に、前記第2モードに移行し、前記剥離制御部は、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記第2電圧差又は前記第3電圧差とするよう前記電圧制御部に指示することが好ましい。
本発明は、現像ローラからトナーを剥離させる際に生じるトナーの飛散を抑制することができる現像装置を提供することができる。
また、本発明は、前記現像装置を備える画像形成装置を提供することができる。
コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。 現像装置16a及び感光体ドラム2aを示す図である。 通常モードTMにおいて、現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193が形成される様子を示す図である。 通常モードTMにおいて、現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193が形成された状態を示す図であり、移動可能なトナー192が平衡状態にある図である。 剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の表面からトナー192の一部が剥離される様子を示す図である。 剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の表面からトナー192の略全部が剥離される様子を示す図である。 本実施形態の現像装置16aの動作を示すフロー図である。 実施例における通常モードTMにおいて、実施例及び比較例における各電圧値を示す図である。 実施例における剥離モードHMにおいて、実施例及び比較例における各電圧値、トナー飛散量及び画像評価結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1により、本実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向、図2参照)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、を備える。
蓋部材70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。蓋部材70は、後述する読取面302Aを保護する機能を有する。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される読取面302Aと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取装置としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
読取面302Aは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する方向に拡がり、読取部301における副走査方向Xの大部分に亘っている。原稿Gは、読取面302Aに載置される。第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gからの光を結像レンズ357に入射させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。読取部301の詳細については後述する。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像装置16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラ8と、対抗ローラ18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbと、後処理搬送路Lcとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像装置16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対抗ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラ、トナー攪拌用の攪拌ローラ等を有して構成される。現像装置16a、16b、16c、16dの詳細については後述する。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像装置16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像装置16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラ35、駆動ローラである対抗ローラ18、テンションローラ36等に掛け渡される。テンションローラ36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色トナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラ8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラ8とは反対側には、対抗ローラ18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラ8と対抗ローラ18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。2次転写ローラ8と対抗ローラ18との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色トナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が上下に積み重ねた状態で配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対63からなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を第2排紙部50bに接続された後処理装置(図示せず)に搬送する後処理搬送路Lcとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、後処理搬送路Lcが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう後処理搬送路Lcに整流させる(切り換える)。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラ対80が配置される。センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラ対80は、センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
第3搬送路L3の途中(詳細には、定着部9と第1分岐部Q1との間)には、用紙検出用のセンサSが配置されている。センサSは、用紙Tの搬送方向における定着部9の下流側に配置される。センサSは、印刷された用紙Tが通過した場合に、検出信号S5を出力する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)にもトナー画像を形成させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第1排紙部50aは、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。第1排紙部50aは、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第1排紙部50aにおける開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され第1排紙部50aから排紙された用紙Tが積層して集積される。
後処理搬送路Lcにおける端部には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、装置本体Mにおける上方側に配置される。第2排紙部50bは、装置本体Mの左側面側(図1において左側、後処理装置が連結される側)に向けて開口している。第2排紙部50bは、後処理搬送路Lcを搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
