JP2009092987A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱ローラから加圧ローラが離間した際の加圧ローラ等の損傷を簡易な構成によって防止すること。
【解決手段】剥離部材88は付勢バネ88Eにより定着ベルト82や加圧ローラ83の方向に付勢されている。定着ベルト82や加圧ローラ83が、加熱ローラ81から離間する際に、剥離部材88の移動を規制部材88Fにより規制する。その結果、定着ベルト82や加圧ローラ83と、剥離部材88が離間する。
【選択図】図5

Description

本発明は、シートにトナー画像を定着する定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の電子写真方式による画像形成装置は、一様に帯電させた感光体に選択的な露光を施して潜像を形成し、この潜像をトナーによって顕像化する。そして感光体上に顕像化されたトナーをシートに転写し、定着装置における加熱ローラ・加圧ローラにより形成された定着ニップに通過させてトナー画像をシート上に定着させる。
定着装置においてシート上のトナーは溶融するため、定着ニップ通過後のシートが加熱ローラや加圧ローラに付着しやすい。従って、定着ニップ通過後のシートを加熱ローラや加圧ローラから剥離することが必要であり、剥離する技術としてプレート形状や爪形状の剥離部材を加圧ローラ等に接触させて剥離する技術がある。当該技術によれば、加圧ローラ等に付着したシートを確実に剥離させることが出来るため、定着装置における紙詰まりを防止することが出来る。
しかし、加圧ローラ等にオイルを塗布しないオイルレスの定着装置では、剥離部材を加圧ローラ等に接触させてしまうと加圧ローラ等の表面が磨耗し、その磨耗部分にトナーがオフセットしてしまったり、磨耗部分が要因となる画像上の光沢むらが発生してしまったりする。
そこで、特許文献1に記載のように、定着装置内のローラ等に剥離部材を非接触で近接させ、ローラ等からシートを剥離する技術が提案されている。当該技術によればローラ等が磨耗することはなく、前述したようなオフセットや光沢むらが発生することはない。
特開2001−83832号公報
加圧ローラに剥離部材を非接触で近接させた定着装置の拡大図を図9に示す。
図9で示すように加圧ローラTは加熱ローラSに対して押圧されており、加熱ローラSと加圧ローラTとの間に定着ニップNが形成されている。また、加圧ローラTに剥離部材Pが非接触で近接しており、加熱ローラSと加圧ローラTとの間に定着ベルトRが介在している。加圧ローラTがz方向に移動することにより、加熱ローラSと定着ベルトRが非接触の状態となる。
図10(a)及び図10(b)は加熱ローラS、加圧ローラT等を長手方向からみた説明図である。図10(a)は加圧ローラTと定着ベルトRが、加熱ローラSに対して非接触の状態を示し、図10(b)は加圧ローラTが加熱ローラSに対して押圧されている状態を示す。
加圧ローラTが撓み易い場合、加圧ローラTの形状が図10(a)に示すようにストレート状であると、加圧ローラTが加熱ローラSに対して押圧された際に図10(b)に示すように加圧ローラTの中央部が大きく撓む。その結果、定着ニップNが図10(c)で示すように中央部と端部で不均一となり、トナーがシートに対して良好に定着されない。
そこで、加圧ローラTの形状を図11(a)に示すように太鼓状にすると、加圧ローラTが加熱ローラSに対して押圧された際に加圧ローラTが撓んだとしても図11(b)に示すように、加圧ローラTが定着ニップNの領域でフラットになる。その結果、定着ニップNが図11(c)で示すように中央部と端部で均一となり、トナーがシートに対して良好に定着される。
このように太鼓状の加圧ローラTを定着装置に使用した場合、加圧ローラTと剥離部材Pが近接する位置において、撓んだ状態の加圧ローラTの表面高さ分布が軸方向にフラットであるので、剥離部材Pの先端形状をストレート状にすれば、加圧ローラTや定着ベルトRに接触することなく、定着ベルトRに付着したシートを剥離することが出来る。
加圧ローラTや定着ベルトRと、剥離部材Pとの距離を精度良く保つためには、図12に示すように剥離部材Pの両端にスペーサP1、P2を設け、剥離部材Pを加圧ローラTの方向に付勢する方法が考えられる。このような方法であれば剥離部材Pと定着ベルトRが接触することはなく、剥離部材Pと定着ベルトRとの距離を一定に保つことで出来る。
しかし、シートに対する定着動作が停止している際に加熱ローラSの弾性層の変形等を防止するため、加熱ローラSに対して加圧ローラTをz方向(図9参照)に離間される場合、加圧ローラTの撓みが解消されることにより、図12で示すX領域で剥離部材Pが定着ベルトRに接触してしまい、剥離部材Pにより定着ベルトRや加圧ローラTが損傷してしまう。特に図9に示したような定着ベルトRを有する定着装置では、加熱ローラSに対して定着ベルトRを離間させたときに定着ベルトRの温度低下を防止する目的で定着ベルトRに加熱源を接触させ、また加熱源により定着ベルトRを均一に加熱するために定着ベルトRや加圧ローラTを回動させる場合があるが、その際に図12(b)のような状態であると、全周にわたって剥離部材Pにより定着ベルトRや加圧ローラTが損傷してしまう。
