JP5889388B2 - インプリント・リソグラフィーにおける離型剤分離制御 - Google Patents

インプリント・リソグラフィーにおける離型剤分離制御 Download PDF

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Description

本発明は、ナノインプリント・リソグラフィーでの離型剤分離制御に関する。
ナノファブリケーションとは、100ナノメートル以下という大きさの機構を有する極めて小さい構造の製造を包含する。ナノファブリケーションがかなり大きな影響を及ぼした用途の1つは、集積回路の加工である。半導体加工産業は、基板上で形成される単位面積あたりの回路を増やしながら、生産効率を大きくしようと努力し続けており、したがって、ナノ・ファブリケーションはますます重要になりつつある。ナノファブリケーションは、形成される構造の最小の機構の寸法の継続的な小型化を可能にしながら、加工の管理をよりよいものにする。ナノ・ファブリケーションが使用される開発の他の領域としては、バイオテクノロジー、光技術、機械系などが挙げられる。
現在用いられる例示的なナノ・ファブリケーション技術は一般には、インプリント・リソグラフィーと呼ばれる。例示的なインプリント・リソグラフィー・プロセスは、多数の刊行物、例えば、その全てが本明細書において参照によって組み込まれる、米国特許出願公開第2004/0065976号、米国特許出願公開第2004/0065252号、米国特許第6,936,194号に詳細に記載されている。
上述の米国特許出願公開および特許の各々で開示されるインプリント・リソグラフィー技術は、成形可能な(重合可能な)層での浮き彫りパターンの形成、およびこの浮き彫りパターンに対応するパターンを下の基板に転写する工程を包含する。この基板は、所望の位置を占めて、パターニング・プロセスを容易にするために移動ステージに結合されてもよい。パターニング・プロセスは、基板から空間を隔てたテンプレート(鋳型)、およびこのテンプレートと基板との間に適用された成形可能な液体を用いる。この成形可能な液体が固化されて、成形可能な液体に接触するテンプレートの表面の形状に一致するパターンを有する剛体層が形成される。固化後、テンプレートを剛体層から分離し、それによってテンプレートおよび基板を空間的に隔てる。次いでその基板および固化した層をさらなるプロセスに供して、この固化した層のパターンに対応する浮き彫りイメージを基板に転写する。
ナノインプリント・リソグラフィー・テンプレート表面に対する親和性が増大している離型剤は、ナノインプリント・リソグラフィー・プロセスにおいて固化したレジストからテンプレートを分離する間、テンプレートと強力に相互作用する。この界面活性剤とテンプレート表面との間の強力な相互作用によって、インプリント・リソグラフィー・サイクルにおいて、テンプレートからパターン化された層を分離する間にテンプレート表面からはがれる界面活性剤の量が減る。テンプレートからパターン化された層を分離した後、テンプレートの表面に会合する界面活性剤をより多く維持することで、インプリント・リソグラフィーのプロセスの間、テンプレートから固化したレジストの適切な離型を達成するのに液体レジストで必要な界面活性剤の量が減る場合がある。テンプレートの表面とのこの離型剤との強力な会合によって、ナノインプリント・リソグラフィーでの極薄残留層および高密度微細機構の形成が容易になる。
一態様では、インプリント・リソグラフィー離型剤は、非極性のフッ素化部分に結合された非極性のフッ素化部分および極性のポリ(オキシアルキレン)部分を含む。この極性のポリ(オキシアルキレン)部分は、少なくとも1つのエチレンオキシド単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成される。離型剤は、インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と多重極性相互作用を形成し得る。
別の態様では、インプリント・リソグラフィー液体レジストは、単量体、架橋剤、光開始剤、触媒およびインプリント・リソグラフィー離型剤を含む。
別の態様では、インプリント・リソグラフィー・モールド・アセンブリは、インプリント・リソグラフィー基板、この基板上に配置された重合可能な材料、および表面を有するインプリント・リソグラフィー・テンプレートを備える。このインプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面は、重合可能な材料と接触している。この重合可能な材料としては、インプリント・リソグラフィー離型剤が挙げられる。
別の態様は、インプリント・リソグラフィー基板上に重合可能な組成物を配置する工程と、この重合可能な組成物とインプリント・リソグラフィー・テンプレートを接触させる工程と、この重合可能な組成物を固化してインプリント・リソグラフィー基板に接着したパターン化した層を形成する工程と、この固化したパターン化した層からインプリント・リソグラフィー・テンプレートを分離する工程とを包含する。この重合可能な組成物は、インプリント・リソグラフィー離型剤を含む。重合可能な組成物とインプリント・リソグラフィー・テンプレートとを接触させる工程は、離型剤とインプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面との間の多重の極性相互作用を形成する工程を包含する。
別の態様では、インプリント・リソグラフィー・テンプレートを形成する工程は、テンプレートを浄化して、テンプレートの表面上にヒドロキシル基を形成する工程と、金属含有化合物を導入して、表面ヒドロキシル基と反応させる工程と、水蒸気を導入して、テンプレートの表面上で金属−OHを形成する工程と、金属−OHをアニーリングして、テンプレートの表面上に酸化金属の層を形成する工程とを包含する。このテンプレートの表面は、インプリント・リソグラフィー離型剤とのイオン性および極性の相互作用を形成し得る。いくつかの実施では、金属含有化合物はAl(CH33である。
実施には、以下の機構のうちの1つ以上を含んでもよい。離型剤は非イオン性であってもよい。離型剤は、シラン官能性を有さない場合がある。離型剤の分子量は、少なくとも約1000amuまたは少なくとも約2000amuであってもよい。離型剤は、インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と多重極性相互作用を形成してもよい。例えば、離型剤は、インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面でヒドロキシル基またはシラノール基と水素結合相互作用を形成してもよい。インプリント・リソグラフィー・テンプレートは、溶融石英を含んでもよく、表面で多数のヒドロキシル基を増大するように処理されてもよい。
離型剤の極性のポリ(オキシアルキレン)部分は、少なくとも3つのエチレンオキシド単位、少なくとも5つのエチレンオキシド単位、または少なくとも10個のエチレンオキシド単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成されてもよい。離型剤の極性のポリ(オキシアルキレン)部分は、少なくとも1つの酸化プロピレン単位、少なくとも3つの酸化プロピレン単位、または少なくとも5つの酸化プロピレン単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成されてもよい。インプリント・リソグラフィー離型剤のフッ素化部分は、ペルフルオロ化ポリエーテル部分を含んでもよい。この離型剤は室温では液体であってもよい。
離型剤は、2つ以上のヒドロキシル基を含んでもよい。このヒドロキシル基は末端のヒドロキシル基であってもよい。ある場合には、離型剤は1つ以上のカルボキシル基を含む。1つ以上のカルボキシル基は末端のカルボキシル基であってもよい。インプリント・リソグラフィー離型剤とテンプレートの表面との間の極性の相互作用としては、ヒドロキシル基またはカルボキシル基との環状水素結合相互作用を挙げることができる。
ある場合には、離型剤は、水素結合相互作用よりも強力なテンプレートとの極性相互作用を形成し得る原子を含む。例えば、離型剤は、1つ以上の窒素原子を含んでもよい。1つ以上の窒素原子は、ピリダジニル基のように複素環の一部であってもよい。
ある場合には、インプリント・リソグラフィー離型剤は、テンプレートに共有結合しない。特定の場合に、離型剤は、インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と共有結合を形成し得る原子を含む。共有結合は、テンプレートの表面でケイ素・酸素結合の強度よりも弱い強度を有する場合がある。例えば、離型剤は、テンプレートの表面と弱い共有結合または疑似共有結合を形成し得るホウ素原子を含んでもよい。
いくつかの実施では、上記インプリント・リソグラフィー離型剤は化学構造:
Figure 0005889388
を有し、
aはそれぞれ独立して、H3C[OCH2CH2x[OCH2CHCH3y−であり、かつmおよびnならびにxおよびyは整数である。
上記離型剤が液体レジスト中に含まれる場合、この液体レジストとテンプレートの表面とを接触する工程は、インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面で離型剤を含む薄膜層(ラメラ層)を形成し得る。ある場合には、この液体レジストは、ペルフルオロ化ポリエーテル部分および1つ以上のアクリレート基を含む化合物を含む。インプリント・リソグラフィー・テンプレートが、インプリント・リソグラフィー・プロセスにおいて固化したパターン化した層から分離される場合、離型剤とインプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面との間の極性の相互作用のうち約50%未満、約40%未満、約30%未満、または約20%未満が破壊され得る。すなわち、パターン化した層の形成の間のテンプレートと会合する離型剤のうち少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%が、インプリント・リソグラフィー・サイクルで固化したレジストからテンプレートが分離された後、テンプレートと会合したままで残る場合がある。