第2排紙部50bにおける開口側には、後処理装置(図示せず)が連結される。後処理装置は、画像形成装置(コピー機1)から排出される用紙の後処理(ステープル、パンチ等)を行うものである。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に上下方向に延びるように並列している。装置本体Mの左側面側(図1において左側)には、装置本体Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して装置本体Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
カバー体40は、支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって装置本体Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも装置本体Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、左下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、右下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が装置本体Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(装置本体M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を装置本体M側(図1において右側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
次に、図2〜図6により、本実施形態の現像装置について詳細に説明する。前述の通り、コピー機1は、4個の現像装置16a、16b、16c、16dを備えているが、それぞれ同様の構成を有しているため、ここでは現像装置16aを代表して説明する。
図2は、現像装置16a及び感光体ドラム2aを示す図である。図3は、通常モードTMにおいて、現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193が形成される様子を示す図である。図4は、通常モードTMにおいて、現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193が形成された状態を示す図であり、移動可能なトナー192が平衡状態にある図である。図5は、剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の表面からトナー192の一部が剥離される様子を示す図である。図6は、剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の表面からトナー192の略全部が剥離される様子を示す図である。
図2及び図3に示すように、本実施形態の現像装置16aは、トナー192及び磁性キャリア191を含む二成分現像剤190を収容する現像容器110と、現像容器110の内部に配置される攪拌ローラ120a,120bと、攪拌ローラ120aの垂直方向における上方に配置される磁気ローラ130と、磁気ローラ130の側方(図2において左側)に磁気ローラ130に近接して配置される層厚規制ブレード140と、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方に配置されるカバー部材141と、磁気ローラ130に対向して配置される現像ローラ150と、現像ローラ150の回転を検知する回転検知部251と、第1電圧印加部261と、第2電圧印加部262と、制御部270と、記憶部280と、を備える。
現像容器110には、トナーカートリッジ5a(図1参照)からトナー供給部6a(図1参照)を介してトナー192が供給される。
攪拌ローラ120a,120bは、現像容器110に収容された二成分現像剤190を攪拌する。攪拌された二成分現像剤190には、摩擦により静電気が発生し、磁性キャリア191はマイナスに帯電し、本実施形態において、トナー192はプラスに帯電する。また、静電気力により、トナー192は、磁性キャリア191に付着する。
磁気ローラ130は、所定方向に回転可能であって磁気ローラ130の表面を構成する磁気スリーブ131と、磁気スリーブ131の内部に配置された複数の磁気ローラ磁極部材132〜137と、を備える。
磁気スリーブ131は、円筒形状であり、非磁性部材により構成される。磁気スリーブ131は、図2に示す矢印Bの方向に回転駆動される。磁気スリーブ131には、後述の第1電圧印加部261により、所定の第1バイアス電圧V1が印加される。
図2及び図3に示すように、複数の磁気ローラ磁極部材132〜137は、磁気スリーブ131の内部において、周方向に並んで所定間隔あけて固定される。
第1磁気ローラ磁極部材132は、磁気ローラ130における後述する現像スリーブ151に最も近接する部分に対応して配置される。第1磁気ローラ磁極部材132は、外側(磁気スリーブ131の周面側)にN極が位置するように配置される。
図3に示すように、磁気ローラ磁極部材132〜137の磁力によって、現像容器110に収容された二成分現像剤190の一部は、磁気スリーブ131の表面に保持される。また、磁気ローラ130の表面に保持された一部の二成分現像剤190は、現像剤層(磁気ブラシ)194を形成する。
層厚規制ブレード140は、磁気ローラ130の表面に形成される現像剤層194の層厚を規制する。つまり、層厚規制ブレード140は、磁気ローラ130に保持された二成分現像剤190により形成された現像剤層194の層厚(高さ)を規制して、この層厚規制ブレード140を通過した現像剤層194の層厚を一定に保つ。層厚規制ブレード140は、板状の部材からなり、先端部側が磁気スリーブ131の表面に対向し且つ近接するよう配置される。層厚規制ブレード140の先端部と磁気スリーブ131の表面との間には所定の隙間(ギャップ)が形成される。
カバー部材141は、現像装置16aのケース体の一部を構成する部材である。カバー部材141は、層厚規制ブレード140の垂直方向における上方であって磁気ローラ130の側方(図2における左側)に配置される。カバー部材141は、トナー192が現像装置16aの外部へ飛散することを抑制する。
現像ローラ150は、磁気ローラ130に対向して配置される。現像ローラ150には、磁気ローラ130から移動したトナー192により表面にトナー層193が形成される。具体的には、現像ローラ150には、層厚規制ブレード140により層厚が規制された現像剤層194からトナー192が移動されて表面にトナー層193が形成される。現像ローラ150は、現像ローラ150の表面を構成する現像スリーブ151と、現像スリーブ151の内部に配置された現像ローラ磁極部材152と、を備える。
現像スリーブ151は、円筒形状であり、非磁性部材により構成される。現像スリーブ151は、その移動方向が、現像スリーブ151とは磁気スリーブ131の対向する位置において、磁気スリーブ131の移動方向とは反対方向(図2に示す矢印Cの方向)となるように回転駆動される。ここで、現像スリーブ151には、後述の第2電圧印加部262により、所定の第2バイアス電圧V2が印加される。
現像ローラ磁極部材152は、現像スリーブ151の内部において、第1磁気ローラ磁極部材132と対向して固定配置される。現像ローラ磁極部材152は、現像ローラ150における磁気スリーブ131に最も近接する部分に対応して配置される。
言い換えると、現像ローラ磁極部材152と第1磁気ローラ磁極部材132とは、現像スリーブ151と磁気スリーブ131とが最も近接する領域を挟んで、互いに対向して配置される。
現像ローラ磁極部材152は、第1磁気ローラ磁極部材132と向かい合う側の端部が第1磁気ローラ磁極部材132における外側の極性とは異なる極性を有する。つまり、現像ローラ磁極部材152は、外側(現像スリーブ151の周面側)にS極が位置するように配置される。そして、磁気ローラ130の内部に配置された第1磁気ローラ磁極部材132と、現像ローラ150の内部に配置された現像ローラ磁極部材152との間には、磁界171が形成される。磁気ローラ130と現像ローラ150との間における磁界171が形成された領域においては、現像剤層194は、磁界171の影響を受けて磁気ローラ130の表面から立ち上がり、磁気ブラシを形成して現像ローラ150に接触する。