そこで、本発明の目的は、加熱ローラから加圧ローラが離間した際の加圧ローラ等の損傷を簡易な構成によって防止する定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、
シートにトナー画像を定着する定着装置であって、
第1の定着ローラと、
当該第1の定着ローラとの間で定着ニップを形成する第2の定着ローラと、
当該第2の定着ローラの通紙領域において当該第2の定着ローラと非接触であり、当該第2の定着ローラ側に付着するシートを剥離する剥離部材と、
当該剥離部材を前記第2の定着ローラ側に付勢する付勢部材と、
前記第2の定着ローラが前記第1の定着ローラから離間する際に、前記付勢部材の付勢力による前記剥離部材の移動を規制する規制部材と、
を有することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、
シートにトナー画像を定着させる定着装置であって、
第1の定着ローラと、
当該第1の定着ローラとの間で定着ニップを形成する第2の定着ローラと、
当該第2の定着ローラの通紙領域において当該第2の定着ローラと非接触であり、当該第2の定着ローラ側に付着するシートを剥離する剥離する剥離部材と、
当該剥離部材を前記第1の定着ローラ側に付勢する付勢部材と、を有し、
前記第1の定着ローラと前記第2の定着ローラが離間する際に、前記剥離部材と前記第2の定着ローラが更に離間することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明にかかる画像形成装置は、
前記定着装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る定着装置又は画像形成装置によれば、加熱ローラから加圧ローラが離間した際の加圧ローラ等の損傷を簡易な構成によって防止することが出来る。
図1は画像形成装置1の内部構成を示す中央断面図である。
画像形成装置1は、中間転写ベルト50を有するタンデム形式のカラー画像形成装置である。
両面原稿自動送り装置10の原稿給紙台aにセットされた原稿は、各種ローラによって画像読取部30に向けて搬送される。
画像形成装置1は下部に複数のシート収容部20を有する。シート収容部20の上方には画像形成部40と中間転写ベルト50が設置されており、装置本体の上部には画像読取部30が設置されている。
シート収容部20は、装置前面側(図1における紙面手前側)に引き出し可能となっている。複数のシート収容部20には白紙等のシートSがサイズによって分けられて収容されている。シート収容部20に収容されたシートSは給紙ローラ21によって1枚毎に給紙される。また、手差部22にはOHPシート等の特殊紙がセットされる。
画像形成部40は、Y、M、C、Kの各色のトナー像を形成するための4組の画像形成エンジン400Y、400M、400C及び400Kを有している。画像形成エンジン400Y、400M、400C、400Kは、この順で上から下方向に直線状に配列されており、各々同じ構成となっている。イエロー色用の画像形成エンジン400Yを例にとって構成を説明すると、画像形成エンジン400Yは反時計方向に回転する感光体410、スコロトロン帯電部420、露光部430および現像部440を有する。
クリーニング部450は、感光体410の最下部に対向した領域を含んで配置されている。
装置本体の中央部に位置する中間転写ベルト50は無端状であり、所定の体積抵抗率を有する。一次転写電極510は、中間転写ベルト50を挟んで感光体410と対向する位置に設置されている。
次にカラー画像を形成する画像形成方法を説明する。
感光体410は、ドラム駆動モータ(図示せず)により回転駆動され、スコロトロン帯電部420の放電により負極性に帯電される(例えば−800V)。次に、露光部430により感光体410上に画像情報に応じた光書込がなされて静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像部440を通過すると、現像部内で負極性に帯電されたトナーが負極性現像バイアスの印加により潜像画像の部分に付着し、感光体410上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は、感光体410に圧着する中間転写ベルト50へ転写される。転写後に感光体410上に残留したトナーはクリーニング部450により清掃される。
