JP6035220B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、レーザープリンター等の画像形成装置は、定着部材(例えば、定着ローラーや定着ベルト)と加圧部材(例えば、加圧ローラーや加圧ベルト)を備えた加熱式の定着装置を備えている。そして、定着部材と加圧部材の間に形成される定着ニップを用紙が通過する間に、用紙上のトナー像が加熱及び加圧されて、用紙にトナー像が定着されるようになっている。
このような加熱式の定着装置は、用紙が定着部材に巻き付くのを防止するために、分離部材(例えば、分離爪や分離板)を備えているのが一般的である。この分離部材は、用紙の搬送方向において定着ニップよりも下流側に配置され、定着ニップを通過した用紙を定着部材から分離する機能を有している。
このような定着装置において、定着部材に分離部材を常時接触させておくと、定着部材の摩耗やJAM処理の作業性の低下といった問題が発生する。そこで、このような問題を回避するために、定着部材を加圧部材から離間させるのと連動して定着部材を分離部材から離間させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−092987号公報
このように定着部材を加圧部材から離間させるのと連動して定着部材を分離部材から離間させる場合の問題点を、本願の図8(a)、図8(b)を用いて説明する。
例えば図8(a)に示されるように、定着部材61を支持する部材62に分離部材63を取り付けると、定着部材61を加圧部材64から離間させた際に、分離部材63も定着部材61と共に移動することになる(図8(a)の二点鎖線参照)。そのため、定着部材61と加圧部材64を離間させる機構とは別個に定着部材61を分離部材63から離間させる機構が必要となる。その結果、定着装置全体の機構が複雑化し、コストの上昇や定着装置の大型化を招くことになる。
これに対して、例えば図8(b)に示されるように、加圧部材64を支持する部材65に分離部材63を取り付けると、定着部材61を加圧部材64から離間させた際に、定着部材61が分離部材63から離間することになる(図8(b)の二点鎖線参照)。しかしながら、この構成では、ニップ条件(例えば、定着部材61の外径や硬度、定着ニップの圧力、構成部品の精度)が変化した場合に、定着部材61に対する分離部材63の位置の精度が低下し、用紙の分離性能(分離部材63によって定着部材61から用紙を分離する性能)を十分に確保できない可能性が高い。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、簡易な構成を用いて、定着部材に対して分離部材を精度良く配置することを目的とする。
本発明の定着装置は、定着部材と、前記定着部材に圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材を回転可能に支持する第1支持部材と、前記加圧部材を回転可能に支持する第2支持部材と、前記定着部材から用紙を分離する分離部材と、前記定着部材と前記加圧部材を接離させる接離機構と、を備え、前記分離部材は、前記定着部材に接触する第1の位置と、前記定着部材から離間する第2の位置と、の間で移動可能に設けられ、前記接離機構によって前記定着部材と前記加圧部材を圧接させると、前記第1支持部材が前記分離部材を押圧し、前記分離部材が前記第2の位置から前記第1の位置まで移動し、前記接離機構によって前記定着部材と前記加圧部材を離間させると、前記第1支持部材の前記分離部材に対する押圧が解除され、前記分離部材が前記第1の位置から前記第2の位置まで移動することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、定着部材と加圧部材を離間させる動作によって、分離部材を定着部材から離間させることが可能となる。そのため、定着部材と加圧部材を離間させる機構とは別個に分離部材を定着部材から離間させる機構を設ける必要が無くなり、定着装置の構成を簡易なものとすることができる。
また、定着部材を回転可能に支持する第1支持部材が分離部材を押圧し、第2の位置から第1の位置まで分離部材が移動するように構成されている。このような構成を採用することにより、ニップ条件(例えば、定着部材の外径や硬度、定着ニップの圧力、構成部品の精度)が変化しても、定着部材に対して分離部材を精度良く配置することが可能となる。これに伴って、用紙の分離性能(分離部材によって定着部材から用紙を分離する性能)を十分に確保することが可能となる。
前記定着部材は、用紙が通過する通紙領域と、前記通紙領域外に設けられる非通紙領域と、を備え、前記分離部材は、前記通紙領域と間隔を介して対向する分離板と、前記分離板の一端側に設けられ、前記非通紙領域に接触可能な接触片と、前記分離板の他端側に設けられる被押圧片と、を備え、前記第2支持部材は、前記接触片と前記被押圧片の間において前記分離板に接触可能なガイド部を備え、前記接離機構によって前記定着部材と前記加圧部材を圧接させると、前記第1支持部材が前記被押圧片を押圧し、前記分離板を前記ガイド部に対して摺動させながら前記分離部材が回転し、前記分離部材が前記第2の位置から前記第1の位置まで移動しても良い。
このような構成を採用することにより、分離部材の接触片が定着部材の非通紙領域に接触する際の衝撃を緩和することが可能となる。そのため、定着部材の非通紙領域の摩耗や損傷を抑制し、定着部材の長寿命化を図ることが可能となる。