図2に示すように、第1電圧印加部261は、後述の電圧制御部271から出力される制御信号S4を受けて、磁気ローラ130に第1バイアス電圧V1を印加する。
第2電圧印加部262は、後述の電圧制御部271から出力される制御信号S4を受けて、現像ローラ150に第2バイアス電圧V2を印加する。
バイアス電圧差(磁気ローラ130に印加された第1バイアス電圧V1と現像ローラ150に印加された第2バイアス電圧V2と関係)VBにより、磁気ローラ130と現像ローラ150との間でトナー192を移動させる電界が生じる。
ここで、バイアス電圧差(第2バイアス電圧V2と第1バイアス電圧V1との関係)VBとは、第2バイアス電圧V2を基準した場合における第2バイアス電圧V2と第1バイアス電圧V1との電圧差である。
図2に示すように、回転検知部251は、現像ローラ150の回転を検知する。詳細には、回転検知部251は、現像ローラ150が回転した回数を検知して検知信号S1を出力する。
図2に示すように、制御部270は、電圧制御部271と、剥離制御部272と、トナー層形成制御部273と、モード設定部274と、カウント部275と、連続印刷判定部276とを有する。
電圧制御部271は、後述のトナー層形成制御部273から出力される制御信号S2又は後述の剥離制御部272から出力される制御信号S3を受けて、第1電圧印加部261及び第2電圧印加部262に制御信号S4を出力する。
カウント部275は、印刷された用紙Tの合計枚数をカウントする。カウント部275は、センサSから出力される検出信号S5を受けて、用紙Tが1枚印刷されるごとに、カウント数を1つ増加させる。また、カウント部275は、印刷された用紙Tの合計枚数が所定枚数tを超えたか否かを判定する。
連続印刷判定部276は、コピー機1に連続する印刷の指示があるか否かを判定する。
モード設定部274は、通常(第1)モードTM又は剥離(第2)モードHMを選択的に設定する(切り替える)。
通常モードTMは、現像装置16aによる現像が行われる際に、現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193を形成するモードである。具体的には、モード設定部274は、コピー機1の電源オンで通常モードTMに設定する。また、モード設定部274は、剥離モードHMが終了した場合に、剥離モードHMから通常モードTMに切り替える。
剥離モードHMは、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を構成するトナー192を現像ローラ150が複数回回転する間に剥離させるモードである。具体的には、モード設定部274は、現像装置16aにより感光体ドラム2aへのトナー画像の形成が行われていない間に、通常モードTMから剥離モードHMに切り替えることができる。
トナー層形成制御部273は、通常モードTMにおいて、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とするように電圧制御部271に指示する。バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とすることにより、磁気ローラ130と現像ローラ150との間には、磁気ローラ130と現像ローラ150との間においてトナー192を移動させる電界が生じる。
図4に示すように、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とした所定時間経過後には、移動可能なトナー192の移動は、磁気ローラ130と現像ローラ150との間を移動しない平衡状態となる。つまり、トナー192の移動の平衡状態とは、磁気ローラ130から現像ローラ150へ向かう方向へのトナー192の移動及び現像ローラ150から磁気ローラ130へ向かう方向へのトナー192の移動が釣り合っている状態である。
なお、この平衡状態からバイアス電圧差VBの変化があった場合には、トナー192は、磁気ローラ130から現像ローラ150、又は現像ローラ150から磁気ローラ130に移動可能である。例えば、第1電圧差VB1における平衡状態から第1電圧差VB1よりも大きいバイアス電圧差VBに変更された場合には、プラス帯電したトナー192は、現像ローラ150から磁気ローラ130に移動される。また、第1電圧差VB1における平衡状態から第1電圧差VB1よりも小さいバイアス電圧差VBに変更された場合には、プラス帯電したトナー192は、磁気ローラ130から現像ローラ150に移動される。
図2に示すように、トナー層形成制御部273は、後述する記憶部280を参照して、記憶部280に記憶された第1電圧差VB1に関する電圧情報を取得する。トナー層形成制御部273は、記憶部280に記憶された電圧情報に基づいて、電圧制御部271に指示する。具体的には、トナー層形成制御部273は、通常モードTMにおいて、電圧制御部271に制御信号S2を出力することによりバイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とするように指示する。これにより、現像ローラ150の表面には、所定厚さのトナー層193が形成される。
図2に示すように、剥離制御部272は、剥離モードHMにおいて、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2又は第3電圧差VB3とするように電圧制御部271に指示する。
剥離制御部272は、後述する記憶部280を参照して、記憶部280に記憶された第2電圧差VB2又は第3電圧差VB3に関する電圧情報を取得する。剥離制御部272は、回転検知部251から出力される検知信号S1を受けて、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を現像ローラ150が複数回回転する間に剥離させるように電圧制御部271に指示する。
具体的には、剥離制御部272は、回転検知部251から出力される検知信号S1及び記憶部280に記憶された電圧情報に基づいて、剥離モードHMにおいて、最初の回転で、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1から第2電圧差VB2となるように電圧制御部271に対して制御信号S3を出力する。そして、最後の回転で、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2から第3電圧差VB3となるように電圧制御部271に対して制御信号S3を出力する。
第2電圧差VB2は、現像ローラ150から磁気ローラ130に移動するトナー192の量が第1電圧差VB1よりも多くなる電界を生じさせるバイアス電圧差VBである。また、第2電圧差VB2は、現像ローラ150の表面にトナー層193が形成されている状態から、最初の回転で、トナー層193からトナー192の一部を磁気ローラ130に移動させるバイアス電圧差VBである。
具体的には、トナー192がプラスに帯電している場合には、第2電圧差VB2は、第1電圧差VB1よりも大きいバイアス電圧差VBである。
詳細には、剥離制御部272は、剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の第1回転目(最初の回転)の1回転で、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1よりも大きい電圧差である第2電圧差VB2となるように電圧制御部271に指示する。これにより、第2電圧差VB2は、現像ローラ150から磁気ローラ130に移動するトナー192の量が第1電圧差VB1よりも多くなる電界を生じさせる。