本明細書に記載される態様および実施は、上記以外の方法で組み合わされてもよい。他の態様、機構および利点は、以下の詳細な説明、図面および特許請求の範囲から明らかになる。
リソグラフィックシステムの簡略な側面図を示す。 図1に示される基板の簡略な側面図を示しており、これの上にはパターン化した層が配置されている。 ナノインプリント・リソグラフィーによって形成される高密度機構領域を示す。 アプリオリ(a priori)剥離層を有するテンプレート表面と会合したフッ素含量を、テンプレートで作製したインプリントの数に対して示す。 テンプレート表面と会合したフッ素含量を、界面活性剤ベースの剥離用のテンプレートで作製したインプリントの数に対して示す。 単一の末端ヒドロキシル基を有する界面活性剤についての界面活性剤−テンプレートの水素結合相互作用を示す。 テンプレート表面に会合したフッ素含量を、図5で示したものよりも強いテンプレート−界面活性剤相互作用を伴う、界面活性剤ベースの剥離用のテンプレートで作製されたインプリントの数に対して示す。 インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面との極性の相互作用を形成できる複数の部位を有する界面活性剤を合成するための方法を示す。 末端のカルボキシル基を有する界面活性剤についての界面活性剤−テンプレート水素結合の相互作用を示す。 2つ以上の末端ヒドロキシル基を有する界面活性剤についての界面活性剤−テンプレート水素結合相互作用を示す。 インプリント・リソグラフィー離型剤を合成するための方法を示す。 インプリント・リソグラフィー離型剤を合成するための方法を示す。 いくつかのインプリント・リソグラフィー離型剤の化学構造を示す。 末端のカルボキシル基を有する界面活性剤および表面上に酸化アルミニウム層を有するテンプレートについての界面活性剤−テンプレートの水素結合相互作用を示す。
図1を参照すれば、ここに図示されるのは基板12上に浮き彫りパターンを形成するために用いられるリソグラフィックシステム10である。基板12は、基板チャック14に連結されていてもよい。示されるとおり、基板チャック14は真空チャックである。しかし、基板チャック14は、限定するものではないが、真空チャック、ピン型チャック、溝型チャック、電磁チャックおよび/または類似のものを含む任意のチャックであってもよい。例示的なチャックは、参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第6,873,087号に記載される。
基板12および基板チャック14はさらに、ステージ16によって支持され得る。ステージ16は、x軸、y軸およびz軸に対する動きを提供し得る。ステージ16、基板12、および基板チャック14はまた、図示してないベースの上に配置されてもよい。
基板12からテンプレート18は空間的に離れている。テンプレート18は一般には、メサ(段丘部)20を備え、メサ20はそこから基板12の方向へ伸びており、メサ20はその上にパターニング表面22を有する。さらにメサ20はモールド20と呼ばれる場合もある。テンプレート18および/またはモールド20は、限定するものではないが、溶融石英、石英、ケイ素、有機ポリマー、シロキサンポリマー、ホウケイ酸ガラス、フルオロカーボンポリマー、金属、硬化サファイアおよび/または類似のものを含むこのような材料から形成され得る。例示されるとおり、パターニング表面22は、複数の空間を隔てた凹部24および/または凸部26によって規定される機構を備えるが、本発明の実施形態は、このような構成に限定されない。パターニング表面22は、基板12上に形成されるべきパターンの基礎を形成する任意のもとのパターンを規定し得る。
テンプレート18は、チャック28に連結されてもよい。チャック28は、限定するものではないが、真空チャック、ピン型チャック、溝型チャック、電磁チャックおよび/または他の類似の種類のチャックとして構成されてもよい。例示的なチャックは、さらに参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第6,873,087号に記載される。さらに、チャック28は、チャック28および/またはインプリント・ヘッド30がテンプレート18の動きを容易にするように構成され得るように、インプリント・ヘッド30に連結されてもよい。
システム10はさらに、流体分注システム32を備えてもよい。流体分注システム32は基板12の上に重合可能な材料34を配置するために用いられ得る。重合可能な材料34は、例えば、液滴分注、スピン・コーティング、浸漬コーティング、化学気相堆積(CVD)、物理的気相成長法(PVD)、薄膜蒸着(thin film deposition)、厚膜蒸着、および/または類似の技術を用いて基板12上に配置され得る。重合可能な材料34は、設計の考慮次第で、モールド20と基板12との間で所望の容積が規定される前および/または後に基板12上に配置され得る。重合可能な材料34は、その全てが本明細書において参照によって組み込まれる、米国特許第7,157,036号および米国特許出願公開第2005/0187339号に記載のような単量体を含んでもよい。
図1および図2を参照すると、システム10はさらに、パス42にそってエネルギー40を移動させるように接続されたエネルギー源38を備えてもよい。インプリント・ヘッド30およびステージ16は、パス42と重ね合わせてテンプレート18および基板12を位置させるような構成であってもよい。システム10は、ステージ16、インプリント・ヘッド30、流体分注システム32、および/またはエネルギー源38と連絡されている、プロセッサ54によって調節されてもよく、メモリ56中に格納されるコンピューター読み取り可能なプログラム上で操作されてもよい。
インプリント・ヘッド30、ステージ16、またはその両方のいずれかが、モールド20と基板12との間の距離を変化させて、その間で重合可能な材料34によって充てんされる所望の容積を規定する。例えば、インプリント・ヘッド30は、モールド20が重合可能な材料34に接触するようにテンプレート18に力を加える。所望の容積が重合可能な材料34で充てんされた後、エネルギー源38がエネルギー40、例えば、広域紫外線放射を生じ、これが重合可能な材料34を固化させるか、および/または架橋させて、基板12の表面44およびパターニング表面22の形状に適合して、基板12上のパターン化した層46を規定する。パターン化した層46は、残留層48、ならびに凸部50および凹部52として示される複数の機構を備えてもよく、ここで凸部50は、厚みt1を有し、残留層48は厚みt2を有する。
上記のシステムおよびプロセスは、さらに、各々が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第6,932,934号、米国特許出願公開第2004/0124566号、米国特許出願公開第2004/0188381号、および米国特許出願公開第2004/0211754号に言及されるインプリント・リソグラフィーおよびシステムで実施してもよい。
パターン化した層46を基板12上で形成した後、テンプレート18またはモールド20をパターン化した層から分ける。パターン化した層からのモールドまたはテンプレートの分離は、テンプレート表面に結合したアプリオリ(予め形成の)剥離層、またはテンプレート表面上の界面活性剤のコーティングで容易になり得る。アプリオリ剥離法では、剥離層を固化して、テンプレート表面に対して化学的に結合(すなわち、共有結合)する。従って、テンプレートの表面化学量論は、共有結合を通じて変化される。1つのこのようなアプリオリ剥離層としては、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリクロロシラン(FOTS)から形成された自己組織化単分子層が挙げられる。界面活性剤ベースまたは離型剤の方法では、界面活性剤が重合可能な材料に含まれる。この方法では、界面活性剤は、テンプレート表面との共有結合を作ることなく、テンプレート表面の化学量論は実質的に変更されない。
ある場合には、重合可能な材料または液体レジスト中のフッ素化界面活性剤を用いて、パターン化した層46からのテンプレート18の分離を容易にし得る。テンプレート18が重合可能な材料34と接触される場合、重合可能な材料由来の界面活性剤は、テンプレート表面の全てまたは実質的に全てをカバーするように配置され得る。例えば、テンプレートが、フッ素化界面活性剤を含む重合可能な材料に接触する場合、この界面活性剤分子のうちのいくつかは、その親水性部分は、このテンプレートに向かって配置されてもよく、かつこのテンプレートの表面との水素結合相互作用を形成してもよく、その結果これらの界面活性剤分子の疎水性またはフッ素化部分は、テンプレート表面から離れて、基板上の重合可能な材料に向かって伸びる。