前記定着部材と前記加圧部材を圧接させる際に、前記第1支持部材が前記分離部材に対する押圧を開始するまでは第1の速度で前記定着部材を前記加圧部材側に移動させ、前記第1支持部材が前記分離部材に対する押圧を開始した後は前記第1の速度よりも遅い第2の速度で前記定着部材を前記加圧部材側に移動させても良い。
上記のように第1支持部材が分離部材に対する押圧を開始した後は第2の速度で定着部材を加圧部材側に移動させることで、分離部材が定着部材に接触する際の衝撃を緩和することが可能となる。そのため、定着部材の摩耗や損傷を抑制し、定着部材の長寿命化を図ることが可能となる。また、最初から第2の速度で定着部材を加圧部材側に移動させる場合と比較して、定着部材を加圧部材に圧接させるまでに要する時間を短くすることが可能となる。
前記分離部材が前記第1の位置にある状態では、前記定着部材及び前記第1支持部材によって前記分離部材が位置決めされ、前記分離部材が前記第2の位置にある状態では、前記第2支持部材によって前記分離部材が位置決めされても良い。
このような構成を採用することにより、第1の位置と第2の位置の両方について分離部材を正確に位置決めすることができる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成を用いて、定着部材に対して分離部材を精度良く配置することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの構成の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、定着ローラーと加圧ローラーが圧接している状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、定着ローラーと分離部材の関係を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、分離部材が第1の位置にある状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、定着ローラーと加圧ローラーが離間している状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、分離部材が第2の位置にある状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、分離部材が第1の位置と第2の位置の間の位置にある状態を示す断面図である。 従来の定着装置を示す断面図である。
まず、図1を用いて、画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンターの構成の概略を示す模式図である。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(図示せず)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の近傍に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、排紙トレイ4の下方にレーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送路15が設けられている。搬送路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送路15の下流端には排紙部20が設けられている。搬送路15の下方には、両面印刷用の反転経路21が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部20から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残ったトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、定着装置18について詳細に説明する。以下、説明の便宜上、図2における紙面手前側を定着装置18の前側(正面側)とする。図2の矢印Yは、用紙の搬送方向を示している。
図2に示されるように、定着装置18は、定着ローラー22(定着部材)と、定着ローラー22に収容される熱源23と、定着ローラー22の下側に配置される加圧ローラー24(加圧部材)と、定着ローラー22を支持する第1フレーム25(第1支持部材)と、加圧ローラー24を支持する第2フレーム26(第2支持部材)と、定着ローラー22の左側に配置される分離部材27と、定着ローラー22の前後両側に配置される接離機構28(図2では、後側の接離機構28のみを表示)と、を主体として構成されている。
定着ローラー22は、前後方向に長い形状を成している。定着ローラー22は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属から成る円筒状の芯材と、この芯材に周設され、シリコンゴム等から成る弾性層と、この弾性層を被覆し、PFA等のフッ素樹脂から成る離型層と、を備えている。定着ローラー22の前後両端部には、軸受30(図2では後側の軸受30のみを表示)が取り付けられている。図3に示されるように、定着ローラー22は、用紙が通過する通紙領域R1と、通紙領域R1の前後両側(通紙領域R1外)に設けられる非通紙領域R2と、を備えている。
熱源23(図2参照)は、例えばハロゲンヒーターやセラミックヒーター等のヒーターによって構成されている。熱源23は、通電によって発熱することで、定着ローラー22を加熱するように構成されている。