本実施形態においては、図5に示すように、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1から第2電圧差VB2に変更した場合には、トナー192の一部が現像ローラ150に形成されたトナー層193から磁気ローラ130に移動する。具体的には、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1から第2電圧差VB2に変更した場合には、現像ローラ150に形成されたトナー層193を構成するトナー192の一部は、第2電圧差VB2による電界の影響を受けて、磁気ブラシにより現像ローラ150から磁気ローラ130に移送される。
これにより、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を構成するトナー192の一部が剥離される。
第3電圧差VB3は、現像ローラ150から磁気ローラ130に移動するトナー192の量が第2電圧差VB2よりも多くなる電界を生じさせるバイアス電圧差VBである。また、第3電圧差VB3は、現像ローラ150の最初の回転で一部が剥離された状態のトナー層193から、最後の回転で、残りのトナー192の全部又は一部を磁気ローラ130に移動させるバイアス電圧差VBである。
具体的には、トナー192がプラスに帯電している場合には、第3電圧差VB3は、第2電圧差VB2よりも大きいバイアス電圧差VBである。
詳細には、剥離制御部272は、剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の第2回転目(最後の回転)の1回転で、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2よりも大きい電圧差である第3電圧差VB3となるように電圧制御部271に指示する。これにより、第3電圧差VB3は、現像ローラ150から磁気ローラ130に移動するトナー192の量が第2電圧差VB2よりも多くなる電界を生じさせる。
本実施形態においては、図6に示すように、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2から第3電圧差VB3に変更した場合には、現像ローラ150に形成されたトナー層193からトナー192の残りの略全部が磁気ローラ130に移動する。具体的には、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1から第2電圧差VB2に変更した場合には、現像ローラ150に形成されたトナー層193を構成するトナー192の残りの略全部は、第3電圧差VB3による電界の影響を受けて、磁気ブラシにより現像ローラ150から磁気ローラ130に移送される。
これにより、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を構成するトナー192の残りの略全部が剥離される。
ここで、現像ローラ150の第2回転目(最後の回転)におけるトナー層193から残りのトナー192の略全部を磁気ローラ130に移動させるとは、実質的に十分と思われる程度にトナー層193から残りのトナー192の全部を現像ローラ150から磁気ローラ130に移動させればよい。残りのトナーの略全部とは、好ましくは、トナー層193を構成する残りのトナー192の100%であるが、これに限定されず、トナー層193を構成する残りのトナー192を十分に剥離できる程度であればよい。具体的には、現像スリーブ151の表面に新たなトナー層193を形成する場合において、残留したトナー192による影響を受けない程度であればよい。残りのトナーの略全部とは、例えば、残りのトナー192の80から90%であってもよい。
そのため、第3電圧差VB3は、第2電圧差VB2によりトナー層193からトナー192の一部を移動させた後における少なくとも残りのトナー192の全部又は一部を磁気ローラ130に移動させることができるバイアス電圧差VBであればよい。
図2に示すように、記憶部280は、バイアス電圧差記憶部281を有する。
バイアス電圧差記憶部281には、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1、第2電圧差VB2又は第3電圧差VB3とするための第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2に関する電圧情報が記憶されている。
本実施形態においては、トナー192がプラスに帯電している。そのため、第2電圧差VB2は、第1電圧差VB1よりも大きいバイアス電圧差VBである。第3電圧差VB3は、第2電圧差VB2よりも大きいバイアス電圧差VBである。
例えば、バイアス電圧差記憶部281には、第1電圧差VB1が直流(DC)電圧−200Vであると記憶されている。そして、バイアス電圧差記憶部281には、第1電圧差VB1を直流(DC)電圧−200Vとするための第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2に関する電圧情報として、第1バイアス電圧V1が直流(DC)電圧+300Vであると共に、第2バイアス電圧V2が直流(DC)電圧+100Vであると記憶されている。
また、バイアス電圧差記憶部281には、第2電圧差VB2が直流(DC)電圧−50Vであると記憶されている。そして、バイアス電圧差記憶部281には、第2電圧差VB2を直流(DC)電圧−50Vとするための第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2に関する電圧情報として、第1バイアス電圧V1が直流(DC)電圧+150Vであると共に、第2バイアス電圧V2が直流(DC)電圧+100Vであると記憶されている。
また、バイアス電圧差記憶部281には、第3電圧差VB3が直流(DC)電圧20Vであると記憶されている。そして、バイアス電圧差記憶部281には、第3電圧差VB3を直流(DC)電圧20Vとするための第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2に関する電圧情報として、第1バイアス電圧V1が直流(DC)電圧0Vであると共に、第2バイアス電圧V2が直流(DC)電圧+20Vであると記憶されている。
なお、バイアス電圧差VB、第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2に関する電圧情報は、これらの電圧情報に限定されず、設計条件等により適宜設定することができる。
次に、本実施形態の現像装置16aの具体的な動作につき、図2から図6、及び図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の現像装置16aの動作を示すフロー図である。
まず、図7に示すように、ステップST1において、ユーザは、電源オンによりコピー機1をオンにしてステップST2に進む。
次に、ステップST2において、コピー機1は、モード設定部274により通常モードTMに設定される。通常モードTMは、現像装置16aにより現像が行われる際に、現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193を形成するモードである。
ステップST2において、モード設定部274により通常モードTMに設定されると、図2及び図3に示すように、二成分現像剤190は、まず、攪拌ローラ120a,120bにより攪拌される。攪拌された二成分現像剤190に摩擦による静電気が発生する。これにより、磁性キャリア191はマイナスに帯電し、トナー192はプラスに帯電する。また、静電気力により磁性キャリア191にトナー192が付着する。
図3に示すように、二成分現像剤190は、磁気スリーブ131の内部に配置された磁気ローラ磁極部材132〜137の磁力により、回転方向Bに回転する磁気ローラ130の表面に保持される。複数の磁気ローラ磁極部材134〜137の磁力により、磁気ローラ130の表面には、現像剤層194が形成される。
磁気ローラ130の表面に形成された現像剤層194は、磁気スリーブ131の回転に伴って回転移動し、層厚規制ブレード140に接触して所定の層厚に規制される。
層厚規制ブレード140により所定の層厚に規制された現像剤層194は、磁気ローラ130と現像ローラ150との対向位置近傍に移動して、磁界171が形成された領域に位置する。この領域において、現像剤層194は、磁界171の影響を受けて立ち上がり、磁気ブラシを形成して現像ローラ150に接触する。その後、ステップST3に進む。