重合可能な材料の表面の他の界面活性剤分子は、重合可能な材料のバルクに向かって(すなわち、基板に向かって)親水性部分に向けて、およびこのバルクから離れて伸びる疎水性部分に向けて(すなわち、テンプレートに向かって、または基板から離れて)配置され得る。このテンプレート表面が、重合可能な材料に接触する場合、薄膜層(lamellalayer)が、テンプレートの表面と重合可能な材料との間で形成され得る。この薄膜層は、テンプレート表面に対して水素結合した界面活性剤分子の疎水性末端またはフッ素化末端、ならびに界面活性剤分子の疎水性またはフッ素化末端を、重合可能な材料中の親水性末端とともに備え得る。この界面活性剤または薄膜層がテンプレート表面の全てまたは実質的に全てをカバーする場合、パターン化した層46からのテンプレート18の分離は、容易に生じ得、その結果パターン化した層は実質的に無欠陥である。
水素結合は、極性の相互作用または引力と考えられ得、ここでは1つのエネルギー源(例えば、テンプレートの表面の界面活性剤またはヒドロキシル基)由来の水素原子が、別のエネルギー源(例えば、それぞれ、テンプレートの表面または界面活性剤のヒドロキシル基)由来の非共有の電子に対して引きつけられる。例えば、界面活性剤中の水素原子は、テンプレートの表面でヒドロキシル基中の非共有電子に惹きつけられてもよいし、またはテンプレートの表面のヒドロキシル基中の水素原子は、界面活性剤中の非共有電子に対して引きつけられてもよく、その結果界面活性剤は、共有結合の非存在下でテンプレートの表面に保持される。水素結合の相互作用の強度は、共有結合の強度の何分の一かである場合がある。
パターン化した層46からテンプレート18の分離の間、固化したポリマー材料またはインプリンティング・レジストは、テンプレート表面に水素結合した界面活性剤をテンプレートから離して引き寄せる場合があり、これによりテンプレート表面に水素結合した界面活性剤の量が減少する。機構のアスペクト比が増大するにつれ(例えば、凸部50の幅に対する高さの比が増大するにつれ)、および残留層48の厚みt2が減少するにつれ、インプリント・レジストの全体的な表面積対体積が増大する。従って、テンプレート表面の増大した量をカバーするのに必要な界面活性剤の量も増大する(例えば、表面積の増大に対して比例して)。インプリント・レジストにおける、より高い界面活性剤含量は、流体の伝播および機構充てん(featurefilling)の間の空隙消散速度(void dissipation speed)を低減し得、従って、各々のパターン化した表面を形成するのに必要な時間が増えて、工程の処理および反復するインプリント・リソグラフィー・プロセスが遅くなる。
重合可能な材料またはインプリント・レジストで用いられるフッ素化界面活性剤は、1つ以上のポリ(オキシアルキレン)を含んでもよい。ある場合には、界面活性剤分子は、単一のヒドロキシル基で終わる。これらの界面活性剤分子は、テンプレート表面上のシラノール基と界面活性剤中のポリ(オキシアルキレン)酸素との間の水素結合相互作用、ならびにテンプレート表面上のシラノール基と界面活性剤中のヒドロキシル末端基との間の水素結合相互作用を通じて、テンプレート表面と相互作用して、くっつく場合がある。テンプレートの分離工程の間、固化したレジストは、これらの水素結合相互作用のある程度を克服し、かつ、例えば、物理的絡み合いを通じて、テンプレートから離して界面活性剤分子を引き寄せる場合があり、それによってテンプレートの界面活性剤被覆を減少させる。
アスペクト比が1:1より大きい(例えば、約2:1)高密度微細機構を製造することがインプリンティングリソグラフィーにおいてますます必要になっている。同時に、反応性イオン・エッチングの間、限界寸法(CD)を管理する目的のために、残留層厚は、約50nm未満、そしてある場合には約15nm未満である必要がある場合もある。図3は、インプリント・リソグラフィー基板12上に形成されたパターン化した層46を図示する。パターン化した層46は、インプリント・リソグラフィー基板12上の転写層60に接着される。パターン化した層46は、薄い残留層48および凸部50を備える。この凸部50は、微細機構のブロックによって形成される高密度機構エリア62に配置され得る。凸部50は、高密度機構エリア62中で残留層48から伸びる。この凸部は、幅が約50nm未満であってもよい。ある場合には、図3に示されるとおり、凸部の幅に対する凸部の間の距離の比は約1:1である。凸部のアスペクト比(例えば、凸部の幅に対する高さの比)は、少なくとも約2:1であってもよい。
ナノインプリンティング・プロセスにおけるインプリンティング・サイクルは、以下の2つの段階を含むと考えられ得る:第一段階(液体レジストまたは重合可能な材料がテンプレートと接触される);および第二段階(テンプレートが固化したレジストから分離される)。テンプレートの有効性(例えば、テンプレートが実質的に無欠陥のパターン化した層を形成する能力)は、テンプレートで作成されたインプリントの数に対するサイクル中の各段階のテンプレート表面と会合していると考えられるフッ素の量を示すことによって理解され得る。
図4は、仮定上のテンプレート表面と会合するフッ素の量、またはインタクト(フッ素含有)アプリオリ剥離層でカバーされたテンプレートの割合を、連続して作成されたインプリントの数の関数として図示する。各々のインプリンティング・サイクル400は、第一段階402(ここでは液体レジストまたは重合可能な材料は、テンプレートと接触している)、および第二段階404(ここではテンプレートは、固化したレジストから分離される)を包含する。アプリオリ剥離層については、フッ素(またはインタクトなアプリオリ剥離層)でカバーされたテンプレート表面の割合は、インプリンティング・サイクル1〜5についてみられるとおり、インプリントの数が少ないとき(すなわち、新規なテンプレートが最初に用いられるとき)最高である。アプリオリ剥離層は、連続的なインプリンティング工程で徐々に分解し、テンプレート表面上のフッ素含量は減少し、インプリンティング・サイクル6で開始するものとして図4に示される。例えば、FOTSを含むアプリオリ剥離層については、50〜100のインプリント後、剥離能力の減少が観察される(すなわち、形成されるパターン化した層は、実質的に無欠陥ではない)。
結合されたフッ素化コーティングが一旦、損傷されれば、剥離能力は回復不能である場合がある。これは、アプリオリ剥離層を形成するために用いられる、FOTSなどの化合物の構造、およびFOTSとテンプレート表面との間の共有結合を調査することによって理解されるであろう。FOTSは、分子の非フッ素化部分を通じてテンプレート表面に結合する。分子の非フッ素化部分が、テンプレート表面に結合する場合、FOTSのフッ素化部分は、テンプレートの表面から伸びる。フッ素化部分は、経時的に、使用につれ(すなわち、インプリントの回数が増えるにつれ)分解する場合がある(例えば、フッ素を含む分子の断片がちぎれていく場合がある)が、この分子の基礎部分は、テンプレート表面に共有結合したままであってもよい。パターン化した層は、容易にかつ実質的に無欠陥で、テンプレート表面の完全フッ素化領域から分離するが、インプリント・レジストとテンプレート表面の領域(ここでは基礎部分はフッ素化部分を失っている)との間の接着が、パターン化した層とテンプレート表面との間の分離を阻害し、テンプレートとインプリント・レジストとを分けるのに必要な力を増し、結果としてパターン化した層に欠陥が生じる。表面のフッ素化部分が一旦ちぎれてしまえば、アプリオリ剥離層について公知の自己修復機構はない。
図5は、インプリンティング・サイクル400の工程402および404について、アプリオリ剥離層なしのテンプレート表面に会合したフッ素の含量を、界面活性剤の方法(ここではフッ素化界面活性剤が重合可能な材料に含まれている)についてのインプリントの数に対して示している。テンプレートの表面に共有結合しているフッ素含有種は皆無である(すなわち、テンプレート上にアプリオリ剥離層はない)。固化したレジストは、工程404でパターン化した層からのテンプレートの分離の間にテンプレート表面から界面活性剤をある程度はがし得る。しかし、次のインプリントの間、重合可能な材料中の界面活性剤は、追加の新鮮な界面活性剤を供給して、工程402で界面活性剤の枯渇したテンプレート表面を置き換える。このアプローチでは、界面活性剤は、極性の(例えば、水素結合)相互作用を介してテンプレート表面と会合される。
界面活性剤ベースの方法(ここではインプリント・レジストとして用いられる重合可能な材料が界面活性剤を含み、テンプレート上にはアプリオリ剥離層がない)では、テンプレート表面のフッ素化界面活性剤は、各々のインプリンティング・サイクルの間に修復され、その結果、約数千から数万のインプリントでの長いインプリンティングランが、インプリンティングの質を顕著に低下することなく達成され得る。すなわち、パターン化した層は、テンプレートがなんらテンプレートの介入処置なしに数千回のインプリンティング・サイクルで連続して用いられた後でさえ、依然として実質的に無欠陥である。フッ素化界面活性剤は、テンプレート分離の間に固化したレジストとの物理的絡み合いによってテンプレートから離れて動的に交換され得る。なぜなら、界面活性剤はテンプレートに対して共有結合していないからである。この除去プロセスは、界面活性剤分子の断片化および分解なしに生じると考えられる。従って、界面活性剤法では、適切な界面活性剤含有重合可能材料とともに用いられるアプリオリ剥離層なしのテンプレートでは、テンプレート表面の領域は、アプリオリ剥離層が経時的に分解するにつれて、アプリオリ剥離層で観察される、さらに大きい剥離力によって特徴付けられない場合がある。
インプリント・レジストとして用いられる重合可能な材料中の界面活性剤は、テンプレートと極性の相互作用を形成すると考えられ、その結果テンプレートは、界面活性剤の親水性部分と会合され、そして界面活性剤のフッ素化部分は、テンプレートから離れて配置される。同時に、液体レジスト由来のある程度の界面活性剤分子は、インプリンティングの前に液体/気体の境界面にアプローチして、その結果、液体レジスト中のある程度の界面活性剤分子のフッ素化部分が、空気(気体)/液体境界面に向かう。テンプレートが液体レジストに接触すると、このテンプレートに会合する界面活性剤のフッ素化部分、および液体レジスト中の界面活性剤のフッ素化部分とが出会って、界面活性剤分子の親水性部分の間に挟まれた界面活性剤分子の疎水性、フッ素化部分を含む薄膜層を形成すると考えられる。この薄膜層は、薄膜層でテンプレートから固化したレジストの分離を容易にすることによって、テンプレートの剥離能力を向上する。