加圧ローラー24は、前後方向に長い形状を成している。加圧ローラー24は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属から成る円筒状の芯材と、この芯材に周設され、シリコンゴム等から成る弾性層と、この弾性層を被覆し、PFA等のフッ素樹脂から成る離型層と、を備えている。加圧ローラー24は、定着ローラー22に圧接しており、定着ローラー22と加圧ローラー24の間には、定着ニップ31が形成されている。
第1フレーム25は、軸受30を介して定着ローラー22を回転可能に支持している。第1フレーム25は、第2フレーム26に対して上下動可能に設けられている。図4に示されるように、第1フレーム25の下縁部の左側部には、係合溝32が設けられている。
第2フレーム26は、加圧ローラー24を回転可能に支持している。図4に示されるように、第2フレーム26の上縁部の左側部には、上方に向かって突片33が設けられている。突片33には、係合穴34が設けられている。係合穴34は、上下方向に長い長穴状を成している。第2フレーム26には、突片33の右下方に第1バネ受部35が突設されている。第2フレーム26には、突片33の下方に第2バネ受部36が突設されている。第2フレーム26には、第1バネ受部35の左方且つ第2バネ受部36の右方にガイド部37が突設されている。
図4に示されるように、分離部材27は、平板状の分離板40と、分離板40の上面の右端側(一端側)に突設される接触片41と、分離板40の上面の左端側(他端側)に突設される被押圧片42と、を備えている。
分離板40の右側部と第2フレーム26の第1バネ受部35の間には、第1コイルバネ43が介装されている。第1コイルバネ43は、分離板40の右側部を右上方に向かって付勢している。図3に示されるように、分離板40は、定着ローラー22の通紙領域R1と間隔を介して対向している。
接触片41は、半球状を成している。接触片41は、分離板40の前端部と後端部にそれぞれ配置されている。接触片41は、定着ローラー22の非通紙領域R2に接触している。
図4に示されるように、被押圧片42は、分離板40の上面の左端部に固定される固定部44と、固定部44の中央に突設される係合突部45と、を備えている。係合突部45は、第2フレーム26の係合穴34に上下動可能な状態で係合している。係合突部45と第2フレーム26の第2バネ受部36の間には、第2コイルバネ46が介装されている。第2コイルバネ46は、係合突部45を上方に向かって付勢している。
図2に示されるように、各接離機構28は、揺動板47と、揺動板47の左下側に配置されるカム48と、揺動板47の左上側に配置される付勢バネ49と、を備えている。
揺動板47は、左右方向に長い形状を成している。揺動板47の右端部には揺動軸部50が設けられており、この揺動軸部50を支点に揺動板47が揺動するように構成されている。揺動板47の左右方向中央部には、定着ローラー22の軸受30が接続されている。これにより、揺動板47の揺動に伴って、定着ローラー22と第1フレーム25が一体に上下動するように構成されている。
カム48は、カム軸51を中心に回転可能に設けられている。カム48の外周部には、小径部48aと大径部48bが設けられている。カム48は、揺動板47の左側部に下側から接触している。カム48は、モーターなどによって構成される駆動部(図示せず)に接続されており、駆動部によってカム48を回転させるように構成されている。
付勢バネ49は、揺動板47の左側部の上方に設けられたバネ取付部52と揺動板47の左側部の間に介装されている。付勢バネ49は、揺動板47の左側部を下方に向かって付勢している。
上記のように構成された定着装置18において、用紙にトナー像を定着させるには、定着ローラー22に接続された駆動源(図示せず)によって定着ローラー22を回転させる。このように定着ローラー22を回転させると、定着ローラー22に圧接する加圧ローラー24が定着ローラー22とは逆方向に従動回転する。また、用紙にトナー像を定着させる際には、熱源23によって定着ローラー22を加熱する。この状態で、用紙が定着ニップ31を通過すると、用紙上のトナー像が加熱及び加圧されて、用紙にトナー像が定着される。定着ニップ31を通過した用紙は、分離部材27の分離板40によって定着ローラー22から分離される。
次に、接離機構28によって定着ローラー22と加圧ローラー24を接離させる方法について説明する。
図5は、定着ローラー22と加圧ローラー24が離間している状態を示している。この状態では、接離機構28のカム48の大径部48bが揺動板47の左側部に接触している。この状態から、駆動部(図示せず)によってカム48を180度回転させると、図2に示されるように、カム48の小径部48aが揺動板47の左側部に接触する。これに伴って、付勢バネ49の付勢力によって揺動板47が揺動軸部50を中心に下方に揺動し、定着ローラー22が下側(加圧ローラー24側)に移動する。これにより、定着ローラー22と加圧ローラー24が圧接する。
一方で、定着ローラー22と加圧ローラー24が圧接している状態から、駆動部(図示せず)によってカム48を180度回転させると、図5に示されるように、カム48の大径部48bが揺動板47の左側部に再び接触する。これに伴って、付勢バネ49の付勢力に抗して揺動板47が揺動軸部50を中心に上方に揺動し、定着ローラー22が上側(加圧ローラー24から離間する側)に移動する。これにより、定着ローラー22と加圧ローラー24が離間する。
次に、接離機構28によって定着ローラー22と加圧ローラー24を接離させるのに伴って分離部材27を移動させる方法について説明する。