そして、図7に示すように、ステップST3において、トナー層形成制御部273は、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とするように電圧制御部271に指示する。これにより、図2から図4に示すように、磁気ローラ130の表面に保持された二成分現像剤190を構成するプラスに帯電しているトナー192は、バイアス電圧差VBとしての第1電圧差VB1による電界の影響を受けて、磁気ブラシにより現像ローラ150に移送される。これにより、現像ローラ150の表面には、トナー層193が形成される。
例えば、図2及び図3に示すように、トナー層形成制御部273は、現像ローラ150に印加される第2バイアス電圧V2を100V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を300V(第1電圧差VB1=−200V)とするように電圧制御部271に指示する。これにより、磁気ローラ130の表面に保持された二成分現像剤190を構成するプラスに帯電しているトナー192は、図3及び図4に示すように、第1電圧差VB1を−200Vとする電界に影響を受けて、磁気ブラシにより現像ローラ150に移送される。これにより、現像ローラ150の表面には、トナー層193が形成される。
また、図4に示すように、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とした所定時間経過後には、トナー192の移動は、磁気ローラ130と現像ローラ150との間で移動しない平衡状態となる。これにより、現像ローラ150の表面には、トナー層193が好適に形成される。その後、ステップST4に進む。
図7に示すように、ステップST4において、ユーザは、コピー機1へ用紙Tに画像を形成(印刷)させる指示を行う。ユーザのコピー機1への印刷の指示は、画像を1枚の用紙Tに印刷させる指示であってもよいし、複数枚数の用紙Tに画像を印刷させる指示であってもよい。
ステップST4における用紙Tに画像を印刷させる指示により、コピー機1による用紙Tに画像を印刷させる動作が開始されてステップST5に進む。
図4及び図7に示すように、ステップST5において、現像装置16aは、現像ローラに形成されたトナー層193により感光体ドラム2aに形成された静電潜像を現像する。
具体的には、トナー層193が形成された現像ローラ150の表面は、感光体ドラム2aの表面と対向する。そして、現像ローラ150と感光体ドラム2aとの電位差によって静電潜像が現像される。つまり、感光体ドラム2aにおいては、表面に静電潜像が形成されると共に、現像装置16aのトナー層193からトナーの供給を受けて静電潜像にトナー画像が形成される。
そして、図1に示すように、感光体ドラム2aに現像されたトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。中間転写ベルト7に1次転写されたトナー画像は、2次転写ローラ8により用紙Tに2次転写される。用紙Tに2次転写されたトナー画像は定着部9に搬送されて、定着部9によりトナーが用紙Tに定着される。
その後、用紙Tは、第3搬送路L3により第1排紙部50aに搬送され、第1排紙部50aから排紙集積部M1に排出される。このようにして、コピー機1による用紙Tの印刷が完了する。
図1、図2及び図7に示すように、ステップST6において、カウント部275は、第3搬送路L3の途中に配置されたセンサSから出力される検出信号S5に基づいて、印刷された用紙Tの枚数をカウントする。カウント部961は、第3搬送路L3を通って搬送される用紙Tの枚数をカウントしてステップS7に進む。
図2及び図7に示すように、ステップST7において、カウント部275は、印刷された用紙Tの合計枚数が所定枚数(カウント数)tを超えたか否かを判定する。
カウント部275によりカウント数が所定枚数tを超えたと判定された場合(ST7:YES)には、ステップST8に進む。カウント部275によりカウント数が所定枚数tを超えていないと判定された場合(ST7:YES)には、ステップST4に戻る。
図7に示すように、ステップST8において、連続印刷判定部276は、コピー機1に連続する印刷の指示があるか否かを判定する。連続印刷判定部276は、連続する印刷の指示があると判定した場合(ST8:YES)には、現像装置16aにより感光体ドラム2aへのトナー画像の形成が連続して行われるため、通常モードTMを維持して、ステップST5に戻る。連続印刷判定部276は、連続する印刷の指示がないと判定した場合(ST8:YES)には、現像装置16aにより感光体ドラム2aへのトナー画像の形成が連続して行われないため、ステップST9に進む。
図7に示すように、ステップST9において、モード設定部274は、通常モードTMから剥離モードHMに切り替える。剥離モードHMは、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を構成するトナー192を現像ローラ150が複数回回転する間に剥離させるモードである。具体的には、モード設定部274は、現像装置16aにより感光体ドラム2aへのトナー画像の形成が行われていない間に、通常モードTMから剥離モードHMに切り替えることができる。その後、ステップST10に進む。
図2及び図7に示すように、ステップ10において、剥離制御部272は、現像ローラ150の最初の1回転で、取得した記憶部280の電圧情報に基づいて、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1から第2電圧差VB2に変更するように電圧制御部271に制御信号S3を出力する。
例えば、本実施形態においては、剥離制御部272は、現像ローラ150が2回転する間における第1回転目(剥離モードHMにおける最初の回転)において、電圧制御部271に指示する。現像ローラ150の回転回数に関する情報は、回転検知部251により検知されて回転検知部251から検知信号S1として出力される。回転検知部251から出力された検知信号S1は、剥離制御部272に入力される。
詳細には、剥離制御部272は、現像ローラ150の表面にトナー層193が形成されている状態から、現像ローラ150の第1回転目(最初の回転)で、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1よりも大きい電圧差である第2電圧差VB2となるように電圧制御部271に指示する。
例えば、図5に示すように、剥離モードHMにおける現像ローラ150の1回転目において、剥離制御部272により、現像ローラに印加される第2バイアス電圧V2を100V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を150V(第2電圧差VB2=−50V)となるように電圧制御部271に指示する。そのため、剥離モードHMにおける現像ローラ150の1回転目では、バイアス電圧差VBは、第1電圧差VB1=−200Vより大きい第2電圧差VB2=−50Vとなる。これにより、現像ローラ150に形成されたトナー層193を構成するトナー192の一部は、第2電圧差VB2による電界の影響を受けて、磁気ブラシにより現像ローラ150から磁気ローラ130に移送される。
つまり、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を構成するトナー192の一部が剥離される。
図2に示すように、剥離(移動)されたトナー192を含む現像剤は、磁気ローラ130の回転に従って、同極の磁気ローラ磁極部材が並んで配置されている部位に搬送される。そこで発生している磁力によって、トナー192を含む現像剤は、磁気ローラ130の表面から分離され、現像容器110の内部へ脱落する。現像容器110の内部に脱落したトナー192を含む現像剤は、攪拌ローラ120a,120bにより、帯電することになる。
ステップST10において現像装置16aによる現像ローラ150の1回転目の剥離制御部272によるトナー192の移動が終了した後にステップST11に進む。
ステップST11において、剥離制御部272は、現像ローラ150の最後の1回転で、取得した記憶部280の電圧情報に基づいて、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2から第3電圧差VB3に変更するように電圧制御部271に制御信号S3を出力する。