テンプレート表面からのインプリント・レジストの分離を容易にするために用いられるいくつかのフッ素化界面活性剤は、参照によって本明細書に組み込まれる、Xuらの米国特許第7,307,118号に記載されている。フッ素化された界面活性剤は、親水性部分およびフッ素−富化された疎水性部分を有し得る。親水性部分は、ポリ(オキシアルキレン)基を含んでもよい。ポリ(オキシアルキレン)基を有する非イオン性フッ素化界面活性剤は、
−L−(RO)R’
として示されてもよく、本明細書では構造1の界面活性剤と呼ばれる。構造1では、(RO)は、2〜4個の炭素原子を有する、オキシアルキル基を有するポリ(オキシアルキレン)であり(例えば、Rは、−CHCH−、−CHCHCH−、−CH(CH)CH−、または−CH(CH)CH(CH)−)であり;zは整数であり;R’はHまたはC〜Cアルキルの末端基であり;かつRはフッ素含有部分(限定するものではないが、フッ素化アルキル基、フッ素化エーテル基、またはそれらの組み合わせを含み得る)である。Lは、疎水性部分Rと親水性部分(RO)R’とを一緒に連結する炭素含有リンカー基である。
構造1は、i)テンプレート上のシラノール基(Si−OH)とポリ(オキシアルキレン)の酸素原子との間の;ならびにii)テンプレート上のシラノール基と末端基(例えば、末端のヒドロキシル基)の酸素原子または水素原子との間の水素結合相互作用を介してテンプレートと会合する。テンプレートの表面のシラノールと、構造1の界面活性剤の末端のヒドロキシル基との間の水素結合相互作用の例は、図6に例示される。
構造1界面活性剤の例は、Mason Chemical Company(ArlingtonHeights,IL)から入手可能なMASURF(登録商標)FS−2000である。図5は、硬化したレジストが、インプリンティング・サイクル400中の各々のテンプレート分離404後にテンプレートから構造1の界面活性剤のかなりの部分(例えば、約50%)を引き抜き得ることを示す。図3に示されるものなどの極薄残留層インプリンティング適用の場合、残留層の厚みは、約10nmであってもよい。液体レジストとして用いられる重合可能な材料の10nm厚の層の表面上の界面活性剤が富化された層は、約1nmの厚みであってもよい。この場合、インプリント・レジストの表面積対容積の比は、約10%(1nm/10nm)と考えられ得る。界面活性剤の約50%が、レジストからのテンプレートの分離の間にテンプレートの表面から除去される場合、この界面活性剤の量は、次のインプリントで置き換えられる場合がある。次いで、除去された界面活性剤を置き換えるために、表層の約半分、または10nmの厚みを有する残留層の重合可能な組成物の約5%が、次のインプリント中の所望の剥離特性を達成するのに必要な界面活性剤を得るために必要である場合がある。従って、テンプレートからパターン化された層を適切に剥離するための液体レジスト中の界面活性剤負荷は、少なくとも5%であると見積もられ得る。高い界面活性剤負荷(例えば、少なくとも3%)も、高いアスペクト比を有するテンプレートには必要であり得る。しかし、高い界面活性剤負荷は、流体伝播および機構充てんの間、空隙消散速度(voiddissipation speed)を低下し得、それによって工程の処理および反復するインプリント・リソグラフィー・プロセスが遅くなる。
図7は、テンプレート表面フッ素含量の、界面活性剤ベースのインプリント・リソグラフィー・プロセス(アプリオリ剥離層なし、液体レジスト中の界面活性剤)について連続的インプリントの回数に対する定性的プロットを示しており、このプロセスでは、極性相互作用を通じてテンプレート表面と会合した界面活性剤が、図5に示される例よりも多く残される。図7に示される結果を生じる界面活性剤は、テンプレート表面との極性の相互作用がより多いか、極性の相互作用がより強いか、またはその両方の組み合わせを有し、従って、インプリンティング・サイクル400の間にテンプレートから除去することがより困難である。固化したレジストによってテンプレート表面から離されるものよりもテンプレート表面と会合したままの界面活性剤分子が、より多くなるように、分離後のテンプレートと固化したレジストとの間の界面活性剤分布分離を変更する。すなわちより強力な力または相互作用でテンプレート表面に保持される界面活性剤分子は、固化したレジストでの物理的絡み合いによってテンプレートから引き離される可能性がより低くなる。
図7は、界面活性剤がさらに効果的な離型剤であって、かつテンプレートとさらに強力に相互作用する場合、硬化したレジストが、各々のテンプレート分離でテンプレートから界面活性剤をはがすのが少ない(例えば、約20%)ことを示す。従って、界面活性剤が富化された表層を形成する液体レジストのうち10%の、上記で考察されるような10nmの厚みを有する残留層については、固化されたレジストが工程404でテンプレートから分離される場合、テンプレート表面から除去される界面活性剤を置き換えるのに必要なのは小さい割合(例えば、約20%)であってもよい。すなわち、液体レジストは、工程404でテンプレートから除去される界面活性剤分子を置き換えるための十分な界面活性剤を供給することだけを必要とし得る。この量は、10%という表面積対容積比について、2%の液体レジスト組成物と見積もられ得る。この場合、液体レジストにおける重量に対して2%の界面活性剤負荷が、流体伝播および機構充てん速度に有害な影響を与えることなく、反復された実質的に無欠陥の剥離を容易にするのに十分であり得る。
テンプレート表面と複数の水素結合相互作用を形成し得る界面活性剤は、Solvay Solexis S.p.A(イタリア)から入手可能なFLUOROLINK(登録商標)E10である。FLUOROLINK(登録商標)E10は化学式:
HO(CHCHO)CHCFO(CFCFO)(CFO)CFCH(OCHCHOH
またはHO(EO)R’(EO)Hを有し、ここでEOとはポリエチレン・オキシドを指す。構造1の界面活性剤とは異なり、FLUOROLINK(登録商標)E10は2つの親水性末端および1つの中央の疎水性部分R’を有する。R’は、約1000amuの分子量を有するフッ素化エーテルセグメントである。x+yの平均値は約3.5〜4である。FLUOROLINK(登録商標)E10は、液体レジストに直接加えられてもよい。しかし、2つの末端のヒドロキシル基を備えていてさえ、FLUOROLINK(登録商標)E10は、構造1界面活性剤と同様に挙動し、テンプレートがレジストから離された後、テンプレートと固化されたレジストとの間には類似の界面活性剤分離が見られる。
界面活性剤とテンプレート表面との間の水素結合強度の増大は、インプリント・リソグラフィー・テンプレートと極性の相互作用を形成し得る複数の部位を有する界面活性剤、テンプレートとさらに強力な極性相互作用を形成し得る界面活性剤、または両方の組み合わせで達成され得る。重合可能な材料が、1以上のより強力な極性相互作用を有する界面活性剤を含む場合、より多くの割合の界面活性剤が、固化されたレジストからのテンプレートの分離の際に、テンプレート表面上で保持される。より多くの割合の界面活性剤がテンプレート表面に保持される場合、各々のインプリンティング・サイクルで置き換えられなければならない界面活性剤は少なく、従って重合可能な組成物は、増強された剥離能力をより少ない界面活性剤でもたらし得る。
図8は、構造1の界面活性剤またはFLUOROLINK(登録商標)E10よりもインプリント・リソグラフィー・テンプレートと強力に相互作用し得るいくつかの界面活性剤の合成を示す。
構造2の合成。FLUOROLINK(登録商標)E10(5g、4.2mmol)およびドデセニルコハク酸無水物(DDSA、1.12g、4.2mmol)をフラスコ中に秤量した。次いで、そのフラスコをバブラーに接続して、水分相互作用を阻害した。その混合物を攪拌下で120〜150℃まで約3時間加熱した。この反応産物、構造2を、室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。
構造3の合成。FLUOROLINK(登録商標)E10(5g、4.2mmol)およびDDSA(2.24g、8.4mmol)をフラスコ中に秤量した。次いで、フラスコをバブラーに接続して、水分相互作用を阻害した。その混合物を攪拌下で120〜150℃まで約3時間加熱した。この反応産物、構造3を、室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。
構造4の合成。FLUOROLINK(登録商標)E10(5g、4.2mmol)およびDDSA(2.24g、8.4mmol)をフラスコ中に秤量した。次いで、そのフラスコをバブラーに接続して、水分相互作用を阻害した。その混合物を攪拌下で120〜150℃まで約3時間加熱した。この反応産物を、室温まで冷却し、グリセロール(0.774g、8.4mmol)をこの反応混合物に添加した。次いで、その混合物を攪拌下で120〜150℃まで約3時間加熱した。この段階で、このバブラーを取り外して、水を逃がしやすくした。得られた産物、構造4を、室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。