画像形成エンジン400Y、400M、400C及び400K各々で形成されたトナー像が中間転写ベルト50に重畳して転写されることにより、中間転写ベルト50上にカラー画像が形成される。シートSはシート収容部20により1枚ずつ給紙され、レジスト搬送部として機能するレジストローラ60の位置まで搬送される。レジストローラ60にシートSが突き当てられて一端停止し、シートSの曲がりが矯正される。シートSは中間転写ベルト50上のトナー像と画像位置が一致するタイミングでレジストローラ60より給送される。
レジストローラ60により給送されたシートSは、ガイド板より案内され、中間転写ベルト50及び転写部70により形成された転写ニップ位置へ送り込まれる。ローラにより構成される転写部70はシートSを中間転写ベルト50側へ押圧している。トナーと逆極性のバイアス(例えば+500V)が転写部70に印加されることにより、静電気力の作用で、中間転写ベルト50上のトナー像がシートSへ転写される。シートSは、除電針からなる分離装置(図示せず)により除電されて中間転写ベルト50から分離され、加熱ローラ、加圧ローラ、定着ベルト等から構成される定着装置80へ搬送される。その結果、トナー像がシートSへ定着され、画像形成されたシートSが装置外へ排出される。
なお、本実施形態における画像形成装置1は電子写真方式によりシートにカラー画像を形成するものであるが、本発明に係る画像形成装置は本実施形態に限定されるものではなく、モノクロ画像を形成する画像形成装置であっても構わない。
図2は画像形成装置1の制御系のブロック図であり、ここでは代表的なものだけ示す。
CPU(Central Processing Unit)101は、システムバス107を介してROM(Read Only Memory)102やRAM(Random Access Memory)103等に接続されている。このCPU101は、ROM102に格納されている各種プログラムを読み出してRAM103に展開し、各部の動作を制御する。また、CPU101は、RAM103に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM103に格納するとともに操作表示部105に表示させる。そして、RAM103に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。
ROM102は、プログラムやデータ等を予め記憶しており、代表的には半導体メモリで構成されている。
RAM103は、CPU101によって実行される各種プログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする機能を有する。磁性体を塗布または蒸着した金属のディスクを一定の間隔で複数枚重ね合わせた構造になっており、これをモータで高速に回転させて磁気ヘッドを近づけてデータを読み書きする。
操作表示部105は各種の設定を可能にするものである。操作表示部105は例えばタッチパネル形式となっており、ユーザーが操作表示部105を通じて入力することによりカラー印刷やモノクロ印刷に関する条件が設定される。また、ネットワーク設定の情報等、各種の情報が操作表示部105に表示される。
画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。カラー原稿を読み取る場合は一画素当りRGB各10ビットの輝度情報をもつ画像データを生成する。
画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続されたPCから送信される画像データは画像処理部106によって画像処理される。画像形成装置1でカラー印刷を実行する場合、画像読取部30等によって生成されたR(Red)・G(Green)・B(Blue)の画像データを画像処理部106における色変換LUTに入力し、R・G・BデータをY(Yellow)・M(Magenta)・C(Cyan)・Bk(Black)の画像データに色変換する。そして、色変換した画像データに対して、階調再現特性の補正を行ったり、濃度補正LUTを参照して網点などのスクリーン処理を行ったり、細線を強調するためのエッジ処理を行ったりする。
画像形成部40は、画像処理部106によって画像処理された画像データを受け取り、シート上に画像を形成する。
シートにトナー画像を定着する定着装置80は、システムバス107を通じてCPU101と接続されており、CPU101がROM102に格納されている所定プログラムを読み出してRAM103に展開し、CPU101が主要部となって定着装置80の動作を制御する。
次に、ベルト定着方式である定着装置80の主要構成について説明する。図3は定着装置80の内部構成を示す中央断面図である。
定着装置80は、ハロゲンヒータHにより加熱される加熱ローラ81(第1の定着ローラ)と定着ベルト82との間に形成された定着ニップNでシートS上のトナー像を加熱、加圧してシートSに定着する。加熱ローラ81は駆動モータによって図3に示すa方向に回転し、定着ベルト82は別の駆動モータにより図3に示すb方向に回動する。