例えば、本実施形態においては、剥離制御部272は、現像ローラ150が2回転する間における第2回転目(剥離モードHMにおける最後の回転)において、電圧制御部271に指示する。現像ローラ150の回転回数に関する情報は、回転検知部251により検知されて回転検知部251から検知信号S1として出力される。回転検知部251から出力された検知信号S1は、剥離制御部272に入力される。
詳細には、剥離制御部272は、現像ローラ150の1回転目(最初の回転)でトナー層193を構成するトナー192の一部を剥離させた後に、現像ローラ150の第2回転目(最後の回転)で、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2よりも大きい電圧差である第3電圧差VB3となるように電圧制御部271に指示する。
例えば、図6に示すように、剥離モードHMにおける現像ローラ150の2回転目において、剥離制御部272により、現像ローラに印加される第2バイアス電圧V2を20V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1=0V(第3電圧差VB3=20V)となるように電圧制御部271に指示する。そのため、剥離モードHMにおける現像ローラ150の2回転目では、バイアス電圧差VBは、第2電圧差VB2=−50Vより大きい第3電圧差VB3=20Vとなる。これにより、現像ローラ150に形成された残りのトナー層193を構成するトナー192の略全部は、第3電圧差VB3による電界の影響を受けて、磁気ブラシにより現像ローラ150から磁気ローラ130に移送される。
つまり、現像ローラ150の表面から残りのトナー層193を構成するトナー192の略全部を剥離させる(剥ぎ取る)ことができる。
このように、剥離モードHMにおける現像ローラ150の第1回転目(最初の回転)及び第2回転目(最後の回転)において、現像装置16aは、現像ローラ150に形成されたトナー層193のトナー192を段階的に剥離させることができる。そのため、現像装置16aは、現像ローラ150からトナー192を剥離させる際に生じるトナー192の飛散を抑制することができる。
また、本発明に係る現像装置16aは、現像ローラ150に形成されたトナー層193からトナー192を段階的に剥離させることで、現像ローラ150の表面に形成されたトナー192を確実に剥離させることができる。
更に、現像装置16aは、磁気ローラ130の表面にトナー192が段階的に剥離(移動)されるので、磁気ローラ130の表面に移動されたトナー192も段階的に現像容器110の内部に収容されることから、トナー192を剥離させる効率が向上する。
その後、ステップST12に進む。
ステップST12において、剥離モードHMは終了して、ステップST2に戻る。
ステップST2において、モード設定部274は、剥離モードHMから通常モードTMに切り替えてステップST3に進む。
ステップST3において、トナー層形成制御部273は、バイアス電圧差VBを第1電圧差VB1とするように電圧制御部271に指示する。これにより、トナー192が剥離された後の現像ローラ150に新たなトナー層193が形成される。
このように、現像装置16aは、現像ローラ150に形成されたトナー層193を剥離させた後に、新たなトナー層193を形成することができる。
そのため、現像装置16aは、現像ローラ150の表面に現像性の低いトナー192が堆積することによるトナー画像における画像濃度の低下や、現像ローラ150の表面に現像性の低いトナー192が堆積することによる画像不良の発生を抑制することができる。
次に、図8A及び図8Bにより、本発明の実施例及び比較例を用いて、本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例のみに限定されるものでない。図8Aは、実施例における通常モードTMにおいて、実施例及び比較例における各電圧値を示す図である。図8Bは、実施例における剥離モードHMにおいて、実施例及び比較例における各電圧値、トナー飛散量及び画像評価結果を示す図である。
以下の実施例1、2及び比較例において、京セラミタ株式会社製複合機の現像装置16a、16b、16c、16dを用い、剥離モードHMにおいて、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193からトナー192を剥ぎ取る(剥離させる)制御を、現像ローラ150を2回転させる間に行った。
具体的には、図8Aに示すように、本実施例1、2及び比較例において、現像ローラ150に印加される第2バイアス電圧V2を100V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を300V(第1電圧差VB1=−200V)とすることにより、通常モードTMにおいて、現像ローラ150の表面にトナー層193が形成される状態とした。
その後、通常モードTMから剥離モードHMに移行させて、剥離モードHMにおいて、バイアス電圧差VBを現像ローラ150の1回転目に第2電圧差VB2とし、2回転目に第3電圧差VB3として、現像ローラ150の表面に形成されるトナー層193からトナー192を剥ぎ取った。
その結果として、印字率5%の画像パターンにて、10000枚の印字評価を実施した。剥ぎ取り時のバイアス電圧差VBの設定は図8Bの通りとした。そして、10000枚の印字評価の後に、磁気ローラ130の側方に設置したカバー部材141(図2参照)に堆積した飛散トナー量を計測した。また、10000枚の画像に縦白抜けの不具合が無いかを評価した。画像白抜けの判定基準は以下とした。
[画像白抜け]
○:画像上に縦白筋がない場合を合格とした。
×:画像上に縦白筋がある場合を不合格とした。
各実施例及び比較例の評価結果を、図8Bに示した。
(実施例1)
実施例1では、現像ローラ150の表面にトナー層193が形成されている状態から、現像ローラ150の1回転目で、現像ローラに印加される第2バイアス電圧V2を100V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を150V(第2電圧差VB2=−50V)として現像ローラ150の表面からトナー層193を構成するトナー192の剥ぎ取りを行った。つまり、剥離モードHMにおける現像ローラ150の1回転目においては、第1電圧差VB1=−200Vより大きい第2電圧差VB2=−50Vで現像ローラ150の表面からトナー192を少量剥ぎ取った(剥離させた)。
現像ローラ150の1回転目でトナー192を少量剥ぎ取った後に、剥離モードHMにおける現像ローラ150の2回転目で、現像ローラ150に印加される第2バイアス電圧V2を20V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を0V(第3電圧差VB3=20V)として現像ローラ150の表面から残りのトナー層193を構成するトナー192の剥ぎ取りを行った。つまり、現像ローラ150の2回転目では、第2電圧差VB2=−50Vより大きい第3電圧差VB3=20Vで現像ローラ150の表面から残りのトナー192の略全てを剥ぎ取った(剥離させた)。
その結果として、現像ローラ150の表面から段階的にトナー192を剥ぎ取る(剥離させる)こととなり、トナー192を剥離させる際のトナー192の飛散量が低減される(0.18g/1000枚)という結果が得られた。また、10000枚の印字画像には、画像の白抜けは発生しなかった。
(実施例2)
実施例2では、現像ローラ150の表面にトナー層193が形成されている状態から、現像ローラ150の1回転目で、現像ローラに印加される第2バイアス電圧V2を−20V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を0V(第2電圧差VB2=−20V)として現像ローラ150の表面からトナー層193を構成するトナー192の剥ぎ取りを行った。つまり、現像ローラ150の1回転目においては、第1電圧差VB1=−200Vより大きい第2電圧差VB2=−20Vで現像ローラ150の表面からトナー層193を構成するトナー192を少量剥ぎ取った(剥離させた)。