上記の化学構造および合成手順は例示的であり、かつ適切な結果を達成するために改変してもよい。例えば、DDSAの代わりに、無水コハク酸(SA)を用いて、構造2〜4と類似のテンプレートと相互作用し得る他の界面活性剤を作製してもよい。ある場合には、カルボン酸基は、二量体型および単量体型の両方で存在してもよい。単一のカルボン酸基(構造2および3にみられるように)、少なくとも一部は1界面活性剤分子あたり2つ以上の水素結合相互作用によって形成される環状構造のために、図9で図示されるように、テンプレート表面でシラノール基との強力な水素結合相互作用を形成し得る。図9に図示されるような、2つ以上の水素結合を有するテンプレート表面に保持される界面活性剤分子は、図6に図示されるように、テンプレートと1つの水素結合を共有する界面活性剤分子よりもテンプレートに強力に保持され得る。
いくつかの実施形態では、カルボン酸末端フッ素化エーテル(例えば、SolvaySolexisのFLUOROLINK(登録商標)C)を、直接、レジスト(例えば、アクリレート含有レジスト)に添加してもよい。しかし、ある場合には、相分離が生じ得、そして重合可能な流体は、濁る場合があり、これは、FLUOROLINK(登録商標)Cの高フッ素含量を示すものである。しかし、対照的に、構造2および3、ならびに類似の構造を有する界面活性剤は、アクリレートベースのレジストと良好な適合性を有する。これは、少なくとも一部は、−CHCHO−基およびDDSA基に起因し、これによって全体的な構造がさらに極性になり、従って、アクリレートベースのレジストとの適合性が高まる。
図10は、構造4の界面活性剤とシラノール基との間の水素結合相互作用を図示する。構造4の界面活性剤および類似の界面活性剤の二重ヒドロキシル型は、図10に示されるように、テンプレート表面でシラノール基と強力な水素結合相互作用を形成し得る。この強力な水素結合相互作用は、ポリ(オキシエチレン)基とテンプレートとの間の水素結合を含む、2つ以上の水素結合相互作用および増加した水素結合相互作用部位によって形成される環状構造に少なくとも一部は起因し得る。図10に図示されるように、2つ以上の極性の相互作用でテンプレート表面に保持される界面活性剤分子は、図6で図示されるように、テンプレートと1つの水素結合を共有する界面活性剤分子よりも強力にテンプレートと会合し得る。
接近しているカルボン酸基および複数のヒドロキシル基に加えて、界面活性剤または離型剤とテンプレートの表面との間の水素結合の強度は、界面活性剤分子の極性部分に近い他の極性基を結合することによって増大され得、その結果、この極性の基は、テンプレート表面上でシラノール基との環状水素結合相互作用構造またはキレート化環状水素結合相互作用構造を形成し得る。ある実施例では、界面活性剤または離型剤とテンプレートとの間の引力は、より長いポリエチレン・オキシド(EO)鎖および/またはポリ酸化プロピレン(PO)鎖を結合することによって増大され得、その結果、この界面活性剤または離型剤は、テンプレート表面と複数の水素結合相互作用を形成し得る。EOおよびPO鎖は、ブロックコポリマーまたはランダムコポリマーの形態で存在してもよい。
EO基の中の酸素原子は、PO基の中の酸素原子よりもテンプレート表面上のシラノール基と強力な水素結合相互作用を形成し得る。非極性のフッ素化部分、およびこの非極性のフッ素化部分に結合した極性のポリ(オキシアルキレン)部分を含む界面活性剤については、オキシアルキレン単位のうちの少なくとも1つがエチレンオキシドである場合、テンプレートの表面とのより強力な相互作用が観察される。さらに、限界内では、EO対POのモル比が高い界面活性剤ほど、テンプレート表面上のシラノール基と強い相互作用を示し、かつインプリント・リソグラフィー離型剤としてさらに有効である。従って、少なくとも1つのEO単位、少なくとも3つのEO単位、少なくとも5つのEO単位、または少なくとも10個のEO単位を含む(か、またはそれから形成される)これらのポリ(オキシアルキレン)含有界面活性剤は、インプリント・リソグラフィーのための離型剤としての使用のために所望の特性を提供する。
インプリント・リソグラフィー離型剤の中にPOが存在すれば、ポリマーが固体として存在する最小分子量が増大され得る。従って、POの存在によって、液体状態での高分子量界面活性剤を達成することが補助され得る。POの存在によって、テンプレートの表面上の液体レジストの接触角度が小さくなることも補助され得る。少なくともこれらの理由によって、インプリント・リソグラフィー離型剤としての使用のためのポリ(オキシアルキレン)含有界面活性剤は、少なくとも1つのPO単位、少なくとも3つのPO単位、または少なくとも10個のPO単位を含んでもよい(し、またはそれから形成されてもよい)。
インプリント・リソグラフィー・テンプレートとの相互作用強度の比較では、化学構造HO(EO)R’f(EO)H(ここでx+yの平均値は約3.5〜4である)を有する、FLUOROLINK(登録商標)E10は、ポリ(オキシアルキレン)基なしのペルフルオロポリエーテル類よりも離型剤として良好な能力を示す。例えば、化学構造HOCHCFO(CFCFO)(CFO)CFCHOHを有するFLUOROLINK(登録商標)D10は、FLUOROLINK(登録商標)E10程にはインプリント・リソグラフィー・テンプレートと強力に相互作用しない。
界面活性剤または離型剤のEOおよび/またはPO含量を増大することは、例えば、SolvaySolexisから入手可能なFLUOROLINK(登録商標)L10、FLUOROLINK(登録商標)C10、およびFOMBLIN(登録商標)Z−DEALなどの、界面活性剤に対して、EOおよび/またはPOセグメントを添加することによって達成され得る。これらの界面活性剤は、下に示される一般的な化学式を有する:
ROOC−CF2O(CF2CF2O)m(CF2O)nCF2−COOR
FLUOROLINK(登録商標)L10については、m/n=1.8−2.0であり、かつR=Cである。FLUOROLINK(登録商標)L10は、2つのエステル末端基および中央の疎水性(フッ素化)部分を有する。フッ素化部分の分子量は約1000amuである。FLUOROLINK(登録商標)C10については、m/n=1.8−2.0およびR=Hである。FLUOROLINK(登録商標)C10は、2つのカルボン酸末端基および中央の疎水性(フッ素化)部分を有する。フッ素化部分の分子量は約1500amuである。FOMBLIN(登録商標)Z−DEALについては、m/n=0.9−1.0であり、かつR=CHである。FOMBLIN(登録商標)Z−DEALは、2つのエステル末端基および中央の疎水性(フッ素化)部分を有する。フッ素化部分の分子量は約2000amuである。
EOおよび/またはPOセグメントは、縮合反応を通じて、FLUOROLINK(登録商標)L10、FLUOROLINK(登録商標)C10、およびFOMBLIN(登録商標)Z−DEALなどの界面活性剤に追加されてもよく、ここでは1つ以上のEO−および/またはPO含有化合物、例えば、JEFFAMINE(登録商標)M−2005、JEFFAMINE(登録商標)M−2070、およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000が、縮合反応を介して界面活性剤に追加される。JEFFAMINE(登録商標)M−2005、JEFFAMINE(登録商標)M−2070、およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000(HuntsmanPerformance Products(TheWoodlands,TX)から入手可能)は、下に示すようなポリ(オキシアルキレン)セグメントを含む。
Figure 0005889388
この式は、HC[OCHCH[OCHCHR]NHとして、またはR=CHの場合、HC[EO][PO]NHもしくはRNHとして表現され得る。EO単位およびPO単位はランダムコポリマーまたはブロックコポリマー型の配置で存在してもよい。JEFFAMINE(登録商標)M−1000については、PO/EOのモル比は約3/19であり、かつ分子量は約1000amuである。JEFFAMINE(登録商標)M−2005については、PO/EOのモル比は約29/16であり、かつ分子量は約2000amuである。JEFFAMINE(登録商標)M−2070については、PO/EOのモル比は約10/31であり、かつ分子量は約2000amuである。
構造1〜4のいずれかよりもインプリント・リソグラフィー・テンプレート上のシラノール基とさらに強力に相互作用する界面活性剤は、図11に示されるように、JEFFAMINE(登録商標)モノアミン類で、FLUOROLINK(登録商標)L10、FLUOROLINK(登録商標)C10、またはFOMBLIN(登録商標)Z−DEALの極性末端基を修飾することによって合成され得る。Raは、JEFFAMINE(登録商標)M−2005、JEFFAMINE(登録商標)M−2070、およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000分子のHC[EO][PO]−部分を表す。図11で示される反応で形成される生成物は、反応物または選択される反応物の組み合わせに基づいて変化する。例えば、Ra基は、同じであっても異なってもよい。すなわち、ある場合には、JEFFAMINE(登録商標)M−2005、JEFFAMINE(登録商標)M−2070、およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000のうちの2つ以上が添加されてもよく、これによって第一のRaが第二のRaとは異なる反応物に由来する界面活性剤が得られる。可能な組み合わせの例は、構造5〜9の合成によって記載される。