加熱ローラ81は、内部に加熱源としてのハロゲンヒータHを内蔵し、アルミニウムや鉄等から形成された円筒状芯金81A(肉厚は例えば10mm)と、円筒状芯金81Aを被覆し耐熱性の高いシリコンゴムから成る弾性層81B(肉厚は例えば1.5mmで、ゴム硬度は例えばJISA20°)と、弾性層81Bを被覆しPFA(パーフルオロアルキルビニルエーテル)若しくはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂から成る離型層81Cにより構成されている。
定着ベルト82は、厚さ70μmのポリイミド等の耐熱弾性樹脂により形成された基体と、基体の外表面を被覆する200μmのシリコンゴム層等の弾性層、更にその弾性層を被覆する30μmの厚みのPFA若しくはPTFEで形成された離型層とにより構成されていて、無端状に形成されている。定着ベルト82は、シートSの出口側の位置する加圧ローラ83(第2の定着ローラ)と、シートSの入口側に位置するベルト加熱ローラ84と、ステアリングローラ85に張架され、加熱ローラ81の外周面に当接する。
加圧ローラ83は、加熱ローラ81との間で定着ニップNを形成しており、定着ベルト82を加熱ローラ81に対して押圧している。加圧ローラ83の構造はステンレスで構成された円筒状のローラであり(外径は例えば23mm)、加圧ローラ83と定着ベルト82が加熱ローラ81から離れる場所が定着ニップの出口である。加圧ローラ83の形状は太鼓状である(図4参照)。
ベルト加熱ローラ84は内部にハロゲンヒータを有しており、温度センサ(図示せず)の検知結果に基づいて、ハロゲンヒータはON/OFF制御される。定着ベルト82が加熱ローラ81から離間しても定着ベルト82はベルト加熱ローラ84により加熱されるため、定着ベルト82の温度は低下しない。
ステアリングローラ85は、軸の片端を揺動させることにより定着ベルト82の寄りを補正する。
定着ベルト82を内部から押圧する押圧部86は、加圧ローラ83の上流側近傍に設置されている。押圧部86は押圧パッド861、押圧パッド861を保持する保持部材862、保持部材862を付勢する圧縮バネ863、これらを収納するホルダー864、押圧パッド861を被覆し定着ベルト82の内周面と摺動する摺動シート860から構成されている。
押圧パッド861は、耐熱樹脂、例えば硬度JISA10°のシリコンゴムから形成され摺動シート860で被覆されている。摺動シートは例えば厚さ70μmのポリイミド等の耐熱性樹脂からなり、その表面に例えば高さ0.2mmの凸部を1mm間隔で配置してエンボス加工等を施すことにより凹凸形状を設けている。その表面を凹凸形状とすることにより定着ベルト82との接触面積を小さくして、低摩擦化を図っている。そしてホルダー864は耐熱樹脂から形成される。
押圧部86に対する定着ベルト82搬送方向上流側で、定着ベルト82の内周面側には、潤滑剤供給部材87が配置されている。
潤滑剤供給部材87は、アラミド繊維等の不織布により形成される。不織布を袋状に形成した内部にフェルト等の発泡材を充填することにより潤滑剤貯留部を形成する。潤滑剤供給部材87には、予め潤滑剤を含浸させている。潤滑剤貯留部は、潤滑剤を収容して外周面の不織布に潤滑剤を供給する。潤滑剤としては例えば、粘度1000csのジメチルシリコンオイル、あるいは粘度400csのメチルフェニルシリコンオイル等のシリコンオイルを用いることができる。
剥離部材88は、加圧ローラ83側である定着ベルト82に付着したシートSを剥離するものであり、ステンレス薄板(例えば0.2mm厚)にPTFEフィルム(例えば0.08mm厚)で被膜したものである。剥離部材88は定着ベルト82や加圧ローラ83に対して通紙領域において非接触であるため、定着ベルト82からシートを剥離する際に定着ベルト82等を損傷させることはない。加熱ローラ81側にも非接触で別の剥離部材を近接させても良い。なお、ステンレス薄板は長手方向において定着ベルト82や加圧ローラ83との距離が調整出来るようにした構成が望ましい。
加圧ローラ83は加熱ローラ81の方向へ押圧されており、加圧ローラ83は長手方向において撓んでいる。押圧力は例えば500Nである。図4に示すように加圧ローラ83が加熱ローラ81の方向へ押圧されている際の加圧ローラ83の撓み量は、加熱ローラ81の撓み量より大きい。本発明における撓み量は、加圧ローラ83の加熱ローラ81に対する圧着方向の撓みの量である。図4に示す加圧ローラ83でいえば、加圧ローラ83における変形前と変形後の差αが撓み量である。定着ベルト82や加圧ローラ83と、剥離部材88との距離は加圧ローラ83が撓んだ状態で非接触に一定の距離が保たれている。
次に加熱ローラ81に対して加圧ローラ83等が離間する動作を説明する。
図5は加熱ローラ81に対して加圧ローラ83等が離間した際の剥離部材88を動作を示す説明図である。