現像ローラ150の1回転目でトナー層193を構成するトナー192を少量剥ぎ取った後の状態から、現像ローラ150の2回転目で、現像ローラ150に印加される第2バイアス電圧V2を100V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を0V(第3電圧差VB3=100V)として現像ローラ150の表面からトナー層193を構成する残りのトナー192の剥ぎ取りを行った。つまり、現像ローラ150の2回転目では、第2電圧差VB2=−20Vより大きい第3電圧差VB3=100Vで現像ローラ150の表面から残りのトナー192の略全てを剥ぎ取った(剥離させた)。
その結果として、現像ローラ150の表面から段階的にトナー192を剥ぎ取る(剥離させる)こととなり、トナー192の飛散量は少量に抑えられる(0.12g/1000枚)という結果が得られた。また、10000枚の印字画像には、画像の白抜けは発生しなかった。
また、実施例2においては、剥離制御部272は、剥離モードHMにおいて、磁気ローラ130に印加する第1バイアス電圧V1を固定している。そのため、剥離制御部272は、現像ローラ150に印加する第2バイアス電圧V2を変更するだけでバイアス電圧差VBを第2電圧差VB2から第3電圧差VB3に変更することができる。これにより、剥離制御部272は、電圧制御部271への指示の負荷を軽減することができる。
また、実施例2によれば、剥離制御部272は、磁気ローラ130に印加する第1バイアス電圧V1を0(ゼロ)Vに固定している。
これにより、剥離制御部272は、磁気ローラ130に印加する第1バイアス電圧V1を0(ゼロ)Vに固定した状態で、現像ローラ150に印加する第2バイアス電圧V2のみを変更させるように電圧制御部271に指示するだけでよい。
(比較例)
比較例では、現像ローラ150の表面にトナー層193が形成されている状態から、剥離モードHMにおいて、現像ローラ150を2回転させる間における1回転目及び2回転目において同じ第1バイアス電圧V1及び同じ第2バイアス電圧V2を印加することで剥ぎ取りを行った。
具体的には、剥離モードHMにおける現像ローラ150の1回転目で、現像ローラに印加される第2バイアス電圧V2を100V、磁気ローラ130に印加される第1バイアス電圧V1を0V(第2電圧差VB2=100V)として現像ローラ150の表面からトナー192の剥ぎ取りを行った。つまり、現像ローラ150の1回転目では、第1電圧差VB1=−200Vより大きい第2電圧差VB2=100Vで現像ローラ150の表面からトナー192の略全部を剥ぎ取った。
次に、剥離モードHMにおける現像ローラ150の2回転目で、現像ローラ150の1回転目と同じ第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2としてトナー192の剥ぎ取りを行った。現像ローラ150の2回転目では、現像ローラ150の表面から1回転目で剥ぎ取った後の残りのトナー192を剥ぎ取った。
その結果として、トナー192の飛散量は多い(0.25g/1000枚)という結果が得られた。また、10000枚の印字画像には、飛散したトナー192による露光部の汚染も激しく、画像白抜けが発生した。
本実施形態の現像装置16aによれば、次のような効果が奏される。
本実施形態によれば、通常モードTMにおいて、バイアス電圧差VBを現像ローラ150の表面に所定厚さのトナー層193が形成される第1電圧差VB1とするよう電圧制御部271に指示するトナー層形成制御部273と、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を現像ローラ150が複数回回転する間に剥離させる剥離モードHMにおいて、最初の回転で、バイアス電圧差VBを現像ローラ150から磁気ローラ130に移動するトナー192の量が第1電圧差VB1よりも多くなる電界を生じさせる第2電圧差VB2であって、現像ローラ150に形成されたトナー層193からトナー192の一部を磁気ローラ130に移動させる第2電圧差VB2とするよう電圧制御部271に指示し、最後の回転で、バイアス電圧差VBを現像ローラ150から磁気ローラ130に移動するトナー192の量が第2電圧差VB2よりも多くなる電界を生じさせる第3電圧差VB3であって、現像ローラ150に形成されたトナー層193から残りのトナー192の全部又は一部を磁気ローラ130に移動させる第3電圧差VB3とするよう電圧制御部271に指示する剥離制御部272と、を備える。
そのため、現像装置16aは、現像ローラ150に形成されたトナー層193を構成するトナー192を段階的に剥離させることができる。
これにより、現像装置16aは、現像ローラからトナーを剥離させる際に生じるトナーの飛散を抑制することができる。
また、現像装置16aは、現像ローラ150に形成されたトナー層193からトナー192を段階的に剥離させることで、現像ローラ150の表面に形成されたトナー192を確実に剥離させることができる。
また、現像装置16aは、磁気ローラ130の表面にトナー192が段階的に移動されるので、磁気ローラ130の表面に移動されたトナー192も段階的に現像容器110の内部に収容されることから、トナー192を剥離させる効率を向上させることができる。
従って、現像装置16aは、現像ローラの表面に現像性の低いトナーが堆積することによるトナー画像における画像濃度の低下や、現像ローラ150の表面に現像性の低いトナーが堆積することによる画像不良を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1電圧差VB1、第2電圧差VB2及び第3電圧差VB3に関する電圧情報が記憶される記憶部280を備える。そのため、記憶部280には、バイアス電圧差VBに関する電圧情報を記憶させることができる。これにより、剥離制御部272は、バイアス電圧差VBにより電圧制御部271を指示することができる。
従って、現像装置16aは、記憶部280に記憶されたバイアス電圧差VBに関する電圧情報により、現像ローラ150の表面からトナーを確実に剥離させることができる。
また、本実施形態によれば、剥離制御部272は、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2から第3電圧差VB3に変更する際に、第1電圧印加部261又は第2電圧印加部262に印加するいずれか一方のバイアス電圧を変更させると共にいずれか他方のバイアス電圧を変更させないよう電圧制御部271に指示するように構成される。そのため、剥離制御部272は、電圧制御部271への指示の負荷を軽減することができる。これにより、剥離制御部272は、容易に電圧制御部271を制御することができる。
また、本実施形態によれば、剥離制御部272は、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2から第3電圧差VB3に変更する際に、いずれか他方のバイアス電圧をゼロにするよう電圧制御部271に指示するように構成される。これにより、剥離制御部272は、電圧制御部271により一方の電圧印加部のバイアス電圧差を0(ゼロ)Vに固定した状態で、他方の電圧印加部のバイアス電圧差のみを変更させるように電圧制御部271に指示するだけでよい。これにより、剥離制御部272は、より容易に電圧制御部271を制御できる。
また、本実施形態によれば、現像装置16aは、感光体ドラム2aへのトナー画像の形成が行われていない場合に、剥離モードHMに移行することができる。そして、剥離制御部272は、剥離モードHMにおいて、バイアス電圧差VBを第2電圧差VB2又は第3電圧差VB3とするよう電圧制御部271に指示するように構成される。そのため、剥離制御部272は、現像装置16aにより感光体ドラム2aへのトナー画像の形成が行われていない間に、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193からトナー192を剥離させる。これにより、現像装置16aの現像の動作を妨げることなく、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193からトナー192を剥離させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