図6は、定着ローラー22と加圧ローラー24が離間した状態を示している。この状態では、第2フレーム26のガイド部37が分離部材27の接触片41と被押圧片42の間において分離板40に接触しており、分離部材27の接触片41が定着ローラー22の非通紙領域R2から離間している。この時の分離部材27の位置を、「第2の位置」と称する。このように分離部材27が第2の位置にある状態では、第2フレーム26の係合穴34とガイド部37によって分離部材27が位置決めされている。
この状態から、接離機構28によって定着ローラー22を下側(加圧ローラー24側)に移動させると、定着ローラー22と共に第1フレーム25が下側に移動する。これに伴って、図7に示されるように、第1フレーム25の係合溝32が分離部材27の被押圧片42の係合突部45に係合し、第1フレーム25が分離部材27の被押圧片42を下方に押圧する。この押圧により、第2フレーム26のガイド部37に対して分離板40を摺動させながら分離部材27が回転し、分離部材27の接触片41が定着ローラー22の非通紙領域R2に接近する。
接離機構28によって定着ローラー22を更に下側(加圧ローラー24側)に移動させて定着ローラー22と加圧ローラー24を圧接させると、定着ローラー22と共に第1フレーム25が更に下側に移動する。これに伴って、第1フレーム25が分離部材27の被押圧片42を更に下方に押圧する。この押圧により、第2フレーム26のガイド部37に対して分離板40を摺動させながら分離部材27が更に回転する。これに伴って、図4に示されるように、分離板40が第2フレーム26のガイド部37から離間し、分離部材27の接触片41が定着ローラー22の非通紙領域R2に接触する。この時の分離部材27の位置を、「第1の位置」と称する。このように分離部材27が第1の位置にある状態では、定着ローラー22の非通紙領域R2及び第1フレーム25の係合溝32によって分離部材27が位置決めされている。
一方で、上記のように定着ローラー22と加圧ローラー24が圧接した状態から接離機構28によって定着ローラー22と加圧ローラー24を再び離間させると、分離部材27の被押圧片42に対する第1フレーム25の押圧が解除される。これに伴って、図6に示されるように、第2コイルバネ46の付勢力によって分離部材27が第1の位置から第2の位置まで移動する。
本実施形態では、定着ローラー22と加圧ローラー24を離間させる動作によって、分離部材27の接触片41を定着ローラー22の非通紙領域R2から離間させることが可能となっている。そのため、定着ローラー22と加圧ローラー24を離間させる機構とは別個に分離部材27の接触片41を定着ローラー22の非通紙領域R2から離間させる機構を設ける必要が無くなり、定着装置18の構成を簡易なものとすることができる。
また、定着ローラー22を回転可能に支持する第1フレーム25が分離部材27の被押圧片42を押圧し、第2の位置から第1の位置まで分離部材27が移動するように構成されている。このような構成を採用することにより、ニップ条件(例えば、定着ローラー22の外径や硬度、定着ニップ31の圧力、構成部品の精度)が変化しても、定着ローラー22に対して分離部材27を精度良く配置することが可能となる。これに伴って、用紙の分離性能(分離部材27の分離板40によって定着ローラー22の通紙領域R1から用紙を分離する性能)を十分に確保することが可能となる。
また、例えば、用紙にトナー像を定着させる動作(プリント動作)を行わない場合等には、定着ローラー22と加圧ローラー24を離間させることで、分離部材27の接触片41が定着ローラー22の非通紙領域R2から離間する。そのため、定着ローラー22の非通紙領域R2の摩耗や損傷を抑制することが可能となる。
また、接離機構28によって定着ローラー22と加圧ローラー24を圧接させると、第1フレーム25が分離部材27の被押圧片42を押圧し、分離板40を第2フレーム26のガイド部37に対して摺動させながら分離部材27が回転し、分離部材27が第2の位置から第1の位置まで移動するように構成されている。このような構成を採用することにより、図4に矢印Zで示されるように、分離部材27の接触片41を定着ニップ31の方向にスライドさせることが可能となる。そのため、分離部材27の接触片41が定着ローラー22の非通紙領域R2に接触する際の衝撃を緩和することが可能となり、定着ローラー22の非通紙領域R2の摩耗や損傷を抑制し、定着ローラー22の長寿命化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、第1フレーム25が分離部材27の被押圧片42に対する押圧を開始するまでは、第1の速度S1で定着ローラー22を下側(加圧ローラー24側)に移動させるように、接離機構28がカム48の回転速度を調整する。一方で、第1フレーム25が分離部材27の被押圧片42に対する押圧を開始した後は、第1の速度S1よりも遅い第2の速度S2で定着ローラー22を下側に移動させるように、接離機構28がカム48の回転速度を調整する。これにより、分離部材27の接触片41が定着ローラー22の非通紙領域R2に接触する際の衝撃を緩和することが可能となるため、定着ローラー22の非通紙領域R2の摩耗や損傷を一層効果的に抑制し、定着ローラー22の更なる長寿命化を図ることが可能となる。また、最初から第2の速度S2で定着ローラー22を下側に移動させる場合と比較して、定着ローラー22を加圧ローラー24に圧接させるまでに要する時間を短くすることが可能となる。