構造5の合成。FLUOROLINK(登録商標)L10(4g、3.5mmol)およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000(6.9g、7.0mmol)をフラスコに秤量した。次いでそのフラスコに窒素バブラーを配備した。この混合物を撹拌しながら30〜60℃まで水浴中で加熱した。その後、反応が終了するまでFT−IRを続けた。その反応産物を室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。
構造6の合成。FLUOROLINK(登録商標)L10(4g、3.5mmol)およびJEFFAMINE(登録商標)M−2005(14.2g、6.8mmol)をフラスコ中に秤量した。次いでそのフラスコに窒素バブラーを配備した。この混合物を撹拌しながら30〜60℃まで水浴中で加熱した。その後、反応が終了するまでFT−IRを続けた。その反応産物を室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。
構造7の合成。FLUOROLINK(登録商標)L10(4g、3.5mmol)およびJEFFAMINE(登録商標)M−2070(14g、0.8mmol)をフラスコ中に秤量した。次いでそのフラスコに窒素バブラーを配備した。この混合物を撹拌しながら30〜60℃まで水浴中で加熱した。その後、反応が終了するまでFT−IRを続けた。その反応産物を室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。
構造8の合成。FLUOROLINK(登録商標)C10(6g、3.8mmol)およびJEFFAMINE(登録商標)M−2070(15.7g、7.5mmol)をフラスコ中に秤量した。次いでそのフラスコに窒素バブラーを配備した。この混合物を撹拌しながら30〜60℃まで水浴中で加熱した。その後、反応が終了するまでFT−IRを続けた。その反応産物を室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。FLUOROLINK(登録商標)C10とJEFFAMINE(登録商標)M−2005およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000との反応は同様に達成され得る。
構造9の合成。FOMBLIN(登録商標)Z−DEAL(3g、1.4mmol)およびJEFFAMINE(登録商標)M−2070(5.6g、2.7mmol)をフラスコ中に秤量した。次いでそのフラスコに窒素バブラーを配備した。この混合物を撹拌しながら30〜60℃まで水浴中で加熱した。その後、反応が終了するまでFT−IRを続けた。その反応産物を室温まで冷却して、さらに精製することなく用いた。FOMBLIN(登録商標)Z−DEALとJEFFAMINE(登録商標)M−2005およびJEFFAMINE(登録商標)M−1000との反応は同様に達成され得る。
界面活性剤または離型剤中の窒素原子と、テンプレートの表面上のシラノール基との間の極性の相互作用の強度は、界面活性剤または離型剤中の水素原子または酸素原子と、テンプレートの表面上のシラノール基との間の極性の相互作用の強度を超える場合がある。従って、離型剤として用いられる界面活性剤中の窒素含有官能基は、テンプレートとさらに強力に相互作用し得、従って、固化したレジストからテンプレートを分離する間、テンプレートに対してさらに強力にくっつく。しかし、窒素含有官能基が塩基性であり過ぎれば、レジストの能力は、損なわれ得る。適切なN含有官能基の1例は、官能化されたピリダジンであり、これは、図12に示されるように、ジアミンなどの架橋剤を介してFLUOROLINK(登録商標)L10型の界面活性剤に対してグラフトされ得る。
FLUOROLINK(登録商標)またはFOMBLIN(登録商標)界面活性剤は、図12に示されるように、ジアミンとの縮合反応を受ける(ここでは、R1およびR2は炭素含有である)。この得られた界面活性剤または離型剤を次いで、官能化されたピリダジン(ここではR’は水素またはアルキルである)と反応させて、構造10を有する界面活性剤を形成してもよい。構造10は、テンプレートの表面上により良好に整列し、かつ分子内に疎水性、親水性および極性の部分の同様の配置なしに他の界面活性剤よりもテンプレート表面に緊密に保持される。
ある場合には、フッ素化エーテルモノアクリレート類およびフッ素化エーテルジアクリレート類を液体レジストに添加して、構造5〜9の剥離能力に有害に影響することなく表面フッ素含量を増大してもよい。フッ素化エーテルモノアクリレートおよびフッ素化エーテルジアクリレートの例は、それぞれ構造11および12として図13に示される。
フッ素化アルキル疎水性部分を有する離型剤と比較して、同様の分子量のフッ素化エーテル疎水性部分を有する離型剤は粘度が低い。従って、フッ素化アルキル疎水性部分を有する離型剤は室温で固体であってもよいが、同様の分子量のフッ素化エーテル疎水性部分を有する離型剤は、室温で液体のままである場合もある。例えば、構造7は、室温で液体の形態で存在する。対照的に、フッ素化アルキル部分、−CF(CF−を有する同様の化合物であって、1000amuの分子量、ならびに構造7と実質的に同じ長さのEOおよびPO鎖を有する化合物は、室温で固体である。固体の界面活性剤は、インプリント・リソグラフィー・プロセスで用いられるバルクレジスト中に溶解され得ない。加えて、フッ素化エーテル部分の骨格は、フッ素化アルキル部分の骨格よりも可撓性が高い。従ってフッ素化エーテル部分によって、テンプレート分離の間の摩擦低減のためにより優れた潤滑性が得られる場合がある。
表1は、EOのみ、またはEOおよびPOの組み合わせをフッ素化アルキルまたはペルフルオロ化ポリエーテル部分とともに含む、ポリ(オキシアルキレン)部分から形成される界面活性剤の室温での物理的状態(固体または液体)を示す。
Figure 0005889388
表1は、EOおよびPOを有する高分子量ポリ(オキシアルキレン)(例えば、少なくとも約1000amu、または少なくとも約2000amu)を含む界面活性剤が室温で液体であることを示す。界面活性剤が、少なくとも約1000amuの分子量を有するフッ素化アルキル部分を含むように修飾される場合、得られた界面活性剤は室温で固体である。界面活性剤が少なくとも約1000amuの分子量を有するペルフルオロ化ポリエーテル(PFPE)を含むように修飾される場合、得られた界面活性剤は室温で液体である。高分子量ポリ(オキシアルキレン)がEOのみまたは主にEOを含む場合、ポリ(オキシアルキレン)は室温で固体である。界面活性剤が高分子量フッ素化アルキル基を含むように修飾される場合、得られた界面活性剤は、室温で固体である。同様に、界面活性剤が高分子量のペルフルオロ化ポリエーテル(PFPE)を含むように修飾される場合、得られた界面活性剤もまた、室温で固体である。
ある場合には、テンプレート/離型剤の固定機構は、水素結合のような極性相互作用よりも強いが、Si−O−Si共有結合よりも弱い、弱い共有結合を含んでもよい。アプリオリ剥離アプローチでは、強力な共有結合Si−O−Siがテンプレート表面と離型剤との間で形成される。しかし、水素結合相互作用の強度は、Si−O結合の強度の何分の一かであり得る。界面活性剤または離型剤とテンプレートとの間の相互作用の強度は、水素、酸素または窒素よりは強いがケイ素よりは弱くテンプレート表面と相互作用する、界面活性剤中の原子または官能基を含むことによって増大され得る。テンプレート表面と弱いかまたは準(quasi−)共有結合を形成し得る原子または官能基は、界面活性剤が離型剤として果たす能力を改善し得る。例えば、ホウ素原子を有する界面活性剤は、ホウ素とテンプレート表面との間に相互作用を形成し得る。フッ素化基は、ホウ素原子に結合されてもよい。Si−O−Bカップリングは、共有結合を含むと考えられるが、Si−O−Siカップリング(これも共有結合を含む)よりも弱い。固化したレジストからのテンプレートの分離の間に、Si−O−Bカップリング中の結合が壊れる場合があり、その結果、ホウ素原子に結合したフッ素化基がテンプレート表面から除去される。
いくつかの実施形態では、テンプレート表面と界面活性剤との間の極性の相互作用の強度を増大するように、または荷電された(例えば、イオン性)相互作用を通じた引力を提供するようにテンプレートは改変され得る。例えば、酸化金属の薄層は、溶融石英テンプレート上に蒸着され得る。この酸化金属としては例えば、AlOxを挙げることができる。蒸着は、参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,037,574号に記載の、原子層堆積(蒸着)(ALD)を通じて達成され得る。
ある例では、溶融石英テンプレートを、ピラニア酸溶液(HSO:H3:1)で処理して、テンプレートの表面上にシラノール(Si−OH)を生成してもよい。Al(CH蒸気を導入して表面のSi−OH基と反応させ、続いて水蒸気を導入して、表面上にAl−OHを生成してもよい。1つのALDサイクルで、表面上にAlOxの1つの分子層を蒸着してもよい。所望の厚みのAlOが得られた後、熱処理またはプラズマ処理を用いてフィルムをアニーリングしてもよい。5nmの厚み未満の高品質のAlOxフィルムが、この方法を通じて形成され得る。
AlO表面は構造2または3の界面活性剤と相互作用し、その結果この界面活性剤は、イオン性相互作用および水素結合相互作用の両方を通じてAlOx表面にカップリングする。水素結合相互作用は、図14に示される。図14および図11を比較すれば、テンプレート表面と界面活性剤構造2および3との間の全体的な相互作用は、溶融石英テンプレート表面よりもAlOでカバーされたテンプレート表面に関して強力であり得る。このより強力な相互作用は、界面活性剤中のカルボン酸基とイオン的に相互作用する、AlO表面上の正の電荷に起因し得る。追加のイオン性の相互作用によって、構造2および3の界面活性剤と、AlOでカバーされた溶融石英テンプレートとの間の引力が、構造2および3の界面活性剤と溶融石英テンプレートとの間の引力に比べて増大する。この増強された相互作用は、さらに、界面活性剤分配比を増大し、その結果テンプレートがパターン化した層から分離された後、より多くの界面活性剤がテンプレート表面に残る。