前述の実施形態においては、トナー192がプラスに帯電した場合について説明しているが、これに制限されない。トナー192は、マイナスに帯電していてもよい。具体的には、前述の実施形態においては、プラスに帯電したトナー192を使用する場合について説明している。このように、プラスに帯電したトナー192を使用する場合は、第2電圧差VB2は、第1電圧差VB1よりも大きいバイアス電圧差VBであり、第3電圧差VB3は、第2電圧差VB2よりも大きいバイアス電圧差VBである。
これに対し、マイナスに帯電したトナー192を使用する場合には、第2電圧差VB2を第1電圧差VB1よりも小さいバイアス電圧差VBとし、第3電圧差VB3を第2電圧差VB2よりも小さいバイアス電圧差VBとする。これにより、マイナスに帯電したトナー192を使用する場合においても、前述の実施形態と同様の効果を奏することができる。
この点以外におけるマイナスに帯電したトナー192を使用する場合における構成、作用及び効果は、プラスに帯電したトナー192を使用する場合と同様である。
前述の実施形態においては、剥離モードHMは、現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193を現像ローラ150が2回転する間に段階的にトナー192剥離させるモードであるとしているが、これに制限されない。例えば、剥離モードHMは、現像ローラ150が3回転する間にトナー192を剥離させるモードであってもよい。この場合には、現像装置16aは、1回転(最初の回転)及び3回転(最後の回転)で現像ローラ150の表面に形成されたトナー層193からトナー192を剥離させることができる。
前述の実施形態においては、連続する印刷の指示がない場合(連続印刷される複数の用紙Tの印刷の終了後)に、剥離モードHMに移行する構成としたが、これに制限されない。用紙Tの連続印刷の途中であっても、例えば、所定枚数の用紙Tが印刷されるごとに、連続して印刷される用紙Tと用紙Tとの間に所定間隔(時間)を設けて、剥離モードHMに移行する構成としてもよい。
また、用紙Tを連続して印刷することによる加熱回転体9aの一部分の温度の低下を復帰させるために、連続印刷の途中であっても、用紙Tと用紙Tとの間に所定間隔(時間)を設けるという制御を行う場合がある。この場合には、用紙Tが印刷されない用紙Tと用紙Tとの間の間隔(時間)を利用して、剥離モードHMに移行する構成としてもよい。
用紙Tが印刷されない用紙Tと用紙Tとの間の間隔(時間)としては、少なくとも現像ローラ150が3回転できる間隔(時間)が確保されていればよい。この場合、現像ローラ150が2回転(最初の回転、最後の回転)する間に段階的にトナー192を剥離させて、現像ローラ150が1回転する間に現像ローラ150に新たなトナー層193を形成することができる。
前述の実施形態は、中間転写ベルト7を用いて複数色のトナー画像を用紙Tに転写するカラーの間接転写方式の画像形成装置であるが、画像形成装置の種類は、これに制限されず、中間転写ベルトを用いない直接転写方式の画像形成装置や、モノクロ印刷用の画像形成装置であってもよい。
本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、カラーコピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機などであってもよい。
シート状の被転写材は、用紙Tに制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
1……コピー機(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d……感光体ドラム(像担持体)、16a、16b、16c、16d……現像装置、130……磁気ローラ、150……現像ローラ、190……現像剤、191……磁性キャリア、192……トナー、193……トナー層、194……現像剤層、261……第1電圧印加部、262……第2電圧印加部、271……電圧制御部、272……剥離制御部、273……トナー層形成制御部、T……用紙(被転写材)、HM……剥離(第2)モード、TM……通常(第1)モード、V1……第1バイアス電圧、V2……第2バイアス電圧、VB1……第1電圧差、VB2……第2電圧差、VB3……第3電圧差

Claims (5)

  1. 磁性キャリア及びトナーを含む二成分現像剤を磁力により保持させて表面に二成分現像剤層を形成させる磁気ローラと、
    前記磁気ローラに対向して配置され、前記磁気ローラから移動した前記トナーにより表面にトナー層を形成可能な現像ローラと、
    前記磁気ローラに第1バイアス電圧を印加する第1電圧印加部と、
    前記現像ローラに第2バイアス電圧を印加する第2電圧印加部と、
    前記第1電圧印加部と前記第2電圧印加部とを制御する電圧制御部と、
    第1モードにおいて、
    前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記磁気ローラと前記現像ローラとの間で前記トナーが双方向に移動可能であると共に、前記現像ローラの表面に所定厚さの前記トナー層が形成される第1電圧差とするよう前記電圧制御部に指示するトナー層形成制御部と、
    前記現像ローラの表面に形成された前記トナー層を前記現像ローラが複数回回転する間に剥離させる第2モードにおいて、
    前記現像ローラが最初に1回転する間、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記現像ローラから前記磁気ローラに移動する前記トナーの量が前記第1電圧差よりも多くなる電界を生じさせる第2電圧差であって、前記現像ローラに形成された前記トナー層から前記トナーの一部を前記磁気ローラに移動させる第2電圧差とするよう前記電圧制御部に指示し、
    前記現像ローラが最後に1回転する間、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記現像ローラから前記磁気ローラに移動する前記トナーの量が前記第2電圧差よりも多くなる電界を生じさせる第3電圧差であって、前記現像ローラに形成された前記トナー層から残りの前記トナーの全部又は一部を前記磁気ローラに移動させる第3電圧差とするよう前記電圧制御部に指示する剥離制御部と、を備える現像装置。
  2. 前記剥離制御部は、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記第2電圧差から前記第3電圧差に変更する際に、前記第1電圧印加部又は前記第2電圧印加部に印加するいずれか一方のバイアス電圧を変更させるよう前記電圧制御部に指示すると共に、前記第1電圧印加部又は前記第2電圧印加部に印加するいずれか他方のバイアス電圧を変更させないよう前記電圧制御部に指示する
    請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記剥離制御部は、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記第2電圧差から前記第3電圧差に変更する際に、前記いずれか他方のバイアス電圧をゼロにするよう前記電圧制御部に指示する
    請求項2に記載の現像装置
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の現像装置と、
    表面に静電潜像が形成されると共に、前記現像装置の前記トナー層からトナーの供給を受けて前記静電潜像にトナー画像が形成される1又は複数の像担持体と、
    前記1又は複数の像担持体に形成されたトナー画像を直接的に又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、
    前記被転写材に転写されたトナー画像を定着させる定着部と、を備える
    画像形成装置。
  5. 前記現像装置は、前記像担持体への前記トナー画像の形成が行われていない場合に、前記第2モードに移行し、
    前記剥離制御部は、前記第2バイアス電圧と前記第1バイアス電圧との関係を前記第2電圧差又は前記第3電圧差とするよう前記電圧制御部に指示する請求項4に記載の画像形成装置。
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