また、分離部材27が第1の位置にある状態では、定着ローラー22及び第1フレーム25によって分離部材27が位置決めされ、分離部材27が第2の位置にある状態では、第2フレーム26によって分離部材27が位置決めされている。このような構成を採用することにより、第1の位置と第2の位置の両方について分離部材27を正確に位置決めすることができる。
本実施形態では、定着ローラー22の長手方向に延びる分離板40を備えた分離部材27を用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、定着ローラー22の長手方向に列設される分離爪を備えた分離部材を用いても良い。
本実施形態では、分離部材27の接触片41を定着ローラー22の非通紙領域R2に接触させる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、分離部材の一部(例えば、上記した分離爪)を定着ローラー22の通紙領域R1に接触させても良い。
本実施形態では、定着ローラー22を加圧ローラー24に対して移動させる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、加圧ローラー24等の加圧部材を定着ローラー22等の定着部材に対して移動させても良い。
本実施形態では、定着ローラー22を定着部材として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、定着ベルトを定着部材として用いても良い。本実施形態では、加圧ローラー24を加圧部材として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、加圧ベルトを加圧部材として用いても良い。
本実施形態では、ハロゲンヒーターやセラミックヒーター等のヒーターを熱源23として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、IHコイルを熱源23として用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、デジタル複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
22 定着ローラー(定着部材)
24 加圧ローラー(加圧部材)
25 第1フレーム(第1支持部材)
26 第2フレーム(第2支持部材)
27 分離部材
28 接離機構
31 定着ニップ
37 ガイド部
40 分離板
41 接触片
42 被押圧片
R1 通紙領域
R2 非通紙領域

Claims (4)

  1. 定着部材と、
    前記定着部材に圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着部材を回転可能に支持する第1支持部材と、
    前記加圧部材を回転可能に支持する第2支持部材と、
    前記定着部材から用紙を分離する分離部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材を接離させる接離機構と、を備え、
    前記分離部材は、前記定着部材に接触する第1の位置と、前記定着部材から離間する第2の位置と、の間で移動可能に設けられ、
    前記接離機構によって前記定着部材と前記加圧部材を圧接させると、前記第1支持部材が前記分離部材を押圧し、前記分離部材が前記第2の位置から前記第1の位置まで移動し、
    前記接離機構によって前記定着部材と前記加圧部材を離間させると、前記第1支持部材の前記分離部材に対する押圧が解除され、前記分離部材が前記第1の位置から前記第2の位置まで移動し、
    前記定着部材は、
    用紙が通過する通紙領域と、
    前記通紙領域外に設けられる非通紙領域と、を備え、
    前記分離部材は、
    前記通紙領域と間隔を介して対向する分離板と、
    前記分離板の一端側に設けられ、前記非通紙領域に接触可能な接触片と、
    前記分離板の他端側に設けられる被押圧片と、を備え、
    前記第2支持部材は、前記接触片と前記被押圧片の間において前記分離板に接触可能なガイド部を備え、
    前記接離機構によって前記定着部材と前記加圧部材を圧接させると、前記第1支持部材が前記被押圧片を押圧し、前記分離板を前記ガイド部に対して摺動させながら前記分離部材が回転し、前記分離部材が前記第2の位置から前記第1の位置まで移動することを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着部材と前記加圧部材を圧接させる際に、前記第1支持部材が前記分離部材に対する押圧を開始するまでは第1の速度で前記定着部材を前記加圧部材側に移動させ、前記第1支持部材が前記分離部材に対する押圧を開始した後は前記第1の速度よりも遅い第2の速度で前記定着部材を前記加圧部材側に移動させることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記分離部材が前記第1の位置にある状態では、前記定着部材及び前記第1支持部材によって前記分離部材が位置決めされ、
    前記分離部材が前記第2の位置にある状態では、前記第2支持部材によって前記分離部材が位置決めされることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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