4点曲げ法の接着試験(four point bending adhesion test)を用いて、どの程度強く例示的な界面活性剤が、テンプレート分離の間にテンプレート表面にくっつくかを評価した。表2は、重量(グラム)で列挙した接着試験について用いた3つの材料(バルク材料、プライミング材料A、およびプライミング材料B)を列挙する:
Figure 0005889388
IBOA(イソボルニルアクリレート)は、商品名SR506としてSartomer Company,Inc.(Exton,PA)から入手可能である。Medol10は、大阪有機化学工業株式会社(日本)から入手可能なアクリレートである。HDODA(ヘキサンジオールジアクリレート)は、CytecIndustries Inc.(WoodlandPark,NJ)から入手可能である。Irgacure 907およびDarocur 4265は、Ciba SpecialtyChemicals(Tarrytown,NY)から入手可能な光開始剤である。MASURFFS−2000は構造1界面活性剤の一例である。界面活性剤2は構造2として図8に示される。
4点曲げ固定(four-point bending fixture)(示さず)を、参照によって本明細書に組み込まれる「Measurementof AdhesiveForce BetweenMold andPhotocurable Resin inImprint Technology」Japanese Journalof AppliedPhysics, 41(2002):4194〜4197に記載のものと同様の接着試験および技術のために採用した。各々の接着試験は、十字状に置いた2つのガラススライドを包含した。各々のガラススライドは約1mmの厚み、および75×25mmという横側の寸法であった。
下側のガラススライドは、接着層でコーティングした。参照によって本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2007/0021520号に記載される接着層は、約77gのIsoRad501、22gのCymel 303ULF、1gのCycat 4040、および1900gのPM Acetateの混合物から形成された。Cymel 303ULF(架橋剤)およびCycat 4040(触媒)はともにCytec Industries,Inc.(West Patterson,NJ)から入手可能である。Cymel 303ULFの主な成分の1つはヘキサメトキシメチル−メラミン(HMMM)である。HMMMのメトキシル官能基は、多くの縮合反応に関与し得る。IsoRad501は、Schenectady International,Inc.(Schenectady,NY)から入手可能な芳香族化合物である。IsoRad501、Cymel 303ULF、およびCycatを組み合わせ、次いで約1900グラムのPMAcetate(Eastman Chemical Company(Kingsport,TN)が販売する2−(1−メトキシ)プロピルアセテートからなる溶媒)中に導入される。
接着層を160℃で4分間、ホットプレート上で硬化させた。各々の接着試験について、新規に接着層をコーティングした下部のガラススライドを用いた。上のガラススライド(溶融石英)を再利用して、界面活性剤がどの程度の強度でテンプレート表面にくっつくかを調べた。
ベースラインの接着試験については、流体のバルクインプリンティング材料の液滴を、接着層コーティングガラススライド上に配置した。第二の溶融石英スライドをインプリンティング材料の上に横方向に置いた。重合可能なインプリンティングバルク材料をその後硬化させた。4ポイント屈曲性圧縮力を加えてスライドを分けた。最大の力/負荷を接着の強度または値としてとった。上部および下部の2つのポイントをつなぐビーム距離は60mmであって、その負荷を1分あたり0.5mmの速度で加えた。
分離の間に、溶融石英表面に対して界面活性剤がどの程度強くくっつくかを試験するために、プライミング材料Aの液滴を接着層でコーティングしたガラススライド上に置き、次いで、第二の溶融石英スライドをその上に横に置いた。プライミング材料Aをその後硬化させた。4ポイント屈曲性圧縮力を加えてスライドを分けた。分離後、上の溶融石英スライドをさらなる試験のために保管した。上の溶融石英は、このプライミング工程からのある程度のMASURF(登録商標)FS−2000を保持した。分離後、どの程度多くの離型剤が溶融石英表面上に残るかを試験するために、同じスライドを、やはり同じ4ポイント屈曲性の設定で、バルクインプリンティング材料で再試験した。最大の力/負荷を接着の値としてとった。第二および連続的分離に対する第一の分離の接着の値を比較することによって、構造1の界面活性剤と溶融石英表面との間の相互作用強度の定性的計測を行った。
構造2の界面活性剤が、分離の間、溶融石英表面とどの程度強く相互作用するかを試験するために、プライミング材料Bの液滴を、接着層コーティングガラススライド上に置いて、第二の溶融石英スライドを、上に横向きに置いた。プライミング材料Bをその後硬化させた。4ポイント屈曲性圧縮力を加えて、このスライドを分けた。分離後、上の溶融石英スライドをさらなる試験のために保管した。上の溶融石英は、このプライミング工程からの構造2の界面活性剤を保持した。分離後、どの程度多くの界面活性剤が溶融石英表面上に残るかを試験するために、同じスライドを、やはり同じ4ポイント屈曲性の設定で、バルクインプリンティング材料で再試験した。最大の力/負荷を接着の値としてとった。バルク材料およびプライミング材料Aについての接着の値と、プライミング材料Bについての接着の値とを比較することによって、構造2の界面活性剤と溶融石英表面との間の相互作用強度の定性的評価を行った。
ベースライン接着では、すなわちバルク材料については、アプリオリ剥離層がなく、かつなんら界面活性剤も離型剤もない場合では、3.0lbfという接着強度が示される。完全に界面活性剤で覆われている場合の典型的な接着強度は、約0.8〜1.0lbfである。プライミング材料AおよびBの試験結果を表3に示す。
Figure 0005889388
表3は、界面活性剤プライミング効果(ガラススライドの接着強度を低下する)が、構造1型の界面活性剤(MASURF(登録商標)FS−2000)の場合よりも構造2の界面活性剤の場合にかなり長く続くことを示す。このことは、構造2の界面活性剤が、構造1の界面活性剤よりも強い力または相互作用を通じて溶融石英テンプレートにくっつき、かつ固化したレジストの引き剥がし力をMASURF(登録商標)FS−2000よりもかなりよく克服できることを示す。言い換えれば、構造2の界面活性剤は、MASURF(登録商標)FS−2000よりも溶融石英テンプレートに対して、より強力な親和性(例えば、より強力な極性の相互作用)を有する。構造2の界面活性剤の場合における、より強力な相互作用または親和性は、図10における環状水素結合構造の界面活性剤1分子あたりの、より強力な極性の相互作用(例えば、水素結合相互作用)に少なくとも一部は起因するであろう。
種々の態様のさらなる改変および別の実施形態は、本明細書に照らして当業者に明らかである。従って、この明細書は、例示としてのみ解釈されるべきである。本明細書に示されかつ記載される形態は実施形態の例ととられるべきであると理解されるべきである。構成要素および材料を、本明細書に例示されかつ記載されるものについて置き換えてもよく、部品およびプロセスは、逆にしてもよく、そして特定の機構は独立して利用してもよい。その全ては本明細書による恩恵を得た後の当業者には明白であろう。変更は、以下の特許請求の範囲に記載される趣旨および範囲から逸脱することなく本明細書に記載の構成要素で行われ得る。
本明細書は以下の発明の開示を包含する。
[1]インプリント・リソグラフィー離型剤であって:
非極性のフッ素化部分と;
前記非極性のフッ素化部分に結合した極性のポリ(オキシアルキレン)部分にして、多重のオキシアルキレン単位から形成され、前記多重度が少なくとも1つのエチレンオキシド単位を含む、極性のポリ(オキシアルキレン)部分と、
を含み、
インプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)の表面と複数の極性の相互作用を形成し得るものである、
離型剤。