図5(a)で示すように剥離部材88は支持部材88Cに支持されており、支持部材88Cは支軸88Dを中心として回動可能となっている。付勢部材として機能する付勢バネ88Eは、剥離部材88と支持部材88Cを図5(a)に示すc方向(加圧ローラ83側)に付勢している。付勢バネ88Eの一方は支持部材88Cと係合し、付勢バネ88Eの他方は定着装置80の外壁部89に係合している。
図6は剥離部材88と定着ベルト82との位置決め構造を示す説明図である。図6(a)は加圧ローラ83、定着ベルト82、剥離部材88を長手方向から見た図であり、図6(b)は図6(a)におけるA領域の拡大図である。
図6(a)で示すように剥離部材88の両端にはスペーサ88A、88Bが設けられている。スペーサ88A、88Bは耐熱樹脂シート(厚みは例えば0.2mm)で構成されており、剥離部材88においてPTFEフィルムを粗面化された部分に接着されるか、又は端部のみPTFEフィルムを被膜せずステンレス薄板に直に接着される。
図5(a)で説明したように、剥離部材88は付勢バネ88Eにより定着ベルト82側に付勢されているため、スペーサ88A、88Bが定着ベルト82の非通紙領域で接触する。このような簡易な構成により図5(b)で示すように剥離部材88と定着ベルト82が非接触で一定の距離βに保たれ、剥離部材88と加圧ローラ83も非接触で一定の距離に保たれる。
図5に戻り、加熱ローラ81に対して加圧ローラ83等が離間した際の剥離部材88を動作の説明を継続する。
加圧ローラ83と定着ベルト82が図5(a)で示すd方向に移動し、加熱ローラ81と離間すると、途中までは付勢バネ88Eの付勢力により剥離部材88が加圧ローラ83と定着ベルト82に追従してc方向に回動(移動)する。しかし、剥離部材88が一定角度回動すると、規制部材88Fが支持部材88Cに接触し、剥離部材88の回動(移動)が規制される。従って、加圧ローラ83、定着ベルト82と剥離部材88が離間することになり、図4で示した加圧ローラ83の撓みが解消して一時的に剥離部材88が定着ベルト82に多少接触することがあっても、剥離部材88により加圧ローラ83と定着ベルト82が損傷することはない。また定着ベルト82を回動しても剥離部材88により大きく損傷することない。
以上説明したように、加熱ローラ81から加圧ローラ83が離間した際の加圧ローラ83や定着ベルト82の損傷を図5に示したような簡易な構成により防止することが出来る。特に加熱ローラ81から定着ベルト82が離間した際に定着ベルト82を回動させるような定着装置80では定着ベルト82等の大きな損傷を抑えることができ、効果的である。また、撓み量が大きい加圧ローラ83の方が撓みが解消することによる剥離部材88による損傷が発生しやすいため、加圧ローラ83側の剥離部材88の方がにおいて図5のような構造にすることが好ましい。
図7は剥離部材88を加熱ローラ81側に付勢する構造を示す説明図である。
図7(a)で示すように剥離部材88は支持部材88Cに支持されており、支持部材88Cは支軸88Dを中心として回動可能となっている。図7(a)では図3と異なり付勢バネ88Eが、剥離部材88と支持部材88Cを図7(a)に示すe方向(加熱ローラ81側)に付勢している。付勢バネ88Eの一方は支持部材88Cと係合し、付勢バネ88Eの他方は定着装置80の外壁部89に係合している。
図8は剥離部材88と加熱ローラ81との位置決め構造を示す説明図である。図8(a)及び図8(b)は加熱ローラ83、剥離部材88を長手方向から見た図である。
図8(a)で示すように剥離部材88の両端にはスペーサ88A、88Bが設けられている。スペーサ88A、88Bは、剛性を確保するため、ある程度の厚みを有する耐熱樹脂であり、例えば1〜2mmの厚みを有するPFA、PTFE、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)である。図7(a)で説明したように、剥離部材88は付勢バネ88Eにより加熱ローラ81側に付勢されているため、図8(a)で示すようにスペーサ88A、88Bが加熱ローラ81の非通紙領域で接触する。
また、加熱ローラ81は弾性層を有するため、加熱ローラ81の長手方向の外側に加熱ローラ81と同軸に設置された位置決め部材81A、81Bを設け、位置決め部材81A、81Bにスペーサ88A、88Bを接触させてもよい。このようにすることにより剥離部材88を加熱ローラ81に対して精度良く位置決めすることが出来る。位置決め部材81A、81Bの材質は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI、PI(ポリイミド)等であることが好ましい。
図7(a)で示すように加熱ローラ81に対して加圧ローラ83と定着ベルト82がf方向に離間すると、剥離部材88が付勢バネ88Eによりe方向に付勢されているため、剥離部材88と、定着ベルト82及び加圧ローラ83とは更に離間することになる。従って、図4で示した加圧ローラ83の撓みが解消しても、剥離部材88が定着ベルト82に接触することはなく、剥離部材88により加圧ローラ83と定着ベルト82が損傷することはない。また定着ベルト82を回動しても剥離部材88により大きく損傷することない。