[2]前記極性のポリ(オキシアルキレン)部分は、少なくとも3、少なくとも5、または少なくとも10個のエチレンオキシド単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成される、[1]に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[3]前記極性のポリ(オキシアルキレン)部分が、少なくとも1つの酸化プロピレン単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成される、[1]または[2]に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[4]前記フッ素化部分が、ペルフルオロ化ポリエーテル部分を含む、[1]〜[3]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[5]前記離型剤がさらに、前記インプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)の表面と極性の相互作用を形成し得る1つ以上の窒素原子を含む、[1]〜[4]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[6]前記離型剤が、前記テンプレート(18)の表面との極性の相互作用を形成し得るピリダジニル基を含む、[5]に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[7]前記離型剤がさらに、前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と共有結合を形成し得る原子を含み、前記共有結合の強度が前記テンプレート(18)の表面でのケイ素・酸素結合の強度よりも小さい、[1]〜[6]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[8]前記離型剤がさらに、ホウ素原子を含み、かつ前記ホウ素原子が前記インプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)の表面と共有結合を形成し得る[7]に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[9]前記離型剤が、前記テンプレート(18)の表面と環状水素結合相互作用を形成し得る極性基を含む、[1]〜[8]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[10]前記離型剤がさらに、前記テンプレート(18)の表面と極性の相互作用を形成し得る2つ以上のヒドロキシル基を含む、[1]〜[9]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[11]前記離型剤がさらに、前記テンプレート(18)の表面と極性の相互作用を形成し得る1つ以上のカルボキシル基を含む、[1]〜[10]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[12]前記離型剤が化学構造
Figure 0005889388
を有し、
式中、Raはそれぞれ独立して、H3C[OCH2CH2x[OCH2CHCH3y−であり、かつmおよびnならびにxおよびyは整数である、[1]〜[4]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[13]前記離型剤が室温で液体である、[1]〜[12]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[14]前記離型剤が非イオン性である、[1]〜[13]のいずれか1項に記載のインプリント・リソグラフィー離型剤。
[15][1]に記載の離型剤を含むインプリント・リソグラフィー液体レジスト
[16][1]に記載の離型剤を含む、インプリント・リソグラフィー・モールド・アセンブリ(18、34、12)。
[17]インプリント・リソグラフィー方法であって:
インプリント・リソグラフィー基板(12)上に重合可能な組成物(34)を配置する工程と;
前記重合可能な組成物(34)とインプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)とを接触させる工程と;
前記重合可能な組成物を固化して、前記インプリント・リソグラフィー基板(12)に接着されたパターン化した層(46)を形成する工程と;
前記固化されたパターン化した層(46)から前記インプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)を分離する工程と、
を包含し、
前記重合可能な組成物(34)がインプリント・リソグラフィー離型剤を含み、前記離型剤には、非極性のフッ素化部分と、前記非極性のフッ素化部分に結合した極性のポリ(オキシアルキレン)部分にして、少なくとも1つのエチレンオキシド単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成される、極性のポリ(オキシアルキレン)部分とが含まれており、
前記重合可能な組成物(34)と前記インプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)とを接触させる工程が、前記離型剤と前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面との間に複数の極性相互作用を形成する工程を包含している、
ことを特徴する、インプリント・リソグラフィー方法。
[18]前記固化したパターン化した層(46)から前記インプリント・リソグラフィー・テンプレート(18)を分離する工程が、前記離型剤と前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面との間の極性相互作用の約半分未満を破壊する工程を包含する、[17]に記載のインプリント・リソグラフィー方法。
12 基板; 18テンプレート; 34重合可能な材料;
46 パターン化した層。

Claims (14)

  1. インプリント・リソグラフィーによってナノファブリケーションを製造する方法であって:
    インプリント・リソグラフィー基板上に重合可能な組成物を配置する工程、
    前記重合可能な組成物とインプリント・リソグラフィー・テンプレートとを接触させる工程、
    前記重合可能な組成物を固化して、前記インプリント・リソグラフィー基板に接着されたパターン化した層を形成する工程、および
    前記固化されたパターン化した層から前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートを分離する工程、
    を包含し、
    前記重合可能な組成物がインプリント・リソグラフィー離型剤を含み、前記離型剤は界面活性剤であって、インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と複数の極性の相互作用を形成し得るものであり、
    インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面にアプリオリ剥離層が存在しない、前記方法。
  2. インプリント・リソグラフィー離型剤が:
    非極性のフッ素化部分と;
    前記非極性のフッ素化部分に結合した極性のポリ(オキシアルキレン)部分にして、多重のオキシアルキレン単位から形成され、前記多重度が少なくとも1つのエチレンオキシド単位を含む、極性のポリ(オキシアルキレン)部分と、
    を含み、
    前記フッ素化部分が、ペルフルオロ化ポリエーテル部分を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記極性のポリ(オキシアルキレン)部分は、少なくとも3、少なくとも5、または少なくとも10個のエチレンオキシド単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記極性のポリ(オキシアルキレン)部分が、少なくとも1つの酸化プロピレン単位を含む多重のオキシアルキレン単位から形成される、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記離型剤がさらに、前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と極性の相互作用を形成し得る1つ以上の窒素原子を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記離型剤が、前記テンプレートの表面との極性の相互作用を形成し得るピリダジニル基を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記離型剤がさらに、前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と共有結合を形成し得る原子を含み、前記共有結合の強度が前記テンプレートの表面でのケイ素・酸素結合の強度よりも小さい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記離型剤がさらに、ホウ素原子を含み、かつ前記ホウ素原子が前記インプリント・リソグラフィー・テンプレートの表面と共有結合を形成し得る請求項7に記載の方法。
  9. 前記離型剤が、前記テンプレートの表面と環状水素結合相互作用を形成し得る極性基を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記離型剤がさらに、前記テンプレートの表面と極性の相互作用を形成し得る2つ以上のヒドロキシル基を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記離型剤がさらに、前記テンプレートの表面と極性の相互作用を形成し得る1つ以上のカルボキシル基を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法
  12. 前記離型剤が化学構造
    Figure 0005889388
    を有し、
    式中、Raはそれぞれ独立して、H3C[OCH2CH2x[OCH2CHCH3y−であり、かつmおよびnならびにxおよびyは整数である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記離型剤が室温で液体である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記離型剤が非イオン性である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法
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