なお、本発明は当該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本実施形態における剥離部材88は板状のものであるが、爪形状の剥離部材を用いるものでもよい。
画像形成装置の内部構成を示す中央断面図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 定着装置の内部構成を示す中央断面図である。 加圧ローラの撓み量を示す説明図である。 加熱ローラに対して加圧ローラ等が離間した際の剥離部材を動作を示す説明図である。 剥離部材と定着ベルトとの位置決め構造を示す説明図である。 剥離部材を加熱ローラ側に付勢する構造を示す説明図である。 剥離部材88と加熱ローラ81との位置決め構造を示す説明図である。 加圧ローラに剥離部材を非接触で近接させた定着装置の拡大図である。 加熱ローラ、加圧ローラ等をシートが排出される方向から見た説明図である。 加熱ローラ、加圧ローラ等をシートが排出される方向から見た説明図である。 剥離部材と加圧ローラとの関係を示した説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置
80 定着装置
81 加熱ローラ
81A、81B 位置決め部材
82 定着ベルト
83 加圧ローラ
84 ベルト加熱ローラ
85 ステアリングローラ
86 押圧部
87 潤滑剤供給部材
88 剥離部材
88A、88B スペーサ
88C 支持部材
88D 支軸
88E 付勢バネ
88F 規制部材
89 外壁部

Claims (10)

  1. シートにトナー画像を定着する定着装置であって、
    第1の定着ローラと、
    当該第1の定着ローラとの間で定着ニップを形成する第2の定着ローラと、
    当該第2の定着ローラの通紙領域において当該第2の定着ローラと非接触であり、当該第2の定着ローラ側に付着するシートを剥離する剥離部材と、
    当該剥離部材を前記第2の定着ローラ側に付勢する付勢部材と、
    前記第2の定着ローラが前記第1の定着ローラから離間する際に、前記付勢部材の付勢力による前記剥離部材の移動を規制する規制部材と、
    を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ニップが形成されている際の前記第2の定着ローラの撓み量が、前記定着ニップが形成されている際の前記第1の定着ローラの撓み量より大きい請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記剥離部材と前記第2の定着ローラとの距離を一定に保つスペーサを有する請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記第1の定着ローラと前記第2の定着ローラに挟持される定着ベルトと、
    前記定着ベルトに接触して前記定着ベルトを加熱するベルト加熱ローラと、
    を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. シートにトナー画像を定着させる定着装置であって、
    第1の定着ローラと、
    当該第1の定着ローラとの間で定着ニップを形成する第2の定着ローラと、
    当該第2の定着ローラの通紙領域において当該第2の定着ローラと非接触であり、当該第2の定着ローラ側に付着するシートを剥離する剥離する剥離部材と、
    当該剥離部材を前記第1の定着ローラ側に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記第1の定着ローラと前記第2の定着ローラが離間する際に、前記剥離部材と前記第2の定着ローラが更に離間することを特徴とする定着装置。
  6. 前記定着ニップが形成されている際の前記第2の定着ローラの撓み量が、前記定着ニップが形成されている際の前記第1の定着ローラの撓み量より大きい請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記剥離部材と前記第2の定着ローラとの距離を一定に保つスペーサを有する請求項5又は6に記載の定着装置。
  8. 前記スペーサが前記第1の定着ローラの長手方向の外側に設置された位置決め部材に接触している請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記第1の定着ローラと前記第2の定着ローラに挟持される定着ベルトと、
    前記定着ベルトに接触して前記定着ベルトを加熱するベルト加熱ローラと、
    を有する請求項5乃至8の何れか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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